Intel Coreシリーズ「i3 / i5 / i7」世代一覧と性能差まとめ

インテルがCPUを作る企業であることを知っている人は多い。やや少なくなるが「Core i7」を知っている人も多いと思います。しかし、それだけ有名なIntel Coreシリーズに「世代」が存在するのを知っている人は割りと少数派です。

この記事では初心者向けに分かりやすく、Coreシリーズの世代一覧と性能差を解説してみます。

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 Intel Coreシリーズの世代一覧

世代プロセス代表例対応ソケット対応チップセット対応OS
1th Nehalem45nmCore i7 875KLGA 1156Intel 5Windows XP / 7 / 8 / 8.1 / 10
Core i5 760
Core i3 560
2th Sandy Bridge32nmCore i7 2700KLGA 1155Intel 6 / 7
Core i5 2500K
Core i3 2100
3th Ivy Bridge22nmCore i7 3770KIntel 7
Core i5 3570K
Core i3 3250
4th HaswellCore i7 4790KLGA 1150Intel 8 / 9
Core i5 4690K
Core i3 4170
5th Broadwell14nmCore i7 5775CIntel 9Windows 7 / 8 / 8.1 / 10
Core i5 5675C
6th SkylakeCore i7 6700KLGA 1151Intel 100 / 200
Core i5 6500
Core i3 6100
7th KabylakeCore i7 7700KIntel 200Windows 10
Core i5 7500
Core i3 7100
8th Coffee LakeCore i7 8700KLGA 1151 (v2)Intel 300
Core i5 8400
Core i3 8100
9th Cannon Lake10nm不明不明不明

※ 話をカンタンにするために、Core i7の上位に位置する「Extreme Edition」を省いています。

現在のCore i3、Core i5、Core i7のブランド展開は2008年に登場した「Nehalem」世代が全ての始まりです。それから1年ごとのペースで世代更新を行い、Coreシリーズの性能アップが図られている。

そして世代を更新して設計が変更されるたび、CPUのソケットが新しくなっています。この表を見ての通り、Intel Coreシリーズはだいたい2世代おきにソケットを変更しており、互換性が悪いのがよく分かります(苦笑)。

第8世代の「LGA 1151」は従来のと別物

なお、ソケットについての注意点は第8世代Coffee Lakeです。多くのサイトで「LGA 1151」と紹介されていて、パッと見は「6世代や7世代と同じなんだな。」という印象を受けてしまう。…実際は違います

6~7世代のLGA 11518世代のLGA 1151 (v2)

第8世代はコア数が増量されたので、それに伴ってソケットのピン配置が微妙に違うのです。だから第8世代のCoreシリーズは従来の第6~7世代で使われていたソケットに設置こそ出来るが、起動はしません

第7世代以降はWindows 10しか使えない

次によく知っておいて欲しいのが、使えるWindowsの違いです。第6世代のSkylakeまでは、Windows 7や8.1を正式サポートしていました(Win XPは上級者向けです)。

しかし、第7世代のKabylake以降はWindows 10のみをサポートしており、Windows XPや7をインストールしようとしてもインストール画面が開きません。最新世代でWin 7を使いたいと考えている人は…諦めましょう。

これはIntelだけでなくライバルの「AMD Ryzen」も同じなので、基本的に最新のCPUで古いWindowsを使うのは無理だと思っておけば大丈夫。

世代の見分け方

世代を見分ける方法は超カンタンです。Intel Coreシリーズの商品名はこのイラストにまとめた通りで、4桁の型番の一番最初を見れば良い。「2100」なら第2世代、「8700」なら第8世代です。

