当ブログはWeb広告を導入しています(景表法による表示)

LG 27GM950B-Bレビュー:IPSパネルでVA級の黒さを実現【ゼロ距離Mini LED技術】

LG 27GM950B-B:レビューまとめ

画面サイズ:27インチ |
解像度:5K(WQHD) |
パネル:QD Fast IPS |
リフレッシュレート:165 Hz(330 Hz) |HDR:1000 |
バックライト:2304分割(64×36) |
保証:3年(詳細)

(公開:2026/9/6 | 更新:2026/9/6)

やかもち
定価18万円が実質15万円(Amazonセール)まで値下がりしたから買ってみた。そしたら性能凄すぎて度肝を抜かれる結末に。

「LG 27GM950B-B」の微妙なとこ

  • 平凡なコントラスト比
  • パネルの均一性が普通
  • 内蔵スピーカーの音質
  • sRGB / DCI P3モードが不正確
  • 初期設定の色温度がズレてる
    (かんたんに修正できます)
  • AI機能はそれほど役に立たない
    (だから省いて価格を下げて?)
  • 正直・・・価格は高い

「LG 27GM950B-B」の良いところ

  • 27インチで5K(ドットが高密度)
  • 最大165 ~ 330 Hzに対応
  • WQHDデュアルモード対応
  • PS5で120 Hz(VRR)対応
  • 入力遅延が非常に少ない
  • 歴代No.1の広大な色域
    (Rec.2020カバー率:90.5%)
  • 使えるゲーマー向け機能
  • 残像軽減「LG MBR」モード
  • ゼロ距離Mini LED方式を搭載
    (HDRコントラスト比が非常に高い)
  • Display HDR 1000認証
  • 扱いやすいOSD設定画面
  • USB Type-C(最大90 W)
  • フル装備のエルゴノミクス機能
  • OSDソフトウェア対応
  • ハードウェア校正に対応
  • メーカー3年保証

「LG 27GM950B-B」は、おそらく世界初の「5K Mini LED」かつ「ゼロ距離Mini LEDバックライト」搭載の旗艦ゲーミングモニターです。

いくつか実装上の問題があるものの、他にライバルがいない唯一無二の性能を実現しています。

特に際立っている強みがLocal Dimming時のコントラスト比です。一般的に、IPSパネルにMini LEDを組み込んでも、せいぜいワーストケースで2000:1前後が関の山でした。

一方でLG 27GM950B-Bは、他のIPSパネルが大苦戦するワーストケースですら約7000:1(3倍超)ものコントラスト比を残し、文字通り次元の違う性能を見せつけました。

液晶とMini LEDの距離を約5 mm前後まで縮めた「Zero Optical Distance Mini-LED Backlight」技術により、既存のIPSパネルを凌駕してハイエンドVAパネル級の黒さを可能にします。

VA + Mini LEDパネルに匹敵する黒さを実現しつつ、IPSパネルのメリットを両立できます。圧倒的に広い視野角、高速な応答速度、歴代No.1の色性能です。

また、Apple Retina Display級のピクセル密度(218 ppi)もメリットです。つぶつぶとしたドット感がほとんど目立たず、滑らかでクッキリとしたテキストを表示可能です。

Apple製ディスプレイの安価な代替品としても機能するでしょう。

ただし、注意点が3つあります。

  1. 5K(5120 x 2880)解像度はゲーミングPC向け
  2. HDRモードの実装に問題あり(配布するLUTで解決)
  3. AdobeRGBモードがない(配布するLUTで解決)

PS5やSwitch 2で問題なく使えますが、5Kモニターをわざわざ4KやフルHDで使うのはお金の無駄です。素直に4Kモニターを買ったほうがいいでしょう・・・選択肢も豊富です。

次に、HDRモードの問題です。海外ユーザーから指摘されているようにデフォルトのHDRはなぜか画面が暗く見えます。

AdobeRGBモードも未実装です。量子ドットの効果で極めて広大な色域を持っていながら、AdobeRGBを実装しないなんて勿体ない仕様です。

どちらも本レビュー記事で配布した3D LUTプロファイルで修正できます。ゲーミングPC(Windows 11以降)を持っている方は、3D LUTで問題を解消し、LG 27GM950B-Bを最高の状態で堪能できます。

LG / サイズ : 27インチ / 解像度 : 5120 x 2880 / リフレッシュレート : 165 ~ 330 Hz / パネル : QD Fast IPS / 保証 : 3年
やかもち
海外含め問題を指摘するレビューこそあれど、誰も問題を解決しようとしません。・・・だから解決策を用意しました。せっかく唯一無二の性能を持つパネルを、LGの残念な実装で台無しになるのは惜しいので、真面目に3D LUTを作ってみました。

「LG 27GM950B-B」の用途別【評価】

使い方評価※
FPSやeSports(競技ゲーミング)
デュアルモードで最大330 Hzまで対応し、専用の切り替えボタンがあります。応答速度も非常に高速です。
ソロプレイゲーム(RPGなど)
量子ドットによる最高レベルの色域から生まれる色鮮やかな映像に加えて、ドット感が見えない高密度PPI(27インチで5K)による独特の立体感で、ソロプレイゲームを存分に楽しめます。
一般的なオフィスワーク
まるでApple Retina Displayを彷彿とさせる高密度PPIの5K画面です。テキストがくっきり鮮明に見え、質が高く透過度も高いノングレア加工で文字が見やすく、ほぼ完全なフリッカーフリーに対応。ただし「sRGB」モードはそのまま使うと不正確です。
プロの写真編集・動画編集
プロの写真編集や動画編集に耐えうる色域と輝度を備え、「DCI P3」モードを実装済み。ただし、肝心の精度がいまひとつ。別途キャリブレーションは必要です。また、「AdobeRGB」モードが未実装なので、本記事で実装用のLUTを配布しました。
HDRコンテンツの再現性
Display HDR 1000認証に合格できる性能です。Mini LEDモニターとして十分な明るさで、輝度の安定性も優れます。しかし、モードに関係なく明るさ(PQ EOTF)精度が右側へオフセットしているため、明るいシーンがやや暗く見えます。せっかくの性能が台無しで大変勿体ないので、本記事で修正用のLUTを配布しました。LUT適用後、リファレンス級のHDRを楽しめます。

※用途別評価は「価格」を考慮しません。用途に対する性能や適性だけを評価します。

「LG 27GM950B-B」レビューは以上です。

もっと詳しく測定データや比較データを見れば、他の代替案にするか、このままLG 27GM950B-Bで即決する かヒントになるかもしれません。

LG 27GM950B-B:画質レビュー

デフォルト設定の画質について

LG 27GM950B-Bに電源を入れて、約30分待ってからデフォルト設定の画質を評価します。

LG 27GM950B-B(※クリックで画像拡大)

デフォルト設定はやや青緑色に偏った見え方です。一応メーカーがキャリブレーションを施しているものの、知覚的マッチング法を使っていないので実際の見え方にズレが生じています。

青いだけならともかく、水中の藻を思わせるグリーンティントが個人的に嫌いなので、以下のOSD設定で調整しました。

【参考設定】万人ウケする画質

LG 27GM950B-Bのデフォルト設定はやや青と緑が強いです。

  • プリセット:ゲーマー1
  • Local Dimming:オフ
  • 明るさ:60~70
  • 色温度:ユーザー設定
  • R:48
  • G:47
  • B:47

リファレンスモニター(sRGB D65)と見比べながら、測定機材も併用して調整した設定値です。

デフォルト設定で有効化されている「Local Dimming」は無効化がおすすめです。

Local Dimming時にコントラスト比が30000:1へ大幅に向上するものの、やはりデスクトップ画面と相性が良くないと感じます。

ウィンドウ四隅の沈み込み、微妙な灰色ウィンドウが並んだときに発生する色にじみなど、積極的なLocal Dimming挙動の弊害が多発します。

やはり、IPSパネルのMini LEDはゲーミングや映像コンテンツ(見る専)向けです。動きが少ない静的なコンテンツ(特にオフィスワーク)なら、Local Dimming:オフを推奨します。

  • オフィスワーク(SDR):無効
  • ゲーミングや動画(HDR):Highモード

筆者は「鳴潮」にRenoDX HDRを導入し、HDRモードを自分の好みに合わせてチューニングしています。

とてもIPSパネルだと思えない驚異的なコントラスト比を実現でき、5K解像度の高密度PPIも組み合わさった没入感の高いゲームプレイを楽しめています。

やかもち
HDRゲームの見た目はまるで「VAパネル」です。IPSパネルでこれほどのコントラスト比は不可能と言われてきましたが、BOEが開発した「Zero Optical Distance Mini-LED Backlight」が成し遂げたブレイクスルーです。

実際に「画質を測定」して比較

X-rite i1 Pro 2 + Calibrite Display Plus HL

ちもろぐでは、2種類の測定機材を使って「LG 27GM950B-B」の画質を深堀りします。

  1. 分光測色計:X-rite i1 Pro2
    (Spectrophotometer)
  2. 比色計:Calibrite Display Plus HL
    (Colorimeter)

分光測色計を使って、比色計の測定誤差をキャリブレーションしてから測定を始めます。

ゲーミングモニターのパネル方式によって、画面から出ている波長パターン(RGBスペクトラム)が違います。

波長パターンを実際に測定する分光測色計と違い、比色計は波長を認識できないです。内蔵されたフィルター関数を用いて数値に変換します。フィルター関数と実測値がうまく近似していれば測定誤差は最小限です。

しかし、現代のゲーミングモニターは波長パターンが非常に狭く鋭くなっていて、フィルター関数との誤差がどうしても生じてしまいます。

誤差を修正する一般的な手法が「比色計補正(Colorimeter Corrections)」です。分光測色計で実測ベースの補正データ(FCVM法にもとづくCCMXプロファイル)を作り、比色計に適用して誤差を修正します。

初心者もち
ならさ、分光測色計だけ使えばいいんじゃないの?(名案)

たしかに分光測色計は測定精度が高いです。でも測定レンズがすごく小口径なせいで全体的な測定スピードが遅く、暗い色の測定精度がかなり悪いです。

低価格な割に大きなレンズを備える比色計なら、分光測色計より10倍くらい暗い色の測定が得意だし、全体的な測定スピードも約2~5倍ほど速いです。

だから分光測色計を使って比色計を補正してあげれば、分光測色計に近い測定精度を得ながら、より優れた暗部測定とスピーディーな測定が可能になります。

両方とも持っているなら使わない手はありません。

色域
表示できる色の広さを測定

LG 27GM950B-Bで表示できる色の広さを測定して、他の製品と比較したグラフです。

Rec.2020色域カバー率は約91%を叩き出し、MOBIUZ EX321UXが有していた最高記録をついに更新します。タンデムOLEDパネルですら未踏の領域です。

