「BF1 推奨スペック」で検索すると、とんでもなくテキトーなページで溢れているので真面目にBF1の推奨スペックを解説してみようと思う。基本的に推奨スペックを考える上で大事なのは「どのグラボで何fps出せて」かつ「ボトルネックの無いCPUはどれか」の2点。これがデータで分かっていればカンタンです。
BF1の公式スペック
BF1の公式スペック | 最低 | 推奨 |
---|---|---|
CPU | Core i5 6600K | Core i7 4790 |
AMD FX-6350 | AMD FX-8350 | |
グラボ | GTX 660 2GB | GTX 1060 3GB |
Radeon HD 7850 2GB | Radeon RX 480 4GB | |
メモリ | 8GB | 16GB |
ストレージ | 空き容量50GB以上 | |
OS | Windows 7 64bit以上 | Windows 10 64bit以上 |
開発元が公開している「公式スペック」です。開発が言っているんだから正しい、という考え方はもっともらしく思えるが実際のところ想像以上にアテになりません。グラボは良いとしても、推奨CPUがなんかオカシイ。
シングル性能とマルチ性能の違い
シングルスレッド性能マルチスレッド性能
AMD FXシリーズはマルチスレッド性能こそ優秀ですが、シングルスレッド性能は悪いです。「データで分かる、ゲームをするのに最適なCPUを徹底解説」でも解説しているとおり、シングルスレッド性能が低いCPUはゲーム向けではない。
FX-6350やFX-8350といったシングルスレッド性能が低いCPUを「推奨CPU」に挙げている時点で、開発元の推奨スペックはどこか疑わしいということ。というわけで、データで順番に見ていこう。
データで分かる、BF1の推奨グラフィックボード
グラボのテスト環境 | |
---|---|
CPU | Core i7 5930K @4.5 Ghz |
グラボ | 各種 |
メモリ | DDR4-2666 4GB x4 |
SSD | Samsung 960 Pro 512GB |
Samsung 850 EVO 2TB | |
OS | Windows 10 Pro 64bit |
THE GEFORCE GTX 1070 TI BRINGS A STRONG SENSE OF DÉJÀ VU
グラフィックボード別にBF1がどれくらい動くかを検証したテスト環境は以上の通り。CPUは4.5 GHzにオーバークロックされているため、シングルスレッド性能は抜群に良い。
メモリは4GBを4枚で合計16GB。BFを起動させるストレージはちゃんとSSD。ボトルネックになりうる要因はほぼ排除されているため、グラフィックボードの持つ性能を正確に計測可能だ。
フルHD(中設定)の平均フレームレート
BF1 / 1920×1080 / 「中」設定
推奨グラボゲーミングモニター向け
「グラフィックのクオリティー:中」に設定した場合の平均フレームレートです。さすがに最新のグラボだと、どれも余裕の結果ですね。
- BTOで選ぶなら:GTX 1060 6GBがオススメ
- 自作で行くなら:RX 580 8GBも選択肢
- ゲーミングモニターを使いたい:GTX 1070以上をオススメ
BF1のフルHD(中設定)における推奨グラボはこの3つ。基本的にGTX 1060 6GBがあれば問題ない。なお、3GB版は他のゲームで不都合が出ることがあるのでオススメしません。
フルHD(最高設定)の平均フレームレート
BF1 / 1920×1080 / 「最高」設定
推奨グラボゲーミングモニター向け
次が肝心の「グラフィックのクオリティー:最高」に設定した場合の平均フレームレート。「中」と比較して35~40%くらい動作が重たくなります。それでもGTX 1060レベルのグラボがあれば平均60fpsは難しくない。
- BTOで選ぶなら:GTX 1060 6GBがオススメ
- 自作で行くなら:RX 580 8GBがオススメ
- ゲーミングモニターを使いたい:GTX 1080以上をオススメ
BF1の最高設定における推奨グラボは以上の3つになった。ドスパラやサイコムなどBTOで選ぶ場合はGTX 1060 6GBがおすすめ。RX 580はBF1をするならオススメだけれど、BTO搭載品は割高になっています。
