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AOC Q27G40XMN/11レビュー:3万円で量子ドットVA Mini LED(1152分割)【やりすぎ】

AOC Q27G40XMN/11:レビューまとめ

画面サイズ:27インチ |
解像度:WQHD
パネル:QD Fast VA |
リフレッシュレート:180 Hz |HDR:1000 |
バックライト:1152分割(48×24) |
保証:3年(詳細

(公開:2026/5/31 | 更新:2026/5/31

「AOC Q27G40XMN/11」の微妙なとこ

  • 視野角が狭い
  • 内蔵スピーカーなし
  • ボタン式のOSD設定が面倒くさい
  • 端子が少ないし規格も古い
    (HDMI 2.0とDP 1.2が1個だけ)
  • クリエイターモードの色精度
    (実測ΔE < 2.0超過の色精度)
  • 初期設定の色温度がズレてる
    (かんたんに修正できます)
  • 最低限のエルゴノミクス機能

「AOC Q27G40XMN/11」の良いところ

  • 27インチでWQHD(ちょうどいい)
  • 最大180 Hzに対応
  • PS5で120 Hz対応
  • VAパネルと思えない応答速度(3ミリ秒)
  • 入力遅延が非常に少ない
  • パネルの均一性が高い
  • コントラスト比が高い
  • 量子ドットで色域が広い(DCI P3:99%)
  • 必要十分なゲーマー向け機能
  • Display HDR 1400相当(確認済み)
  • 扱いやすいOSD設定画面
  • 便利なソフトウェアOSD対応
  • フル装備のエルゴノミクス機能
  • メーカー3年保証
  • 脅威的なコストパフォーマンス

「AOC Q27G40XMN/11」は3万円台のWQHDゲーミングモニターを焼け野原にする、驚異的コストパフォーマンスが魅力の1台です。

TCL CSOT社が製造するFast VAパネルを搭載し、Fast IPSに匹敵する速さの応答速度と、VAパネルならではの高いコントラスト比(4000:1~)を難なく両立できます。

さらに量子ドット技術で色の鮮やかさを飛躍的に向上させ、液晶を照らすバックライトに「直下型Mini LED(1152分割)」を搭載。シーンにより変動はあるものの、ピーク約68000:1ものコントラスト比に達します。

(ピーク輝度:1400 cd/m²超)

パワフルでエネルギッシュな輝度表現と、ときにOLEDパネルに迫る黒の深さを、たった3万円台で実現してみせた過去最高レベルのコスパ枠です。

かつて販売されていた(過去形)コスパ最強枠「KOORUI S2721PM」や「TITAN ARMY P275MS(無印)」の代替案がようやく見つかりました。

できる限り予算を抑えつつ画質も重視したいコスパ派ゲーマーに、QD Fast VA + Mini LED(HDR 1400)なQ27G40XMNを強くおすすめします。

(コネクタはたったこれだけ)

ただし、製造コストのほとんど全部を画質に極振りしたせいか、映像端子と付属のモニタースタンドがとても貧弱です。HDMI 2.0とDP 1.2が1個ずつしかなく、スタンドは前後チルトのみ対応。

AOC Q27G40XMN/11を買うついでに、別売りのモニターアーム(Amazon Basicなど)を検討したいです。

AOC / サイズ : 27インチ / 解像度 : 2560 x 1440 / リフレッシュレート : 180 Hz / パネル : QD Fast VA / 保証:3年
Amazonベーシック / 耐荷重:10 kg / VESA:100x100 or 75x75 mm
やかもち
今までレビューしてきたHDRゲーミングモニターで、過去最高のコントラスト比(約11000~68000:1)です。わずか3万円で・・・

「AOC Q27G40XMN/11」の用途別【評価】

使い方評価※
FPSやeSports(競技ゲーミング)
最大180 Hz対応で、応答速度もそこそこ速いです。
ソロプレイゲーム(RPGなど)
色鮮やかで黒も締まる映像でソロプレイゲームに没入できます。
一般的なオフィスワーク
文字がそれなりにクッキリと見え、完全なフリッカーフリーに対応。ただし、「sRGB」モードがやや不正確です。
プロの写真編集・動画編集
プロの写真編集や動画編集に耐えうる広大な色域と輝度を備え、「DCI P3」モードが用意されていますが、肝心の色精度が合っていません。「AdobeRGB」モードは未実装です。自分でキャリブレーションが必要です。
HDRコンテンツの再現性
Display HDR 1400認証に相当する超強力なHDR性能です。Mini LEDモニターとして非常に明るく、輝度の安定性に優れます。コントラスト比は過去に例がない最高記録を更新します。なお、HDRモードの精度(PQ EOTF)はやはり及第点レベル。それでもパワフルで明暗差のあるHDRを表示でき、HDRコンテンツの再現性が高いです。

※用途別評価は「価格」を考慮しません。用途に対する性能や適性だけを評価します。

「AOC Q27G40XMN/11」レビューは以上です。

もっと詳しく測定データや比較データを見れば、他の代替案にするか、このままAOC Q27G40XMN/11で即決する かヒントになるかもしれません。

Amazon.co.jp買った

やかもち
コスパぶっ壊れ枠だった「KOORUI S2721PM」の代わりになるといいな、と思って1台買いました。3万円台でこれほどのスペックは滅多にないです。

AOC Q27G40XMN/11:画質レビュー

初期設定の画質とおすすめ設定

初期設定
(クリックで画像拡大)
手動で調整
(クリックで画像拡大)

左側が箱から出してばかりの初期設定です。

中華ゲーミングモニターでよく見かけるタイプの色合いですが、それもそのはず。AOC(中:冠捷科技集団)は中国のメーカーです。

だからアジア圏で一般消費者から受けがいい、やや青白くて明るめの色調に調整されています。違和感なく使えそうなら、調整せずそのまま使って問題ありません。

一応、筆者が調整した画質が右側です。規格(6504K)に合わせたモニターを見ながら、キャリブレーター(測定機材)も併用して調整しています。好きな方を使ってみてください。

やかもち
「青白い = 白色」と知覚しやすい日本人にとって、初期設定でほぼ完成してます。
手動でキャリブレーション(調整)する設定
  • モード:スタンダード
  • エコー調整:スタンダード
  • 色空間:Panel Native
  • 明るさ:90
  • ガンマ:2.2
  • Local Dimming:オフ
  • 色温度:ユーザー
  • 赤:44
  • 緑:45
  • 青:29

※画面の明るさは好みに合わせて調整してください。明るさ90%で、筆者の好みな350 cd/m²に達します。

マニュアル調整後
※クリックすると画像拡大
手動で調整後のガンマカーブ手動で調整後の色温度

手動調整後のガンマカーブとグレースケール(色温度)グラフです。

ガンマカーブの調整が難しかったので、あえてそのままにしてます。無理に調整するとコントラスト比が悪化して、せっかくのVAパネルが台無しです。

色温度(グレースケール)は素直な挙動で調整しやすく、ほぼ規格ぴったりに一致します。INNOCNやTITAN ARMYと同じく、AOCも調整機能が割と豊富で、OSD設定だけでそこそこ調整が効きます。

基本的な「画質」を測定して比較

X-rite i1 Pro 2 + Calibrite Display Plus HL
X-rite / タイプ:分光測色計(分解能:3.3 nm) / 輝度:0.200~5000 cd/m²
calibrite / タイプ:比色計 / 輝度:0.002~10000 cd/m² / 備考:i1 Pro 2でMatrix補正済み

