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ROCCAT Renga Boostをレビュー:超軽量わずか210gのゲーミングヘッドセット

2018年12月13日より発売が始まったROCCATの最新ゲーミングヘッドセット「Renga Boost」をさっそく入手してみたので、実機レビューをします。「安くて軽い」がウリのRenga Boostの実力は果たして…?

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ROCCAT Renga Boostのスペック

ROCCAT / 対応機種 : PC/PS4 / 保証 : 2年
ROCCAT Renga Boostのスペック
スピーカー
ドライバー50mm径 / ネオジム磁石
インピーダンス32 Ω
音圧レベル1 kHz時最大110 dB
周波数応答20 ~ 20000 Hz
マイク
マイクサイズ5mm
マイク仕様無指向性
周波数応答不明
入力レベル-42dB
マイク取り外し不可
その他
入出力3.5mm プラグ x2
3.5mm Y字アダプタ
ケーブルの長さ2.5 m
重量210 g
保証2年
MSRP$ 49.99
参考価格7480 円(税抜)

公式サイトのスペックシートの情報はかなり少なかったので、海外の情報も合わせてまとめてみた。

Renga BoostはROCCATのゲーミングヘッドセットとしては、低価格帯の製品です。上位モデル並の音質は期待できない代わりに、本体重量はわずか210 gを実現し、設定価格は約50ドルと非常に安いのが特徴。

日本では税抜き7480 円で発売されたが、まだ初売りなので時間の経過とともに価格は落ち着くと思います。(※ちなみに、PUBGで人気のArctis 5も、最初は1.5万円もしたのに現在は1.1万円と3割近い値下がり。)

初心者もち
レンガブーストって変わった名前だね。
やかもち
直訳すると「連歌増幅」。海外だと日本独特の固有名詞はウケが良いのかもしれない。「Sensei」なんてマウスもありますし。

ROCCAT Renga Boostを開封レビュー

ロキャットらしい独特なパッケージ

ROCCAT Renga Boostを実機レビュー

以前ロキャットのマウス(Kone Pure Owl-Eye)をレビューした時と同様、やはり特定のカラー1色では言い表せない独特なパッケージングです。「ROCCATな感じ」としか言えないデザイン。

ROCCAT Renga Boostを実機レビュー

パッケージをグリルと1周して見てみる。ふ~む、とてもじゃないが50ドルという安価な価格帯のパッケージデザインには見えないな。良いと思います。

付属品はシンプル

ROCCAT Renga Boostを実機レビュー

持ち手のある面から開封する。引っ張るようにフタを開けて、スライドさせるように中身を引き出す感じで。

ROCCAT Renga Boostの付属品

開封完了。

ROCCAT Renga Boostの付属品

付属品は特にこれといった内容は書いていない「説明書」と、既にケーブルに取り付け済みの「3.5mm Y字アダプタ」の2つだけ。価格が安いので、付属品の種類は妥当ですね。

パソコンとPS4に対応する接続方法

ROCCAT Renga Boostの接続方法

ROCCAT Renga Boostの強みのひとつが、「パソコン」「ゲーム機」の両方で使えるということ。パッケージの裏面に書いてある通り、ケーブルの接続方法によって、PC / PS4兼用の互換性を実現している。

ROCCAT Renga Boostの接続方法

このように、2本の3.5mmプラグを、付属の「3.5mm Y字アダプタ」で合体させると、ゲーム機で使える状態になっています。

ROCCAT Renga Boostの接続方法

パソコンに接続する場合は「3.5mm Y字アダプタ」を外して、マイク入力とスピーカー出力にそれぞれ接続するだけ。なお、ケーブル素材はスリーブで摩擦が強く、そこそこ絡まりやすいのは弱点。

ケーブルに最初から取り付けてある「ケーブルホルダー」は捨てずに使ったままにしておこう。

フレキシブルなマイクと音量調整機能

ROCCAT Renga Boostのマイク

マイクは120°回転するようになっていて、左右にも少しだけなら変形して曲がります。割りと柔軟に対応できるマイクです。

ROCCAT Renga Boostのマイク

そしてケーブルに取り付けてあるモジュールから、スピーカー音量の調節と、マイクのミュート切り替えが出来るようになっている。

高級感のあるデザインと「超軽量」

ROCCAT Renga Boostの重量

Renga Boost最大のメリットが、この圧倒的な軽さ。2.5mのケーブルを含めると、約260 gでした。ケーブルを除いた本体重量は測ってみると202 gと出たが、ケーブルが微妙に支えになっているだけ。実際は209 ~ 210 gになる

ROCCAT Renga Boostは自動でフィットする

ヘッドバンドは頭の大きさに合わせて自動で調節してくれる構造になっているので、自分で調節する必要はない。実際に付けてみると、たしかに勝手にフィットしてくれた。そして軽くて側圧もかなり少ないので、つけ心地はすごく良い

ROCCAT Renga Boostを360°レビュー

デザインはこんな感じ。

ROCCAT Renga Boostの高級感ある質感

質感も、値段の割にはそれほど安っぽさが無くてスゴイ。イヤーパッドの通気性は良好で、長時間つけっぱなしでも耳の中が蒸れてくることも無い。つけ心地に関しては本当に優秀。

ROCCAT Renga Boostの音質と性能

ROCCAT Renga Boostのデザイン

低価格帯のゲーミングヘッドセットなので、あまり期待しすぎるのは良くない…が、これが割りと悪くない音質でした。ジャンル別に評価していきます。

ゲーミングでの使用感

定位はなかなか良好

定位がどれくらい良いモノなのかが分かりやすいゲームは、やっぱりPUBGです。過去の検証では、当時1.5万円ほどしていたArctis 5やCloud Alphaが、だいたい10~15°の精度で音の方向が分かります。