平均的な液晶パネルと明らかに色の純度(鮮やかさ)が違います。普通のゲーミングモニターから買い替えた場合、相当な確率で画質の違いを体感できます。

色域カバー率(CIE1976)
LG 27GM950B-Bレビュー(色域カバー率)
規格CIE1931CIE1976
sRGBもっとも一般的な色域100%100%
DCI P3シネマ向けの色域98.9%99.5%
Adobe RGBクリエイター向けの色域100%99.9%
Rec.20204K HDR向けの色域90.6%90.5%

色域カバー率を示すxy色度図も確認します。

スタンダードな色空間で知られる「sRGB」で約100%をカバー。HDRコンテンツ、シネマ向けの色空間「DCI P3」は約100%カバーにとどまります。

プリントアウト(印刷)が前提のクリエイティブタスクで典型的な「AdobeRGB」色空間のカバー率は約100%です。

やかもち
代表的な3種の色域を見事にフルカバー(100%)です。あらゆる用途に完璧に適合します。キャリブレーターを持っていれば存分にその力を引き出せるでしょう。
明るさ
最低輝度と最大輝度を測定
画面の明るさ
※クリックすると画像拡大
明るさ:0%明るさ:100%
測定グラフ測定値
LG 27GM950B-Bレビュー(画面の明るさ)
  • 最大輝度:698 cd/m²
  • 最低輝度:46 cd/m²

画面の明るさは100%設定で約700 cd/m2に達し、SDRコンテンツを見るのに過剰なほどの明るさです。

最低輝度(0%設定)は約46 cd/m2まで下げられ、平均的なゲーミングモニター(40 cd/m²前後)すら下回らない微妙な暗さにとどまります。

眼精疲労などが理由で、夜間に暗い画面を好む人にとって物足りない仕様です。どうしても明るさを下げたいなら、色温度:ユーザー設定で、3色すべてを任意の暗さまで下げてみてください。

約120 cd/m²※は設定値22%でほぼ一致します。

※ キャリブレーションの目標値によく使われる数値です。個人的にかなり暗く見えるので使っていませんが、参考値として記載します。

安定性
コントラスト比と輝度ムラ測定
LG 27GM950B-Bのコントラスト比
  • 実測コントラスト比:978:1

コントラスト比を写真で伝えやすくするため、暗室環境にて斜めの角度から撮影しました。人間の目での見え方を再現するために、Photoshop CameraRawを用いて調整済みです。

平均的な液晶パネル(1100:1)すら超えられない、凡庸なコントラスト比です。

LG 27GM950B-Bのコントラスト比

しかし、OSD設定から「Local Dimming」を有効化すると変貌します。コントラスト比は約5000~30000:1まで改善します。

今までのIPSパネルなら、せいぜい出せて10000:1程度。ピーク時30000超なんて、目を疑うコントラスト比です。

色ムラ(輝度ムラ)
※クリックすると画像拡大

明るいシーンと黒に近いシーンを画面に表示して、真正面から色ムラ具合を撮影しました。

直下型Mini LEDは輝度ムラの少なさが過去のレビューで傾向的に明らかですが、LG 27GM950B-Bの輝度ムラはそれほど優れていません。

言うまでもなく「Zero Optical Distance Mini-LED Backlight」の弊害です。

白い壁紙をLCD(液晶パネル層)、手前のハンドライトをMini LED層とイメージします。

距離を近づけるほど強い点光源に仕上がり、ブルーミング(開花現象)の抑制と飛躍的なコントラスト比アップが得られます。一方で、Mini LED間のつなぎ目(クロストーク)が目立つ弊害がついて回ります。

先ほどの暗いグレー5%写真で、縦方向に網目模様のような輝度ムラがうっすらと見えていますが、まさにクロストークです。

LG(BOE)は1ゾーンあたり4個(2×2)のMini LEDを使ってクロストークを緩和しようと努力しましたが、やはり均一な表示パターンだとMini LED間のつなぎ目がうっすらと見えてしまいます。

均一性
※クリックすると画像拡大
明るさの分布
(輝度ムラ)
色温度の分布
(色ムラ)
LG 27GM950B-Bレビュー(色ムラ)LG 27GM950B-Bレビュー(色ムラ)
  • 最大:310 cd/m²
  • 最低:260 cd/m²
  • 平均:5.39%
  • 最大:7277 K
  • 最低:6149 K
  • 平均:4.67%

輝度ムラの実測値は平均5.4%です。ゲーミングモニターとして過去の平均値(6.4%)以上、直下型Mini LEDバックライトとしては・・・あまり褒められた数値じゃないです。

色温度の分布は平均4.7%と妙に大きい数値です。パネル中央と下部が暖色(ウォーム)、それ以外のエリアが寒色(クール)に偏っています。

幸い、実際のコンテンツで見てみると気にならないです。

初心者もち
Mini LEDなのに色ムラがイマイチなのどうして?

ゼロ距離Mini LED方式は、その緻密な構造ゆえに個体差の影響を以前よりも大きく受ける可能性が疑われます。0.0 mm単位の個体差が、色温度のムラや輝度ムラを悪化させる可能性を秘めています。

もちろん、それ以上の恩恵(圧倒的なまでのコントラスト比)を得ているので、結局のところトレードオフです。

輝度ムラの比較データです。

表面処理
パネルの表面加工(コーティング層)
パネルの反射加工
(クリックで画像拡大)
明るい部屋暗い部屋
パネルの反射加工パネルの反射加工
パネルの反射加工パネルの反射加工

LG 27GM950B-Bの反射加工をチェック。やはりLG UltraGear高級モデルのコーティングはハイレベルです。

ハーフグレアにも似た透過度の高い処理が施され、コーティング層の下にあるパネルはAGタイプ(Anti-Glare = 低反射パネル)です。

AG + STW偏光板 + 高品質マットコーティングにより、優れたコントラスト比と反射光量の抑制、もちろん周囲の入射光をぼんやり拡散して映り込みも減らす効果まできっちり両立します。

反射を比較(明るい部屋)
※クリックすると画像拡大
LG 27GM950B-B
(AG Matte)
パネルの反射加工
TCL 27C2A Pro
(Matte)
INNOCN
(1.8% AR + ATW)
パネルの反射加工
ASUS
(TrueBlack Glossy)
パネルの反射加工
LG
(AG Matte)
パネルの反射加工

他製品のコーティングと比較します。

同じマットコーティング(ノングレア)でも、反射光量の強さに違いがハッキリ出ます。LG 27GM950B-Bは、同社のLG 32GS95UE-Bほどには抑えられていないものの、競合他社(TCL 27C2A等)より優秀です。

コントラスト比が極めて高くなるMini LED液晶にとって、コーティングの品質は決して無視できない要素です。LG(BOE)がコーティング層に気を使ってくれて嬉しいです。

といっても定価が18万円近いですから、力を入れて当然でしょう。コーティング処理はおおむね価格(製造コスト)に比例します。

文字の見やすさ
テキスト表示に適しているか写真で確認
テキストの視認性
(クリックで画像拡大)
文字のドット感
(密度:218 ppi)
実際の表示例
(距離:30 cm)
LG 27GM950B-Bレビュー(テキストのくっきり感)

文字のドット感(見やすさ)は非常に良好です。

テキスト表示に有利な縦に一直線の直列RGB配列パネルに、Apple Retina Display級(218 ppi)の画素密度を備えます。

普通の距離感(50~60 cm)から見ても、30 cmくらいの近距離でも、ドット感が非常に分かりづらい精細なテキスト表示です。

125~150%スケーリング表示とも相性がいいです。美しい滑らかなドット感を維持したまま、27インチで2.5K~4K相当の表示にできます。

パネルの物理的特性
(クリックで画像拡大)
ピクセル拡大図
(ピクセル配列:RGB)
スペクトラム分析
(確定:量子ドット)
LG 27GM950B-Bレビュー(画素ドット)LG 27GM950B-Bレビュー(スペクトラム)

マクロレンズでパネルの表面を拡大した写真です。

PCモニター用途(Windows)と相性が良い「ストライプRGB」配列の画素レイアウトです。テキストフリンジ(文字ボヤけ)が原理的に起きない主流のレイアウトを採用します。

次に、パネル技術をスペクトラム波長分析※1で調べて、おおまかな推定をします。

三原色のうち、鋭い青色スペクトルから典型的な青色LEDバックライトだと分かります。緑色スペクトルも非常に分離が良く、β型サイアロン系の緑色蛍光体や、セレン化カドミウム系の量子ドットの可能性が浮かびます。

赤色スペクトルも同様にピークが鋭く、セレン化カドミウム※2系の量子ドットを使っていると推測されます。

ついでにブルーライト含有量を調べたところ、約27%でした。色温度の設定でほんの少しだけ赤色を足すか、青色を弱めるだけで、TUV Rheinlandブルーライト認証に必要な25%未満を達成できます。

※ 1:分光測色計「X-rite i1 Pro 2」を使ってスペクトラム分析をします。2:測定された半値幅の細さ、カドミウムフリー素材のコスト都合から、消去法でCdSe系を挙げています。

視野角
斜めから見て変色するか写真で確認
LG 27GM950B-Bレビュー(視野角)

LG 27GM95B-Bの視野角はかなり優秀です。

過去にレビューしたATW偏光板を用いたAHVA(高級Fast IPS)パネルに匹敵します。斜めから見てもうっすらと白浮きする症状をよく抑えられ、輝度の減衰も少ないです。

(巧みに屈折させて光を外部に漏らさない多層構造)

パネル製造元の中国BOEいわく、視野角を著しく向上させる「STW偏光板(Super True Wide Polarizer = 特許 : CN118091812A)」を使っているそうです。

STW偏光板の導入により、斜めから見た時に目立つ光漏れを防ぎます。偏光方向を90°ズラした複数の層で、水平方向や垂直方向から漏れようとした光を偏光し、最終層に回帰させて漏れ出る光量を減らします。

漏れる光が減るから白っぽさが軽減され、コントラスト比が向上し、明るい見た目を維持しやすい構造です。

追加の作用もあり、なんとMini LEDと相性抜群です。直下型Mini LEDバックライトによるローカル調光(Local Dimming)で発生しやすい、ブルーミング(開花現象)の抑制に効果が見込めます。

