プラットフォーム(LGA1851)の短命さから忌避されている「Core Ultra 7 270K Plus」を1つ買ってみました。
たしかにLGA1851の寿命は問題ですが、約300ドルの価格設定で物理24コアCPUです。世間からだいぶ過小評価されている気が・・・しないでもないです。
では実際にどれくらいの実力があるか。同じ価格帯に並ぶ「Ryzen 7 9700X」や、従来モデル「Core Ultra 7 265K」など、複数のCPUと性能を比較してみます。
(公開:2026/4/30 | 更新:2026/4/30)
Core Ultra 7 270K Plusのスペック解説
| CPU | Core Ultra 7 270K Plus | Core Ultra 7 265K | Ryzen 7 9700X |
|---|---|---|---|
| プロセス | TSMC N3B (TSMC 3 nm FinFET) | TSMC N3B (TSMC 3 nm FinFET) | TSMC N4 (TSMC 4 nm FinFET) |
| ソケット | LGA 1851 | LGA 1851 | Socket AM5 |
| コア数 | 24 (P8 + E16) | 20 (P8 + E12) | 8 |
| スレッド数 | 24 | 20 | 16 |
| ベースクロック | 3.70 GHz | 3.90 GHz | 3.80 GHz |
| ブーストクロック | 5.40 GHz | 5.50 GHz | 5.50 GHz |
| L3 Cache | 36 MB | 36 MB | 32 MB |
| 対応メモリ (UDIMM) | DDR5-5600 | DDR5-5600 | DDR5-5600 |
| 内蔵GPU | Intel Arc Xe2 4 Core | Intel Arc Xe2 4 Core | Radeon Graphics(2CU) |
| GPUクロック | 2000 MHz | 2000 MHz | 2200 MHz |
| TDP | 125 W / 250 W | 125 W / 250 W | 65 W / 88 W |
| MSRP | $ 299 | $ 394 | $ 359 |
| 参考価格 | 59800 円 | 47780 円 | 59800 円 |

(実物撮影:2026/4ごろ | 個体識別コードは伏せています)
| CPU | Core Ultra 7 270K Plus | Core Ultra 7 265K | Ryzen 7 9700X |
|---|---|---|---|
| 世代 | 2nd Arrow Lake Refresh | 2nd Arrow Lake | 6th Zen 5 |
| プロセス | TSMC N3B (TSMC 3 nm FinFET) | TSMC N3B (TSMC 3 nm FinFET) | TSMC N4 (TSMC 4 nm FinFET) |
| TIMCPU内部の熱伝導材 | ソルダリング | ソルダリング | ソルダリング |
| ソケット | LGA 1851 | LGA 1851 | Socket AM5 |
| チップセット | Intel 800 | Intel 800 | AMD 600 / 800 |
| コア数 | 24 (P8 + E16) | 20 (P8 + E12) | 8 |
| スレッド数 | 24 | 20 | 16 |
| ベースクロック | 3.70 GHz | 3.90 GHz | 3.80 GHz |
| ブーストクロック | 5.40 GHz | 5.50 GHz | 5.50 GHz |
| D2Dクロック (Die-to-Die) | 3.0 GHz | 2.1 GHz | – |
| NGUクロック (SoC Tile) | 3.0 GHz | 2.6 GHz | – |
| 手動OC | 可能 | 可能 | 可能 |
| L1 Cache | 2432 KB | 2048 KB | 640 KB |
| L2 Cache | 40.0 MB | 36.0 MB | 8.0 MB |
| L3 Cache | 36 MB | 36 MB | 32 MB |
| 対応メモリ (UDIMM) | DDR5-5600 | DDR5-5600 | DDR5-5600 |
| チャネル | x2 | x2 | x2 |
| 最大メモリ | 256 GB | 256 GB | 256 GB |
| ECCメモリ | U-DIMMのみ | U-DIMMのみ | U-DIMMのみ |
| PCIeレーン | Gen5 | Gen5 | Gen5 |
| 24 | 24 | 24 | |
| レーン構成 | 1×16 + 1×4 + 1×4 | 1×16 + 1×4 + 1×4 | 1×16 + 1×4 + 1×4 |
| 2×8 + 1×4 + 1×4 | 2×8 + 1×4 + 1×4 | 2×8 + 1×4 + 1×4 | |
| 1×8 + 4×4 | 1×8 + 4×4 | – | |
| 内蔵GPU | Intel Arc Xe2 4 Core | Intel Arc Xe2 4 Core | Radeon Graphics(2CU) |
| GPUクロック | 2000 MHz | 2000 MHz | 2200 MHz |
| TDP | 125 W / 250 W | 125 W / 250 W | 65 W / 88 W |
| 内蔵NPU | Intel AI Boost | Intel AI Boost | – |
| 処理性能 | 13 TOPS | 13 TOPS | – |
従来設計「Arrow Lake」をほぼそのまま引き継ぎ、ボトルネックになるエリアに微調整を加え、さらに物理コア数の増量も施したCPUが「Core Ultra 7 270K Plus」です。
総コア数がPコア:8基 + Eコア:16基の合計24コア24スレッドに増えます。従来世代で最上位だったCore Ultra 9 285Kと同じコア数です。

Arrow Lake特有のタイル設計上でボトルネック要因と指摘されていた「D2D(ダイ間通信※)」リンクの動作クロックも、定格2.1 GHzから3.0 GHzに引き上げられます。
Arrow Lake(Reflesh)はDDR5メモリコントローラがSoCタイルに内蔵されているため、CPUタイルとSoCタイルをつなぐD2Dの動作クロックを高くすると、おそらくメモリアクセスの改善につながります。
・・・「おそらく」と濁すのは悪いクセでした。実際にDDR5メモリにアクセスしてみましょう。
D2D動作クロックの向上が、メモリアクセスの改善に効果があるか検証したグラフです。
データサイズ:256 MB以上からキャッシュヒットが消滅して、純粋なDDR5メモリアクセスの性能を示します。D2D動作クロックが改善しても、帯域幅にほぼ影響が見られないです。
一方、レイテンシは一貫して短縮する効果があり、メモリ遅延に敏感なワークロードで一定の性能向上が期待できます。たとえば「ゲーミング性能」などが一般ユーザーに意味ある指標でしょう。

