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【2023年12月】予算15万円のゲーミングPC自作プラン【おすすめパーツ構成】

2023年12月時点でおすすめな、予算15万円でゲーミングPCを自作するパーツ構成を解説します。

本記事で紹介したパーツ構成で丸コピして自作しても良し。心配な方はPCパーツショップの店員さんに、この記事を見せて相談しながら見積もりをするのもアリです。

(公開:2023/7/22 | 更新:2023/12/4

【予算15万円】自作ゲーミングPCのおすすめ構成

予算15万円もあれば、割といい感じのゲーミングPCを自作できます。

基本的にゲーミングPCの場合、重視するべきはゲームの描画処理を担当する「グラフィックボード」です。次に「CPU」「メモリ」「SSD」とつづきます。

円安の影響でマザーボードや電源ユニットはやや控えめですが、予算10万円の自作PCプランより全体的に余裕があり満足度の高い性能に仕上がります。

というわけで、2023年12月時点で筆者やかもちがおすすめしたい予算15万円プランは以下の通り。

予算15万円で組むゲーミングPC
最終更新:2023年12月
パーツ詳細 / スペック参考価格
CPURyzen 7 5700X(8コア / 16スレッド)26000円
CPUクーラーDeepCool AK400
(120mmファン / 対応TDP : 150W)
3000円
マザーボードASRock B550M Steel Legend(MicroATX / Socket AM4)14800円
メモリDDR4-3200 32GB(DDR4-3200 / 16GB 2枚組)9900円
グラフィックボードRTX 4060 Ti(VRAM:GDDR6 8GB)59000円
SSDKIOXIA EXCERIA G2(NVMe SSD / 400 TBW)6500円
HDDなし0円
光学ドライブなし0円
電源ユニットASUS TUF-GAMING-550B(80+ Bronze認証 / 6年保証)7700円
PCケースMAG FORGE 110RMicroATX対応 / 120mm x1付属5400円
ケースファンケース付属品背面に1個(120mm)0円
OSWindows 11 Homeパッケージ版(USBメモリ付属)15000円
合計147300円

しんぷるみつもりくん で確認する)

CPUにRyzen 7 5700X(8コア16スレッド)、グラフィックボードにRTX 4060 Tiを組み合わせたコスパ重視ゲーミングPCです。

初心者もち
Ryzen 7 + RTX 4060 Tiでどれくらいゲームが動くの?

ざっくりとした目安は、Apex Legends(中設定)で平均190 fps、タルコフ(最高設定)で平均120~130 fps、ブルプロ(ベンチマーク最高設定)で平均175 fps程度を狙えます。

おおむねRTX 4060 Tiは、RTX 3070に近い性能です。正直コストパフォーマンスに大差ないですが、ワットパフォーマンス(省エネ性)や強力なAI性能が付いてきます。

3年前の型落ちグラボに同じような金額を払うなら、最新モデルにほぼ同額を支払って似たようなゲーム性能 + アルファを得たほうが賢い選択でしょう。

約2.9万円で8コア16スレ「Ryzen 7 5700X」

AMD / コア : 8 / スレッド : 16 / ソケット : Socket AM4 / チップセット : AMD 400~500 / 内蔵GPU:なし / 付属クーラー : なし

予算15万円でおすすめのCPUが「Ryzen 7 5700X」です。理由はコストパフォーマンスが良いから。

たしかに最新世代のRyzenシリーズや、第12~13世代のCore i5やCore i7はとても高性能ですが、対応するマザーボードの価格に問題があります。

今回のように予算に限りがあるゲーミングPCの場合だと、CPUよりもグラフィックボードにお金をかけた方が手っ取り早く性能アップできます。

CPUはある程度の性能があれば十分です。

CPUの性能比較グラフ(Cinebench R23)

ある程度の性能・・・と言っても舐めてはいけません。Ryzen 7 5700XはTSMC 7 nm製「Zen 3」コアを8コア16スレッドも搭載しており、Ryzen 7 5800X並の性能です。

出荷設定の65 W制限ですら、Core i5 12400Fを上回る性能を発揮でき、ワットパフォーマンスも優秀と来ました。消費電力が低いおかげでCPUクーラーも安物で済ませられます。

平均的なゲーミング性能はCore i5 12400F以上、Ryzen 5 7600(7600X)未満です。RTX 4060 Ti(RTX 3070相当)程度のグラボならそれほど問題なく運用できます。

やかもち
Ryzen 7 5700Xは最高の性能では無いですが、コスパとワッパが非常に優秀です。

CPUクーラーは安物で構わない

Ryzen 7 5700XはCPUクーラーが付属しません。別売りのCPUクーラーを用意して、自分で取り付ける必要があります。

ただし、4000~5000円以上の豪華なCPUクーラーは必要ないです。Ryzen 7 5700Xの出荷設定時のTDPはわずか65 Wで、2000円前後の格安クーラーで問題なく冷やせます。

