2023年4月に「RTX 4070」が発売されました(→ RTX 4070のベンチマーク結果はこちら)。RTX 3080相当の性能が、3割も少ない消費電力で実現。
最新のDLSS 3機能や、進化したAI処理性能もRTX 4070の魅力です。本記事では「RTX 4070」を搭載するゲーミングPCを「4台」に絞って紹介します。
- 1. G-GEAR GA5J(おすすめNo.1)
- 2. LEVLE M-Class(コスパ特化型)
- 3. G-GEAR(標準3年保証!)
- 4. GALLERIA(初心者向け)

(公開:2023/5/15 | 更新:2023/5/15)
「RTX 4070」のキホンを解説

「RTX 4070」は、NVIDIAの最新グラフィックボード「RTX 40シリーズ」のハイエンドモデルです。
ナンバリング的にRTX 3070の後継モデルですが、値上がりしているので実質的にRTX 3080を置き換えるモデルに位置づけられます。
かつて10万円近い値段だった性能が9万円台に下がっただけで、正直コストパフォーマンスは渋いです。小型化と省エネ化は目立ったメリットに感じますが、個人差が大きいかもしれません。


RTX 40シリーズから対応する新機能「DLSS 3」を使えるゲームであれば、従来世代のRTX 3070から5倍以上、RTX 3080と比較して約3倍もの圧倒的な性能を発揮できます。
ただし、DLSS 3に対応するゲームがまだ少ないです。サイバーパンク2077やフライトシミュレーターなど、資金力のあるメーカーのゲームタイトルに限られ、全体的に見ると限定的です。
幸い、NVIDIAは資金力にモノを言わせて有名なゲームタイトルにDLSSを実装させる動き(いわゆる囲い込み)があるので、今後に期待できる機能です。
DLSS 3や消費電力以外に、RTX 4070で得られる独自の強みをいくつか紹介します。
- 「AIイラスト」の処理性能がRTX 3090並
- 軽くて高画質な「AV1エンコード」
- たっぷり容量12 GBのVRAM
最近流行りのAIイラスト(Stable Diffusion)の処理性能がすこぶる高速です。RTX 4070より2倍も値段が高いRTX 3090と同等のスピードで生成できます。
超高速かつ高画質な「AV1エンコード」も対応します。同じ画質で少ない容量で済むので、ゲーム配信や動画編集用にプレイ内容を大量に録画しておく用途に強いです。
VRAM容量は4 GB増えて12 GBあります。VRAM使用量の多いVRChatや最新AAAゲームタイトルなどで、性能を落とさずに維持しやすいです。
RTX 4070搭載のおすすめBTO PC:4選
- 1. G-GEAR GA5J(おすすめNo.1)
- 2. LEVLE M-Class(コスパ特化型)
- 3. G-GEAR(標準3年保証!)
- 4. GALLERIA(初心者向け)
1. G-GEAR GA5J
【おすすめNo.1】手堅いパーツと良コスパスペック
G-GEAR GA5J 2023年5月時点のスペック | |
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![]() | Core i5 13500 (14コア / 20スレッド) |
![]() | 空冷CPUクーラー |
![]() | Intel B660チップセット |
![]() | 16 GB (DDR4-3200 / 2枚組) |
![]() | RTX 4070 12 GB |
![]() | 1 TB (NVMe SSD) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 750 W (80 PLUS Gold) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 最短4日 |
参考価格 | 227700 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
RTX 4070搭載ゲーミングPCで、とりあえずおすすめしておきたいモデルが「G-GEAR GA5J」です。

典型的なゲーミングPCだと、CPUにCore i5 13400(10コア16スレッド)を搭載しがちですが、G-GEAR GA5Jでは追加料金でCore i5 13500(14コア20スレッド)にアップグレードできます。
Core i5 13400よりゲーミング性能もマルチタスク性能も格上です。RTX 3080並みに性能がいいRTX 4070と組み合わせるなら、コストパフォーマンスの良いCPUです。
ストレージやマザーボードのパーツ選定は無難な内容で、特に問題なし。メインメモリに容量16 GBのDDR4-3200規格品を、メインSSDに容量1 TBのNVMe SSDを搭載します。
メモリスロットの空きは2スロットで、あとからメモリ容量を増設できます。SSDの空きスロットも同じく2本あり、あとからNVMe SSDを自分で買ってきて好きに増設可能です。

