予算10万円台でゲーミングPCを自作したい。と考えると候補に挙がってくるCPUが「Ryzen 5 5500(5500GT)」でしょう。
2024年に新発売で価格が約1.8~1.9万円ほど。2世代前の「Zen3」を6コア12スレッド搭載しており、低予算なゲーミング自作PCにちょうど良さそうに見えます。
しかし、価格が安いなりに問題も少なくないです。実際に他のCPUと比較ベンチマークしながら、PC初心者向けに分かりやすく解説します。
(公開:2024/10/1 | 更新:2024/10/1)
Ryzen 5 5500GT(5500)の仕様とスペック
CPU | Ryzen 5 5500GT (2世代前) | Ryzen 5 5500 (2世代前) | Ryzen 5 5600 (2世代前) |
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プロセス | TSMC N7 (TSMC 7 nm FinFET) | TSMC N7 (TSMC 7 nm FinFET) | TSMC N7 (TSMC 7 nm FinFET) |
ソケット | Socket AM4 | Socket AM4 | Socket AM4 |
コア数 | 6 | 6 | 6 |
スレッド数 | 12 | 12 | 12 |
ベースクロック | 3.60 GHz | 3.60 GHz | 3.50 GHz |
ブーストクロック全コア使用時 | 4.40 GHz | 4.20 GHz | 4.40 GHz |
L3 Cache | 16 MB | 16 MB | 32 MB |
対応メモリ | DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-3200 |
内蔵GPU | Radeon Vega 7 | なし | なし |
GPUクロック | 1800 MHz | – | – |
TDP | 65 W / 88 W | 65 W / 88 W | 65 W / 88 W |
MSRP | $ 125 | $ 159 | $ 199 |
参考価格 (2024/10時点) | 19800 円 | 16980 円 | 17580 円 |
(2024/10に実物を撮影)
CPU | Ryzen 5 5500GT | Ryzen 5 5500 |
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世代 | 4th Zen 3 (Cezanne) | 4th Zen 3 (Cezanne) |
プロセス | TSMC N7 (TSMC 7 nm FinFET) | TSMC N7 (TSMC 7 nm FinFET) |
TIMCPU内部の熱伝導材 | ソルダリング | ソルダリング |
ソケット | Socket AM4 | Socket AM4 |
チップセット | AMD 400 / 500 | AMD 400 / 500 |
コア数 | 6 | 6 |
スレッド数 | 12 | 12 |
ベースクロック | 3.60 GHz | 3.60 GHz |
ブーストクロック全コア使用時 | 4.40 GHz | 4.20 GHz |
手動OC | 可能 | 可能 |
L1 Cache | 384 KB | 384 KB |
L2 Cache | 3.0 MB | 3.0 MB |
L3 Cache | 16 MB | 16 MB |
対応メモリ | DDR4-3200 | DDR4-3200 |
チャネル | x2 | x2 |
最大メモリ | 128 GB | 128 GB |
ECCメモリ | U-DIMMのみ | U-DIMMのみ |
PCIeレーン | Gen3 | Gen3 |
16 + 4 | 16 + 4 | |
レーン構成 | x8 + x8 | x8 + x8 |
x8 + x4 + x4 | x8 + x4 + x4 | |
– | – | |
内蔵GPU | Radeon Vega 7 | なし |
GPUクロック | 1800 MHz | – |
TDP | 65 W / 88 W | 65 W / 88 W |
MSRP | $ 125 | $ 159 |
参考価格 (2024/10時点) | 19800 円 | 16980 円 |
「Ryzen 5 5500GT」は2024年2月頃に発売された、意外と新しいRyzen CPUです。
- Ryzen 5 5500GT:内蔵GPUあり(CPUクロックやや高め)
- Ryzen 5 5500:内蔵GPUなし(CPUクロック普通)
でも中身は最新世代(Zen5)から数えて2世代前にあたる「Zen3」、かつRyzen APU(内蔵GPU搭載モデル)をベースに作られました。
Ryzen APUがベースなので、Ryzen CPU用のZen3(Ryzen 5 5600やRyzen 7 5700X)と比較して、ゲーム性能に強く影響する「L3 Cache」容量が半分です。
グラフィックボードと接続するPCIeスロットの規格はやや古めの「Gen3」で、最近のCPUでよく使われている「Gen4」の50%しか帯域がありません。
ただし、PCIeスロットの規格はゲーム性能にあまり影響しないため、ほとんど気分の問題です。容量が半分に減っているL3 Cacheの方が、ゲーミングPC的に問題になりそうです。
ベンチマーク用のゲーミングPCを紹介
テスト環境 「ちもろぐ専用 Ryzenベンチ機(2024 / 旧)」 | ||
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スペック | 使用パーツ | |