自作で行くなら安いRX 580を選べるので選択肢になる。なお、ゲーミングモニター(144Hz以上)を使いたい場合は、平均140fps前後が出ているGTX 1080が推奨グラボです。それ以下は微妙。
WQHD(最高設定)の平均フレームレート
BF1 / 2560×1440 / 「最高」設定
推奨グラボゲーミングモニター向け
横幅の広いワイドモニターでプレイする場合のフレームレートがこちら。面積が広い分、やはり負荷が大きい。フルHDで60fps以上を保っていたGTX 1060レベルのグラボは全体的にダメですね。
- BTOで選ぶなら:GTX 1070 8GB(または1070 Ti)がオススメ
- ゲーミングモニターを使いたい:GTX 1080 Ti以上をオススメ
BTOで選ぶならGTX 1070かGTX 1070 Tiを搭載したマシンを選ぶのがコスパ的にも丁度いい。ゲーミング仕様(144Hz以上)のワイドモニターで使うなら、GTX 1080 Tiしか選択肢がないので一択ですね。
4K(最高設定)の平均フレームレート
BF1 / 3840×2160 / 「最高」設定
推奨グラボゲーミングモニター向け
最後に4K(3840×2160)画質でBF1をプレイした場合のフレームレートを紹介。まぁ…FPSゲーを4Kモニターでプレイしようとする人は極めて稀なので、あまり意味のないデータかもしれないが。参考としてね。
- BTOで選ぶなら:GTX 1080 Ti以上がオススメ
- ゲーミングモニターを使いたい:GTX 1080 Tiが2~3枚は必要
BF1を4Kプレイする時の推奨グラボはこの通り。現状もっとも性能が高いGTX 1080 Tiを使うのが当たり前で、更にフレームレートを伸ばすなら2-way / 3-way SLIにしなければ実現不可能。
それほど4Kゲーミングはまだまだ重たい分野なんです。
データで分かる、BF1の推奨CPU
推奨グラフィックボードが分かったら、次はグラボの性能を最大限に引き出せるCPUについて。せっかく良いグラボを用意しても、CPUが原因で100%の性能が出せなければ勿体無いですから。
BF1 / 1920×1080 / 「最高」設定 / GTX 1080 Ti
GTX 1080 Tiを使った、CPU別のフレームレートがこれ。見ての通り、CPUによって実際に出ているフレームレートが全然違うことが分かる。
データを見る限りでは、コア数が多ければ多いほど良いというわけではなく、ほど良いコア数(4~6コア)と4.0 GHz前後の高いクロック周波数を持つCPUの方がBF1では有利なようです。
- ゲーミング重視:i5 8400またはi7 8700K
- 同時に生配信をしたい:Ryzen 7またはCore i9
ただBF1をするだけなのか、リアルタイムに配信をしたいのか。大抵の場合はゲーミング重視だと思うので、BF1用のマシンを探しているならCPUはi5 8400かi7 8700を選べば間違いない。
データで分かる、BF1の必要メモリ容量
BF1 / 1920×1080 / メモリの使用量
BF1の公式スペックによればメモリ容量は16GBが推奨されていた。しかし、BF1単体のメモリ使用量は、グラフィックボードに十分な量のVRAM(6GB以上)があれば設定に関わらず4GB前後しか使わない。
Windows 10自身が使用する分を合わせれば、せいぜい6~7GBくらいの消費量で済む計算になる。よって、BF1をプレイするだけならメモリは8GBで十分に足ります。
逆に言えば、Chromeでタブを大量に開いてネットサーフィンしたり、同時にBandiCamなどの録画ソフトを使ったりするなら簡単に8GB以上に達するということ。「BF1 + 何か」するなら、余裕を持って16GB積んでおこう。
BF1におすすめなゲーミングPC:3選
ここまで解説してきたBF1の推奨スペックをまとめます。
データで分かった、BF1の推奨スペック | |||||
---|---|---|---|---|---|
画質 | 設定 | CPU | グラボ @60Hz | グラボ @144Hz | 必要メモリ |
1920×1080 | 中設定 | i5 8400 / 8500 | GTX 1060 6GB | GTX 1070 | 8GB |
1920×1080 | 最高設定 | GTX 1080 | |||
2560×1440 | 最高設定 | i7 8700 / 8700K | GTX 1070 | GTX 1080 Ti | 16GB |
