Zen 4世代のハイエンド(7700X)に対抗するべく、インテルが投入した第13世代Raptor LakeのハイエンドCPU「Core i7 13700K」を入手しました。
ほぼ同じ価格帯のRyzen 7 7700Xや、前世代のCore i7 12700Kからどれほど進化したのか? 実際にベンチマークを回して確認します。
(公開:2022/10/29 | 更新:2022/10/29)
今回のレビューで使用する「Core i7 13700K」をインテルから提供いただきました。なお、レビュー内容に関して、ベンチマークの指定や使用機材の要望(例:DDR5-6000メモリの強要等)は一切ありませんでした。従来どおりIntel Z690 + DDR4プラットフォームにてテストを行います。
Core i7 13700Kの仕様とスペック
CPU | Core i7 13700K | Core i7 12700K | Ryzen 7 7700X |
---|---|---|---|
ロゴ | |||
世代 | 13th Raptor Lake S | 12th Alder Lake S | 5th Zen 4 |
プロセス | 10 nm | 10 nm | 5 nm |
TIMCPU内部の熱伝導材 | ソルダリング薄化ダイ & IHSを分厚く | ソルダリング薄化ダイ & IHSを分厚く | ソルダリング |
ソケット | LGA 1700 | LGA 1700 | Socket AM5 |
チップセット | Intel 600 / 700 | Intel 600 / 700 | AMD 600 |
コア数 | 16 | 12 | 8 |
スレッド数 | 24 | 20 | 16 |
ベースクロック | 3.40 GHz | 3.70 GHz | 4.50 GHz |
ブーストクロック | 5.40 GHz | 4.90 GHz | 5.40 GHz |
内蔵GPU | UHD 770 | UHD 770 | Radeon Graphics(2CU) |
GPUクロック | 300 ~ 1550 MHz | 300 ~ 1550 MHz | 2200 MHz |
TDP | 125 W | 125 W | 105 W |
MSRP | $ 419 | $ 419 | $ 399 |
参考価格 | 74800 円 | 60800 円 | 66800 円 |
CPU | Core i7 13700K | Core i7 12700K | Ryzen 7 7700X |
---|---|---|---|
世代 | 13th Raptor Lake S | 12th Alder Lake S | 5th Zen 4 |
プロセス | 10 nm | 10 nm | 5 nm |
TIMCPU内部の熱伝導材 | ソルダリング薄化ダイ & IHSを分厚く | ソルダリング薄化ダイ & IHSを分厚く | ソルダリング |
ソケット | LGA 1700 | LGA 1700 | Socket AM5 |
チップセット | Intel 600 / 700 | Intel 600 / 700 | AMD 600 |
コア数 | 16 | 12 | 8 |
スレッド数 | 24 | 20 | 16 |
ベースクロック | 3.40 GHz | 3.70 GHz | 4.50 GHz |
ブーストクロック | 5.40 GHz | 4.90 GHz | 5.40 GHz |
手動OC | 可能 | 可能 | 可能 |
L1 Cache | 1408 KB | 1024 KB | 512 KB |
L2 Cache | 24 MB | 12 MB | 8 MB |
L3 Cache | 30 MB | 25 MB | 32 MB |
対応メモリ | DDR5-5600 DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR5-5200 |
チャネル | x2 | x2 | x2 |
最大メモリ | 128 GB | 128 GB | 128 GB |
ECCメモリ | 不可 | 不可 | U-DIMMのみ |
PCIeレーン | Gen5 + Gen4 | Gen5 + Gen4 | Gen5 |
16 + 4 | 16 + 4 | 24 | |
レーン構成 | 1×16 + 4 | 1×16 + 4 | 1×16 + 1×4 + 1×4 |
2×8 + 4 | 2×8 + 4 | 2×8 + 1×4 + 1×4 | |
– | – | 1×8 + 2×4 + 1×4 | |
内蔵GPU | UHD 770 | UHD 770 | Radeon Graphics(2CU) |
GPUクロック | 300 ~ 1550 MHz | 300 ~ 1550 MHz | 2200 MHz |
TDP | 125 W | 125 W | 105 W |
MSRP | $ 419 | $ 419 | $ 399 |
参考価格 | 74800 円 | 60800 円 | 66800 円 |
「Core i7 13700K」は、第13世代Raptor Lakeのハイエンドクラスに位置づけられるCPUです。
価格を419ドルのまま据え置き、スペックを従来のCore i9 12900K並みに底上げしています。加えて、Alder Lake設計をやや改良したRaptor Lake設計を採用し、i9 12900Kを上回る性能と電力効率を目指します。
かんたんに言えば、実質的なCore i9 12900Kのアップグレード版が従来のCore i7と同じ価格で買える、シンプルにコスパの良いCPUです。
インテルが大手メディア向けに配布したレビューキットに唯一含まれていないCore i7 13700Kですが、価格設定やスペックを見る限りきちんとアップグレードを果たしています。
3世代前のCore i7 10700Kととても境遇が似たCPUです(※こちらもCore i9 9900K相当の性能がi7の値段が買えるようになった良コスパCPUでした)。
