「RTX 3060」は発売からほぼ2年がたった今でも、ゲーミングPC向けのド定番グラボとして人気が熱いです。そこそこの性能に加えて、12GBのVRAM容量でVRゲームや動画編集にも対応できる守備範囲の広さもメリット。
ただし、性能のバランスは「RTX 3060 Ti」の方が一枚上手ですので、予算20万円まで行ける方はRTX 3060 Ti搭載モデルをおすすめします。
20万はちょっと厳しくて予算15~16万円台に抑えたいなら、今回解説するRTX 3060の出番です。
(公開:2022/7/3 | 更新:2022/11/4)
「RTX 3060」のキホンを解説
「RTX 3060」は、NVIDIAの新しいグラフィックボード「RTX 30シリーズ」で、RTX 2060の後継モデルに位置づけられるグラボです。
- RTX 2060と比較して1.2~1.3倍の性能
- ゲーミングモニターを使える性能
- DLSSを使えばWQHDゲーミングも可能
- コストパフォーマンスが高い
- 消費電力は150 W前後でワッパも強い
RTX 3060は意外と性能がいいです。1世代前のRTX 2060 6GBと比較して、おおむね1.2~1.3倍の性能を出しつつ、消費電力は150 W台でRTX 2060と大差ないか少ないです。
レイトレとNVIDIA DLSS機能も当然対応しており、DLSSに対応したゲームではWQHD(2560 x 1440)ゲーミングも狙えます。とりあえず迷ったらRTX 3060で良いと言われるだけの理由があります。
プレイするゲーム次第ですが、画質をちょっと妥協(最高設定の少し下くらい)するなら、たいていのゲームで平均100 fps台を出せる性能です。
具体的にいうと、ゲーミングPCで大人気のApex Legendsは平均140 fps(中設定)ほど、タルコフなら平均130 fps(medium設定)前後を狙えます。RTX 3060は意外とできるグラボです。
最高の画質で144 fps前後を狙いたい方は、1つランクが上の「RTX 3060 Ti(解説はこちら)」をおすすめします。
さらに高いフレームレートで240 Hzゲーミングモニターを活用したい、コアなゲーマーは「RTX 3070(解説あり)」や、欲を言うと「RTX 3080(解説あり)」が必要です。
RTX 3060搭載でオススメなBTO PC:5選
- 1. Legion T550 AMD(おすすめNo.1)
- 2. HP OMEN 25L(ハイスペ高コスパ)
- 3. STORM PG(12世代で低価格)
- 4. FRONTIER GX(セールが狙い目)
- 5. G-Tune HM(新設設計がやさしい)
1. Legion T550 AMD
【おすすめNo.1】短納期でコスパも驚異的
Legion T550 AMD 2022年11月時点のスペック | |
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CPU | Ryzen 7 5800 (8コア / 16スレッド) |
CPUクーラー | 150 W 空冷CPUクーラー |
マザーボード | AMD B550チップセット |
メモリ | 16 GB (DDR4-3200 / 2枚組) |
グラフィックボード | RTX 3060 12GB |
SSD | 256 GB |
HDD | 2 TB |
無線LAN | Wi-Fi 6(2.4 Gbps) |
電源ユニット | 650 W (80 PLUS GOLD) |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 1~2日 |
参考価格 | 154880 円(送料:0 円) 最新価格をチェックする |
RTX 3060搭載で一番おすすめが「Legion T550 AMD(レビューはこちら)」です。
Ryzen 7 5800(8コア16スレッド)に、RTX 3060 12 GBを搭載して、価格はなんと約15.5万円(送料無料)・・・。メモリは標準で16 GB、ストレージはSSDが256 GBとHDDが2 TBです。
欲を言うと、HDD無しでSSDを500 GBにしてくれたほうが嬉しいですが、安いので良し。標準で無線LAN(Wi-Fi 6で最大2.4 Gbps)も対応します。
外装にプラスチック、サイドパネルに分厚いガラスパネル、内部フレームにスチールを使ったLEGIONオリジナルケースを採用。最近トレンドのLEDライティングも、見ての通りしっかり対応します。
容量26リットルで比較的コンパクトなサイズ感で、置き場所に困りにくいメリットもあり。
拡張性はそこそこ。メモリスロットが4本あり、自分でかんたんにメモリ増設できます。
