応答速度が速くて画質もあざやかなWQHDゲーミングモニターは、最低でも3万円台が相場でした(過去形)。
しかし、今回レビューする「TITAN ARMY 27G2R」が3万円台の壁を大きく壊し、一気に2万円台の領域に到達します。2万円台で最大180 Hz、DCI P3を95%カバーするFast IPSパネル搭載です。
スペック通りなら破格のコスパですが、果たして実際はどれくらい高性能なのか。Yahooショッピングで実質2.3万円で1台買ってみたので、詳しくレビューします。
(公開:2024/9/24 | 更新:2024/9/24)
「TITAN ARMY 27G2R」はどんなゲーミングモニター?
- WQHD(2560×1440)で「最大180 Hz」
- 「Fast IPS」パネル採用
- PS5で120 Hzに対応
- トンデモな低価格(2.3万円~)
応答速度と画質に定評がある、高色域IPSパネル「Fast IPS」を使ったWQHDゲーミングモニターです。
ポイント還元の美味しい通販(Yahooショッピングや楽天市場)にて、実質2.3万円から買える凄まじい価格設定が最大の強み。
TITAN ARMY 27G2R | |
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パネルタイプ | WQHD(2560×1440)で最大180 Hz Fast IPSパネル(27インチ) |
応答速度 | 1 ms (G2G) |
主な機能 ゲーマー向け |
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調整機能 エルゴノミクス | 高さ調整:- 前後チルト:+20° ~ -5° 左右スイベル:- ピボット:- |
VRR機能 | Adaptive Sync ※G-SYNC互換モード対応 |
参考価格 ※2024/9時点 | |
Amazon 楽天市場 Yahooショッピング |
TITAN ARMY 27G2R | |
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画面サイズ | 27インチ |
解像度 | 2560 x 1440 |
パネル | Fast IPS (DCI-P3カバー率:95%) |
コントラスト比 | 1000 : 1 |
リフレッシュレート | 180 Hz (2560 x 1440) HDMI 2.0 : ~144 Hz DP 1.4 : ~180 Hz |
応答速度 | 1 ms (G2G) |
光沢 | ノングレア |
VESAマウント | 75 x 75 mm |
エルゴノミクス |
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主な機能 |
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同期技術 | Adaptive Sync ※G-SYNC互換モード対応 |
スピーカー | なし イヤホン(3.5 mm)端子あり |
主な付属品 |
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寸法 | 619 x 446 x 197 mm |
重量(実測) | 4.49 kg(パネルのみ) 4.93 kg(スタンド含む) |
保証 | 1年保証 (無償で修理または交換保証) |
機能性を最小限にカットしつつ、性能と画質に振り切ったWQHDゲーミングモニターです。
価格が3倍近いMOBIUZシリーズのような強力なゲーマー向け機能は無いですが、DCI P3を95%カバーする高画質で応答速度も速い「Fast IPS」パネルを搭載。
最大180 Hzのリフレッシュレートに対応します。Fast IPSを使った180 HzのWQHDゲーミングモニターが、ポイント還元込でわずか2.3万円台から買えます。
圧倒的な価格の安さが「TITAN ARMY 27G2R」最大のメリットです。
ただし、価格を抑えるためメーカー標準保証は「1年」のみ。ドット抜けはメーカーサポートと要相談です。
やや「赤み」がかっているけど良好な画質
ゲーミングPC(グラボ:GeForce RTX 4090)にDisplay Portケーブルで接続して、初期設定の映像を表示させた様子です。
ちょっと「赤色」が強いくらいで、おおむね最初から違和感の少ない良い画質です。このまま使っても問題ないですが、せっかくなので微調整してみます。
キャリブレーターで測定しながら、モニター側の設定(OSD)を手動で調整します。
- モード:標準
- 明るさ:100
- 色温度:ユーザー設定
- 赤:50
- 緑:49
- 青:49
- ガンマ:2.2
以上の設定で、ニュートラルな色温度(白色)である6500Kにほぼ調整できました。
他社の「Fast IPS」「AHVA」と大差ない画質
以前レビューした「Pixio PX278 Wave(定価3.8万円)」とそれほど変わりない画質です。
基本的に「Fast IPS」系パネルを使っていれば、画質も似たようなものになります。分かりやすく色があざやかに感じられます。
当然ながらコントラスト感も普通です。並のIPSパネルとそう変わらないです。
(sRGB:ΔE = 3.15 / 色温度:6192K / 輝度:336 cd/m²)
映画やアニメ、FPSゲーム(Overwatch 2)やRPGゲーム(原神)をTITAN ARMY 27G2Rで表示した例です。
やや赤みがかっていた初期設定も、少し調整してしまえば違和感なく高画質を楽しめます。中華モニターは意外と標準規格にそった素直な特性があるおかげで、調整しやすいモニターだったりします。