DeepCool / サイズ:120 mm / ソケット:LGA1700/1200/115x/AM4 / 高さ:155 mm / 保証:3年

Ryzen 7 5700X用に低価格な「DeepCool AK400」がおすすめ。標準的な120 mmファンを搭載し、65 Wはもちろん105 Wも冷やせる冷却性能、静音性に優れた付属ファンが魅力的。

取り付けしやすいネジ止め方式の金具で、自作PC初心者も安心して取り組めます。

Thermalright / サイズ:120 mm / ソケット:LGA1700/1200/115x/AM4 / 高さ:157 mm

さらなる冷却性能を求める方は「PA 120 SE」なども候補にどうぞ。Core i5 13600K(約180 W)を冷やせるパワフルな冷却性能が4000円の安さです。

DeepCool / サイズ:90 mm / ソケット:LGA1700/1200/115x/AM4 / 高さ:119 mm / 保証:3年

逆にもっと予算を抑えたい方には「DeepCool AG300」が適任です。背が低い90 mmファンモデルで、たいていのPCケースで使えます。冷却性能も65 Wを相手するのに十分です。

ただし、AG300は金具を押さえつけて指でクリップを引っ掛ける方式を採用しています。組み立てに慣れていない自作PC初心者にとって、少々やりづらい方式なのが弱点。

予算15万ならミドル帯のマザーボードで

Ryzen 5000対応マザーボード
チップセットメリット弱点
X570
  • PCIe 4.0対応
  • 拡張性が大きい
  • USBポートが多い
  • オーバークロック対応
  • VRM(電源供給)が強い
  • 価格が高い
B550
  • PCIe 4.0対応
  • そこそこの拡張性
  • USBポートがそこそこ多い
  • オーバークロック対応
  • 価格がやや高い
  • VRM(電源供給)は
    製品によりけり
A520
  • 価格が安い
  • ゲーム用に必要十分
  • PCIe 3.0まで
  • VRM(電源供給)は
    製品によりけり
  • オーバークロック不可
  • 拡張性は控えめ
  • USBポートも控えめ

AMD公式のスペックシートhttps://www.amd.com/en/products/processors/chipsets/am4.htmlより、分かりやすく日本語訳して表にまとめました。

Ryzen 5000(Socket AM4)のチップセット仕様まとめ(X570 vs B550 vs A520)

AMDが公表している基本的な仕様表です。実際のマザーボードでは、メーカーが独自に拡張チップを追加するなど工夫をこらして、SATAポートやUSBポートの数が上記の表より多い場合があります。

ぶっちゃけた話をすると、ゲーミング目的の自作パソコンはローエンドの「A520」チップセットで十分です。

今回の予算15万円プランで選んだRyzen 7 5700Xの場合、ゲーム中にせいぜい50 W前後しか電力を消費しません。

安価なA520~B550マザーボードで、十分に余裕を持って50 W程度の消費電力を処理できます。しかし、せっかく予算15万円で自作するなら少し欲張ってミドルクラスのマザーボードを選んでいいでしょう。

ほどほどの値段で拡張性がそこそこ上がる「B550」チップセットをおすすめします。

ASRock / チップセット : AMD B550 / フォーム : Micro ATX / ソケット : Socket AM4 / フェーズ数 : 10(50A DrMOS) / M.2 : 2スロット / LAN : 2.5 GbE

「ASRock B550M Steel Legend」は、低価格ながら強靭なVRMフェーズ回路と、バランスの良い拡張性を備えたB550マザーボードです。

4本のメモリスロット、2本のM.2スロット、最大6個のSATAポートを備えます。FPSゲームで有利なRealtek製「2.5G LAN」ポートも搭載します。

VRM回路の性能もかなり余裕があり、Ryzen 7 5700Xを65 W程度で使うならまったく問題ないどころか、105 Wまでパワーアップしても余裕です。

B550M Steel LegendのVRM回路:CPU用にDrMOS(Vishay SIC654 50A)を8個
他におすすめなRyzen 5000対応マザーボード
ASUS / チップセット : AMD B550 / フォーム : ATX / ソケット : Socket AM4 / フェーズ数 : 10 (DrMOS) / M.2 : 2スロット / LAN : 2.5 GbE

標準的なATXサイズなら「ASUS TUF GAMING B550-PLUS」がおすすめです。

4本のメモリスロット、2本のM.2スロット、最大6個のSATAポートを備えます。B550M Steel Legendと同じく、こちらもRealtek製「2.5G LAN」ポート搭載です。

