2022年10月、RTX 4000シリーズの最上位モデル「RTX 4090」が発売されました(→ RTX 4090のレビューはこちら)。フレームレートを倍増させるDLSS 3.0に対応し、4Kで100 fps超が本当に可能に。
文句なしに現行最強のグラフィックボードです。
本記事では、「RTX 4090」を搭載するおすすめなゲーミングPCを「4台」に絞って紹介します(※2022年時点のおすすめです)。
この記事の目次

(公開:2022/12/13 | 更新:2022/12/13)
「RTX 4090」のキホンを解説
「RTX 4090」はナンバリング通り、RTX 3090の後継モデルです。価格が100ドル(1499 → 1599ドル)上がってしまいましたが、性能の伸び幅はお値段以上。
- RTX 3090の約1.5倍の性能
(DLSS 3.0込みなら2倍以上) - 4Kゲーミングモニターを使えます
- 4K解像度で100 fps以上が可能
- コストパフォーマンスが高い
- ワットパフォーマンス(燃費)も優秀
約7%の値上げで、4Kゲーミング性能は約1.5倍です。AIアップスケーリングでフレームレートを底上げする「DLSS 3.0」を使った場合、2倍以上の性能も・・・。
まさに4Kゲーミング最強のグラボで、4Kで100 fpsを安定して狙うなら今のところ唯一の選択肢です。

特に「DLSS 3.0」から対応する「Frame Generation」機能※はあまりにも強力です。
RTX 4090は機械学習にも特化した設計で、機械学習を応用したフレーム生成が可能。入力遅延がわずかに増えるデメリットがありますが、2倍前後のフレームレートを得られます。
遅延を気にしなくて良い、オフラインゲーム(Cyberpunk 2077やFlight Simulatorなど)で4K 100 fps超えを狙うなら、DLSS 3.0 + Frame Generationはとても重宝する機能です。
※DLSS 3.0のFrame Generationに対応するゲームはまだまだ少ないです。今後のアップデートに期待。

RTX 4090搭載でオススメなBTO PC:4選
- 1. STORM PG(おすすめNo.1)
- 2. FRONTIER(価格が安い)
- 3. G-GEAR(品質と保証が強い)
- 4. GALLERIA(超スピード納期)
1. STORM PG-PXT13
【おすすめNo.1】良いスペックと良い価格
STORM PG-PXT13 2022年12月時点のスペック | |
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![]() | Core i7 13700K (16コア / 24スレッド) |
![]() | 240 mm水冷CPUクーラー (厚み38 mmの肉厚ラジエーターを搭載) |
![]() | Intel Z790チップセット |
![]() | 16 GB (DDR5-4800 / 2枚組) |
![]() | RTX 4090 24GB |
![]() | 1 TB (NVMe Gen4 SSD) |
![]() | – |
![]() | Wi-Fi 6E(最大2.4 Gbps) |
![]() | 1200 W (80 PLUS GOLD / ATX 3.0) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 最短6日 |
参考価格 | 543800 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
RTX 4090搭載のゲーミングPCで(今)一番のおすすめが「STORM PG-PXT13」です。50万円台の価格で、RTX 4090に適したパーツ構成を搭載しているのが大きなメリット。
ゲーミング性能が現行もっとも高い部類に入るCore i7 13700K(16コア24スレッド)を搭載し、CPUを徹底的に冷やすために、厚み38 mmの分厚い240 mm水冷クーラーを組み合わせています。
電源ユニットは最新のATX 3.0規格に準拠した、容量1200 Wモデルを搭載。電力負荷の変化が激しいCore i7 13700KとRTX 4090を余裕で安定運用できます。