同じくFast IPSパネルを搭載する「Pixio PX278 Wave(約3.8万円)」と比較した写真です。
微妙に色温度とコントラスト感が違って見えますが、おおむね似たような画質です。パネル性能そのものはほぼ同じだから、わずかな違いは調整次第で変わります。
大人気RPGタイトル「原神」のワンシーンで比較。
若干TITAN ARMY 27G2Rが赤みがかって見えます。赤みや青みはもっぱらモニター側の色温度設定でどうにもでもなるから、好みに合わせて自由に変えてください。
もっと比較写真を見たい方は↑こちらからどうぞ。
かなり似たような画質に見えるはずです。悲しいですが結局パネルで性能の9割は決まります。
あとはメーカーがどのような機能性や味付け(カラープロファイル)を用意するか。それだけの差に過ぎません。
パネルの表面加工はPC用モニターで定番の「ノングレア加工(アンチグレア)」です。
ぼんやりと拡散される効果はあるものの、周囲が明るいとちょっと映り込みやすい感じがします。普通の明るさなら、ここまで映り込まないです。
Fast IPSパネルも原理は基本的なIPSパネルと同じ。だから視野角が広いです。
斜め方向から見ても、画面が白くなったり黄ばんだりする傾向が少なめ(参考:液晶パネルの違いを解説するよ)。
文字のドット感(見やすさ)はそこそこクリアです。
- ドットがRGB配列:テキスト表示に有利
ピクセル配列の拡大写真 - 画素密度が109 ppi前後:標準的な密度
テキスト表示に有利なRGB配列のIPSパネルに、100 ppi前後のスタンダードな画素密度を備えます。
普通の距離感(50~60 cm)で見る分には、ドット感が目立たない鮮明なテキストです。
全部で「7個」ある画面モードを比較
- 標準モード(初期設定)
- RTS / RPG
- FPSアリーナ
- MOBAアリーナ
- ムービー
- リーディング
- ナイトモード
TITAN ARMY 27G2Rは全部で7個の「画面モード」が用意されています。
モードごとに、色温度と明るさがガラッと変わります。ガンマカーブ(コントラスト感)はそこまで大きな差はなく、あくまでも雰囲気だけ変わるイメージです。
色があせて見えるナイトモードは単に青色が弱くなるブルーライトカットに類する機能で、色域はまったく制限されません。つまり「sRGBモード」非対応です。
初期設定の「標準モード」を好みに合わせて調整が一番いいです。
モード | 色域(sRGB) | 色域(DCI-P3) | 明るさ | グレーの正確さ | 色の正確さ | ガンマ | 色温度 | コントラスト比 |
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標準モード | 99.9% | 95.2% | 311.7 cd/m² | ΔE = 1.19 | ΔE = 3.54 | 2.25 | 6175K | 1182:1 |
RTS/RPG | 99.9% | 95.2% | 336.9 cd/m² | ΔE = 5.56 | ΔE = 3.30 | 2.19 | 6308K | 1275:1 |
FPSアリーナ | 99.9% | 95.2% | 254.5 cd/m² | ΔE = 2.60 | ΔE = 2.89 | 2.22 | 8252K | 947:1 |
MOBAアリーナ | 99.9% | 95.2% | 317.5 cd/m² | ΔE = 1.82 | ΔE = 3.31 | 2.23 | 6477K | 1136:1 |
ムービー | 99.9% | 95.2% | 329.6 cd/m² | ΔE = 1.00 | ΔE = 5.90 | 2.23 | 6211K | 1142:1 |
リーディング | 100.0% | 95.4% | 235.4 cd/m² | ΔE = 1.04 | ΔE = 3.59 | 2.23 | 5387K | 1127:1 |
ナイトモード | 100.0% | 95.5% | 158.4 cd/m² | ΔE = 1.13 | ΔE = 3.72 | 2.23 | 4799K | 1108:1 |
色域や正確さにかかわるカラープロファイルは1個もないです。
sRGBモードが必要だと考えるクリエイター志向の方は、TITAN ARMY 27G2Rをおすすめしません。どうしても必要ならフリーソフト「novideo_sRGB」である程度マシに改善できますが、ピッタリ一致は無理です。
60 Hz → 180 Hzでどれくらい変わる?
もっぱら「残像感」が見えづらくなります。
(※クリックで画像拡大)
オーバーウォッチ2で比較した写真です。
60 Hzより180 Hzが断然クッキリと敵プレイヤーの姿がよく見えます。
(※クリックで画像拡大)
原神のキャラクターモデルも、180 Hzならハッキリ見えます。
(※クリックで画像拡大)
Apex Legendsでいきなり敵プレイヤーと遭遇しても、180 Hzの効果で相手のりんかく線をクッキリ明瞭に捉えられ、エイムの命中率が改善します。
もっと厳密にキャリブレーション(校正)したいガチな方は、筆者が作成した3D LUTプロファイル(.cube)を試してみてください。
フリーソフト「dwm_lut」を使って3D LUT(.cube)を適用したら、ゲーミングモニターのOSD設定を以下の内容に変更します。
- モード:標準
- 明るさ:100
- 色温度:ユーザー設定
- 赤:50
- 緑:49
- 青:49
- ガンマ:2.2
3D LUTの効果を確かめます。
今回はシンプルに約800ポイント測定でプロファイルを作ってみました。ほぼガンマ2.2に校正されています。
常用グレースケールで色温度もほぼ6500K前後に一致します。