世代の見分け方(早見表)
1th Nehalem型番が3桁しかないCore i7 875K
2th Sandy Bridge4桁の最初の一文字が「2」Core i7 2700K
3th Ivy Bridge4桁の最初の一文字が「3」Core i7 3770K
4th Haswell4桁の最初の一文字が「4」Core i7 4790K
5th Broadwell4桁の最初の一文字が「5」Core i7 5775C
6th Skylake4桁の最初の一文字が「6」Core i7 6700K
7th Kabylake4桁の最初の一文字が「7」Core i7 7700K
8th Coffee Lake4桁の最初の一文字が「8」Core i7 8700K
9th Cannon Lake4桁の最初の一文字が「9」Core i7 9700K

この命名方法だと第10世代以降はどうなるんだろう。「Core i7 10700K」とかダサイよね。NVIDIAのように「Core i3 1031T」や「Core i7 1070K」という命名になるかもしれません(妄想ですが)。

接尾辞(Suffix)とは?

型番の一番後ろに付属している「一文字のアルファベット」。いわゆる接尾辞(英語でSuffix)と呼ばれるもので、Intel CPUの場合はそのCPUの性質や特徴を示すために使われています。代表的な接尾辞は以下の通り。

接尾辞意味内容
無印なしごく普通のCPU。
XE超ハイエンド「Core X」シリーズの最上位(Extreme Edition)につけられる。
Xハイエンド「Core X」シリーズにつけられる。
K倍率ロックフリー「アンロック版」とも呼ばれる。CPUのクロック周波数の「倍率」が自由に設定できる、オーバークロック特化型のCPU。性能重視なら「K付き」がベスト。
T省電力デスクトップ向けの省電力モデル。TDPが35Wくらいに設定されている。
U省電力モバイル向けの省電力モデル。TDPは15Wに抑えられている。
Y超省電力薄型ノート、タブレット向けの省電力モデル。TDPはわずか5Wしか無い。性能は…お察しください。
HGPU強化無印版より優秀な内蔵グラフィックスを搭載している。
HK倍率ロックフリーノートパソコン向け。内容はデスクトップ向けの「K」と同じです。
HQ高性能第8世代以降は見なくなった。「U」よりコア数が多く、TDPが高い性能特化型のCPUです。
GGPU特化内蔵グラフィックスに「AMD Radeon Vega M」を搭載している。桁違いのグラフィック性能を持つ。

デスクトップ向けCPUなら「K」「T」の2つを覚えておきましょう。モバイル向けなら「U」「Y」「H」「G」の4つを知っておけば困らないと思います。それぞれがどのように違うのかは、各レビュー記事を読めば分かりやすい。

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Intel Coreの世代ごとの性能差

世代の互換性や型番の読み方については、だいたい解説できた。次は「Intel Coreって世代更新でどれくらい性能が変わるの?」という素朴な疑問について、ベンチマークデータを用いて解説したい。

こちらのデータベースから、世代ごとの性能差をまとめていく。

Core i7の世代ごとの性能比較

世代別Core i7の性能(Cinebench R15)

  • Core i7 8700K
    1364
  • Core i7 7700K
    988
  • Core i7 6700K
    880
  • Core i7 5775C
    772
  • Core i7 4790K
    781
  • Core i7 3770K
    664
  • Core i7 2700K
    689
  • Core i7 875K
    432

8th Coffee Lake6th & 7th

世代更新には多くの場合「製造プロセスの微細化」が伴います。同じ面積により多くのチップを載せられるようになるので、同じコストで高いパフォーマンスを得ることが出来る。

しかし最近のIntel Coreシリーズはプロセスの微細化が14nm以降は止まっている。第8世代だけ飛び抜けて性能が高いのは単に「コア数を増やした」だけであって、技術革新が原因では無いことは覚えておきたい。

Core i7は初代以来「4コア / 8スレッド」を貫いてきたが、第8世代からは「6コア / 12スレッド」になっている。次に登場する第9~10世代は「8コア / 16スレッド」になるという噂もあります。

Core i5の世代ごとの性能比較

世代別Core i5の性能(Cinebench R15)

  • Core i5 8400
    843
  • Core i5 7400
    541
  • Core i5 6400
    420
  • Core i5 5675C
    590
  • Core i5 4570
    521
  • Core i5 3450
    462
  • Core i5 2500
    436
  • Core i5 750
    297