縦が長くなった分、PCIeスロットが2本増えて録画配信用のキャプチャーボードなどを挿し込める余裕もあります。

TUF GAMING B550-PLUSのVRM回路:CPU用にDrMOS(Vishay SIC639 50A)を8個
MSI / チップセット : AMD B550 / フォーム : ATX / ソケット : Socket AM4 / フェーズ数 : 10 (DrMOS) / M.2 : 2スロット / LAN : 2.5 + 1.0 GbE

マザーボードに2万円くらい掛けられる方なら「MSI MAG B550 TOMAHAWK」が有力候補。

最上位モデルのRyzen 9 5950Xすら簡単に処理できる強力なVRM回路を搭載した、ミドルハイクラスのB550マザーボードです。

M.2スロットやSATAポート数などは、先に紹介したB550-PLUSとほぼ同じですが、最近のPCケースについてくるUSB Type-C用の内部コネクタが実装されています。

シレッとLANポートが2個(Realtek製2.5G LAN + 1.0G LAN)付いているのも、TOMAHAWKの目立った特徴です。

MAG B550 TOMAHAWKのVRM回路:CPU用にDrMOS(Renesas ISL99360 60A)を10個
やかもち
今のところ「Steel Legend」が約1.5万円で買えるので、迷ったらとりあえずコレで決まり。

メモリは安いので容量32 GBでどうぞ

Team Group / 種類 : デスクトップ用 / 規格 : DDR4-3200 (Native) / CL : 22-22-22 / ランク : 1-Rank / 容量 : 16 GB / 枚数 : 2枚 / チップ : 不明 / 保証 : 永久保証

メモリ容量が多いほど、同時にたくさんのタスクを快適に動かせます。

逆にメモリ容量が不足すると、同時に動かせるソフトの数に限界がきたり、メモリをよく使うゲームで性能が大きく下がったりします。ではどれくらいの容量があればいいのか?

予算15万円の場合、メモリ容量は32 GBがおすすめです。容量16 GBで様子見して、不足を感じてからメモリ増設でも良いですが、予算15万円あるなら最初から容量32 GBにしましょう。

あとから増設するとメモリの枚数が2本 → 4本に増えてしまい、相性問題が発生するリスクがわずかに増えてしまいます。最初から容量32 GBの方がラクです。

特に最近はタルコフやCall of Duty最新作など、メインメモリの消費量が多いゲームが増えています。メモリの容量は少ないと損をするかもしれませんが、多い分には損しないです。

最新機能と省エネ性がGood「RTX 4060 Ti」

ASUS / ブーストクロック : 2595 MHz / ファン : デュアル内排気 / 厚み : 2.5スロット(49.6 mm) / TDP : 160 W(8 pin)

予算15万円のゲーミングPC自作でおすすめなグラボは「RTX 4060 Ti」です。

(筆者含め)国内外で酷評の嵐に見舞われている問題作ですが、これから自作パソコンを組むなら決して悪い選択じゃないです。

  • RTX 3070に近いゲーミング性能
  • AV1エンコード & DLSS 3.0対応
  • AIイラスト性能はRTX 3080に迫る
  • 消費電力は約80 Wも減った(3070比較)
  • RTX 3070とほぼ同じ価格(約6万円)

基本的にRTX 3070とほぼ同じ価格と性能で、プラスアルファの部分が美味しいグラボです。総合的なコスパは一応改善しており、新規ユーザーや久しぶりのパソコン更新に適任だと評価できます。

Apex Legendsでは、平均195 fps前後でRTX 3070とほぼ同じ性能です。値段あたりの性能は変わらないものの、消費電力の大幅カットでランニングコストを減らせます。

それに今さら2年前の旧世代グラボを発売当時と大差ない価格で買う行為自体が、今ひとつ気分が乗らないのも事実です。ライバルのRadeonに魅力的なグラボも無いですし、消去法でRTX 4060 Tiに行き着くと思います。

「RTX 4060 Ti」の代替案を紹介

予算15万円縛りだと、RTX 4060 Tiに取って代わるちょうどいいグラフィックボードが存在しません。将来的にAMDから投入される「RX 7600 XT(仮称)」が代替案になる可能性が高いです。

が、現時点で投入されるかどうか未定ですので、型落ちモデルで値段が安くなっている「RX 6700 XT」を代替案に挙げておきます。

SAPPHIRE / ブーストクロック : 2622 MHz / ファン : トリプル内排気 / 厚み : 2.5スロット(51.4 mm) / TDP : 260 W(8 + 6 pin)
  • フルHDでRTX 4060 Tiより性能が1割低い
  • 消費電力は80~100 W増加
  • AV1エンコードやDLSS 3.0に非対応
  • AIイラストの動作は厳しい

こうして見ると代替案と言えるかどうか少々微妙なものの、他にマトモな代替案が本当にないです。在庫処分セールで5万円を切っていたら検討してみてはどうでしょうか?