色の鮮やかさを損なわないように、できるだけ色域を変えないように作ってます。鮮やかさをそのままに、ガンマと色温度を規格どおりに調整する3D LUTプロファイルです。
「TITAN ARMY 27G2R」の測定レポートはこちら↓をクリックして確認できます。
なるべくシンプルな言い回しに置き換える努力をしていますが、やはり専門用語が多く難解に思われるかもしれないです。あまり興味がなければ飛ばしてもらって構いません。
モニターの色を測定できる専用の機材「X-rite i1 Pro2(分光測色計)」と「ColorChecker Display Plus(比色計)」を使って、「TITAN ARMY 27G2R」の画質をチェックします。
色の正確さ ※クリックすると画像拡大 | |
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グレーの正確さ | カラーの正確さ |
初期設定のまま | sRGBモード |
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初期設定だとグレースケール(灰色)が少し赤みがかって見えます。色の正確さもズレてます。明るさの精度(ガンマ)は初期設定の時点でかなり合っています。
「赤み」が気にならなければ、そのまま初期設定で使える画質です。
ただし、TITAN ARMY 27G2Rは「sRGB」モード非対応です。
- 今日は疲れてるから地味な色合いで見たい
- 「sRGB」色域じゃないと不具合が出るソフト
(※ペイントツールSAIが割と有名)
などなど、何かしら理由があって「sRGB」がどうしても必要なら、フリーソフト「novideo_sRGB」を使うしか手がありません。
比較グラフはsRGBに対する正確さを求めているので、表示できる色が広いパネルほど不利です。
量子ドットも不利だし、高画質なIPSパネルやOLEDパネルも不利になります。「色の正確さ」が優れているからといって、エンタメ用途に楽しい画質かどうかは判断できません。
sRGBの色精度が高い ≠ 主観的に見た高画質です。
TITAN ARMY 27G2Rのネイティブコントラスト比は1182:1です。平均的なIPSパネルよりわずかに高いです。
画面の明るさ ※クリックすると画像拡大 |
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画面の明るさを測定したグラフです。
100%時で330 cd/m²に達し、SDRコンテンツを見るのに十分な明るさです。0%時だと36 cd/m²まで下げられます。夜間に暗い画面を好む人にとって嬉しい仕様です。
目にやさしいらしい120 cd/m²前後は設定値20%でほぼ一致します。
色域カバー率 | ||
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規格 | CIE1931 | CIE1976 |
sRGBもっとも一般的な色域 | 100% | 99.9% |
DCI P3シネマ向けの色域 | 91.9% | 95.2% |
Adobe RGBクリエイター向けの色域 | 86.5% | 92.2% |
Rec.20204K HDR向けの色域 | 66.5% | 71.6% |
TITAN ARMY 27G2Rで表示できる色の広さ(色域カバー率)を測定したxy色度図です。
もっとも一般的な規格「sRGB」で100%をカバー。HDRコンテンツで重要なシネマ向けの規格「DCI P3」では95.2%カバーします。
印刷前提の写真編集で重視される「AdobeRGB」規格のカバー率は92.2%です。
エンタメ用途で重要なDCI P3とRec.2020カバー率の比較は上記リンクから確認してみてください。
量子ドット > 普通の高色域パネル > 平凡な液晶パネル > TNパネルの順に並んでいると分かります。
「EX-GDQ271JA」や「PX278 Wave」など、Fast IPSパネルを使っているゲーミングモニターと割と同じカバー率です。
色ムラの程度を測定。
パネルの端っこ(四隅)に近いほど、明るさが目立って落ち込みます。IPSパネルによくある「IPSグロー」と呼ばれる症状で、程度の差はあれど共通の症状です。
ただし、TITAN ARMY 27G2Rの色ムラは平均より程度が大きく、平均値で11.5%もの色ムラがあります。
普通にゲームをプレイしたり、アニメや映画を見る分には気づきにくい程度ですが、色の変化が少ない単調なシーンで色ムラに気づく可能性があります。
マクロレンズでパネルの表面を拡大した写真です。
他のFast IPSパネルが「くの字型」の画素ドットに対して、TITAN ARMY 27G2Rはシンプルな「直線型」画素ドットです。
赤・緑・青の順に並ぶ「RGB」レイアウトで、直線やテキストの表示に相性がとても良くPCモニター用に適しています。
光を分析する「分光測色計」を使って、画面から出ている三原色の鋭さ(波長)を調べました。専門用語でスペクトラム分析と呼ぶそうです。
グラフを見て分かるとおり、赤色の中央がキュッと凹んでから鋭く立ち上がっています。赤色の中央が凹む特徴的な波長パターンから、「KSF蛍光体(KSF Phosphor LED)」と判別できます。
KSF蛍光体のおかげで安物IPSパネルより赤色の波長が鋭くなり、赤色の純度が高まります。
ついでにブルーライト含有量を調べたところ約27.4%でした。
TÜV Rheinlandブルーライト認証に必要な25%未満を達成するには、モニターの設定から「リーディング」モード、または「Low Blue Light:25」以上に設定する必要があります。
TITAN ARMY 27G2Rのゲーム性能は?
