RTX 3070の上位モデルが「RTX 3070 Ti(レビューはこちら)」です。価格はRTX 3070より少し高いか、時期によってはほぼ同じ場合も。でも性能は確実にRTX 3070より高いのでコスパが良いです。
本記事では、「RTX 3070 Ti」を搭載するおすすめなゲーミングPCを「5台」に絞って紹介します(※2022年時点のおすすめです)。
(公開:2022/03/1 | 更新:2022/3/12)
「RTX 3070 Ti」のキホンを解説
「RTX 3070 Ti」は、RTX 3070とRTX 3080の間に位置する「RTX 30シリーズ」のハイエンドモデルです。
RTX 3070と5000~10000円くらいの差額で販売されています。かつて18~19万円で売られていたRTX 2080 Tiより安くて高性能なグラボで、基本的にコスパは優秀です。
- RTX 2080 Tiより高性能
- 240 Hzモニター使えます
- 4K解像度で60 fps以上も狙える
- RTX 3070よりコスパが良い
さらに、RTX 3070 Tiは画質をできるだけ維持したままフレームレートを底上げする「NVIDIA DLSS」機能に対応します。
サイバーパンク2077やマインクラフト:RTXなど、DLSSに対応したゲーム※ではさらに性能が伸びるため、RTX 2080 TiやライバルのRX 6800 XTをはるかに上回る性能も可能です。
※対応するゲームはまだ少ないです。DLSSは実装コストが高いため、対応しているゲームは予算が潤沢なAAAタイトルに多いです。
RTX 3070 Ti搭載でオススメなBTO PC:5選
- 1. G-Tune HN-Z(おすすめNo.1)
- 2. G-GEAR(保証が強い)
- 3. OMEN by HP 40L(コスパ良い)
- 4. GALLERIA(初心者向け)
- 5. LEVEL R769(ハイスペック)
1. G-Tune HN-Z
【おすすめNo.1】コスパの良い “限定モデル”
G-Tune HN-Z-AF 2022年3月時点 | |
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CPU | Core i7 11700 8コア16スレッド |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー |
マザーボード | Intel Z590チップセット |
メモリ | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
グラフィックボード | RTX 3070 Ti 8GB |
SSD | 512 GB(NVMe) |
HDD | – |
光学ドライブ | – |
電源ユニット | 容量800 W 80 PLUS Titanium |
OS | Windows 10 Home |
納期 | 3日~ |
参考価格 | 249800 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
日本国内で最大規模のBTOメーカー「マウス」が手掛けるゲーミングPCブランドが「G-Tune」です。
G-Tuneはドスパラと双璧をなす有名なゲーミングPCブランドですが、最近はコストパフォーマンス(= スペックの割に安い価格)でライバルを攻めてます。
さらに上記の「G-Tune HN-Z(RTX 3070 Tiモデル)」は、ちもろぐとマウスコンピューターがコラボして実現した、限定カスタマイズモデルです。
一般販売されている同スペック品のG-Tuneと比較して、価格をグッと安く抑えられたので、RTX 3070 Tiの入ったゲーミングPCをコスパで選ぶならおすすめします。
なお、G-Tune XNシリーズは剛性に優れた金属製のPCケースと、拡張性に優れたパーツ(Intel Z590マザーボード)を採用。
頑丈で重たいPCケースは歪みにくく、重量化するハイエンドグラフィックボードを搭載しても安心です。あとからSSDやHDDを追加するなど、パーツの増設や交換も難なく対応できます。
スペックの割に安いだけでなく、ビルドクオリティ(質)もしっかりとしたゲーミングPCです。
2. G-GEAR
【おすすめNo.2】手堅いパーツと業界No.1の保証
G-GEAR GF5A 2022年3月時点 | |
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CPU | Ryzen 5 5600X 6コア12スレッド |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー |
マザーボード | AMD X570チップセット |
メモリ | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
グラフィックボード | RTX 3070 Ti 8GB |
SSD | 1 TB(NVMe) |
HDD | – |
光学ドライブ | – |
電源ユニット | 容量750 W 80 PLUS Gold |
OS | Windows 10 Home |
納期 | 即納(在庫わずか) |
参考価格 | 239980 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
保証にめっぽう強いのがツクモのゲーミングBTO「G-GEAR」です。
今回見つけた「G-GEAR GF5A」はツクモらしい、バランスの良いスペック構成と拡張性に優れたパーツを採用しつつ、それなりに手頃な価格設定で総合的なコストパフォーマンスは決して悪くないです。
良いところ | 微妙なとこ |
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ツクモが提供する延長保証サービスは、本体価格+5%で受けられます。他社の延長保証サービスと一線を画するのが「自然故障も保証対象」という1点です。保証を重視するならツクモが最高峰です。