前世代をほぼ流用した「Raptor Lake」設計
Core i7 13700Kで採用されているRaptor Lake設計は、基本的には前世代のAlder Lakeから大部分を流用した設計です。
ライバルのZen 4世代のように、フロントエンドの調整や改良、分岐予測精度を高めるためのOpキャッシュ増量など。IPC(= クロックあたりの処理性能)を向上させる設計変更が行われていません。
世代更新で期待されるIPC改善なしに、インテルはRaptor Lake世代においてシングルスレッド性能で15%、マルチスレッド性能で約40%の性能アップを強くアピールしています。
IPC改善を伴わない設計でどうやって大幅な性能アップを実現したのか。以下に挙げるインテルらしい「ゴリ押し」設計が主です。
- ブーストクロックの改善(= 消費電力の増加)
- L2キャッシュの増量(1.25 MB → 2.0 MB)
- リングバスの動作クロックを改善
- 効率コア(Eコア)の増量(面積+8.7 mm²)
- 対応メモリクロックの向上(DDR5-5600)
- ダイ面積は215 mm²から257 mm²に巨大化
IPCを改善せずに性能アップを狙うなら、まずはブーストクロックの底上げです。クロック周波数が上がればシングルスレッドとマルチスレッドどちらも改善できます。
ゲーミング性能対策として、PコアのL2キャッシュを1.25 MB → 2.0 MBへ増量(i7 13700Kの場合、L2キャッシュは合計16 MB)し、実効性能に影響があるリングバスの動作クロック(キャッシュレシオ)も向上させています。
リングバスの動作クロックは「血の巡り」に近い概念です。同じクロック周波数でも、リングバスのクロックが遅すぎると効率よく性能を出せなかったりゲーミング性能に悪影響です。
Core i7 13700Kの場合、Core i7 12700Kと比較して高負荷時のキャッシュレシオが3.6 GHzから4.5 GHz(+900 MHz)に改善されています。
しかし、ブーストクロックとキャッシュレシオの改善だけでは、ライバルのZen 4世代に対してベンチマークで見劣りする可能性が高いです。
インテルは今回の戦いを制するべく、マルチスレッド性能を効率よく稼げる「Eコア」を最大8コア増設します。ダイ面積にして約17.3 mm²を追加で費やして、最大8つのEコアと8 MBのL3キャッシュを増築します。
CPU | Core i7 13700K | Core i7 12700K | Ryzen 7 7700X |
---|---|---|---|
対応メモリ | DDR5-5600 DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR5-5200 |
チャネル | x2 | x2 | x2 |
最大メモリ | 128 GB | 128 GB | 128 GB |
ECCメモリ | 不可 | 不可 | U-DIMMのみ |
対応メモリはDDR5-4800からDDR5-5600に伸びており、より高クロックなDDR5メモリを利用しやすい環境です。
以上のさまざまな改善により、Raptor Lakeのダイ面積は215 mm²から257 mm²に巨大化。Eコアの増量に17.3 mm²(+8コア)、残りの24.7 mm²はおそらくL2キャッシュの増量に費やされています。
Raptor Lakeでは、引き続き従来世代と同じく「Intel 7(Intel 10 nm ESF)」プロセスが使われているため、トランジスタ密度の向上は見込まれません。よって設計規模の肥大化はダイレクトに面積増加に直結します。
Core i7 13700KのCPU性能:5950Xと12900Kをあっさり圧倒
テスト環境
テスト環境 「ちもろぐ専用ベンチ機(2022)」 | ||
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スペック | Raptor Lake / Alder Lake | Zen 4 |
CPU | Core i7 13700K | Ryzen 7 7700X |
冷却 | NZXT Kraken X63 280 mm簡易水冷クーラー | |
マザーボード | ASUS TUF GAMING Z690-PLUS WIFI D4 | ASUS TUF GAMINGX670E-PLUS |
メモリ | DDR4-3200 16GB x2使用モデル「Elite Plus UD-D4 3200」 | DDR5-4800 16GB x2使用モデル「CT2K16G48C40U5」 |
グラボ | RTX 3080 10GB使用モデル「MSI VENTUS 3X OC」 | |
SSD | NVMe 1TB使用モデル「Samsung 970 EVO Plus」 | |
電源ユニットシステム全体 | 1200 W(80+ Platnium)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 | |
電源ユニットCPUのみ | 850 W(80+ Gold)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 | |
OS | Windows 11 Pro(Build 22000) | |
ドライバ | NVIDIA 517.48 DCH |
ASUS Z690-PLUS WIFI D4にCore i7 13700Kを搭載してベンチマークを回したところ、Cinebench R23で14000点前後しかスコアが出ない謎の症状に遭遇しました。
いろいろと苦戦した結果、Intel MEとBIOSの更新で解決します。今回のCore i7 13700Kにて使用した各バージョンは以下の通り。
- Management Engine Interface:2229.3.2.0