CPUやDDR5メモリを接続する架け橋に位置する「NGU(SoCタイル内部の通信インターフェース※)」の動作クロックも、定格2.6 GHzから3.0 GHzに向上しています。
NGU動作クロックはメモリアクセスの性能に目立った影響がないです。
キャッシュヒットする範囲内なら帯域幅と遅延どちらも改善しているようにも見えますが、D2D動作クロックと比較して軽微な影響に見えます。
ここまで解説したCore Ultra 7 270K Plusの変更点をまとめると、
- 合計24コアに増量(+4コア)
- チップレット間の接続クロックを向上
以上2点でざっくり説明ができているはずです。
一応、リングバスの動作クロックが0.2 GHz増えていたり、特定のソフトウェアで処理性能を最適化する「Intel BOT(Binary Optimization Tool)」に対応するなど。
何かと細かい調整が入っているものの、コア数の増量やチップレット間の接続クロック向上と比較すれば、微々たる違いです。
※Intel公式マーケティング資料より、D2Dは「Foveros Die Interconnect (FDI)」と、NGUは「Scalable Fabric」と呼びます。
ベンチマーク用のゲーミングPC(テスト環境)
| テスト環境 (Core Ultra 200S ベンチ機) | ||
|---|---|---|
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| 対応世代 | Intel Core Ultra 200S (Plus) ・2nd Arrow Lake (Refresh) | |
| マザーボード | Intel Z890 ・ASUS TUF Z890-PLUS WIFI (Version 3012) | |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB x2) ・Crucial JEDEC DDR5-5600 | |
| グラボ | GeForce RTX 5090 32GB ➡ RTX 5090の詳細ベンチマーク | |
| SSD(システム) | NVMe SSD 1TB | |
| SSD(ゲーム) | NVMe SSD 8TB ➡ WD Black SN850X 8TB | |
| CPUクーラー | 280 mm水冷クーラー ・NZXT Kraken 280 (2023) | |
| 電源ユニット | 容量1000 W ➡ CORSAIR RM1000x (ATX 3.1) | |
| OS | Windows 11 Pro (25H2) ・レビュー時点で最新のWindows Updateを適用 ・電源プラン「バランス」 ・Windows VBSは有効のまま | |
| 備考 | ・BIOS 0x114適用済み ・Intel PPP導入済み ・Intel APO (BOT) を適用しない | |
| テスト環境 (AMD Ryzenシリーズ対応ベンチ機) | ||
|---|---|---|
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| 世代 | Ryzen 7000 ~ ・5th Zen4 ・6th Zen5 | Ryzen 2000 ~ ・2nd Zen+ ・3rd Zen2 ・4th Zen3 |
| マザーボード | AMD B850 ・ASUS TUF B850-PLUS WIFI | AMD X570 ・ASUS ROG X570-E GAMING |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB x2) ・CPUの仕様により DDR5-5200または5600 | DDR5-3200 32GB(16GB x2) |
| SSD(システム) | NVMe SSD 1TB ・Samsung 970 EVO Plus | |
| 備考 | ・AGESA PI_1.3.0.0a.適用済み | ・AGESA PI 1.2.0.F適用済み |
AMD Ryzenシリーズに対応したベンチマーク機です。Socket AM5世代を「ASUS TUF B850-PLUS WIFI」、Socket AM4世代は「ASUS ROG X570-E GAMING」で処理します。
レビュー時点で最新のBIOSアップデートを適用済みです。
| テスト環境 (Intel Coreシリーズ対応ベンチ機) | ||
|---|---|---|
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| 世代 | Intel Core 12000 ~ ・12th Alder Lake ・13th Raptor Lake ・14th Raptor Lake Refresh | Intel Core 10000 ~ ・10th Comet Lake ・11th Rocket Lake |
| マザーボード | Intel Z790 ・ASUS TUF Z790-PRO WIFI | Intel Z590 ・ASUS ROG Z590-E GAMING |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB x2) ・CPUの仕様により DDR5-4800または5600 | DDR5-3200 32GB(16GB x2) |
| SSD(システム) | NVMe SSD 1TB ・Samsung 970 EVO Plus | |
| 備考 | ・BIOS 0x12B適用済み | ・BIOS 0x5E適用済み |
Intel Coreシリーズに対応したベンチマーク機です。LGA1700(Alder Lake以降)世代を「ASUS TUF Z790-PRO WIFI」、LGA1200(Comet Lake以降)世代を「ASUS ROG Z590-E GAMING」で処理します。
レビュー時点で最新のBIOSアップデートを適用済みです。
| 共通スペック (各ベンチ機で揃えるパーツ) | ||
|---|---|---|
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| グラボ | GeForce RTX 5090 32GB ➡ RTX 5090の詳細ベンチマーク | |
| SSD(ゲーム) | NVMe SSD 8TB ・WD Black SN850X 8TB | |
| CPUクーラー | 280 mm水冷クーラー ・NZXT Kraken 280 (2023) | |
| 電源ユニット | 容量1000 W ・CORSAIR RM1000x (ATX 3.1) | |
| OS | Windows 11 Pro (25H2) ・レビュー時点で最新のWindows Updateを適用 ・電源プラン「バランス」 ・Windows VBSは有効のまま | |
| PMD | Powernetics V2 ・ISO 17025認証取得「Cybenetics」製 ・ノートパソコン経由で外部モニター化 | |
プラットフォーム間で共有するPCパーツの一覧です。
容量8 TBもある巨大なSSD「WD Black SN850X」に、大量のベンチマークやゲームソフト群をインストールしています。プラットフォーム間でSSDを使いまわして※、インストール時間の節約に充てています。
※誤解がないように補足すると、Windows 11を入れるシステム用SSDは各プラットフォーム間で独立です。システムごとにSSDを用意して、ドライバ関連の競合を避けます。
冷却システムに280 mm水冷クーラー(NZXT Kraken 280)を採用して、テスト結果を歪める可能性のあるサーマルスロットリング現象を未然に防ぎます。
グラフィックボード(RTX 5090)含め、システム全体に電力を供給する電源ユニットは「CORSAIR RM1000x」です。システム全体で1000 Wを超える負荷が発生しても、極めて安定した動作を維持できます。
「Windows 11 Pro(25H2)」をインストールし、レビュー時点で最新のWindows Updateも適用済み。
スケジューラーの挙動に大きな影響を与えるリスクがある電源プランは、デフォルト設定「バランス」を使います。仮想化ベースのセキュリティ(VBS)はデフォルト設定で有効化されているため、パフォーマンスに悪影響を与える可能性があったとしても有効化したままです。
「Core Ultra 7 270K Plus」の比較ベンチマークに使用するテスト機材です。
第三者の意思を反映させたくないので、予算が許す限りすべてのPCパーツを自分で用意しています。
CPUの電力設定は「定格準拠」です。自作PC系のベンチマークにありがちな「全力モード」ではなく、CPUメーカーが定めた基準値を設定します。
具体的に以下のとおりです。
| Intel CPU | PL2瞬発電力 | PL1定格電力 | Tau※PL2持続時間 | IccMax許容電流 |
|---|---|---|---|---|
| Core Ultra 7 270K Plus | 177 W | 125 W | 56 秒 | 287.00 A |
| Core Ultra 7 265K | 177 W | 125 W | 56 秒 | 287.00 A |
| Core Ultra 5 250K Plus | 159 W | 125 W | 56 秒 | 287.00 A |
| Core Ultra 5 245K | 159 W | 125 W | 56 秒 | 287.00 A |
| Core Ultra 5 225 | 121 W | 65 W | 28 秒 | 287.00 A |
| Core i7 14700K | 253 W | 125 W | 56 秒 | 307.00 A |
| Core i5 14400 | 154 W | 65 W | 28 秒 | 255.75 A |
| Core i5 12400 | 117 W | 65 W | 28 秒 | 255.75 A |
| Core i5 11400 | 154 W | 65 W | 28 秒 | 255.75 A |
| Core i7 10700K | 224 W | 65 W | 28 秒 | 255.75 A |
| Ryzen CPU | PPTパッケージ電力 | TDPCPU単体電力 | – | – |
| Ryzen 9 9950X3D | 200 W | 170 W | ||
| Ryzen 7 9800X3D | 105 W | 88 W | ||
| Ryzen 7 9700X | 88 W | 65 W | ||
| Ryzen 5 9600X | 88 W | 65 W | ||
| Ryzen 7 7800X3D | 88 W | 65 W | ||
| Ryzen 7 7700 | 88 W | 65 W | ||
| Ryzen 5 7500F | 88 W | 65 W | ||
| Ryzen 7 5700X | 105 W | 65 W | ||
| Ryzen 5 4500 | 88 W | 65 W | ||
| Ryzen 5 3600 | 88 W | 65 W |
※Intelの説明書いわく「秒」ではなく「移動平均の参照範囲」なので、負荷の掛け方次第でPL2の持続時間はやや変動します。
Ryzen 9 9950X(X3D)を除いて、ほとんどのCPUが最終的に「125 W」前後に落ち着く設定です。
Intel CPUシリーズはIntel Baseline Profile準拠の設定で、AMD RyzenシリーズはデフォルトPPT設定でベンチマークを実行します。
CPUの電力設定や、使用するメモリクロックは一般的なBTOパソコンに準拠します。
DDR5プラットフォームなら、JEDEC準拠のDDR5-5600ネイティブメモリ(※CPUの仕様により4800~5200で動作する場合あり)を、DDR4プラットフォームも同様にJEDEC準拠のDDR4-3200ネイティブメモリを使います。
マザーボードもできる範囲で同じメーカーの同グレード品を揃え、ベンチマーク用のSSDはすべて「WD Black SN850X 8TB」で統一します。

