【最新】オススメなCPUを10個厳選:自作歴21台が解説する




話題のAMD Ryzenから最新のインテル第8世代まで。CPUは何百種類もあるが、そこから最新のおすすめCPUを10個ほど厳選し、まとめてみた。自作歴17台の筆者が、印象論ではなくデータに基いて詳しく解説している。

自分で言うのもなんだけど、参考記事や自作例もそこそこあるしかなりマジメに解説しているため「初めてCPUを探している」というPC初心者さんにも、分かりやすいガイドに仕上がっているはずだ。

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2018年のおすすめCPUを10個厳選

単に性能が良い順に10個まとめたわけではない。CPUの性能は高いほうが良いけれど、人それぞれどれくらいの性能が必要なのか「用途」によって大きく変わってくる。

例えばCGソフトで動画の作成やフィギュアの造形制作をしたい人に、ゲーマー向けなCPUをおすすめしても意味が無いように(ただ、CPUの世界は”大は小を兼ねる”傾向が強いため、高性能なCPUを選んでおけばハズレないのも事実)。

だから、用途や分野、目的に合わせ、傾向の違うCPUを10個厳選しています。そしてその理由も「データ」に基いて解説するので、仕様(スペック)に合わせて適当な解説しているサイトとは違った仕上がりになっているよ。

やかもち
4コアだから性能が良い。って言われてもよく分かりません…。
自作歴16台のやかもち
だよねぇ、同じ4コアでもCPUによって性能・傾向はだいぶ変わってくるのに。だからデータでしっかり解説するよ。

では、以下に厳選した10個のCPUをまとめていく。

新しいCPUが登場し、現状まとめたCPUを超えるモノが出てきたら入れ替えます。基本は10個に収まるようにしていく予定だ。多すぎても不親切だからね。
2018/05追記:CPUを入れ替えました。Ryzen 5 2400GとRyzen 7 2700Xを追加した。

各項目の意味

  • Passmark:豪Passmark社が公表しているベンチマークスコア。非常に有名なので基本情報として載せておきました。
  • 価格:Amazonにおける国内価格。
  • コア数:CPUに搭載されているコア数とスレッド数。
  • TDP:消費電力の目安(公称値)。
  • ゲーミング:15タイトルのフレームレートを平均化して、何%のボトルネックが発生しているかで評価。
  • エンコード:マルチスレッド性能が重視される「x264 HD Benchmark 5.0.1」の平均フレームレートで評価。
  • レンダリング:オープンソースの3DCGソフト「Blender 2.78」における処理時間で評価。
  • 個人的評価:性能、価格やコスパだけでなく、他のライバルとの比較も含めた相対的な評価。

1. 低予算ユーザーの救世主「Pentium G4560」

Passmark価格コア数TDPゲーミングエンコード個人的評価
4925点7000円前後2 / 445WB+CS

世代Kaby Lake(第7世代)
プロセスルール14nm+
リリース2017年1月
MSRP$ 64
ソケットLGA 1151
コア数2
スレッド数4
クロック周波数3.5 Ghz
ブーストクロック非搭載
OC可否不可
L1 Cache128 KB
L2 Cache512 KB
L3 Cache3 MB
最大メモリ64GB
対応メモリDDR4-2400
ECC対応なし
メモリチャネルデュアルチャンネル
内蔵GPUHD Graphics 610
GPUクロック350Mhz ~ 1050Mhz
PCIeレーン数16

Pentium G4560 – CPUベンチマークまとめ

  • Cinebech R15 Single
    123 cb
  • Cinebech R15 Multi
    347 cb
  • x264 1st Pass
    44.08 fps
  • x264 2st Pass
    8.38 fps
  • x265 HWBOT
    6.92 fps
  • y-cruncher pi
    1.60 md/s
  • 7-Zip 圧縮
    9.80 MB/s
  • 7-Zip 解凍
    111.48 MB/s

Pentium G4560 – ゲーミング性能(GTX 1080)

  • Ashes Escalation
    47.8
  • Battlefield 1
    111.3
  • Dawn of War 3
  • Deus Ex Mankind Divided
    69.8
  • Dishonored 2
  • The Division
    95.8
  • Fallout 4
    102.8
  • Far Cry Primal
    83.4
  • Ghost Recon Wildlands
  • Grand Theft Auto V
    80.8
  • Hitman 2016
    64.9
  • Rise of the Tomb Raider
    85.6
  • The Witcher 3
    73.3

2017年1月に登場したKaby Lake(第7世代)の「Pentium」。その中でもこの「G4560」は当時「Core i3 キラー」という異名を持つCPUでした。2017年12月時点では第8世代のCore i3が大幅に進化したので「i3キラー」とは呼びづららくなったが。

Pentium G4560 VS Core i3 / マルチスレッド性能

  • Core i5 4430
    479
  • Core i3 7350K
    457
  • Core i3 7100
    414
  • Core i3 6100
    394
  • Pentium G4560
    379
  • Core i3 4360
    378

4 ~ 7 Intel CPUPentium G4560

それでも7000円前後という価格を考えれば非常にコストパフォーマンスの高い性能を持っているため、低予算でそこそこのパソコンを組みたい時にかなり重宝するCPUだ。

ゲーミング性能はさすがに2コアCPUということで、そこまで優秀ではない。と言ってもグラボで一番人気の「GTX 1050 Ti」と組み合わせる分には、特にボトルネックを心配する必要はないですね。

つまり、安くゲーミングPCを作りたい時に「Pentium G4560 + GTX 1050 Ti」という構成はものすごく猛威を振るうのです。頑張れば以下の記事のように、5万円でゲーミングPCを作ることも可能。

Pentium G4560 VS Core i3 / コストパフォーマンス比較

  • Core i5 4430
    45.93
  • Core i3 7350K
    32.82
  • Core i3 7100
    31.40
  • Core i3 6100
    34.77
  • Pentium G4560
    18.47
  • Core i3 4360
    46.30

よってG4560は「低予算ユーザーの救世主」「ローエンド予算王」と言って差し支えない、超コスパの良いCPUということ。絶対的な性能は低いかもしれないが、1万円以下ならトップクラスの性能ですし、安くPCを作るならオススメです。

7000円前後が相場だが、このCPUは非常に人気があるので価格が変動しやすい。高い時は9000円を超えている場合もあるので、その場合はG4560ではなく…

上位のG4600も選択肢に。こちらは9000~10000円が相場なので、G4560が高騰してしまっている場合はこっちを選んだほうが得ではある。

STYLE-M022-P-LN
OSWindows 10 Home 64bit
CPUPentium G4560 (2コア / 4スレッド / 3.50Ghz)
GPUGTX 1050 2GB
メモリーDDR4-2400 8GB*1
マザーボードIntel H110搭載マザーボード(MicroATX)
SSD
HDD1TB
電源500W 静音電源(80+ SILVER)
保証1年間 持込修理保証

Pentium G4560はコスパに優れたCPUでありながら、先に解説した通り在庫が少し安定していない。そのためBTOでG4560を使ったマシンを販売しているのは、今のところパソコン工房くらいしか無い。

以前はG-tuneでも取扱があったのですが、いつの間にか販売を取りやめていた…。現状G4560の入ったBTOを入手するならパソコン工房一択で。

推奨カスタマイズ

  • HDD:SSDに変更

2. 熾烈な4コア戦を制した「i3 8100」

Passmark価格コア数TDPゲーミングエンコードレンダリング個人的評価
8197点14000円前後4 / 465WA+BCS

世代Coffee Lake(第8世代)
プロセスルール14nm++
リリース2017年10月頃
MSRP$ 117
ソケットLGA 1151 v2
コア数4
スレッド数4
クロック周波数3.6 Ghz
ブーストクロック非搭載
OC可否不可
L1 Cache256 KB
L2 Cache1 MB
L3 Cache6 MB
最大メモリ64GB
対応メモリDDR4-2400
ECC対応なし
メモリチャネルデュアルチャンネル
内蔵GPUUHD Graphics 630
GPUクロック350Mhz ~ 1100Mhz
PCIeレーン数16

Core i3 8100 – CPUベンチマークまとめ

  • Cinebech R15 Single
    153 cb
  • Cinebech R15 Multi
    566 cb
  • x264 1st Pass
    81.03 fps
  • x264 2st Pass
    14.65 fps
  • x265 HWBOT
    24.56 fps
  • y-cruncher pi
    7.92 md/s
  • 7-Zip 圧縮
    18.34 MB/s
  • 7-Zip 解凍
    225.34 MB/s

Core i3 8100 – ゲーミング性能(GTX 1080 Ti)

  • Ashes Escalation
    70.6
  • Battlefield 1
    145.8
  • Dawn of War 3
    108.5
  • Deus Ex Mankind Divided
    97.8
  • Dishonored 2
    101.4
  • The Division
    103.7
  • Fallout 4
    128.9
  • Far Cry Primal
    116.6
  • Ghost Recon Wildlands
    71.0
  • Grand Theft Auto V
    117.5
  • Hitman 2016
    96.8
  • Rise of the Tomb Raider
    110.8
  • The Witcher 3
    94.4

2017年は「4コア」の戦いが激しかった。AMDはCore i3を壊滅させるために4コア搭載の「Ryzen 3」を投じましたが、内臓GPUが入っていないなど若干i3を必要とするユーザー層とはズレている問題があった。