- Intel ME Firmware Version:16.1.25.1885
- BIOS:2103(2022/10/19)
これらのアップデートで、Core i7 13700Kが本来の性能を出せるように。Z690マザーボードでRaptor Lake世代を使う場合は、UEFIとIntel MEのバージョンを最新版にしたほうが良いかもしれません。
従来どおり、Intel Z690マザーボードとDDR4-3200(ネイティブメモリ)を使って、Core i7 13700Kの性能をベンチマークします。
第13世代Raptor LakeもZen 4と同じくDDR5メモリに対応しています。しかし、DDR5メモリと対応マザーボードは比較的に価格が高いです。
Raptor Lakeでは、従来のIntel 600マザーボードとDDR4メモリも利用でき、導入コストをZen 4より抑えられるメリットが強いです。
よって最新のIntel Z790とDDR5メモリを使ってしまうとRaptor Lakeの良さを1つ潰すことになり、面白みに欠けます。Core i7 13700K(DDR4-3200)が、Zen 4(DDR5-4800)にどこまで対抗できるか見ものです。
レンダリング性能
CPUの性能をはかるベンチマークとして、「CPUレンダリング」は定番の方法です。ちもろぐでは、下記3つのソフトを用いてCPUレンダリング性能をテストします。
- Cinebench R15
- Cinebench R23
- Blender 3.3.0
日本国内だけでなく、国際的にも定番のベンチマークソフトです。なお、CPUレンダリングで調べた性能はあくまでも目安であり、CPUの性能を代表するスコアではない点は注意してください。
Core i7 13700Kのマルチスレッド性能はなんと30000点超え。従来の12700Kから約34%も伸びて、Ryzen 9 5950XやCore i9 12900Kを軽々と上回るスコアです。
導入コスト含めて同価格帯にあたるRyzen 7 7700Xに対して、約1.5倍もマルチスレッド性能が高いです。
体感性能に影響が大きいシングルスレッド性能は約2100点で、i7 12700Kから約7%伸びています。Ryzen 7 7700XやCore i9 12900Kを超えて、比較した中で最高のシングルスレッド性能です。
Blender Benchmarkのレンダリングスコアもほぼ同じ傾向です。従来比で約35%の性能アップを果たし、Ryzen 9 5950X以上のレンダリング性能を示します。
動画エンコード
CPUレンダリングと並んで、動画エンコードはCPUの性能を調べる定番の方法です。
- Handbrake
- Aviutl(rigaya氏の拡張プラグインを使用)
ちもろぐでは、フリー動画エンコードソフト「Handbrake」と、日本国内で人気の動画編集ソフト「Aviutl」における動画エンコード速度をテストします。
x264エンコードでは、レンダリング性能とおおむね比例する傾向です。従来比でおよそ22%の性能アップで、Core i9 12900KやRyzen 9 5950Xを1割程度追い越します。
負荷が重たいx265エンコードは16~18%の性能アップで、x264と同じくRyzen 9 5950X以上のエンコード性能を発揮します。
Aviutlにて、拡張プラグイン「x264guiEx」「x265guiEx」を使って動画エンコードをしました。
処理が軽い「x264」、処理が重い「x265」どちらも前世代から約19~23%の性能アップ。比較に入れたCPUでトップの性能です。
AI(機械学習)
2022年ごろから、AIでデジタルイラストを生成する「Stable Diffusion」をはじめ、AI(機械学習)を応用した技術が一般人の間でも身近な存在になりました。
ちもろぐのCPUベンチマークも流行に習って、機械学習のベンチマークを試験的に取り入れます。
- TensorFlow(実務で人気のフレームワーク)
- PyTorch(学術研究で人気のフレームワーク)
- 4x BSRGAN(機械学習による画像アップスケール)
- Stable Diffusion(機械学習によるイラスト生成)
新しいCPUレビューで試験的に取り入れたベンチマークは以上4つです。
AnacondaプロンプトからTensorFlow 2をロードして、単純な手書き文字の自動認識(MNIST)トレーニングを実行します。
すべてのCPUコアが処理に使われる設定ですが、実際の結果はZen 4世代に届きません。マルチスレッド性能よりも、メモリのスループットが重視される傾向が強いです。
AnacondaプロンプトからPyTorchをロードして、PyTorch公式が提供しているベンチマーク用のコード(torch.utils.benchmark as benchmark)を使って処理性能をテストします。
なお、処理時間を伸ばすためにベンチマークコードに含める乱数行列は10000×8192として、テストの実行回数は250回です。処理1回あたりの時間に250回をかけて、合計処理時間を求めます。
TensorFlowと同じく、PyTorchもいまいちコア数とベンチマーク結果がスケーリングしないです。スコアの傾向を見る限り、メモリのスループットが重要です。
次は4x BSRGANを使って、512 x 512サイズ画像の超解像(アップスケーリング)をテストします。アップスケーリング後のサイズは2048 x 2048(※BSRGANは4倍のみ対応)です。
基本的にコアスレッドの増加に比例して処理時間が縮みますが、DDR5メモリの高いスループットも効果があるように見えます。Core i7 13700KはRyzen 7 7700X(DDR5)を超えて首位の性能です。
最後のAIベンチマークは「AI絵師」で話題になっているStable Diffusionです。
初期設定の512×512生成だとグラボでしか処理できないですが、4分の1にあたる256×256生成ならCPUで実行できます。結果はおおむねCPUのマルチスレッド性能に比例しており、Core i9 12900Kを上回ります。