CPUクーラー | 280 mm水冷式クーラー | NZXT Kraken X63 |
メモリ | DDR4-3200 32GB(16GB x2) | Team Elite Plus UD-D4 3200 |
マザーボード | AMD X570チップセット | ASUS ROG STRIX X570-E GAMING |
グラボ | RTX 4060 8GB | ZOTAC GAMING GeForce RTX 4060 8GB SOLO |
SSD | 1 TB(NVMe SSD) | Samsung 970 EVO Plus |
電源ユニット | 850 W(80 PLUS Platinum) | Corsair HX850i 2021 |
OS | Windows 11 Pro 23H2 (KB5041587適用済み) | Windows 11 Pro(パッケージ版) |
テスト環境 「ちもろぐ専用 Intelベンチ機(2024)」 | ||
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スペック | 使用パーツ | |
CPUクーラー | 280 mm水冷式クーラー | NZXT Kraken X63 |
メモリ | DDR5-4800 32GB(16GB x2) | Crucial DDR5-4800 |
マザーボード | Intel Z690チップセット | ASUS TUF GAMING Z690-PLUS WiFi |
グラボ | RTX 4060 8GB | ZOTAC GAMING GeForce RTX 4060 8GB SOLO |
SSD | 1 TB(NVMe SSD) | Samsung 970 EVO Plus |
電源ユニット | 850 W(80 PLUS Platinum) | Corsair HX850i 2021 |
OS | Windows 11 Pro 23H2 (KB5041587適用済み) | Windows 11 Pro(パッケージ版) |
今回のベンチマークで比較に使うCPUは
- Core i5 13400(10コア14スレッド)
- Core i5 12400F(6コア12スレッド)
- Core i3 14100(4コア8スレッド)
- Ryzen 7 5700X(8コア16スレッド)
- Ryzen 5 5600(6コア12スレッド)
- Ryzen 5 5500GT(6コア12スレッド)
- Ryzen 5 4500(6コア12スレッド)
以上7個です。
CPUの電力設定は「定格準拠」です。自作PC系のベンチマークにありがちな「全力モード」ではなく、メーカーが定めた基準値を設定してあります。具体的に以下のとおりです。
- Core i5 13400(PL2:148 W / Tau:28秒 / PL1:65 W)
- Core i5 12400F(PL2:117 W / Tau:28秒 /PL1:65 W)
- Core i3 14100(PL2:110 W / Tau:28秒 /PL1:60 W)
- Ryzen 7 5700X(PPT:88 W / TDP:65 W)
- Ryzen 5 5600(PPT:88 W / TDP:65 W)
- Ryzen 5 5500GT(PPT:88 W / TDP:65 W)
- Ryzen 5 4500(PPT:88 W / TDP:65 W)
負荷がかかった状態が長時間つづけば、最終的にどのCPUも「65 W」前後に落ち着く設定です。
7個のCPUをテストするために、合計で2台のゲーミングPC(ベンチ機)を用意しました。
ほとんどのBTOパソコンで使われている、定格準拠のDDR4メモリ(またはDDR5メモリ)を使います。旧世代のAMD RyzenはDDR4-3200、新世代のAMD RyzenとIntel CoreはDDR5-4800です。
メモリとマザーボード以外のPCパーツは共通(同じパーツ)を採用し、CPUの性能だけを比較します。
グラフィックボードは・・・、予算10万台のゲーミング自作PCで人気が集まっている「RTX 4060 8GB」を採用。
個人的に「はい」ですが、今回のレビューでは「予算10万台のゲーミングPCにRyzen 5 5500GTは耐えうるか?」を検証したいので、グラボ単品で予算オーバーになってしまうRTX 4090を採用できません。
もちろんCPUの性能を正確に調査するなら、可能な限り、最高の性能を持つグラボ(今ならRTX 4090)を使うべき。でも今回の趣旨はCPUの正確な調査ではありません。
あくまでも、Ryzen 5 5500GTとRTX 4060程度の組み合わせで大丈夫かどうかを知りたいだけです。
Ryzen 5 5500GTのゲーム性能(vs RTX 4060)
Apex Legends(キングスキャニオン)
平均fps最低fps(下位1%)
eSportsの定番タイトル「Apex Legends」をベンチマーク。場所は「射撃訓練場」ではなく、「キングスキャニオン」に降りてから一定のコースを全力ダッシュしました。
射撃訓練場はグラボのベンチマークならいいですが、CPUのベンチマークだとCPUをほとんど使ってくれないため、あえてキングスキャニオンを使っています。
Ryzen 5 5500GTの性能は思ったより悪かったです。射撃訓練場なら性能差があまり出なかったのに、キングスキャニオンに降りるとCPUボトルネックが突如として姿を表します。