それでも1万円台で手に入る4コアCPUはとても魅力的な存在で、意外と人気ではあった。そこに後から現れたのが第8世代の「Core i3」だ。伝統的にi3は2コア搭載だったが第8世代からその掟を破り、4コアへ倍増してしまった…。

インテルのCPUはシングルスレッド性能が優秀なので、シングル性能が低いRyzen 3はマルチスレッド性能やゲーミング性能で苦しい立場に。更にCore i3には内蔵GPUもありますから、低予算で事務用PCを組む時も重宝されやすい。

もちろん4コア搭載のCore i3はゲーマーにとっても非常に魅力的な存在。

4コアのi3 VS 歴代i5やライバルたち / マルチスレッド性能

  • Core i3 8350K @4.5Ghz
    764
  • Ryzen 5 1400
    707
  • Core i3 8350K
    683
  • Core i3 8100
    566
  • Core i5 7600K
    683
  • Core i5 7500
    618
  • Core i5 7400
    562
  • Ryzen 3 1300X
    557
  • Ryzen 3 1200
    484
  • Core i3 7350K
    457
  • Core i3 7100
    432

7th Intel CPU8th Intel CPUAMD Ryzen

データを見ての通り「i3 8100」は従来のCore i5 7400と同等の性能を持つし、「i3 8350K」はほぼi5 7600Kと比べてほぼ同格の性能を持っています。それが1万円台で買える…。

  • GTX 1070までなら問題ない、優れたゲーミング性能
  • 今までのCore i5と同等のマルチスレッド性能
  • 1.5~2.1万円というリーズナブルな価格設定
  • 内蔵グラフィックス(UHD 630)も搭載

正直、さすがにRyzen 3にとって分が悪すぎました。4コア化されていなかったら、ここには「Ryzen 5 1400」を持ってくるつもりだったが…トータルでの性能を考えると4コアCPUを制したのは「i3 8100」と言わざるをえない。

予算10万円くらいでゲーミングPCを作るなら最適なCPUだ。GPUもGTX 1060 ~ 1070程度ならほとんどボトルネックにならないですし。文句なしにコスパに優れたCPUだ。

なお、上位にi3 8350Kがあるのですが。現状はi5 8400と価格がとても近いので、i3 8350Kを選ぶくらいならi5 8400を選んだほうがコスパは良い。

LEVEL-M037-i3-RNJR
OSWindows 10 Home 64bit
CPUCore i3 8100 (4コア / 4スレッド / 3.60Ghz)
GPUGTX 1060 3GB (6GB版を推奨)
メモリーDDR4-2400 4GB*2
マザーボードIntel Z370搭載マザーボード(MicroATX)
SSD256GB
HDD
電源500W 静音電源(80+ SILVER)
保証1年間 持込修理保証

Core i3 8100を搭載しているマシンはパソコン工房のLEVELシリーズにあります。標準カスタマイズではGTX 1060 3GBですが、カスタマイズから6GB版に変更可能。

「i3 8100 + GTX 1060 6GB」の構成でだいたい12万円くらいになるが、これって性能としては約15万円くらいの「ガレリアDT」とほぼ同じなので相対的に見ると大幅にコストパフォーマンスが改善しているんですよね。

それだけi3 8100のコスパが良いってことです。なお、GTX 1060に関して「6GB版」を推奨する理由は以下の記事にて。

3. 歴代最強クラスのAPU「Ryzen 5 2400G」


Passmark価格コア数TDPゲーミングエンコードレンダリング個人的評価
9406点18000円前後4 / 865WBB+BS

世代Zen+ / Raven Ridgeプロセスルール14nmリリース2018年2月MSRP$ 169ソケットSocket AM4コア数4スレッド数8クロック周波数3.6 Ghzブーストクロック3.9 Ghz / @13.6 Ghz / @23.6 Ghz / @33.6 Ghz / @43.6 Ghz / @53.6 Ghz / @6OC可否可能L1 Cache384 KBL2 Cache2 MBL3 Cache4 MB最大メモリ64GB対応メモリDDR4-2933ECC対応サポートメモリチャネルデュアルチャンネル内蔵GPURadeon RX Vega 11GPUクロック1250 MhzPCIeレーン数8

Ryzen 5 2400G – CPUベンチマークまとめ

  • Cinebench R15 Single
    157 cb
  • Cinebench R15 Multi
    824 cb
  • x264 1st Pass
    77.08 fps
  • x264 2st Pass
    14.29 fps
  • x265 HWBOT
    20.14 fps
  • y-cruncher pi
    6.08 md/s
  • 7-Zip 圧縮
    18.04 MB/s
  • 7-Zip 解凍
    267.63 MB/s

Ryzen 5 2400G – ゲーミング性能(GTX 1080 Ti)

  • Ashes Escalation
    78.8
  • Battlefield 1
  • Dawn of War 3
    86.0
  • Deus Ex Mankind Divided
    73.4
  • Dishonored 2
    76.9
  • The Division
    94.4
  • Fallout 4
    85.0
  • Far Cry Primal
  • Ghost Recon Wildlands
    60.4
  • Grand Theft Auto V
    96.5
  • Hitman 2016
    77.3
  • Rise of the Tomb Raider
    112.3
  • The Witcher 3
    80.4

APUとはCPUとGPU(グラボ)が統合された、AMDが作るCPUのこと。CPUダイの面積の内、約半分がGPUに費やされているのが特徴で、Ryzen 5 2400Gは「Vega」世代のGPUを搭載する。

AMDは今まで数多くのAPUを開発し、販売してきたが、Ryzen 5 2400Gはその全ての中で最高クラスの性能を持つ。CPU性能は従来の4コア型「i7」に匹敵し、肝心の内蔵GPUの性能はインテル製CPUのどれよりも優秀。

Ryzen 5 2400Gのグラフィック性能 vs GT 1030

  • CSGO 1080p
    168
  • CSGO 1080p
    168
  • PUBG 720p(低)
    57
  • PUBG 720p(低)
    68
  • PUBG 1080p(低)
    36
  • PUBG 1080p(低)
    46
  • Fortnite 720p(中)
    75
  • Fortnite 720p(中)
    82
  • Fortnite 1080p(中)
    42
  • Fortnite 1080p(中)
    46
  • Overwatch 720p(中)
    98
  • Overwatch 720p(中)
    98
  • Overwatch 1080p(中)
    59
  • Overwatch 1080p(中)
    58
  • R6S 720p(低)
    129
  • R6S 720p(低)
    116
  • R6S 1080p(低)
    75
  • R6S 1080p(低)
    63

ローエンドGPUで人気の高い「GT 1030」と比較するとこの通り。平均性能は2400Gが82.11fpsで、GT 1030が82.77fpsとわずかに高いだけ。要するに外付けグラボと互角の性能を「内蔵」しているのです。

G4560が約7000円、GT 1030が約11000円で合計18000円ほど。Ryzen 5 2400Gの価格とほぼ同じですが、G4560自体のCPU性能は2400Gの半分も無いので、同じ性能を実現しようと思えば2400Gの方が「お得」だ。

予算が限られた中で、ベストパフォーマンスを狙うのであればRyzen 5 2400Gはとても魅力的なCPU。グラボを必要としないということは、小型PCケースとの相性も抜群なので、コンパクトPCを組みたい人にも最適。

Ryzen 5 2400Gの更に詳しいレビューは以下より。下位モデルのRyzen 3 2200Gについてもまとめています。

raytrek debut! RRR5-Q
OS Windows 10 Home 64bit
CPU AMD Ryzen 5 2400G
冷却 AMD WraithStealth(付属)
GPU Radeon RX Vega 11(内蔵)
メモリー DDR4-2400 4GBx2
マザーボード AMD B350搭載(ATX)
SSD 320GB
HDD 1TB
電源 AcBel 400W(80+ Bronze)
保証 1年間 持込修理保証

Ryzen 5 2400Gを搭載するおすすめのBTOは「raytrek debut! RRR5-Q」です。手頃な価格でまとめてあり、8GBメモリやSSDを搭載済み。マルチタスク性能はそこそこ優秀で、イラストや軽いゲーミングは余裕でこなす。

[/memo]

4. 2017年の神コスパCPU「i5 8400」


Passmark価格コア数TDPゲーミングエンコードレンダリング個人的評価
11681点23000円前後6 / 665WSB+BS

世代Coffee Lake (第8世代)プロセスルール14nm++リリース2017年10月頃MSRP$ 182ソケットLGA 1151 v2コア数6スレッド数6クロック周波数2.8 Ghzブーストクロック4.0 Ghz / @13.9 Ghz / @23.9 Ghz / @33.9 Ghz / @43.8 Ghz / @53.8 Ghz / @6OC可否可能L1 Cache386 KBL2 Cache1.5 MBL3 Cache9.0 MB最大メモリ64GB対応メモリDDR4-2666ECC対応なしメモリチャネルデュアルチャンネル内蔵GPUUHD Graphics 630GPUクロック350Mhz ~ 1150MhzPCIeレーン数16