(コンシューマ向けで最速のグラボ)
グラフィックボードは「RTX 5090 32GB」を採用。
レビュー時点で最速のグラフィックボードなため、CPUボトルネックが極めて発生しやすいです。「CPUフレームレート」を正確に測定するうえで絶対に欠かせない道具です。

(最大480 Hzで動作するゲーミングモニター)
検証用ゲーミングモニターは引き続き「LG 32GS95UE-B」を続投します。
4Kで最大240 Hz、フルHDで最大480 Hz対応のOLEDゲーミングモニターです。ベンチマークソフトによって、垂直同期が切れず測定ミスの原因になるケースがあるため、ネイティブ高Hzモニターを使って事前に回避します。

(最大120 Hzで動作する定番HMD)
一部VRゲームのベンチマークに限り「Meta Quest 3(512 GB)」も併用します。
Meta謹製ソフト「Virtual Desktop」を使って、ゲーミングPCとQuest 3を無線接続するVRChatでも定番の使い方です。
Core Ultra 7 270K Plusのゲーム性能(vs RTX 5090)
- VALORANT
- Escape from Tarkov
- サイバーパンク2077
- モンスターハンターワイルズ
- 紅の砂漠
- アークナイツ:エンドフィールド
- 鳴潮
- ゼンレスゾーンゼロ
- Cities:Skylines II
- マインクラフト:Java
- VRChat(Quest 3)

ちもろぐでは、3種類のフレームレートをグラフに掲載します。
- 平均フレームレート(Average)
- 最低フレームレート(Min 1%)
- 急落フレームレート(Min 0.2%)
「平均フレームレート(Average)」は文字どおり、ベンチマーク区間の平均値です。ベンチ中に記録したフレーム数を、ベンチ時間で割って出しただけの数値です。
平均値が高ければ高いほど、そのCPUは高性能だと評価できます。
しかし、平均値はあくまでも平均に過ぎず、「カクつき」「ガタガタ」とした主観的にイライラする挙動※を正しく評価できません。
※「スタッター」「不均一なフレーム遷移」などと呼ばれる現象
「最低フレームレート(Min 1%)」の出番です。ベンチマーク区間で記録されたフレームレートのうち、下から数えて1%に該当する数値を抜き出します。
急激なフレームレートの落ち込みが発生すれば、最低フレームレート(Min 1%)に記録が残ります。
さらに「急落フレームレート(Min 0.2%)」も追加して、スタッターと呼ばれる現象をグラフから捉えやすく改良しました。

3種類のフレームレートが互いに近ければ近いほど、安定したフレームレートです。逆に3種類のフレームレートがバラバラに離れていると、おそらく不均一なフレームレートです。
「CPUフレームレート」をざっくり説明すると、CPUが1秒あたりに処理できるフレーム数です。
レビュー時点の傾向ですが、CPUの毎秒フレーム数よりも、GPU(グラボ)の毎秒フレーム数が高いです。
グラフィックボードが200 fpsを処理できる性能を持っているのに、CPUが100 fpsしか処理できない場合、ゲーミングモニターに表示されるフレームレートは「100 fps」となります。
- 最大値- 両者の差分 = 実際のフレームレート
200 fps – (200 – 100 fps) = 100 fps
CPUフレームレートとGPUフレームレートのうち、低い数値が最終的に表示されます。
そしてCPUフレームレートを正確に知るためには、可能なかぎり速いグラフィックボードが必要です。
よくあるツッコミが「RTX 5090を実際に使ってる人はほとんどいない」ですが、RTX 5090を使う予定がなくても、RTX 5090を使った測定値がもっとも信頼できます。
なぜなら各CPUが処理できるフレーム数が分かっているからです。CPUフレームレートを把握できれば、同じくらいのフレームレートを持つグラボを選ぶだけです。
平均100 fpsのグラボなら、平均110 fpsくらいのCPUを選べば間違いないでしょう。逆に平均100 fpsのグラボに、平均50 fpsしか出せないCPUを選ぶのは無駄が多いでしょう。
VALORANT

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
![]() | ![]() |
競技性が非常に高い、人気のeSportsタイトル「VALORANT」をベンチマーク。マップ「THE RANGE」でボットを召喚して、重火器「オーディン」を乱射しながらエイムを振ります。
従来のArrow Lakeシリーズは期待はずれの性能でしたが、今作Core Ultra 7 270K Plusで性能をやや改善しており、Ryzen 7 7800X3Dの一歩手前です。
いつもどおりRyzen 7 9800X3Dにとても手が届かないものの、平均360 fpsあれば競技性の高いWQHDゲーミングモニターを十分に使えます。
リフレッシュレートが500 Hzを超えるフラグシップ級の競技モニターを使う予定がなければ、Core Ultra 7 270K PlusのCPUフレームレート性能でも間に合う性能です。
Escape from Tarkov(タルコフ)

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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今もなお、カルト的な人気を誇るPvPvE脱出シューター「Escape from Tarkov」をベンチマーク。重たいと定評のある「Streets of Tarkov」にて、PvEモードを模した練習モード※で出撃します。
ローカル環境のPvEモードの場合、自分以外のプレイヤー(SCAVなど)もすべてCPUで処理する必要があり、CPUとメモリ帯域の両方に驚異的な負荷がかかります。
Core Ultra 7 270K Plusは物理24コアの地力と、改善されたメモリ遅延(D2Dクロック)が功を奏したのか、意外なほどCPUフレームレートが伸びてしまいました。
フルHD、WQHD、4KすべてでRyzen 7 7800X3Dに迫る性能です。
※出現するボットの分布にかなりムラがあるため、ベンチマークの再現性(バラツキ)が悪いです。3~5%程度の小さな差は「誤差」と見なした方が安全かもしれません。
Cyberpunk 2077

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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SFオープンワールドの傑作として知られる「サイバーパンク2077」をベンチマーク。
発売から日がたったタイトルですが、優れたレイトレーシング効果や、NPCが密集した高密度のオープンワールドで構成されています。CPUに大きな負荷がかかりやすく、まだまだ現役のCPUベンチマークです。
Core Ultra 7 270K Plusは従来比で約8%の性能アップをとげ、同じ価格帯のRyzen 7 9700Xを軽く超え、Ryzen 7 7800X3Dに届かない程度の性能。
WQHD ~ 4Kも同様の傾向があり、平均的なゲーミングモニターを使うのに問題ない性能です。