TITAN ARMY 27G2Rのゲーム性能をレビューします。
- 応答速度
- 入力遅延
- ゲーム向け機能
おもに「応答速度」「入力遅延」「ゲーム向け機能」の3つです。測定機材を使って調べてみます。
TITAN ARMY 27G2Rの応答速度と入力遅延
↑こちらの記事で紹介している方法で、TITAN ARMY 27G2Rの「応答速度」を測定します。
60 Hz時の応答速度 ※クリックすると画像拡大 |
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ニンテンドースイッチやPS4など、最大60 Hz対応のゲーム機で使う場合、60 Hz時の応答速度を気にします。
30パターン測定で、平均3.67ミリ秒を記録します。
60 Hzでトップクラスの速さですが、「にじみ」が目立っています。モニターのオーバードライブ設定を「標準」にすると改善します。
そのかわり応答速度が4.5ミリ秒くらいに悪化しますが、そもそもリフレッシュレートが60 Hzだとパネルの性能に関係なく残像感が目立つ(ホールドボケ現象)から気にしなくて大丈夫です。
120 Hz時の応答速度 ※クリックすると画像拡大 |
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PS5やXbox Series Xで重要な120 Hz時の応答速度です。30パターン測定で、平均3.72ミリ秒でした。
わずかに「にじみ」が出ていますが、思ったより気にならないです。オーバードライブ設定を「標準」に下げると、ほぼ改善します。
144 Hz時の応答速度 ※クリックすると画像拡大 |
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144 Hz時の応答速度です。30パターン測定で、平均3.68ミリ秒でした。
目立った「にじみ」や「逆残像」がなく、そのまま使えます。
180 Hz時の応答速度 ※クリックすると画像拡大 |
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180 Hz時の応答速度です。30パターン測定で、平均3.60ミリ秒でした。
リフレッシュレートが上がるにつれて、エラー率が下がります。180 Hzでは平均4.1%まで改善し、「にじみ」「逆残像」をほとんど認識できないです。
そのまま使って大丈夫そうですが、念のためモニターのオーバードライブ機能を使って、応答速度を改善できないかチェックします。
OD機能の効果 180 Hz / 4段階をテストした結果 | |||
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平均値 | 4.33 ms | 3.60 ms | 2.29 ms |
最速値 | 3.07 ms | 2.23 ms | 1.11 ms |
最遅値 | 8.05 ms | 6.20 ms | 3.70 ms |
平均エラー率 | 1.1 % | 4.1 % | 35.3 % |
TITAN ARMY 27G2Rのオーバードライブは「標準」「高速」「超高速」の3段階です。
「超高速」モードで平均2.29ミリ秒まで応答速度が改善されるものの、エラー率が35%まで大幅に悪化してしまい、深刻な「にじみ」が発生します。
実用性を考えると、TITAN ARMY 27G2Rのおすすめオーバードライブ設定は「高速」モードで決まりです。
他のゲーミングモニターと比較します。
TITAN ARMY 27G2Rが記録した平均3.60ミリ秒は、過去レビューしてきたFast IPSパネルゲーミングモニターと横並びです。
最近レビューした格安WQHDゲーミングモニター「MFG24X5Q」とほとんど同じで、もっと高価格な「HP OMEN 27q」や「EX-GDQ271JA」に少しだけ追い抜かされています。
入力遅延(Input Lag)はどれくらいある?
2024年7月より「入力遅延(Input Lag)」の新しい測定機材を導入しました。
クリック遅延がわずか0.1ミリ秒しかないゲーミングマウス「Razer Deathadder V3」から左クリックの信号を送り、画面上に左クリックが実際に反映されるまでにかかった時間を測定します。
- マウスから左クリック
- CPUが信号を受信
- CPUからグラフィックボードへ命令
- グラフィックボードがフレームを描画
- ゲーミングモニターがフレーム描画の命令を受ける
- 実際にフレームを表示する(ここは応答速度の領域)
新しい機材は1~6の区間をそれぞれ別々に記録して、1~4区間を「システム処理遅延」、4~5区間を「モニターの表示遅延(入力遅延)」として出力可能です。
なお、5~6区間は「応答速度」に該当するから入力遅延に含めません。応答速度と入力遅延は似ているようでまったく別の概念です。
左クリックしてから画面に反映されるまでにかかった時間を測定し、左クリック100回分の平均値を求めます。
TITAN ARMY 27G2Rの入力遅延は問題なし。
120 Hz時(G-SYNC互換モード)で平均4.3ミリ秒、180 Hz時(G-SYNC互換モード)で平均2.9ミリ秒の入力遅延です。
16ミリ秒を大幅を下回る入力遅延で、ほとんどの人は遅延をまったく体感できません。
それなりに充実したゲーム向け機能
TITAN ARMY 27G2Rは4つある主要なゲーマー向け機能のうち、2つだけ対応します。価格なりの機能性です。
- 暗所補正
暗い部分を明るく補正する機能 - 鮮やかさ補正
色の付いた部分を強調する機能 - 残像軽減
残像をクリアに除去する機能 - カクツキ防止
可変リフレッシュレート機能
順番にチェックします。
暗所補正「シャドウバランス」モード
暗い部分を明るく補正できる「シャドウバランス」モードです。