初心者もち
えっと、筆者は5万円を切っていたらRX 6700 XTを今から買うんですか?
やかもち
買わないです。

SSDは容量1 TB以上をおすすめ

KIOXIA / NAND : キオクシア製3D TLC NAND / 性能 : 最大2100 MB秒 / 容量 : 1 TB / 耐久性 : 400 TBW / 保証 : 5年

これからゲーミングPCを自作するなら、SSDは容量1 TB以上をおすすめします。容量1 TB以上をおすすめする理由は主に2つです。

  1. 容量1 TBのコスパ(容量単価)がいい
  2. ゲームデータの容量が増え続けている

たとえば今回のパーツプランで選んだ「KIOXIA EXCERIA G2」だと、容量500 GBで約4100円、容量1 TBが約6500円で買えます。

容量1 TBの方がコスパ(容量単価)が約60%も高いです。マザーボードに挿し込めるSSDの数も上限があるため、ちまちまと小容量を足すより最初から大容量をドーンと入れたほうがラクです。

ゲームデータの容量も年々肥大化しているし、同じゲームでもアップデートの繰り返しで容量が増え続ける例もあります。容量1 TB以上を選んでおくと安心です。

筆者おすすめのSSDについては↑こちらの記事を参考にどうぞ。

電源ユニットは容量550~650 Wで十分

電源ユニットの容量は、パソコン全体の消費電力の約1.2~1.3倍くらいで十分です。たまに見かける「電源容量2倍論」はハッキリ言って過剰で予算の無駄使いに終わります。

今回の予算15万円プランだと・・・

使い方ゲーミング動画エンコード
CPU70 W120 W
グラボ145 W50 W
その他のパーツ40~50 W
合計265 W220 W

少し多めに見積もっても、せいぜい300 W程度に過ぎません。

想定300 Wに約1.2~1.3倍を掛けると容量360~390 Wを見込めますが、残念ながら容量500 W以下でコスパの良い電源ユニットがほとんど売っていないのが現実です。

結局、価格が安くて性能や品質の良い電源ユニットに絞ると、容量550~650 Wくらいから選ばざるをえないです。

ASUS / 容量:550 W / 効率:80 PLUS Bronze / 静音:Cybenetics S++(35~40 dB) / 製造元:Great Wall / 保証:6年
ASUS / 容量:650 W / 効率:80 PLUS Bronze / 静音:Cybenetics S++(35~40 dB) / 製造元:Great Wall / 保証:6年

今回の予算15万円プランなら「ASUS TUF-GAMING-550B」をおすすめできます。値段が安い割に変換効率が高くて、動作音も比較的静かです。メーカー保証6年で安心感もあり。

規格があっていればPCケースは好みで

STORM BTO ゲーミングPCをレビュー(ケースを開けて中身を見る)

PCケースは自作パソコンの「顔」になる大事なパーツです。パーツの規格さえ合っていれば、見た目で選んでしまって大丈夫。

今回の予算15万円プランにちょうど良さそうなPCケースを、いくつか挙げておきます。

【PCケース候補】5000円台で買える廉価ケース
MSI / マザボ:ATXまで / SATA SSD:3台 / HDD:2台 / グラボ:330 mm / ケースファン:120 mm(1個)付属
DeepCool / マザボ:MicroATXまで / SATA SSD:2台 / HDD:2台 / グラボ:320 mm / ケースファン:120 mm(1個)付属
ZALMAN / マザボ:MicroATXまで / SATA SSD:3台 / HDD:2台 / グラボ:330 mm / ケースファン:120 mm(3個)付属
CoolerMaster / マザボ:ATXまで / SATA SSD:4台 / HDD:2台 / グラボ:400 mm / ケースファン:120 mm(1個)付属

最近トレンドな、中身が透けて見えるサイドパネルが特徴のPCケースです。安くて拡張性に優れたケースデザインで、ローエンドからミドルクラスのスペックで組むなら問題なし。

ただし、PCケースとしてはどれも値段が非常に安いので、素材のチープさや工作精度(ネジ穴の頑丈さなど)の悪さは目をつむってください。

【PCケース候補】1万円台で買えるミドルケース
ZALMAN / マザボ:ATXまで / SATA SSD:3台 / HDD:2台 / グラボ:355 mm / ケースファン:120 mm(4個)付属
Corsair / マザボ:ATXまで / SATA SSD:2台 / HDD:2台 / グラボ:360 mm / ケースファン:120 mm(2個)付属
ASUS / マザボ:MicroATXまで / SATA SSD:1~4台 / HDD:3台 / グラボ:338 mm / ケースファン:1個付属

1万円台まで値段が上がると安っぽさがかなりマシになり、購入してよかったと思える満足感の高いPCケースが増えます。

特にPRIME AP201は目立ちすぎないオシャレなロゴの入れ方や、高級感のあるザラッとした粉体塗装、約57000個のメッシュ加工による抜群のエアフロー設計など。