「INNOCN GA32V1M MAX」など、ごく一部を除外すれば、ほとんどのMini LED液晶に高度な偏光板は導入されていません。

雑な偏光板は視野角の狭さに加え、ブルーミングの増大を招く原因のひとつにも関わらず、まだまだ注意が払われていない部分です。

やかもち
IPSパネルとしては、ATW偏光板に匹敵するトップクラスの視野角です。

HDRモード時の画質を詳しく測定

Colorimetry Research CR-100

ディスプレイ校正業界の標準機材で知られるColorimetry Research製「CR-100」を使って、「LG 27GM950B-B」のHDR性能をテストします。

DisplayHDR SVG
HDR性能のテスト結果
比較テスト対象
LG 27GM950B-B
ターゲット規格
Display HDR
1000
画面の明るさ
  • ピーク時
    999 cd/m²
  • 全白フラッシュ
    996 cd/m²
  • 全白持続
    994 cd/m²
  • ピーク時
    1000 cd/m² 以上
  • 全白フラッシュ
    1000 cd/m² 以上
  • 全白持続
    600 cd/m² 以上
黒色輝度
  • 0.0001 cd/m²
  • 0.05 cd/m² 以下
コントラスト比
  • Inf:1
  • 20000 : 1 以上
色域
  • sRGB:100%
  • DCI P3:100%
  • sRGB:99%以上
  • DCI P3:95%以上
色深度
  • 10 bit
    (8 bit + FRC方式)
  • 10 bit
    (8 bit + FRC方式)
ローカル調光
  • FALD方式
    (2304ゾーン分割)
  • 主にFALD方式

コンシューマ向けで実質的な最高グレードのHDR規格「VESA Display HDR 1000認証」でチェックしました。

ピーク輝度、全白フラッシュがわずかに1000 cd/m²に届かず、厳密にいえば筆者の個体はHDR 1000認証をパスできません。

実効996~999 cd/m²でほぼ1000 cd/m²だから実用上の問題は皆無です。性能的にHDR 1000と同一です。

 

HDRをもっと深堀り
HDR10規格にどこまで準拠できるか確認

HDRモード時の明るさをテスト。画面全体に占める割合が25%時、輝度が約1000 cd/m²に迫ります。

ほぼストレステストに近い全画面輝度(面積100%)もテスト。少なくとも1分間は約1000 cd/m²を維持します。

HDRコントラスト比Colorimetry Research
CR-100で測定した結果
全画面Inf : 1
10%枠117712 : 1
3×3パッチ109560 : 1
5×5パッチ20825 : 1
7×7パッチ7863 : 1
9×9パッチ6850 : 1

テストパターン別にHDRコントラスト比を測定した結果、ワーストケースで6850 : 1でした。

  • Local Dimming(High)→ 6850~117700:1
  • Local Dimming(Medium)→ 3770~74400:1
  • Local Dimming(Low)→ 2700~40930:1

強度別のコントラスト比です。Mediumモードですら、平均的なMini LED液晶を上回ります。

他社のMini LEDゲーミングモニターと、HDRコントラスト比を比較します。

現時点で最上級のHDRモニターと評される「TCL 32R84」をダブルスコアで突破し、AOC Q27G40XMNに匹敵するHDRコントラスト比です。典型的なIPS + Mini LEDパネルに対して軽く7~8倍も高いです。

まさに別次元の領域。ゼロ距離Mini LED方式はかつてIPSパネルで不可能とされたコントラスト比を、平凡な2000分割クラスで可能にしました。

IPSパネルでありながら、まるでVAパネルです。もちろん、あくまでもIPSパネルだから、VAパネルのデメリットは付属しません。

明るさ精度
※クリックすると画像拡大
LG 27GM950B-Bレビュー(PQ EOTF)LG 27GM950B-Bレビュー(PQ EOTF)
プリセット別
どのモードを選んでも、PQ EOTF曲線は大差ないです。「ブラックイコライザー」を使用すると、暗部階調の潰れを修正できる可能性は見えてきます。
面積別(PQ EOTF by APL)
黒い背景に対する点光源の面積比が小さいほど、やや暗めに表示される傾向です。Local Dimmingが積極的に働くあまり、小さな点光源の明るさが失われています。本製品に限らず、Mini LED液晶でよく見られる挙動です。

HDRモード時の明るさが正しいか、PQ EOTF追跡グラフ(100%正規化グラフ)で測定します。

階調ごとの明るさ精度
※クリックすると画像拡大
LG 27GM950B-Bレビュー(PQ EOTF)LG 27GM950B-Bレビュー(PQ EOTF)
暗黒階調(Dark Accuracy)
デフォルト設定は深刻な「黒潰れ」が相次ぎます。コントラスト比を重視するあまり、黒に近い階調がすべて潰れます。「ブラックイコライザー:60」に変更するとトラッキング精度が改善され、黒潰れが減ります。
影の階調(Shadow Accuracy)
デフォルト設定は暗すぎです。「ブラックイコライザー:60」でターゲットに多少マシに追従するものの、依然として影のディテールが実際より少し暗めに表示されます。
LG 27GM950B-Bレビュー(PQ EOTF)LG 27GM950B-Bレビュー(PQ EOTF)
ベース階調(Paper Accuracy)
本製品の大きな問題です。実際に買った人が「HDR 1000は意外としょぼい」「うちのOLED TVより暗い」などと苦言を呈される最大の原因です。PQ EOTFが右側へオフセットしており、多くの階調が暗く見えてしまいます。モニターの設定で改善する方法はありません。
ピーク階調(Flash Accuracy)
Mini LED液晶は600 cd/m²超の階調まで伸ばせます。残念ながら、PQ EOTFが右側へオフセットしており、ハイライトが実際より暗く見える可能性が高いです。規格どおりに実装されたHDRゲームやコンテンツほど、「眩しさ」を体験できない危険性が。

明るさの段階(階調ごと)に分解して、細部のトラッキング精度もチェックします。

・・・LG 27GM950B-B最大の問題です。非常に優れたハードウェアを用意しておきながら、肝心のPQ EOTF実装を誤っています。

プリセット関係なくほとんどのシーンを暗く見せる傾向です。ターゲット規格ライン(PQ EOTF)のうち、ベース階調からハイライト階調が右側にオフセットしていて、精度が悪いと評価します。

影のディティールだけなら「ブラックイコライザー:60(+10%)」で修正できますが、ベース以上の階調は修正不可です。

初心者もち
どうやって直すの?(海外のレビューはみんな断念してたけど)

3D LUT(キャリブレーション)プロファイルを作りました。16ビット測定(約6000点)→ 3D LUT生成 → 逆オフセット1D LUTを合成して完成です。

LG 27GM950B-Bレビュー(PQ EOTF)

右方向にズレたPQ EOTFを中心に戻して、ついでに色温度と色精度をΔE < 2.0まで修正します。使い方はファイルに同封している説明書を読んでください。

HDRモード比較※クリックすると画像拡大
初期設定
Gamer 2
最大輝度
3D LUT
調整後

あとはリファレンス級HDRゲーミングを堪能するだけです。

やかもち
LG(BOE)へ、PQ EOTFは実装を間違えるとハードウェア自体が台無しになるリスクがあります。手を抜かず、ちゃんと実装してください。またはTCLが実装しているような「カスタムPQ EOTF」を用意してください。
HDRの持続性能
※クリックすると画像拡大
面積比と輝度
(APL別に比較)
経過時間と輝度
(APL別に比較)
LG 27GM950B-Bレビュー(APL別のHDR輝度)LG 27GM950B-Bレビュー(APL別のHDR持続輝度)

HDRの持続性能はDisplay HDR 1000認証ラインを維持します。

面積10%まで約750~950 cd/m²前後、そのまま25~100%まで1000 cd/m²を維持します。輝度の安定性は見事です。

HDRのグレースケール精度
※クリックすると画像拡大
D65
(グレースケール)
RGBバランス
(グレースケール)
LG 27GM950B-Bレビュー(HDR時の色精度)LG 27GM950B-Bレビュー(HDR時の色精度)
HDRの色精度
※クリックすると画像拡大
Rec.2020
(彩度ポイント)
dE2000
(ポイント別精度)
LG 27GM950B-Bレビュー(HDR時の色精度)LG 27GM950B-Bレビュー(HDR時の色精度)
LG 27GM950B-Bレビュー(HDR時の色精度)LG 27GM950B-Bレビュー(HDR時の色精度)

意外にもグレースケールは最初からキレイに一致しています。

しかし、先に説明した右側オフセットのPQ EOTFが災いして、HDR規格(Rec.2020色域)に対する色精度は平凡そのもの。

彩度(明るさ)の精度が最大ΔE = 7.50、平均ΔE = 4.46でした。96箇所の色精度ポイントは最大ΔE = 8.1、平均ΔE = 4.36まで逸脱してしまい、基準値(ΔE < 2.0)を満たせません。

モニター側でできる範囲では、平均より多少いい程度の数値です。なお、3D LUT適用後ならΔE = 1.5~1.6に改善します。

VESA DisplayHDR認証で要求される色精度が「相対色精度(vs Relative Value)」です。一方、ちもろぐでは「絶対色精度(vs Absolute Value)」を採用します。

それぞれの違いをざっくり説明すると

  • 相対色精度:レビュー対象から採取した白(xy座標)を基準値とします
  • 絶対色精度:特定の白(xy座標)を基準値とします

要するに、色精度を計算する基準ターゲットがまったく違います。

相対色精度なら、たとえモニターに映っている白色が黄ばんでいたり緑掛かっていても、問題なく高い精度(ΔE値)を出せます。採取した白色が絶対的な基準値に一致しているかどうかは評価外で、モニターに映った白色をリファレンスとして扱うからです。

グレー階調相対色精度
(vs Relative Value)
絶対色精度
(vs Absolute Value)
RGB 130.57 dE0.63 dE
RGB 261.29 dE1.32 dE
RGB 381.92 dE2.10 dE
RGB 511.89 dE2.28 dE
RGB 641.51 dE2.23 dE
RGB 771.37 dE2.09 dE
RGB 891.10 dE2.22 dE
RGB 1021.17 dE2.54 dE
RGB 1150.44 dE2.56 dE
RGB 1280.26 dE2.75 dE
RGB 1400.42 dE2.75 dE
RGB 1530.76 dE2.95 dE
RGB 1660.57 dE3.57 dE
RGB 1790.75 dE3.97 dE
RGB 1910.78 dE3.61 dE
RGB 2040.54 dE3.97 dE
RGB 2170.58 dE4.25 dE
RGB 2300.81 dE3.94 dE
RGB 2420.83 dE4.27 dE
RGB 2550.51 dE4.51 dE
平均値0.90 dE2.93 dE

絶対色精度はもっと厳格です。D65 xyを絶対的な基準値として扱い、どのモニターでも同じ色を表示できているかを最大目標とします。加えて、メタメリズム障害を計2名の肉眼で検知した場合は、代替D65 xyを絶対的な基準値に代入しています。

どのモニターでも、誰の目から見ても、同じ色(表示)を目指す = これこそが「絶対色精度」の目的です。

仮に「相対色精度」なんて採用したらどうなるでしょう?