モンスターハンターワイルズ

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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有名な国産ゲームタイトル「モンスターハンターワイルズ」をベンチマーク。巨大な森林生態系と水辺の鏡面反射(レイトレーシング)が広がるマップ「緋の森(豊穣期)」にて、高いCPU負荷を与えます。
結果、フルHD ~ 4Kまで一貫してCPUボトルネックが発生しながら、Core Ultra 7 270K PlusはRyzen 7 7800X3Dに迫る性能です。
従来作Core Ultra 7 265Kに対して約8%の性能アップ、さらにEコア(16個)だけでもRyzen 7 9700Xに匹敵します。ずいぶん遅れた後出しですが、想定ライバルをきちんと打ち倒す性能を出せています。
紅の砂漠

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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超広大なオープンワールドと何百時間も遊べるコンテンツ量の暴力で500万本も売り上げた、韓国パールアビスの最新作「紅の砂漠」をベンチマーク。
一般的にCPUボトルネックが発生しないと紹介されるゲームですが、メインコンテンツのひとつに挙げられる「拠点占拠」でCPUボトルネックが発生しやすいです。
広いマップに100人単位の味方NPCと敵Mobが密集して出現するうえ、それぞれが複雑な戦闘を繰り広げます。CPUが処理しなければならない仕事量は非常に大量で、当然ながらCPUボトルネックも発生します。
Core Ultra 7 270K Plusは、同価格帯で最大のライバルにあたるRyzen 7 9700Xを打ち破り、Ryzen 7 7800X3Dにもう少しで届く勢いです。
計算量が多いほど3D V-Cacheで吸収し切れなくなり、物理コアを数多く備える地力のあるCPUがやや有利になる傾向です。

アークナイツ : エンドフィールド

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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美麗なテクスチャ品質のキャラクターモデリングや独自の工業要素で人気を集める、中国産ARPGタイトル「アークナイツ:エンドフィールド」をベンチマーク。
意外にも工業コンテンツ自体はそれほどCPUボトルネックが発生せず、NPCや敵Mobが密集するエリアでフレームレートが伸びづらいです。
エンドフィールドに限らず、鳴潮や原神から最新作のNTEまで。NPCが大量に出現すると途端にCPUボトルネックが顕在化するゲームは決して珍しくなく、むしろ一般的な傾向です。
Core Ultra 7 270K Plusは「武陵城」にて、Ryzen 7 9700X以上、Ryzen 7 7800X3D未満の性能でした。Eコア(16個)だけでもCore Ultra 5 245Kに匹敵する性能を発揮します。
悪くない性能ですが、non-X3Dモデルの中で15%程度のリードにとどまっており、X3Dモデルが叩き出す大幅な伸び幅はまだ見られません。
鳴潮(Wuthering Waves)

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
![]() | ![]() |
いわゆる中国産オープンワールドRPGタイトルの中で、最高峰のグラフィック品質とアクション性を兼ね備えている「鳴潮(Wuthering Waves)」をベンチマーク。
CPUボトルネックの魔境「スタートーチ学園」にて、一定のコースをバイクでツーリングしながら測定します。
結果を見てのとおり、non-X3DとX3Dモデルで性能がキレイに真っ二つです。Core Ultra 7 270K Plusは、D2Dクロック向上によるメモリ遅延の低減により、想像以上の伸び幅を見せますが、それでもRyzen 7 7800X3Dに及びません。

ゼンレスゾーンゼロ

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
![]() | ![]() |
原神で知られるHoYoverseのアクション特化タイトル「ゼンレスゾーンゼロ(ZZZ)」をベンチマーク。
ロケ地をルミナスクエアから新マップ「澄輝坪」に移しました。以前にも増してCPU負荷が増えており、フルHD ~ 4Kまで一貫してCPUボトルネックが発生します。
鳴潮「スタートーチ学園」と同じく、non-X3DかX3Dモデルで結果が分かれています。CPU性能よりも先に、メモリ帯域幅がボトルネックになるらしく、3D V-Cacheで帯域幅を桁違いに稼げるX3Dモデルがとても有利です。
Core Ultra 7 270K PlusはRyzen 7 9700Xとほぼ同等の性能、Ryzen 7 7800X3Dには大きく差を付けられます。
Cities : Skylines II

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
![]() | ![]() |
都市シミュレーターの著名なタイトル「Cities : Skylines II(シティスカ2)」をベンチマーク。
前回のベンチマークから人口を5倍(約50万人)に増やし、並のCPUで到底耐えられない負荷を与えます。検証の結果、ほとんどのCPUがフレームレートをマトモに出せなかったです。
フルHD ~ 4Kまで関係なく、安定したフレームレートを出力できないです。
ただし、シミュレーション速度(Smooth Speed)は明確にCPU性能差が反映されます。詳しくは「➡ シミュレーション速度の比較」をどうぞ。
マインクラフト(Java版)

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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全世界で少なくとも4000万本以上を売り上げている、超人気なサンドボックスゲーム「マインクラフト(Java版)」をベンチマーク。
Bedrock版がリリースされていても、優れたMOD互換性のために今でもJava版をプレイするユーザーが多いです。全世界で約1700万ダウンロードを誇る人気MODパック「ATM10(All the Mods 10)」も導入して、CPUに計算負荷を供給します。
想定したとおり、フレームレートが非常に伸びづらいです。Core Ultra 7 270K Plusはnon-X3Dモデルの中で最高の性能を発揮しますが、Ryzen 7 7800X3Dに及びません。
なお、平均フレームレート的にRyzen X3Dがトップを占めているものの、最低フレームレートの落ち込みがほとんど解消されないです。どのCPUを選んでもフレーム遷移がガタガタ過ぎて、性能差を体感しづらいでしょう。

VRChat(SteamVR)

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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ヘッドマウントディスプレイ「Meta Quest 3」を装着して、Virtual Desktop経由でVRChat(SteamVR)をベンチマーク。
レンダリング解像度をできる限りフルHD ~ 4K相当に調整してから、VRChatの性能を評価する専用ワールド「VRCMark v2」でフレームレートを測定します。
- ➡ Room C1:数人がインスタンスにいる普通のワールド
- Room C2:参加人数の多い集会イベントを模したワールド
- Room G1:リッチな表現が組み込まれた景観系のワールド
- Room G2:精細な景色が詰め込まれた大規模なワールド
VRCMark v2に4種類のベンチマークが収録されていて、今回はやや軽量な「Room C1」を使いました。「Room C2」の結果も興味深いですが、そちらはVRChatベンチ特集に掲載する予定です。
Room C1でベンチマークした結果、予想どおりな傾向と、やや直感に反する傾向が得られます。
てっきりX3Dモデルがトップを占めるはずが、Ryzen 7 7800X3DがCore Ultra 7 270K Plusに勝てなかったです。
Room C1のような軽量ワールドですら計算負荷が非常に大きく、CPUの地力が弱い7800X3Dは耐えられないようです。270K Plusには物理24コアがあり、X3Dが無くとも結構耐えています。
ゲーミング性能【11ゲーム平均】