個人的におすすめ度が高いPCケースです。雰囲気をつかみやすい参考動画があるので興味がある方はチェックしてみてください。

Fractal Design / マザボ:ATXまで / SATA SSD:2台 / HDD:2台 / グラボ:341 mm / ケースファン:140 mm(1個)と120 mm(1個)付属
やかもち
もっと予算に余裕ある方は「Fractal Design Define 7」シリーズをおすすめします。高いけどビルドクオリティ最高で組みやすく、静音性も優秀です。

Windows 11は「パッケージ版」がいい理由

マイクロソフト / 種別:パッケージ版(Retail_Channel)/ 備考:同時使用1台に限り使いまわし可能
ライセンスキーの場所回数
パッケージ版Microsoftアカウント制限なし
(同時使用1台まで)
DSP版マザーボード1回だけ
OEM版規約違反なので買わないように
VL版

パッケージ版ライセンスはMicrosoftアカウントと連携して、同時使用1台に限りライセンスを流用できます。新しいパソコンに引っ越してライセンスを引き継ぎ可能です。

一方、DSP版だとライセンスがマザーボードに紐づいてしまい、新しいパソコンに移行するときにライセンスの使いまわしができません。

つまり、パッケージ版は一度買ってしまえば長く使いまわせて、DSP版は1回ポッキリの使い切り版です。よほど値段が安くない限り、DSP版を選ぶ理由はありません。

2023年7月時点、パッケージ版が約15000円、DSP版が約12000円です。差額はたった3000円・・・、DSP版のコスパは絶望的に悪いです。

恐る恐る口コミを見ると、ライセンスが認証されない事例がかなり見つかります。マイクロソフトによると、認証されないライセンスは非正規品です。絶対にAmazonで売っているDSP版を買わないように。

Windows 11(パッケージ版)はAmazonで買わない方がいい理由

Amazonで定価より少し安く売っているパッケージ版があったら要注意です。使用済みで認証できないライセンスを売っている可能性が高く、いわゆる「非正規ライセンス」です。

Microsoft公式サイトでデジタルライセンスを購入するか、パッケージとMicrosoft公式USBメモリが記念に欲しい場合は「楽天市場ドスパラ店」から購入をおすすめします。

やかもち
Windows 11を買うなら「パッケージ版」一択です。出所不明のDSP版に1万円以上も出す価値はありません。

まとめ:予算15万はRyzenとRTX 4060 Ti

予算15万円で組むゲーミングPC
最終更新:2023年12月
パーツ詳細 / スペック参考価格
CPURyzen 7 5700X(8コア / 16スレッド)26000円
CPUクーラーDeepCool AK400
(120mmファン / 対応TDP : 150W)
3000円
マザーボードASRock B550M Steel Legend(MicroATX / Socket AM4)14800円
メモリDDR4-3200 32GB(DDR4-3200 / 16GB 2枚組)9900円
グラフィックボードRTX 4060 Ti(VRAM:GDDR6 8GB)59000円
SSDKIOXIA EXCERIA G2(NVMe SSD / 400 TBW)6500円
HDDなし0円
光学ドライブなし0円
電源ユニットASUS TUF-GAMING-550B(80+ Bronze認証 / 6年保証)7700円
PCケースMAG FORGE 110RMicroATX対応 / 120mm x1付属5400円
ケースファンケース付属品背面に1個(120mm)0円
OSWindows 11 Homeパッケージ版(USBメモリ付属)15000円
合計147300円

そこそこ性能の良いAMD Ryzenと、対応するマザーボードが安くて助かります。CPUとマザーボードで浮いた予算で、グラフィックボードにRTX 4060 Tiを選ぶ余裕ができます。

在庫処分で安くなっているRTX 3070やRX 6700 XTも狙い目ですが、消費電力が2倍近く上昇するうえに、AV1エンコードやDLSS 3.0など最新機能に対応できないです。

これから新規で自作パソコンを組むならRTX 4060 Tiで良いでしょう。

初心者もち
どれくらいの値段なら旧世代グラボを買ってもいいの?