ΔE < 2.0のゲーミングモニターが3台あります。3台並べて同じコンテンツを表示しているのに、色がまったく一致しない・・・避けるべき事態が本当に起きます。絶対色精度なら、3台ともほぼ同じ色に見えます。

初心者もち
どうしてVESA Display HDRは指標として劣っている「相対値」を採用ちゃったの?
やかもち
相対色精度が誰にとって都合がいい指標か考えれば、答えは簡単です。メーカーとその受益者(案件屋)です。
明るいシーンで比較
※クリックすると画像拡大
レビュー対象
(LG 27GM950B-B)
比較:OLED
(TCL 32X3A)
LG 27GM950B-Bレビュー(HDRを試して比較写真)TCL 32X3Aレビュー(HDRを試して比較写真)
HDRを試して比較写真TCL 27C2A Proレビュー(HDRを試して比較写真)
比較:HDR 1000
(GA32V1M MAX)
比較:HDR 1400
(TCL 27C2A Pro)

HDRゲームの代表例「FF16」で、明るいHDRシーンを比較しました。

フェニックスが光り輝く当該シーンにて、LG 27GM950B-Bはピーク時850~900 cd/m²の明るさにとどまります。PQ EOTFがズレているせいで少し暗めです。

フェニックスの眩しさをそこそこ再現でき、りんかく周辺の白潰れもかなり少ないですが、HDR 1400級ほどの精度は得られません。

HDRゲームの明るさ測定
※クリックすると画像拡大
Final Fantasy XVI
(フェニックス戦)
Ghost of Yōtei
(羊蹄平)
LG 27GM950B-Bレビュー(HDRを試して比較写真)LG 27GM950B-Bレビュー(HDRを試して比較写真)
LG 27GM950B-Bレビュー(HDR時の色精度)LG 27GM950B-Bレビュー(HDR時の色精度)

HDRゲーム時の明るさを測定しました。

恐ろしく明るいフェニックス戦(FF16)でピーク時に約1000 cd/m²前後を記録、1000 cd/m²超の明るさを雑に使ってくるFF16をそれなりに堪能できる明るさです。

優れたHDR効果で知られるGhost of Yōteiは・・・全体的に暗く見えます。ピーク時こそ900 cd/m²超でも、多くのシーン(ベース階調)が暗くズレているので、曇った印象に映ります。羊蹄平の太陽が眩しく見えないです。

やかもち
3D LUTでPQ EOTFを修正しないとHDRが暗く見えます。
暗いシーンで比較
※クリックすると画像拡大
レビュー対象
(LG 27GM950B-B)
比較:OLED
(LG 27GX700A-B)
LG 27GM950B-B MAX 比較写真(ローカル調光)HDRを試して比較写真
HDRを試して比較写真HDRを試して比較写真
比較:IPS + Mini LED
(Titan Army P275MV-A)
比較:IPS + Edge LED
(KTC H27P6)

Mini LEDのバックライト制御(Local Dimming)は、黒を積極的に消灯するアグレッシブな挙動です。

IPSパネルで最高峰のコントラスト感で知られるP275MV-Aすら超え、OLEDパネルに迫る黒の黒さを実現します。並のIPSパネル + Mini LEDで太刀打ちできないです。

アグレッシブなバックライト制御のトレードオフ(代償)として、真っ暗な背景に非常に小さな点光源(APL 0.5%未満)の輝度感は損なわれます。

たとえば、マウスカーソルや星空パターンは薄暗く見える傾向です。

動くパッチテスト
Local Dimmingの挙動チェック

単純なテストパターンを使って、ブルーミング(開花)と黒い汚れ(スミア)を見てみます。

斜め45°から撮影しているため、視野角の影響でやや汚れ(スミア)が目立つものの、正面から見た場合は動画ほどの症状は出ません。

大きめの光点でブルーミングがごくわずかに見える程度に抑えられ、中サイズの光点はスミアをよく抑えつつ900~1000 cd/m²を出せる挙動です。

BOE ADS(IPS)パネルは応答速度もかなり速い部類なので、Mini LEDバックライトの遅延によるガタガタとしたLD遷移フリッカー(ちらつき)も非常に見えづらいです。

STW偏光板で光漏れも抑制され、なおさらLD遷移フリッカー(ちらつき)に強い構造です。

やかもち
IPSパネルなのにVA + Mini LED並の優れたローカル調光を実現しています。

 

RenoDX HDR
「鳴潮」におすすめな設定値を紹介

自由自在にゲームをHDR化するMODツール「RenoDX HDR」を用いて、アニメ調グラフィックの最高峰「鳴潮」にインパクトのあるHDRを実装する設定です。

「Tone Mapping」設定
  • Tone Mapper:デフォルト
  • Peak Brightness:約1050~1100 nits
  • Game Brightness:約470~490 nits
  • Gamma Correction:2.4

レンダリング領域の明るさとマッピングを調整します。ハイライト領域に1000 nits超、ベース輝度に470 nits超を割り当てて、誰の目から見ても分かりやすいHDR感を演出する狙いです。

「UI」設定
  • UI Brightness:約500 nits

非レンダリング領域の明るさを調整します。たとえば、メニュー画面やHUD(GUI)、ダメージ表示などにUI Brightnessが適用されています。

標準的な200~300 nitsを割り当てると、Local Dimmingが反応してスミア(沈み込み)を無駄に誘発する傾向が見られたので、最大値(500 nits)にしました。

「Color Grading」設定
  • Exposure:1.02
  • Highlights:58~60
  • Shadows:46~48
  • Contrast:51~53
  • Saturation:88~90

HDRグレーディングを調整します。基本的にゲーム画面を見ながら、好みに合わせて調整するだけです。筆者の場合、HDR = メリハリのある明暗差と高純度な高彩度カラーだと考えているので、設定値も派手さ重視です。

特にSaturation:88~90は少々やりすぎかもしれません。DCI P3利用率が10~30%に達し、シーン次第でBT.2020利用率が15%にも達する色域設定ですが、かなりビビットです。

自分の好みに合わせて適宜コントロールしてください。RenoDXの設定はリアルタイム反映ですから、いくらでも納得行くまで調整できます。

3D LUTとRenoDXで「HDR 1000」化された鳴潮はかなり美しいグラフィックです。緋雪の攻撃エフェクトがそこそこ眩しく見え、明暗差の強調で映像に立体感が付与されます。

しかし、HDR 1400以上に見慣れていると、正直ちょっと物足りなさを感じるシーンもあります。ピーク時1600 nits程度の性能があれば、なお良かったです。

Sponsored Link

LG 27GM950B-B:ゲーミング性能

ゲーム性能(応答速度)の測定と比較

光学センサーとUSBオシロスコープ

(公称分解能は240万Hz = 416.7ナノ秒)

LG 27GM950B-Bの「応答速度」を測定します。

大口径レンズ搭載の光学センサーと14ビット分解能に対応したUSBオシロスコープを使って、画面の明るさが変化する時間(= 応答速度)を5マイクロ秒(0.005ミリ秒)単位で実測します。

何を言っているのか、さっぱり分からないと予想されるので、実測グラフをひとつ見てみましょう。

画面の明るさをオシロスコープで測定したグラフです。白色(RGB 255)から黒色(RGB 0)に変化する瞬間を捉えています。だから、上から下へ滝のように落下する推移が見て取れます。

その推移こそが「応答速度(英語でGray-to-Gray Response Time)」です。目標ラインに移動するのにかかった時間が、メーカーがスペック表に記載している応答速度です。

ただし、メーカー公称値は基本的にパネル製造元が提供するデータシートに依存します。データシート記載の数値は悪く言えば・・・ けっこう盛ってます。

公称値「0.5ミリ秒」と書いてあっても、実際に0.5ミリ秒が出るシーンが全体のごくわずかで、平均を取ると3.5ミリ秒や4.8ミリ秒など。

製品によってバラバラです。

もうひとつ問題点があります。オシロスコープが取得した数値と、人間の目で見て実際に感じる明るさにズレが生じます。

オシロスコープ的に非常にごくわずかな差でも、人間の目で見るとハッキリ階調が分かれて見えるシーンが多いです。よって「ちもろぐ」では、取得した電圧データに対してキャリブレーションを実施しています。

一般的な電圧10~90%測定と比べて、人間の知覚に一致させたキャリブレーション済みの測定なら、パネルの暗い部分の応答速度を厳しく評価できます。

やかもち
測定する基準値を「オシロが取った電圧(従来方式)」から「実際に見えているグレースケール(新方式)」に変更しました。人間らしいリアルな応答速度です。
60 Hz時の応答速度
※クリックすると画像拡大
残像感
(UFO追尾ショット)
72パターン測定
(±10範囲を測定)
LG 27GM950B-Bレビュー(応答速度の比較)LG 27GM950B-Bレビュー(応答速度の比較)

オーバーシュート表 / 最悪パターングラフ

60 Hz時の応答速度は平均3.11ミリ秒を記録します。

60 Hzに必要十分な応答速度を余裕を持って満たしますが、ホールドボケ現象(= 60 Hzそのもの)が原因で、残像感がそれほど減らないです。

60 Hzが重要な用途:Nintendo Switch、Play Station 4(PS4)など、最大60 Hz対応のゲーム機
120 Hz時の応答速度
※クリックすると画像拡大
残像感
(UFO追尾ショット)
72パターン測定
(±10範囲を測定)
LG 27GM950B-Bレビュー(応答速度の比較)LG 27GM950B-Bレビュー(応答速度の比較)

