「MOBIUZ EX321UX」を実際にレビューします。
量子ドットIPSパネルに1152ゾーン分割のMini LEDバックライトを組み合わせ、とてつもなく明るいDisplay HDR 1000認証を取得した4Kゲーミングモニターです。
さらにBenQ独自のゲーマー向け機能、eARC対応HDMI 2.1、ESS Sabre DACを搭載した高音質なオーディオ端子、便利なリモコン、洗練されたOSDレイアウト・・・などなど。全部盛りの豪華スペックに仕上がっています。
今回のレビューで使う「MOBIUZ EX321UX」を、BenQ Japan(@BenQJapan)様に提供していだきました。発売前サンプルのため、OSD画面の翻訳や表記など一部に違いがあります。
なお、レビューの内容に対して制限や検閲は一切なく(※誤字脱字チェックのみ)、ふだんどおりの測定レビュー記事となります。
(公開:2024/6/6 | 更新:2024/6/6)
「MOBIUZ EX321UX」はどんなゲーミングモニター?
MOBIUZ EX321UXがどのようなゲーミングモニターかざっくり説明します。
- フルHDより約4倍広い「4K(3840×2160)」対応
- リフレッシュレートが「最大144 Hz」でヌルヌル動く
- 「量子ドット IPS」パネル採用
- 1152分割のMini LEDバックライトで黒も締まる
- Display HDR 1000認証で「真のHDR」に対応
- リモコンやeARCなど機能性も全部盛り
主な特徴は以上です。
中国の最大手液晶パネルメーカー、BOE Technology社が製造する最新世代の「量子ドットMini LED IPSパネル」※1を搭載し、メリハリのあるダイナミックなHDR映像体験を可能にします。
BenQ独自の強力なゲーマー機能を備えるため、eSports用途もこなせますが、基本的にビジュアル重視のオフラインゲーム向けなエンタメ型4Kゲーミングモニターです。
BenQ(ベンキュー) MOBIUZ EX321UX | |
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パネルタイプ | 4K(3840×2160)で最大144 Hz QD-IPS Mini LEDパネル(32インチ) |
応答速度 | 1 ms (G2G) |
主な機能 ゲーマー向け |
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調整機能 エルゴノミクス | 高さ調整:100 mm 前後チルト:+15° ~ -5° 左右スイベル:15° ピボット:- |
VRR機能 | AMD FreeSync Premium Pro ※G-SYNC互換モード対応 |
参考価格 ※2024/6時点 | |
Amazon Tsukumo(ツクモ) 楽天市場 Yahooショッピング |
BenQ(ベンキュー) MOBIUZ EX321UX | |
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画面サイズ | 32インチ |
解像度 | 3840 x 2160 |
パネル | QD-IPS(1152ゾーン分割Mini LED) |
コントラスト比 | 1000 : 1 |
リフレッシュレート | 144 HzHDMI 2.1 : ~144 Hz DP 2.1 : ~144 Hz |
応答速度 | 1 ms (G2G) |
光沢 | ノングレア |
VESAマウント | 100 x 100 mm |
エルゴノミクス |
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主な機能 |
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VRR機能 |
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スピーカー | なし イヤホン(3.5 mm)端子あり |
主な付属品 |
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寸法 | 714.4 x 498.7 x 306 mm |
重量 | 7.17 kg(パネルのみ) 9.72 kg(スタンド含む) 698 g(ACアダプター) ※筆者が実測した重量 |
保証 |
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Mini LEDバックライトを使った4K HDRゲーミングモニターとして、日本国内で最高峰のスペックです。
そもそも同等クラスのパネルを使った製品がほとんど無い状況なので、コスパ路線の「INNOCN 32M2V」と、ハイエンド路線の「MOBIUZ EX321UX」で棲み分けができます。
保証サービスは3年間のメーカー保証(パネル・バックライトは1年間)と、JP型番モデルのみ購入から1ヶ月間の無輝点(ドット抜け)保証が付属します。
- 通常モデル:ベンキューダイレクト店、Amazon.co.jpなど
- JP型番モデル:楽天ビッグ店、Yahooショッピング(Joshin Web)など
ドット抜け保証が欲しい方は、楽天ビッグ店やYahooショッピングで購入がおすすめです。
※1:サービスメニューから型番「BOE ME3152QUM-NM1」を確認済み(→ 画像はこちら)。かなり新しい世代のパネルらしく、中国でも同型番を搭載したゲーミングモニターは確認されてません。EX321UXがおそらく一番乗りです。
量子ドット(QD)による鮮烈な画質
量子ドット(QD)フィルターの効果により、平均的なIPSパネルをはるかに上回る色域(広い色)を表示可能です。圧倒的な色域のおかげでとにかく鮮烈な印象を受ける画質です。
1152分割されたMini LEDバックライトを搭載するため、普通のIPSパネルよりコントラスト感が高いです。
黒い背景に斑点模様のような特殊なシーンだと、さすがにQD-OLEDパネルに勝てないものの、普通にゲームや映像を見る分にはそれほど大きな性能差を感じません。
(sRGB:ΔE = 6.6 / 色温度:6337K / 輝度:349 cd/m²)
映画やアニメ、FPSゲーム(Overwatch 2)やRPGゲーム(原神)をMOBIUZ EX321UXで表示した例です。
並のIPSパネルから乗り換えると、鮮烈かつ鮮やかな画質に驚くはず。逆に、量子ドット系パネル(QD-OLEDなど)を使っているなら、それほど体感できる画質差はありません。
QD-OLEDパネル(DELL AW2725DF)と比較した写真です。全体的に暗いシーンですら、思った以上に目立った画質差がないと分かります。
MOBIUZ EX321UXの方が画面の明るさが高いので、部屋の明るさに関係なくメリハリのある映像を表示できます。
色温度が若干違うものの、量子ドットによくある鮮烈な赤色はどちらも健在です。
主観的に見て、MOBIUZ EX321UXの方が優れています。
千束の髪色や肩のハイライトに明るい色が配置されているため、輝度を出しづらいQD-OLEDパネルだとメリハリのない曇った画質に。EX321UXのような明るい画面は高輝度側でコントラスト比を稼げるので、明るいシーンで有利です。
加えて、現行のQD-OLEDパネルは表面に紫がかった表面加工が施されている影響で、部屋が明るいと色がピンク気味に変色します。
EX321UXは透過性に優れたノングレア加工がパネル表面に施されているし、SDRモードでも1000 cd/m²超のとんでもない明るさを出せるため、部屋の照明や明るさから影響を受けづらいです。
ただし透過性を高めた影響なのか、斜めから見るとクッキリ映り込みますが、正面から見ると問題なくノングレアです。
キャリブレーター(測定機材)を使って調整したMOBIUZ EX321UXのおすすめ設定を紹介します。
- モード:ユーザーカラー
- 明るさ:29
- 色温度:赤91 / 緑95 / 青98
- ローカルディミング:有効
- Shadow Phage:無効
- ガンマ:4
上記の設定で(見かけの)色温度が6500K前後(ちょうど規格どおり)に調整できます。
ただし、量子ドットパネルは色の見え方に個人差が生じやすいため、赤や黄が強すぎると感じたら自分で調整を加えてください。
明るさは好みに合わせて適当に。筆者は350 cd/m²が好みなので「明るさ:29」です。明るさ:100で1250 cd/m²に達します。
EX321UXはバックライト制御が特殊仕様だったので、3D LUTプロファイルの配布を見送りました。個体差の影響でかんたんに校正がズレる可能性が高く、配布しても意味がないです。
モニターの色を測定できる専用の機材「X-rite i1 Pro2(分光測色計)」と「ColorChecker Display Plus(比色計)」を使って、「MOBIUZ EX321UX」の画質をチェックします。
MOBIUZ EX321UX(初期設定)の色精度はやはりズレています。