Core i5 8400 – CPUベンチマークまとめ

  • Cinebech R15 Single
    164 cb
  • Cinebech R15 Multi
    964 cb
  • x264 1st Pass
    110.85 fps
  • x264 2st Pass
    19.62 fps
  • x265 HWBOT
    36.16 fps
  • y-cruncher pi
    11.41 md/s
  • 7-Zip 圧縮
    24.53 MB/s
  • 7-Zip 解凍
    269.41 MB/s

Core i5 8400 – ゲーミング性能(GTX 1080 Ti)

  • Ashes Escalation
    94.7
  • Battlefield 1
    171.9
  • Dawn of War 3
    112.8
  • Deus Ex Mankind Divided
    103.0
  • Dishonored 2
    120.3
  • The Division
    106.2
  • Fallout 4
    136.3
  • Far Cry Primal
    131.3
  • Ghost Recon Wildlands
    74.9
  • Grand Theft Auto V
    130.7
  • Hitman 2016
    155.8
  • Rise of the Tomb Raider
    130.1
  • The Witcher 3
    94.5

2017年の末になって登場したインテルの第8世代「Coffee Lake」は、AMD Ryzenを打倒するために急いで作られたシリーズ。しかし、突貫工事で作られた割には完成度が高めで、コストパフォーマンスも全体を通して優れています。

その中でも「Core i5 8400」は郡を抜いてコスパの良いCPUだ。23000円前後という低価格ながら、3~4万台のi7 7700や7700Kにほぼ互角の「S級」ゲーミング性能を備えるのが最も大きなメリット。

GTX 1080やGTX 1080 TiといったハイエンドGPUと組み合わせても、ボトルネックなく動かせる。ハイエンドなゲーミングPCをより安価に作ることが可能になりました。ゲーマーにとっては相当に革新的なCPUかもしれない。

i5 8400 VS 歴代のCore i5 & i7 / マルチスレッド性能

  • Core i7 7740X
    986
  • Core i5 8400
    964
  • Core i7 7700K
    951
  • Core i7 7700
    864
  • Core i3 8350K @4.5Ghz
    764
  • Core i3 8350K
    683
  • Core i3 8100
    566
  • Core i5 7600K
    683
  • Core i5 7500
    618
  • Core i5 7400
    562

7th Intel CPU8th Intel CPU

エンコードやレンダリング性能も、従来の4コア搭載i7とほとんど並ぶ水準にいるため2万円台で多くのユーザーにとって満足できる性能を持っているといえる。

スコアあたりの価格(コスパ)で比較 / i5 8400は非常に優秀

  • Core i7 7740X
    32.96
  • Core i5 8400
    23.86
  • Core i7 7700K
    36.80
  • Core i7 7700
    38.77
  • Core i3 8350K @4.5Ghz
    27.49
  • Core i3 8350K
    30.75
  • Core i3 8100
    26.50
  • Core i5 7600K
    39.53
  • Core i5 7500
    36.41
  • Core i5 7400
    37.37

というわけで、基本的に買ってハズレることはない「コスパ最強のCPU」だ。従来のCore i5と比較すればこの通り。i5 7400が約37円に対して、i5 8400は約24円と36%も割安になった。もう第7世代を選ぶ理由は無いですね…。

やかもち
んー…、2万円台で買えるi7 7700Kてこと?
自作歴16台のやかもち
その認識でだいたいあってるよ。驚くべきコストパフォーマンスだよ、本当に。

在庫不足なのでプレミア価格に要注意。2.3 ~ 2.4万円なら大丈夫。2.5万円を超えていたら出品者が転売を行っている可能性が濃厚(インテルさん、もっと石を刷ってください)。

Miyabi-RJ37-i5-VNV
OSWindows 10 Home 64bit
CPUCore i5 8400 (6コア / 6スレッド / 2.80Ghz)
GPUGTX 1080 8GB
メモリーDDR4-2400 4GB*2
マザーボードIntel Z370搭載マザーボード(ATX)
SSD240GB
HDD2TB
電源500W 静音電源(80+ SILVER)
保証1年間 持込修理保証

i5 8400のおすすめ搭載マシンはパソコン工房さんの「雅」シリーズより。グラボはGTX 1080 8GBを使っているけれどボトルネックの心配は皆無。今までなら18 ~ 19万円はかかっていたマシンが、16万円台から入手可能になった。

2017/12時点でi5 8400を搭載したBTOを販売しているのはパソコン工房だけ…いったいどうやって在庫を確保したのか、興味深いですね。

5. 歴代i5シリーズで最強「i5 8600K」

Passmark価格コア数TDPゲーミングエンコードレンダリング個人的評価
12840点33000円前後6 / 695WSB+AA+

世代Coffee Lake (第8世代)
プロセスルール14nm++
リリース2017年10月頃
MSRP$ 257
ソケットLGA 1151 v2
コア数6
スレッド数6
クロック周波数3.6 Ghz
ブーストクロック4.3 Ghz / @1
4.2 Ghz / @2
4.2 Ghz / @3
4.2 Ghz / @4
4.1 Ghz / @5
4.1 Ghz / @6
OC可否可能
L1 Cache386 KB
L2 Cache1.5 MB
L3 Cache9.0 MB
最大メモリ64GB
対応メモリDDR4-2666
ECC対応なし
メモリチャネルデュアルチャンネル
内蔵GPUUHD Graphics 630
GPUクロック350Mhz ~ 1150Mhz
PCIeレーン数16

Core i5 8600K – CPUベンチマークまとめ

  • Cinebech R15 Single
    197 cb
  • Cinebech R15 Multi
    1085 cb
  • x264 1st Pass
    121.66 fps
  • x264 2st Pass
    21.52 fps
  • x265 HWBOT
    39.68 fps
  • y-cruncher pi
    12.66 md/s
  • 7-Zip 圧縮
    27.12 MB/s
  • 7-Zip 解凍
    295.95 MB/s

Core i5 8600K – ゲーミング性能(GTX 1080 Ti)

  • Ashes Escalation
    98.5
  • Battlefield 1
    172.7
  • Dawn of War 3
    117.3
  • Deus Ex Mankind Divided
    103.0
  • Dishonored 2
    125.1
  • The Division
    106.8
  • Fallout 4
    136.6
  • Far Cry Primal
    132.8
  • Ghost Recon Wildlands
    74.9
  • Grand Theft Auto V
    131.3
  • Hitman 2016
    158.0
  • Rise of the Tomb Raider
    130.2
  • The Witcher 3
    94.6

6コア搭載のCore i5、そのアンロック版(オーバークロック解禁)です。圧倒的なシングルスレッド性能(1コア性能)を武器に、S級のゲーミング性能と高いエンコード性能を発揮するのが特徴。

価格が3万円を超えている点がネックだが、i7 7700Kより性能は高いので相対的に見れば…やっぱりコスパは良いと評価できます。GTX 1080、GTX 1080 Tiに問題なく追いつけますし、性能面で不満はまったく見当たらない。

i5 8600K VS Ryzen 5 / Cinebench R15

  • Ryzen 5 1600 @3.9 Ghz
    1303
  • Ryzen 5 1600X
    1245
  • Ryzen 5 1600
    1147
  • Core i5 8600K @5.0Ghz
    1237
  • Core i5 8600K
    1085
  • Core i5 8400
    964
  • Core i7 7700K
    960
  • Core i7 6700K
    879

6 / 7th Intel CPU8th Intel CPUAMD Ryzen

レンダリング性能もなかなかの高水準に位置しているものの、さすがに12スレッドを備える「Ryzen 5 1600」には敵わない。Ryzen 5が2.3万円でi5 8600Kは3.3万円ほどするので、レンダリング用途なら選びにくいCPUですね。

  • ハイエンドGPUを使ってもボトルネックの心配なし
  • 従来のi7(7700Kすら)超えるエンコード速度
  • 空冷で4.8Ghzは行ける、高いオーバークロック耐性
  • レンダリング性能ではRyzen 5(6コア)に一歩劣る
  • i5 8400と比較すると「やや割高」である

こちらの記事でも結論を出している通り、i5 8600Kは優秀ではあるがi5 8400にコスパで劣る点は悩ましいところ。

オーバークロックを掛けてガンガン回したい人なら8600Kでいいと思いますが、定格運用で行くつもりの人はあえて8600Kを選ぶメリットは少ないかな。大抵の人はi5 8400で十分満足できると思いますし。

ちなみに2017年12月時点では、i5 8400の在庫が少なすぎるため仕方なくi5 8600Kを選ばざるをえないところはある。ぼくも在庫の関係で仕方なくi5 8600Kを使った自作PCを作ってます。

組み立てからオーバークロックまで解説してみたので、i5 8000番台で自作してみたい方は参考にどうぞ。

G-Master Spear Z370
OSWindows 10 Home 64bit
CPUCore i5 8600K (6コア / 6スレッド / 3.6 ~ 4.3Ghz)
CPUクーラーNoctua NH-U14S(グリス付属)
GPUGTX 1080 8GB
メモリーDDR4-2400 8GB*2
マザーボードAsrock Z370 Extreme 4 (ATX)
SSDCrucial MX300 525GB
HDD
電源SilverStone製 / 750W (80+ GOLD)
保証1年間 持込修理保証
※表は筆者によるカスタマイズを反映済み

i5 8600Kはオーバークロック出来るという点が最大のメリット。というわけで、4.8Ghz(頑張れば4.9Ghz)くらいのオーバークロックは可能なサイコムのカスタマイズモデルをおすすめしておく。