しかし、16コア24スレッドの性能でも256×256イラストの生成はうまくいかないです。Stable Diffusionで満足なイラストを描かせるなら、RTX 30や40シリーズを使うのが無難でしょう。
動画編集
「Davinci Resolve」はフリー動画編集ソフトとして、Aviutlと並んで完成度の高いソフトです。カラーグレーディングやVFX合成などプロ仕様な機能に加え、PCスペックをフルに活用できる洗練された設計が大きな強み。
ちもろぐでは、Puget Systems社のベンチマークプリセットを使って、Davinci Resolve Studio 18における動画編集のパフォーマンスを計測します。バッチ処理でDavinci Resolveを動かして、それぞれの処理にかかった時間からスコアを出す仕組みです。
Davinci Resolve 18 / 4K動画編集 | |||
---|---|---|---|
テスト内容 | Core i7 13700K | Core i7 12700K | Ryzen 7 7700X |
Standard Overall Score | 2037 /1000 | 1893 /1000 | 1973 /1000 |
4K Media Score | 143 | 130 | 133 |
GPU Effects Score | 134 | 134 | 135 |
Fusion Score | 334 | 304 | 324 |
Davinci Resolveベンチマークの結果は2037点。i7 12700Kから約7.6%もスコアを伸ばし、DDR5メモリを使っているRyzen 7 7700Xにも負けていないです。
4K Mediaスコアも従来比で1割伸びており、GPU EffectsとFusionスコアもトップクラス。Core i9 12900K以上の動画編集性能です。高いスループットで動画編集に有利なDDR5メモリを使えば、さらに高い性能を狙えます。
「Premiere Pro」は言わずもがな、超有名な動画編集ソフトです。Ryzenが登場した頃はマルチコアが効きづらい残念ソフトでしたが、2020年以降よりマルチコアが効きやすく最適化されています。
Core i7 13700KのPremiereスコアは1053点で、Ryzen 9 5950Xとほぼ同じです。プレビュー性能はi9 12900K以上ですが、Ryzen 9 5950Xには届かず。
圧縮と解凍
ファイルの圧縮と解凍のスピードを、有名なフリー解凍ソフト「7-Zip」を使って計測。付属のベンチマークツールで、圧縮と解凍のスピードを「MIPS」という単位で分かりやすく表示してくれます。
圧縮スピードは約85700 MIPSと高スコア。従来比で約17%の性能アップです。
なお、圧縮スピードはメモリの速度に強く影響を受けるため、DDR5メモリを使っているRyzen 7 7700Xには届きません。
解凍は従来比で約39%も高い約163900 MIPSを記録し、Core i9 12900K以上の解凍スピード。
ブラウザの処理速度
PCMark 10 Professional版の「Microsoft Edgeテスト」と、ブラウザ上で動作するベンチマーク「mozilla kraken 1.1」を使って、CPUのブラウザ処理性能をテストします。
Edgeブラウザ(Chromium)の処理速度は非常に高いシングルスレッド性能が効いて、Core i5 13600Kに並ぶトップクラス。
krakenテストもシングルスレッド性能が反映されやすいです。Core i7 13700Kはわずか379 ミリ秒、Core i5 13600KやRyzen 7 7700Xよりも速いです。
デスクトップ向けCPUでトップクラスの処理速度です。400 ミリ秒前後の性能は、TSMC 5 nmで製造されているApple M2やApple A16 Bionicよりも高速。
なお、mozilla krakenは1000 ミリ秒が大きな目標のひとつで、ここでテストしたCPUはすべて1000 ミリ秒を下回っています。つまり、どれを選んでも実用上はまったく問題ない性能です。
Photoshop CC
写真編集の定番ソフト「Adobe Photoshop CC」の処理速度をテストします。Puget Systems社のプリセットを用いて、Photoshopを実際に動かして、各処理にかかった時間からスコアを算出する仕組みです。
Core i7 13700KのPhotoshop総合スコアは「1350点」です。
高解像度な写真素材を多用するベンチマーク内容ゆえに、高帯域幅のDDR5メモリを使っているZen 4には届かないです。
しかし、DDR5とDDR4の容量単価は1.5倍以上の差があり、かんたんに大容量なDDR4メモリや高クロックなOCメモリを増設できるCore i7 13700Kの方がコスト優位なのは疑いありません。
Microsoft Office
パソコンの一般的なワークロードといえば、Microsoftの「Office」ソフトが代表例です。しかし、Microsoft Officeにベンチマークモードはありませんので、ちもろぐでは「PCMark 10 Professional版」を使います。
単なる再現テストではなく、PCMark 10が実際にMicrosoft Office(Word / Excel / PowerPoint)を動かして、各処理にかかった時間からスコアを算出します。
Core i7 13700Kのオフィス性能はすべての分野(Word / Excel / PowerPoint)でトップクラスに入ります。
なお、スコア自体はPCMark 10の目安である4500点をはるかに超えており、どのCPUを使ってもOfficeは極めて快適な動作です。
「IPC」でCPUの真の進化をチェック