量子ドットの効果で色域(表示できる色)が飛躍的に拡張されてしまい、sRGB色域を大幅にオーバーする「過飽和」が発生します。
↑過飽和(Oversaturation)のイメージ
もちろん、EX321UXに限らず他の量子ドットパネルも共通の傾向です。表示できる色が広いから、過飽和が発生します。
「広色域 = sRGBを超える」なので、過飽和が起きて色が合わなくなって当然です。ほとんどの人にとって、過飽和によって引き起こされる鮮やかな色合いを好ましく感じます。
Amazonや価格コムの口コミを見ても、鮮やかな色合いに大歓迎ムード。色の精度が高い = 必ずしも高画質を意味しません。
sRGBが必要ならゲーミングモニターの設定から「sRGB」モードを使ってください。
表示される色域がsRGB:99%(実測)に制限され、結果的にsRGBに対する精度が大幅に改善されます。実測値でΔE = 0.55に達し、クリエイター向けモニターに匹敵する精度です。
表示できる色が広いせいで、結果的にsRGB色域からズレてしまう「過飽和」が生じて色精度が下がっていますが、主観的にゲームや映像を楽しむ分には問題ありません。
sRGBの色精度が高い ≠ 主観的に見た高画質です。
MOBIUZ EX321UXのネイティブコントラスト比は2396:1です。並のIPSパネルより、約2倍も高いコントラスト比です。
画面の明るさ ※クリックすると画像拡大 |
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100%時でなんと1253 cd/m²に達し、非常に明るい部屋でもSDRコンテンツを楽しめる明るさです。
そのかわり0%時は51.5 cd/m²とやや高め。夜間に暗い画面を好む方は、ローカルディミングモードを切ってください。最低で32 cd/m²まで下げられるようになります。
目にやさしいらしい120 cd/m²前後は設定値6%(ローカルディミング無効時:13%)でほぼ一致します。
色域カバー率 | ||
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規格 | CIE1931 | CIE1976 |
sRGBもっとも一般的な色域 | 100% | 100% |
DCI P3シネマ向けの色域 | 100% | 99.9% |
Adobe RGBクリエイター向けの色域 | 99.9% | 99.7% |
Rec.20204K HDR向けの色域 | 87.2% | 88.9% |
MOBIUZ EX321UX(シネマモード時)の表示できる色の広さ(色域カバー率)は過去トップクラスです。
もっとも一般的な規格「sRGB」で100%をカバー。HDRコンテンツで重要なシネマ向けの規格「DCI P3」では100%カバーします。
印刷前提の写真編集で重視される「AdobeRGB」規格のカバー率は99.9%です。
エンタメ用途で重要なDCI P3とRec.2020カバー率の比較は上記リンクから確認してください。どちらも歴代最高の色域だと分かります。
(参考写真:白100% / グレー50% / グレー5%)
(ムラ補正モード:白100% / グレー50% / グレー5%)
Mini LEDバックライトを使っているものの、パネル自体はあくまでもIPSパネルです。IPSパネルで定番の「IPSグロー」が出ています。
しかし、色ムラの平均値は約3%、過去レビューしてきた液晶パネルで最高の数値です。普通にゲームをプレイしたり、アニメや映画を見る分にはほとんど気にならないでしょう。
ちなみに「Display P3」と「sRGB」モードのみ、IPSグローを緩和する「ムラ補正機能」を使えます。平均値が約5%に悪化しますが、四隅の暗さが改善されて主観的な色ムラがかなりマシになります。
IPSパネルだから視野角が広いです。斜め方向から見ても、画面が白くなったり黄ばんだりする傾向が少ないです(参考:液晶パネルの違いを解説するよ)。
マクロレンズでパネルの表面を拡大した写真です。AU Optronics(AUO)やBOE Technology製の量子ドットパネルによく見られる「くの字型ストライプRGB配列」を確認できます。
パネルの表面加工はノングレアですが、拡大写真で見るとまるで光沢仕様(グレア仕様)を思わせる透明感の高さです。
スペクトラム分析では、3色すべての山が鋭く伸びる「量子ドット(Quantum Dots)」に特徴的なパターンが見られます。
「量子ドット」はパネル色域を飛躍的に向上させる比較的新しい技術です。今回のIPSパネルのほか、一部のハイエンドVAパネルやOLEDパネルでも使われています。
ブルーライト含有量は約26.0%ですが、「ブルーライト軽減」モードを使えばTÜV Rheinlandブルーライト認証に必要な25%未満をかんたんに達成できます。
文字のドット感は非常にクリアです。
ストライプRGB配列はテキストの鮮明な表示に有利で、さらに32インチに4K(3840 x 2160 = 約829万画素)を詰め込んでいるのでドット密度が高く、文字がクッキリ明瞭に見えます。
カラーモードで画質を調整できます
- Sci-Fi
- リアリスティック
- ファンタジー(初期設定)
- シネマ
- Display P3
- sRGB
MOBIUZ EX321UXは全部で6つのカラープロファイルに切り替え可能です。
プロファイルごとに、色温度やコントラスト感(ガンマカーブ)が大きく変わり、自分好みの画質に調整しやすいです。
モード | 色域 (sRGB) | 色域 (DCI-P3) | 正確さ | 色温度 | ガンマ | コントラスト比 |
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Sci-fi | 99.8% | 98.6% | ΔE = 7.57 | 6602K | 2.37 | 2395 |
リアリスティック | 99.8% | 98.6% | ΔE = 7.22 | 7081K | 2.08 | 2183 |
ファンタジー | 99.8% | 99.8% | ΔE = 6.99 | 6324K | 2.35 | 2396 |
シネマ | 100.0% | 99.9% | ΔE = 7.94 | 6513K | 2.49 | 2365 |
Display P3 | 99.9% | 99.4% | ΔE = 0.57 | 6067K | 2.22 | 558 |
sRGB | 98.8% | 80.5% | ΔE = 0.55 | 6050K | 2.22 | 559 |
主観的な感想:「シネマ」と「ファンタジー」モードが万人受けしやすい画質です。
特に「シネマ」モードは表示色域がもっとも広く鮮やかで、色温度がやや寒色に偏っているので日本人好みの色合いです。黒に近いほどガンマが高く設定され、パッと見のコントラスト感も高いです。
しかし、ゲームによっては黒色が黒い調整は困りもの。エルデンリングなど、暗所の多いゲームで見づらいと感じたら「リアリスティック」モードが最適。全体的に明るく、パキッと寒色気味に調整されます。
色の鮮やかさを控えめにしたい場合や、色の正確さが必要なクリエイティブな用途なら「Display P3」または「sRGBモード」をおすすめします。
「Display P3」モードでDCI-P3色域に対してΔE < 1.0に、「sRGB」モードならsRGB色域に対してΔE < 1.0までキャリブレーションされています。範囲内に収まるよう、色域もコントロールされます。
MOBIUZ独自のカラーモードと公式サイトで大々的にアピールするだけあって、各カラーモードごとにメーカーの意図がハッキリと反映されています。
プレイするゲームや用途に合わせて、しっくり来るモードが見つかるはずです。
好みに合う設定が見つからなかったら、「ゲーマープロファイル(全3スロット)」で自分の好みに合うよう自由に設定できます。
MOBIUZ EX321UXのゲーム性能を検証
ゲーミングモニターは、ゲームプレイに特化したPCモニターです。だから、ゲームプレイに適した性能がないとお話にならないです。
- 応答速度
- 入力遅延
- ゲーム向け機能
具体的に「応答速度」「入力遅延」「ゲーム向け機能」の3つを挙げられます。では、MOBIUZ EX321UXのゲーム性能がどれくらい優れているか、専用の機材を使ってテストします。
MOBIUZ EX321UXの応答速度と入力遅延
↑こちらの記事で紹介している方法で、MOBIUZ EX321UXの「応答速度」を測定します。
120 Hz時の応答速度 ※クリックすると画像拡大 |
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PS5で重要な120 Hz時(オーバードライブ:AMA 1)の応答速度です。30パターン測定で、平均2.86ミリ秒でした。
32インチ型の4Kゲーミングモニターとして、過去に例がない最速記録です。しかし、120 Hz程度では「ホールドボケ」に由来する残像感がまだ残っています。
144 Hz時の応答速度 ※クリックすると画像拡大 |