ちもろぐでは、2種類の測定機材を使って今回レビューする「AOC Q27G40XMN/11」の画質を深堀りします。

  1. 分光測色計:X-rite i1 Pro2
    (Spectrophotometer)
  2. 比色計:Calibrite Display Plus HL
    (Colorimeter)

分光測色計は、数値が書いてある正確な定規だとイメージしてください。単品でモニターの色や明るさを正確に測定できます。しかし、黒色の測定が不正確だったり、暗い色の測定がすごく遅いです。

だから比色計もセットで使います。比色計は単品だと誤差が大きく使いづらいですが、分光測色計を使って誤差を修正可能です。

Matrix補正と呼ばれる誤差修正を掛けたあとの比色計なら、分光測色計と大差ない精度を得つつ、もっと深い黒色の測定と暗い色の高速測光が可能です。

色の鮮やかさを比較
※クリックすると画像拡大
DCI P3色域
(カバー率で比較)
Rec.2020色域
(カバー率で比較)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(DCI P3カバー率の比較)AOC Q27G40XMN/11レビュー(Rec.2020カバー率の比較)
色域カバー率(CIE1976)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(色域カバー率)
sRGBもっとも一般的な色域99.9%99.6%
DCI P3シネマ向けの色域93.9%97.0%
Adobe RGBクリエイター向けの色域93.8%95.4%
Rec.20204K HDR向けの色域76.5%84.3%

AOC Q27G40XMN/11で表示できる色の広さ(色域カバー率)を測定したxy色度図です。

もっとも一般的な規格「sRGB」で約100%をカバー。HDRコンテンツで重要なシネマ向けの規格「DCI P3」は約97%カバーします。

印刷前提の写真編集で重視される「AdobeRGB」規格のカバー率は約95%です。

過去の傾向からして、色の広さは量子ドット液晶 > タンデムOLED > 量子ドットVA = QD-OLED > 広色域な液晶 = OLED > 普通の高色域パネル > 平凡な液晶パネル > TNパネルの順に並びます。

「色域」は色の鮮やかさに深く関係する性能で、多くの一般人が「画質」だと感じ取っている重要なスペックです。

AOC Q27G40XMN/11は3万円台の低価格WQHDモニターですが、価格が10万円を超えるハイエンド級OLEDモニターやMini LED液晶に迫る色域です。

DCI P3色域とAdobeRGB色域をおおむね(約95~97%)カバーします。Rec.2020色域は約84%もカバーしていて、高級品で知られるSamsung QD-OLEDパネルよりも鮮やかです。

HDRを含む、ほとんどのコンテンツを楽しめる広大な色域です。ビビットで鮮烈な赤色や、蛍光材のような明るい緑色を表現できます。

(色域は主観的な鮮やかさに影響あり)

数年ぶりの買い替えはもちろん、旧世代の液晶パネル(Fast IPSなど)から更新するなら、画質の向上を体感できるはずです。

やかもち
まさかQD-OLEDすら超えて、ハイエンドMini LED液晶とほぼ同等の色域を出せるなんて。恐るべきTCL CSOT製「Fast VA」パネル。
コントラスト比を比較
※クリックすると画像拡大
チェッカーパターン
(Inf : 1)
マダムヘルタ
(50000 : 1)
測定グラフ測定値
AOC Q27G40XMN/11レビュー(コントラスト比の比較)
  • コントラスト比:4094
    設定による変動幅:4000~33000

コントラスト比(実測)は4094:1です。黒が得意なVAパネルだから、ネイティブ時のコントラスト比が非常に高く、平均的な液晶パネルのおよそ4倍に達します。

Local Dimming 有効
※クリックすると画像拡大
チェッカーパターン
(Inf : 1)
マダムヘルタ
(50000 : 1)

OSD設定から「Local Dimming」を有効化して、Mini LEDバックライト(1152分割)を駆動させるとコントラスト比がさらに跳ね上がり、約10800~33100:1へ向上します。

黒が本当に黒く締まって、コントラスト比の高い映像を見ると立体感が増します。白浮きもかなり目立ちづらく、平均的なMini LEDモニターと一線を画す性能です。

以前から言い続けていますが、Mini LEDバックライトはVAパネルと相性抜群です。もともと黒に強いパネルが、もっと黒に強くなります。

色ムラ(輝度ムラ)
※クリックすると画像拡大

色が均一の静止画コンテンツを見ている時間が長いオフィスワークで、気にする人が多い「色ムラ」をチェック。

均一性(色ムラ)
※クリックすると画像拡大
色ムラを比較色ムラを測定
AOC Q27G40XMN/11レビュー(色ムラ)AOC Q27G40XMN/11レビュー(色ムラ)
  • 最大:320 cd/m²
  • 最低:291 cd/m²
  • 平均値:2.67%

色ムラ(輝度ムラ)の測定結果は平均値で2.7%です。

過去100件を超えるデータより、Mini LED液晶パネルは輝度ムラをうまく抑える傾向があり、AOC Q27G40XMN/11も例に漏れずムラを低く抑えます。

ただし、ベゼル(端っこ)とパネルのつなぎ目がやや暗い傾向です。幸い、普通のオフィスワークやHDRゲーミングを数時間試した感じ、色ムラはほとんど気にならない程度です。

色温度の分布はやや平凡です。平均値こそ抑えられているものの、一部エリアで最低値が大きく、分散(バラツキ)が増しています。

パネルの左上エリアが暖色寄り、左下にかけて寒色がやや目立つ傾向です。ユニフォーミティ回路があれば緩和できますが、約3万円ちょっとの格安モニターに業務用の回路は積まれてません。

画面の明るさ
※クリックすると画像拡大
明るさ:0%明るさ:100%
測定グラフ測定値
AOC Q27G40XMN/11レビュー(画面の明るさ)
  • 最大輝度:400 cd/m²
  • 最低輝度:35 cd/m²
  • 24%で:120 cd/m²

画面の明るさは100%設定で約400 cd/m2(Local Dimming時:450~470 cd/m²)に達し、SDRコンテンツを見るのに十分すぎる明るさです。

最低輝度(0%設定)は約35 cd/m2まで下げられ、平均的なモニターと同程度の暗さです(平均的なモニターが約40 cd/m²程度)

眼精疲労などが理由で、夜間に暗い画面を好む人にとって嬉しい仕様です。目にやさしいらしい120 cd/m²前後は設定値24%でほぼ一致します。

HDRモード時の画質を詳しく測定

Colorimetry Research CR-100
Colorimetry Research / タイプ:比色計 / 輝度:0.0007 ~ 5140 cd/m² / 備考:i1 Pro 2でProbe Matching補正済み

モニターの色と明るさを超高速かつ正確に測定できる機材「CR-100」を使って、「AOC Q27G40XMN/11」のHDR性能をテストします。

AOC Q27G40XMN/11はメーカー仕様表で「DisplayHDR 1000(CTS 1.1基準)」認証をアピールします。実際のHDR性能も同じかどうか検証です。

やかもち
「CR-100」は約100万円もする超ハイエンド機材です。
HDRの明暗差を比較
※クリックすると画像拡大
HDRの明るさ
(全画面で比較)
HDRコントラスト比
(リアル値で比較)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(HDRの明るさ)AOC Q27G40XMN/11レビュー(HDRのコントラスト比)

全画面(100%)で持続できる明るさは約1300 cd/m²オーバー、名だたるハイエンドモニターを超えてトップクラスに入ります。HDR 1000どころかHDR 1400相当の輝度性能です。