メーカーのカスタマイズで増設すると割高なので、拡張性に優れたパーツを最初から搭載している点がとても良心的に感じます。自分でセルフ増設すると本当に安く済みます。

PCケースはG-GEARオリジナルモデル(第4世代)を採用。一方通行のエアフローを構築しやすいシンプルな内部構造と、最近のゲーミングPCでは珍しい、大量のドライブベイ(拡張ベイ)が独自の強みです。

2. iiyama LEVEL M76M
【おすすめNo.2】CPU控えめで予算を抑える
LEVEL-M76M-134-TLX 2023年5月時点のスペック | |
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![]() | Core i5 13400 (10コア / 16スレッド) |
![]() | 空冷CPUクーラー |
![]() | Intel B660チップセット |
![]() | 16 GB (DDR4-3200 / 2枚組) |
![]() | RTX 4070 12 GB |
![]() | 500 GB (NVMe SSD) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 700 W (80 PLUS Bronze) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 最短2日 |
参考価格 | 209800 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
コストパフォーマンス重視で選ぶなら「LEVEL M76M」がおすすめ。
CPUにCore i5 13400(10コア16スレッド)を搭載し、RTX 4070を使ううえで実用上それほど困らないゲーミング性能を確保します。
低価格モデルながら標準スペックも割りと充実。メインメモリに容量16 GBのDDR4-3200規格品を、メインSSDに容量500 GBのNVMe SSDを搭載します。
欲を言えばSSDの容量は1 TB欲しいですが、20万円前後の予算帯ではたいてい500 GBで横並びです。ここ最近急激に値下がりが進んでいるSSDを自分で買ってきて、セルフ増設すると安く済みます。

SSDの空きスロットは1つだけあります。増設するなら容量2 TBあたりのNVMe SSDをドカッと行きましょう。

2023年版のLEVEL M-Classでは、リニューアルされた最新のLEVEL M-Class独自ケースを採用。従来モデルにあったオフィスPCくささが解消され、G-Tuneやガレリアと戦える雰囲気です。
内部構造も大幅リニューアル済みです。標準でダストカバー(防塵フィルター)が付属し、ツールレス対応のドライブベイ(指でつまんでHDDを増設可)に改善されています。
初心者でも扱いやすいケースといえば「GALLERIA(ガレリア)」が代表例ですが、LEVEL M-Classの新型ケースもPC初心者に扱いやすいユーザーフレンドリーな設計が盛り込まれています。
20万円以上のパソコン工房「LEVEL」を購入すると、10000ポイント還元されます。送料込みでも実質19.2万円で現状トップクラスのコストパフォーマンスです。

- 超パソコン還元フェア(2023/05/31まで)

3. G-Tune DG-I7G70
【おすすめNo.3】満足度の高いハイエンド構成モデル
G-Tune DG-I7G70 2023年5月時点のスペック | |
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![]() | Core i7 13700F (16コア / 24スレッド) |
![]() | 240 mm水冷式CPUクーラー |
![]() | Intel B760チップセット |
![]() | 32 GB (DDR4-4800 / 2枚組) |
![]() | RTX 4070 12 GB |
![]() | 1 TB (NVMe Gen4 SSD) |
![]() | – |
![]() | Wi-Fi 6E(最大2.4 Gbps) |
![]() | 750 W (80 PLUS Bronze) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 最短4日 |
標準保証 | 3年間(無料で修理 + 電話サポート) |
参考価格 | 259800 円(送料:無料) 最新価格をチェックする |
満足度が高いハイエンド構成でおすすめは「G-Tune DG」です。
国内BTOメーカーで最大手のマウスコンピューターが展開するゲーミングブランドで、スタンダードなパーツ構成とメーカー3年標準保証が大きなメリット。
今回紹介するG-Tune DGでは、CPUにCore i7 13700F(16コア24スレッド)、発熱の多いCore i7をしっかり冷やすために240 mm水冷式CPUクーラーを標準搭載します。
ストレージ構成も最初から充実した内容です。メインメモリに容量32 GBのDDR5-4800規格品を、メインSSDに容量1 TBのNVMe SSD(Gen4モデル)を搭載しています。
M.2スロットは1枚の空きがあり、後からNVMe SSDを買ってきて自分で増設できます。メーカーでカスタマイズすると高く付くので、SSDの増量はセルフカスタマイズ推奨です。