CPUの冷却には140mm大型空冷「NH-U14S」、マザーボードはVRM電源を12フェーズを備える「Z370 Extreme 4」を選んでおいた。電源は750W(GOLD認証)なので、安心してオーバークロックに挑戦できる。

6. 至高のゲーミングCPU「i7 8700K」


Passmark価格コア数TDPゲーミングエンコードレンダリング個人的評価
16296点42000円前後6 / 1295WSAA+S

世代Coffee Lake (第8世代)
プロセスルール14nm++
リリース2017年10月頃
MSRP$ 359
ソケットLGA 1151 v2
コア数6
スレッド数12
クロック周波数3.7 Ghz
ブーストクロック4.7 Ghz / @1
4.6 Ghz / @2
4.5 Ghz / @3
4.4 Ghz / @4
4.4 Ghz / @5
4.3 Ghz / @6
OC可否可能
L1 Cache386 KB
L2 Cache1.5 MB
L3 Cache12 MB
最大メモリ64GB
対応メモリDDR4-2666
ECC対応なし
メモリチャネルデュアルチャンネル
内蔵GPUUHD Graphics 630
GPUクロック350Mhz ~ 1200Mhz
PCIeレーン数16

Core i7 8700K – CPUベンチマークまとめ

  • Cinebech R15 Single
    193 cb
  • Cinebech R15 Multi
    1445 cb
  • x264 1st Pass
    137.47 fps
  • x264 2st Pass
    26.97 fps
  • x265 HWBOT
    48.73 fps
  • y-cruncher pi
    13.87 md/s
  • 7-Zip 圧縮
    36.13 MB/s
  • 7-Zip 解凍
    428.80 MB/s

Core i7 8700K – ゲーミング性能(GTX 1080 Ti)

  • Ashes Escalation
    104.2
  • Battlefield 1
    172.8
  • Dawn of War 3
    133.9
  • Deus Ex Mankind Divided
    103.1
  • Dishonored 2
    134.9
  • The Division
    107.0
  • Fallout 4
    137.5
  • Far Cry Primal
    137.2
  • Ghost Recon Wildlands
    75.0
  • Grand Theft Auto V
    140.2
  • Hitman 2016
    165.0
  • Rise of the Tomb Raider
    130.6
  • The Witcher 3
    96.5

Coffee Lake世代の最上位が「i7 8700K」だ。i7は以前より一般向けCPUとしては最強クラスのシングルスレッド性能が特徴で、他を寄せ付けない圧倒的なゲーミング性能や、高速エンコードを武器とするCPU。

それが4コアから6コアに増えたことで大変なことになった。

Ryzen 7 VS i7 8700K / マルチスレッド性能

  • Ryzen 7 1800X @4.0Ghz
    1744
  • Ryzen 7 1700 @4.0Ghz
    1727
  • Ryzen 7 1800X
    1620
  • Core i7 8700K @4.8Ghz
    1615
  • Ryzen 7 1700X
    1507
  • Core i7 8700K
    1445
  • Ryzen 7 1700
    1433

8th Intel CPUAMD Ryzen

マルチスレッド性能で確認するとこの通り。オーバークロックまで含めると16スレッドを備えるRyzen 7に届かないが、定格状態では互角のスコアが出ています。

よって、2017年時点で「i7 8700K」はゲーミング・エンコード・レンダリングまで。あらゆる分野で高いパフォーマンスを発揮できるCPUということに。

唯一のデメリットは高い消費電力とCPU温度です。リテールクーラーも付属しないため、そこそこ良いCPUクーラーを用意する必要もある。導入コストがライバルのRyzen 7より1.5万ほど割高になってしまうのが大きな課題だ。

5000円前後の120mm(または140mm)の大型空冷ファンはあった方が良い。貧弱なクーラーでは定格運用も微妙…。

レンダリング性能におけるコスパ(高得点ほどコスパ良好)

  • Core i7 8700K
    0.1122
  • Ryzen 7 1700
    0.1482

3DCGソフトやレンダリングが主な目的であれば依然としてRyzen 7の方が優秀(30%もコスパがいい)。逆にハイエンドなゲーミングや、高速エンコードが目的ならi7 8700Kが適任ということになります。

やかもち
GTX 1070なんだけど、i7 8700Kは必要かな。
自作歴16台のやかもち
その程度のグラボだったら、さっきのi5 8400で十分だよ。GTX 1080 Ti、あるいはそれ以上のグラボを使うつもりなら意味は大きい。
GALLERIA ZV
OSWindows 10 Home 64bit
CPUCore i7 8700K (6コア / 12スレッド / 3.70Ghz ~ 4.70Ghz)
CPUクーラーDeepCool製 140mm大型空冷(標準で付属する)
GPUGTX 1070 Ti 8GB
メモリーDDR4-2400 8GB*1
マザーボードIntel Z370搭載(ATX)
SSD500GB
HDD1TB
電源500W 静音電源(80+ BRONZE)
保証1年間 持込修理保証

i7 8700Kが搭載されているBTOはいろいろあるが、特に安価に仕上がっているのが「ガレリアZV」。実際にこのマシンを試した実機レビューも書いているので、参考にどうぞ~。

i7 8700K搭載BTOを買うなら、グラボは最低でもGTX 1080以上を選んだほうが良いです。GTX 1070 Tiだと…まだi5 8400で事足りるレベルなので。

7. コスパ最高の8コアCPU「Ryzen 7 2700X」

Passmark価格コア数TDPゲーミングエンコードレンダリング個人的評価
17055点38000円前後8 / 16105WB+AA+S

世代Zen+
プロセスルール12nm
リリース2018年4月
MSRP$ 329
ソケットSocket AM4
コア数8
スレッド数16
クロック周波数3.7 Ghz
ブーストクロック4.2 Ghz / @1
4.2Ghz / @2
4.1 Ghz / @3
4.1 Ghz / @4
4.1 Ghz / @5
4.0 Ghz / @6
4.0 Ghz / @7
4.0 Ghz / @8
OC可否可能
L1 Cache768 KB
L2 Cache4 MB
L3 Cache16 MB
最大メモリ64GB
対応メモリDDR4-2933
ECC対応サポート
メモリチャネルデュアルチャンネル
内蔵GPU
GPUクロック
PCIeレーン数20

Ryzen 7 2700X – CPUベンチマークまとめ

  • Cinebench R15 Single
    176 cb
  • Cinebench R15 Multi
    1801 cb
  • x264 1st Pass
    115.54 fps
  • x264 2st Pass
    36.42 fps
  • x265 HWBOT
    46.50 fps
  • y-cruncher pi
    13.17 md/s
  • 7-Zip 圧縮
  • 7-Zip 解凍

Ryzen 7 2700X – ゲーミング性能(GTX 1080 Ti)

  • Ashes Escalation
    101.9
  • Battlefield 1
  • Dawn of War 3
    117.8
  • Deus Ex Mankind Divided
    93.9
  • Dishonored 2
    118.6
  • The Division
    100.0
  • Fallout 4
    104.2
  • Far Cry Primal
  • Ghost Recon Wildlands
    67.2
  • Grand Theft Auto V
    120.6
  • Hitman 2016
    87.8
  • Rise of the Tomb Raider
    123.3
  • The Witcher 3
    89.2

2017年に登場し、業界最大手のインテルをいろいろな意味で焦らせたのがライバルのAMDが開発した「Ryzen」シリーズです。第1世代は非常に人気のあるCPUだったが、ゲーミング性能の低さやシングルスレッド性能の低さが弱点だった。

そして初代Ryzenの登場から約1年が経過し、2018年4月に第2世代のRyzen「Zen+」が登場。キャッシュとのレイテンシ(遅延)を10%前後解消し、クロック周波数あたりの性能を3%高めた。

4Ghzに壁があったクロック周波数も第2世代では改善された。自動オーバークロック機能「XFR 2」によって4GHzを突破するようになっています。これでゲーミング性能は従来のRyzen 7 1700Xと比較して約10%も改善し、シングル性能は15%ほど上昇。

そしてRyzen 7の持ち味である「圧倒的なマルチスレッド性能」は、第1世代より更に進化している。3万円台でRyzenに太刀打ちできるCPUは、今のところ1つもない状況です(2018/5時点)。

Ryzen 7 vs Core i7 / マルチスレッド性能

  • Ryzen 7 2700X @4.3Ghz
    1935
  • Ryzen 7 2700X
    1801
  • Ryzen 7 2700
    1534
  • Core i7 6950X
    1659
  • Ryzen 7 1800X @4.0Ghz
    1744
  • Ryzen 7 1700 @4.0Ghz
    1727
  • Ryzen 7 1800X
    1620
  • Core i7 8700K @4.8Ghz
    1615
  • Ryzen 7 1700X
    1507
  • Core i7 8700K
    1445
  • Ryzen 7 1700
    1433
  • Core i7 7700K
    960
  • Core i7 6700K
    879

Intel CPUZenZen+

マルチスレッド性能(Cinebench R15)はこの通り。従来の4コア型「i7」は全く歯が立っていないし、6コア型「i7」には追いつかれ気味でしたが、Ryzen 7 2700Xはそれを大きく引き離す展開になっている。