RTX 4060でApex Legendsをプレイするなら、最低でもRyzen 5 5600やCore i5 12400F以上を検討したいです。
平均fps最低fps(下位1%)
WQHD(2560 x 1440)だと性能差が狭まりますが、相変わらずRyzen 5 5500GTの性能は悪いまま。むしろRyzen 5 4500に近づいています。
平均fps最低fps(下位1%)
4K(3840 x 2160)でもCPUボトルネックが緩和されるどころか、逆に悪化してRyzen 5 4500に肉薄します。Apex Legends(キングスキャニオン)は面白い傾向を示すゲームです。
Escape from Tarkov(タルコフ)
平均fps最低fps(下位1%)
Escape from Tarkov(タルコフ)のオープンワールドマップ「STREETS OF TARKOV」は、最適化不足から来る深刻なCPUボトルネックで有名です。
グラフィックボードの性能よりも、CPUの方が重要だとハッキリ分かります。タルコフをやるならRyzen 5 5500GTは申し訳ないけれど・・・論外です。
平均fps最低fps(下位1%)
WQHD(2560 x 1440)でも同じ傾向が続き、Ryzen 5 5500GTの性能が振るわないです。
平均fps最低fps(下位1%)
4K(3840 x 2160)でようやくCPUボトルネックが収まりました。
Fortnite(フォートナイト)
平均fps最低fps(下位1%)
Apex Legends以上のアクティブユーザーを誇る、定番eSportsタイトル「フォートナイト」をテスト。
テスト用に複数のBOTから撃たれまくるシーケンスを作成して、できる限り毎回ほとんど同じ条件でフレームレートを測定します。
残念ながらRyzen 5 5500GTは若干フレームレートが下がります。Ryzen 5 4500よりマシですが、Core i3 14100に届きません。6コアが4コアに負けています。
平均fps最低fps(下位1%)
WQHD(2560 x 1440)でCPUボトルネックがほぼ緩和します。
平均fps最低fps(下位1%)
4K(3840 x 2160)ならCPUボトルネックはほぼ消滅し、グラボ側の性能不足が明らかです。
Overwatch 2(オーバーウォッチ)
平均fps最低fps(下位1%)
オーバーウォッチ2をベンチマーク。
Ryzen 5 5500GTは若干フレームレートを落とします。Core i3 14100以上で横並びの性能です。
平均fps最低fps(下位1%)
WQHD(2560 x 1440)でCPUボトルネックがやや緩和されます。
平均fps最低fps(下位1%)
4K(3840 x 2160)でCPUボトルネックがほぼ消滅します。
Cyberpunk 2077(サイバーパンク2077)
平均fps最低fps(下位1%)
CPUに凄まじい負荷がかかる重量級ゲーム「サイバーパンク2077」のベンチマークです。
Ryzen 5 5500GTは微妙にフレームレートを落とします。Core i3 14100以上でほとんど頭打ちに。CPU負荷が重たいゲームなのに、6コア(Ryzen 5)が4コア(Core i3)に負けてしまうのはちょっと予想外。
平均fps最低fps(下位1%)
WQHD(2560 x 1440)で若干マシになります。
平均fps最低fps(下位1%)
4K(3840 x 2160)でほぼ緩和され、グラボ側がボトルネックに。
Dragon’s Dogma 2(ドグマ2)
平均fps最低fps(下位1%)
2025年2月発売予定の「モンスターハンター:ワイルズ」の性能を占うため、カプコンの最新タイトル「ドラゴンズドグマ2」をベンチマークに追加。CPUボトルネックが深刻な「ヴェルンワース」を全力疾走します。
6コア12スレでもCPU使用率が70%前後もあり、グラフィックボードの処理が上手く回らないです。さらに同じ6コアでもCore i5 12400Fの方がフレームレートが伸びています。
ドラゴンズドグマ2はどうやらIntel Coreが有利な傾向です。
平均fps最低fps(下位1%)
WQHD(2560 x 1440)のベンチマーク結果です。依然として深刻なCPUボトルネックが見られます。
平均fps最低fps(下位1%)
4K(3840 x 2160)のベンチマーク結果です。ようやくCPUボトルネックが緩和され、グラフィックボードに負荷が集中します。
ELDEN RING(エルデンリング)
平均fps最低fps(下位1%)
エルデンリング(ケイリッド地方)をベンチマーク。
Ryzen 5 5500GTは、Core i3 14100とほぼ同じ性能です。同じ6コア12スレでもRyzen 5 5600の方がやはり高性能でした。
平均fps最低fps(下位1%)
WQHD(2560 x 1440)のベンチマーク結果です。
平均fps最低fps(下位1%)
4K(3840 x 2160)のベンチマーク結果です。
FF14:黄金のレガシー
平均fps最低fps(下位1%)
FF14:黄金のレガシーをベンチマーク。
Ryzen 5 5600以上で性能が頭打ちに。Ryzen 5 5500GTは若干CPUボトルネックが発生します。
平均fps最低fps(下位1%)
WQHD(2560 x 1440)のベンチマーク結果です。
平均fps最低fps(下位1%)
4K(3840 x 2160)のベンチマーク結果です。
Cities Skylines II(シティスカ2)
平均fps最低fps(下位1%)
超重量級ゲーム「シティスカ2」をベンチマーク。