比較写真を見てのとおり、補正の効果はかなり大雑把でいい加減。0 ~ 100の100段階で細かく調整できるように見えて、50以下が暗すぎ、70以上は白っぽくなりすぎます。
実質的に50 ~ 70の20段階でしか使えず、ゲーム次第でうまく補正がマッチしない可能性もあります。
画面全体が暗い傾向のホラーゲーム(Dead by Daylightなど)をうっすら明るくできますが、FPSゲームで局所的に補正したい場合はほとんど役に立たないでしょう。
フルHDで180 Hz(PS5で120 Hz)に対応
TITAN ARMY 27G2Rは最大180 Hzまで、PS5で最大120 Hzに対応します。実際にPS5とゲーミングPCにモニターをつないでみて、リフレッシュレートの対応状況を確認しましょう。
PS5の対応状況 ※クリックすると画像拡大 | ||
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設定 | 60 Hz | 120 Hz |
フルHD1920 x 1080 | 対応PS5 VRR:- | 対応 PS5 VRR:- |
WQHD2560 x 1440 | 対応PS5 VRR:- | 対応PS5 VRR:- |
4K3840 x 2160 | – PS5 VRR:- | – PS5 VRR:- |
PS5でWQHD(最大120 Hz)まで対応します。
しかし、HDMI 2.1を必要とする「PS5 VRR」を使えません。
実際にゲームが120 Hzで動くかどうかは、ゲームによって対応状況が違うので注意です。
たとえばフォートナイトなら120 fpsかつ120 Hz動作ですが、ストリートファイター6は60 fpsで120 Hz動作になるなど、ゲームによって挙動が違います。
対応リフレッシュレート ※クリックすると画像拡大 |
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TITAN ARMY 27G2Rがパソコンで対応しているリフレッシュレートは以上のとおりです。
HDMI 2.0で最大144 Hzまで、DisplayPortで最大180 Hzに対応します。
VRR機能(可変リフレッシュレート) ※クリックすると画像拡大 |
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フレームレートとリフレッシュレートを一致させて「ティアリング」を防ぐ効果がある、VRR機能はDisplay Portのみ使用可能です。動作範囲は48~144 Hzです。
LFC(低フレームレート補正)対応ハードウェアの場合は、48 Hzを下回ってもVRRが機能します。ちなみにPS5はLFC非対応だから48 Hzまでです。
TITAN ARMY 27G2Rの機能性を調査
格安モニターらしい、必要最低限の機能性を備えます。
- エルゴノミクス
高さや角度を調整する機能 - インターフェイス
映像入力端子やUSBポートについて - ヘッドホン端子
付いてるだけの平凡な3.5 mmアナログ端子 - フリッカーフリー
眼精疲労持ちなら重要かもしれない - ブルーライトカット
エビデンスは無いけれど気にする人はどうぞ - OSD
On Screen Display(設定画面)
一応、順番にチェックします。
自由に位置を調整できる「エルゴノミクス」機能
TITAN ARMY 27G2Rのエルゴノミクス機能は「前後チルト」のみ。他のエルゴノミクス機能は一切対応しません。
スムーズに動かすなら別売りのモニターアームが必要です。
VESAマウント ※クリックすると画像拡大 |
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別売りモニターアームを取り付けるのに便利なVESAマウントは「75 x 75 mm」に対応します。パネル本体の重量は約4.49 kgで普通のモニターアームで持ち上げられます。
マウントプレートを塞いでいる「フタ」を外します。
フタを外すと、VESAマウントのネジ穴が見えます。
75 x 75 mm規格です。段差があるから100 x 100 mm規格のモニターアームを付けられません。
付属品の「VESA変換ネジ(4本)」を取り付けます。
変換マウント取り付け後、Amazonベーシック(エルゴトロンOEM)のモニターアームを干渉なく取り付けられます。
ゲーミングモニターに付属するネジ(4本)を使って固定できます。
「ヘッドホン端子」の音質をテスト
非常に優れたオーディオ特性を持つ「RME ADI-2 Pro」を用いて、TITAN ARMY 27G2Rのオーディオ性能をテストします。
ポータブルタイプの専用DAC機材に劣るものの、他のゲーミングモニターと同じ程度の特性を出せています。
比較的鳴らしにくい「Sennheiser HD650」をつないで聴いてみた。普通に聴けるレベルの音質です。
思ったよりクリアな音を鳴らしますが、駆動力が悪いのか解像度はイマイチ。安物のヘッドホンなら案外十分な性能かもしれません。
音にこだわる方、音質に不満を覚えてしまった沼の素質がある人は、素直に別売りのポータブルDACを買ってください。
対応するインターフェイスをチェック
各種インターフェイス ※クリックすると画像拡大 |
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全部で4つも映像端子があり、DisplayPort 1.4で最大180 Hz(2560×1440)、HDMI 2.0で最大144 Hz(2560×1440)に対応します。
入力切替はかなりスムーズに機能し、ストレスなくゲーミングPCからPS5などゲーム機へ映像を切り替えられます。4ポートもあるから、複数のハードを1台のモニターに接続できて便利です。
「フリッカーフリー」対応ですか?