オーバーシュート表 / 最悪パターングラフ

120 Hz時の応答速度は平均2.91ミリ秒を記録します。120 Hzに必要十分な応答速度(< 8.33 ms)を準拠率200%以上でクリア、残像感もかなり軽減されています。

しかし、120 Hzでもホールドボケを取り除くのに不十分です。

120 Hzが重要な用途:Nintendo Switch 2、Play Station 5(PS5)など、最大120 Hz対応のゲーム機
165 Hz時の応答速度
※クリックすると画像拡大
残像感
(UFO追尾ショット)
72パターン測定
(±10範囲を測定)
LG 27GM950B-Bレビュー(応答速度の比較)LG 27GM950B-Bレビュー(応答速度の比較)

オーバーシュート表 / 最悪パターングラフ

LG 27GM950B-Bで設定できる最大リフレッシュレート165 Hz時、応答速度は平均2.89ミリ秒です。165 Hzに必要な応答速度(< 6.06 ms)を余裕で満たしています。

330 Hz時の応答速度
※クリックすると画像拡大
残像感
(UFO追尾ショット)
72パターン測定
(±10範囲を測定)
LG 27GM950B-Bレビュー(応答速度の比較)LG 27GM950B-Bレビュー(応答速度の比較)

オーバーシュート表 / 最悪パターングラフ

デュアルモードで使えるリフレッシュレート330 Hz時、応答速度は平均3.35ミリ秒です。330 Hzに必要な応答速度(< 3.03 ms)を満たせず、準拠率100%未満です。

オーバードライブ:Faster
※クリックすると画像拡大
残像感
(UFO追尾ショット)
72パターン測定
(±10範囲を測定)
LG 27GM950B-Bレビュー(応答速度の比較)LG 27GM950B-Bレビュー(応答速度の比較)

オーバーシュート表 / 最悪パターングラフ

オーバードライブモードを「Faster(最大値)」にしました。応答速度は平均1.72ミリ秒に改善され、330 Hzに必要な応答速度(< 3.03 ms)をかなり満たせます。

ただし、暗い色から明るい色で+10以上のオーバーシュートが頻発しているせいで、応答速度ほどには残像感が改善されないです。デュアルモード特有のドットの粗さも影響して、クッキリとした明瞭感は期待ほど良くない印象です。

残像感を比較
※クリックすると画像拡大
レビュー対象
(LG 27GM950B-B)
比較:OLED
(ASUS PG27AQWP-W)
残像感の比較写真残像感の比較写真
残像感の比較写真残像感の比較写真
比較:Fast IPS
(TITAN ARMY P275MS PRO)
比較:Fast HVA
(TCL 32R84)

ざっくりとした見た目なら、LG 27GM950B-BとP275MS PROは非常によく似ています。実際、応答速度とリフレッシュレートも近いです。

しかし、前者の方がボヤッと見えてしまうのはやはりデュアルモード(疑似ドットバイドット)が原因と考えられます。

新測定システム(2026年8月から運用開始)による新しい比較データです。

薄いグレー色のバーを見逃さないように。平均値だけでなく、グレー色のバー(最悪値)も含めて総合的に見ます。

3色のバーが互いに同じ数値かつ0ミリ秒に近いほど、UFOの見た目は静止画のようにクッキリ明瞭と映ります。

ゲーム性能(入力遅延)の測定と比較

イメージ図:入力遅延の測定サンプル

入力遅延
(クリック100回の平均値)
  • 330 Hz : 1.88ミリ秒
  • 165 Hz : 3.17ミリ秒
  • 120 Hz : 4.37ミリ秒
  • 60 Hz : 8.74ミリ秒
  • 目標:16ミリ秒未満(全Hz共通)

LG 27GM950B-Bで、左クリック100回分の入力遅延を測定しました。

リフレッシュレート60 ~ 330 Hzまで、安定して目標の16ミリ秒を下回る良好な入力遅延です。ほとんどの人が入力遅延を体感できません。

VRR(G-SYNC互換モード)の影響もなかったです。

入力遅延を測定する原理上、平均から「ざっくりこれくらい」と推測しています。実際の入力遅延は非常にバラツキが大きいので、わずかな数値の差を過度に気にしなくて大丈夫です。

2024年7月より「入力遅延(Input Lag)」の新しい測定機材を導入しました。

クリック遅延がわずか0.1ミリ秒しかないゲーミングマウス「Razer Deathadder V3」から左クリックの信号を送り、画面上に左クリックが実際に反映されるまでにかかった時間を測定します。

入力遅延の測定範囲
  1. マウスから左クリック
  2. CPUが信号を受信
  3. CPUからグラフィックボードへ命令
  4. グラフィックボードがフレームを描画
  5. ゲーミングモニターがフレーム描画の命令を受ける
  6. 実際にフレームを表示する(ここは応答速度の領域)

新しい機材は1~6の区間をそれぞれ別々に記録して、1~4区間を「システム処理遅延」、4~5区間を「モニターの表示遅延(入力遅延)」として出力可能です。

なお、5~6区間は「応答速度」に該当するから入力遅延に含めません。応答速度と入力遅延は似ているようでまったく別の概念です。

フリッカーフリー(画面のちらつき)を測定

フリッカーフリーを検証
※クリックすると画像拡大
LG 27GM950B-Bレビュー(フリッカーフリー)
  • 明るさ100%:20650 Hz(フリッカーフリー)
  • 明るさ75%:20650 Hz(フリッカーフリー)
  • 明るさ50%:20650 Hz(フリッカーフリー)
  • 明るさ25%:20650 Hz(フリッカーフリー)
  • 明るさ0%:20650 Hz(フリッカーフリー)
フリッカーの基準結果
一般的な基準
(0 Hz または 300 Hz以上)
問題なし
(✅20650 Hz)
TUV Rheinland認証
(0 Hz または 3000 Hz以上)
問題なし
(✅20650 Hz)

実際にオシロスコープを使ってフリッカーの有無をテストした結果、明るさ0~100%までフリッカーが一切検出されません。

約20 kHzで構成されるPWM調光を用いた、実質フリッカーフリーです。3000 Hzをはるかに超え、一般的な基準とTUV Rheinland基準どちらも合格できます。

VRRフリッカーを検証
※クリックすると画像拡大
LG 27GM950B-Bレビュー(VRRフリッカー)
  • VRR有効時:✅フリッカーフリー
  • VRRなし:✅フリッカーフリー

VRR(G-SYNC互換モードなど)有効時に発生する「VRRフリッカー」もテストします。

LG 27GM950B-Bは、フレームレートが乱高下しても「ちらつき」がまったく見えないです。

VRRフリッカーをテスト

VRRフリッカー(VRR Flicker)は、画面が暗いシーンでフレームレートが激しく変動すると発生する確率が大幅に跳ね上がります。

ちもろぐでは、アクションRPG「鳴潮」にてフレームレートを10 fpsからモニター側の最大fpsまで動かします。

モニターの至近距離に設置された光学センサーを経由して、オシロスコープが明るさの変化をマイクロ秒(10万分の1秒)単位で記録する仕組みです。

記録されたグラフが乱高下していれば「VRRフリッカー」の検出に成功です。逆に、何もなく平坦で一直線なグラフが記録されればフリッカーは皆無と判断できます。

ゲーム機の対応状況(PS5とSwitch 2)

PS5の対応状況
LG 27GM950B-Bレビュー(PS5の対応状況)
設定60 Hz120 Hz
フルHD1920 x 1080対応PS5 VRR:対応対応PS5 VRR:対応
WQHD2560 x 1440対応PS5 VRR:対応対応PS5 VRR:対応
4K3840 x 2160対応PS5 VRR:対応対応PS5 VRR:対応

PS5でフルHD~4K(最大120 Hz)に対応します。「PS5 VRR」も対応。

対応可能な最低リフレッシュレートは、24~25 Hz(4K)、50 Hz(フルHD)です。

Switch 2の対応状況
LG 27GM950B-Bレビュー(Nintendo Switch 2の対応状況)
設定60 Hz120 Hz
フルHD1920 x 1080対応HDR:対応対応HDR:対応
WQHD2560 x 1440対応HDR:対応対応HDR:対応
4K3840 x 2160対応HDR:対応Switch 2は非対応
「Nintendo Switch 2 のひみつ展」
※クリックすると画像拡大

有料ソフト「Nintendo Switch 2 のひみつ展」で実際に120 Hz + HDR(10 bit)信号を出力させて、モニターが暗転せずにゲーム画面を表示できるかをチェックします。

暗転しなければ問題なし、暗転して解像度が下がってしまったら互換性なし、と判断します。

任天堂 / 対応ハード:Nintendo Switch 2 / タイプ:オンラインコード版

Nintendo Switch 2(ドックモード)で、フルHD~WQHD(最大120 Hz)または4K(最大60 Hz)に対応します。HDR(10 bit)出力も最大60~120 Hzです。

ゲーミングPCで使えるリフレッシュレート

ゲーミングPCの映像端子(HDMIやDisplay Port)にLG 27GM950B-Bを接続して、ディスプレイの詳細設定から使えるリフレッシュレート一覧をチェックします。

対応リフレッシュレート
Windowsの設定画面で確認
HDMI 2.1
(41.89 Gbps)
Display Port 2.1
(77.37 Gbps)
  • 330 Hz(10bit)
  • 240 Hz(10bit)
  • 165 Hz(10bit)
  • 120 Hz(10bit)
  • 100 Hz(10bit)
  • 75 Hz(10bit)
  • 60 Hz(10bit)
  • 330 Hz(10bit)
  • 240 Hz(10bit)
  • 165 Hz(10bit)
  • 120 Hz(10bit)
  • 100 Hz(10bit)
  • 75 Hz(10bit)
  • 60 Hz(10bit)

LG 27GM950B-Bがパソコンで対応しているリフレッシュレートは以上のとおりです。

HDMI 2.1で最大165 Hz(330 Hz)まで、Display Port 2.1も最大165 Hz(330 Hz)に対応します。

圧縮転送「DSC」切り替え機能

LG 27GM950B-Bは、圧縮転送モード「DSC(Display Stream Compression)」を明示的に切り替えできません。

DSC無効時
対応リフレッシュレート
端子SDR
(8 bit @ RGB)
HDR
(10 bit @ RGB)
HDMI 2.1––
DP 1.4––

CRU(Custom Resolution Utility)によるカスタム解像度や、NVIDIA DSR(DLDSR)を使いたいマニア志向のユーザーにとってちょっと不便な仕様です。