Core i7と同様、Core i5も世代更新ごとに性能を伸ばしている。第8世代は「6コア / 6スレッド」になったので性能が急激に伸びた。その性能は従来のCore i7と互角レベル。

Core i3の世代ごとの性能比較

世代別Core i3の性能(Cinebench R15)

  • Core i3 8100
    566
  • Core i3 7100
    423
  • Core i3 6100
    308
  • Core i3 4170
    373
  • Core i3 3210
    284
  • Core i3 2100
    233

Core i3もじわじわと性能を伸ばしています。300~400点をうろうろとしていたが、第8世代から「4コア」になって一気に600点近くまで性能を伸ばした。今のCore i3は昔のCore i5と互角レベルです。

今からCoreシリーズを選ぶなら絶対に「第8世代」を

シリーズ第7世代まで第8世代より増減
Core i74コア / 8スレッド6コア / 12スレッド1.5倍
Core i54コア / 4スレッド6コア / 6スレッド1.5倍
Core i32コア / 4スレッド4コア / 4スレッド2.0倍

というわけで、これからIntel Coreシリーズを選ぼうと思っているなら「第8世代」一択です。コア数が増量されているので、旧世代のCoreシリーズを今から選ぶメリットはほとんど無い。

あえて旧世代を選ぶメリットを挙げるなら「Windows 7を使いたい。」でしょうか。中古で数千円から手に入る第3~4世代のCore i5は、個人的にも割りとオススメですので、Win 7使いたいならそのあたりをどうぞ。

筆者が使っていた中古は「i5 3450」と「i5 4670」「i7 4770K」の3種類。今年中にすべて最新CPUに乗り換え予定で、既に運用中はi5 3450だけですし。

Intel Coreシリーズまとめ

最後にここまで解説してきた、Intel Coreシリーズの世代や注意するべき互換性の話についてまとめます。

世代プロセス代表例対応ソケット対応チップセット対応OS
1th Nehalem45nmCore i7 875KLGA 1156Intel 5Windows XP / 7 / 8 / 8.1 / 10
Core i5 760
Core i3 560
2th Sandy Bridge32nmCore i7 2700KLGA 1155Intel 6 / 7
Core i5 2500K
Core i3 2100
3th Ivy Bridge22nmCore i7 3770KIntel 7
Core i5 3570K
Core i3 3250
4th HaswellCore i7 4790KLGA 1150Intel 8 / 9
Core i5 4690K
Core i3 4170
5th Broadwell14nmCore i7 5775CIntel 9Windows 7 / 8 / 8.1 / 10
Core i5 5675C
6th SkylakeCore i7 6700KLGA 1151Intel 100 / 200
Core i5 6500
Core i3 6100
7th KabylakeCore i7 7700KIntel 200Windows 10
Core i5 7500
Core i3 7100
8th Coffee LakeCore i7 8700KLGA 1151 (v2)Intel 300
Core i5 8400
Core i3 8100
9th Cannon Lake10nm不明不明不明

世代ごとに、対応しているCPUソケット・チップセット・OSが違うので、しっかりと規格を確認して間違えないように。特に第8世代は従来のソケットとは別物なのに「LGA 1151」と表記するサイトが多いです。

そして困ったことにマザーボードを作っているメーカーも「LGA 1151」表記を維持しています。よって、第8世代が使える条件は「LGA 1151(v2)とIntel 300チップセット」と覚えておくこと。

マザーボードに「Intel B360」だとか「Intel Z370」といったチップセットが搭載されているなら、無条件に第8世代対応マザーボードです。「Intel H270」や「Intel Z170」では使えない。

使いたい世代必要な環境
8th Coffee LakeLGA 1151(v2) かつ Intel Z370 / H370 / B360 / H310 そして Windows 10
7th KabylakeLGA 1151 かつ Intel Z270 / H270 / B250 そして Windows 10
6th SkylakeLGA 1151 かつ Intel Z170 / H170 / B150 / H110 そして Windows 7 ~ 10