メーカー公式ページに「フリッカーフリー」の記載が見当たらないですが・・・。
フリッカーフリーを検証 ※クリックすると画像拡大 |
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実際にオシロスコープを使ってフリッカーの有無をテストした結果、明るさ0~100%までフリッカーが一切検出されません。
DC調光による完全なフリッカーフリーに対応します。1日中、画面を見つめ続けるオフィスワークも安心です。
「ブルーライトカット」機能をチェック
- オフ
- 25
- 50
- 75
- 100
OSD設定 → Low Blue Lightモードから、5段階のブルーライトカット効果を適用できます。
「25」以上で青色の含有量が25%(TÜV Rheinland基準)を切ります。
モニターの設定画面(OSD)
モニター本体の中央にある「5方向ボタン」を使って、OSD設定を操作できます。
2万円台の格安モニターなのに、まさかのジョイスティック型ボタンです。
OSDレイアウトはちゃんと分かりやすくフォルダ階層型に整理されていて、右で進む・確定、左で戻る・キャンセルができます。ボタンを上下に動かして、各項目ごとの調整ができます。
日本語翻訳もおおまかに合っていて、違和感なく使えます。OSDメニューのレスポンスもキビキビと動き、モニター本体の設定がかんたんです。
ジョイスティックボタンの左右上にショートカットを割り当てる機能もあり、入力切替やカラープロファイルの切り替えがワンボタンでサクッとできます。
2万円台でここまできちんと出来たOSDメニューとボタンは珍しいです。しいていえば、ボタンがモニター右側にあったら最高でしたが、2万円台だから全然許せます。
TITAN ARMY 27G2RのHDR性能をテスト
TITAN ARMY 27G2Rは、「HDR10」対応のモニターです。Display HDR認証は取ってません。
ただ単にHDR映像が映るだけですが、念のためYoutubeで公開されている「Morocco 8K HDR」や、HDR対応ゲームを使って検証します。
とその前に、TITAN ARMY 27G2RのHDRモードに重大な問題点があるので解説します。
PlayStation 5などHDR対応ゲーム機や、ゲーミングPCでWindows設定からHDRを有効化すると、彩度が低くて暗い色合いが表示されます。
解決策はシンプル、OSD設定 → ゲーム設定 → HDR → HDR標準に切り替えるだけです。
正しい色合いで表示されるようになりました。
HDRモードに切り替えても、OSD設定のHDRは自動的に切り替わらないです。SDRモードに戻したあとも、自動的に切り替わらないです。
つまりHDRモードをオンオフするたび、モニターのボタンをポチポチと押してHDRを切り替える手間がかかります。
(HDR映像を収めた写真はSDRです。掲載した写真は参考程度に見てください。)
若干、寒色(青み)気味ですが割と正しい色合いで表示されます。ただし、肝心の明るさがSDRモード時とほとんど変わってないです。
HDRモード有効時、モニターのOSD設定はほとんど固定化されて一切調整できないため、無理にHDRモードを使わなくていいです。
参考程度に、Display HDR 1000対応ゲーミングモニターと比較した写真です。
定価3.8万円のゲーミングモニター「Pixio PX278 Wave」と比較した写真です。PX278よりよっぽどマトモな色を表示できています。
モニター測定機材でHDR性能を評価
モニターの色や明るさを測定できる機材を使って、「TITAN ARMY 27G2R」のHDR性能をテストします。
測定結果(レポート)はこちら↓からどうぞ。専門用語が多いので・・・、興味がなければ読まなくていいです。
VESA Display HDR HDR性能のテスト結果 | ||
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比較 | テスト対象 TITAN ARMY 27G2R | VESA Display HDR 400 |
画面の明るさ |
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黒色輝度 |
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コントラスト比 |
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色域 |
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色深度 |
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ローカル調光 |
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Display HDR 400認証に必要な項目で「画面の明るさ」が不合格です。黒色の濃さ、コントラスト比、色域などはHDR 400に合格できます。
HDRモードで画面全体に白色を表示したときの明るさを、他のモニターと比較したグラフです。お値段なりの明るさです。
HDR時のコントラスト比(理論値)は、1251:1です。
HDRコントラスト比i1 Pro 2で測定した結果 | |
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全画面 | 1249 : 1 |
10%枠 | 1251 : 1 |
3×3分割 | 1251 : 1 |
5×5分割 | 1251 : 1 |
7×7分割 | 1251 : 1 |
9×9分割 | 1251 : 1 |
テストパターン別にHDRコントラスト比を測定した結果、ワーストケースで1249 : 1です。
HDR規格どおりの明るさを表示できるかチェックする「PQ EOTF」グラフです。
- 初期設定
(※何も設定できません)
初期設定のまま、測定しました。規格より少しだけ暗く表示されますが、値段を考えれば上出来。割と合ってます。
面積比による明るさの変動は一切なし。
一貫して350 cd/m²前後の明るさを維持します。
HDRモード時の持続輝度をチェック。