もちろん、パーツの増設・交換もOKです。保証規約によると、パーツの増設が原因で故障した場合は保証対象外と書いてあるだけで、増設・交換の行為そのものは問題ありません。
踏み込んだ話をすると・・・いざ保証を受けるとなったら、パーツを元に戻せば大丈夫です。元から入っていたパーツ等はなるべく使うか、交換して不要なら大事に保管しておきましょう。
電源ユニットは「CWT製 GPS750S-T」を搭載。米国の大手電源ユニットメーカーのスタンダードタイプです。ゲーミングPCで必要とされる性能基準を基本的には満たしている、ごく普通の電源ユニットです。
消費電力が300 Wにも満たないRTX 3070 Ti程度なら、なんの問題もなく使えます。
上記で紹介したモデルが在庫切れの場合、こちらにG-GEARのRTX 3070 Tiモデルを代替案として紹介しておきます。
SSDとマザーボードをワンランク低いパーツに置き換え、価格をさらに抑えたモデルです。
CPUをCore i5 12400(6コア12スレッド)に入れ替えたモデルです。
Core i7 11700F(8コア16スレッド)、32 GBメモリ、容量2 TBのNVMe SSD、容量850 W(80 PLUS GOLD)電源を搭載した上位モデルです。
差額が2万円の割にはスペックがずいぶんとグレードアップしているので、予算に余裕があるならコスパが良いといえます。
3. OMEN by HP 40L
【おすすめNo.3】第12世代CPU搭載でコスパよし
OMEN by HP 40L Desktop 2022年3月時点 | |
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CPU | Core i7 12700K 12コア20スレッド |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー 120 mmサイズ |
マザーボード | Intel Z690チップセット |
メモリ | DDR4-3733 8GB x2(合計16GB) |
グラフィックボード | RTX 3070 Ti 8GB |
SSD | 1 TB(NVMe) |
HDD | – |
光学ドライブ | – |
電源ユニット | 容量800 W 80 PLUS Gold |
OS | Windows 11 Pro |
納期 | 5日 |
参考価格 | 282700 円(送料:0円) 最新価格をチェックする |
「OMEN by HP 40L」は、外資系の超大手BTOメーカーのHP(ヒューレット・パッカード)が手掛けるゲーミングPCです。
OMENシリーズは旧モデルから、妙にこだわったパーツを使って組み上げているのが特徴で、使っているパーツの割には価格が意外と安いので隠れた良コスパマシンだったりします。
2022年3月から新発売の「40L」モデルも、DDR4-3733メモリやWD Black SN850 NVMeなど、ゲーミングPCらしい速さに特化したパーツを採用します。
一般人からするとDDR4-3733なんてアピールされても意味が分からないと思いますが、(体感できるかどうかはともかく)ちょっとだけゲームの性能が良くなるとイメージしておけばOKです。
デザインはさすがヒューレット・パッカード、外資系らしいスタイリッシュな筐体設計です。
拡張性もそこそこ。キャプチャボードはあと1枚、M.2 SSDはあと1個、SSDやHDDは2~4台まで増設できます。十分な拡張性です。
電源ユニットは容量800 W(80 PLUS Gold認証)を搭載、より強力なグラフィックボードへのアップグレードも一応は対応可。RTX 3080に乗り換えもできます。
高速な無線LAN規格Wi-Fi 6(最大2.4 Gbps)も標準で搭載しています。おおむねコスパが良いのでデザインさえ気に入ったら購入候補に入れていいゲーミングPCです。
4. GALLERIA
【おすすめNo.4】初心者でも安心の親切設計
GALLERIA XA7C 2022年3月時点 | |
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CPU | Core i7 12700 12コア20スレッド |
CPUクーラー | 静音パックまんぞくコース 120 mmサイズ |
マザーボード | Intel Z690チップセット |
メモリ | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
グラフィックボード | RTX 3070 Ti 8GB |
SSD | 1 TB(NVMe) |
HDD | – |
光学ドライブ | – |
電源ユニット | 容量750 W 80 PLUS Gold |
OS | Windows 10 Home |
納期 | 3日 |
参考価格 | 284980 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
「ガレリア」は知名度が非常に高い、ドスパラのゲーミングPCブランドです。
ひとめでゲーミングPCと分かるスタイリッシュなデザインに加えて、PC初心者でも扱いやすい親切な設計で人気を集めています。
スペックと価格のバランス(=コスパ)は、先におすすめに挙げた「G-Tune」や「OMEN 40L」と比較すると正直劣っていますが、ガレリアも普通にいいゲーミングPCなので紹介します。
ガレリアの中身はけっこう広々としていて、あとからパーツを足したり交換するときに便利です。
拡張性に優れたPCパーツ(Intel H670マザーボード)を使っているため、あとからメモリやストレージ(SSDやHDD)を増設できる余裕もあります。
電源ユニットは容量750 W(80 PLUS Gold認証)を搭載、より強力なグラフィックボードへのアップグレードも一応は対応可ですが、RTX 3080以上に備えるなら容量800 W以上にカスタマイズを推奨します。
FPSゲームで有利なLANポート「2.5G LAN」も対応しています。