M.2 SSDはあと1枚、SATA HDDやSATA SSDはあと3個、サウンドカードやキャプチャボードはあと1枚まで増設可能。一般的なゲーム用途のパソコンとしてはそれほど不便しない拡張性です。
低価格ながら、十分な品質のPCパーツと拡張性をそなえたゲーミングPCです。17万円くらいが妥当な価格だと(個人的な経験から)思いますが、約15.5万円(送料無料)で販売中。
コスパに関しては文句なし。RTX 3060搭載ゲーミングPCで迷ったら、とりあえずLegion T550(AMD)で良いでしょう。
2. HP OMEN 25L
【おすすめNo.2】ハイスペックで低価格
HP OMEN 25L Desktop 2022年11月時点のスペック | |
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CPU | Core i7 12700F (12コア / 20スレッド) |
CPUクーラー | 小型CPUクーラー |
マザーボード | Intel H670チップセット |
メモリ | 16 GB (DDR4-3200 / 2枚組) |
グラフィックボード | RTX 3060 12GB |
SSD | 1 TB (WD_BLACK NVMe搭載) |
HDD | – |
光学ドライブ | – |
電源ユニット | 500 W (80 PLUS BRONZE) |
OS | Windows 11 Pro |
納期 | 1週間 |
参考価格 | 189000 円(送料:0 円) 175770 円(7%クーポン適用で) 最新価格をチェックする |
「HP OMEN 25L(RTX 3060)」は・・・、Core i7 12700FとRTX 3060を搭載するゲーミングPCとしては非常にコスパが良いです。
同等スペックだと最低でも19万円はかかるものですが、HP OMEN 25Lは7%クーポン適用で約17.6万円(送料無料)から。破格の価格設定です。
CPUにCore i7(12コア20スレッド)、グラボにRTX 3060 12GBを搭載します。メモリは標準で16 GB、SSDはゲーム向けに最適化された「WD_BLACK NVMe(容量1 TB)」を搭載済み。
入っているパーツとスペック的に、コストパフォーマンスは非常にハイレベル。ゲームのためにパソコンを買うならおすすめできます。
一方で、価格が安い分だけスペック以外の部分でしっかりコストカットが施されています。
貧弱なCPUクーラー、拡張性の少なさ、横幅の狭いスリムなPCケース、かなり攻めてる電源ユニットの容量・・・など。あとからパーツを足したり交換したい場合にやっかいな設計が見られます。
特に横幅の狭さは個人的に気になる弱点です。横幅が狭いと、背の高い高性能なCPUクーラーに交換できないし、ケースファンも小型サイズしか入り切らないです。
配線スペースも限られており、ケース内部で電源ユニットの配線がごちゃごちゃと乱雑になりがち。
安くてハイスペックですが、価格相応のデメリットも付いてくるゲーミングPCです。そのまま使うだけなら大きな問題はないものの、自分でパーツを交換したり足したくなったときにデメリットが目立ちます。
3. STORM PG-PH12
【おすすめNo.3】知る人ぞ知る穴場BTO
STORM PG-PH12 2022年11月時点のスペック | |
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CPU | Core i5 12400 (6コア / 12スレッド) |
CPUクーラー | 120 mm 空冷CPUクーラー |
マザーボード | Intel B660チップセット |
メモリ | 16 GB (DDR4-3200 / 1枚) |
グラフィックボード | RTX 3060 12 GB |
SSD | 500 GB (NVMe SSD) |
HDD | – |
光学ドライブ | – |
電源ユニット | 850 W (80 PLUS GOLD) |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 最短5日 |
参考価格 | 158800 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
3番目に紹介するRTX 3060搭載マシンは、BTO歴20年の老舗メーカーSTORMが送る「PG-PH12」です。
ゲーミング用途に十分な性能を持つCPU「Core i5 12400(6コア12スレ)」に、RTX 3060 12GBを搭載するコスパのいいゲーミングPCです。
他社の同等スペックBTOだと約17万円から販売している中、STORMは広告や宣伝にお金を掛けずにコストを抑えて、送料込で約16万円から提供します。