3840×2160 | 最高設定 | GTX 1080 Ti | 2-way / 3-way GTX 1080 Ti |
BTOで選ぶ場合の推奨スペックはこの通り。BF1に最適なマシンを探すなら、この表にまとめたスペックを軸に選べば間違いないです。…せっかくなので以下におすすめなゲーミングマシンを3つほどまとめておきました。
1. フルHDでコスパよくBF1をするなら
GALLERIA DT | ||
---|---|---|
スペック | 標準仕様 | 推奨カスタマイズ |
CPU | Core i5 9400F | – |
冷却 | 標準クーラー | – |
※80mm小型空冷ファン | – | |
グラボ | GTX 1060 6GB | – |
メモリ | DDR4-2666 4GB x2(合計8GB) | 8GB x2(合計16GB) |
マザーボード | Intel H310搭載 MicroATX規格 | – |
SSD | 240GB | – |
HDD | 1TB | – |
ドライブ | なし | – |
電源 | 450W 静音電源(80+ Bronze認証) | – |
OS | Windows 10 Home 64bit | – |
保証 | 1年間 / 持込修理保証 | – |
参考価格 | 119980円(税抜き)最新価格をチェックする |
ガレリアDTはフルHDゲーミングをするならコストパフォーマンスに優れたマシンです。BF1に限らず、他のゲームでも平均60fps前後を出せる性能があるので、コスパ重視で行くならDTがベスト。
2. ゲーミングモニターでBF1をプレイするなら
GALLERIA XV | ||
---|---|---|
スペック | 標準仕様 | 推奨カスタマイズ |
CPU | Core i7 8700 | – |
冷却 | 静音パックまんぞくコース | – |
※120mm中型空冷ファン | – | |
グラボ | RTX 2060 6GB | – |
メモリ | DDR4-2666 4GB x2(合計8GB) | DDR4-2666 8GB x2(合計16GB) |
マザーボード | Intel H370搭載 ATX規格 | – |
SSD | 500 GB | – |
HDD | 2TB | – |
ドライブ | なし | – |
電源 | 500W(80+ Bronze) | – |
OS | Windows 10 Home 64bit | – |
保証 | 1年間 / 持込修理保証 | – |
参考価格 | 149980円(税抜き)最新価格をチェックする |
144Hzのゲーミングモニターをコスパ良く活用できるマシンを用意したい、という人に向いているのが「ガレリアXV」です。「i7 8700 + RTX 2060」というバランスの良い構成が特徴。
その割に約15万円と、コスパ良くまとめられていて、平均100 fps超えの動作が可能です。ゲーミングモニター使うなら、非常にベストなゲーミングマシンです。
以上「BF1の推奨スペックを徹底解説【最適なCPUとグラボ】」について解説でした。
私が見たいくつかのベンチマークだとストリーミング中ですら8700kが2700xを上回ってますが、ゲーム中に他の作業をするときにはRyzenが最適と言ってる人が多いのが気になります。
ストリーミングに使うソフトによって違うのかもしれませんね。
OBSだとRyzen 7の方がドロップフレーム率を抑えられる(→ベンチマーク)ので、マルチスレッドに優れるRyzenは配信向けという認識です。
< ゲーム中に他の作業をするときにはRyzenが最適~~
使い方によるかと。ぼくが自作したRyzenマシンを使っているリア友は「4コアだけ動画エンコードに振り分ける。これでもまだ4コア残ってる。便利~。」と言っていたので、8コアの優位性は本当に使い方次第です。
4Kを全力で。
ガレリアZZ-SLI
ノートパソコン向けCPUだとどれくらい動くのでしょうか?
RYZENとかだと内蔵グラフィックは強いという話ですが…
BF1ってSLI対応してます?
実際に2-way SLIを構成して、100fps以上(4K画面)を実現している人がいるので対応しています。
https://youtu.be/HR1w4Eu80sY
ただし、ここまで数値を伸ばせるかどうかはプロファイルの影響がかなり大きいので敷居は高めですね…