最後は「IPC(クロックあたりの処理性能)」をテストします。IPCが高いとは、つまるところ「同じクロックなのに性能が高い」わけですから、CPUのクロック周波数を固定してベンチマークを行えばある程度は明らかにできます。
方法はシンプルで、クロック周波数を3.5 GHzに固定してCinebench R15をシングルスレッドモードで実行するだけ。
Cinebench R15 / シングルスレッド性能@3.5 GHz
これでIPCの違いをキレイに抽出できます。グラフを見ての通り、Core i7 13700K(Raptor Lake世代)のIPCはAlder Lakeからまったく変化が見られません。
インテルが言うように、Raptor Lake世代ではブーストクロックの向上とEコアの増量で性能を稼いでいます。設計そのものの改良が少なく、クロックあたりの処理性能を改善できません。
IPCの改善については、Intel 4(7 nm)プロセスで製造される第14世代Meteor Lakeに期待です。
Core i7 13700Kのゲーミング性能
昨今のグラフィックボードの急激な高性能化にともない、CPU側の性能不足がフレームレートを引っ張る「CPUボトルネック」が分かりやすく出やすい環境になっています。
特にRTX 3080以上のグラフィックボードでは、CPUボトルネックが無視できないほど大きいです。平均100 fps超えのフレームレートでゲームをプレイするなら、8コアかつシングルスレッド性能の高いCPUが重要です。
Core i7 13700Kはゲーム用途に最適な8コア16スレッドを備えており、さらに最大5.4 GHzの非常に高いブーストクロックと900 MHz増えたキャッシュレシオが付いてきます。
ゲーミングCPUとして申し分ない性能に期待できますが、果たして実際は・・・。
新しいCPUレビューでは、「よりCPUボトルネックが出やすい」テスト内容に変更しています。以前のレビューではグラフィックボードに負荷がかかりすぎていて、CPUボトルネックが出づらく比較として意味がうすい状態でした。
- Apex Legends(ベンチマークまとめ)
- フォートナイト(ベンチマークまとめ)
- Overwatch 2
- VALORANT
- サイバーパンク2077(ベンチマークまとめ)
- Forza Horizon 5
- Microsoft Flight Simulator 2021(ベンチマークまとめ)
- ELDEN RING(ベンチマークまとめ)
- 原神(ベンチマークまとめ)
- FF14:暁月のフィナーレ
テストに使用するゲームタイトルは以上10個です。海外のAAA洋ゲーの方がベンチマーク機能は充実していますが、残念ながら日本国内でほとんどプレイされていないゲームが多いです。
筆者は「国内でプレイされているゲームのベンチマーク結果」を見たくて仕方がないため、あえて上記のようなベンチマークに向かないタイトルを多めに入れています。
フルHDゲーミング(10個)のテスト結果
ひとつずつグラフを掲載するとムダに長文になるので、テストした結果を以下のスライドにまとめました。
平均フレームレート最低フレームレート(1%)
5.4 GHz前後で動作する8コア16スレッドのパワーはさすがです。900 MHz上昇したキャッシュレシオも大いに機能して、Core i9 12900Kを引き離すゲーミング性能を発揮します。
比較的DDR5メモリが有利なゲームでも、Core i7 13700KがRyzen 7 7700Xに迫るレベルの性能です。
Core i7 13700Kの平均ゲーミング性能は、1世代前のハイエンドCore i9 12900Kや、ライバルのRyzen 7 7700Xすら超える最強クラスの性能です。
しかもDDR5メモリを使っていません。レイテンシでかなり不利なDDR4-3200のネイティブメモリで圧倒的な性能を示します。安価なOCメモリ(DDR4-3200 CL16等)なら、性能差はさらに開くでしょう。
4Kゲーミング(5個)のテスト結果
GPU負荷が大きく、CPUボトルネックが出づらい4Kゲーミング(3840 x 2160)の結果も参考程度に調査しました。
平均フレームレート最低フレームレート(1%)
やはり4Kゲーミングだと、CPUボトルネックはほとんど発生しません。
平均値だとまったく差がつかないです。
4Kゲーミングの場合、CPUボトルネックを気にするよりも、グラフィックボードにお金をかけた方が良い結果を得られるでしょう。
消費電力とCPU温度
ちもろぐのCPUレビューでは、電力ロガー機能が付いた電源ユニットを2台使って、CPU単体の消費電力を実際に測定します。
テスト環境 | ||
---|---|---|
電源ユニット #1システム全体 | 1200 W(80+ Platnium)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 | |
電源ユニット #2CPUのみ | 850 W(80+ Gold)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 |
電源ユニットを2台に分けて電力供給を分割しているため、CPUに電力供給している電源ユニットの計測値(+12V Power)を見れば、CPU本体の消費電力が明らかになる仕組みです。
ゲーミング時の消費電力と温度
FF14:暁月のフィナーレ(最高設定)をテスト中に、CPUの消費電力を測定したグラフです。
Core i7 13700Kの消費電力は平均87 W(ピーク126 W)で、i7 12700Kから14 W増えています。大幅に上昇したブーストクロックと4コアも増えたEコアが消費電力の増加に効いていますが、同等スペックのCore i9 12900Kより少ないです。
ゲーム中のCPU温度は平均49℃(ピーク61℃)です。Core i9 12900Kより少ない消費電力の割に、なぜかi9 12900Kより温度が高めに出ています。
100%負荷時の消費電力と温度