(※2022年モデルを撮影した写真)
台湾の有名ケースメーカー「In Win」が製造する、G-Tuneオリジナルケース(スチール製)を採用。シンプルな内部構造で効率の良いエアフローを構築できます。
電源ユニットの空間が仕切られたシュラウド構造により、グラフィックボードの熱にあおられて電源ユニットが高熱化するリスクを大幅に軽減できます。
ただし、見ての通り背の低いミニタワーモデルです。背が低いとコンパクトで省スペース性に優れる一方、内部スペースが狭まり拡張性がやや失われるトレードオフの関係です。

4. GALLERIA XA7C
【おすすめNo.4】初心者でも安心の親切設計
GALLERIA XA7C-R47 2023年5月時点 | |
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![]() | Core i7 13700F 16コア24スレッド |
![]() | 静音パックまんぞくコース (120 mm空冷クーラー) |
![]() | Intel B760チップセット (2.5G LANポート搭載) |
![]() | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
![]() | RTX 4070 12 GB |
![]() | 1 TB(NVMe) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 容量650 W (80 PLUS Bronze) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 翌日 |
参考価格 | 249980 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
最後に紹介するのはPC初心者におすすめな「ガレリア」です。知名度とブランド力も群を抜いて高く、ド定番のゲーミングPCブランドだと思われます。
ひとめで「ガレリア」だと分かるスタイリッシュなデザインに加えて、PC初心者でも扱いやすい親切な設計で人気を集めています。
スペックと価格のバランス(=コスパ)は、先におすすめに挙げた「LEVEL M-Class」や「G-GEAR」と比較すると正直劣っていますが、ガレリアも普通にいいゲーミングPCです。
CPUにCore i7 13700F(16コア24スレッド)を、CPUクーラーは120 mmサイズの空冷モデルを搭載済み(※約1万円の追加料金で240 mmサイズの水冷式クーラーにアップグレードできます)。
メモリとストレージも最初から充実してます。メインメモリに容量16 GBのDDR4-3200規格品、メインSSDに容量1 TBのNVMe SSDを搭載します。
拡張性に優れたIntel B760マザーボードを標準で搭載しており、あとから自分で用意したDDR4メモリやNVMe SSDを増設可能です。メモリスロットはあと2本、NVMe SSDもあと2枚追加できます。

広々とした内部スペースで、将来的に新しいグラフィックボードの交換も余裕で対応可能。パッと見で分かりやすい構造をしているため、PC初心者でもパーツのアップグレードをしやすいです。
ダストカバー(防塵フィルター)が付属し、ツールレス設計のドライブベイもあり、高い人気を集めるのも納得の設計です。
なお、ガレリアはFPSゲームで有利なLANポート「2.5G LAN」ポートを標準搭載。最大2500 Mbpsの通信速度と、レイテンシ(応答時間)の速さがメリットです。
RTX 4070搭載BTO PC【比較まとめ】
![]() 2023年5月時点のスペック | |
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価格 | 227700 円(送料:2200 円) 最新価格をチェックする |
![]() 2023年5月時点のスペック | |
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価格 | 209800 円(送料:2200 円) 最新価格をチェックする |
![]() 2023年5月時点のスペック | |
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価格 | 259800 円(送料:無料) 最新価格をチェックする |
おすすめNo.4GALLERIA XA7C-R47 2023年5月時点のスペック | |
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価格 | 249980 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
以上の4台が、筆者的にいい感じだと評価できるRTX 4070搭載BTO PCです。
現時点でぶなんにいい感じが「G-GEAR GA5J」です。Core i5 13500(14コア20スレッド)を選べて、特にクセがないスタンダードなパーツで仕上げてあります。
コストパフォーマンス重視はやはり「LEVEL M76M」が魅力的ですが、低価格ゆえにパーツの拡張性は最低限に制限されています。SSDを足すときは大容量を一気に。
予算に余裕がある方は「G-Tune」や「ガレリア」が候補です。どちらを買うか悩んでしまったら・・・?、約1万円の差額で標準スペックが一気に豪華になる「G-Tune」を推しておきます。
今回紹介したBTOパソコンで、3年保証が標準で付いてくるのもG-Tuneだけです。
以上「GeForce RTX 4070搭載のおすすめBTO PCを4つ紹介」について解説でした。