VRR機能(可変リフレッシュレート)
ペンデュラムテスターで検証
  • AMD FreeSync Premium
  • G-SYNC互換モード
    (HDMIとDisplay Portで使用可能)

フレームレートとリフレッシュレートを一致させて「ティアリング」を防ぐ効果がある、VRR機能はHDMIとDisplay Portどちらも使用可能です。動作範囲は48~330 Hzです。

LFC(低フレームレート補正)対応ハードウェアの場合は、48 Hzを下回ってもVRRが機能します。

競技ゲーマー向け機能をチェック

  • 暗所補正
    暗い部分を明るく補正する機能
  • 鮮やかさ補正
    色の付いた部分を強調する機能
  • 残像軽減
    残像をクリアに除去する機能

LG 27GM950B-Bは、3つある主要な競技ゲーマー向け機能のうち2つ対応します。クロスヘア(十字線)やフレームレートを表示する機能も搭載されています。

機能チェック:暗所補正
「ブラックスタビライザー」
※クリックすると画像拡大
Apex LegendsEscape from Tarkov

暗い部分を明るく補正できる「ブラックスタビライザー」モードです。全11段階(0~100 / ±10刻み)でざっくり調整できます。

暗い部分をいい感じに明るく補正する効果が強いです。真っ暗なシーンも相当明るく見えます。明暗差がくっきり出ているシーンだと特にうまく機能する印象です。

十分な実用性があるものの、やはりeSports専業メーカー(Zowie)には負けます。

残像軽減(黒挿入)モードをチェック

機能チェック:残像軽減
「LG Motion Blur Reduction」
※クリックすると画像拡大
残像感
(UFO追尾ショット)
性能
(測定値)
BenQ MOBIUZ EX251レビュー(応答速度の比較)
  • 明るさ:
    約638 cd/m²
  • 黒挿入時間:
    約76.8 %
制限事項:1. リフレッシュレート120 Hz以上 / 2. フリッカーフリー無効(= 他社含め全モデルで共通仕様) / 3. デュアルモード(240~330 Hz)で使用不可 / 4. VRRと併用できません

Motion Blur Reduction(LG MBR)がいつの間にか進化しています。単純なMPRT型から、Mini LEDモデルで定番化しつつある疑似インパルス型の残像軽減モードです。

(普通のカメラで捉えられる = スキャンが遅い)

Mini LEDバックライトを駆使した疑似インパルス型(英 : CRT Beam Simulation)に該当します。パネルの上から下へ順番にスキャン(走査)するように黒フレームを挿入する方式です。

しかし、物理的なスキャン速度がやや遅いので、パネルの上下で黒フレーム挿入のタイミングにズレが生じます。ズレが大きいと「二重影(クロストーク)」が発生しやすいです。

驚異的な明るさ(600 cd/m²超)を維持しつつ、優れたモーションクリア化効果を得ているので、以前のLGモニターより格段に優秀です。

やかもち
LG MBRモードで約40~640 cd/m²もの明るさです。黒フレーム挿入で画面が暗くなる → 古い常識になりつつ?
黒フレーム挿入時間
※クリックすると画像拡大
165 Hz
(BFI : 4.65 ms)

リフレッシュレート165 Hzで検証。黒フレーム挿入時間は約76~77%の範囲で変動します。

ベンチマークと比較
Zowie「DyAc+」以上を目指す
黒挿入モード明るさ黒挿入時間
DyAc 2:プレミアム
(ベンチマークNo.1)
約330 cd/m²91 %
MPRT Plus:高い
(TCL 27C2A Pro)
約603 cd/m²82 %
MPCS TECH:ULL Lv3
(GR2532DML)
約385 cd/m²83 %
DyAc+:プレミアム
(Zowie XL2546K)
約320 cd/m²84 %
LG MBR
(LG 27GM950B-B)
約638 cd/m²77 %
Clear AIM2:Lv3
(IODATA GDU271JLAQD)
約397 cd/m²79 %
MPCS TECH:ULL Lv3
(INNOCN GA32V1M MAX)
約332 cd/m²77 %
DyDs:高
(Titan Army P275MV-A)
約316 cd/m²78 %
MPCS TECH:ULL Lv3
(INNOCN E49M1R)
約316 cd/m²76 %
MPCS TECH:ULL Lv3
(INNOCN GA27T1M)
約292 cd/m²80 %
DyDs:超低遅延
(Titan Army P275MV MAX)
約299 cd/m²77 %
DyDs:高
(Titan Army P275MS+)
約280 cd/m²79 %
MPCS TECH:中
(INNOCN GA32V1M)
約310 cd/m²75 %
ブレ削減約300 cd/m²65 %
ASUS ELMB Sync約250 cd/m²70 %
MSI MPRT
(MSI MAG 321UP X24)
約154 cd/m²47 %
INNOCN MPRT
(CB27U1)
約131 cd/m²64 %
ASUS ELMB
(ASUS XG32UCWMG)
約128 cd/m²48 %

1台2役な「デュアルモード」機能を検証

【デュアルモード検証】
基本スペック
※クリックすると画像拡大
専用ボタンで切替
(1回で完了)
最大330 Hz対応
(2560 x 1440)
  • 解像度:WQHD(2560 x 1440)
  • リフレッシュレート:330 Hz
  • VRR対応:対応(48~330 Hz)

LG 27GM950B-Bはデュアルモード対応です。専用のOSDボタンを1回ポチッと押すだけで切り替え完了。

  • ネイティブ → デュアルモード:約6.9秒
  • デュアルモード → ネイティブ:約7.1秒

画面が7秒ほど暗転したあとデュアルモードに切り替わります。

【デュアルモード検証】
ドットのつぶつぶ感
※クリックすると画像拡大

27インチ画角にWQHD(2560 x 1440)を表示します。解像度とサイズ感こそ、WQHDゲーミングモニターそのもの。画素密度に換算して109 ppi相当です。

ネイティブ5K(218 ppi)と並べるとドット感が目立ちますが、実用に足る疑似ドットバイドット表示に見えます。

少なくとも、すでにありふれているフルHDのデュアルモード(82 ppi相当)より、WQHDデュアルモードの方が視認性は高いです。

【デュアルモード検証】
テキストの見やすさ
※クリックすると画像拡大

疑似ドットバイドットの仕組みは、典型的な2×2ドットで1ドット相当を表示するピクセル処理です。ただし、他社のデュアルモードと同じく、依然として正確な整数スケーリング表示はできていません。

にじみが少なく、そこそこクッキリ見えますが、1ドットに4ドットを詰め込むせいで角ばった印象を受けます。

【デュアルモード検証】
画角エミュレーション
※クリックすると画像拡大

全画面モードと24.5インチモードを使えます。

解像度そのまま24.5インチに圧縮表示するため、ボヤけて見えます。

Sponsored Link

LG 27GM950B-B:クリエイター適性

クリエイター適性
色空間モード
(対応してれば色差も確認)
  • sRGBモード:✅対応(ΔEは未達)
  • DCI P3モード:✅対応(ΔEは未達)
  • AdobeRGBモード:なし
校正時の注意事項
(メタメリズム障害)
  • D65(x 0.3127 / y 0.329)座標でやや青みを帯びた緑色にズレて見えるメタメリズム障害が発生する可能性が高いです(2名で確認)。キャリブレーションに使用する代替座標として、「x 0.3160 / y 0.3257」付近を提案します。

LG 27GM950B-Bは代表的な規格で知られる「sRGB」、動画編集で使う「DCI P3」の2種類に対応します。「AdobeRGB」はなぜか未実装なので、筆者が独自に実装しておきました。

「sRGB」モードと色精度(dE2000)

sRGBモードの精度
※クリックすると画像拡大
sRGB精度ΔE = 2.40ΔE < 2.0
ガンマ明るいsRGB 2.2

もっとも基本的な「sRGB」モードのレポート結果です。

sRGB色域制限はうまく機能しますが、ガンマカーブがやや明るいし、グレースケール(色温度)が青色と緑色に歪んでいます。

使えなくもないですが、ΔE < 2.0を満たすなら別途キャリブレーションが必要です。

「DCI P3」モードと色精度(dE2000)

DCI P3モードの精度
※クリックすると画像拡大
P3精度ΔE = 2.71ΔE < 2.0
ガンマ暗いsRGB 2.2

「DCI P3」モードのレポート結果です。

どうやらシネマ向けのDCI P3を想定してキャリブレーションが施された様子です。ガンマが異様に暗く、色温度がかなり暖色(ウォーム)に偏っています。

PC向けのDCI P3 D65に対してΔE < 2.0を満たすなら、別途キャリブレーションが必要です。

「AdobeRGB」モードと色精度(dE2000)

AdobeRGBモードの精度
※クリックすると画像拡大
AdobeRGB精度ΔE = 0.35ΔE < 2.0
ガンマ正確sRGB 2.2

本来は存在しない「AdobeRGB」モードを独自に実装し、結果をレポートしました。

ネイティブ色域から約200ポイント測定 → AdobeRGB色域へ畳み込み → 3D LUTを生成 → グレースケール用1D LUTを合成して完成です。

平均ΔE = 0.35で、目標(ΔE < 2.0)を容易く突破済み。リファレンス級のAdobeRGBモードを使える状態です。

同封の説明書に使い方を書いてあります。

やかもち
Rec.2020色域を90%もカバーする超高性能パネルだから、必要な色域だけを取り出すキャリブレーションが容易です。

LG 27GM950B-B:本体デザインと機能

パッケージ開封と組み立て工程

開封の儀
※クリックすると画像拡大
LG 27GM950B-B MAX レビュー(開封)LG 27GM950B-B MAX レビュー(開封)

ほとんど段ボールと変わらない簡素な茶箱に、「LG UltraGear」のロゴが入ったパッケージで到着。サイズは80 x 50 x 16 cm(160サイズ)です。

箱に書いてある「矢印」のロゴを床に向けてから開封して、梱包材まるごと全部引っ張り出します。

厚みのある高密度発泡スチロールでできた梱包材で、がっちり梱包されています。上の段に付属品、下の段にゲーミングモニター本体が収まってます。

組み立て工程
※クリックすると画像拡大
LG 27GM950B-B MAX レビュー(組み立て)LG 27GM950B-B MAX レビュー(組み立て)
LG 27GM950B-B MAX レビュー(組み立て)LG 27GM950B-B MAX レビュー(組み立て)
LG 27GM950B-B MAX レビュー(組み立て)
  1. 付属のモニタースタンドとアームを用意
  2. 本体にアームを挿し込み固定
  3. アームの底面にスタンドを挿し込み
  4. 手回しネジでしっかり固定
  5. 組み立て完成(2分くらい)