面積比1~100%まで安定した持続輝度です。
HDR時の色精度(Rec.2020)は最大ΔE = 8.8、平均Δ = 4.99でした。値段の割に精度が高いです。
HDRモード時の色温度は測定値でおおむね6500K前後、実際にはやや青みがかって見えますが、やはり値段の割にマトモで驚きました。
試験的に導入を始めたICtCp規格による「カラーボリューム(Gamut Volume)」の評価です。
白い枠線がターゲット色域で、内側のカラフルな枠線が実際に表示できた色の広さです。白い枠線が埋まっているほどHDR表示に理想的と考えられます。
TITAN ARMY 27G2Rの開封と組み立て
段ボールのような簡素なパッケージに、ブラックホールを模した「TITAN ARMY」のロゴが大きく入ってます。サイズは68 x 44 x 15 cm(140サイズ)です。
「FRONT」と書いてある面を床に向けてから開封して、梱包材まるごと全部引っ張り出します。
梱包状況は良好で、分厚い発泡スチロール製の梱包材でがっちり挟まれています。
付属品 |
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DisplayPortケーブル(長さ1.5 m)が付属します。
出力48 W(12.0 V x 4.0 A)のACアダプターです。
TITAN ARMY製品の国内代理店である「株式会社リンクスインターナショナル」名義でPSE認証を取得済みです。
組み立て工程 ※クリックすると画像拡大 | |
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コストカットの影響がしっかり感じられる、ネジを3本も使う回りくどい組み立て方式です。小ネジ(3本)の固定にプラスドライバーが必須です。
外観デザインを写真でチェック
先日レビューした白いゲーミングモニター「Pixio PX278 Wave」とよく似ています。
プラスチック製の外装に、粉体塗装のような塗料で白色に仕上げた(値段の割に)おしゃれなデザインです。シュッと細い、主張し過ぎない足のデザインもスタイリッシュな雰囲気に。
背面にある横ラインはLEDライティングが明るく光りますが、モニター側の「アンビエント照明」モードをオフで消灯できます。
コンセントに仕込んだ電力ロガーを使って消費電力を1秒ずつ記録したグラフです。数~数十時間のゲーミングモニター検証中に記録しています。
消費電力 TITAN ARMY 27G2R | |
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中央値 | 34.7 W |
ピーク値 | 36.3 W |
上位25% | 35.7 W |
下位25% | 33.1 W |
おおむね35 W前後です。最大の明るさで35~36 W前後、最小の明るさで15 W前後です。
ちなみにリフレッシュレートと消費電力に関係性はほとんどありません。60 Hzでも、180 Hzでも、36 W前後に落ち着きます。
まとめ:低予算でWQHDゲーミングが楽しめる逸品
「TITAN ARMY 27G2R」の微妙なとこ
- 「PS5 VRR」非対応
- パネルの均一性が悪い
- コントラスト比は平凡
- 内蔵スピーカーなし
- 初期設定の色温度がズレてる
(かんたんに修正できます) - 最低限のゲーマー向け機能
- 最低限のエルゴノミクス機能
- HDRモードは使わなくていい
- sRGBモード非対応
- メーカー1年保証のみ
「TITAN ARMY 27G2R」の良いところ
- 27インチでWQHD(ちょうどいい)
- 最大180 Hzに対応
- PS5で120 Hzに対応
- 応答速度が速い(IPSパネルとして)
- 入力遅延が非常に少ない
- 色域が広い(DCI P3:95%)
- 扱いやすいOSD設定画面
- 白くておしゃれな筐体デザイン
- 圧倒的に安い価格設定
- コストパフォーマンスが高い
「TITAN ARMY 27G2R」は、コスパ・・・ コスパ・・・ コスパ。とにかく安くて高性能が魅力です。
わずか2.3万円で色があざやかで画質が良く、応答速度もそこそこ速いFast IPSで、最大180 HzのWQHDゲーミングモニターが買えてしまいます。
明るいHDRや便利なゲーマー向け機能、音質のいい内蔵スピーカーやリモコンなど。いわゆるユニークな機能性はほとんど無いに等しいものの、モニターとしての仕事をお値段以上にこなせます。
機能性は正直いらない、画質が良くて値段が安ければ問題なし、と考えるコスパ重視派ゲーマーにおすすめです。
「TITAN ARMY 27G2R」の用途別【評価】
使い方 | 評価※ |
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FPSやeSports(競技ゲーミング) 最大180 Hz対応で、応答速度もそこそこ速いです。 | |
ソロプレイゲーム(RPGなど) 色鮮やかな映像でソロプレイゲームに没入できます。 | |
一般的なオフィスワーク 文字がとてもクッキリと見え、完全なフリッカーフリーに対応。ただし「sRGB」モードに非対応。 | |
プロの写真編集・動画編集 プロの写真編集や動画編集に耐えうる色域を備えますが、出荷時校正が何もありません。「Adobe RGB」「DCI-P3」「BT2020」どれも自分でキャリブレーションが必要です。 | |
HDRコンテンツの再現性 ただHDRコンテンツが映るだけで、表示性能はHDR 400相当すら満たしていません。言うまでもなく再現性に欠けます。 |
※用途別評価は「価格」を考慮しません。用途に対する性能や適性だけを評価します。
参考価格 ※2024/9時点 | |
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Amazon 楽天市場 Yahooショッピング |
2024年9月時点、TITAN ARMY 27G2Rの実売価格は約2.3万円~です。Amazonよりも、Yahooショッピングや楽天市場がおすすめ。ポイント還元がおいしいです。
以上「TITAN ARMY 27G2Rレビュー:2万円台で買える「WQHD 180Hz」【Fast IPSパネル】」でした。
TITAN ARMY 27G2Rの代替案(他の選択肢)