あまりにも重すぎてRTX 4060だとマトモに動かないため、グラフィック設定を「中設定(DLSS:バランス)」に下げています。
グラフィックボード側に負荷が集中しやすい環境ですが、CPUボトルネックはハッキリと出ます。Ryzen 5 5500GTだと性能を出しきれず、Ryzen 5 5600と明確な性能差が生じます。
平均fps最低fps(下位1%)
WQHD(2560 x 1440)のベンチマーク結果です。
平均fps最低fps(下位1%)
4K(3840 x 2160)のベンチマーク結果です。
Genshin Impact(原神)
平均fps最低fps(下位1%)
大人気RPGタイトル「原神(Genshin Impact)」をベンチマーク。
CPUボトルネックが出やすい「スメールシティ」を、限定★5キャラ「夜蘭(1凸)」で高速ダッシュします。テスト中にスタミナが切れないよう、万葉や風共鳴、ダッシュ持続料理を入れています。
結果は見てのとおり、Ryzen 5 5500GTでも原神で性能を出しきれないです。4コア8スレのCore i3 14100と、8コア16スレのRyzen 7 5700Xがほぼ同じフレームレートを出すあたり、メモリの性能も効いている予感。
平均fps最低fps(下位1%)
WQHD(2560 x 1440)でもCPUボトルネックが大きく出ています。
平均fps最低fps(下位1%)
4K(3840 x 2160)でようやくCPUボトルネックが緩和されました。
ZZZ(ゼンレスゾーンゼロ)
平均fps最低fps(下位1%)
ゼンレスゾーンゼロの「ルミナスクエア」は、街中を歩くNPCが多く、意外とCPUボトルネックが出やすい環境です。
おおむね「原神」と似たような傾向になっています。Ryzen 5 5500GTでギリギリ60 fpsにとどまり、Ryzen 5 5600以上で安定して60 fpsを超えられます。
平均fps最低fps(下位1%)
WQHD(2560 x 1440)のフルHDと同じく、CPUボトルネックが大きく出ます。
平均fps最低fps(下位1%)
4K(3840 x 2160)でようやくグラボ側がネックに。
VRChat(アバターを大量に読み込み)
平均fps最低fps(下位1%)
VRゲームの代表作でありながら、まったくベンチマークを見かけない「VRChat」をテスト。
不特定多数のアバターが大量にロードされるワールド「Avatar Museum 9」を走りながらベンチマークすると、びっくりするほど深刻なCPUボトルネックが発生します。
Ryzen 5 5500GTとRyzen 5 5600で約1.2倍の性能差で、Ryzen 7 5700Xと比較すると約1.4倍もの性能差です。
アバターを大量に読み込むシーンなら、CPUボトルネックが顕著に出る傾向です。
ただし「Yayoi Forest House」のようにグラフィックボード側に安定して負荷がかかるワールドもあれば、「ポピー横丁」のようにCPUやグラボの性能がうまく発揮されないワールドもあります。
ワールドによって要求される性能が変わってくるから、CPUとグラボどちらも手を抜けない・・・と言われているそうです。
平均fps最低fps(下位1%)
WQHD(2560 x 1440)でもCPUボトルネックが依然として深刻です。
平均fps最低fps(下位1%)
4K(3840 x 2160 = 片目あたり1920 x 2160)ですら、CPUボトルネックはやはり大きいまま。恐るべき不特定多数の大量アバター読み込み。
12ゲームの平均パフォーマンス
平均fps最低fps(下位1%)
テストした12ゲームタイトルの平均パフォーマンスをまとめました。
RTX 4060と組み合わせた場合、Ryzen 5 5500GTはCore i3 14100以上より約13%ほどフレームレートが下がります。
Ryzen 5(6コア)がCore i3(4コア)ごときに負けているのは直感的に違和感を覚えるかもしれません。しかし、ゲーム性能はCPUの世代差が残酷に反映されるジャンルです。
コア数が少なくても1コアあたりの性能が強ければ、ゲーム性能は意外と逆転します。
結論、Ryzen 5 5500GT(5500)はRTX 4060に惜しくも追いつけません。最低でもCore i3 14100以上をおすすめします。
平均fps最低fps(下位1%)
WQHD(2560 x 1440)時の平均パフォーマンスです。
平均fps最低fps(下位1%)
4K(3840 x 2160)時の平均パフォーマンスです。
RTX 4060搭載BTOパソコンを買うなら、CPUはCore i5 12400F以上をおすすめです。
Core i5 12400Fモデルが約12~13万円ほど、Ryzen 5 5500モデルで約12~13.5万円くらいです。ほぼ同じ価格で、Ryzen 5 5500以上のゲーム性能を買えます。
つまり、同じ値段で高性能だから「コスパがいい※」です。
※「コスパがいい = 安いだけ」は誤りです。「コスパがいい = 価格あたりの性能が高い」が正しい認識です。価格差以上に性能が上がれば、コスパはむしろ良くなります。
Ryzen 5 5500GTの体感性能をベンチマーク
シングルスレッド性能
「サクサクとした」「レスポンスが速い」と表現される、体感性能と深く関係があるシングルスレッド性能をベンチマーク。
定番のベンチマーク「Cinebench R23」では、Ryzen 5 5500GTは1400点前後でした。Ryzen 5 5600とおおむね同じで、Core i3 14100より低いシングルスレッド性能です。