16万円でかなり安いもののメモリ容量はちゃんと16 GB入っていて、SSDは容量500 GBのNVMe SSD、電源ユニットは容量850 W(80 PLUS GOLD)で余裕たっぷり。
拡張性も良好(メモリスロットが4本あり)で、PCケースの品質も高く、低価格ながら満足度の高いゲーミングPCです。コスパで選ぶなら、とりあえず「PG-PH12」を選んでおけばOKでしょう。
(日本では知名度が低いですが)オランダの有名なケースメーカー、Phanteksが手掛ける標準的なミニタワーサイズのPCケース「NEO AIR」を採用。
最近のPCケースらしい、通気性に優れたメッシュ構造に、内部が見えるアクリルサイドパネルを使ったシンプルなデザインです。
良いところ | 微妙なとこ |
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スペックの割に安い価格が最大の魅力ですが、カスタマイズで選べるパーツの詳細がほとんど分からないのがデメリット。
こうした価格の安いゲーミングPCは少しでも値段を下げるために、ゲーミング用にほどほどの性能のPCパーツを安く仕入れて使っています。
組立時に実際に搭載するパーツはその時の仕入れ値でリアルタイムに変動するため、入っているパーツを事前に掲載できない事情があります。
ただ、搭載パーツが分からないメーカーの中では比較的ストームは良心的です。一応ざっくりとしたスペックを掲載しているので、購入する前にある程度性能や拡張性を把握できます。
標準で付いてくるB660マザーボードはメモリスロットが4本まで。標準で2本使用済みですので、後からメモリを2本増設できます。
カスタマイズでメモリを8 GBにあえて減らして、残り8 GBを自分で増設して合計16 GBにするか、容量そのままであと8 GBや16 GBを増設して合計24~32 GBに増設するなど。必要に応じてメモリの容量を調節できます。
標準マザーボードの拡張性は割りと足ります。
キャプチャボードやサウンドカードをあと1枚、M.2 SSDをあと1枚、SATA SSDやHDDを合計4台(各2台ずつ)追加できます。ゲーム目的なら意外と困らない拡張性です。
あとからゲーム配信をしたくなってHDDが必要になった場合でも、最近のHDDは大容量化(8 TBが1.5万円で買える時代)していて、たった2台で16~20 TBくらい簡単に増やせます。
4. FRONTIER GX
セールが熱いBTOフロンティア
FRONTIER GX 2022年11月時点のスペック | |
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価格 | 149800 円(送料:3300 円) 最新価格をチェックする |
ヤマダ電機が運営するBTO「フロンティア」のセール品は定期的にコスパの良いゲーミングPCが登場します。
11月の全力祭では、Ryzen 5 5600(6コア12スレ)とRTX 3060 12GBを搭載、容量16 GBのメモリと容量500 GBのNVMe SSDが標準で入って約15.3万円から。
同等スペックのゲーミングPCだと約16~18万円が今の相場ですので、15.3万円なら十分にコスパが良いです。
ただし、マザーボードのメモリスロットは2本だけ。価格が安い分だけ、性能に直接影響しないパーツはコストカットされて拡張性が控えめに・・・。そのままのスペックで使うなら特に問題ありません。
5. G-Tune HM
ずっしり重量感で頑丈なPCケースが魅力
G-Tune HM 2022年11月時点のスペック | |
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CPU | Core i5 12400 (6コア / 12スレッド) |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー |
マザーボード | Intel B660チップセット |
メモリ | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
グラフィックボード | RTX 3060 12 GB |
SSD | 512 GB(NVMe) |
HDD | – |
光学ドライブ | – |
電源ユニット | 700 W (80 PLUS Bronze認証) |
OS | Windows 11 Home 64bit |
納期 | 1~2日 |
参考価格 | 169800 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