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144 Hz時(オーバードライブ:AMA 1)の応答速度です。30パターン測定で、平均2.90ミリ秒を記録します。
トップクラスの応答速度です。さらに応答速度を改善できないか、BenQのオーバードライブ機能「AMA」を使って検証します。
OD機能の効果 144 Hz / 4段階をテストした結果 | ||||
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平均値 | 3.64 ms | 2.90 ms | 2.44 ms | 1.77 ms |
最速値 | 1.95 ms | 1.91 ms | 1.70 ms | 0.74 ms |
最遅値 | 5.33 ms | 4.22 ms | 3.34 ms | 2.24 ms |
平均エラー率 | 0.0 % | 5.5 % | 10.4 % | 34.7 % |
残念ながら、初期設定の「AMA:1」が実用上の限界です。「AMA:2」で2.44ミリ秒まで改善される代わりに、エラー率が10%まで上がって「にじみ」「逆残像」が発生します。
「AMA:3」で1.77ミリ秒まで縮みますが、エラー率は約35%まで跳ね上がってしまい、見るに耐えない逆残像まみれの映像に。
MOBIUZ EX321UXのおすすめオーバードライブは「AMA:1(初期設定)」で決まりです。
他のゲーミングモニター(100 ~ 180 Hz)と比較します。
MOBIUZ EX321UXが記録した平均2.90ミリ秒は、過去ちもろぐでレビューしてきた32インチの4Kゲーミングモニターで最速記録です。
- MOBIUZ EX321UX:平均2.90ミリ秒
- LG 32GQ950-B:平均3.43ミリ秒
- DELL G3223Q:平均4.27ミリ秒
- MOBIUZ EX3210U:平均5.70ミリ秒
- INNOCN 32M2V:平均6.71ミリ秒
メーカー公称値の1ミリ秒には届かないですが・・・、他と比較してEX321UXがもっとも優れているのは事実です。
「入力遅延(Input Lag)」は、映像ソースやマウス・キーボードからの入力信号を、ゲーミングモニターが実際に認識するまでにかかる時間です。
一般人は気にする必要はありません。競技性が重視される格ゲーやFPSゲームをガチでプレイする、競技ゲーマーが気にするべき指標です。
「Raspberry Pi 4」を使ったカスタム入力遅延テスターで入力遅延を測定した結果、60 Hz時で4.5ミリ秒、120 Hz時で1.9ミリ秒でした。
他のゲーミングモニターと比較します。ほとんどのゲーミングモニターは16ミリ秒を下回ります。入力遅延4.5ミリ秒はまったく問題ありません。
ただし、ローカルディミングを有効化すると入力遅延が伸びる傾向は未だ健在でした。
オフラインのアクションゲーム(デビルメイクライやアーマードコア6など)をプレイするくらいなら体感上の問題は皆無ですが、eSports用途に向いてないです。
2倍超えの応答速度で見え方は変わる?
スペック的に競合する「32M2V」と残像感を比較してみます。平均6.7ミリ秒と平均2.9ミリ秒、2倍以上の性能差が実際にどれくらい見えるか比較です。
(※クリックで画像拡大)
原神(フレームレート上限解除)で比較した写真です。言うまでもなく、EX321UXの方がクッキリと輪郭線を見て取れます。
(※クリックで画像拡大)
オーバーウォッチ2の比較です。EX321UXが優位ですが、144 Hz程度だとテキスト(UI)をうまく視認できないです。
(※クリックで画像拡大)
Apex Legendsの比較です。明らかにEX321UXが残像感の少ない映像を表示できます。
値段相応の全部盛りゲーマー向け機能
MOBIUZ EX321UXは約23.6万円もする高い値段だけあって、ゲーミングモニターに求められるゲーム向け機能を数多く備えます。
- 暗所補正
暗い部分を明るく補正する機能 - 鮮やかさ補正
色の付いた部分を強調する機能 残像軽減
残像をクリアに除去する機能- カクツキ防止
可変リフレッシュレート機能
順番にチェックします。
暗所補正「Light Tuner」モード
暗い部分をいい感じに明るく補正できる「Light Tuner」モードです。BenQ Zowieシリーズで使える「Black eQualizer」よりも2倍細かく(20段階)調整できます。
補正のかかり方も優秀で、画面全体がまとめて明るくなってハイライトが潰れてしまったり、補正が弱くて実用性に欠けているなど。安物モニターにありがちな問題がほとんど見られません。
暗所補正の作り込みはさすがのBenQクオリティです。
Apex LegendsやタルコフなどFPSゲーム、画面全体が暗い傾向のホラーゲーム(Dead by Daylight)などで役に立つでしょう。
暗所補正「Shadow Phage」モード
MOBIUZ EX321UXで初めて搭載された新機能「Shadow Phage」です。画面に占める黒いゾーンを自動的に認識して、ピンポイントで暗所補正をかける適応タイプの暗所補正です。
暗い部分をそのまま浮きあげるとコントラスト感がのっぺり悪化するため、白飛びしない程度に白いエリアもブーストします。コントラスト感を維持しつつ、画面を自然に明るく魅せられます。
当然ながら、HDRモード時もShadow Phageを使えます。HDRで暗くなりやすいゲーム(エルデンリングなど)で、Shadow Phage機能が大いに役立つはずです。
鮮やかさ補正「Color Vibrance」モード
BenQのゲーミングモニターで特に人気が高い「Color Vibrance」機能です。
最小値でモノクロ化、1~20(19段階)で色の鮮やかさを強調して補正します。FPSや対人ゲームで視認性の向上に役立ちます。
HDRモード時もColor Vibranceを有効化できるので、HDR時に鮮やかさが物足りなく感じるゲームを鮮やかに見せるときに便利です。
特に「Windows 11 Auto HDR」や「NVIDIA RTX HDR」など。HDR非対応のゲームを自動でHDR化する機能を使うと、物足りない彩度に見える場合が多々あります。
「Color Vibrance」を組み合わせればHDR時の彩度を自由に調整でき、好みのHDR画質へかんたんに調整できます。
4Kで144 Hz(PS5で120 Hz)に対応
MOBIUZ EX321UXは最大144 Hz、PS5で最大120 Hzに対応します。実際にPS5とゲーミングPCにモニターをつないでみて、リフレッシュレートの対応状況を確認しましょう。
PS5の対応状況 ※クリックすると画像拡大 | ||
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設定 | 60 Hz | 120 Hz |
フルHD1920 x 1080 | 対応PS5 VRR:対応 | 対応 PS5 VRR:対応 |
WQHD2560 x 1440 | 対応 PS5 VRR:対応 | 対応 PS5 VRR:対応 |
4K3840 x 2160 | 対応 PS5 VRR:対応 | 対応 PS5 VRR:対応 |
PS5でフルHD~4K(最大120 Hz)に対応します。HDMI 2.1(48 Gbps)採用だから「PS5 VRR」も対応。
なお、実際に120 Hzで動くかどうかはゲームによって違うので注意です。
たとえばフォートナイトなら120 fpsかつ120 Hz動作ですが、ストリートファイター6は60 fpsで120 Hz動作になるなど、ゲームによって挙動が違います。
対応リフレッシュレート ※クリックすると画像拡大 |
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MOBIUZ EX321UXがパソコンで対応しているリフレッシュレートは以上のとおりです。HDMI 2.1とDisplayPort 2.1で、最大144 Hzに対応します。
HDMI 2.1端子は最大48 Gbpsで4K 144 Hz時に10 bit転送に対応、DisplayPort 2.1の仕様は不明ですが、Radeon RX 7900 XTX経由で UHBR13.5(最大54 Gbps) UHBR10.0(最大40 Gbps)まで確認済み。
よってHDMIとDPどちらを使っても、(グラフィックボード側が対応している限り)4K 144 Hz時の10 bit転送に余裕で対応できます。
VRR機能(可変リフレッシュレート) ※クリックすると画像拡大 |
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フレームレートとリフレッシュレートを一致させて「ティアリング」を防ぐ効果がある、VRR機能はHDMIとDisplay Portどちらでも使用可能です。
動作範囲は48~144 Hzですが、LFC対応ハードなら20 Hz未満でもVRRが機能します。ちなみにPS5はLFC非対応ハードなので48~120 Hzまでです。
MOBIUZ EX321UXの機能性はすごい?