CPU使用率が常時100%に達するCinebench R23(ストレステストモード)にて、Core i7 13700Kの消費電力を測定したグラフです。
Core i7 13700Kの消費電力はなんと平均252 W(ピーク272 W)に達します。従来比で50 Wも増えて、ほぼ同じスペックを持つCore i9 12900Kとほとんど同じ消費電力です。
CPU | i7 13700K | i7 12700K |
---|---|---|
Pコア | 5.3 GHz (+0.6 GHz) | 4.7 GHz |
Eコア | 4.2 GHz (+0.6 GHz) | 3.6 GHz |
リングバス | 4.5 GHz (+0.9 GHz) | 3.6 GHz |
100%負荷時のブーストクロックはこの通り、Pコアからリングバスまで大幅アップです。
これだけ大幅なクロックアップを遂げていながら、消費電力はCore i9 12900Kと同等で済んでいるのが割りと衝撃的。Alder Lake世代より電気的な特性が改善されているように見えます。
100%負荷時のCPU温度は平均88℃(ピーク92℃)とかなり高いです。Core i9 12900Kと消費電力に差が無いのに、実際に出てくる熱はi7 13700Kの方がなぜか高い傾向があります。
Raptor Lake世代のヒートスプレッダー(IHS)は従来のAlder Lakeと同じく、金メッキIHSを採用しています。従来と比較してIHSが劣化した話も(今のところ)見かけないので、正確な原因は不明です。
同様の傾向がCore i5 13600Kでも確認できていて、同じ消費電力だとRaptor Lakeの方が熱くなりやすいのは確かです。
完全に憶測ですが、ほぼ2倍に増えたL2キャッシュとEコアの増量に伴って増えたL3キャッシュが発熱のしやすさに影響しているかもしれません。L3キャッシュを大増量したRyzen 7 5800X3Dも発熱が増加した例です。
ワットパフォーマンス
消費電力1ワットあたりの性能(ワットパフォーマンス)は、前世代比で約6%の改善です。ただし、ライバルのRyzen 7 7700Xと比較すると一段劣っています。
お手軽な「TDP制限」でワッパの改善を狙う
マザーボードのBIOS画面から、Core i7 13700Kの消費電力に制限をかけてみて、ワットパフォーマンスや温度がどれほど改善されるかを試します。
「Long Duration Package Power Limit」と「Short Duration Package Power Limit」の両方に、同じ数値を入力すると消費電力にリミッターを掛けられます。
たとえば「190」と入力すると、原則としてCPUは190 W以上の電力を消費しない範囲で動作します(※Pコア、Eコア、キャッシュレシオそれぞれのブーストクロックを自動調整)。
ではさっそくTDP制限を施した状態で、Core i7 13700Kの性能がどれくらい変化したかを見てみましょう。
消費電力を上げれば上げるほど、性能の伸びが悪いです。
標準設定(253 W)と190 W制限のスコアを見ると顕著です。追加で60 Wもの電力を費やしたにもかかわらず、マルチスレッドスコアはたったの4.1%しか伸びません。
Core i7 12700Kとまったく同じ190 W設定のスコアは約29600点で、Core i7 12700Kの1.3倍に相当します。同じ消費電力で1.3倍も性能アップできているのに、インテルは飽き足らず253 Wまでブーストしてしまうのです・・・。
Ryzen 7 7700Xと同じ142 W設定でも約27300点を叩き出します。Ryzen 7 7700Xのおよそ1.4倍に相当し、Core i9 12900Kと同等の性能を維持しています。
i7 13700K本来のTDPである125 W設定ですら、マルチスレッド性能は約26000点で、Core i7 12700K(190 W)を13%も上回るスコアです。
標準設定の253 Wはどう見ても「過剰」であり、インテルは従来どおり190 Wの設定を維持したほうが良かっただろうと個人的に思います。
なお、TDP制限によるゲーミング性能への影響は非常にわずかです。65 Wに制限しても、FF14ベンチマークの結果は誤差レベル。
TDP制限時の消費電力がこちらのグラフ。指定した消費電力に+20 Wほどの消費電力が出ています。
TDP制限時のCPU温度はこの通り、消費電力が下がれば下がるほど発熱が減って、CPU温度がぐんぐんと下がります。
標準設定(253 W)だと90℃近い温度が、190 W設定に抑えるだけで70℃後半です。142 W以下の設定ではわずか50℃台まで抑えられ、安価な空冷クーラーで問題なく運用できるレベルに。
240~280 mmサイズの水冷式クーラーを使っている方は200 W前後に調整して、大型空冷なら150 W前後で静音チューニングを目指すとちょうど良いと思われます。
DeepCool AK400など、エントリークラスの空冷クーラーの場合は、125~142 Wあたりを探るといいでしょう。最大73~79℃程度に抑えられる計算です(※周辺気温23℃を想定)。
TDP制限時のクロック周波数(Pコア)です。
Core i7 12700Kと同じ190 W設定で、Core i7 13700Kはなんと5.1 GHzのブーストクロックを維持します。少ない消費電力で高いクロックを出せるよう改善されているのが明らかです。
Ryzen 7 7700Xに相当する142 Wまで下げても、i7 12700Kと同じ4.7 GHzを維持しています。
Raptor LakeとAlder Lakeはどちらも「Intel 7(Intel 10 nm ESF)」プロセスで製造されているはずですが、両者の電気的特性は大きな差があります。従来世代のSpecial Edition(KS版)以上に特性が良いようです。
まとめ:存在感はうすいけど万人向けのハイエンドCPU
「Core i7 13700K」のデメリットと弱点