実際に使っていた使用感は普通です。Ryzen 5 4500より格段にレスポンスが良く、Core i7 13700KやRyzen 5 7500Fなど新世代のCPUほど速くない体感動作に感じます。
Cinebench R15も同じ傾向です。
3Dゲームのベンチマークで有名な「3DMark」を使って、1コアあたりの性能をベンチマーク。
基本的な傾向はやはりCinebench R23とほぼ同じ。
2コア使った性能(デュアルスレッド性能)もベンチマーク。Ryzen 5 5500GTとRyzen 5 5600が横並びです。
ブラウザソフトの処理速度
ブラウザ(Google Chrome)でJavascriptを動かして、処理に掛かった時間をテストします。
Ryzen 5 5500GTは475ミリ秒もかかり、Core i3 14100より少し遅いです。
Google Chromeとよく似たブラウザ「Edge」の処理速度を、PCMark 10 Proを使ってテスト。
シングルスレッド性能に比例した結果に見ますが、ベンチマーク自体に負荷がバラける傾向があるのか、コア数が少ないほうがスコアが高くなる傾向もあるようです。
オフィス系ソフト(Office)の性能
シングルスレッド性能が露骨に効きやすい「Word」の処理速度です。Ryzen 5 5500GTはRyzen 5600あたりと横並びの性能差。
シングルスレッド性能とマルチスレッド性能どちらも効果的な「Excel」の処理速度です。
Wordと同じようにRyzen 5 5500GTはRyzen 5 5600前後と横並びに。Intel Core系が妙に強いように見えますが、おそらくDDR5-4800メモリの効果です。
どちらかと言えばシングルスレッド性能が効きやすい「PowerPoint」の処理速度です。
写真編集(Photoshop)の性能
写真編集で有名な「Adobe Photoshop CC」をスクリプトで動かして、各処理にかかった時間やフレームレートからPhotoshopの処理性能を求めます。
基本的なタスクの処理性能(Overall Standard Score)は、Ryzen 5 5500GTが約7000点、Core i3 14100以上で少しずつ微増して、Ryzen 5 7500Fで一気に9000点台です。
Ryzen 5 7500Fを除けば、Photoshop性能は意外と大きな差が無いです。
一般処理(General Score)に絞ったスコアでRyzen 5 5500GTが約70点で、Core i3 14100以上なら75点前後。Ryzen 5 7500Fは91点で、1.3倍の性能差です。
フィルター処理(Filter Score)に絞ったスコアでRyzen 5 5500GTが約71点で、Core i5 12400FやCore i5 13400と横並び。
Ryzen 5 5600から約80点台まで伸びて、Ryzen 5 7500Fで90点台に。
動画編集(Davinci Resolve)の性能
無料で使える動画編集ソフトでじわじわと人気を集めている「Davinci Resolve Studio」の処理性能を、スクリプトを使ってベンチマーク。
基本的なタスクが中心の「Overall Basic」スコアにて、Ryzen 5 5500GTは約5400点でした。Core i5 12400F以上と約1.08~1.27倍の性能差です。
テスト内容 | スコア ※クリックで画像拡大 |
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Overall Standard 標準的なタスク | |
Long GOP Long GOP形式の編集 | |
IntraFrame IntraFrame形式の編集 | |
RAW RAW形式の編集 | |
GPU Effects OpenFX処理(グラボ) | |
Fusion VFX処理(主にグラボ) |
グラフィックボードに負荷が集中する「GPU Effects(OpenFX処理)」を除き、ほとんどすべての処理でRyzen 5 5500GTはRyzen 5 5600にやや劣る性能に落ち着き、Core i3 14100より高性能でした。
レンダリングと動画エンコード(参考)
Cinebench R23のマルチスレッド性能を比較します。
Ryzen 5 5500GTは6コア12スレッドあるおかげで、4コア8スレッドのCore i3 14100より高いスコアです。
同じ6コア12スレッド同士の比較に注目すると、Ryzen 5 5500GTはRyzen 5 5600に迫り、1世代新しいRyzen 5 7500Fに約1.35倍も抜かされています。
AMD Ryzenシリーズは世代ごとの性能伸び幅が大きいです。Intel Coreシリーズも伸びているように見えますが、コア数を増やしているから伸びて当然。
同じコア数のまま1.2~1.3倍も性能を伸ばすAMD Ryzenがやはり凄いです。
Cinebench R15のマルチスレッド性能を比較します。
Cinebench R23よりテスト時間が短いため、ピーク時の消費電力が大きいCPUが有利ですが、基本的な傾向はそれほど変わりません。
ゲーム向けベンチマーク「3DMark」を使って、フルスレッド(全スレッド)時の処理性能をベンチマーク。
Cinebench R15 / R23よりも、CPUに入っているすべてのコアをうまく使う傾向が見られます。10コア16スレッドのCore i5 13400Fがトップです。
なお、フルスレッドの処理性能は体感性能とさほど一致しないから過度な期待は禁物です。
無料で使えるエンコードソフト「Aviutl」に、rigaya氏が開発した「x264拡張プラグイン」を入れて、原神のプレイ動画(4K 60 fps)をH.264形式でエンコードします。