MOBIUZ EX321UXは定価20万超えの超高級ゲーミングモニターです。ある意味、対応していて当たり前の「機能性」を数多く備えます。
- エルゴノミクス
高さや角度を調整する機能 - インターフェイス
映像入力端子やUSBポートについて - 高音質なイヤホン端子
「ESS Sabre DAC」の性能とは? - フリッカーフリー
眼精疲労や過敏症の人は気になる? - USB Type-C
ノートパソコンで便利なType-C - OSD
On Screen Display(設定画面)
細かい仕様が分からない部分も多いです。実際に使いながら、順番にチェックします。
自由に位置を調整できる「エルゴノミクス」機能
MOBIUZ EX321UXはピボット以外のエルゴノミクス機能に対応します。
高さ調整と首振り(左右スイベル)どちらもスムーズに調整できます。Zowie XLには劣るものの、GigaCrystaや32M2Vよりずっとヌルヌルと動きます。
VESAマウント ※クリックすると画像拡大 |
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別売りモニターアームを取り付けるのに便利なVESAマウントは「100 x 100 mm」に対応します。パネル本体の重量は約7.17 kg(実測)で普通のモニターアームで持ち上げられます。
Amazonベーシック(エルゴトロンOEM)のモニターアームを干渉なく取り付けられます。モニター側に付いていたネジ(4本)を使って固定できます。
対応するインターフェイスをチェック
全部で4つの映像出力端子があり、DisplayPort 2.1で最大144 Hz(3840×2160)、HDMI 2.1で最大144 Hz(3840×2160)に対応します。
付属のUSB Type-A → Type-CケーブルでUSB Type-C(アップストリーム対応)端子とパソコンをつなげば、全部で5つあるUSB 5 GbpsポートをUSBハブとして利用できます。キーボードやマウスの接続に便利です。
- 15 W(5 V x 3 A)
- 27 W(9 V x 3 A)
- 36 W(12 V x 3 A)
- 45 W(15 V x 3 A)
- 65 W(20 V x 3.25 A)
内1つのUSB Type-Cポートは最大65 WのUSB PDに対応し、DP Alt Modeで最大144 Hz(3840×2160)を表示できます。
手持ちのノートパソコン(ASUS Vivobook Pro 15 OLED)を、Type-Cケーブル1本でMOBIUZ EX321UXに接続すると、ノートパソコンを充電しながら最大4K 144 Hzの外部ディスプレイとして認識されました。
USBポートの電力仕様 | |
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USB 5 Gbps Type-C | 最大65 W |
USB 5 Gbps Type-C (アップストリーム用) | 非対応 |
USB 5 Gbps Type-C | 最大7.5 W |
USB 5 Gbps | 最大4.5 W |
USB 5 Gbps | 最大4.5 W |
USB 5 Gbps | 最大4.5 W |
アップストリーム用のUSB Type-Cポートを除き、すべてのUSBポートがUSB給電(最大4.5~7.5 W)に対応。
機材の接続時に瞬断があるため、シビアなUSBデバイス(ポータブルSSDやキャプチャーデバイスなど)はおすすめしません。ゲームパッドを充電しながら使ったり、スマホの低速充電に使える程度です。
「ESS Sabre DAC」搭載で何がすごいの?
公式サイトいわく、MOBIUZ EX321UXのオーディオ端子(3.5 mm)は「ESS Sabre DAC」チップを内蔵しているようです。
オーディオ趣味がある方なら、ゲーミングモニターにわざわざESS Sabreチップを内蔵するなんて無駄に贅沢だと感じるでしょう。しかし、「MOBIUZ」ブランドは完結型ゲーミングモニターを目指しているため、製品コンセプトに合致します。
では、非常に優れたオーディオ特性を持つ「RME ADI-2 Pro」を用いて、EX321UXのオーディオ性能をテストします。
さすがにポータブルタイプの専用DAC機材には届かないですが、平均的なゲーミングモニターよりは格段にリッチな音質です。
標準シネマサラウンド
- 標準(Standard)
- シネマ(Cinema)
- サラウンド(Surround)
MOBIUZ EX321UXは3種類のサウンドモードを選択できます。
イヤホン端子に直接ヘッドホンを挿し込んで音を聞くなら「標準」モードがおすすめです。もっとも歪みが少なく、ビリビリとした音割れもまったく聞こえないし、普通に高音質です。
比較的鳴らしづらい「Sennheiser HD650」にもかかわらず、十分な音量かつ低音域もよく鳴ります。
一方「シネマ」と「サラウンド」モードはあまり音質が良くなかったです。おそらくスピーカー向けのプロファイルで、音の再現性に優れるヘッドホンに向いていないプロファイルだと思われます。
HDMIケーブルで音を転送できる「eARC」機能もチェックします。HDMI eARCまたはHDMI ARCに対応したサウンドバーやスピーカーに、HDMIケーブルで接続すると音出しできます。
ただし、USBケーブルやBluetoothで接続できるパソコンの場合、わざわざHDMI eARCを使うメリットはほとんど無いです。
もっぱらPS5やXbox Series Xなど、ゲーム機向けの機能です。eARC対応のサウンドバーやスピーカーとかんたんに組み合わせられます。
「フリッカーフリー」対応ですか?