HDRコントラスト比Colorimetry Research
CR-100で測定した結果
全画面Inf : 1
10%枠68391 : 1
3×3パッチ59351 : 1
5×5パッチ20879 : 1
7×7パッチ11007 : 1
9×9パッチ10656 : 1

テストパターン別にHDRコントラスト比を測定した結果、ワーストケースで10656 : 1でした。

Mini LED(1000ゾーン超)ゲーミングモニターとして、過去に例がない最高のコントラスト比です。参考までに、過去レビューからデータを引用↓

  • AOC Q27G40XMN/11(Fast VA)
    約10600~68400 : 1
  • TCL 32R84(Fast HVA)
    約5500~18800 : 1
  • TITAN ARMY P275MV-A(IPS)
    約2000~9500 : 1
  • TITAN ARMY P275MV MAX(Fast IPS)
    約1750~8500 : 1
  • TITAN ARMY P275MS PRO(Fast IPS)
    約1800~8200 : 1
  • TITAN ARMY P32A6V-PRO(Fast IPS)
    約1700~8150 : 1
  • MOBIUZ EX321UX(Fast IPS)
    約1600~7200 : 1
  • INNOCN GA32V1M MAX(Fast IPS)
    約1550~6350 : 1
  • INNOCN GA27T1M(Fast IPS)
    約1400~4300 : 1
  • INNOCN GA32V1M(Fast IPS)
    約1300~3500 : 1

本モニターのMini LED制御は極めてアグレッシブです。黒色エリアを見つけ次第、とことん黒くしようとMini LEDを消灯する挙動が強いおかげで、コントラスト比が簡単に跳ね上がります。

ワーストケースですら約10000超を叩き出し、定価4~5倍のTCL 32R84に対してほぼ2倍もの性能です。

OLED TV用のデモ映像など、あからさまに黒面積が多いコンテンツだと約20000~30000:1前後の実効コントラストをサラッと出しています。

なお、Mini LEDを強く効かせるほど「LDフリッカー」のリスクが増しますが、ネイティブ時のコントラスト比が非常に高いVAパネルはこの問題を大幅に緩和できます。

Mini LEDが動いたときに発生する光漏れ(遷移)がそもそもパネルの表面から出づらいため、ピーク時68400:1ものコントラスト比を出しながら、まったく「ちらつき」が気にならなかったです。

HDRの明るさ精度
※クリックすると画像拡大
モード別に比較
(APL 25%で比較)
APL別に比較
(ベスト設定で比較)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(PQ EOTF)AOC Q27G40XMN/11レビュー(PQ EOTF)

HDRモード時の明るさが正しいか、PQ EOTF追跡グラフで測定します。

階調ごとの明るさ精度
※クリックすると画像拡大
AOC Q27G40XMN/11レビュー(PQ EOTF)AOC Q27G40XMN/11レビュー(PQ EOTF)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(PQ EOTF)AOC Q27G40XMN/11レビュー(PQ EOTF)

log(対数)グラフだと細部が分かりづらいので、100%正規化グラフに変換してから階調ごとに分解しました。

全部で4つのHDRモードがありますが、実質的に2つのグループに分けられます。

Display HDRモードがHDR規格に忠実な仕様です。暗部ディティールをなるべく潰さず、明るさも両立する挙動です。しかし、中間階調がちょっと明るすぎます。

HDRゲームやHDR映画モードなら中間階調の明るさがやや改善されますが、代わりに暗部ディティールが大きく崩れて画面全体が暗く見えます。

  • 明るいHDRが好き(筆者):Display HDRモード
  • ハッキリした明暗が好き:上記以外のモード

好みに応じて使い分けるしかないです。

HDRモード比較※クリックすると画像拡大
DisplayHDR
HDR写真
HDR映画
HDRゲーム

HDRゲームでそれぞれのモードを比較します。

グレースケール(色温度)はどのモードを使ってもほぼ同じです。中間階調の明るさと、暗部階調の潰れ具合に差があります。

眩しさを感じる明るいHDRなら「Display HDR」を、OLED(有機EL)に似た明暗がハッキリしたHDRなら「HDRゲーム」をおすすめします。

HDRのグレースケール精度
※クリックすると画像拡大
D65
(グレースケール)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(HDR時の色精度)

グレースケール(色温度)はおおむね正確です。中間階調からハイライト(ピーク)まで、目標(D65)から離れすぎずギリギリΔE < 2.0の範囲に収まっています。

少し寒色に寄っていますが、日本人にとってむしろ好ましいでしょう。

HDRの色精度
※クリックすると画像拡大
Rec.2020
(彩度ポイント)
dE2000
(ポイント別精度)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(HDR時の色精度)AOC Q27G40XMN/11レビュー(HDR時の色精度)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(HDR時の色精度)AOC Q27G40XMN/11レビュー(HDR時の色精度)

HDR規格(Rec.2020色域)に対する色精度は低価格モデルと思えないほど良好です。

66個の彩度ポイントで最大ΔE = 7.0、平均ΔE = 3.05でした。96個の色精度チェッカーにて最大ΔE = 5.0、平均ΔE = 2.59と、なかなかにお見事です。

PQ EOTFが中間階調でやや明るくズレる傾向がなければ、彩度ポイントと色精度チェッカーどちらもΔE < 2.0を満たせた可能性があります。

当ブログは絶対値(Absolute Value)を評価に使っているからΔEが大きめに出やすいです。測定されたネイティブポイントに対する相対値(Relative Value)であれば、AOC Q27G40XMN/11はほぼ確実にΔE < 2.0以内に収まっています。
明るいシーンで比較
※クリックすると画像拡大
レビュー対象
(AOC Q27G40XMN/11)
比較:OLED
Sony INZONE M10S
AOC Q27G40XMN/11レビュー(HDRを試して比較写真)HDRを試して比較写真
HDRを試して比較写真HDRを試して比較写真
比較:HDR 1000
Titan Army P275MV-A
比較:HDR 1400
TCL 32R84

HDRゲームの代表例「FF16」で、明るいHDRシーンを比較しました。

フェニックスが光り輝く当該シーンにて、AOC Q27G40XMN/11は約1150~1350 cd/m²前後の明るさを放ち、フェニックスの眩しさを十分に感じられます。

高輝度の細かい階調表現をするには少しだけ明るさが不足していますが、りんかく周辺の潰れがかなり抑えられていて、価格がはるかに高いOLEDパネルに下剋上を果たしています。

HDRゲームの明るさ測定
※クリックすると画像拡大
Final Fantasy XVI
(フェニックス戦)
Ghost of Yōtei
(羊蹄平)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(HDRを試して比較写真)AOC Q27G40XMN/11レビュー(HDRを試して比較写真)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(HDR時の色精度)AOC Q27G40XMN/11レビュー(HDR時の色精度)

HDRゲーム時の明るさを測定しました。

恐ろしく明るいフェニックス戦(FF16)でピーク時に約1400 cd/m²付近を記録、1000 cd/m²超の明るさを雑に使ってくるFF16を楽しめる性能です。

優れたHDR効果で知られるGhost of Yōteiでは、ピーク時に1000~1300 cd/m²を記録します。約1600 cd/m²近い輝度を要求されるシーンをそこそこ正確に再現でき、羊蹄平の太陽から眩しさを感じられます。

暗いシーンで比較
※クリックすると画像拡大
レビュー対象
(AOC Q27G40XMN/11)
比較:OLED
LG 27GX700A-B
AOC Q27G40XMN/11 MAX 比較写真(ローカル調光)HDRを試して比較写真
HDRを試して比較写真HDRを試して比較写真
比較:IPS + Mini LED
Titan Army P275MV-A
比較:IPS + Edge LED
(KTC H27P6)
VAパネルは視野角が狭いので、45°から撮影すると画面が薄暗く見えます。彩度や明るさは無視して、光漏れ(ブルーミング)の具合を確認してください。