代替案といえば、やはり同じく白デザインで有名な「Pixio PX278 Wave」でしょう。ただし、コスパはハッキリ言ってまったく勝負になってません。
価格が6000~7000円ほど上がってしまいますが、お値段以上の性能を持つ「HP OMEN 27q」も人気です。広色域なLG製パネルを搭載し、ピーク時に500 cd/m²を超える明るいHDR性能が大きな魅力。
逆にいうと、HDRにさほど興味ないならTITAN ARMY 27G2Rのコスパが圧倒的です。
価格が違いすぎて代替案ではないですが、一応、定番のWQHDゲーミングモニターとして「IODATA EX-GDQ271JA」も紹介しておきます。
AUO製AHVA(Fast IPS)パネル搭載、最大180 Hz(PS5で最大120 HzかつPS5 VRRまで対応)、各種ゲーミング機能をフル装備、リモコンでOSDをらくらくコントロールなどなど。
ほぼ全部盛りの優等生WQHDゲーミングモニターです。
WQHDでおすすめなゲーミングモニター
最新のおすすめWQHDゲーミングモニター解説は↑こちらのガイドを参考に。
WQHDでおすすめなゲーミングPC【解説】
予算に余裕があれば「RTX 4070 SUPER」を搭載したゲーミングPCがおすすめです。
予算20万円前後なら「RTX 4070」が無難です。
ゲームのグラフィック設定を妥協するつもりで、予算をもっと絞るなら「RTX 4060 Ti」がコスパ良し。
おすすめなゲーミングモニター【まとめ解説】
最近このFast IPS + 180Hz + WQHDのモニターを結構見ますよね(MAXZENとかKTCとか)
値段も近いし同じような物なんですかねぇ
たぶん同じモノだと思います。中華モニターばかりで、今までのFast IPSと違って赤色の色域が少しだけ狭いです。ドットの形状も「くの字」から「直線」に変わっていて、たぶん中国BOE Technologyが激安で大量生産してるんじゃないでしょうか。
元祖Fast IPS(AHVA)で知られる台湾AUOは利益重視なので、あまりこのような安売りはしない印象。
レビューお疲れ様です。Innocnの27m2vがAmazonで表示されなくなった(終売?)のですが、今後は27インチのHDR1000モニターはXiaomi一強になるか、他の中国企業が進出してくると思いますか?ぜひご意見聞きたいです
Nubia、Innocn(Titan Army / Joint Innovation)、KTC、AOCあたりが強力なMini LEDモデルを用意していますが、どこも日本法人がやる気ないみたいで悲しいですね。
Innocnの「27M2V Pro」や、KTCの「M27P20 Pro」が日本に入ってくれば競争が激化しそうですが、現時点で日本に入ってくる話をまったく聞かないです。
1年保証といってもリンクスが代理店なので
中華新興メーカーの5年保証より良いんじゃないかね
リンクスさんのサポートは日本語がちゃんと通じるから安心感はありますね。
中華メーカーはその通りで、販売ページがあるうちはかなり融通が聞くんですが、撤退されるとサポートを受けられるかちょっと不安あります。
日本に進出して2~3年たってるメーカーならまだいいですが、最近いきなり増えてきた「KTC」や「Cocopar」はあまり信用できない感あり。
最近コスパ重視の高性能モニターレビューしてるので購入検討してます
VG270M3bmiipxとHG-245HCWの比較もお願いします
レビューするか未定だけど、商品ページをざっくり見た感想を
・VG270M3bmiipx
WindowsならソフトウェアOSDがあって便利そう(Acer Display Widget)
定価3万円超えだけどHDMI VRRについて記載がないのは不安要素
単純なスペックだけだとインパクトに欠ける印象で、この値段ならセール時のHP OMEN 27qでいいような
・HG-245HCW
最近日本にやってきたcocoparブランド、中華系だからパネル性能はたぶんいいと思う、MPRT(黒挿入)対応でFPS用途も悪くない・・・けどIPSパネルの黒挿入は画面の暗さが懸念点
色域はDCI P3表記がなく、sRGB:120%とだけ書いてあるパターンだからあまり期待しないほうが良さそう。GIGABYTE G24 F2のように自信がある製品なら「DCI P3:95%(CIE1976)」と正確に書いてあります
でもクーポン込み20000円としては普通にすごいスペックです。USB Type-C(65W)まで付いててコスパは強い(・・・※これはレビューするか検討します)
【追記】
「HG-245HCW」は楽天直販で買うと1年保証、ポイント込でAmazonより安い、口コミ投稿で1年延長保証とおまけ品がもらえるみたいでコスパがさらにすごかったので買いました。たぶん来月くらいにレビューできると思います。
ありがとうございますm(_ _)m
JAPANNEXTのJN-27iB120Q-H-C6ってモニターが気になるんですが、動画含めてレビューが全然無いんですよね。
他のモニターのレビューもほとんど案件ばかりだし、そこまで信頼性が高くないメーカーなんですかね?
初心者の質問で申し訳ないのですが、色調整について質問なのですが、
赤が強いと赤の値を低くするようなイメージがあるのですが、赤を弱くするには
他の緑と青の値を低くするのが色調整の基本なのでしょうか?
最近MSIのG274QPF-E2を購入したんですけど、起動後すぐに目立つ所にドット抜け(輝点)を発見…。
MSI的(他のメーカーも多分そう)にはドット抜けは製品仕様とのことですが、あんまり納得はできません…。
様々なモニターをレビューしているやかもちさんはドット抜けモニターに当たることはありますか?
大丈夫だとは思っているのですが、一応信頼できるプロの方にお聞きしたいです。
ご紹介いただいたこちらのモニターをXbox series Sで使用したく思っています。ゲームによると思うのですが、スペック的に1440p/120FPSは対応していますよね?
ベゼルのロゴがダサすぎる
アマゾンでランキングが高い割にレビューの少ないKTCの27インチ、WQHD、FAST IPSのやつがクーポン込みで2.1万とか2.2万で保証3年なので、まずこちらのレビューを見たかったです。
たぶん同じパネルかもしれませんが、機会あればお願い致します。