メーカー公式サイトいわく、TÜV Rheinland認証を取得した「フリッカーフリー」対応です。
フリッカーフリーを検証 ※クリックすると画像拡大 |
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実際にオシロスコープを使ってフリッカーの有無をテストした結果、明るさ0~100%まで問題となるフリッカーが検出されません。
検出されたフリッカーは4058 Hz(246.4 us)で、TÜV Rheinland認証で要求される3000 Hz以上を満たしています。肉眼で見る分にはフリッカーフリーです。
ちなみに「INNOCN 32M2V」も3000 Hz超えのフリッカーが出ています。高輝度なMini LEDバックライトは原理的にDC調光が難しいらしく、代わりにPWM調光を使います。
PWM調光を使ってしまうと、数千~数万Hzのフリッカーが検出されます。
穏やかに変化する自動調光「B.I.+ Gen 2」
(センサー前にLEDライトを置いて実験した様子)
モニター下部中央の大きな出っ張りに「照度センサー」が内蔵されています。照度センサーで周囲の明るさや色温度(暖色~寒色)を認識して、自動的に画面の明るさと色温度を調整する機能です。
従来の「B.I.+」は、周囲の変化に対して反応速度がかなり速く、ゲーム中に色の変化に気づいてしまって若干イライラする仕様でした。
今作の「B.I.+ Gen 2」から反応速度に大幅な調整が入り、明るさの変化に30秒~1分ほど、色温度の変化に至っては1分くらいかかる仕様です。
色温度の変化幅(レンジ)も従来よりやや狭めに調整されているようで、普通にゲームをプレイしていると・・・リアルタイムに色温度の変化に気づくのは難しかったです。
どれくらい速く周囲の変化に適応させるかは、OSD設定の「感度センサー」から0~100(10段階)で設定できます。最大値の100が、従来のB.I.+と同じくらいの適応速度です。
最低値の0だと非常にゆっくり変化します。アハ体験を見抜くのが得意でなければ、リアルタイムに気付けないと思います。
モニターの設定画面(OSD)
付属品の「リモコン」からOSD設定を操作できます。
モニター本体の中央にある「5方向ボタン(ジョイスティック型)」でも操作できますが、リモコンが圧倒的に便利すぎて5方向ボタンの出番は皆無です。
いつもどおりBenQのOSDレイアウトは洗練されています。フォルダ階層型の直感的に分かりやすいレイアウトで、日本語訳も違和感なし。
リモコンの5方向ボタンからサクサクと設定を進められます。右に進むと決定、左に戻ってキャンセルできる、無駄のない使用感です。OSDメニュー自体のレスポンスも速いです。
よく使う設定を登録できる「クイックメニュー(全5スロット)」もあります。
MOBIUZ EX321UXのHDR性能をテスト
MOBIUZ EX321UXはDisplay HDR 1000(CTS 1.1規格)認証モニターです。液晶パネル向けのHDR規格において、上から2番目に高いグレードに合格しています。
Youtubeで公開されている「Morocco 8K HDR」や、HDR対応ゲームを使って検証します。
(HDR映像を収めた写真はSDRです。掲載した写真は参考程度に見てください。)
真に明るいHDRコンテンツの実在感がやはり凄いです。輝度が著しく制限されるOLEDパネルは、HDRコンテンツをそれなりに美しく表示するだけですが、容赦なく高輝度を引っ張り出せるEX321UXでは実在感が画面から出てきます。
たとえば「原神」なら、真っ昼間のスメール砂漠は本当に砂漠にいるかのような日照りを体感できます。輝度の激しいエフェクトが多用される「呑星の鯨(異界の余影)」戦は鳥肌が立つ映像体験でした。
Youtubeにアップされている「学園アイドルマスター」のHDRライブ映像も凄まじい映像表現です。背景のスポットライトやビームライトに1000 cd/m²超の高輝度が割り当てられ、本当にその場にいるかのような錯覚を覚えます。
・・・ひとことで要約するなら「ゲート」です。EX321UX本体が、画面の向こう側に映っている世界とこちら側をつなぐゲートのように見えてきます。
(DELL AW2725DFと比較してみた)
なお、1152ゾーン分割のMini LEDバックライトでも、このような斑点模様に対する白浮きは防げません。
黒背景に斑点模様(宇宙空間や花火大会)、黒背景に白い文字(字幕やエンドロール)など、画面全体に白色がまばらに分布するシーンで白浮き(ハロー現象)が発生します。
ハロー現象を100%完全に防ぎたい方は、すべてのドットが単独で点灯するOLED(有機EL)パネルが向いています。
筆者のように明るいシーンを中心に体験型HDRを楽しむユーザーなら、容赦ない高輝度を安定して持続できるMini LEDパネルが有利です。
(QD-OLEDは黒いエリアのディティールが潰れてます・・・)
QD-OLEDパネルが有利に思えるワンシーンですが、EX321UXの方が明確に再現性が高いです。
HDR 1000モニターと比較※画像はクリックで拡大 | |
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MOBIUZ EX321UX Display HDR 1000 (CTS 1.1) | INNOCN 32M2VDisplay HDR 1000 (CTS 1.0) |
参考程度に、Display HDR 1000認証に対応するゲーミングモニターと比較した写真を置いておきます。
MOBIUZ EX321UXには、全部で5種類のHDRプリセットモードが用意されています。
- Sci-Fi HDR
- リアリスティックHDR
- ファンタジーHDR
- シネマHDR
- Display HDR
Display HDRモードが一番明るく見えますが、他のモードは初期設定のままだと暗いです。OSD設定で「明るさ:100」にすると、Display HDRモード並に明るくなります。
世にも珍しい、明るさを自由に調整できるHDRモードです。何なら「色温度」も変更できるし、「Color Vibrance」で彩度も調整でき、「Light Tuner」や「Shadow Phage」で明暗の程度もコントロール可能。
過去レビューしてきたHDRゲーミングモニターとして、かつてなく融通の効くHDRモードです(Display HDRモードのみ固定値)。
個人的に「Color Vibrance」をHDRモードで使えるのが便利です。
たとえば、HDRを前提に設計されたサイバーパンク2077は、規格どおりのDisplay HDRモードでおおむね問題ない色合いを表示できます。
一方、HDRに対応していない「原神」や「鳴潮」を、Windows 11 Auto HDRやNVIDIA RTX HDRを使ってHDR変換する場合。おそらく、妙に低い彩度が気になるかもしれません。
EX321UXであれば、HDRモードでも「Color Vibrance(彩度補正)」を適用可能です。低い彩度もColor Vibranceで自由に調整ができてしまい、違和感のないHDR変換に貢献してくれました。
モニター測定機材でHDR性能を評価
モニターの色や明るさを測定できる機材を使って、「MOBIUZ EX321UX」のHDR性能をテストします。
測定結果(レポート)はこちら↓からどうぞ。専門用語が多いので・・・、興味がなければ読まなくていいです。
VESA Display HDR HDR性能のテスト結果 | ||
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比較 | テスト対象 MOBIUZ EX321UX | VESA Display HDR 1000 |
画面の明るさ |
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黒色輝度 |
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コントラスト比 |
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色域 |
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色深度 |