Ryzen 7 vs Core i7 / コストパフォーマンスの比較

  • Ryzen 7 2700X @4.3Ghz
    18.62
  • Ryzen 7 2700X
    20.00
  • Ryzen 7 2700
    21.34
  • Core i7 6950X
    115.04
  • Ryzen 7 1800X @4.0Ghz
    31.33
  • Ryzen 7 1700 @4.0Ghz
    25.30
  • Ryzen 7 1800X
    33.73
  • Core i7 8700K @4.8Ghz
    24.34
  • Ryzen 7 1700X
    28.99
  • Core i7 8700K
    27.20
  • Ryzen 7 1700
    25.14
  • Core i7 7700K
    39.92
  • Core i7 6700K
    43.60

コストパフォーマンスで比較すると、Ryzen 7 2700Xは1スコアあたりわずか20円で、対するi7 8700Kは27円と33%は割高です。というわけで、2700Xは現状「もっともコスパの良い8コアCPU」になる。

改善されたシングル性能とゲーミング性能のおかげで、第1世代のRyzenはもっぱらコンテンツクリエイター向けとしてオススメできるCPUだったが、第2世代からは単に「Ryzenを使ってみたい。」という人にもオススメできるCPUになった。

シングル性能はCore i5並ですし、ゲーミング性能はi7には劣るがGTX 1070 Ti以下のグラボなら全く問題になりません。超ハイエンドなGPUを使わないのであれば、Ryzen 7 2700Xは選択肢として非常に魅力的だ。

  • ゲーム以外にも様々なアプリを同時によく使う(マルチタスク)
  • 安価に高性能な8コア / 16スレッドCPUが欲しい
  • グラフィックボードはGTX 1070 Ti以下を使っている
  • インテルばかりに飽きていたのでRyzenを使ってみたい

もし、これらの項目に該当するならCore i7ではなくRyzen 7を手に取ったほうが満足できる可能性は濃厚。

当ブログ「ちもろぐ」では、実際にRyzen 7 2700Xを使って自作PCを組み立てるガイド記事を用意したので、自作PC初心者でも「Ryzenデビュー」が出来ます。Ryzenで組んでみたいかも…と思ったら、ぜひ読んでみて。

おすすめはオーバークロックをしなくても自動で4Ghz付近で動いてくれるRyzen 7 2700Xです。真面目なクーラーを使うことで更に性能が伸びるので、クーラーもケチらずに行きたい。

で、2700Xの1つ下に位置する2700は…性能が1800Xよりも格下なので、選ぶ理由がやや少ない。今後もっと国内価格が下落すれば価値があるかもしれませんが、現状は2700Xを買ったほうが「お得」ですね。

おすすめのクーラーは120mm中型空冷の「Cryorig H7 Quad Lumi」。ほとんどのPCケースに収まりきる高さと、そこそこ優れた冷却性能が良い。ぼくも実際に使っていて、2700Xを高負荷時に80度以下に抑えられる性能がある。

逆に言えば、付属のAMDクーラー(90mm小型空冷)だと冷却不足になりやすいということ。余裕があれば、別途クーラーはぜひ検討したい。

手動オーバークロックをガッツリしたい。4Ghz以上を安定的に目指したいという人は、280mm簡易水冷の「Kraken X62」をオススメしておく。ファン回転数 & ノイズあたりの冷却性能はH115iすら超える最高性能の簡易水冷です。

raytrek AH
OS Windows 10 Home 64bit
CPU Ryzen 7 2700 (8コア / 16スレッド / 3.20Ghz ~ 4.10Ghz)
冷却 AMD WraithPrism(付属)
GPU GTX 1050 Ti 4GB
メモリー DDR4-2400 8GB x2
マザーボード AMD B350搭載(ATX)
SSD 500GB
HDD 2TB
電源 DELTA製 450W(80+ Bronze)
保証 1年間 持込修理保証

レンダリングや3DCGなど、クリエイター向けの使い方を求めるなら手軽な値段でRyzen 7 2700とGTX 1050 Tiを搭載するraytrek AHがおすすめ。メモリは最初から16GB搭載済みなので特にカスタマイズは不要。

Aqua-Master X370AII
OS Windows 10 Home 64bit
CPU Ryzen 7 2700X (8コア / 16スレッド / 3.70Ghz ~ 4.30Ghz)
冷却 CoolerMaster ML 120L RGB(120mm簡易水冷)
GPU ASUS ROG STRIX GTX 1060 GB
メモリー DDR4-2666 8GB x2
マザーボード ASRock Fatal1ty X370 Gaming K4
SSD Crucial MX500 500GB
電源 Cyonic AU-550X (550W 80+ Gold)
保証 1年間 持込修理保証
※表は筆者によるカスタマイズを反映済み

Ryzenでがっつりゲーミング。という人にはサイコムのカスタマイズモデルがおすすめ。発熱が高くなりやすい2700Xをしっかりと冷やせる簡易水冷「CoolerMaster ML120」を選べるのが心強い。

8. 最安の16コア「Ryzen TR 1950X」

Passmark価格コア数TDPゲーミングエンコードレンダリング個人的評価
21809点120000円前後16 / 32180WASSS

世代Zen
プロセスルール14nm
リリース2017年10月
MSRP
ソケットSocket TR4
コア数16
スレッド数32
クロック周波数3.4 Ghz
ブーストクロック4.0 Ghz / @1
4.0 Ghz / @2
OC可否可能
L1 Cache1.5 MB
L2 Cache8 MB
L3 Cache32 MB
最大メモリ1024GB
対応メモリDDR4-2666
ECC対応対応
メモリチャネルクアッドチャネル
内蔵GPU
GPUクロック
PCIeレーン数64

Ryzen Threadripper 1950X – CPUベンチマークまとめ

  • Cinebech R15 Single
    163 cb
  • Cinebech R15 Multi
    2971 cb
  • x264 1st Pass
    133.31 fps
  • x264 2st Pass
    49.25 fps
  • x265 HWBOT
    65.15 fps
  • y-cruncher pi
    20.04 md/s
  • 7-Zip 圧縮
    53.71 MB/s
  • 7-Zip 解凍
    944.30 MB/s

Ryzen Threadripper 1950X – ゲーミング性能(GTX 1080 Ti)

  • Ashes Escalation
    99.8
  • Battlefield 1
    153.6
  • Dawn of War 3
    91.9
  • Deus Ex Mankind Divided
    81.0
  • Dishonored 2
    98.0
  • The Division
    98.6
  • Fallout 4
    106.4
  • Far Cry Primal
    80.8
  • Ghost Recon Wildlands
    69.1
  • Grand Theft Auto V
    115.8
  • Hitman 2016
    121.4
  • Rise of the Tomb Raider
    116.1
  • The Witcher 3
    91.4

サーバー(ワークステーション)向けのCPUは、インテルの「Xeon」ブランドによって独占されている。そこに殴り込みを掛けたのがAMDの「Ryzen Threadripper」シリーズです。

その最上位「1950X」は16コア搭載でありながら、わずか999ドル(希望小売価格)という圧倒的な低価格設定でインテルの同スペック品を脅かした。日本ではマージンが盛られて12万円前後なのが惜しいが、ライバルのi9 7960Xが約20万円なのでコスパは圧倒的に良いと言える。

Ryzen TR vs Core i9 / マルチスレッド性能

  • Xeon E5-2699 v3
    3062
  • Core i9 7980XE
    3281
  • Core i9 7960X
    3083
  • Ryzen TR 1950X
    3004
  • Ryzen TR 1920X
    2423
  • Core i9 7900X
    2169
  • Core i7 6950X
    1778

ちなみに「i9」は、インテルがこのThreadripperを倒すために急遽投入したエンスージアスト向けCPU。最大18コア搭載の「i9 7980XE」など、絶対的な性能は確かに優秀だが価格が2倍以上もするためコスパはとても悪いのだ。

さて、Ryzen TR 1950Xの凄いところは今まで個人レベルでは中々手の出せなかった16コアクラスのCPUを、とてもリーズナブルな価格で出したこと。今まで16コアCPUは40万円以上していたのに、1950Xならたったの12万円。

圧倒的な処理性能が欲しいけれど、高すぎて手が出せないために8 ~ 10コアクラスで妥協していたユーザーにとっては最高の選択肢になっています。依然としてインテル製の16コアはバカみたいな値段ですし…ね。

Ryzen TR vs Core i9 / コストパフォーマンス

  • Xeon E5-2699 v3
    186.15
  • Core i9 7980XE
    70.10
  • Core i9 7960X
    64.87
  • Ryzen TR 1950X
    40.95
  • Ryzen TR 1920X
    36.73
  • Core i9 7900X
    49.79
  • Core i7 6950X
    86.05

コストパフォーマンスもまとめておきました。i9も従来のXeonと比較すれば大幅にコスパが向上しているものの、Ryzen TR 1950Xはあまりにも強すぎた。といった感じになってます。