付属品をざっくり紹介

付属品
※クリックすると画像拡大
一覧ACアダプター
LG 27GM950B-B MAX レビュー(付属品)LG 27GM950B-B MAX レビュー(ACアダプター)
  • ACアダプター
  • 電源ケーブル
  • USB Type-Cケーブル
  • 保証書
  • ケーブルホルダー
  • HDMI 2.1ケーブル
  • Display Port 2.1ケーブル
  • 説明書
  • 最大270 W
    規格:20.0 V x 13.5 A
  • PSE認証マーク
    名義:LG Electronics Japan株式会社
  • フェライトコア省略
「付属品」についてメモ

HDMIライセンス認証済みケーブルと、UHBR20規格対応のDP 2.1ケーブルが付属します。

外観デザインを写真でチェック

外観デザイン
※クリックすると画像拡大
LG 27GM950B-B MAX レビュー(デザイン 実物写真)LG 27GM950B-B MAX レビュー(デザイン 実物写真)
LG 27GM950B-B MAX レビュー(デザイン 実物写真)LG 27GM950B-B MAX レビュー(デザイン 実物写真)

LG 27GM950B-Bとほぼ同じデザインを流用しています。

パネルの組み付け精度は良好でホコリが侵入しやすい隙間がほとんど見当たりません。スタイリッシュな4方向ベゼルレスデザインですが、下部ベゼルの厚みは約15 mmもあります。

重量のある金属スタンドを除き、シャーシ全体がプラスチック製で高級感が今ひとつ。ペコペコと凹まない頑丈なプラスチックだと分かりますが、素材としてのチープさは否めません。

エルゴノミクス機能とVESAマウント

エルゴノミクス(調整機能)
※クリックすると画像拡大
LG 27GM950B-Bレビュー(エルゴノミクス機能)LG 27GM950B-Bレビュー(エルゴノミクス機能)
  • 高さ調整:45 ~ 180 mm
  • 前後チルト:-7.5° ~ 15°
  • 左右スイベル:±30°
  • ピボット:±90°

LG 27GM950B-Bはフル装備のエルゴノミクス機能を備えます。

前後チルトと首振りはスムーズに動きます。高さ調整がややぎこちない感触があり、微調整が効かないです。横向き(ピボット)もやや硬いですが対応しています。

画面の水平(0°)もちゃんと取りやすいです。高さ調整はデスクから距離45 mmまで下げられます。

VESAマウント
※クリックすると画像拡大
LG 27GM950B-Bレビュー(VESAマウント)LG 27GM950B-Bレビュー(本体重量)
LG 27GM950B-Bレビュー(モニターアーム 付けてみた)
  • VESA規格:100 x 100 mm
  • パネル重量:5.81 kg
  • 付属ネジ:4本

別売りモニターアームを取り付けるのに便利なVESAマウントは「100 x 100 mm」に対応します。

パネル本体の重量は約5.8 kgで普通のモニターアームで持ち上げられます。付属するネジ(4本)で固定すればエルゴトロンLXを正常に取り付けられます。

エルゴトロン / 耐荷重:11.3 kg / VESA:100x100 or 75x75 mm / M4スペーサー付属
iggy / サイズ:17~49インチ / 耐荷重:2~20 kg / 画面:シングル用 / 方式:ガススプリング式

対応インターフェイスをチェック

各種インターフェイス
※クリックすると画像拡大
LG 27GM950B-Bレビュー(インターフェイス)
  1. HDMI 2.1
    (5120×2880 / 最大165 Hz)
  2. HDMI 2.1
    (5120×2880 / 最大165 Hz)
  3. Display Port 2.1
    (5120×2880 / 最大165 Hz)
  4. USB Type-C
    (5120×2880 / 最大165 Hz)
  5. USB 5 Gbps(2個)
  6. ヘッドホン端子(3.5 mm)
  7. 電源ポート

映像端子は全部で4つあり、HDMIポートとDPポートどちらでも最大165 Hz(5120×2880)または最大330 Hz(2560×1440)に対応します。

Type-Cポートでパソコンに接続して、USBハブ機能(2個)も使えます。KVM機能はありません。

USB Type-Cの仕様チェック

USB Type-Cポートの機能
※クリックすると画像拡大

本体裏面にあるUSB Type-Cポートは、USB PD(USB Power Delivery)対応です。90 W(20.0 V x 4.5 A)まで対応。

映像出力モード(DP Alt Mode)も備え、対応するノートパソコンやタブレットを接続すれば、Type-Cケーブル1本で急速充電とマルチディスプレイ化が可能です。

ASUS Vivobook OLED 15で試した感じ、充電しながら最大5120×2880 @ 144 Hz(10 bit)まで確認できました。

NIMASO / 長さ:1メートル / USB PD:100 W / DP Alt Mode:4K@60 Hz / 転送レート:40 Gbps / 備考:USB IF認証取得
USB Type-Cポートの性能
※クリックすると画像拡大
  • USB BC:対応(v1.2)
  • USB PD:最大90 W
  • DP Alt Mode:対応

負荷シミュレーターを挿し込み、電圧を20.0 Vに、電流を4.62 Aまで盛り付けるとメーカー公称値の90 W付近(実測88 W)を実際に出せます。

高負荷時の電圧降下がやや大きいですが、定格±5%の範囲に収まっています。

やかもち
本当に90 Wを出せるマトモなUSB Type-Cポートでした。

モニターの設定画面(OSD)

モニター本体の中央底面にある「5方向ボタン」を使って、OSD設定をサクサク操作できます。

モニター設定画面(OSD)
※クリックすると画像拡大
LG 27GM950B-Bレビュー(OSD設定画面)LG 27GM950B-Bレビュー(OSD設定画面)
LG 27GM950B-Bレビュー(OSD設定画面)LG 27GM950B-Bレビュー(OSD設定画面)
LG 27GM950B-Bレビュー(OSD設定画面)LG 27GM950B-Bレビュー(OSD設定画面)

ゲーミングな雰囲気のUIデザインです。

典型的なフォルダ階層型のOSDレイアウトを採用しつつ、必要最低限の項目数に抑え、テーマごとに設定を適切に振り分けています。

OSD画面のレスポンスは良好ですが、5方向ボタンが少し硬くて使いづらいです。

設定を確定するためにボタンを押し込むアクションも多く、操作性を損ないます。ASUSやBenQのように、そのまま右に倒して確定(決定)が良かったです。

  • ショートカットボタン(最大2個まで)
  • プリセットごとに調整(設定値の保存も可能)

最短2回の操作で任意の項目を開けるショートカットボタンを最大2個まで登録できます。

ただし、「入力切替」「ゲームモード」「サウンド出力」「クロスヘア」「ブラックスタビライザー」「応答速度」「FPSカウンター」「Hexagon Lighting」の8項目しか登録できないです。

プリセットと入力端子ごとに最後の設定値が保存されるため、各プリセットを用途ごとに使い分ける運用も可能です。

特に、入力端子(HDMIやDP)ごとに設定を覚えている仕様は意外と便利かも。パソコン用、PS5用といった具合に使い分けられます。

OSDソフト「LG Switch」

OSDソフト「LG Switch」
※クリックすると画像拡大
LG Swtich スクリーンショットLG Swtich スクリーンショット
LG Swtich スクリーンショットLG Swtich スクリーンショット

LGモニター専用OSDソフト「LG Switch」に対応。

OSDソフトから、プリセットの切り替え、画面の明るさ変更、画面分割(PIP)の設定のほか。起動するアプリに応じて自動でカラープリセットを割り当てる機能もあります。

ファームウェアの更新もできます。

ゲーミングモニター本体とパソコンを、付属品のUSB Type-Cケーブルで接続してから、OSDソフトウェアから「ファームウェア・アップデートの実行」を行うと更新できます。

基本的に無いよりあった方が便利ですが、相変わらず対応メニューが少ないです。ブラックスタビライザーや最大輝度モードなど、ソフトからアクセスできない項目が半分くらいあります。

やかもち
LG Switchソフトは年々酷くなってます。起動が遅いし反応も悪いし、ハッキリ言ってマトモに使えません。ファームウェア更新しか用がないです。

校正ソフト「LG Calibration Studio」

calibrite / タイプ:比色計 / 輝度:0.002~10000 cd/m² / 備考:i1 Pro 2でMatrix補正済み

LG 27GM950B-Bは、LGが無料で公開している校正ソフト「LG Calibration Studio」によるハードウェアキャリブレーションに対応します。

別売りのキャリブレーター(最低でもDisplay Pro Plus以上)が必要なため、ほとんどの人は使わない機能です。

具体的な解説は以下に折りたたみます。興味のある方だけどうぞ。

別売りのキャリブレーター(比色計)や分校測色計を使って、モニターをハードウェア校正する機能です。

たとえば、表示する色域をsRGBやDCI P3に制限して、色温度とガンマを規定どおりに一致させたいときに便利です。

「LG Calibration Studio」で作成した校正プロファイルは、プリセット「キャリブレーション設定」に保存されます。全部で2スロットの空きがあります。

校正先のターゲットとなる「色域」を選べます。自分で作成したICCプロファイルを選んで、オリジナルの色域へ校正も可能です。

輝度、色温度、ガンマもスライダーを動かして自由に選択可能。

定期的なキャリブレーションに便利なスケジュール機能に対応。

校正プロファイルのファイル形式も選べます(特に理由がなければICC Version 4 Matrix形式で大丈夫)。キャリブレーション時のカラーパッチ数も選べます。

基本モードは合計45パッチ、ISO 12646基準は合計144パッチです。測定の精度を上げたい場合はISO基準を使ってみてください。

一応、チュートリアル機能も用意されています。画面の指示通りに進めれば、素人でもある程度のキャリブレーションが可能です。

LG Calibration Studioで作成したプロファイルはゲーミングモニター側に格納されるため、出力ハードウェアを選ばない点が強いです。

たとえば、過去にブログで配布していた校正用3D LUTプロファイルは、フリーソフト「dwm_lut」を使わないとロードできません。Windowsでしか動作しないソフトだから、校正の効果を発揮できるハードはWindowsに限られます。

一方、ゲーミングモニター側にLUTプロファイルをロードできる場合、WindowsだろうとPS5だろうとXbox Series Xだろうとお構いなく校正の効果が出ます。