マザーボードは拡張性に優れるIntel Z790チップセットモデルを搭載。低遅延でゲームに有利な2.5G LANポートと、最大2.4 Gbpsで通信できるWi-Fi 6Eも対応します。
メモリスロットが4本、M.2スロットが4本、PCIeスロットも4本、SATAポートは4つあります。一般的なゲーミングPCに十分な拡張性が備わっています。
あとからHDDやSSDを追加したり、キャプチャボードやサウンドカードを増設可能です。
全体的にコストパフォーマンスに優れたゲーミングPCです。STORMさんのBTOパソコンは価格が安い割に、搭載パーツをほとんどケチっていない点が本当に嬉しいメリット。
知名度はガレリアやG-Tuneと比較してかなり少ないようですが、PCスペックを読める方なら選んで失敗しづらいメーカーです。
2. FRONTIER FRGH
【安さで勝負】価格の安さで選ぶならアリ

FRGH670/4090 2022年12月時点のスペック | |
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![]() | Core i7 12700F (12コア / 20スレッド) |
![]() | 空冷CPUクーラー |
![]() | Intel H670チップセット |
![]() | 32 GB (DDR4-3200 / 2枚組) |
![]() | RTX 4090 24GB |
![]() | 1 TB (NVMe SSD) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 1200 W (80 PLUS Platinum) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 最短5日 |
参考価格 | 479800 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
ヤマダ電機グループのBTOメーカー、フロンティアはシンプルに安い価格で勝負をしかけます。
他社より5~10万円ほど安い価格設定な分、スペックも若干控えめですが、RTX 4090搭載ゲーミングPCを安く入手するならアリな選択肢です。
CPUにCore i7 12700F(12コア20スレッド)を搭載しており、Core i9 12900Kに肉薄するゲーミング性能があります。RTX 4090を使うには若干ボトルネックになるものの、WQHD~4Kゲーミングではまったく問題ありません。
ボトルネックが出やすいのはフルHDであり、RTX 4090で特に重視されている4Kゲーミングにおいては、8コア以上のCPUがあれば十分です。
拡張性にかかわるマザーボードはIntel H670チップセットを搭載し、ゲーミングPCにとって必要十分な拡張性を確保しています。
メモリスロットは4本、M.2スロットを3本、SATAポートは4本であとからパーツを増設する余裕があります。1枚程度ならキャプチャボードやサウンドカードも追加できます。
おおむね、安いながらも必要十分なスペックを備えており、WQHD~4Kゲーミングを楽しみたい方におすすめです。

3. G-GEAR neo
【保証が強い】BTO業界で最高の保証が強い

G-GEAR neo GX9J 2022年12月時点のスペック | |
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![]() | Core i9 13900KF (12コア / 20スレッド) |
![]() | 240 mm水冷式CPUクーラー |
![]() | Intel Z690チップセット |
![]() | 32 GB (DDR4-3200 / 2枚組) |
![]() | RTX 4090 24GB |
![]() | 1 TB (NVMe SSD) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 1000 W (80 PLUS Gold) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 最短8日 |
参考価格 | 599800 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
老舗国内BTOメーカーツクモ(Tsukumo)のG-GEARは、品質の高いパーツ選定と、他社より強い保証サービスで人気のあるゲーミングPCです。
ストームやフロンティアと比較すると価格はやや高めですが、安心感を重視してゲーミングPCを購入したい方に適しています。
今回紹介する「G-GEAR neo GX9J」は、ゲーミング性能で最強のCPU「Core i9 13900K(24コア32スレッド)」と、Core i9を安定して運用できる強靭なVRM性能を持つ「ASUS TUF GAMING Z690-PLUS WIFI D4」を搭載。
CPUクーラーに240 mmサイズの水冷式を搭載し、Core i9 13900Kを適切に冷やします。台湾の有名メーカーCWT製の容量1000 W電源で、消費電力が激しいCore i9 + RTX 4090を安定動作させます。

拡張性もゲーミングPCにとって十分です。M.2 SSDを最大で4枚まで、SATA SSDやHDDを最大4台、キャプチャボードやサウンドカードはあと1枚まで増設可能です。
質の高いパーツ選定、必要十分な拡張性、自然故障すら対応してくれるBTO業界最高の延長保証サービス(+5%追加価格)。安くはないけれど、価格に見合う価値を提供している優良BTOパソコンです。