TR 1950Xが約41円に対して、7960Xは約65円。58%も割高なので16コアクラスのマルチスレッド性能を求めているなら、TR 1950Xでほぼ決まり。

Ryzen Threadripper、安さの秘密

16コアCPUをどうやって999ドルで提供できるようにしたのか。ひとえに設計の違いが大きい。

Ryzen TRのパッケージはとても大きくて、その中にRyzen 7のダイが4つ入っているんですよ(内2つは無効化済み)。つまり、8コアのCPUを2つ組み合わせて16コアにしているだけ。だから安く作れるというわけ。

Threadripperの更に上には「EPYC」(32コア)というもっとヤバイCPUがありますが、これは有効なRyzen 7ダイを4つ使って実現させている。これもバカみたいに安いのでインテルからはかなり怖がられています。

なお、Threadripperを搭載したBTOはいくつか販売されているが、納期が2 ~ 3週間ほど掛かるなど時間がネックになっている。待てない…という方は自作もアリです。記事で解説している通り、Ryzen TRは意外と組み立てやすい。

Aqua-Master X399A
OSWindows 10 Home 64bit
CPURyzen Threadripper 1950X (16コア / 32スレッド / 3.60Ghz ~ 4.00Ghz)
CPUクーラーCorsair H100i V2(グリス:Noctua NT-H1)
GPUMSI GT 1030 2GB(ファンレス仕様)
メモリーDDR4-2400 4GB*4
マザーボードAsrock X399 Taichi(ATX)
SSDCrucial MX300 525GB
HDDSeagate ST4000DM004 4TB
電源SilverStone 750W 静音電源(80+ GOLD)
保証1年間 持込修理保証
※表は筆者によるカスタマイズを反映済み

ただし例外がありました。サイコムの水冷カスタマイズモデル「Aqua-Master」の場合は、上記のカスタマイズを施しても7日以内に発送可能とのこと。12万もするCPUを自分で取り付けるなんて怖い…という方はサイコムがベストかと。

9. ベストモバイル向けCPU「i5 8250U」

Passmark価格コア数TDPゲーミングエンコード個人的評価
7562点30000円前後4 / 815WCBA+

世代Kaby Lake Reflesh(第7世代)プロセスルール14nm+リリース2017年8月頃MSRP$ 297ソケットLaptopコア数4スレッド数8クロック周波数1.6 Ghzブーストクロック3.4 Ghz / @1OC可否不可L1 Cache256 KBL2 Cache1 MBL3 Cache6 MB最大メモリ64GB対応メモリDDR4-2400ECC対応なしメモリチャネルデュアルチャンネル内蔵GPUUHD Graphics 620GPUクロック300Mhz ~ 1100MhzPCIeレーン数12

Core i5 8250U – CPUベンチマークまとめ

  • Cinebech R15 Single
    144 cb
  • Cinebech R15 Multi
    546 cb
  • x264 HD4.0 1st Pass
    136.7 fps
  • x264 HD4.0 2st Pass
    32.0 fps
  • wPrime 1024M
    304.90 s
  • wPrime 32M
    10.90 s
  • Kraken 1.1
    1035.9 ms
  • 3DMark – Ice Storm
    92117

Core i5 8250U – ゲーミング性能(UHD Graphics 620)

  • Overwatch
    44
  • Ashes of the Singularity
    11
  • Rise of the Tomb Raider
    23
  • Metal Gear Solid V
    12
  • The Witcher 3
    16
  • F1 2017
    31

Coffee Lakeと見せかけて実際には「Kaby Lake Reflesh」という第7世代の仲間。しかしAMD側がモバイル向けにもRyzenを投入してきたため、いつものモバイル向けインテルCPUとは一味違う出来栄えになった。

それが「4コア化」です。今までノートパソコン向けのインテルCPUは、たとえi7であっても「2コア / 4スレッド」が基本でした。それが今回から「4コア / 8スレッド」に倍増したため、性能も大幅な進化を遂げている。

歴代モバイル向けi7 vs i5 8250U / マルチスレッド性能

  • Core i7 8550U
    552
  • Core i5 8250U
    546
  • Core i7 7500U
    340
  • Core i7 6600U
    316
  • Core i7 7Y75
    258

MacBookなどでよく使われていた「i7 7Y75」と比較すると、その性能は2倍以上。今後ノートパソコンを選ぶ時は、CPUが8000番台かどうかは大きなポイントになりますね。だって性能が違いすぎるんだもの。

なお、エンコードの処理速度も1 Passでは30%ほど。マルチスレッド性能が重視される2 Passでは50%は高速化されているので、やはり従来の2コアCPUとは別格だ。あえて7500Uや6600Uを選ぶ理由はほぼ皆無だろう。

というわけで、ノートパソコンはなるべく「i5 8250U」が搭載されたモデルを選んだほうが良い。「i7 8550U」は性能にそこまで差がないので、選ぶ必要はない。「i5 8250U」を選んでおけば、だいたいハズレない。

コスパの良いi5 8250U搭載ノートブックはLenovoの「Ideapad 520」あたり。ただ、バッテリー込みの重量が2.2kgで、駆動時間(公称値)が6時間と短いのはデメリット。

もうひとつコスパ良好なのがDELL製「Inspiron 14」。重量は1.95kgまで軽くなり、駆動時間も約9時間とかなり伸びている。GPUには別途「GeForce MX150」が搭載されているので、ゲーミングもある程度はこなせる(UHD 620の4倍)。

10. パワフルな内蔵GPU「Ryzen 5 2500U」

Passmark価格コア数TDPゲーミングエンコード個人的評価
7899点25000円前後4 / 815WBCS

世代Zenプロセスルール14nmリリース2017年10月MSRP–ソケットLaptopコア数4スレッド数8クロック周波数2.0 Ghzブーストクロック3.6 Ghz / @1OC可否可能L1 Cache384 KBL2 Cache2 MBL3 Cache4 MB最大メモリ64GB対応メモリDDR4-2400ECC対応なしメモリチャネルデュアルチャンネル内蔵GPU–GPUクロック–PCIeレーン数16

Ryzen 5 2500U – CPUベンチマークまとめ

  • Cinebech R15 Single
    137 cb
  • Cinebech R15 Multi
    582 cb
  • wPrime 1024M
    251.10 s
  • wPrime 32M
    7.80 s
  • Kraken 1.1
    1152.2 ms
  • 3DMark – Ice Storm
    113347

Ryzen 5 2500U – ゲーミング性能(Radeon Vega 8 Mobile)

  • Overwatch
    94
  • Ashes of the Singularity
    13
  • Rise of the Tomb Raider
    49
  • Metal Gear Solid V
    31
  • The Witcher 3
    42
  • F1 2017
    60

インテルに「次のノート用CPUは4コアにしよう…」と思わせるほどの脅威が、このモバイル向けRyzenである。4コア搭載(8スレッド)で、内蔵GPUにはAMDの最新GPU「Radeon Vega」が使われている。

CPUとしての処理速度はほぼ「i5 8250U」や「i7 8550U」と互角の水準。そして内蔵グラフィックスの性能は、ライバルのUHD Graphics 620を軽く上回っているのが恐ろしいところです。

内蔵GPUの性能が低いと、それを補うためにGeForce MX150など別のGPUを内蔵するのはよくあること。しかしその分だけノートパソコンの本体価格は上がってしまいますよね。

グラフィックス性能の比較 / 3DMark Ice Storm Unlimited

  • GeForce MX150
    232351
  • GeForce 940MX
    143929
  • Radeon Vega 8
    113347
  • UHD Graphics 620
    92117

NVIDIAAMDIntel

でもRyzenの内蔵GPUは性能はかなり高いため※、わざわざNVIDIAのGPUを内蔵する必要性が低い。結果的にコストを抑えられ、よりコストパフォーマンスに優れたノートパソコンを作りやすくなる。

※15WのCPUに使われている内蔵GPUとしては、2017/12時点で最強クラス。

ユーザーにとってもメーカーにとっても、Ryzen 5 2500Uはとても歓迎できるモバイル向けCPUということだ。

ゲーミングノートPCは例外です。内蔵Vegaは確かに優秀だが、まだまだNVIDIAのGPUには全く届かない。

ちょっと惜しいCPUたち

1. 4コア戦で敗れつつある「Ryzen 5 1400」

Passmark価格コア数TDPゲーミングエンコード個人的評価
8445点17000円前後4 / 865WB+BA

世代Zenプロセスルール14nm+リリース2017年5月MSRP$ 169ソケットSocket AM4コア数4スレッド数8クロック周波数3.2 Ghzブーストクロック3.4 Ghz / @13.4 Ghz / @23.2 Ghz / @33.2 Ghz / @4OC可否可能L1 Cache384 KBL2 Cache2 MBL3 Cache8 MB最大メモリ64GB対応メモリDDR4-2666ECC対応なしメモリチャネルデュアルチャンネル内蔵GPU–GPUクロック–PCIeレーン数20

Ryzen 5 1400 – CPUベンチマークまとめ

  • Cinebech R15 Single
    135 cb
  • Cinebech R15 Multi
    707 cb
  • x264 1st Pass
    69.16 fps
  • x264 2st Pass
    12.89 fps
  • x265 HWBOT
    18.92 fps
  • y-cruncher pi
    5.15 md/s
  • 7-Zip 圧縮
    16.74 MB/s
  • 7-Zip 解凍
    228.99 MB/s

Ryzen 5 1400 – ゲーミング性能(GTX 1080 Ti)