校正プロファイルはあくまでもモニター側に保存されていて、出力ハードウェア側でロードする必要性が無いです。

  • ソフトウェア校正:出力ハードウェア先で校正を展開
  • ハードウェア校正:ゲーミングモニター側で校正を展開

複数の異種なハードウェアをまたいでクリエイティブな作業をしているなら、ハードウェア校正に軍配が上がります。

【おまけ】LG 27GM950B-Bの消費電力
消費電力
コンセントを経由して測定
表面温度
(サーモグラフィー)
SDRモード時消費電力
(平均値)
電力効率
(ワッパ)
最大輝度84.7 W8.2 cdm²/W
300 cd/m²55.6 W5.4 cdm²/W
120 cd/m²42.6 W2.9 cdm²/W
最低輝度36.9 W1.2 cdm²/W
HDRモード時消費電力
(平均値)
電力効率
(ワッパ)
全白フラッシュ100.2 W7.6 cdm²/W
面積100%100.2 W7.5 cdm²/W
面積50%63.6 W15.3 cdm²/W
面積10%37.5 W26.6 cdm²/W

表面温度(サーモグラフィー)は、鳴潮(HDRモード)を約1時間ほど掛け続けてから撮影しました。OLEDパネルより3~4倍も明るい割に、同程度の発熱です。

同じ27インチ台のMini LED液晶と比べて電力効率(ワットパフォーマンス)がやや悪いですが、おそらく5K解像度が原因です。画面サイズと解像度に比例して、ワットパフォーマンスも悪化します。

LG 27GM950B-B:価格設定と代替案

LG / サイズ : 27インチ / 解像度 : 5120 x 2880 / リフレッシュレート : 165 ~ 330 Hz / パネル : QD Fast IPS / 保証 : 3年

LG 27GM950B-Bの実売価格は約18万円ほど、セール価格でも15.9万円です(2026年8月時点)。

主流のMini LEDゲーミングモニターと比較して2倍近い価格差がありますが、そもそも解像度が違うから当然です。

5K(1475万画素)を4K(829万画素)で割ると約1.8倍の差があり、単純に12~13万円もします。4Kパネルほど量産もまだされていないから、製造単価を抑えづらく余計に価格が上がります。

加えて、目立ったライバル製品が1台も存在しない状況です。「唯一無二」のポジションを築いているからこそ、ある程度なら自由な値付けが許されます。

既存のIPS Mini LEDと比べ物にならない・・・
頭2つくらい抜けた圧倒的コントラスト

配布した3D LUTを使えば
鳴潮(RenoDX HDR)も超美麗映像に

やかもち
レビュー時点で、27GM950B-BはIPS Mini LEDとして至高の領域にたどり着いた最初の1台です。技術的マイルストーンだから「S級」を付けそうになりましたが、ちょっと抜け目のある仕様と高い価格を見て冷静になり「A+級」としました。今後より安価で細かい部分を詰めた改良版が出たら、S級の可能性大です。

おすすめ代替案(他の選択肢)を紹介

LG 27GM950B-Bの代替案はありませんし、現時点で想定されるライバル機も見つからないです。

4Kでおすすめなゲーミングモニター

最新のおすすめ4Kゲーミングモニター解説は↑こちらのガイドを参考に。

4K以上でおすすめなゲーミングPC【解説】

最新AAAゲームを4K~5K画質でプレイするなら、「RTX 5070 Ti」以上を搭載したゲーミングPCがおすすめです。

おすすめなゲーミングモニター【まとめ解説】

Sponsored Link

22 件のコメント

  • レビューありがとうございます。自分が目を向けてもいなかったモニターが紹介されるたびに、ありがたやと思って拝読しております。

    夢のある製品という感じですね。ゲーミングモニターのひとつの未来像を示しているというか、次世代のスタンダードを示したというか。この解像度で高速応答を実現し、かつ、このコントラスト比をIPSで実現してきたところには、技術の進化を感じます。

    もちろん、ここまでの解像度が必要かという問題や、5K2Kのような物理的に殴ってくるタイプのモニターとどちらが選ばれるかといった問題はあると思いますが。

    最大の問題は、メモリとSSDとグラボが高騰しすぎて、このモニターの性能を発揮させられるPCそれ自体を組めないってことでしょうか。あくまで、既に高性能なゲーミングPCを持っている人向けだなぁと思わざるを得ませんでした。

    • 鳴潮の場合、DLSS 4.5(内部1440p)とDLSSフレーム生成(2x)があれば、RTX 5070 Tiあたりで5K解像度も快適に動かせます
      といっても、その5070 Tiも今やまったく安くないので、敷居が高いのはそのとおりです

  • 大手に限ってなんか全然MiniLED出してこない印象だったけど、こんな感じで完成度高まるまで待ってたのかな?
    他の大手のMiniLEDモニターにも期待したいですね

    • BOEからパネルを独占契約している可能性があるので、同じパネルを使ったOEM品が他社から出回るのは2027年以降になりそうです

      BOEに対抗するTCLもがゼロ距離Mini LEDをパクったパネルを作っていますが、こちらは性能面でBOEに劣ります(ワーストでせいぜい4000:1程度)
      さらに問題なのが、TCL Japanは現時点でC3A Proシリーズを日本市場への投入は見送ったと、と回答してます

      • 2027年…上の人も言ってるように今はPCそのものが高いですし、総合的に見て、PCやらモニターやら色々買い換えるのは数年は待ちですかねぇ
        パネル供給元も正直もっと競合出てきて鎬を削ってほしいところ…

  • デュアルモードでは整数スケーリングの方が計算が少ないのになぜしないのか。
    AIに聞いたら、サブピクセルの並びが独特で文字の細かい表示が変になるからしない、ジャギー軽減とボケのバランスを取っている、コミュニティでは整数スケーリングをオプションで選ばせろという意見がある、という答えでした。

    • > 整数スケーリングをオプションで選ばせろ
      これが正論すぎて

      でも機能を増やすと値段も上がるし、どこまで求めるか難しいところではある
      個人的にフルHDデュアルモードは密度が粗すぎて使えない感触だったけど、WQHDデュアルモードはけっこう使えますし、整数スケーリングにそこまでこだわらなくていい気がしてきた

  • ゼロ距離Mini LEDでも素のコントラスト比はごまかせないからSDRやオフィスワーク時のローカルディミングは難ありか
    なかなか全て完璧とはいかないね

    • オフィスワークはダメです
      たとえば、グレー33%、グレー50%のウィンドウが並ぶと、隣接ライン付近に互いの灰色が反転する「逆ブルーミング」現象がやっぱり発生します
      ・ゲームや映像は最高の画質
      ・オフィスワークはいつもどおり普通の液晶
      この挙動はなかなか変わりそうにないです

      かと言ってOLEDは相変わらず焼き付きリスクがついて回るから、こちらも完全な代用品とはならず、すべての問題を解消したパネルはまだまだ未来の話です

  • GigabyteやMSIが出す予定の5K Mini LEDもスペックから見るに同じパネルかもですね
    これらはグレア加工なのでより楽しみです

    • HDR 1400対応のMSI OEMバージョンすごく良さそうですね
      と思って調べたら、延期に延期を重ねてついにキャンセルの噂まで出ていて暗雲が立ち込めてます

      「技術的な理由により無期限に保留中」
      x.com/TFTCentral/status/2085657478776111486

      ならGigabyte版を、と思って調べるとこちらはHDR 1000のままでした
      想定価格は$ 999で、国内だと19.8万円くらいの見込み(消費税や代理店税を入れると2倍近くなる)

      INNOCN、TCL、Titan Army、あるいはGigaCrystaあたりから安く出ないかな~と(薄く)期待してます

      • 調べてみたらTitan Armyが5K 2304zone Mini LEDのP276MX ULTRAを予約受付しているみたいですね
        HK$6,499が日本ではどれくらいの値段になるかですが…

  • タンデムoled モニターってすでにレビューされてますか?
    また今後、レビュー予定はありますか?

    現在、MiniLedモニターを使っているのですが、tandem OLEDも種類が出てきたためあり買い替えか追加での購入を考えています。
    個人的には27GX700A-B、32GX870B-Bが気になっており、是非やかもちさんのレビューを見てみたいです!!

  • mini-ledを用いたTV(逸般向け除く)はLGも黎明期に出していたから驚くことではないけど、27インチで5Kは正直いらないかな…。
    あと、最近のLG はいろいろバックドアがあるとの話も上がってるし

    QDは発色はいいけどその特性上変換もれが生じやすい高輝度域で赤が弱くなる傾向があって、単一ledタイプだと結局リファレンスとして使えるのは1000nit程度が限界に。
    micro-ledはまだまだ先だし何か新しいものが出てこないかな

    • LGのバックドアはテレビの話ではない?
      なかなか深刻な事態に発展してますよね。しかもLGどころか、TCL、SONY、Samsung、名だたるテレビメーカーは皆そろってやっていると。「赤信号みんなで渡れば怖くない」を大手が肩を並べて本当にやっちゃった感がすごい

      > 高輝度域で赤が弱くなる傾向
      この問題を正確に把握するには、いよいよXY色度図を取りやめて、NHKが開発したGumut Ringsに移行する必要がありそうですね。開発の手間はかかりますが、やる価値はあるので頑張ってみます

      • バックドア報告は現状TVだけですが、一部のモニターでLG Monitor App Installerが自動でインストールされてポップアップ広告が表示された例もあり、表に出ていないだけでいろいろ組み込まれているのではと、疑心暗鬼になっています。
        少なくともスマートモニターにはTVと同じバックドアがあってもおかしくはないかなと

        • Windows Undateでアドウェアを配信したやつですね
          あれはLGがバックドアを仕込んだというよりはMicrosoftがLG用に開けた侵入口を悪用した件なので当たらずとも遠からずという感じでしょうか

  • コントラストの差を生み出しているのは、2304個というゾーン数ではなく、オプティカルディスタンス(光学距離)がゼロであること、と言えるのでしょうか? TCL C2A Proも2304ゾーンありましたが、コントラストの面ではこのモデルの足元にも及びませんでした。

    もしこの「オプティカルディスタンスゼロ」の技術を、2304ゾーンのVA Mini-LEDに採用したら、一体どれほど凄まじいコントラストを実現できるのだろうかと考えてしまいます。

    それにしても、IPSモニターがこのレベルに達したことを見るのは本当に嬉しいですね。あとは光沢(グロッシー)タイプが出てくれれば最高なのですが(笑)。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です