RTX 3070は5万円台前半(5.0~5.2万円)、RX 6700 XTは5万円を切っていれば候補に入れてみてはどうでしょうか。約1万円以上の差額が無いならRTX 4060 Tiで良いかと。

東京電力換算によると・・・

  • 差額5000円:元を取るのに1年
  • 差額10000円:元を取るのに2年
  • 差額15000円:元を取るのに3年
    ※1 kWh単価を36.6円
    RTX 4060 TiとRX 6700 XTで90 W差を想定

ざっくり5000円の差額で、元を取るのにかかる時間が1年伸びます。5000円程度の差額ならたった1年で元が取れてしまうため、相対的に旧世代グラボの魅力は下がります。

なお、消費電力が低いとグラボから放出される熱量も大きく減らせます。

(消費電力が少ない = 放熱量も少ない)

熱が減るとエアフローが雑でも各パーツが冷えやすいし、グラボの放熱に巻き込まれてCPUの温度が上がる症状も軽減でき、長期間に渡って各パーツが生き残る可能性が高いです。

これから初めて自作PCにチャレンジする初心者や、5~6年ぶりに帰ってきた復帰勢にとって、RTX 4000番台の圧倒的な省エネ設計は意外と魅力的です。

やかもち
消費電力が低い = 熱が少ない = PC初心者でも運用がラクになる図式です。

もっと価格を安くするには?

(いつもどおり)今回の自作プランは筆者やかもちの好みが反映されています。あまり変なパーツを紹介しづらいので、安くても信頼性を重視したパーツが多めです。

信頼性より価格をもっと重視するのであれば、マザーボードの拡張性を捨てて、電源ユニットを玄人志向などの格安品に変更してもらって構いません。

【参考】価格を下げるカスタマイズ案
  • マザーボード:ASRock A520M-HDV(-5500円)
  • SSD:KIOXIA EXCERIA G2 1TB(-1600円)
  • 電源:玄人志向 KRPW-L5-500W/80+(-2900円)

合計で約1万円のコストカットになり、必要な予算を13.7万円まで下げられます。「動作する」を目標としており、将来的なアップグレードの余地を無視したカスタマイズです。

カスタマイズ性と信頼性は相応に落ちますが、問題なく動作はするでしょう(※おすすめしない)

グラボ「RTX 4070 12GB」で組むなら?

予算15万円で組むゲーミングPC
最終更新:2023年12月
パーツ詳細 / スペック参考価格
CPUCore i3 12100F(4コア / 8スレッド)14400円
CPUクーラーCPU付属品「PCG2015C」(92mmファン / 対応TDP : 65W)0円
マザーボードASRock H610M-HDV/M.2(MicroATX / LGA1700)11600円
メモリDDR4-3200 16GB(DDR4-3200 / 8GB 2枚組)4800円
グラフィックボードRTX 4070(VRAM:GDDR6 12GB)88000円
SSDWD Blue SN570 500GB(NVMe SSD / 300 TBW)4800円
HDDなし0円
光学ドライブなし0円
電源ユニットThermaltake Smart 500W
(80+ Standard認証 / 3年保証)
5700円
PCケースMAG FORGE 110RMicroATX対応 / 120mm x1付属5400円
ケースファンケース付属品背面に1個(120mm)0円
OSWindows 11 Homeパッケージ版(USB メモリ付属)15000円
合計149700円

グラフィックボード以外のパーツを削れるだけ削って、なんとかRTX 4070を予算15万円以内に無理やり突っ込んだ(理論上は)可能な自作PCプランです。

Core i3 12100Fはシングルスレッド性能が高いため、4コアCPUとしてはゲーミング性能がかなり優秀です。しかし、RTX 4070はRTX 3080に近い性能を持っていて、Core i3でもボトルネックが発生します。

ハッキリ言ってアンバランスな構成でまったくおすすめできません。CPUをCore i5 13400Fか、可能ならRyzen 5 7600Xに変更したいです。

やかもち
「RTX 4070」でバランス良く組むなら予算20万円の領域へどうぞ。15万円だと少々無理があります。

以上「【2023年12月】予算15万円のゲーミングPC自作プラン【おすすめパーツ構成】」でした。

【予算別】ゲーミングPC自作ガイド

【PCパーツ別】おすすめ解説ガイド

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33 件のコメント

  • ちょっと出して12400FにしちゃえばBIOS更新で2023年モデルのCPUにまでアップグレードできるからある程度長い期間使い込むならそっちの方がいいような気がします。
    これから出てくる5000番や6000番のGPUに交換したい、ってときにマザボごとCPUを交換しないとボトルネックが出るとなると洒落にならない出費になる気が……

    • 実は・・・予算◯◯円系の記事って書いてる本人もちょっと葛藤があったります。
      将来性を考えて構成を組むと+3~5万円の予算になりやすいのですが、今すぐ性能として見えてこない部分に予算を割ける人はあまり多くないようです。

      あと、一度組んだら3~4年はそのままで行く人も割りと多い事情があり、結局3~4年も経過するとCPUやマザボ含めてまとめて更新するのかな・・・?と予想しています。

  • 15万円というお題からは外れますが、4070にryzen 7 5700xだとボトルネックははどれくらいでしょうか?
    想定用途がゲーム:AI = 7:3くらいなので、VRAMを確保しつつゲームも快適に動かしたい感じです