4. GALLERIA
【スピード納期】初心者でも安心の親切設計

GALLERIA ZA7C-R49 2022年12月時点 | |
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![]() | Core i7 13700K 16コア24スレッド |
![]() | 水冷式CPUクーラー (240 mm水冷クーラー) |
![]() | Intel Z790チップセット |
![]() | DDR5-4800 8GB x2(合計16GB) |
![]() | RTX 4090 24 GB |
![]() | 1 TB(NVMe Gen4) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 容量1000 W (80 PLUS Platinum) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 翌日 |
参考価格 | 539980 円(送料:3300円) +50000 pt(冬の大感謝祭:1月23日まで) 最新価格をチェックする |
「ガレリア」は知名度が非常に高い、ドスパラのゲーミングPCブランドです。
ひとめでゲーミングPCと分かるスタイリッシュなデザインに加えて、PC初心者でも扱いやすい親切な設計で人気を集めています。他社になかなか真似できない、超スピード納期もガレリアの人気の理由です。
「GALLERIA ZA7C-R49」の場合、RTX 4090搭載モデルとして最速に近い翌日出荷を実現しています。
RTX 4090のように重量が重たいグラフィックボードには、配送時の破損を防ぐ意味合いが大きい「VGAリジットサポート」を無料で取り付け済み。
初心者でも扱いやすいメンテナンス性にすぐれた設計になっていて、防塵フィルターをかんたんに取り外して水洗いができます。
ケース内部の拡張性も十分。拡張性に優れるIntel Z790マザーボードを搭載し、あとからメモリやストレージ(SSDやHDD)を増設できる余裕があります。
容量1000 W(80 PLUS Platinum認証)の電源ユニットを搭載し、消費電力が450 W前後に達するRTX 4090を難なく処理できます。
なお、ガレリアは標準でFPSゲームで有利なLANポート「2.5G LAN」を搭載。最大2500 Mbpsの通信速度と、レイテンシ(応答時間)の速さがメリットです。