GeForce RTX搭載おすすめゲーミングPC【解説】
実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】
正直このくらい金出すならもうちょっと出してフロンティアの4070ti搭載したやつ買っちゃうよね
VRAM12だからAIとかVRやる人に魅力的なモデルって印象だなぁ
あとガレリアのケースはそろそろ正面にcが一つは欲しくなる
・単品では売れないCPUとGPUの組み合わせ(在庫整理感がアリアリ)
・3080搭載機と性能も値段も大差ない(価格対性能やCPU設計が2年前と大差ないという恐るべき進化のなさ)
・4KにもAIにも中途半端な性能(AIやるならVRAM16GB以上が求められる時代に突入しつつある。12GBはすぐに足りなくなる可能性大だし、一部のゲームではFHDでも12GBで不足が囁かれ始めている)
・グラボサイズが小さくなったことは、BTOではどうでもいい話(最適なケースサイズで作られていることは稀で、どうせマシン全体の小型化には寄与していない)
・20万オーバーという価格に見合わない将来性のなさ(DDR4製品ばかりだったり、VRAMが12GBしかなかったり)
中途半端な位置付けですよねぇ
4070相応なCPUとは言えるもののどれもパッとしない(自作なら未だしも一新するBTOでは…)クラスですし
4070自体電源やサイズと相談しつつ採用するみたいなグラボなのでBTOを買う場合はちょっと…か大分もったいない存在に感じますね…
> 4070自体電源やサイズと相談しつつ採用するみたいなグラボ
その通りですね。このグラボ自体が性能特化でもコスパ特化でも将来性特化でもなくて、敢えて言うなら「サイズが小さくて消費電力が低いことだけがウリ」というシロモノ。なので、このグラボの良さを活かす道なんて、省スペース低発熱マシンくらいでしか見当たりません。
このグラボはLenovoのThinkCentre Smallみたいな特注機に組み込んで、更にはワッパのよいCPUと組み合わせることで、ようやく活路が見えてくる気がします。4070Tiでは実現不可能な小型化を達成して、初めて存在価値が出る。省スペースにお金をつぎ込む人たちをターゲットにするってことですね。(それでも魅力的だとは思わないけど)
ご指摘の通り、BTOでこのグラボを選ぶ価値は皆無だと思います。現状はすべてにおいて中途半端で、かつコスパ最悪というオマケつきですから。
BTOで4070搭載機が欲しいならこれ!って部分にはみんな異存はなさそう
ただお題の4070自体がマニア視点だと相当微妙なんだよね…
腐ってもパーツ1個9万円の高級品だから陳腐化は遅いと思うし、普通のモニターで普通に遊ぶには悪くない
でもそれなら安くなるであろう3080搭載機のほうが消費電力以外は上に勃起てるシチュエーションもある
もう少し待てば4060ti16gが来る噂もある
となると今回あげられたマシンは4K未満のモニターで高画質にして遊ぶゲーマー向けなのかねえ…
VRやAI目当てなら他が良さそう
それほど変わらない値段で買えるなら4060ti16gよりも4070の12GBかな
と個人的には思う
4GBのVRAM差と2割程度の性能差どっち取るかってだけだけど
ドスパラとかPC工房って中の配線クッソ汚かったけど今変わってるんかな
ツクモは比較的きれいだったな