AOC Q27G40XMN/11は、1152分割(48個 x 24個)したMini LEDバックライトを搭載します。

暗いエリアのMini LEDを消灯して、明るいエリアは点灯したまま、明暗のメリハリを著しく高めています。

なお、1152分割はパネルの部分駆動(ローカルディミング)を効果的に機能させるうえで必要最低限の分割数と言われていますが、VAパネルと組み合わせれば効果は飛躍的に向上します。

引用画像:pp. 16572-16584 (2018)

IPSパネルに5000分割のMini LEDを搭載したとしても、主観的に感じられるコントラスト感はVAパネルの1000分割に及ばないです。

やかもち
従来方式(Edge LED)パネルと比較すると絶望的な性能差が開いてます。・・・ちなみに、3万円台のWQHDモニターのほとんどがEdge LED方式です。
VESA Display HDR
HDR性能のテスト結果
比較テスト対象
AOC Q27G40XMN/11
ターゲット規格
Display HDR 1400
画面の明るさ
  • ピーク時
    1540 cd/m²
  • 全白フラッシュ
    1375 cd/m²
  • 全白持続
    1369 cd/m²
  • ピーク時
    1400 cd/m² 以上
  • 全白フラッシュ
    1400 cd/m² 以上
  • 全白持続
    600 cd/m² 以上
黒色輝度
  • 0.0003 cd/m²
  • 0.02 cd/m² 以下
コントラスト比
  • Inf:1
  • 70000 : 1 以上
色域
  • sRGB:100%
  • DCI P3:97%
  • sRGB:99%以上
  • DCI P3:95%以上
色深度
  • 10 bit
    (8 bit + FRC方式)
  • 10 bit
    (8 bit + FRC方式)
ローカル調光
  • FALD方式
    (1152ゾーン分割)
  • 主にFALD方式

最後に、VESA Display HDR認証を満たしているか測定チェック。

Display HDR 1000認証は余裕でオーバーしているので、最上位グレード規格のDisplay HDR 1400と比較しました。結果、全画面フラッシュの明るさがわずかに足りず、HDR 1400を満たせません。

ほとんど満たせていますが、基準に届かない個体差が存在するとややこしいため、安全を取ってHDR 1000認証にとどめたと予想できます。

よってAOC Q27G40XMN/11は問題なくHDR 1000認証、かつHDR 1400相当です。

ローカル調光(部分駆動)の挙動チェック

(部分駆動:48 x 24 = 1152個)

ウィンドウの視認性
※クリックすると画像拡大
LD:強
(約33000:1)
LD:中
(約16000:1)
LD:低
(約10800:1)
LD:オフ
(約4100:1)

AOC Q27G40XMN/11のローカル調光(部分駆動)は、強度を4段階で調整できます。

真っ黒な背景に明るい白色のウィンドウを配置すると、ウィンドウの四隅が黒く沈んで見えるのが分かります。Mini LEDの消灯に引っ張られて、明暗が生じる境目が暗くなるのがMini LEDバックライトの問題です。

そこで「Local Dimming」の強度コントロールがミソです。Mini LEDの効き目を調整して、境界の沈み込みや、ウィンドウが移動したときに発生する光漏れを緩和できます。

実際に1時間ほど使ってみた感想は、

  • 強モード:映像やゲームなら問題なく使えます
  • 中モード:オフィスワークで使うには効き目が強い
  • 低モード:Excelなども問題なく使えました

SDR(非HDR)ゲーミングや映像コンテンツなら、強モードで問題ないです。SDRでも明るく、高コントラストな映像を楽しめます。

中モードはやや中途半端であまり使わないです。低モードはピーク時10000:1超のコントラスト比を出しながら、オフィスワークに耐えられるレベルまで、Mini LED遷移時のちらつきやウィンドウ沈み込みを抑え込めています。

ただし1点、大きな問題があります。Local DimmingをSDRモードで使うと、画面の明るさが固定されます。明るいエリアで450~470 cd/m²も叩き出すのでシンプルに眩しいです。

明るさを調整さえできれば、「LD:低モード」を常用できそうだったのに惜しい仕様です。

Mini LED遷移時に発生する「ちらつき(LDフリッカー)」は、ローカル調光の強度に関係なく目立たないです。

単純なテストパターンなら見事なクオリティです。動く輝度エリアを遅れて追いかける残像挙動がほとんど見られず、スムーズに輝度エリアが切り替わって滑らかに移動します。

VA + Mini LEDパネルの大きなメリットです。

パネルの反射加工と文字の見やすさ

パネルの反射加工
(クリックで画像拡大)
明るい部屋暗い部屋
パネルの反射加工パネルの反射加工
パネルの反射加工パネルの反射加工

AOC Q27G40XMN/11に施されたパネル表面加工は、液晶パネルのPC用モニターでもっとも一般的な「ノングレア(マットコーティング)」です。

写真を見ての通り、反射光量の多い平均的なノングレア処理です。安物モニターによくある「にじみ(脂汗に似たノイズ)」ほど酷くないですが、コントラスト比が部屋の明るさに左右されてしまうほど反射します。

せっかくピーク時に60000:1を超えるコントラスト比を出せるのに、部屋が明るいと台無しになりかねないコーティングです。

反射を比較(明るい部屋)
※クリックすると画像拡大
Q27G40XMN/11
(Matte)
パネルの反射加工
INNOCN
(1.8% AR + ATW)
パネルの反射加工
ASUS
(TrueBlack Glossy)
パネルの反射加工
LG
(Matte)
パネルの反射加工

高品質なコーティング処理と比較すると、違いが一目瞭然です。

テキストの視認性
(クリックで画像拡大)
文字のドット感
(密度:109 ppi)
実際の表示例
(距離:30 cm)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(テキストのくっきり感)

文字のドット感(見やすさ)はそこそこ鮮明です。

テキスト表示に有利な縦に一直線の直列RGB配列パネルに、110 ppi前後のスタンダードな画素密度を備えます。

普通の距離感(50~60 cm)で見てもドット感が分かりづらいし、30 cmくらいから見ても滑らかなテキスト表示です。

パネルの物理的特性
(クリックで画像拡大)
ピクセル拡大図
(ピクセル配列:RGB)
スペクトラム分析
(確定:量子ドット)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(画素ドット)AOC Q27G40XMN/11レビュー(スペクトラム)

マクロレンズでパネルの表面を拡大した写真です。

PCモニター用途(Windows)に相性がいい、RGBストライプ配列の画素レイアウトです。

粒度が大きいマットコーティング処理が原因で透過性が悪化し、画素ドットのりんかくがぼんやりとしか見えません。

次に、パネル技術をスペクトラム波長分析※で調べて、おおまかな推定をします。

三原色のうち、緑色と青色がピンと突き立つ分離のいい波長パターンから、「量子ドット(Quantum Dots)だと推測できます。現時点でもっとも色域を効率よく拡張できる先端技術です。

ついでにブルーライト含有量を調べたところ、わずか約29%に抑えられています。色温度の設定でほんの少しだけ赤色を足すだけで、TUV Rheinlandブルーライト認証に必要な25%未満を達成できます。