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ローカル調光 |
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MOBIUZ EX321UX(Display HDRモード)のHDR性能をテストした結果、すべての項目で合格です。間違いなく「Display HDR 1000」認証ゲーミングモニターです。
バージョン1.1(CTS 1.1)で追加された要件も問題なし。10%領域の明るさ、角に白を表示させた場合の黒色、Mini LEDバックライトの立ち上がり時間など。すべて合格です。
HDRモードで画面全体に白色を表示したときの明るさを、他のモニターと比較したグラフです。
Display HDRモードの全画面輝度(3分後)が1265 cd/m²、シネマHDRモードだと1417 cd/m²に達します。過去レビューした中で、ぶっちぎりの輝度性能です。
HDR時のコントラスト比(理論値)は、Display HDRモード時で約45650:1ほど、シネマHDRモードならInfinity:1(∞)です。
HDRコントラスト比i1 Pro 2で測定した結果 | |
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全画面 | 40171 : 1 |
10%枠 | 2749 : 1 |
3×3分割 | 7156 : 1 |
5×5分割 | 2985 : 1 |
7×7分割 | 1671 : 1 |
9×9分割 | 1613 : 1 |
テストパターン別にHDRコントラスト比を測定、ワーストケースで1613:1です。
HDRコントラスト比i1 Pro 2で測定した結果 | |
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全画面 | Inf : 1 |
10%枠 | 3218 : 1 |
3×3分割 | 10822 : 1 |
5×5分割 | 3900 : 1 |
7×7分割 | 2002 : 1 |
9×9分割 | 1727 : 1 |
シネマHDRモード時のパターン別コントラスト比もチェック。全体的に改善しますが、ワーストケースで1727:1です。
HDR規格どおりの明るさを表示できるかチェックする「PQ EOTF」グラフです。「Display HDRモード(APL:25%)」で測定しました。
見ての通り、BenQは標準規格をあえて無視して、階段状のEOTFグラフを採用しています。明るさの変化にあえて弛緩をつけて、体感コントラスト比を向上する狙いがある・・・らしいです。
HDRモードに関係なく、一貫して階段状のEOTFグラフが出現します。パネルの不具合ではなく、メーカー側が意図して行った独自の設定です。
EX321UXは標準規格に対する精度をあえて重視せず、主観性を重要視する階段型PQ EOTF曲線を採用したため、ユーザー側も自分の目で見て好みの色合いで使うといいでしょう。
だからこそ、HDRモードでも「明るさ」「色温度」「彩度(Color Vibrance)」「コントラスト(Light Tuner)」を自由にコントロールできる仕様にしたわけです。
- DELL AW2725DF(約12万円):0.119
- EX-GDQ271JA(約4万円):0.139
- HP OMEN 27q QHD(約3万円):0.196
- MSI G274QPF-QD(約4.5万円):0.359
- MOBIUZ EX2710Q(約5.7万円):0.392
- MOBIUZ EX321UX(約23.6万円):0.603
明るさ1000 cd/m²までの追従指数は約0.603・・・、完全にエンタメ向けに振り切ってます。
HDR精度を必要とするHDR映像クリエイターには適していません。
面積比による明るさの変動は少なめ、かつ最高の明るさです。
1~3%面積まで800~1200 cd/m²、25%以上から一貫して1200 cd/m²超えのとんでもない明るさを維持します。OLEDパネルはまったく歯が立たず、ライバルの32M2Vより一回り明るいです。
時間経過による明るさ変動も少なく抑えられ、持続性(安定性)もトップクラス。
HDR時の色精度(Rec.2020)は最大ΔE = 24.7、平均Δ = 6.1でやや不正確です。HDR時の色温度もあまり合っていませんので、「色温度」の設定から好きに設定してください。
試験的に導入を始めたICtCp規格による「カラーボリューム(Gamut Volume)」の評価です。
白い枠線がターゲット色域で、内側のカラフルな枠線が実際に表示できた色の広さです。白い枠線が埋まっているほどHDR表示に理想的と考えられます。
MOBIUZ EX321UXの開封と組み立て
真っ白な背景にEX321UX本体がデザインされた、見るからにゲーミングなパッケージデザインで到着。サイズは96 x 53 x 22 cm(180サイズ)です。
開封しやすい見開き式の梱包です。
(BenQいわく)SDGsに配慮した紙製の梱包材が使われています。パネル側に分厚いダンボール製の梱包材が敷いてあるので、問題ない梱包状態です。
付属品 |
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映像出力用に、HDMIケーブルとUSB Type-Cケーブルが付属します。USBハブ機能に必要なUSB Type-A to Cケーブルも付属しており、必要十分な内容です。
「sRGB」規格に対するキャリブレーションレポートが付属します。レポートの内容に偽りはありません。筆者が実測して、レポートどおりの正確な精度を確認済みです。
最大280 W(20A x 14A)に対応する、レンガ型の大きなACアダプター(Delta Electronics製)です。実測698グラムの重さです。
BenQ Japan Co Ltd名義でPSE認証マークを取得済み。
最近のゲーミングモニターで定番のドッキング方式で、スラスラと組み立てられます。プラスドライバーすら要らないツールレス設計です。
ドゥニ・ヴィルヌーブ監督の「DUNE」に出てきそうな、SFチックで洗練されたフォルムです。
本体表面にザラザラと微粒子状の粉体塗装が施され、そのまま触っても指紋がつきづらい工夫もグッド。
コンセントに仕込んだ電力ロガーを使って消費電力を1秒ずつ記録したグラフです。数~数十時間のゲーミングモニター検証中に記録しています。
- 中央値:54.9 W
- ピーク値:130.9 W
- 上位25%:69.4 W
- 下位25%:49.9 W
- USB PD時:153.8 W
多めに見積もって70 W前後です。SDRゲーミング時で40 W前後、HDRゲーミング時で70 W前後をイメージすると近いです。
まとめ:専門知識は不要!HDRを自由にコントロール
「MOBIUZ EX321UX」の微妙なとこ
- ローカルディミング時の入力遅延
- 素のコントラスト比は平凡
- 初期設定の色温度がズレてる
(かんたんに修正できます) - 残像軽減「ブレ削減」なし
- 内蔵スピーカーなし
- とてつもなくプレミアムな価格
「MOBIUZ EX321UX」の良いところ
- 32インチで4K(ちょうどいい)
- 最大144 Hzに対応
- PS5で120 Hz(PS5 VRR)対応
- 応答速度が速い(IPSパネルで)
- 色域がとても広い(DCI P3で100%)
- 入力遅延が少ない
- パネルの均一性が高い(色ムラ補正機能)
- 実用的なゲーマー向け機能
- Display HDR 1000(CTS 1.1)認証
- 1152ゾーン分割のMini LEDパネル
- HDR 1000で最高クラスの輝度性能
(業務向けマスターモニターを除く) - HDRモードでも自由な設定
- 高精度なsRGBとDCI-P3モード
- 「ESS Sabre DAC」チップ内蔵
- 自動調光「B.I.+ Gen 2」機能
- 「HDMI eARC」に対応
- まだ珍しいDisplayPort 2.1搭載
- 便利な「リモコン」が付属
- 必要十分なエルゴノミクス
- メーカー3年保証
肝心のHDRモードがBenQ独自解釈のキャリブレーションが施されていてヒヤヒヤと焦りましたが・・・、ユーザー側で好みの色に設定できるよう、各機能が自由に開放されていて助かりました。