RTX 4090搭載BTO PC【比較まとめ】
![]() 2022年12月時点のスペック | |
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価格 | 543800 円(送料:2200 円) 最新価格をチェックする |
![]() 2022年12月時点のスペック | |
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価格 | 479800 円(送料:2200 円) 最新価格をチェックする |
![]() 2022年12月時点のスペック | |
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価格 | 599800 円(送料:2200 円) 最新価格をチェックする |
GALLERIA ZA7C-R49 2022年12月時点のスペック | |
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価格 | 539980 円(送料:3300円) +50000 pt(冬の大感謝祭:1月23日まで) 最新価格をチェックする |
以上の4台が、筆者的にいい感じだと評価できるRTX 4090搭載BTO PCです。
現時点でイチオシは「STORM PG-PXT13」です。肉厚なラジエーターを使った高性能な240 mm水冷式クーラーと、Core i7 13700KとRTX 4090を組み合わせて、50万円前半の価格は安いです。
もうひとつのおすすめは、1月23日まで50000ポイントが還元される「GALLERIA ZA7C-R49」です。スペック的にストームといい勝負で、価格は実質50万円を切っています。普通にコスパが良いです。
以上「【2022年版】RTX 4090搭載のおすすめBTO PCを4つ紹介」について、解説でした。RTX 3080が搭載されたPCを探している方の参考になれば幸いです。
RTX 3000搭載のおすすめゲーミングPC【解説】
実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】
いつも貴重な情報を提供いただきありがとうございます。
4つのうち2つはDDR4&600系マザー、もう2つはDDR5&Z790マザーなんですね。このあたり、ショップの考え方もわかれているようで面白いです。
ところで、
> RTX ~~が搭載されたPCを探している方の参考になれば幸いです。
最後の一文に誤記がありましたので、念のため。単なる打ち間違いでしょうけど。
個人的にはパーツが細かく選べるからサイコムが好きだけど、
やや高めなので、同じような構成にすると60万ぐらいになっちゃうんだよなぁ。
ってか、PCが50万って昭和かよ。
FRONTIERの欄にてフルHDの方がボトルネックになる理由がよくわかりませんでした。WQHDや4K等のより高画質な方がボトルネックになるイメージがあるのですがこれは誤った考えなのでしょうか?
自分で調べてもいまいち理解できなかったので教えていただければ幸いです。
間違っていたらすみません、と前置きした上で。
ゲームにおける大雑把な流れは、以下の①~⑤のようになっていると思われます。
①ゲームプログラム:大量の画像データを発注
↓
②CPUは発注をキャシュ(またはメインメモリ)に蓄積してGPUに画像処理命令
↓
③GPUは発注された画像データを高速・並列処理してGPUメモリ(またはメインメモリ)に保管
↓
④CPUはメモリ上にある処理画像データを読み取りにいって描画命令を下す
↓
⑤ディスプレイに表示
で、ゲームプログラムからの発注に対して必要な処理が少なければ(=FHD)、③のGPU処理が高速に終了します。②で命令を下したCPUが、その処理画像を④で受け取るまでに無駄な時間が出来てしまうので、CPUがボトルネックということになります。
逆に、ゲームプログラムからの発注に対して必要な処理が多すぎると(=4K)、③のGPU処理に時間がかかり、④でCPUが画像を受け取りにいっても待たされるということになります。こちがらGPUボトルネックです。
フライトシミュレータは③が重いと言われてましたが、実は②が重かったらしきことが判明したのが、Ryzen 7 5800X3D発売時のことでした。おそらくは、ゲームから依頼される処理命令が多すぎるために、すべての処理命令をL3キャッシュで格納できずに、一部メインメモリを使わざるを得ないような状況があったのではないかと。
以上、素人の勝手な思い込みです。識者の適切な修正を頂けるとありがたいです。
確証はないですが、③であっていると思いますよ。
ただVRAM使用量はそれほどでもないので、メインメモリの方で。
5800X3Dはメインメモリのアクセスでキャッシュ増強が効いています。
命令漏れならAlderやRaptorで速くならないというか致命的に遅くなるのと、ましてやOCで速くならないのとRaptorとDDR4の組み合わせなら5800X3Dより速いことも確認してますので、まず間違いないかなと。
GPUの映像出力はCPUから指示されるのですが、GPUが高性能になった今おおよそのゲームのFullHDくらいだとGPU側のパワーを持て余すようになっています。
GPUを活用するには指示する側(CPU)のパワーが必要になるので、CPUのスペックが低いとボトルネックになるということです。
逆にWQHDや4KだとGPU側のパワーが不足するので、CPU側がある程度スペックが低くてもボトルネックにはなりにくいということになります。
GPUはまだまだ悩ましいなぁ、ついこの間まで3090Tiが17万円ちょっとだったからそれ基準になってて
1月発売予定の4070Tiも16万円販売でVRAMは12GBなんで比較されやすい3080Tiを上回ってれば上々、というか中身はVRAM減らした4080っぽいし3090相当か超えるくらい?で16万ならワッパもいいし販売待ちもありかな
そうなるとCPUをどの辺にするか…悩ましい
4070TiはVRAM減らした4080ではなく、コアから別物ですよ。
4080はAD103で9728sp 256bit 16GB
4070TiはAD104で7680sp 192bit 12GB なので全体的に4080の75%規模です。
メモリクロックが低いですがコアクロックは高いようなのとCPUネックは少なくなりそうなので、4080の8~8.5割程度の性能で3090と同等、DLSS3でそれ以上は見込めます。
もっとも3090はVRAM 24GBですので、3090というより3080Ti相当と考えた方が無難ですね。NVIDIAのビー玉ゲームでは3090と3080Tiで大きな差がありました。
値段は7900XTより少し安い15~17万円の可能性があるかもです。
CPUはDLSSも考慮すると13900Kが望ましいですが、4070Tiなら13600Kもしくは13700Kもあれば普通に十分かと思います。
空冷ならば13600Kが推奨でしょうか。