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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ここまでベンチマークした11個のゲーム結果を、平均値(幾何平均)にまとめました。
Core Ultra 7 270K Plusはゲーミング性能を約10%(従来比1.1倍)に改善し、Ryzen 7 9700Xを見事に上回ります。
WQHDなら約12%(従来比1.1倍)、4Kですら約13%(従来比1.1倍)もゲーミング性能を向上させており、D2Dクロック向上で得られたメモリ遅延の低減が思った以上に効いている印象です。
依然としてRyzen 7 7800X3D以上に届かないものの、同価格帯のライバルにあたるRyzen 7 9700X以上のゲーム性能はシンプルに魅力的です。
なぜなら270K Plusには物理24コアも搭載され、ゲーム性能だけでなくクリエイティブ性能やマルチタスク負荷耐性で大きな優位性を見せる可能性が高いからです。

Core Ultra 7 270K PlusのCPU性能をベンチマーク
- シングルスレッド性能
- オフィスソフトの性能
- ブラウザ(Edge)の性能
- 写真編集(画像処理)の性能
- 動画編集(4K~6K)の性能
- イラストソフトの性能
- マルチスレッド性能
- 数値計算の処理性能
- Cities:Skylines IIの演算性能
- ローカル生成AI(LLM)の性能
シングルスレッド性能

| Cinebench R15 (スコア) | VVenC (平均fps) |
|---|---|
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パソコンのサクッとした体感性能にそこそこ関係性がある、シングルスレッド性能を調べます。
Core Ultra 7 270K Plusは、Cinebench R23とR15でトップ性能です。動画エンコード(VVenC)でも最高のシングルスレッド性能を叩き出し、最新世代CPUらしい体感性能に期待できそうです。
一方で、Eコアのシングルスレッド性能はまだまだ低水準で、Ryzen 7 5700Xを少し上回る程度です。
ブーストクロックが4.7 GHzと低い仕様や、Eコア単品に負荷がかかった場合、省エネを優先する挙動が解除されず実効クロックが妙に伸びない傾向も影響しています。
仮にPコアと同じ5.4 GHzで動いた場合、Ryzen 7 9700Xに5~8%劣る程度までシングルスレッド性能を延ばせる計算です。
オフィスソフトの性能

| Excel (平均値) | PowerPoint (平均値) |
|---|---|
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PCMark 10スコアによる比較グラフはこちら
➡ Word / Excel / PowerPoint
有償版PCMark 10(Professional Edition)限定で使えるCLIモードを使って、Microsoft Office 365(または買い切り版のOffice 2024)の動作速度をベンチマーク。
Core Ultra 7 270K Plusが記録したオフィス性能を見ていくと、Word(文書作成)で平均0.257秒(257ミリ秒)のトップクラス。Excel(表計算)は平均0.207秒(207ミリ秒)で驚異的な速さ、PowerPoint(パワポ作成)は平均0.179秒(179ミリ秒)で問題ない速さです。
おおむね瞬時のレスポンス性を出せています。
ブラウザ(Edge)の性能

| PCMark 10 Edge (スコア) | Speedometer 3.1 (スコア) |
|---|---|
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Windows標準搭載ブラウザ「Edge」の動作速度をベンチマーク。
PCMark 10 Proを用いた測定で、Core Ultra 7 270K Plusは平均0.061秒(61 ms)です。ほとんど瞬時の反応性でEdgeを動かせていて基本的に快適な動作に感じます。
幾何平均スコアに換算すると26771点、Ryzen 7 9700Xを約5%ほど上回りますが、実際の処理速度なら4 msしか差がなく実用上ほぼ同一の性能です。
Speedometer 3.1を用いた測定でもCore Ultra 7 270K Plusがトップの性能(45.9点 / 1位)を記録します。
写真編集(画像処理)の性能

フリーソフト「XnConvert」を使って、圧縮率が悪いPNG画像(4K解像度)を圧縮率の高いWebP画像(4K解像度)に変換します。
Core Ultra 7 270K Plusは100枚あたり127秒で完了です。最強クラスのシングルスレッド性能がよく効いて、名だたるライバルを抑えての首位です。
Eコア(16個)だけで処理すると大きく性能が下がるため、基本的にシングルスレッド依存です。

Adobe CameraRAWを使って、Sony a7Vで撮影した約3300万画素のRAW写真(20枚)をJPG画像に現像します。
RAW現像の処理内容に、コントラスト調整や彩度補正など基本的な編集に加え、AIマスク処理によるノイズ除去やモアレ除去も入れています。
Core Ultra 7 270K Plusはわずか35.5秒でRAW現像を終え、Ryzen 7 9700Xの44.7秒を約1.2~1.3倍上回る性能です。
メモリ帯域幅とシングルスレッド依存の強いタスク内容なので、どちらも高水準に備えるCore Ultra 7 270K Plusにとって他愛のないベンチマークでした。

| 一般処理 (スコア) | フィルター処理 (スコア) |
|---|---|
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写真編集の代表的ソフト「Adobe Photoshop CC」の処理速度を、PugetBench for Psバッチで測定します。
シングルスレッドに依存するテスト内容ですが、Ryzenシリーズが妙に高いスコアを記録する傾向です。
Core Ultra 7 270K Plusは10788点で決して悪くないものの、Ryzen 7 9700Xが出した13337点に遠く及ばないです。Photoshopが目的であれば、わざわざCore Ultraを選ぶ意味はありません。
他のソフトとの兼ね合い次第です。Photoshopの処理はたしかに伸びが悪いですが、相性の良いタスクも当然あります。
動画編集(4K~6K)の性能
無料で使える動画編集の代表的ソフト「DaVinci Resolve Studio」の処理性能を、PugetBench for DRバッチで測定します。
プリセット「Extended」を用いて4K~6K素材の動画編集を行い、処理のグループごとにスコアを分けて集計しました。なお、LongGOPやGPU EffectsグループはCPUと無関係なので除外済みです。
Core Ultra 7 270K Plusの総合スコアは111365点でした。Ryzen 7 9700Xを1割近くも上回る好成績です。
IntraFrameとRAW形式で首位、Fusionはやや平凡、AI処理で首位など。個別スコアも良好です。
動画編集クリエイターにとって、Core Ultra 7 270K PlusはRyzen 9 9950Xに匹敵する代替案になりえます。安価なCPU本体価格で節約できた予算分を、メモリ容量に充てられます。
イラストソフト(クリスタ)の性能

| 水彩ブラシ(16px) (平均fps) | 水彩ブラシ(64px) (平均fps) |
|---|---|
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2Dイラスト制作で覇権をとる定番ソフト「CLIP STUDIO PAINT PRO(クリスタPRO)」の処理性能をベンチマーク。
約2560万画素(6144 x 4168 px)の巨大な編集データに対し、レイヤー操作(回転)やブラシ入れ(水彩ブラシ)を加えたときの、リアルタイムな滑らかさをフレームレートで評価します。
Core Ultra 7 270K Plusのイラスト性能はまずまずです。レイヤー回転が平均28 fps前後、Ryzen 7 9700Xと大差ない滑らかさです。
16 pxの細いブラシは平均57.6 fpsにとどまり、ソフト側の上限(60 fps)に迫ります。64 pxの太いブラシになると平均27.4 fpsに下がり、Ryzen 7 9700Xと同等の滑らかさ。
現行トップクラスのイラスト処理性能を出せており、クリエイター向けに推奨できるCPUです。