5番目に紹介するRTX 3060搭載BTOマシンは、マウスの有名なゲーミングブランド「G-Tune」です。
分厚いスチール製のG-Tuneオリジナルケースを採用。ハニカム構造の通気口がボトムパネルとサイドパネルに設けられ、外気を効率よく取り込む工夫が施されています。
開封しやすいメンテナンス性に優れた設計です。開けてみると、ケース内部はスッキリした空間。あとからグラフィックボードを交換したり、SSDやHDDの追加に対応しやすいです。
ただし、標準マザーボードの拡張性はやや控えめ。メモリスロットが2本しか無いため、メモリを増設するときは2本まるごと交換する必要があります。
大容量メモリが必要ならカスタマイズで増やしたほうがいいでしょう。とはいえ、一般的なゲーム用途なら標準の16 GBで特に問題ないです。
G-Tuneを自腹で買ってみたレビューは↑こちらから。
RTX 3060搭載BTO PC【比較まとめ】
おすすめNo.1Legion T550 AMD 2022年11月時点のスペック | |
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価格 | 154880 円(送料:0 円) 最新価格をチェックする |
おすすめNo.2HP OMEN 25L Desktop 2022年11月時点のスペック | |
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価格 | 189000 円(送料:0 円) 175770 円(7%クーポン適用で) 最新価格をチェックする |
おすすめNo.3STORM PG-PH12 2022年11月時点のスペック | |
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価格 | 158800 円(送料:2200 円) 最新価格をチェックする |
FRONTIER GX 2022年11月時点のスペック | |
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価格 | 149800 円(送料:3300 円) 最新価格をチェックする |
G-Tune HM 2022年11月時点のスペック | |
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価格 | 169800 円(送料:3300 円) 最新価格をチェックする |
以上の5台が、筆者的にいい感じだと評価できるRTX 3060搭載BTO PCです。
現時点でイチオシは外資系で超大手の「Legion T550(AMD)」です。スペックの割に価格がかなり安く、パーツの品質や拡張性も十分で、メンテナンス性もそこそこ優秀。
ぶっちぎりのコスパを誇ります。
以上「GeForce RTX 3060搭載のおすすめBTO PCを5つ紹介」について、解説でした。RTX 3060が搭載されたPCを探している方の参考になれば幸いです。
RTX 3000搭載のおすすめゲーミングPC【解説】
実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】
マウスのG-TUNE12400、3060の価格.com限定モデルが安い時15〜16万円ですが、コスパどうでしょうか?
https://s.kakaku.com/item/K0001446190/
例によってメモリスロット2つ、カスタマイズ割高ですが……
自力でストレージを拡張できるかどうかじゃないかな?500GBって今のゲームだと2本入れたらパンパンだからMX500あたりを1個くらいは入れないと話にならないし
あと、メモリ16GBはゲームだけするなら十分だけどサブディスプレイでChrome開いて実況ダラダラ流すとかやると心許ないから将来的に32GB化したいって欲求は出てくるような
3060はゲーム性能が〜とか言う人も多かったが、VRAMが多い分60Tiより使える場面も多くて「高い買い物だしゲーム以外もいろいろしてみたい」タイプには手放しで勧められるんだよな
ようやくミドルらしい価格になってくれたのはうれしい限り
グラフにRTX3060ti入れないのはなんでだってばよ?
パソコン工房の新型ケースのR-Classタイプが気になってますがレビュー等探してもほぼなくどんなもんでしょう?
レビュー予定はないですよね…?
NECのゲーミングPC参戦で盛り上がる業界
なお値段はサポート代(1年)と周辺機器付きで相場の1.5~2倍
今時はここ含めて親切な紹介サイトがいっぱいあるから、本当に調べられない超初心者向けになるのかな。
3060はStable Diffusionの用途で若干復権出来てきたかな
性能の割にVRAM盛り盛りが、ここに来て大きい
zm5p9l