Cinebenchのマルチスレッド性能にかなり似た結果になりますが、エンコードに時間がかかる分、Intel Coreシリーズが不利です。
Ryzen 5 5500GTやRyzen 5 5600はエンコード中ずっと同じ消費電力を維持します。一方、Core i3 14100やCore i5 12400Fは28秒経過すると消費電力がガクッと抑えられていまい、性能の伸びが鈍化します。
さらに負荷が重たい「x265拡張プラグイン」を入れて、原神のプレイ動画(4K 60 fps)をHEVC形式でエンコードします。
H.264形式よりもエンコード時間が長くなり、少ない消費電力で性能を維持できるAMD Ryzenが相対的に有利な結果に。
動画エンコードはCPUでやるより、グラボでやった方がずっと効率的です。
NVIDIA GeForceなら「NVEnc」、AMD Radeonなら「VCE」を使えます※。同じ画質に揃えたとしても、CPUはグラフィックボードの圧倒的な効率に勝てません。
今回のRyzen 5 5500GTで約5分もかかった処理が、RTX 4060なら50秒で終わっています。性能差はなんと6倍です。
※Intel ARCなら「QSV」を使えます。NVEnc以上に高速かつ高画質ですが、Intel ARC自体が人を選ぶグラボなので一般人に向いてません。
OBSでゲーム配信録画(Vtuberアバター)
無料で使えるゲーム配信ソフト「OBS Studio」と、モーションキャプチャー生成ソフト「VSeeFace」を使って、Vtuberアバターを着用した状態で「サイバーパンク2077(フルHD)」をTwitchで配信録画します。
モーションキャプチャー用カメラは「Sony a7C2」です。
配信設定 | 録画設定 |
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配信と録画の設定は以上です。
映像設定 | ゲーム設定 |
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配信と録画の解像度は「フルHD(1920 x 1080)」で、フレームレートが「60 fps」です。
配信と録画中の平均フレームレート
平均fps最低fps(下位1%)
配信と録画を同時に処理させると、平均フレームレートが大きく落ち込みます。
ゲームだけなら問題なく性能を出せていたCPU(Core i3 14100など)も、同時に録画配信だとフレームレートを落としてしまいます。
Ryzen 5 5500GTはギリギリ平均60 fpsを維持しますが、性能の下げ幅はほぼ20%です。Ryzen 5 5600の下げ幅(約16%)より大きいです。
平均fps最低fps(下位1%)
配信と録画をしていない状態の性能です。
Ryzen 5 5500GTにとって、Vtuberアバターを着用した状態でゲーム実況配信はとても負荷が大きいタスクです。
ゲーム側の設定を妥協する前提なら割となんとかなる可能性はありそうですが、ほぼ同じ価格帯で買えるRyzen 5 5600やCore i5 12400Fを選んだほうが賢い選択でしょう。
配信の滑らかさ(コマ落ち)を比較
配信中のガクッとした動き、いわゆる「コマ落ち」の割合を比較します。
Ryzen 5 5500GTにコマ落ちはほとんど見られませんでした。Core i3 14100でごくまれに画面が一瞬止まり、Ryzen 5 4500はそこそこの頻度でガクガクとパラパラマンガ状態に。
Ryzen 5 5500GTの消費電力について
(約20万円もする・・・1枚の板切れ)
電源ユニットの認証機関で知られるCybenetics Labs社の電力テスターを使って、CPUの消費電力を実際に測定します。
ゲームプレイ中の消費電力
平均消費電力
テストした12ゲームタイトルの平均消費電力をまとめました。
RTX 4060と組み合わせた場合、Ryzen 5 5500GTは平均36.9 Wの消費電力でした。もっとも消費電力が多いゲーム(サイバーパンク2077)で平均49 Wです。
それにしても比較データをよく見ると、Core i3 14100がいかつい消費電力です。4コアなのに平均57.8 Wも消費していて、6コアのCore i5 12400Fと大差ないです。
Ryzen 5 5500GTやRyzen 5 5600は消費電力の割に、平均フレームレートが高いCPUと評価できます。
(Ryzen 5でゲームプレイなら付属品↑で十分)
Ryzen 5 5500GT(5500)はせいぜい40 W程度の熱しか出ないです。
BTOパソコンの格安モデルによくある「CPUに付属する背の低いCPUクーラー」で問題なく冷やせます※。
平均消費電力
WQHD(2560 x 1440)時の平均消費電力です。
解像度が大きくなると、CPUよりもグラボの負荷が大きくなり、結果的に消費電力がやや減ります。
平均消費電力
4K(3840 x 2160)時の平均消費電力です。CPUよりグラボに負荷が集中するおかげで、消費電力が大きく減っています。
フルHDよりWQHD、WQHDより4Kの方がむしろ消費電力が減るのは直感に反する気がしますが、CPUの使用率(負荷率)が下がるから正しいです。
CPUをよく使えばそれだけ消費電力が上がるし、使っていなければ消費電力は下がります。とてもシンプルな理屈です。
オフィスワーク時の消費電力
平均消費電力ピーク値(上位1%)
おまけ程度に、ワークロードごとの消費電力を掲載しておきます。平均値とピーク値(上位1%)のデータです。