マルチスレッド性能

| Cinebench R15 (スコア) | VVenC (平均fps) |
|---|---|
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CPUの理論性能(マルチスレッド性能)を、Cinebenchと動画エンコード(VVenC)でベンチマーク。
Core Ultra 7 270K Plusは物理24コアの圧倒的な物量に支えられ、ライバルのRyzen 7 9700Xを約2倍も飛び越え、価格がほぼ倍額のRyzen 9 9950X3Dにすら匹敵します。
消費電力のブースト対策を施した動画エンコード(VVenC)でも、Core Ultra 7 270K PlusはRyzen 7 9700Xに対して約1.8倍ものリードです。
なお、レンダリングも動画エンコードも今やグラフィックボードの仕事です。マルチスレッド性能が高いからといって役に立つとは限りませんが、高負荷なマルチタスク耐性と相関する可能性があります。


レンダリングはマルチスレッド帯域幅にスケール(比例)しやすい一方、動画エンコードはおおよそ8スレッド以上からスケールが急速に鈍化します。
コア数が多ければ多いほどマルチスレッド帯域幅に一致するエンコード速度を出せなくなり、せっかくの多コアCPUをうまく活かせません。タイル分割エンコードを使ったり、ひとつのファイルに対して複数のエンコーダを併用したり、ちょっとした工夫が必要です。
当ブログのVVenCベンチマークは当然ながらマルチスレッド最適化を施しており、バニラ状態で測定するより約1.3~1.4倍ほど高速化しています。
数値計算の処理性能
| 7-Zip 圧縮 (スコア) | 7-Zip 展開 (スコア) |
|---|---|
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定番の圧縮ツール「7-Zip」を使って、圧縮と展開(解凍)スピードをベンチマーク。
Core Ultra 7 270K Plusは圧縮が161590 MIPS、展開は190437 MIPSです。どちらもRyzen 7 9700Xを1.6~1.7倍ほど超える高い性能ですが、Ryzen 9 9950X3Dには届かないです。
レンダリングなら匹敵する性能を出せますが、7-Zipだとメモリの帯域幅とキャッシュの容量も効いてくるため、9950X3Dに匹敵するのは無理難題でした。

筆者がよく使っている「Python」の計算速度もベンチマーク。
物理コア数にスケールしやすく、論理スレッド数にスケールしづらいベンチマークなので、物理コアを大量に持つCore Ultra 7 270K Plusがやや有利な結果です。
270K Plusが毎秒1.21計算量を叩き出し、9950X3Dに肉薄します。巨大な計算データを突っ込んでいるせいで、3D V-Cacheもあまり役に立たないです。
Cities:Skylines IIの演算性能

都市シミュレーター「Cities : Skylines II(シティスカ2)」において、人口50万人都市を3分以内にどれだけ速くシミュレーションできるかを競うベンチマークです。
Developer Modeで把握できるシミュレーション速度(Smooth Speed指標)を用いて評価します。
シミュレーション速度を「1.0倍」に設定しているので、「1.000」に近い数値を出せれば出せるほど高性能なCPUです。
Core Ultra 7 270K Plusはさすが物理24コアの実力、ライバルのRyzen 7 9700Xを約2倍もの性能差でノックアウト。しかし、3D V-Cacheを備える8コアCPU、Ryzen 7 9800X3Dに抜かされています。
9950X3Dはさらに2倍の性能差を付けて圧倒的な首位を見せつけます。

ローカル生成AI(LLM)の性能

VRAMに入り切らない巨大なLLMモデルを、CPUと分担して効率的に処理する「CPU MOE」モードでベンチマーク。
llama-serverに送った起動コマンドと使用したLLMモデルを以下に示します。
llama-server -m model/Qwen3.6-35B-A3B-Uncensored-HauhauCS-Aggressive-Q8_K_P.gguf -np 1 --fit on --fit-ctx 128000 --fit-target 256 -ctk q8_0 -ctv q8_0 --jinja --reasoning off --temp 1.0 --top-p 1.0 --top-k 40 --min-p 0.00 --port 8001
指示内容は「予算50万円で以下のPCパーツ一覧から、AIイラスト生成におすすめなパソコン構成を6000語で提案してください。なお、口語気味の文体かつ、キャラクター設定は刻晴(原神)でお願いします。」です。

(提案内容も刻晴のキャラ再現もイマイチ・・・)
Core Ultra 7 270K Plusは毎秒45.8トークンで回答を終えました。
Ryzen 7 9700Xとほぼ変わらない性能ですが、CPUとVRAM間を挟むDDR5メモリがボトルネックです。CPU性能よりも先にメモリ帯域幅が壁に当たってしまい、一定ライン以上のCPUから性能差が出ません。
IPC(クロックあたりの処理性能)
最後はオタク向け情報「IPC(クロックあたりの処理性能)」で締めます。
CPUの動作クロックを3.5 GHzに固定してから、シングルスレッド性能をベンチマークすると、CPUの技術的な進化を示す「IPC」を抽出できます。
Core Ultra 7 270K PlusのPコアはCinebench R23で224.7点、現時点で最高のIPCです。Eコアを指定すると206.5点も出ていて、すでにZen4世代(Ryzen 7000)を超えています。
処理範囲をCPUに限定すれば高いIPCを示します。・・・処理範囲にL3キャッシュ領域も含める7-ZipやVVenCだと、途端にIPCの伸びが鈍化してRyzen 7 9700Xと同等レベルに下がります。
特に7-Zip(圧縮)は、L3キャッシュ領域の帯域幅が圧倒的に強いX3Dシリーズが猛威を振るい、まったく手も足も出ない状況です。

3.5 GHz固定時のシングルスレッド性能で、Arrow Lake RefreshのEコアはすでにZen4以上です。
性能の低さは要するにブーストクロックに依存するため、Pコアを抜いて電力枠にマージンを増やし、Eコアだけを最大5.4 GHz程度で動かす廉価版Arrow Lake CPUがあれば面白そうです。
高負荷な「マルチタスク」耐性をベンチマーク
マルチタスクの設定:OBSでVtuberになってゲーム配信録画

現代のCPUベンチマークで決定的に欠けているデータが「マルチタスク負荷耐性」です。システム全体に “度を越した負荷” を供給して、それでもCPUが安定したフレーム遷移を続けられるか検証します。
“度を越した負荷” は以下のとおりです。
- OBS Studioでゲーム実況配信(2560 x 1440)
- VSeeFaceでVtuberアバターにモーションキャプチャーを実装
- 毎秒125サンプルの消費電力モニターを常駐
- YouTubeで「ヒビカセ 高ビットレートHEVC版」を再生
- Chromeで重たいWebサイト(例:App Store)を開く
- ゲーム「鳴潮」でスタートーチ学園に向かって移動する
- ゲームのダウンロード(約33 GB)を同時進行する
バラバラのアプリを多数起動して各スレッドを常時占有させつつ、最後の仕上げがゲームダウンロードです。
最近のSteamやWindows Updateは、ダウンロードしながら同時に解凍処理もするせいで、メモリ帯域からCPU内部まで染み渡る負荷が発生します。単純なアイデアながら、並のCPUがガタガタ言い出すので採用です。
ゲーム配信録画(マルチタスク)時のフレームレート

スタッターの発生率が著しく上昇する凶悪な負荷がかかりながら、Core Ultra 7 270K PlusはRyzen 7 9800X3Dに匹敵する性能をなんとか維持します。