    • やや古いデータですが、RTX 4070相当のRTX 3080 10GBをフルHD環境で使った場合の平均性能が↑これです。ハイフレームレートにこだわりなければ全然使える性能だと思います。
      AI用途が7割なら、なおさらRyzen 7 5700Xのコスパの良さが光りますね。

  • 4060tiは一時期の3070tiみたいに不人気で値下がりするから結局コスパそこそこ良い、
    BTOでも「セールの目玉」扱いされるポジションに収まりそうかな
    性能的にはフルHDで人気作品144快適で競技ゲームなら240出せるしちょうどいいポジション

  • 話がズレてしまいますが、VRMのフェーズ数ってどうやって決めるものなのでしょうか。
    調べ方が悪いのかいまいち分からなくて、「このタイプのVRMなら何個で何W」といった基準(?)があれば教えて欲しいです。

    • VRMフェーズを一番かんたんに評価する方法は、メーカーの仕様表を見て、フェーズ数にアンペア数を掛け算して合計アンペア数を求める方法です。

      【例】
      マザボA:60 A対応Dr.MOSを8フェーズ → 合計480 A
      マザボB:70 A対応Smart Power Stageを8フェーズ → 合計560 A
      マザボC:50 A対応Dr.MOSを16フェーズ → 合計800A

      この場合、VRMの性能はC > B > A >の順番に高性能を期待できます。
      CPUに派手な負荷をかけ続けても、VRMの温度が上昇しづらく、サーマルスロットリングに陥らずにCPUの動作クロックを維持できる 可能性 が高いです。

      ただし、Ryzen 7 5700Xなどは定格で76 W程度しか消費してくれないので、豪華なVRMフェーズはあまり意味がないです。76 Wなら合計200 Aもあれば十分。
      逆に150 Wなら合計400 A以上、200 W超えは合計600 A前後は欲しいイメージ(※過去のマザボレビュー測定から求めたざっくりとした概算です)。

      なお、メーカーの仕様表に「Dr.MOS」「Smart Power Stage(SPS)」や「60A」「50A」といった単語が見当たらない場合・・・その製品のVRMフェーズに期待は禁物です。CPUが定格設定で動く程度のVRMしか備わっておらず、オーバークロックの伸びしろはあまり無い場合が多いです。

  • 4060Ti!?
    いやいや、「今」買うなら5万円で買える3060Ti一択でしょ・・・
    自分で「B」評価したのは一体何だったのよ
    4060Tiのダメなところは結局フルHD弁慶ってところ
    それなら3060Tiでいいでしょ
    電源だって650wなら十分足りるし

    • GTX 1000番台からグラボを所有して比較している筆者から見て、RTX 4060 Tiは間違いないなく駄作ですが、完全新規ユーザーの方にとっては良いのでは?と思います(そこがまた微妙に革ジャンに対してムカつくところではありますが)。

      もちろん、在庫処分セールなどで1~1.5万円程度の差額があるならRTX 3060 Tiあたりも魅力的だと思います。1万円以上の差額なら、電気代で元を取れるのも当分先になり、ワッパもあまり気にならないかと。

    • 近年の電気代高騰を考えるとどちらでもいいのでは
      3060tiとは70Wの差として一日2時間プレイすると考えて1年で約2000円浮きますし、数年使うと考えると更に差額が縮まります
      dlss3やav1エンコードが使える点も明確なメリットですし

      まぁ買い替え先としては4060tiがgmという意見は私も賛成です

  • やかもちさんにしては、「あれっ???」という構成でしたので…

    Ryzen 5 5600
    ProArtist BASIC5S
    B550M PG Riptide
    DDR4-3200 16GB×2
    TUF-RTX3060TI-O8GD6X-GAMING
    YMTC NAND爆速SSD 2TB
    650W GOLD電源
    Prime AP201
    KAZE FLEX 120 PWM
    Windows 11 Home DSP

    最適なCPUとGPUのバランス、スッポン防止金具付きのCPUクーラーも使い、余裕で15万円未満の静音構成です。セール中を狙えばさらに安く組めます。メモリ・SSD・電源はお好みで安いモノを。ケースファンは背面に1つだけでもよし、追加してもよし。

    • PCゲーミングで強いニーズがあるタルコフ(Escape from Tarkov)を意識し過ぎたかなぁ・・・。用途がゲーミングPCだと、できるかぎりグラフィックボードに予算を全力したいのに加え、タルコフが妙にCPUを食ってくるせいで6コア12スレに不安があり、Ryzen 7 + RTX 4060 Tiを優先した感じです。
      バランス型ならRyzen 5 + RTX 3060 Tiも案外アリなのかも?

  • 今は5〜8万位で丁度いいスペックのグラボがないし15万の予算で最大限のpcを組もうとするとコスパが微妙になるのは仕方ない
    低予算なら13万位で組むのがコスパ的には良さそう?