Ryzen 5 5500GT(5500)はシングルスレッド時にせいぜい18~24 W程度にとどまり、全コアを駆使するマルチスレッド負荷で約77 W程度です。
Ryzen 5 5500GT(5500)のアイドル消費電力は平均わずか3.5 Wです。
Core i3 14100が平均11.6 Wで、Ryzen 5 5600が平均12.9 Wほど。同じ6コア12スレのRyzen 5 5600と比較してほぼ10 Wも少なく抑えられています。
X(旧Twitter)で意見を集めたところ「Ryzen APUベースのRyzenはモノリシックデザインだから」だそうです。
Ryzen CPUは最低でも2個のチップ(CPUダイ + I/Oダイ)が入っていて、CPUが何もしていなくても片方のI/Oダイがある程度、電力を食ってしまいます。
一方、Ryzen APUはCPUダイ + I/Oダイをすべて1個のチップに詰め込んでいます。シンプルな構造に合わせて、電力制御もより効率的に洗練されており、待機電力を下げやすい傾向があります。
まとめ:「ゲーミングPC用」に旨味が少ないCPU
「Ryzen 5 5500GT」のデメリットと弱点
- ゲーミング性能があまり良くない
- グラボ用スロットが「PCIe 3.0」
- 対応SSDも「PCIe 3.0」まで
- 同じ価格帯にライバルが多い
- コスパ悪いです
「Ryzen 5 5500GT」のメリットと強み
- CPU性能はそこそこ良い
- アイドル時の消費電力が低い
- ワットパフォーマンスが高い
- 消費電力が少ない
- 内蔵GPU搭載(Radeon Vega 7)
- 価格が安い
「予算10万円台でゲーミングPCを自作したい」と考える人に、Ryzen 5 5500GTはそれほどおすすめできないです。
Ryzen 5 5500GT自体はそこまで悪いCPUではなく、価格の安さ(実質17000円~)を考えればかなり頑張っている印象を受けました。
しかし、同じ価格帯のライバルがゲーミング用途により魅力的です。約1.8万円くらいでRyzen 5 5600やCore i5 12400Fが買えます(2024年10月時点)。
内蔵GPUの有無をどう捉えるかで評価は変わってきますが、別途グラフィックボードを搭載する場合がほとんどのゲーミングPCなら、内蔵GPUの有無は重要じゃないでしょう。
コストパフォーマンスを考えてみる
CPUは単品で動作しないので、実際に組み込んだ場合のコストパフォーマンスについて考えてみます。ラインナップが幅広く、ちょうど解説に使いやすい「パソコン工房」を例にします。
(パソコン工房 より画像をお借りしました)
Ryzen 5 5500GTとRTX 4060の組み合わせが約13.8万円で、DDR4-3200メモリ(16 GB)、SSDの容量は1 TBです。
Core i5 12400FとRTX 4060の組み合わせが約13.0万円で、DDR5-4800メモリ(16 GB)、SSDの容量は500 GBです。
SSDの容量違いを考慮すると、ほとんど同じ価格帯に並びます。
予算 | CPU性能※ | ゲーム性能 | コスパ |
---|---|---|---|
約14万円 (予算+0%) | Core i5 12400F (性能+8%) | +14% | +11% |
約14万円 (予算+0%) | Ryzen 5 5500GT | – | – |
前回のレビュー(Ryzen 5 4500)よりコスパの計算はかんたんです。同じ値段で性能が上がっているから、単純にコスパと性能の伸びが同じになります。
※幾何平均(geomean)でCPU性能をスコア化して算出。
・・・結局、予算10万円台のBTOパソコンや自作PCは「Core i5 12400F」が非常に強いポジションを占めています。
BTOパソコンの場合、搭載メモリがDDR5-4800にほぼ切り替わっていて、コスパの良いポジションをさらに強固にしてしまった感。
以上「Ryzen 5 5500GTをベンチマーク:「Zen3」な6コア搭載で1.8万円の格安CPUはゲームにあり?」について、検証と解説でした。予算10~14万円台のCPU選びに迷っている方の参考になれば幸いです。
【もっと詳しく】ゲーム別ベンチマーク
RTX 4060におすすめなゲーミングモニター
フルHD(1920 x 1080)で144~165 Hz対応のゲーミングモニターがおすすめです。
【グラボ別】おすすめなゲーミングPC
筆者イチオシが「RTX 4070 Ti SUPER」モデルです。フルHD~4Kゲーミングまで、現実的な予算で幅広く対応できます。
予算20万円半ばなら、「RTX 4070 SUPER」を搭載したゲーミングPCがおすすめです。
予算15~17万円あたりは「RTX 4060 Ti」が無難です。RTX 4060 Tiの場合、CPUは最低でもCore i5 12400F(Ryzen 7 5700X)以上にしましょう。
12400とDDR5の組み合わせは、DDR4との組み合わせより最新のゲームでは性能差がより開く傾向がHUBの検証などで確認されているので、DDR4は選ばない方がいいのかもしれませんね。
5500Gの性能が低いよりRTX4060の性能が思ったより高い(笑)
エントリーグレード(4050)が消滅してる現在、実質これがロースペックPCの定番だと思いますが
順当なCPUをチョイスした低価格PCの性能は意外と高いのかもしれませんね
これってグラフィックが重い場合にCPUの差があまり出てこないのであれば、高解像度や重いタイトルで遊びたいコアゲーマの方がCPUにかける値段をケチってもいいんですか?