配信の安定性を「ドロップフレーム率(コマ落ち)」で評価します。OBS Studioの統計タブから確認できます。
あれほどスタッターだらけの酷い動作状況でも、OBS自体の安定性はほとんど変化がなく、どれを使ってもコマ落ちしないゲーム配信が可能です。
ただし、実際に配信される映像とゲーム中のフレームレートはしっかり相関します。コマ落ちがなくてもゲーム中が30 fpsだったら、配信される映像も30 fpsです。
できればゲーム中で平均60 fps以上を出力できるCPUを選ぶといいでしょう。
マルチタスク時のPSOスタッター頻度
「鳴潮」はゲーム起動時にシェーダーコンパイルを実行しますが、残念ながらゲーム起動後もしばらくシェーダーコンパイルがランダムに挟まります。
突発的にコンパイル処理が入ったとき、CPUが瞬時にコンパイルを完遂できなければ、一時的にゲーム画面が硬直する「スタッター」としてプレイヤーのゲーム体験を損ないます。

ベンチマークのコースをウォームアップせずに測定します。CPUボトルネックの魔境「スタートーチ学園」に近づくほど、スタッターの頻度が上昇します。
基本的に物理コアが多いCPU、かつ異種コアを混載する場合は、異種コア間の性能差が少ないほどPSOスタッターを抑えやすい傾向です。
Core Ultra 7 270K Plusは、IPC最高峰のPコア(8基)と、Zen4超えのIPCを持つEコア(16基)を混載します。異種コア間の性能差が少なく、スケジューラーによるスレッド移動が加わっても性能が安定しやすいです。
逆に、Core Ultra 5 225のように異種コア間の性能差が大きいとコア数の割に悲惨な結果が見られます。

(クリックするとグラフを大きく表示します)
生のフレームタイム記録を見てみます。
フレームタイムが可能なかぎり低いのは大前提として、上下の分散が少なく、突発的なヒゲ(スパイク)が少ないほど優秀です。

(クリックするとグラフを大きく表示します)
フレームタイムの分布量も確認します。
分布がグラフ左側に寄っているほど優秀です。Core Ultra 7 270K Plusは長いフレームタイムの分布量が少なく、Ryzen 7 9800X3Dはやや多い傾向が分布量グラフから見て取れます。
“度を越した負荷” が加わっているイレギュラーな環境下において、Core Ultra 7 270K Plusは安定したフレームレート出力を続けられる可能性が高いです。

Core Ultra 7 270K Plusの消費電力を測定

(定価975ユーロ:消費税と諸費込で約20万円)
各プラットフォーム間のCPU消費電力を正確に測定するため、Cybenetics Labsが製造する外部PMD「Powenetics V2」を使います。
よくある自作ツールと比較して、信頼性が非常に高いです。製造元のCybenetics Labsは「ISO17025」認証を取得した、厳格な測定ラボです。
もちろん、Powenetics V2も校正済みのツールで、マザーボード上の各コネクタから1ミリワット(0.001 W)単位で消費電力を正確に測定できます。
ブーストクロックの挙動を追跡

(クリックするとグラフを大きく表示します)
Intel標準「Baseline Profile」適用時のブーストクロック挙動を確認しました。
CPU使用率100%の負荷がかかると、瞬間的に200 W超を記録しますが、すぐに177 W前後に落ち着きます。その後「Tau(τ)」が遅れてPL1ヒット判定に向かって動き出し、約54秒後にPL1ヒット判定に到達して125 Wに制限されました。
「Tau(τ)」はPL1ヒット判定の内部にあるアルファ定数なので、負荷の掛け方次第でPL2の持続時間がやや前後します。1分ちょっと続いたり、40秒で止まったり、少しばらつく傾向です。
ゲームプレイ時の消費電力(平均値)

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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Core Ultra 7 270K Plusのゲーミング性能はRyzen 7 9700Xを超えていますが、ゲーム中の消費電力(平均値)も9700Xをやや上回ってしまいました。
平均86 Wから平均103 Wへ、約1.2倍の消費電力です。WQHD ~ 4Kも似た傾向で、基本的にRyzen 7 9700Xより少し多めの電力を食います。
| ゲームタイトル | フルHD (1920 x 1080) | WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|---|---|
| VALORANT | 95.2 W | 92.2 W | 93.2 W |
| Escape from Tarkov | 76.9 W | 78.3 W | 78.2 W |
| サイバーパンク2077 | 123.5 W | 129.7 W | 122.0 W |
| モンスターハンターワイルズ | 122.5 W | 117.1 W | 117.9 W |
| 紅の砂漠 | 122.2 W | 122.5 W | 121.4 W |
| アークナイツ:エンドフィールド | 86.1 W | 86.7 W | 87.0 W |
| 鳴潮 | 87.6 W | 87.8 W | 89.4 W |
| ゼンレスゾーンゼロ | 98.3 W | 100.5 W | 101.6 W |
| Cities : Skylines II | 174.6 W | 172.2 W | 173.8 W |
| Minecraft : Java | 78.2 W | 80.1 W | 77.7 W |
| VRChat | 102.8 W | 103.2 W | 102.4 W |
ゲーム別の消費電力(個別)も参考程度にどうぞ。
ほとんどのゲームが100 W前後にとどまるため、3000~4000円のエントリー空冷クーラーで運用できます。
Cities : Skylines IIなどイレギュラーなゲームも存在しますが、およそ1分後にPL1(125 W)制限がかかるので心配不要です。
ゲームプレイ時のワットパフォーマンス

| WQHD (2560 x 1440) | 4K (3840 x 2160) |
|---|---|
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ゲームプレイ時の電力効率(ワットパフォーマンス)を調べます。消費電力10 Wあたりの平均フレームレート(fps/10 W)です。
予想していた方も多いと思いますが、やはりRyzen 7 9800X3Dが圧倒的トップです。Core Ultra 7 270K Plusは半分程度のワットパフォーマンスに過ぎません。
旧世代のAlder Lakeと比較すれば劇的な向上ですが、3D V-Cache技術にはまったく届かないです。
ワークロード別の消費電力(ゲーム以外)

Windows 11のデスクトップ画面を表示しただけの「ほぼ無負荷状態※」な消費電力を調べます。
「アイドルマスター」などと称されるCore Ultraシリーズです。Core Ultra 7 270K Plusも例に漏れず、異名に違わぬ優れたアイドル消費電力を記録しています。
わずか平均5.7 Wです。スパイクは10 W程度に抑えられ、非常に安定したアイドル消費電力を維持します。
Eコア(16個)だけで動かすと平均5.9 Wに増え、スパイクが20 Wまで増加します。おそらくBIOSで設定した「P:1 + E:16」による奇妙なコア配置が、Windows 11のスケジューラーをやや困惑させている可能性が考えられます。
※よくあるアイドル消費電力のデータは、システムの内部で測定しているせいで、Windows 11が無負荷状態に切り替わらないです。データを見る際は、システムの内部か、それとも外部から測定されているか要チェック。
| 1. シングルスレッド (Cinebench R23) | 2. 軽量負荷 (Speedometer 3.1) | 3. マルチスレッド (Cinebench R23) |
|---|---|---|
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- シングルスレッド時の消費電力は約37 Wで、Ryzen 7 9700Xと同等です。
- 軽量負荷(Speedometer 3.1)の消費電力は約56 Wで、Ryzen 7 9700Xより10 Wほど多いです。
- マルチスレッド時の消費電力は約188 Wに到達し、PL2 = 177 Wを使い切ります。Ryzen 7 9700Xに対して約2倍の電力枠が用意されており、マルチスレッド負荷時の帯域幅がとても広大です。
ワークロード別の電力効率(ワットパフォーマンス)も一応チェックします。
| 1. シングルスレッド (Cinebench R23) | 2. 軽量負荷 (Speedometer 3.1) | 3. マルチスレッド (Cinebench R23) |
|---|---|---|
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- シングルスレッド時のワットパフォーマンスは意外と良好で、Ryzen 7 9700Xを上回ります。Eコア単品だとさらに効率が良いです。
- 軽量負荷(Speedometer 3.1)のワットパフォーマンスは伸びが悪く、Ryzen 7 9700Xどころか5700Xにすら劣ります。多コア型CPUの宿命でしょうか。
- マルチスレッド時のワットパフォーマンスはクラス最高となり、Ryzen 7 9700Xに匹敵します。つまり、Ryzen 7 9700Xの2倍もの電力枠を使って無理やり性能を出しているわけでなく、実際に効率が高いと分かります。物理24コアのメリットです。
まとめ:6万円で最高の「マルチタスク耐性」CPU