一般的なHDRモニターはHDRモード時に設定が固定化されてしまい、好みの色や精度を突き詰めるとキャリブレーター(20~30万円)と校正に関する専門知識が必要で、一般人の手に余る状況でした。
でもEX321UXならキャリブレーターも専門知識も不要です。デフォルトのHDRモードが気に入らないなら、リモコンでポチポチとOSD設定を調整すればいいだけです。
HDR時の明るさ、コントラスト感(Light TunerやShadow Phage)、鮮やかさ(Color Vibrance)、ホワイトバランス(色温度)まで。自由にユーザー側で好き勝手できます。
もちろん、基本性能も抜かりなし。
応答速度は平均2.9ミリ秒で、32型4K HDRモニターで最速性能。ピーク時に1400 cd/m²超え、全画面でも約3分にわたって1400 cd/m²を維持する驚異の輝度性能。
Display HDR 1000どころか、最上位グレードのDisplay HDR 1400に迫る性能です。「sRGB」と「Display P3(DCI-P3)」モードは精度が高く、クリエイティブな用途もある程度対応できます。
値段こそ高いですが、それなりに見合う性能を提供できている印象です。
しいて言えば「ESS Sabre DAC」は賛否が分かれる部分です。HDMIケーブル1本で7.1 chサラウンドオーディオ出力が可能なので、ホームシアターシステムを構築したい人には間違いなく便利。
ただ日本の狭い住宅事情を考えると、ESS Sabre DACを省いて定価を下げてくれたほうが嬉しい人は多いかも。DACを省いて浮いたコストで、より音質の良いヘッドホンアンプや省スペースで高音質なサウンドバーを買える余地が出てきます。
「MOBIUZ EX321UX」の用途別【評価】
使い方 | 評価※ |
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FPSやeSports(競技ゲーミング) 最大144 Hz対応で、応答速度もそこそこ速いです。 | |
ソロプレイゲーム(RPGなど) 色鮮やかな映像でソロプレイゲームに没入できます。 | |
一般的なオフィスワーク 文字がクッキリと見え、目にやさしい自動調光やフリッカーフリーに対応します。精度の高い「sRGB」モードも対応。透過性の高いノングレア加工も評価点。 | |
プロの写真編集・動画編集 動画編集で求められる「DCI P3」色域と精度は問題ありません。写真編集に求められるAdobe RGB色域を満たしていますが、「Adobe RGB」モードがなく、出荷時校正も無いです。動画はともかく、プロ用途の写真編集では不適切でしょう。 | |
HDRコンテンツの再現性 Mini LEDパネルを使ったフルアレイ方式ローカルディミングにより、Display HDR 1000に合格できるHDR性能です。非常に明るく色域も最高峰ですが、明るさ(PQ EOTF)がBenQ独自解釈で不正確でした。幸い、OSD設定から自由にコントロールできます。HDRコンテンツの再現性は高いです。 |
※用途別評価は「価格」を考慮しません。用途に対する性能や適性だけを評価します。
HDRゲーミングモニターとして堅実な性能です。
コスパの良さで人気がある「32M2V」で指摘されていた数多くの問題点を、EX321UXは解消します。
不便で使いづらいOSDレイアウトはなく、付属品のリモコンで操作でき、HDRモード時も自由に設定できます。高級感あるビルドクオリティで所有欲も満たしやすいです。
参考価格 ※2024/6時点 | |
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Amazon Tsukumo(ツクモ) 楽天市場 Yahooショッピング |
2024年6月時点、MOBIUZ EX321UXの実売価格は約23.6万円です。
まだ発売されてばかりでセール価格は確認されていませんが、下位モデル「EX3210U」の過去のセールを見る限り、EX321UXにもセール価格が存在すると考えたほうが自然です。
以上「MOBIUZ EX321UX レビュー:HDRモードを自由に調整【全部盛りのHDR 1000モニター】」でした。
MOBIUZ EX321UXの代替案(他の選択肢)
キャリブレーター(測定機)と専門知識を持っていない一般ユーザーにとって、「HDRモード時でも自由にOSD設定をコントロールできる」メリットが極めて大きいです。
似たような芸当ができる4K HDRゲーミングモニターは国内にほとんど存在せず、意外とライバル不在だったりします。
代替案ではなく「妥協案」ですが、「INNOCN 32M2V」が近しいゲーミングモニターです。
1152ゾーン分割のMini LEDバックライトと、量子ドットIPSパネルを備えます。ただし、不親切で使いづらいOSDレイアウトや、融通の効かない固定値HDRモードが人を選びます。
筆者やかもちは、キャリブレーター(i1 Pro 2とi1 Display Pro Plus = 現在の定価で総額38万円)を使って好みの色に調整して使えていますが、校正用ファイルがWindows環境でしか機能しません。
つまり、校正用ファイルを読み込めないゲーム機やブルーレイレコーダーに対して完全に無力です。使いこなせるのは上級者に限られ、圧倒的大多数の一般人にとってEX321UXの方が扱いやすいのは言うまでもないです。
基本性能も2023年発のAU Optronics製パネルと、2024年発のBOE Technology製パネルでそれなりに大きな差があり、特に応答速度の遅さはケチが付いています。
4Kでおすすめなゲーミングモニター
最新のおすすめ4Kゲーミングモニター解説は↑こちらのガイドを参考に。
4KでおすすめなゲーミングPC【解説】
予算に余裕があれば「RTX 4090」や「RTX 4080」を搭載したゲーミングPCがおすすめです。
コスパ重視なら「RTX 4070 Ti SUPER」がおすすめ。
おすすめなゲーミングモニター【まとめ解説】
32M2VとのHDR比較写真(一覧)はこちらからどうぞ
・MOBIUZ EX321UXとINNOCN 32M2VのHDR比較画像まとめ
15万円くらいなら買いたい
発売まで我慢できずに32M2V買ってしまった…
お値段にかなり差があるから、待ってても結局買えなかったかもなぁ
32M2Vに感じていた不満が全部解決されてる…!特に応答速度が素晴らしいですね。残像感が払拭されてる
32M2Vが10万円で買えてしまうのでやはり価格は高いですね。
入力遅延比較対象の32M2Vはローカルディミングon/offどちらの測定値でしょうか?
えっ、8bit+FRCだったんか…
32M2Vを昨年末に買ったんで当分買い換えるつもりはないけど、それにしてもセールでも20万円は切らないだろうという値段は流石に手が出ませんねえ・・・
「圧倒的大多数の一般人にとってEX321UXの方が扱いやすい」といっても値段がほぼ倍違うんだから比較するのっておかしくないですかね
欲しいけど高すぎるし自分とこでは現状PS5でしか使い道なさそうなんで
素直に1年型落ち約10万で買ったLG有機ELテレビOLED48CXPJAで我慢しとこ
映像に感動するより、モニターは熱くなるし目はしんどいしで、苦痛の方が自分には大きいからHDRの良さが全く分からない。
安物はなんちゃってHDRだからねw
映像美に優れていても、144Hzに24万も払えるか?って気分になってくる…。富豪だったら即決するけども。
用途別でS評価にしてるけど、オフィスワークに20万もするモニターは許可されないだろうな
事務仕事で使うんなら24インチFHD×2あたりの方が安い上に使い勝手もいいしな
士業とか在宅ワークで仕事場兼遊び場みたいな感じにしたいってんなら薦めはしないがあり得ない選択肢ではない
机に置いて使うには27インチでも視点移動があって微妙に使いにくいんだけど32インチってどうやって運用するんです?
24インチ 27インチ 32インチ全部使ったことあるけど別になんも違和感ないですよ
視点移動しないように遠めに置けばいいんじゃないかと思います
モニターがどうしても近くにしかおけないなら小さいサイズのモニターにするとか…
というかそれをこのモニターのコメントに買うのはなんか違くないかな
グラボも30~40万ぐらいするのもあるんだしモニターが24万でも別段驚かんでしょ高いけどさ。で、サイト主さんは購入予定あったりするのかしら?