グラフィックの負荷が重いタイトルでRTX4060クラスのグラボ使うのであればCPUケチっても大差は出ないと言えるけど、負荷が重いのにミドルロークラスのグラボ使ってる時点で快適プレイ見込めないでしょ。
じゃぁもっと上位のグラボ使いましょうってなった時にCPUががっつり足を引っ張って上位グラボの性能を大きく殺してしまうので、グラフィックの負荷が重いタイトルでCPUケチるのは間違いと言える。
考え方自体は間違ってないですけど
今の状況だと下げても5600無印までかなとは思います
重いタイトルをやりたいコアゲーマーは4060でなくもっと上位のグラボを選ぶでしょうし、その場合はもっとCPUの能力不足が出てしまうので、どっちにしろこのCPUはやめておいた方がいいでしょうね。
コアゲーマーで知識があるなら数千円けちって快適性を下げるって選択肢は選ばないでしょうし。
5500GTにはそこそこの内蔵GPUがあるから
重い3Dゲームをやらなくなった時にグラボ外して売ってもそのままPC使えるって点は5600搭載PCには無い魅力かと
映ればいいってだけのグラボなら5000円のGT710とか8000円のGT730とかもあるけど
それらと違ってsteamの軽めのインディーゲー程度は普通にプレイできる
4500がダメなのはみんな薄々勘づいてはいたが5500GTも足切りライン入ったか…
数千円ケチって12400と5700Xより下のラインにするメリットほぼないなこれ
シミュレーション速度に言及が有るので、ご存じでない方向けの補足:
Cities Skylines 2は起動時のオプションに -developerMode を付けて起動すると、
TABキーで開く画面内の Smooth speed の値から
実際のシミュレーション速度が確認できます。
実際にシティスカをプレイする人にとってはfpsより
よっぽどシミュレーション速度の方が重要だったりするんですが、
ここの数値で比較したベンチマークってほとんど存在しないんですよねぇ
BTO最低ラインのAMD CPUはZen3だとしてもVermeer以上必須だな
それより以前はミドルクラスGPUの足を引っ張る
4500・5500・5500GTに合わせるならRTX3050 6Gまでが妥当かね
マジレスするならば、AMDの”G”付のGPU内臓タイプは”dGPU”と合わせるようなモノじゃない
dGPUと合わせるならばやかもち氏が書いている通りに、5500GT/5600GTと同等価格か安い5700(X)/5600(X)を買うべきですね
ある程度知識のある自作erは分かってるんだけどBTOはそこまでバランス考えてないからなぁ
あと5700もCezanneやね、ややこしいけど
レビューとしては必要だけど
「今から新規にDDR4はやめとけ」ってスタンスで良いと思うけどね
こういうサイトの論調や総評だけ見て買う層は
終わった規格を買っても不満と恨みしか残らんし
色々と判ってるやつは
DDR4で組むなり買うなりするんだし
5500GT+dGPUだとそれは当たり前だろうという結果ですねw
PCに詳しい人ならば絶対にしない組み合わせだが
実際にその手の謎の組み合わせPCが販売されているのは面白い
自作オタならば5500GT辺りは、我が家のサブ機のように単品でFHDとモニターとあわせて
軽いゲームやメイン機の補助的な立ち位置にするという発想になるけどねぇ…
受け売り知識でGとXの説明はできるけど実際ベンチしたことが無い人が結構いる
AMDもcezanneベースの5500や5700を売ったりBTO各社がグラボ付けて売っている
現状や実際プレイしてみるとグラボつけると快適でしかない
RTX4060は接続がPCI-E×8なのでGen3とGen4の帯域差をモロに受けるんですよね
5500GTは使うなら内蔵GPUだけで小型機組んで動画やブラウザゲームとかかなぁ…
実際に4060を使ってPCIe3.0と4.0の差を計測した動画を上げている人なんか大量に居るから見てみたら?
負荷軽めのゲームほどfps差がはっきり出るけど平均4%前後の差なので、150fps前後出る場合に10fpsも変わらないくらい。
その一桁fpsの違いを「俺だったら体感可能」と思うか「体感不可能だろうが気持ち悪い」と思うか「その程度どうでも良い」と思うかは人それぞれ。
ラスアスみたいに重いゲームでは平均60fps切ったりするけど、それだと差は2~3fps程度。
4060くらいなら4×8と3×8の差はほとんど無いと思う
前までこの価格帯に5600Gがいたから何となく躊躇するよね…(5500GTのほうが下位モデルでいいんだよね?)
13600k以上ならともかくそれ以下の価格帯だとアリエクの5700x3dと7500fが強すぎて他が霞む
アリエクを使いたくない人でもプラス数千円くらいの値段でメルカリで転売している人がいるからそれで買えばいいし
APUなのにグラボ付きの評価と言う観点に違和感
G付きRyzenは常にDeskMini専用
「まずAPUで組んで、機会を見てグラボを追加」とかあり得ないでしょ
BTOの低価格帯RTX4060搭載モデルは、Ryzen 5 4500かRyzen 5 5500を採用してるケースが多いね。
5700Xって配信時こんなに数値落とすの
8コアあるから6コアの12400より数字出ると思ってたわ
まあ「ゲームは出来さえすればいい、とにかく安く」って人向けと思います
まさに5500GTユーザですが、内蔵グラ頼りでGPU非搭載、A520マザボ+DDR4(3200)8GB2枚+400W電源で総額5万円以内で済んでます
これでGPU足したら値段は倍になるし、むしろCPUとの兼ね合いを考えるのが大変です
オーバークロックさせるつもりがないなら5600GTよりも3000円安いこちらでしょう
APUはグラボ挿しても結構動く構成だからBTOにも採用される
Vermeerは電力効率が悪くてベンチだけって感じどうせインテルに負けるし