  • Ashes Escalation
    65.0
  • Battlefield 1
    99.8
  • Dawn of War 3
    81.0
  • Deus Ex Mankind Divided
    71.4
  • Dishonored 2
    72.9
  • The Division
    89.7
  • Fallout 4
    99.7
  • Far Cry Primal
    83.8
  • Ghost Recon Wildlands
    58.5
  • Grand Theft Auto V
    90.7
  • Hitman 2016
    82.8
  • Rise of the Tomb Raider
    97.4
  • The Witcher 3
    91.6

AMDがCore i3やライバルのCore i5を倒すために投入したのが「Ryzen 5」シリーズ。その最下位に位置するのが「Ryzen 5 1400」だ。

さてと、まだRyzenが登場してばかりの頃だったら、この17000円で買える4コア8スレッドCPUは非常に魅力的な存在だった。実際にRyzen 5 1400を使って自作PCを組んでいるし、今こうして記事を書いてるPCもRyzen 5 1400です。

しかしその後に現れた4コア搭載のCore i3が意外と強敵だったんですよ。内蔵GPU搭載だし、ゲーミング性能も従来のCore i5と同格。マルチスレッド性能は劣るものの、トータル性能とコスパは明らかにi3 8100に分がある。と言わざるをえない。

よって、4コア戦の勝者はi3 8100に明け渡すことに。Ryzen 5を選ぶ際は、必ず「Ryzen 5 1600」を。1400と1600には、価格差以上の性能差があるし価格が似ているi3 8350KとRyzen 5 1600なら後者の方が明らかにコスパが優秀。

まぁ後から出てきたCPUに倒されるのは、実際に使っている身としてはツライですね…。

やかもち
せっかくRyzen 5 1400で組んだのに~。
自作歴16台のやかもち
ケチらずに1600で組めばよかったと、ちょっと後悔はしている…。

2. 新型i3に追いやられた「Ryzen 3」たち

Passmark価格コア数TDPゲーミングエンコードレンダリング個人的評価
6784点12000円前後4 / 465WCCCB

登場した当時から、個人的な評価はイマイチなRyzen 3シリーズ。Core i3をライバルとしているが、若干i3を必要とする客層とズレてる感があるんだよね。内蔵GPUもないですし。

それに当時の2コア型のi3は既にPentium G4560によってズタズタにされていました。G4560は7000円で買えるCore i3と言って差し支えない存在だったからね。

Ryzen 3 VS Core i3 / マルチスレッド性能

  • Core i3 8350K @4.5Ghz
    764
  • Core i3 8350K
    683
  • Core i3 8100
    566
  • Ryzen 3 1300X @4.0Ghz
    599
  • Ryzen 3 1200 @3.9Ghz
    567
  • Ryzen 3 1300X
    515
  • Ryzen 3 1200
    442

8th Intel CPUAMD Ryzen

ただでさえRyzen 3の雲行きは明るくなかったが、そこに追い打ちを掛けるように現れたのが4コア搭載の「i3 8100」だ。強みのシングル性能を武器に、定格状態ではマルチスレッド性能ですら勝っている。

Ryzen 3 VS Core i3 / コストパフォーマンス

  • Core i3 8350K @4.5Ghz
    27.49
  • Core i3 8350K
    30.75
  • Core i3 8100
    26.50
  • Ryzen 3 1300X @4.0Ghz
    23.37
  • Ryzen 3 1200 @3.9Ghz
    20.81
  • Ryzen 3 1300X
    27.18
  • Ryzen 3 1200
    26.70

定格ならコストパフォーマンスは互角。しかし、i3 8100にはRyzen 3よりずっと優秀なゲーミング性能もあるし、内蔵GPUも搭載するため事務用の低予算PCへの需要も強い。トータルでは負けているでしょう。

3. コスパで見劣りする「i9 7900X」

Passmark価格コア数TDPゲーミングエンコードレンダリング個人的評価
22589点108000円前後10 / 20140WSSA+A

世代Sky Lake X(第6世代)
プロセスルール14nm
リリース2017年7月頃
MSRP$ 999
ソケットLGA 2066
コア数10
スレッド数20
クロック周波数3.3 Ghz
ブーストクロック4.3 Ghz / @1
4.3 Ghz / @2
4.1 Ghz / @3
4.1 Ghz / @4
4.0 Ghz / @5
4.0 Ghz / @6
4.0 Ghz / @7
4.0 Ghz / @8
4.0 Ghz / @9
4.0 Ghz / @10
OC可否可能
L1 Cache640 KB
L2 Cache10 MB
L3 Cache13.75 MB
最大メモリ128GB
対応メモリDDR4-2666
ECC対応なし
メモリチャネルクアッドチャネル
内蔵GPU
GPUクロック
PCIeレーン数44

Core i9 7900X – CPUベンチマークまとめ

  • Cinebech R15 Single
    191 cb
  • Cinebech R15 Multi
    2220 cb
  • x264 1st Pass
    145.30 fps
  • x264 2st Pass
    39.28 fps
  • x265 HWBOT
    65.51 fps
  • y-cruncher pi
    19.00 md/s
  • 7-Zip 圧縮
    52.40 MB/s
  • 7-Zip 解凍
    648.60 MB/s

Core i9 7900X – ゲーミング性能(GTX 1080 Ti)

  • Ashes Escalation
    111.7
  • Battlefield 1
    160.9
  • Dawn of War 3
    116.8
  • Deus Ex Mankind Divided
    99.6
  • Dishonored 2
    128.3
  • The Division
    105.7
  • Fallout 4
    129.8
  • Far Cry Primal
    108.6
  • Ghost Recon Wildlands
    70.9
  • Grand Theft Auto V
    124.7
  • Hitman 2016
    159.0
  • Rise of the Tomb Raider
    125.6
  • The Witcher 3
    93.9

「打倒、Ryzenスリッパ」が目的のCore i9シリーズ。Xeon用のダイを流用するなど、かなり強引に作られたシリーズだが世代はSkylake(第6世代)なのである程度熟成している。そのため、意外にも性能は安定しており、モノは悪くない。

とは言っても課題はコストパフォーマンスだ。Ryzen TR 1950Xより国内価格で大幅に優遇されているにも関わらず、コストパフォーマンスには依然として無視できない大きな差が存在する。

Ryzen TR vs Core i9 / コストパフォーマンス

  • Core i9 7980XE
    70.10
  • Core i9 7960X
    64.87
  • Ryzen TR 1950X
    40.95
  • Ryzen TR 1920X
    36.73
  • Core i9 7900X
    49.79
  • Core i7 6950X
    86.05

Skylake-XAMD Ryzen TR

TR 1950Xは41円。i9 7900Xは50円。1950Xはマージンがかなり盛られているのでやや悪い数値が出るが…差は20%ほど。スリッパも10.8万円くらいに下がってくれれば、もっと良い感じなのだが。

まぁ…多コアCPUに何を求めるかで、両者の評価は変わってくる。ゲーミング重視ならやはりi9 7900Xだし、レンダリングソフトの処理高速化が目的ならTR 1950Xという具合に。

もうひとつi9 7900Xの強いところは、導入コストがややスリッパより安価な点。Intel X299搭載のマザーボードはAMD X399搭載マザーボードよりも1~2万円は安く手に入る(代理店のボッタクリがひでぇ)。

オーバークロックによる性能上昇

  • Ryzen TR 1950X @4.0Ghz
    3498
  • Ryzen TR 1950X
    3004
  • Core i9 7900X @5.0Ghz
    2758
  • Core i9 7900X
    2169

あ…もうひとつSkyLake-X全体に言える強みが。それはオーバークロックの伸びしろがスリッパより明らかに高いこと。簡易水冷を用いてもさすがに殻割り無しで5.0Ghzはほぼ無理ですが、伸び幅は27%もある。

対する1950Xの伸び幅は16%ほど。AMD Ryzenはどうも4Ghzに壁があるようで、インテルCPUは4Ghzを軽く飛び越えていける。

OCを含めたコストパフォーマンスの比較

  • Ryzen TR 1950X
    35.16
  • Ryzen TR 1920X
    40.95
  • Core i9 7900X @5.0Ghz
    39.16
  • Core i9 7900X
    49.79

5Ghzで回しても、マルチスレッド性能ではTR 1950Xには敵わないが、差はだいぶ縮まった。オーバークロック前提ならi9 7900Xはそれほど悪い選択肢ではないですね。かなり玄人向けではあるけど。

細かい仕様で負けている部分も要注意

仕様面でもRyzen TR 1950Xの方が一歩上を行っているので、重視している場合は気をつけたほうが良い。

  • PCIeレーン数:44本(7900X) / 64本(TR 1950X)
  • 最大メモリ:128GB(7900X) / 1024GB(TR 1950X)
  • ECC対応:なし(7900X) / 対応(TR 1950X)
LEVEL-G029-LCi9SX-XNVI
OSWindows 10 Home 64bit
CPUCore i9 7900X (10コア / 20スレッド / 3.30Ghz ~ 4.30Ghz)
CPUクーラー120mmラジエーター簡易水冷(グリス:Arctic Silver 5)
GPUGTX 1080 Ti 11GB
メモリーDDR4-2400 16GB*4
マザーボードMSI X299-S01(ATX)
SSD250GB NVMe M.2
HDD1TB
電源850W 静音電源(80+ PLATINUM)
保証1年間 持込修理保証
※表は筆者によるカスタマイズを反映済み

i9 7900X搭載のおすすめBTOはパソコン工房より。GPUはGTX 1080 Tiなので、ゲーム実況やリアルタイムエンコードを行うなら必要十分な性能が得られます。