提供されたのになんでまた買う必要あるんですか?
「サンプル」って返却するもんでしょ?違うの?
こんな高額な物をタダでくれるの?
あげる場合もあれば後で返してねの場合も両方ある
どっちかだという記載がなければメーカーに商品を送ってもらった以上のことはわからない
ちもろぐさんのEX3210Uのレビューではレンタルとちゃんと書いてあります。
他のレビューの人が、ただでもらったって言ってるからそういう事ですな。
レビュー用サンプルを提供してもらったと記載があるよ。貸出ならきちんと貸出という記載があるはず。
サンプル 意味で検索してくれ
あなたのインターネットが壊れていない限り見本と出るはず
見本を商品レビューのために提供されたら、その製品は自分の物になる?
BendなのにAUOじゃなくてBOEなのか…
32GS95UEとの比較待ってます!
素朴な疑問なんですけど、ちもろぐって一人で運営してるんですか?それとも複数人なんでしょうか。検証やベンチマークの量があまりにも多いので少し気になりました。
eARC対応…eARC対応!!!???
マジで!!!???ホームシアターシステムと統合できるやんけ!!!
ゲーミングモニターxFire TVもフル活用できるやんけ!!!
せこせこBluetoothで飛ばしてリップシンク調整する時代は終わりや!!!
お前のようなやつを待っていた…(なお値段)
eARC対応ならDELLのAW3225QFもあるよ
OLEDの湾曲にType-CAlt無しだが、約16万とコスパが良すぎる
eARC対応のを探してたけど、モニターとオーディオの選択肢が狭まってしまいそうなので諦めたわ
Oh!こっちのが安いじゃーん?しかもOLEDじゃーん?それはそれで…
…3ポートかぁ…eARC使うと実質2ポートかぁ…ちょっと少ないね…
ほーん、ほぼ死角なしでめっちゃええやんなんぼなん? → ほーん(沈黙)←コレ
いつも参考にさせて頂いてますありがとうございます~。
もし可能でしたら6/6発売の何とか手が出そうなMSI「MPG 274URF QD」のレビューも見てみたいですm(_ _)m
ちもろぐさんが自腹での食指が動かないモニターだと言うのはわかりました。
自腹で購入される32gs95ueのレビューを期待しています。
このモニターあらゆる評価サイトでマット仕様否定派から低評価を受けており明るい部屋で使う予定なので
そこら辺を丁寧に解説してもらうとありがたいです。
できればVRRのフリッカーがひどい 機種もあるので調べて欲しいのですが
無理ならば結構です。
非常に魅力的な性能ではありますがローカルディミングon時の入力遅延はFALDの宿命なのでしょうか…4KHDRコンテンツ観賞用としては現状最適解に近いようなので購入を迷うところです。
ちなみに、HDRゲーミング用としてTitan ArmyのP27A6Sが気になるのですがレビュー予定はございますでしょうか。もし機会があればご検討くださると嬉しいです。
同じくTitan ArmyのP27A6Sレビュー希望します。
この価格このゾーン数なのにローカルディミングの制御遅延も残ってるらしいね…筆者は提供受けてるからこっち有利になるよう褒めてるけど、やっぱり寿命以外でミニLEDがOLEDに並ぶのは無理っぽいのかなぁ…
圧倒的大多数の一般人にとってEX321UXの方が扱いやすいとあるが、さすがに20万円オーバーのディスプレイは一般人には手が出せんだろうね。
32インチ4k144hz20万オーバーのモニターに競技ゲーミング用途でA判定は違和感があります。
サイズ、解像度は競技として不向き。144hzも今となっては最低ラインスペック。これに20万出す競技ゲーマーがいるんてすか?
ちょっと評価基準が分からないです。
あくまでこの使い道としては、という評価だし画面サイズや解像度は個人の好みなんだから別に問題ないでしょ。
このサイトに来てる以上24万円分全てが競技ゲーム向けに注ぎ込まれてると勘違いするようなおバカさんじゃあるまいし(笑)
A+やSじゃないから妥当じゃないですかね
応答速度も入力遅延も液晶の中ではかなり高水準ですし、benqだから他にも競技で有用な機能が何個もあります
ここまでならSに2歩届かないA+ですが、あなたのあげたマイナスポイントでAに落ちてるって感じだと思います
性能の話なので値段は関係ないんじゃないですか?
値段を一切考慮せずの話なら分からなくはないです。
ただ読者としてレビューを見て買う側からすれば
お金を出して買うわけなので、値段を考慮したレビューの方が参考になるなとは思いました。
あくまで一個人とての意見なので、レビュー自体を批判する意図はありません。
絶対評価の中から自分のコストにあった物を買えばいいだけかと
金額で各種性能の評価を変えるのは絶対にしてはいけない
そのサイト自体が信用できなくなるし、コスト感が違った瞬間に判定がゴミになりかねないかと
でもこれだけの性能しててB+っていうのもおかしいんじゃない?
本機のeARCの仕様がイマイチわからないのですが、PCからディスプレイポートで本機に入力した7.1ch音声をHDMIのeARCでAVアンプに送ることができるのでしょうか。
買おうと思ってましたがこのサイト見て買うのやめました。
HDRをあとから弄れるのは厳密にはダメなんだけどね…また真面目な企業が損をしてしまう…
レビューありがとうございます!
いいのは解るんですがやはり高いー
良いなと思ったけど、某レビューで上がってたフリッカーの動画見てこりゃダメだと思った(あのちらつきは目に良くない、眼精疲労が酷くなりそう)。素直にOLEDTVかOLEDモニターの方が良いね
>(DELL AW2725DFと比較してみた)
の部分の比較画像逆になってません?
あとその下の比較画像も同様に
モニターにもeARC普及するといいですね。HDMI2.1の音声分離機が早々なくて苦労しました。
いつも楽しく記事を拝見させていただいております。
前振りなしのお伺いで恐縮ですが、Titan Army P27H2Vのレビュー予定はございますでしょうか?INNOCN 27M2Vと迷っている状態です。。
HDR大好き?なやかもちさんが大絶賛というわけでもないというのが意外です…
あとOLEDもご愛用だったと思うのですが、今買うならOLEDかMiniLEDか、どちらが良いのでしょうかね。
もちろん、求めるものによるのでしょうが…どちらも欠点(OLED:焼き付きやその防止機構、MiniLED:すごさを体感するにはまぶしすぎ?)が気になってしまいます。
32型4KでQD-OLEDのフィリップス 32M2N8800/69 がプレスリリースされてましたが、気になりますね。最高輝度はminiLEDのほうが上とは思いますが
似たスペックだと、やっぱりXV275UP3biiprxが気になるな
スペックだけ見るとワイのニーズにドハマりしてるWQHD+VA+120hz↑+HDR1000対応なんやが、レビュー少なすぎんかこれ
鳴潮の動作をアプデごとに確認してほしい
本来 kurogames のすることだがおま環の所為にされて悲しい
コメント失礼します。
>キャリブレーター(i1 Pro 2とi1 Display Pro Plus = 現在の定価で総額38万円)を使って好みの色に調整して使えています
キャリブレーションのやり方を解説している記事はありますでしょうか…?
i1 Pro 2とはi1 PUBLISH PRO 2のことでしょうか?それともi1 BASIC PRO 2のことですか?