- 従来比で大幅に増えた消費電力(+50 W)
- 12世代より若干冷えづらい傾向
- ワットパフォーマンスの改善が地味
- 付属クーラーなし
「Core i7 13700K」のメリットと強み
- 全コア5.3 GHzの高いクロック耐性
- 極めて高いシングルスレッド性能
- 非常にすぐれたゲーミング性能
- 汎用性の高いCPU性能
- PCIe 5.0と4.0をサポート
- DDR5 / DDR4メモリの両対応
- Intel 600マザーボードを流用できます
- 内蔵GPU「Xe Graphics」搭載
- 「Intel 10 nm」プロセス採用
- TDPを調整するとワッパも大化け
- コストパフォーマンスが高い
Core i7 13700Kは存在感こそ薄いですが、確かな性能と価値を提供してくれる「万人向けのハイエンドCPU」です。
額面のスペックはCore i9 12900Kとよく似ているものの、全コア5.3 GHzを維持できる高いクロック耐性と、900 MHzも上がったキャッシュレシオのおかげでRyzen 9 5950Xやi9 12900Kを軽々と上回ります。
もちろん、同価格帯に近いライバルRyzen 7 7700Xも完全に圧倒。しかもCore i7 13700Kは、比較的価格が安いIntel 600マザーボードとDDR4メモリを利用できます。
一方、Core i7 13700Kの弱点は消費電力と温度です。マザーボードによって挙動が違いますが、そのままの設定だと250 Wもの電力を消費してしまいます。
TDP制限で解説したように、i7 13700Kはわずかな性能アップのために電力をムダに使っています。190 Wに抑えても4%しか性能が下がらず、最強クラスのゲーミング性能も維持できます。
BIOS画面を開いて「190」と入力する手間が・・・、i7 13700Kの目立ったデメリットでしょう。可能であればインテルさんはBIOS更新を通じて、MTP(最大消費電力)を253 Wから190 Wに下げて欲しいです。
というわけで、ちもろぐの評価は「A+ランク」で決まりです。
従来世代のCore i7 12700Kから順当に性能アップを遂げ、ワットパフォーマンスも改善され、Zen 4のような高額なプラットフォーム縛りもありません。
荒ぶる初期設定を「190」に下げるだけで、ほとんどの人にとって満足できるハイエンドCPUです(Core i5 13600Kで十分って・・・?それはそうかもしれないけど今は置いておきます)。
以上「Core i7 13700Kベンチマーク&レビュー:142Wでi9 12900Kと同等の性能【16コア】」でした。
Core i7 13700Kに良いマザーボード
安価に楽しむなら「Z690 Pro RS」で問題なし。200 Wの負荷を30分、エアフローなしで掛けてもVRMは70℃程度で、サーマルスロットリングも発生しません。
予算に余裕があれば、Z690 TomahawkやZ690 Extreme WiFi 6Eもおすすめ。筆者の個人的なイチオシはExtreme WiFi 6Eですが、今のトレンドに合っているマザーボードはTomahawkです。
レビューで使用したパーツはこちら【おすすめです】
13600KのレビューでPL制限結果を追記するとありましたが、楽しみにしています!
この夏に12世代i7にしたばかりなのに、、、
組み直すかなぁ。
13600kで十分やな
円安で実質価格上がってますし、一般的にはi5 13600Kで十分そうです。
IntelもAMDもゲーム性能を売り物にしようとする
→シングルのクロックを最高にすべくやたら高い標準電圧を指定する
→マルチのワッパが盛大に悪化
ってな感じですからね……
ゲーム性能で競争している限りどちらもワッパ悪化競争をやめる気配がありませんわ
値下がりしたら選択肢に入るかもしれないけど、バランスが良くて半額で買えるryzen7 5700xに負けてしまうな
5700X安いですよね。性能も値段相応にガッツリ下がりますが、必要とする性能にマッチするなら全然ありだと思います。
13700KFと電源以外すべて同じ構成なのですが、M/BのDRAM_LED点灯でメモリ相性を疑っているのですが、やかもちさんが紹介されているEliteメモリの型番を教えてもらえないでしょうか?Amazonリンクのものと違う可能性があって、こちらで前紹介されていて購入してたものの動かないので、型番違いなのかと考えています。ご検討お願いします。
ぼくが使ってるTeam Elite UD-D4 3200の型番は「TPRD416G3200HC22BK」でした。
あと、おそらくすでに試されていると思いますが、
・メモリスロットをかえてみる
・メモリを1枚にする
・BIOS FlashbackでBIOSを更新する
などの対処で、挙動に変化が見られるかも要確認ですね。
全く同じ型番でした。ということは、相性問題というよりもBIOSアップデートはして見る価値がありそうですね。ありがとうございます!
Intel ME由来の不具合である可能性も考えられますが、メモリの初期不良の線もありそうです。
交換できる検証機材がなければ・・・購入元に交換を求めるか、パーツショップのワンコイン診断などを利用したほうが良さそうです。
【ドスパラのパソコン修理ワンコイン診断】
dospara.co.jp/service/share.php?contents=onecoin
横から失礼しますが、ASUSにあるIntel MEのアップデートされてますか?
アップデート済みということでしたらスルーしてください。
再度失礼します。
そこで止まるということはJEDEC標準でも動作しないということになるので、相性というより故障不良の可能性が高くなります。
疑わしいのはメモリですが断定出来ないです。
情報ありがとうございます。
IntelMEについて、まずPOSTのDRAM_LEDで止まってしまい、BIOSのUEFIすら到達しない状態なのですが、この状態でもUPDATEする方法はあるのでしょうか?