自作歴16台のやかもち
まぁ…i9 7900Xクラスになると、リアルタイムエンコードでもさせないと持て余すよね。力がありすぎて。

目的別におすすめCPUをまとめ

ここまで10個ほどおすすめなCPUをまとめてきたが、更に分かりやすいよう「目的別」にそれぞれ最もベストなCPUを紹介。

ゲーミング目的なら「i5 8400」がコスパ最強

CPU別ゲーミング性能(GTX 1080 Ti)

  • Core i3 8100
    104.9
  • Ryzen 5 1600
    94.6
  • Core i5 8400
    120.2
  • Core i5 8600K
    121.7
  • Core i7 8700K
    126.0
  • Ryzen 7 1700
    95.4
  • Ryzen TR 1950X
    101.8

GTX 1080 Tiに対するボトルネックは以上の通り。i7 8700Kが最強のゲーミングCPUですが、コストパフォーマンスを重視するのであれば5%しかフレームレートに差がないi5 8400で十分だと思います。

それにGTX 1080やGTX 1070クラスのGPUになれば更にボトルネックは出づらくなるため、ほとんどの人にとってi5 8400は満足できる性能を提供できるよ。

ハイエンドゲーマーは「i7 8700K」一択

i5 8400でゲーミングは全く問題ないと解説した。じゃあi7 8700Kはどんな状況になれば必要なのか。考えられる条件は以下の通り。

  • GTX 1080 Tiよりも性能が高いグラボを使う
  • ハイエンドなグラボを2枚以上使う(SLI / CrossFire)

やはりGTX 1080 Tiより速いGPUに備えるなら、i7 8700Kの最高のゲーミング性能は重宝すると思う。次世代のGPU「Volta世代」はほぼ間違いなくGTX 1080 Ti超えのグラボが出てくるため、i7 8700Kの出番はそれなりにある。

コンテンツクリエイターは「Ryzen 7」が魅力的

Blender、Maya、Cinema 4D、ZBrushなどの3Dで造形や映像制作を行うソフトウェアの場合、CPUのレンダリング性能が非常に重要になってくる。

レンダリング性能をもっとも分かりやすく示すのが、Cinema 4Dのベンチマークソフト「Cinebench R15」のマルチスレッドスコアである。これが高いCPUほどレンダリング向けになりやすい。

レンダリング性能の比較 / Cinebench R15

  • Ryzen TR 1950X
    2971
  • Ryzen 7 2700X
    1801
  • Core i7 8700K
    1445
  • Ryzen 7 1700
    1433
  • Core i5 8600K
    1085
  • Core i5 8400
    964
  • Ryzen 5 2400G
    824

今回まとめた推奨CPUのマルチスレッドスコアがこの通り。6コアや8コアが当たり前になってきたおかげで、簡単には超えられなかった1000点がアッサリと突破されるようになってきた。

レンダリング性能の比較 / Blender 2.78

  • Ryzen TR 1950X
    162
  • Ryzen 7 2700X
    273
  • Core i7 8700K
    314
  • Ryzen 7 1700
    342
  • Core i5 8600K
    440
  • Core i5 8400
    485
  • Ryzen 5 2400G
    600

次にBlenderにおけるレンダリング速度を確認する。だいたいCinebench R15のマルチスレッド性能と一致した結果になっていることがわかりますね。特にRyzen 7 2700Xの速度はなかなか速い。

従来のRyzen 7 1700ではi7 8700Kと拮抗してしまっていたのですが、第2世代のRyzenは明確にそれを乗り越え、「8コアCPUで最高のコスパ」「3万円台で最強のクリエイター向けCPU」※として君臨している。

※ただし、Adobe系のソフトウェアは依然として最適化がこなれておらずCore i7の方が有利。Adobeしか使わないような人はi7を選んだ方がいい。

格安PCを作りたい、なら「G4560」一択

低予算、格安を攻めるのであれば…もっともバランスが取れているCPUは「Pentium G4560」だ。2コア4スレッドを備えるのに、価格はわずか7000円。「Core i3 キラー」ですね。

マルチスレッド性能は300点くらいしか無いが、ボトルネックはGTX 1050 Tiまでならほとんど問題が無いので「5万円」でそれなりのゲームが出来るパソコンも作れてしまう。

ミドルクラスの予算王が「i5 8400」なら、ローエンドの予算王は「Pentium G4560」で確定だ。

CPU比較でもっと詳しく…

というわけで、数百個あるCPUから特にオススメなCPUをデータとともに紹介 & 解説してきた。基本的に、用途に合わせておすすめCPUから選んでもらえればほぼハズレのないラインナップになっていると思います。

なお、中には「もっと色々なCPUについても知りたい。」と思った人も少なからずいるかもしれないので、もっと詳しく知りたいという人はこのCPU比較表を参考にどうぞ。

以上「【最新】オススメなCPUを10個厳選:自作歴17台が解説する」でした。CPU選びの参考になれば幸いです。

CPUにもっと詳しくなる記事

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9 件のコメント

  • まあでもメーカー系PCでもC国やT湾メーカーを中心に10万円切る高性能な物がこれでもかと出回るようになってるせいもあって、特に安く調達したい人々を中心にメーカーPCに移行してしまい自作しなくなってますね。全体的に自作人口がローエンド中心に減少傾向にあると思われます。
    現実問題、大阪日本橋界隈の自作パーツ扱ってる店舗の大半が中古スマホタブレット中心の扱いにシフトしていて、自作パーツは片手間で扱ってるみたいな感じになってます。

    何が言いたいのかと言いますと、近年ローエンドのPentiumやCeleronってあんまり売れず話題にもなってないんじゃないかなと思ったりするのですよ。
    (そういった層はメーカーPCで事足りてるってこと)
    第8世代Coreもi3はほとんど売れてないみたいですし。

    • ですよね。確実に自作をすること自体が珍しいものになってきていると感じます。ぼくの周り(10~20代)だとインテルの名前くらいはしってるけど、Coreは知らないという人も多く、ましてやPentiumやCeleronとなると…もう…。

      BTOと自作PCの価格差も確実に狭まっているので、パーツの知識を学んだり実際に組み立てる労力にリターンが見合わないと考える人も結構多いようです。ただちょっと例外はあって、暗号通貨のマイニングリグ界隈では自作が熱いですねw。

  • 普段は古いPCでLinuxを使っているのですが、
    プロプライエタリなGPUのドライバを利用を考えると、NVIDIA一択になってしまうので、
    Ryzen 3も悪くないのでは…(?)と思っていしまいます。
    オススメの構成があればご教示願います。

    • 総合的な性能で比較すると、どうしても4コアi3に劣っていると思うんですよね。あえてRyzen 3のメリットを言うと、マザーボードが非常に安価ということと、最下位モデルでもオーバークロックが出来る点。

      導入コストは今のところ格段に安いので、安く作るならRyzen 3が有利ですね。組み合わせるGPUはGTX 1050 Tiまでが限度かと。それ以上になるとボトルネックが出てくると思うので。

      • ネット用パソコンなので性能はGT1030で十分ですが、安定した準ファンレス運用を考えるとGTX 1050Tiでしょうか…?
        なるべく長く使いたいので、ある程度手堅い構成を考えてしまいます。
        CPU: AMD Ryzen 3 1200
        RAM: DDR4-2133 8GB (1枚構成)
        M/B: MSI A320M GAMING PRO

        • ネット用であればGT 1030で全く問題ないです。GT 1030はファンレス仕様モデルも充実しているため、静音性も追求可能ですし(ネット用途なら熱も気にしなくて大丈夫、ちなみにPUBGをやらせると90度オーバー…)。

          CPUに関してもRyzen 3 1200で十分だと思います。

          あとはメモリーに関して。AMD Ryzenはメモリーの帯域にインテルCPUとは比較にならないほど影響を受けやすいため、可能であればDDR4-2400以上の2枚組を使うことを推奨します。

          性能重視なら「CMK8GX4M2A2666C16」(DDR4-2666 \ 4GB x2 \ ヒートシンク付き)で。予算重視なら「W4U2400PS-4G」(DDR4-2400 \ 4GB x2)あたりで良いかと。

  • たったいま思いついた残念なCPU。
    「Core i7-7740X&i5-7640X」
    i7-7700Kやi5-7600Kと何が違うんだろうと思うような仕様で?マザボやそれに付随する部材がやたら高価な物だらけになってしまってる為に、性能がショボイ割にトータルで金ばっかりが掛かってしまう超残念な存在。
    インテルは何のためにこの製品を並べたのか謎。

    • さらに面白いことに、
      「Core i7-7800X&7820X」
      も、特に前者7800XがCore i7-8700Kとスペックがほぼ同じで、立ち位置がもろ被りしてますね。第8世代が出揃ってしまうと存在意義が一気に無くなった残念なCPUですね、これらも。

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