それらと比較してRenga Boostは、微妙に音の範囲が広いように聞こえるレベルで、ややモワッとした音の広がりではあるが10~20°くらいの精度は十分にある。価格を考えれば上出来です。

他の特徴としては、Arctis 5と比較してサラウンド感が少ない。ここは好み次第かな。サラウンドが無いと音が明快に聞こえるので「ハッキリした音」が好きな良いと思う。逆にリアルさやインパクトを求めるなら、サラウンド感は大事。

レインボーシックスシージを1000時間以上やってるリア友にも使ってみてもらったところ、2時間くらいじっくりと使い込んでいた。感想は「普通に良い。7000円台でこれなら普通に行ける。」とのこと。

駄目なヘッドセットだと1ゲームして終わるので、相当良かったみたい。というわけで、Renga Boostはゲーミングヘッドセットとして、価格なりの十分な音質を実現しています。

コスパ重視で購入するなら、とても魅力的なヘッドセットですね。

ROCCAT / 対応機種 : PC/PS4 / 保証 : 2年

音楽や映画での使用感

ここはやはり値段の差が出るというもので、軽やかなで立体感のある音質を特徴とするArctis 5と比較すると、やっぱりRenga Boostはやや立体感が薄れてしまいます。

ただ、そもそもゲーミングヘッドセットですし、50ドルという低価格の割には意外と頑張っている感のある音質というのが正直なところです。過度なこだわりが無いなら、それほど困らないレベルに達している。

マイクの使用感

ROCCAT Renga Boostの高級感ある質感

マイクの集音性は必要十分で、Discordで実際にボイスチャットをしたところ、ノイズもあまり拾わずに普通に聞こえているとのこと。ただ、声が小さすぎると聞こえないこともあった。

ノイズを拾わないように、あまり小さすぎる音は拾わない仕様になっているのかもしれない。その場合は、柔軟なマイクをちょっと曲げて、口元との距離を近づければ多少はマシになります。

ノイズについて

パソコンに直接3.5mmプラグで接続すると、無音状態で「サーッ」というホワイトノイズが聞こえる場合がある。以前レビューしたCloud Alphaは特にホワイトノイズが大きいヘッドセットでした。

今回のRenga Boostは、PCに直に接続していてもこれといったホワイトノイズは一切聞こえてこなかった。ホワイトノイズ対策はUSB DACの導入が一般的ですが、Renga Boostには必要ないでしょう。

もちろん、更なる音質向上や定位感の改善を求めるのであれば、サウンドカードやUSB DACを導入する価値はあります。出来る限りノイズを避けたいなら、USBタイプのサウンドカードを使えばOK。

ただ…、Renga Boostのような低価格帯のヘッドセットのために、そこまでサウンドカードにお金を掛ける必要性はあまり無いのが実情ではある。

ソフトウェア制御は無いけれど

Renga BoostはUSB接続に対応していないので、ROCCATの専用ソフトウェアを用いたイコライザやエフェクトの掛け具合を調整するといった芸当は出来ません。

基本的にパソコンの内蔵オーディオチップに付属しているソフトウェアや、サウンドカードやUSB DACに付属する専用ソフトウェアを使うことでしか、細かい設定は出来ない。

まとめ:最高に軽くて安いゲーミングヘッドセット

ROCCAT / 対応機種 : PC/PS4 / 保証 : 2年

「Renga Boost」の微妙なとこ

  • マイクは小さすぎる音を拾わない
  • (好み次第だが)サラウンド感のない音質
  • ROCCATの専用ソフトは使えない
  • 絡まりやすいスリーブケーブル
  • 開放型なので音漏れします

「Renga Boost」の良いところ

  • わずか「210 g」の圧倒的な軽さ
  • 自動でフィットするヘッドバンドの構造
  • 価格の割に「定位」は意外と良好
  • 高級感のある質感とデザイン
  • 秀逸なコストパフォーマンス
  • フレキシブルに調整できるマイク
  • PC / PS4の両方に対応

価格が1万円を超える上位モデルと比較すれば、当然ながら粗はあります。ただ、1万円以下のゲーミングヘッドセットとしては、全体的に完成度の高い仕上がりなのは間違いないです。

音楽や映画鑑賞にはやや音質が貧弱なものの、こだわっていないユーザーにとっては十分なモノ。肝心のゲーミングにおける性能は、PUBGなら10~20°くらいの精度を出せているので至ってマトモな性能。

そしてRenga Boost最大の強みが、たったの210 gしか無い本体重量でしょう。ヘッドバンドは自分で調節しなくても、自動でフィットするように動いてくれるので、軽さと相まって着け心地は非常に良い。

側圧もかなり緩いため、あまり人を選ばないと思います。コストパフォーマンス重視で、そこそこ音質が良く、しかも軽くて長時間付けていても疲れにくいヘッドセットを探しているなら…

ROCCAT Renga Boostのレビューまとめ

「ROCCAT Renga Boost」はとてもオススメです。今は税抜き7480 円でちょっと割高ですけど、時間が経過して価格が落ち着き、6000円台になればもっと魅力的なヘッドセットになると思います。

以上「ROCCAT Renga Boostをレビュー:超軽量わずか210gのゲーミングヘッドセット」でした。


ロキャットのゲーミングマウスのレビューはこちら。小型マウスの中では屈指のマウス性能と、Logicoolにあと一歩まで迫る優れたソフトウェア制御が魅力的。

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2 件のコメント

  • Tenga Boost じゃなくて良かった

    Tenga Boostこそナイスなネーミングだけど

    そうなると違うジャンルの人達が反応しちゃうしなぁ…

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