「Core Ultra 7 270K Plus」のデメリットと弱点
- ゲーミング性能はX3Dシリーズに劣る
- ゲーム時のワットパフォーマンス
- 今世代で最後らしい「LGA1851」ソケット
- 初期設定「PL1 = 250 W」に要注意 !!
「Baseline Profile(PL1 = 125 W)」を推奨
「Core Ultra 7 270K Plus」のメリットと強み
- たっぷり「物理24コア」搭載
- 強靭なマルチタスク負荷耐性
- サクサクと快適な体感性能
- 十分なゲーミング性能(9700X超)
- 強力なマルチスレッド性能
- 内蔵GPU「Intel Xe2(4コア)」
- アイドル時の消費電力が低い
- マルチスレッド処理の効率がいい
- コスパが高い(想定ライバル比)
悲観的な評価を受けているCPUを、わざわざご祝儀の乗った新品価格で買うのは気が引けますし、レビュー中のメンタル状況にもマイナスです。
しかし、Core Ultra 7 270K Plusは予想に反して良いパフォーマンスです。悲観視するほど酷いかと言われれば明確に「No」と返して問題ない性能を見せています。
ゲーミング性能(11ゲーム平均)で、270K Plusは想定ライバルのRyzen 7 9700Xを上回ります。7800X3D以上との性能差がまだまだ埋められないものの、平均的なゲーミングモニターにとりあえず十分です。
「RTX 5070 Ti」など、マルチフレーム生成に対応したグラフィックボードを使っているなら、フレームレートの低さをある程度は補完できます。
次に注目するべきポイントが「マルチタスク負荷耐性」です。
度を越した凶悪なマルチタスク負荷を掛けた状態でも、270K Plusはかなり安定したフレームレート出力を維持します。今回の検証では、9800X3Dよりも高いフレームレートを維持し、PSOスタッター発生率も低いです。
大量のアプリを同時に起動したり、アプリのリソース管理が苦手な人にとって、270K Plusはメリットの多い選択肢かもしれません。
もちろん、お金が潤沢にあるなら9950X3Dなどマルチタスクに対応したX3Dシリーズも選択肢です。しかし、ほぼ倍近い価格(12万円)を払うかどうか、意見が割れるでしょう。
6万円の差額でメモリ容量を増やしたり、グラフィックボードのグレードをワンランク上げたり、PCスペック構成の自由度が変わってきます。
| 使い方 | 評価※ |
|---|---|
| ゲーミング性能 eSportsタイトルは300 Hz台のゲーミングモニターまで対応できます。ビジュアル重視のゲームなら平均60 fps台をおおむね維持できる傾向があり、DLSSマルチフレーム生成に必要なCPU性能です。 | |
| 一般的なオフィスワーク 遅延の少ないサクッとした体感性能です。Officeソフトやブラウザの処理性能も高速です。 | |
| プロの写真編集・動画編集 Photoshop、CameraRAW、DaVinci Resolve Studioなど。幅広い編集ソフトで平均以上の性能を発揮し、素材のプレビュー性能も良好な印象です。 | |
| マルチタスク(ゲーム実況) 物理24コアが功を奏し、度を越したマルチタスク負荷を掛けても安定した性能を維持します。シチュエーション次第で9800X3Dすら超えてしまい、270K Plusの特筆すべき強みです。 | |
| 拡張性と将来性 予算次第ですが、非常に優れた拡張性をもつ「Intel Z890」マザーボードを選べます。明確にクリエイター向けと評価できます。一方で、将来性はCore Ultra 200Sシリーズの問題点です。現時点で200S Plusシリーズが最後のLGA1851モデルらしく、次の世代でマザーボードの買い替えが必要です。パーツを取っ替えする自作PCユーザーから忌避される理由が分かります。なお、使用期間が長く、丸ごと買い替えが前提のBTOパソコンユーザーは気にしない問題です。 |
※用途別評価は「価格」を考慮しません。用途に対する性能や適性だけを評価します。
以上「Core Ultra 7 270K Plus 買ってベンチマーク:9700Xや265Kも徹底比較してみた」でした。

「Core Ultra 7 270K Plus」の代替案
マルチタスクに興味がなく、予算を抑えてゲーム性能をもっと重視するなら「7800X3D」がちょうどいいです。多くのゲームで270K Plus以上のゲーム性能です。
競技性の強いゲームや、CPU負荷が大きく最適化が難しいゲームをメインにプレイする予定なら、「9800X3D」を引き続きおすすめします。現状のIntelに3D V-Cache相当の技術がなく、当面の間、性能を抜かされる心配もありません。
【もっと詳しく】ゲーム別ベンチマーク
【グラボ別】おすすめなゲーミングPC
筆者イチオシが「RTX 5070 Ti」モデルです。フルHD~4Kゲーミングまで、幅広く対応できます。
RTX 5070 Tiが高すぎるなら、ひとつ下の「RTX 5070」をおすすめ。高画質なAI超解像「DLSS 4.5」や、フレームレートを補完する「DLSSマルチフレーム生成」により、思った以上に重たいゲームが動きます。





































































































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「ドスパラ」でおすすめなゲーミングPC

やかもちのTwitterアカ



このCPU、intelはEコアを増やしましたって表現してるけど、ただの285Kのリネームとしか思えない…
285Kのまま値段下げることはできないから、270K Plusって名前を変えて10万から6万に下げました的なCPU
代償として名前にUltra7付けたせいで命名ルールがよくわからなくなってしまった混乱モデル…
Ultra 9 285Kはあまりに性能が酷すぎて良い印象がないけれど、今、動かせば270K Plusに匹敵する性能に改善されてるのでしょうか。
IPC(クロックあたり性能)含め、細かい挙動を見る限り、D2Dクロック向上で得られたキャッシュ及びメモリ遅延の低減はかなりの効果を示しているため、(あくまでも予想ですが)285Kは270K Plusに及ばない可能性が高いです。
悪くない性能だけど全てが遅すぎた。
Ryzenに乗り換えてしまった人、次の世代のIntelCPU(ソケット更新)に関心がある人にとっては今さら出されても・・・という感じ。
今からマルチタスク目的で新しくPC買う人とCoreUltraに手を出してしまった人の選択肢になるくらいか。それにしても285Kを買ってしまった人は怒っていいと思う。