5. LEVEL R769
【おすすめNo.5】長く使えるハイスペック仕様
LEVEL-R769-127 2022年3月時点 | |
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CPU | Core i7 12700K 12コア20スレッド |
CPUクーラー | サイドフロー空冷 120 mmサイズ |
マザーボード | Intel Z690チップセット |
メモリ | DDR4-3200 16GB x2(合計32GB) |
グラフィックボード | RTX 3070 Ti 8GB |
SSD | 1 TB(NVMe) |
HDD | – |
光学ドライブ | – |
電源ユニット | 容量800 W 80 PLUS Gold |
OS | Windows 10 Home |
納期 | 2~3週間 |
参考価格 | 298980 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
「LEVEL」は日本の大手BTOメーカーパソコン工房が手掛ける、ゲーミングPCブランドです。
CPUにCore i7 12700(12コア20スレッド)と、120 mmサイズのサイドフロー型空冷クーラーを、グラフィックボードにRTX 3070 Tiを搭載します。
メモリの容量は標準で32 GB(空き2あり)、SSDは容量たっぷり1 TBを標準で搭載済み。
Core i7 12700はRyzen 9 5900並に高性能で、ゲーミング性能もトップクラス。RTX 3070 Tiと組み合わせてもボトルネックの心配は不要です。ゲームだけでなく、クリエイティブな用途も余裕でこなせます。
拡張性に優れたPCパーツ(Intel Z690マザーボード)を使っているため、あとからメモリやストレージ(SSDやHDD)を増設できます。
電源ユニットは容量800 W(80 PLUS Gold認証)を搭載、将来的にもっと強力なグラフィックボードへのアップグレードも可能です。
FPSゲームで有利なLANポート「2.5G LAN」も対応しています。
- LEVEL R769(RTX 3070 Ti)
(Core i7 12700 / 16 GBメモリ / 1 TB SSD / 28.3万円~) - LEVEL R769(RTX 3080)
(Core i7 12700K / 水冷 / 16 GBメモリ / 1 TB SSD / 33.4万円~)
LEVEL R769(RTX 3070 Ti)のスペック違いです。メモリの容量が16 GBに減るかわりに、価格が1.5万円くらい下がってます。コスパ重視ならメモリ16 GB版もいいですね。
ただ、30万円近い価格になってくると、あと3万円追加してRTX 3080モデルを選ぶのもアリです(→ RTX 3080を搭載するBTOまとめ)。
RTX 3070 Ti搭載BTO PC【比較まとめ】
おすすめNo.1G-Tune HN-Z-AF | |
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価格 | 249800 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
おすすめNo.2G-GEAR GF5A | |
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価格 | 239980 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
おすすめNo.3OMEN by HP 40L Desktop | |
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価格 | 282700 円(送料:0円) 最新価格をチェックする |
GALLERIA XA7C 2022年3月時点のスペック | |
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価格 | 284980 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
LEVEL-R769-127 2022年3月時点のスペック | |
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価格 | 298980 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
以上の5台が、筆者的にいい感じだと評価できるRTX 3070 Ti搭載BTO PCです。
現時点でイチオシは「G-Tune HN-Z」です。国内で最大級のBTOメーカー、マウスが製造するマトモなクオリティのゲーミングPCがコスパ良く買えます。
保証の強さと納期の早さで選ぶ方は、2番目の「G-GEAR」がぴったりです。予算的に余裕がある方は、3番目に紹介した「LEVEL R769」を検討してみてください。
以上「GeForce RTX 3070 Ti搭載のおすすめBTO PCを5つ紹介」について、解説でした。RTX 3070 Tiが搭載されたPCを探している方の参考になれば幸いです。
グラボ一気に値段下がったからなぁ、これ以上下がらなそうってのはあるし
intel12世代とDDR5出たことだし買い時っちゃ買い時なのか
【2020年版】おすすめな電源ユニット「10選」:データで客観的に解説 | ちもろぐ
https://chimolog.co/bto-best-psu/#1_NeoECO_Gold
上記の大変参考になる記事の作成ありがとうございます。
記事を更新頂いてから2年ほど経過いたしましたが、現在でもおすすめNo.1は「Antec NeoECO Gold NE750G」になりますでしょうか。
ご教示頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。