※ 分光測色計「X-rite i1 Pro 2」を使って、3.3 nm単位で波長を分析します。

パネルの視野角(見える範囲)チェック

視野角の広さ
※クリックすると画像拡大
縦方向(垂直)横方向(水平)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(視野角)AOC Q27G40XMN/11レビュー(視野角)

量子ドットやMini LED技術を搭載しても、あくまでも液晶パネル本体は「VA」パネルに過ぎず、視野角はやや狭いです。

隣の席から見たり、リクライニングで傾ける程度で彩度や明るさが減衰して色褪せに気づきます。

AOC Q27G40XMN/11:ゲーミング性能

ゲーム性能(応答速度)の測定と比較

↑こちらの記事で紹介している方法で、AOC Q27G40XMN/11の「応答速度」を測定します。

60 Hz時の応答速度
※クリックすると画像拡大
残像感
(UFO追尾ショット)
30パターン測定
(10~90%範囲を測定)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(応答速度の比較)AOC Q27G40XMN/11レビュー(応答速度の比較)
  • 平均:8.22ミリ秒
  • 最速:2.76ミリ秒
  • 最遅:16.43ミリ秒
  • エラー:0.0%

60 Hz時の応答速度は平均8.22ミリ秒を記録します。

60 Hzに必要十分な応答速度を余裕でクリアしますが、ホールドボケ現象(= 60 Hzそのもの)の影響で残像感がかなり目立っています。オーバードライブ設定を「高速」にすると、多少マシになります。

60 Hzが重要な用途:Nintendo Switch、Play Station 4(PS4)など、最大60 Hz対応のゲーム機
120 Hz時の応答速度
※クリックすると画像拡大
残像感
(UFO追尾ショット)
30パターン測定
(10~90%範囲を測定)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(応答速度の比較)AOC Q27G40XMN/11レビュー(応答速度の比較)
  • 平均:6.75ミリ秒
  • 最速:2.37ミリ秒
  • 最遅:17.96ミリ秒
  • エラー:0.0%

120 Hz時の応答速度は平均6.75ミリ秒を記録します。120 Hzに必要十分な応答速度(< 8.33 ms)を満たし、残像感はそこそこです。オーバードライブ設定「超高速」で平均3.6ミリ秒へ高速化できます。

120 Hzが重要な用途:Nintendo Switch 2、Play Station 5(PS5)など、最大120 Hz対応のゲーム機
144 Hz時の応答速度
※クリックすると画像拡大
残像感
(UFO追尾ショット)
30パターン測定
(10~90%範囲を測定)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(応答速度の比較)AOC Q27G40XMN/11レビュー(応答速度の比較)
  • 平均:6.46ミリ秒
  • 最速:2.81ミリ秒
  • 最遅:17.67ミリ秒
  • エラー:0.0%

HDMIポートで設定できる上限リフレッシュレート、144 Hz時の応答速度は平均6.46ミリ秒を記録します。

144 Hzに必要十分な応答速度(< 6.94 ms)をギリギリ満たします。オーバードライブ設定を「超高速」に引き上げると平均3.4ミリ秒です。

180 Hz時の応答速度
※クリックすると画像拡大
残像感
(UFO追尾ショット)
30パターン測定
(10~90%範囲を測定)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(応答速度の比較)AOC Q27G40XMN/11レビュー(応答速度の比較)
  • 平均:6.17ミリ秒
  • 最速:2.50ミリ秒
  • 最遅:17.39ミリ秒
  • エラー:0.0%

AOC Q27G40XMN/11で設定できる、最大リフレッシュレート180 Hz時の応答速度は平均6.17ミリ秒です。

180 Hzに必要な応答速度(< 5.56 ms)をやや超えてしまい、残像感を効率よく除去できません。

OSD設定から「オーバードライブ」機能を調整して、必要な応答速度を満たして残像感を改善できないかチェックします。

OD機能の効果
※クリックすると画像拡大
AOC Q27G40XMN/11レビュー(応答速度の比較)
平均値6.17 ms2.92 ms1.85 ms
最速値2.50 ms1.59 ms0.84 ms
最遅値17.39 ms3.70 ms10.32 ms
平均エラー率0.0 %6.2 %33.4 %
累積遷移
(変動電圧 x 時間)
20.9 mVs13.4 mVs17.0 mVs

AOC Q27G40XMN/11のオーバードライブ機能は、4段階(通常 / 高速 / 超高速 / 最高速)から調整できます。

初期設定「通常」はオーバードライブ無効状態です。「高速」からOD処理が入り、「超高速」でピーク効率に達します。

「最高速」は処理が強すぎて逆残像やにじみを生じさせてしまい、かえって見た目が悪化します。

AOC Q27G40XMN/11のおすすめOD設定は「超高速です。

累積遷移:オーバードライブ時のエラー(オーバーシュート等)も含んだ、次世代の応答速度指標。
残像感を比較
※クリックすると画像拡大
レビュー対象
(AOC Q27G40XMN/11)
比較:OLED
ASUS PG27AQWP-W
残像感の比較写真残像感の比較写真
残像感の比較写真残像感の比較写真
比較:Fast IPS
TITAN ARMY P275MS+
比較:Fast HVA
TCL 32R84

横にスライドするUFOを追いかけて残像感を比較します。

一般的に応答速度が非常に遅いとされるVAパネルですが、TCL CSOTが開発した「Fast VA」パネルなら大丈夫そうです。Fast IPSパネルに近い残像感に抑えられます。

暗いシーンで残像が目立つ可能性がありますが、実際にゲームをしていてほとんど気づかなかったです。競技eSportsに十分耐えうるモーション性能です。

応答速度を比較
※クリックするとグラフ拡大
60~90 Hz100~220 Hz240 Hz以上
AOC Q27G40XMN/11レビュー(60Hz 応答速度の比較)AOC Q27G40XMN/11レビュー(120Hz 応答速度の比較)AOC Q27G40XMN/11レビュー(240Hz~ 応答速度の比較)
  • 実績平均値:3.83ミリ秒
  • レビュー機:2.92ミリ秒

ちもろぐに記録した過去126件のデータから、AOC Q27G40XMN/11の応答速度(180 Hz)は平均をおおむね上回る優れた性能です。

VAパネルとして歴代No.1の記録を更新します。「TCL 32R84(平均3.27ミリ秒)」、「MOBIUZ EX2710R(平均3.15ミリ秒)」など、名だたるハイエンドモデルを上回ります。

ゲーム性能(入力遅延)の測定と比較

入力遅延を比較
※クリックすると画像拡大
比較グラフ測定値
(クリック100回の平均値)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(入力遅延の比較)
  • 180 Hz:
    2.9ミリ秒
  • 144 Hz:
    3.6ミリ秒
  • 120 Hz:
    4.8ミリ秒
  • 60 Hz:
    8.8ミリ秒

AOC Q27G40XMN/11で、左クリック100回分の入力遅延を測定しました。

リフレッシュレート60 ~ 180 Hzまで、安定して目標の16ミリ秒を下回る良好な入力遅延です。ほとんどの人が入力遅延を体感できません

VRR(G-SYNC互換モード)の影響もなかったです。

2024年7月より「入力遅延(Input Lag)」の新しい測定機材を導入しました。

クリック遅延がわずか0.1ミリ秒しかないゲーミングマウス「Razer Deathadder V3」から左クリックの信号を送り、画面上に左クリックが実際に反映されるまでにかかった時間を測定します。

入力遅延の測定範囲
  1. マウスから左クリック
  2. CPUが信号を受信
  3. CPUからグラフィックボードへ命令
  4. グラフィックボードがフレームを描画
  5. ゲーミングモニターがフレーム描画の命令を受ける
  6. 実際にフレームを表示する(ここは応答速度の領域)