  • 5700xって前に価格コムで見たとき22kくらいのあったと思ったのに
    もうそんなに値上がりしたんか…今年の初売りセールのときは25kで速攻完売してたっけ。在庫が一通りはけたから値上がりしたのかな?

  • 電気代って1か月100時間ぐらい遊ぶ割りとガチ目のゲーマー想定みたいだけど
    1日1時間~2時間程度のゲーマーなら当然その半分以下の差だよね
    更にいうと重めのゲームでフル稼働前提だし
    小さいPCで組みたいとかマイニングやAIで稼働時間が長いって人はともかくゲーマーでグラボを電気代で選ぶ意味はあまりないんじゃないかな

  • 10万円コースより選択肢も増えて面白いよね15万円

    俺なら消去法で4060tiは真っ先に選択から外すかな 
    電源ユニットに余力がある
    数年前の基準の古いパーツに高性能が欲しいシチュで負ける
    値崩れしそうで後々損した気分になる
    俺の使い方だと3070やラデの6800あたり選んだほうがいい

    AIもできて熱や電源に余力があるのは魅力だけどいかんせん高すぎる

  • 先週OS抜き8万で組んだけど
    ソフマップで5600Xが1.9万+特定のマザボなら-6000円で合わせて2.7万
    グラボA750で2.2万メモリ16GBで4000円

    15万で組むなら4060Tiは悪くはないけど3060Tiでいいかになっちゃうな
    個人的には5700Xコースをソフマップ5600Xコースで組んで浮いた1.5万ほどとちょっと足して4070で16万台かな

    • 4060tiって最近のゲームだとWQHDは最高設定でちょっと厳しいラインになってきてるからね
      バス幅とかvramもケチってるし、FHDなら3060ti、WQHD視野に入れるなら4070って感じの人が多そう
      まあ全く売れてないから価格がもっと下がれば妥協案で検討してもいいかもしれないけど
      4070も皮肉なことに人気なくて値下がりを受けてそこそこ売れるようになってるし

  • 細かいですが5700XのデフォルトPPTは76Wで、65Wは公称TDPです…
    PPTを65Wに制限する場合はBIOSから設定しないとダメですね
    ついでにPPT76Wだとマジで76W前後しか消費しないので、CPU単体でピーク時100Wすら消費しないです

  • 本項で実際に選択してないですしどれくらいの影響が出るのかもわかりませんが
    A520マザーボードで4060TiはPCIeが3.0なので不都合が出ませんか?

    • RTX 4060 Ti程度の非力なGPU性能では、ほぼ無視できる性能差と思ってもらって大丈夫です。RTX 4090 24GBで試した限り、3%の性能差が出る場合があります。よってRTX 4060 Tiならほぼ無視できます。

      • 4090と違って4060と4060TiはPCIe4.0のx8接続なんだそうです
        懸念される事項としてPCIe3.0のx8接続では不足が発生するので
        単純な比較より性能が下がると言われています
        とはいえ4060Ti程度なら微々たる差なのかもしれません

  • FHDで繋ぎで使うなら5万代に突入しつつある4060ti 8GBアリかなって思うんだけど
    傾向見てるとまだ値崩れ起こしそう

  • 年末(ブラックフライデー)付近だと更に値下げしてて組みやすそうではあるかなぁ、知らんけどw

  • メモリーダダ余りで暴落してる状況なので自作勢には都合が良い時期ですな
    メーカーは悲鳴あげてますが…

  • この記事と直接関係ないのですがRTX4090ってもう供給止まってるんですかね?
    BTOが軒並み販売中止に…

  • 毎回楽しい記事有難うございます。
    予算20万、25万、30万、40万、50万位まで見てみたいです
    よろしくお願いします

  • 「5~6年ぶりに帰ってきた復帰勢」ですが、このゲーミング性能でシステム全体でピーク時でも300W超えないのはスゴイですね。
    円安でなければもっと安い価格で組めるんでしょうが、まあ考えてもムダなので参考して組んでみたいと思います。

  • windows11homeをAmazonで購入してまさにこの注意書きまんま非正規品に引っ掛かりました
    サポートに電話したら既に使われているコードだと
    15000円だったのでおそらく正規品だろう面倒だし一括購入しちゃえでアウト
    返品でお金は戻ってきましたけどいい勉強になりました…

  • いつも面白く役に立つ記事をありがとうございます。
    最近、同じように予算約16万でマシンを組んだので興味深かったです。4.5万円で3060tiを購入できたので、それで組みましたが、やかもちさん的には4060tiの方がコスパは良さそうでしょうか。
    CPUはRyzen 9 7900x です。

  • ケースはANTECのP20CEはどうでしょう。
    corsair4000Dとそんなに変わらないかもしれないけどサイドパネルがスチールがいい人にはおすすめかもしれません。
    fractalは高いんよ

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