もっとザックリまとめてみた。

初心者もち
これさ、Intel H170で第7世代は使えないの?
自作歴22台のやかもち
チップセットに前方互換性は無いんだけど、BIOSアップデートすれば可能だったりする。マザーボードメーカーが対応方法を解説しているので、そのあたりを参考にしてください。

自分が使っているシステムを確認する

「今使っているパソコンに入っているCPUの型番を知りたい。」「マザーボードのチップセットを調べて、1世代新しいCPUに乗り換えられるか確認したい。」という人向けに、以下の記事をおすすめします。

CPUを確認(タスクマネージャー)

CPUの型番を見るだけなら「タスクマネージャー」で十分。マザーボードに搭載されているチップセットを見るなら「CPU-Z」を使うと分かりやすい。などなど…色々と解説しています。

おすすめなCPUと選び方

「システムの新調を考えているので、CPUの選び方やオススメを知りたい。」という人には、以下の記事がおすすめ。

ものすごく詳しく解説したバイヤーズガイド的な記事。

2018年時点の、おすすめCPUを厳選した記事。RyzenシリーズかCoreシリーズのどちらにしようか悩んでいるなら、最近執筆したガイド記事も読んでみてください。


以上「Intel Coreシリーズ、i3 / i5 / i7の世代一覧と性能差まとめ」について解説でした。

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12 件のコメント

  • Corei3の説明書きで「今のCore i5は昔のCore i5と互角レベルです。」になっちゃってますよ。

  • i5 8400のスコアが他記事では950とかですがこの記事だと100程度下がって845になっています。これは誤植ですか?

    • 手持ちのi5 8400は970(MeltdownとSpectre v1の対策マイクロコード導入)なので、おそらく誤植でしょうね。
      それかメモリがシングルチャンネルで動いていたとかのイレギュラー状態だったか。

  • i7のベンチマークグラフ、i5やi3のデータまで入ってグチャグチャになってますが…
    これは意図的な物なので?

  • VR用に初の自作pcを制作してるのですが、core i9-7980XE, cpu クーラーCorsair H115i PRO,マザーボード MSI X299 GAMING PRO CARBON AC,電源Corsair HX1000i ,グラボMSI RTX 2080 Ti Gaming X Trio、”メモリ(多分32gb)とケース(多分Versa H26)未定” 

    の要領で当ブログを参考にしながら長い時間かけて組んでいってます。エンコードやグラボについての記事は大変参考になりました。クマメタル化とかも少し気になってます。これから色々とお世話になると思うのでハイエンドに仕上げていっているつもりですが、私自身初の自作ですのであまり自信がありません。何かアドバイス等があればご教授お願いします。

    • ケースはまだ未定、ということでしょうか?
      Versa H26でも特に問題ないですが、全体的にハイエンド構成なので、もう少し良いPCケースを選んでいいと思います。

      たとえば「MasterCase H500P」。
      200mmファンが2個付属していて、天面の側面にスリットが用意されています。エアフローをかなり確保しやすいので、排熱が大きい「RTX 2080 Ti Gaming X Trio」も安心して使えます。

      • 返答ありがとうございます。
        パフォーマンスの構成についてpcパーツの理解は教養を深めることができたのですが、ケースに関しては全くのド素人、経験が無い為使い勝手の認識が乏しく、価格コムを参照にコスパとレビューで考えていました。
        MasterCase H500Pは価格もですが重さが倍なのに少し驚きましたが、実際に届いてもなく確保もできてないパーツもある身ですので実機を試されている方の意見として前向きに検討してみます。

        記事にも出ているVRに関してなのですが主さんはVRもされているのでしょう?

        • < 主さんはVRもされているのでしょうか?
          VRゲーミングはあまりやってないですね。ゲーミングモニター(144Hz)でSteamのゲームをプレイする程度です。

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