新しい機材は1~6の区間をそれぞれ別々に記録して、1~4区間を「システム処理遅延」、4~5区間を「モニターの表示遅延(入力遅延)」として出力可能です。

なお、5~6区間は「応答速度」に該当するから入力遅延に含めません。応答速度と入力遅延は似ているようでまったく別の概念です。

フリッカーフリー(画面のちらつき)を測定

フリッカーフリーを検証
※クリックすると画像拡大
AOC Q27G40XMN/11レビュー(フリッカーフリー)
  • 明るさ100%:0 Hz(フリッカーフリー)
  • 明るさ75%:0 Hz(フリッカーフリー)
  • 明るさ50%:0 Hz(フリッカーフリー)
  • 明るさ25%:0 Hz(フリッカーフリー)
  • 明るさ0%:0 Hz(フリッカーフリー)
フリッカーの基準結果
一般的な基準
0 Hz または 300 Hz以上
問題なし
(✅0 Hz)
TUV Rheinland認証
0 Hz または 3000 Hz以上
問題なし
(✅0 Hz)

実際にオシロスコープを使ってフリッカーの有無をテストした結果、明るさ0~100%までフリッカーが一切検出されません

「0 Hz」だから一般的な基準とTUV Rheinland基準どちらも合格できます。

VRRフリッカーを検証
※クリックすると画像拡大
AOC Q27G40XMN/11レビュー(VRRフリッカー)
  • VRR有効時:目視で確認
  • VRRなし:✅フリッカーフリー

VRR(G-SYNC互換モードなど)有効時に発生する「VRRフリッカー」もテストします。

AOC Q27G40XMN/11は、目視でVRRフリッカーに気づくシーンがありました。

  • 画面全体が暗いシーンかつフレームレートが低い
  • フレームレートが乱高下してLFCしきい値を往復する

以上の条件が揃うと、暗いグラデーションがチカチカとわずかに明るさが上下する可能性が高いです。「サイレントヒル2」など、最新のホラーゲームで気づくかもしれません。

気になる場合は、ゲームの設定を下げてフレームレートを改善したり、フレーム生成(DLSS FGなど)を使ってフレームレートを底上げするなど。

グラフィック負荷の軽減で対処します。一番お手軽な方法はVRR(FreeSyncなど)を使わないです。

VRRフリッカーをテスト

VRRフリッカー(VRR Flicker)は、画面が暗いシーンでフレームレートが激しく変動すると発生する確率が大幅に跳ね上がります。

ちもろぐでは、アクションRPG「鳴潮」にてフレームレートを10 fpsからモニター側の最大fpsまで動かします。

モニターの至近距離に設置された光学センサーを経由して、オシロスコープが明るさの変化をマイクロ秒(10万分の1秒)単位で記録する仕組みです。

記録されたグラフが乱高下していれば「VRRフリッカー」の検出に成功です。逆に、何もなく平坦で一直線なグラフが記録されればフリッカーは皆無と判断できます。

ゲーム機の対応状況(PS5とSwitch 2)

PS5の対応状況
AOC Q27G40XMN/11レビュー(PS5の対応状況)
設定60 Hz120 Hz
フルHD1920 x 1080対応PS5 VRR:不可対応PS5 VRR:不可
WQHD2560 x 1440対応PS5 VRR:不可対応PS5 VRR:不可
4K3840 x 2160対応PS5 VRR:不可
PS5 VRR:-

PS5でフルHD~WQHD(最大120 Hz)または4K(最大60 Hz)まで対応します。

HDMI VRR機能のないHDMI 2.0端子なため、「PS5 VRR」は非対応です。

対応可能な最低リフレッシュレートは50 Hzまで、WQHDのみ60 Hzまで。すべての解像度で24 ~ 30 Hz前後を使えません。

Switch 2の対応状況
AOC Q27G40XMN/11レビュー(Nintendo Switch 2の対応状況)
設定60 Hz120 Hz
フルHD1920 x 1080対応HDR:対応対応HDR:対応
WQHD2560 x 1440対応HDR:対応HDR:-
4K3840 x 2160対応HDR:対応Switch 2は非対応
「Nintendo Switch 2 のひみつ展」
※クリックすると画像拡大

有料ソフト「Nintendo Switch 2 のひみつ展」で実際に120 Hz + HDR(10 bit)信号を出力させて、モニターが暗転せずにゲーム画面を表示できるかをチェックします。

暗転しなければ問題なし、暗転して解像度が下がってしまったら互換性なし、と判断します。

任天堂 / 対応ハード:Nintendo Switch 2 / タイプ:オンラインコード版

Nintendo Switch 2(ドックモード)で、フルHD(最大120 Hz)またはWQHD~4K(最大60 Hz)対応します。

HDR(10 bit)出力も問題なし

HDMI 2.0ポートの帯域幅が足りないので、WQHDで120 Hz出力は不可能です。なお、Switch 2でWQHD 120 fps対応ゲーム自体が極めて珍しいため、それほど大きなデメリットでもないです。

ゲーム機の120 Hz動作について

PS5 / PS5 Pro / Nintendo Switch 2など。120 Hz対応ゲーム機で、実際にゲーム側が120 Hz(120 fps)で動くかどうかは、もっぱらゲーム次第です。

ゲーム側が120 Hzをサポートしていなかったら意味がありません。プレイする予定のゲームが120 Hzに対応しているか、事前によく調べてください。

ゲーミングPCで使えるリフレッシュレート

ゲーミングPCの映像端子(HDMIやDisplay Port)にAOC Q27G40XMN/11を接続して、ディスプレイの詳細設定から使えるリフレッシュレート一覧をチェックします。

対応リフレッシュレート
※クリックすると画像拡大
HDMI 2.0
(14.40 Gbps)
Display Port 1.2
(17.28 Gbps)
対応リフレッシュレート対応リフレッシュレート
  • HDMI 2.0
    (144 / 120 / 100 / 60 Hz)
  • Display Port 1.2
    (180 / 170 / 165 / 144 / 120 / 100 / 60 Hz)

AOC Q27G40XMN/11がパソコンで対応しているリフレッシュレートは以上のとおりです。

HDMI 2.0で最大144 Hzまで、Display Port 1.2で最大180 Hzに対応します。

なお、DP 1.2の帯域幅は17.28 Gbpsしかなく、圧縮転送「DSC」も非対応です。よってHDRモード時の10 bit出力は最大120 Hzが上限です。

レトロなゲーム機で役に立ちそうな23.98 ~ 24 Hz範囲は非対応です。

圧縮転送「DSC」切り替え機能

AOC Q27G40XMN/11は、圧縮転送モード「DSC(Display Stream Compression」を明示的に切り替えできません。

DSC無効時
対応リフレッシュレート
端子SDR
(8 bit @ RGB)
HDR
(10 bit @ RGB)
HDMI 2.1
DP 1.4

CRU(Custom Resolution Utility)によるカスタム解像度や、NVIDIA DSR(DLDSR)を使いたいマニア志向のユーザーにとって不便な仕様です。

VRR機能(可変リフレッシュレート)
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  • AMD FreeSync Premium
  • G-SYNC互換モード
    (Display Portのみ使用可能)

フレームレートとリフレッシュレートを一致させて「ティアリング」を防ぐ効果がある、VRR機能はDisplay Portのみ使用可能です。動作範囲は48~180 Hzです。