該当のM/Bはasus TUF gamingのz690なのですが、FlashBackボタンもなく、UEFI上でアップデートする方法しかでてこず難儀しております。
https://www.asus.com/support/FAQ/1047868
12600K 3.9万円 12700K 5.8万円 その差 1.5倍
13600K 5.8万円 13700K 7.5万円 その差 1.3倍
Pコアが6から8の1.33倍に12世代では1.5倍でしたが、13世代では1.3倍に収まっているので12700Kよりは存在感やお買い得感がアップはしてますね。
Pコア 8で熱を抑えたいと考えるなら13900Kが10.6万円 Eコア 8追加分で3.1万円差あるのとで、13600Kと13900K双方の相対的に考えると13700Kはお買い得感が3つのうちでは一番良いと思います。
もっとも価格とPコア 8を考慮するとしても、12700Kで十分良かったんだなと思わないでもないことになる円安が憎いですね。
円安(ドル高)がほんとに水を指す状況ですよね。
今は賃金以外のインフレ指標が落ち着きを見せ始め、Fedが利上げを緩和する可能性が示唆され若干ドル安傾向ですが、本格的な円高ドル安はもう少し先になりそうです。
13700Kに限ったことではないですが、13世代のintel標準のBIOS設定では電圧のマージンを取りすぎているという話を某OCerさんが話しておられました。
各ベンダーのチューニングが追いついてなくて、完全に無駄な電力を使って動かしている状態であり、PL制限をかけるよりかは電圧を下げる事でWと発熱を抑えつつ性能は同じかそれ以上にできる余地はまだまだあるみたいです。
初期BIOSの各所レビューで爆熱、ワッパがどうと言われているのを見ると評価としては勿体無いなとも感じてしまいます。
無駄な電圧を下げて真のワットパフォーマンスを見る!みたいな記事もあるととても参考になるのではないかなと思いました!
これだとzen4は暫く苦戦するなあ
この円安下でさえzen3が値下がりしてるし
もうミドル以上は二桁コアが当たり前な世界になってますね
CPUの世界も此処数年インフレ続いてるから
ハイエンドを無理して追わなくても十分過ぎる
苦戦するとしてもハイエンドの7950Xはまだそれなりに存在感ありそう。
ハイエンドを無理に追わなくてもとなると厳しいのですが・・・
正直、8コアですら使い切れる気がしませんね…
一部のゲーマー、クリエイター、動画配信者等を除けば、Intel第9世代やZen2世代の性能ですら使い切れていない気がします。お二方の仰る通りですね。
ベンチマークで性能試験をするだけの記事ではなく、実用的にこういうことができる(高速CPU使わないとこういうことはできない)っていう記事が読みたいのだけど、ハイエンドCPUを使いこなしている人の話ってのは、正直いってあまり聞きません。
俺がはじめてパソコンを買った時ハイスペックモデルじゃないとWordや一太郎がまともに動かなかった
ホームページ作ったりパソコンで文書を書く奇特な人以外は不要だし高価すぎるからいらないと言われた
でも値段が下がったらレポートも連絡もパソコンやスマホでやるのが当たり前になった
お絵描きをするにはハイエンドのスペックが必要だった頃も一部の人達以外には必要ない過大スペックだって言われた
今は小中高校生もその辺のスマホやパソコンでお絵かきしてる
ゲームだってそう
3Dなんて不要で2Dゲームが動けばいいって言われていたけど今やスマホすらオンラインでマルチプレイする3Dゲーを遊ぶのが普通になった
今ハイエンドを購入すれば楽しいAIお絵かきをしながらチャットしつつドラマを見ることができる
次の時代の当たり前をひと足早く体験できる
他の動物とキメラにしたやかもちさんの画像を作成して一人でにんまり楽しむこともできる
数万円で買えるVR機器もまた4K90Hz張り付きが求められ(最適化不足のタイトルも多く)CPUボトルネックを起こしている
ハイエンドを買えばVR空間でゲームをしながら動画配信して友達の感想とツッコミ貰いながら遊ぶ事ができる
そこに価値を求めてしまうともうハイエンド沼から抜け出せなくなるんだ…
まだまだスペックがたりん…
少しクロック落として使っても大丈夫そうですね
今買おうと思ってるので参考になりました!
ワットパフォーマンスって条件を同じにしないと意味がないでしょ
だって、13700Kを5950Xと同じMTPにしたら13700Kの方がワッパが上でしょ
逆に5950Xを13700Kと同じ性能にしたら、5950Xのワッパは大幅に下がるでしょ
5950Xってシネベンチで28000あたりまで出すと、100Wは消費電力を食うからね
気になったんですが、このテスト環境はCPU反り防止のフレームを未使用で計測しましたか?するとしないでCPU温度が変わると聞いたので…
こんにちは
いつもパーツ購入の参考にさせてもらってます。
先日の超paypay祭で、ポイント還元込みで51000円くらいで13700Kを買えたので、記念に見に来ました。
ところで、タイトルすぐ下のトグルで開く比較表のキャプションが、以下のようになっていました。これは、13700Kの間違いではないかな?と思いコメントしました。(意図した表記なら気にしないでください…)
「Core i5 13600K【詳細なスペック比較表】」
こんばんは。いつも詳細な検証結果、尊敬しています。
唐突に失礼ですが、CPU温度と消費電力のグラフは色数を増やして分けることはできないでしょうか? 正直言って判別がつきません。
詳細な検証をしていただいているので、ぜひ識別ができるようにお願いいたします。
13600kで十分なのかもしれないけど,俺は8世代まで最上位だったcore i7のブランドが好き.
最初の方のクリックする見出し(?)に「Core i5 13600K【詳細なスペック比較表】」と書かれています
DDR5のAMDとDDR4のIntelで比較してる時点でアレな気がする。
AMD信者はこの比較を見てぬか喜びするのかな?
まあ、個人資金でこういう比較検証をやってるならご苦労様です。
時期的に仕方ないとはいえ同じDDR5メモリを使用して比較してほしかったですよね。
海外だと同じDDR5-6000のメモリを使用して比較しているサイトやYoutuberが多いみたいです。