LFC(低フレームレート補正)対応ハードウェアの場合は、48 Hzを下回ってもVRRが機能します。

競技ゲーマー向け機能をチェック

  • 暗所補正
    暗い部分を明るく補正する機能
  • 鮮やかさ補正
    色の付いた部分を強調する機能
  • 残像軽減
    残像をクリアに除去する機能

AOC Q27G40XMN/11は、3つある主要な競技ゲーマー向け機能のうち2つだけ対応します。そのほか、クロスヘア(十字線)やフレームレートを表示する機能もあります。

機能チェック:暗所補正
「シャドウコントロール」
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Apex LegendsEscape from Tarkov

「シャドウコントロール」モードは、暗い部分を見やすく視認性を向上するモードです。Lv0~Lv20(21段階)から調整できます。

画面全体をまんべんなく明るくするため、Lv10以上で白っぽくなり過ぎて使いづらいです。ほどほどの効果にとどまります。

機能チェック:鮮やかさ補正
「ゲームカラー」
※クリックすると画像拡大
Apex LegendsEscape from Tarkov

色のついた部分を見やすく強調できる「ゲームカラー」機能です。Lv0~Lv10(11段階)の範囲で細かく調整して、彩度ポイントを拡張します。

鮮やかさ補正の先駆者「Color Vibrance(BenQ)」と比較して、彩度ポイントの広げ方が大味です。一応効果はあるものの、Color Vibranceほどピンポイントな見え方にならないです。

AOC Q27G40XMN/11:クリエイター適性

色精度を比較
※クリックすると画像拡大
グレーの精度
(dE2000で比較)
色の精度
(dE2000で比較)

AOC Q27G40XMN/11は初期設定の時点で、色もグレーも精度が合ってません。

幸い、色の精度を必要とするクリエイター用に、「AdobeRGB」を除く「sRGB」「DCI P3」モードが実装済み。

出荷時に校正済み(ΔE < 2.0)を示すキャリブレーションレポートも付属していました。本当に色精度が高いのか、実際に測定します。

「sRGB」モードと色精度(dE2000)

sRGBモードの精度
※クリックすると画像拡大
テスト内容
(dE2000)
測定グラフ
色域制限
グレースケール
色(彩度ポイント)
ガンマカーブ

AOC Q27G40XMN/11の「sRGBモード」はやや不正確です。

sRGB色域制限はそこそこ正確、彩度ポイント(色精度)も良好ですが、色温度(グレースケール)はやや赤みを帯びています。ガンマカーブ(sRGB Gamma 2.2 Relative)は明るい階調が白飛び気味。

色の精度がΔE = 1.55で、グレーの精度はΔE = 2.80でした。グレースケールが基準値(< 2.0)を超えています。

「DCI P3」と「AdobeRGB」は・・・?

DCI-P3モードの精度
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テスト内容
(dE2000)
測定グラフ
色域制限
グレースケール
色(彩度ポイント)
ガンマカーブ

AOC Q27G40XMN/11の「DCI P3モード」は全体的に不正確です。

DCI P3色域制限がやや狭くて色精度を落とし、グレースケールはわずかに赤みを帯び、ガンマカーブ(sRGB Gamma 2.2 Relative)は全体的に暗すぎです。

色の精度がΔE = 3.28グレーの精度はΔE = 4.35で、どちらも基準値(< 2.0)オーバーで終わります。

AdobeRGBモードの精度
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テスト内容
(dE2000)
測定グラフ
色域制限
グレースケール
色(彩度ポイント)
ガンマカーブ

「AdobeRGBモード」は非対応です。

AOC Q27G40XMN/11:本体デザインと機能

パッケージ開封と組み立て工程

開封の儀
※クリックすると画像拡大
AOC Q27G40XMN/11 MAX レビュー(開封)AOC Q27G40XMN/11 MAX レビュー(開封)

ほとんど段ボールと変わらない簡素な茶箱に、「AOC GAMING」のロゴや製品スペックについて記載されたパッケージで到着。サイズは69 x 48 x 14 cm(140サイズ)です。

箱に書いてある「FRONT」のロゴを床に向けてから開封して、梱包材まるごと全部引っ張り出します。

再生紙でできた頑丈な梱包材で梱包されています。上の段に付属品、下の段にゲーミングモニター本体が収まってます。

組み立て工程
※クリックすると画像拡大
AOC Q27G40XMN/11 MAX レビュー(組み立て)AOC Q27G40XMN/11 MAX レビュー(組み立て)
AOC Q27G40XMN/11 MAX レビュー(組み立て)AOC Q27G40XMN/11 MAX レビュー(組み立て)
AOC Q27G40XMN/11 MAX レビュー(組み立て)
  1. 付属のモニタースタンドとアームを用意
  2. 本体にアームを挿し込み固定
  3. アームの底面にスタンドを挿し込み
  4. 手回しネジでしっかり固定
  5. 組み立て完成(2分くらい)

ゲーミングモニターで定番のドッキング方式です。プラスドライバーが不要なツールレス設計でかんたんに組み立てられます。

付属品をざっくり紹介

付属品
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一覧ACアダプター
AOC Q27G40XMN/11 MAX レビュー(付属品)AOC Q27G40XMN/11 MAX レビュー(ACアダプター)
  • 電源ケーブル
  • HDMIケーブル
  • Display Portケーブル
  • キャリブレーションレポート
  • 保証書
  • 説明書
  • 最大150 W
    規格:100 V x 1.5 A
  • PSE認証マーク
    名義:NX商事株式会社
  • フェライトコア省略
「付属品」についてメモ

付属のキャリブレーションレポートは1枚あり、「sRGB」規格に対してΔE < 2.0に校正済みと記載あり。

残念ながら目視補正(メタメリズム障害の回避)を考慮しない、お飾りの校正レポートです。

外観デザインを写真でチェック

外観デザイン
※クリックすると画像拡大
AOC Q27G40XMN/11 MAX レビュー(デザイン 実物写真)AOC Q27G40XMN/11 MAX レビュー(デザイン 実物写真)
AOC Q27G40XMN/11 MAX レビュー(デザイン 実物写真)AOC Q27G40XMN/11 MAX レビュー(デザイン 実物写真)

ザラザラした表面のプラスチックでできた簡素な筐体デザインです。

本体モニタースタンドに、ケーブルを通せる横向きのケーブルホールが設けられています。LEDライティング機能は非対応です。

エルゴノミクス機能とVESAマウント

エルゴノミクス(調整機能)
※クリックすると画像拡大
AOC Q27G40XMN/11レビュー(エルゴノミクス機能)AOC Q27G40XMN/11レビュー(エルゴノミクス機能)
  • 高さ調整:-
  • 前後チルト:23° ~ -5°
  • 左右スイベル:±0°
  • ピボット:±0°

AOC Q27G40XMN/11は最低限のエルゴノミクス機能を備えます。

やや硬くて微調整しづらい前後チルトのみ対応。高さ調整や首振りはありません。

VESAマウント
※クリックすると画像拡大
AOC Q27G40XMN/11レビュー(VESAマウント)AOC Q27G40XMN/11レビュー(本体重量)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(モニターアーム 付けてみた)AOC Q27G40XMN/11レビュー(モニターアーム 付けてみた)
  • VESA規格:100 x 100 mm
  • パネル重量:5.42 kg
  • 付属ネジ:4本

別売りモニターアームを取り付けるのに便利なVESAマウントは「100 x 100 mm」に対応します。

パネル本体の重量は約5.42 kgで普通のモニターアームで持ち上げられます。モニター本体に付属する4本のネジを使って、エルゴトロンLXを正常に取り付けられます

エルゴトロン / 耐荷重:11.3 kg / VESA:100x100 or 75x75 mm / M4スペーサー付属
iggy / サイズ:17~49インチ / 耐荷重:2~20 kg / 画面:シングル用 / 方式:ガススプリング式

対応インターフェイスをチェック

各種インターフェイス
※クリックすると画像拡大
AOC Q27G40XMN/11レビュー(インターフェイス)
  1. Display Port 1.2
    (2560×1440 / 最大180 Hz)
  2. HDMI 2.0
    (2560×1440 / 最大144 Hz)
  3. ヘッドホン端子(3.5 mm)
  4. 電源ポート

映像端子は全部で2つあり、HDMIで最大144 Hz(2560×1440)、DPで最大180 Hz(2560×1440)に対応します。

USBポートやKVM機能は一切ありません。

「HDMI 2.0」内部仕様について

AOC Q27G40XMN/11のHDMIポートは「HDMI 2.0」表記で、TMDS方式による最大18 Gbps(実効14.40 Gbps)まで対応します。HDMI VRR機能が入ってないため、PS5 VRRやHDMI VRRを使えません。

モニターの設定画面(OSD)

・・・モニター本体の右側底面にある「5個の物理ボタン」を使って、OSD設定をちまちま操作できます。

モニター設定画面(OSD)
※クリックすると画像拡大
AOC Q27G40XMN/11レビュー(OSD設定画面)AOC Q27G40XMN/11レビュー(OSD設定画面)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(OSD設定画面)AOC Q27G40XMN/11レビュー(OSD設定画面)
AOC Q27G40XMN/11レビュー(OSD設定画面)AOC Q27G40XMN/11レビュー(OSD設定画面)

項目ごとに分かりやすく整理されたフォルダ階層型のOSDレイアウトを採用。レスポンスも良好でかなり快適。

しかし、設定できる項目がそこそこ充実している割に、古臭いボタン(5個)式を採用しているせいで操作がとにかく面倒です。価格的に厳しそうですが、できれば「ジョイスティック型」ボタンがいいです。

  • ショートカットボタン(最大2個まで)
  • プリセットごとに調整(設定値の保存も可能)

ショートカットボタンは2個あり、左側が「ゲームモード」、右側が「クロスヘア(十字線)」です。任意のキーを割り当てる機能はありません。

プリセットごとに好みの設定値を保存して、用途に使い分ける運用も一応できます。


OSDソフト「i-Menu」

i-Menu
※クリックすると画像拡大
AOC i-Menu OSDAOC i-Menu OSD
AOC i-Menu OSDAOC i-Menu OSD
AOC i-Menu OSDAOC i-Menu OSD

公式サイトから無料でダウンロードできる、AOC謹製OSDソフトウェア「i-Menu」を使えば、パソコンの画面からダイレクトにOSDを設定可能です。

Display PortまたはHDMIケーブルで接続した状態で、ソフトを起動するだけで自動的に「AOC Q27G40XMN/11」が認識され、汎用的な機能を中心にOSD一覧が読み込まれます。

画面の明るさ、コントラスト、ゲームモード(プリセット)。色温度のカスタム(RGBバランス)、HDRモード(4種類)の切り替え、オーバードライブなど。

割と使えます。暗所補正や彩度補正もi-Menuから操作できれば完璧でしたが、OSDソフトが無いよりはるかにマシです。世の中にはもっと高い定価で売っているのに、OSDソフト非対応が割とよくあります。

ただでさえ低価格でハイスペックなのに、OSDソフトに対応している時点で称賛するべきです。

【おまけ】AOC Q27G40XMN/11の消費電力
消費電力
コンセントを経由して測定
表面温度
(サーモグラフィー)
SDRモード時消費電力
(平均値)
電力効率
(ワッパ)
最大輝度43.6 W9.1 cdm²/W
300 cd/m²36.1 W8.3 cdm²/W
120 cd/m²22.6 W5.3 cdm²/W
最低輝度15.8 W2.2 cdm²/W
HDRモード時消費電力
(平均値)
電力効率
(ワッパ)
ピーク輝度105.7 W13.0 cdm²/W
全白フラッシュ105.5 W13.0 cdm²/W
面積50%59.6 W25.6 cdm²/W
面積10%21.8 W62.5 cdm²/W

表面温度(サーモグラフィー)は、鳴潮(HDRモード)を約1時間ほど掛け続けてから撮影しました。画面の表面から、ほのかに熱気を感じる程度の温度です。

AOC Q27G40XMN/11:価格設定と代替案

AOC / サイズ : 27インチ / 解像度 : 2560 x 1440 / リフレッシュレート : 180 Hz / パネル : QD Fast VA / 保証:3年

2026年5月時点、AOC Q27G40XMN/11実売価格は約3.2万円です。

スペックと性能から考えて、3万円台で買えるのはぶっ壊れコストパフォーマンス

同じ価格帯でライバルになり得るのに再入荷の見込みがほぼゼロになってしまった「S2721PM」や「P275MS(無印)」などなど、格安価格のハイスペ系モニターを買いそびれた人に、Q27G40XMN/11を強くおすすめします。

万単位のコントラスト比を叩き出す

パワフルな高輝度表現性能

メリハリ明暗と極彩色の両立

やかもち
明るく、鮮やか、パワフルな表示性能は脳内ホルモンの分泌が促されるから見てるだけで楽しいです。これほどの画質が3万円台で買えるなんて、良い時代になりました。

おすすめ代替案(他の選択肢)を紹介

レビュー時点で、AOC Q27G40XMN/11の目ぼしい代替案は見つかりません。

わずか3万円(前半)の価格帯において、量子ドット + Fast VA + 直下型Mini LED(1152分割)を備え、ピーク実測60000:1超のコントラスト比やHDR 1400相当の輝度性能を持つゲーミングモニターなんて・・・無いです。

コントラスト比で大きく劣るFast IPSパネルなら見つかるかもしれませんが、平均3ミリ秒台を安定して出せるFast VAパネルとなると、非常に選択肢が限られます。

  • KTC M27T6(再入荷未定)
  • S2721PM(再入荷未定)
  • P275MS(終売)

主な候補者はすべて再入荷未定、または終売済みです。

WQHDでおすすめなゲーミングモニター

最新のおすすめWQHDゲーミングモニター解説は↑こちらのガイドを参考に。

WQHDでおすすめなゲーミングPC【解説】

最新AAAゲームをWQHDかつ200 fps台(= フレーム生成込み)でプレイするなら、RTX 5070 Ti」以上を搭載したゲーミングPCがおすすめです。

メーカー指名でおすすめなBTOマシンは「ツクモG-GEAR」です。

筆者と同じくオタク気質なパーツ選定がおもな魅力で、他社BTOよりちょっと高い価格も納得できます。他人に安心しておすすめしやすいマシンです。

Ryzen CPU搭載モデルにASUS製マザーボード(+ カスタムBIOS)を使っている点も、意外と知られていない大きな利点です。

最新の価格とスペックは公式サイトで確認してください

予算的に5070 Tiが厳しいなら、「RTX 5070」を搭載したゲーミングPCが代替案です。

平均的にRTX 4070 Ti相当、相性の良いゲームならRTX 4070 Ti SUPERすら超えるゲーム性能を発揮でき、WQHDゲーミングモニター用にコスパよし。

フレーム生成(DLSS FG / MFG)と設定次第で、200 fps台も一応狙えます。

おすすめなゲーミングモニター【まとめ解説】

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