BenQからようやく「4K 144 Hz」対応の超ハイエンドゲーミングモニター「MOBIUZ EX3210U」が登場。今までで一番、最強に近いゲーミングモニターです。
有機ELの48インチはデカくて買えない・・・というコアゲーマーのベストな選択肢になりうるかどうか、徹底した測定テストで検証します。
(公開:2022/3/4 | 更新:2022/3/15)
「MOBIUZ EX3210U」の仕様とスペック
ついにBenQから、4K 144 Hzに対応した超ハイエンドゲーミングモニター「MOBIUZ EX3210U」がリリース。
応答速度2ミリ秒の高速IPSパネル、PS5やXSXで4K 120 Hz出力に使える「HDMI 2.1」、高音質な2.1 ch内蔵スピーカー(treVoloシステム)、Display HDR 600認証を取得したマトモなHDR性能など。
2022年のハイエンドモニターに求められるスペックをほぼすべて備えた、死角の少ない4Kゲーミングモニターです。
量子ドット技術の採用により、表示できる色の広さはDCI P3で98%、Adobe RGBで99%をアピール。ゲーミングだけでなくクリエイティブな用途も対応できます。
MOBIUZ EX3210Uを開封レビュー
開封と付属品のチェック
EX3210Uは横幅が102 cmもある大きなパッケージで届きました。重量は10 kg近いので、開封するときにうっかり落として壊さないように注意しましょう。
開封しやすい見開き式の梱包です。中に2段式の硬い発泡スチロール梱包がぎっしり詰まってます。1段目に付属品、2段目にパネル本体とモニターアームが入ってます。
付属品は普通の内容です。
- HDMI 2.1ケーブル(長さ:1.8 m)
- Display Port 1.4ケーブル(長さ1.8 m)
- USB 3.0ケーブル
4K出力に使える映像出力ケーブルが2本付属します。HDMI 2.1で最大4K 120 Hzまで、DP 1.4で最大4K 144 Hzまで表示可能です。
USB 3.0ケーブルはEX3210UのUSBポート(4個)を使うために必要です。パソコンとつなぐと、4個あるUSBポートが使えるようになります。
電源アダプター(最大180 W)と電源ケーブルです。アダプターの電源穴はミッキー型です。
白いプラスチック板はEX3210Uのインターフェイスに取り付ける「ケーブルカバー(ケーブル隠し)」です。
BenQ MOBIUZシリーズで定番の「リモコン」も付属します。
ほとんどのゲーミングモニターメーカーはリモコンは家電向けで、ゲーム機やPC向けには不要と考えているようですが、一度リモコンのあるモニターを使ってしまえば圧倒的な快適さに気づくはずです。
モニターに手を伸ばす必要なし。リモコンからポチポチとボタンを押すだけで、音量や画面の明るさ、映像モードや色のカスタマイズまで。すべての設定がリモコン1台で完結します。
モニター裏面の5方向ボタンを忙しくカチャカチャと操作する必要がなくなります。
インターフェイス類とモニター本体
モニター本体の裏側から、各種インターフェイスにアクセスできます。インターフェイスは全部で7個。
- HDMI 2.1(120 Hz)
- HDMI 2.1(120 Hz)
- Display Port 1.4(144 Hz)
- ヘッドホン端子(3.5 mm)
- USB 3.0 アップストリーム
- USB 3.0 x3(充電可:0.9 A)
- USB 3.0 x1(充電可:1.5 A)
映像出力端子はHDMI 2.1(最大4K 120 Hz)が2つ、Display Port 1.4(最大4K 144 Hz)が1つです。USB 3.0ポートは合計4つあり、どのポートを使ってもUSB充電ができます。
PS5のコントローラの充電や、スマートフォンの充電に使えます。ただし、出力は安定していない(瞬停しやすい)ので、ポータブルストレージやHDMIスプリッターなど。
常時給電が必要なデバイスは使わない方がいいです。あくまでも、周辺機器の充電目的に抑えるべき。
リフレッシュレートの対応状況を実機で確認。パソコンはDisplay Portで4K 144 Hzまで映ります。「PS5」は4K 120 Hzまで表示可能です※。
※PS5のHDMI 2.1端子は帯域幅が32 Gbpsに制限されているため、4K 120 Hz出力時のサブサンプリング方式は「YUV422」が上限です。Xbox Series Xなら「YUV444(圧縮なし)」で出力できます。
画面下側にボタンが配置されています。
- ミュート(マイク入力)
- 入力切替
- OSDを操作する5方向ボタン
- 電源ボタン
です。
5方向ボタンは操作が直感的でラクですが、リモコンが便利なのでほぼ出番なし。ミュートボタンはEX3210Uに内蔵されているマイク入力をミュートにできます。
画面右側にあるボタンはHDRモードを切り替えるボタンです。リモコンがあるので出番ないです。
付属のモニタースタンドには、ケーブルホールが空いています。ごちゃごちゃしやすい配線類をまとめやすいです。
付属品のケーブルカバーで、モニター裏面のパカッと開いてる部分も隠せます。
別売りのモニターアームを固定するのに使う「VESAマウント」は、スタンダードな100 x 100 mm規格です。
スタンドを含まない重量は約6.6 kgですので、エルゴトロンOEMのAmazonベーシックモニターアームで軽々と持ち上げられます。
パネルの表面加工は、目が疲れにくい「ノングレア」を採用。
ベゼル幅は9 mmと31.5インチにしてはまぁまぁの薄さ。マルチディスプレイ環境を作る場合、ギリギリ気にならないベゼル幅です。
組み立てはシンプル
MOBIUZ EX3210Uの組み立ては他のゲーミングモニターと同じく、シンプルで簡単なドッキング方式です。
モニター本体にスタンドを挿し込み、
スタンドを取り付けて土台のネジを固定します。ネジに指で回せるフックが付いているので、プラスドライバーは不要です。
MOBIUZ EX3210Uの組み立て完了。ツールレス(道具不要)なデザインのおかげで、組み立ては3分くらいで終わります。いつもどおり簡単です。
PS5本体と並べてみた。LG CX OLEDの48インチと比較すれば・・・、EX3210Uの31.5インチは日本の住宅事情でも余裕に置けるサイズです。
エルゴノミクスをチェック
リフト(昇降機能)は10 cmです。下の方までグイグイと下げられるので、目がラクな見下ろす角度に調整できます。
左右スイベル(首振り)は15°対応で、左右あわせて30°の首振りが可能です。
約15万円の値段だともう少し柔軟度があってもいいと思いますが、実用上の問題はほぼありません。
前後チルト(角度調整)は、上方向へ15°、下方向へ-5°まで対応。
- チルト(前後):+15 ~ -5°
- リフト(昇降):100 mm
- スイベル(首振り):左右15°
- ピボット(垂直):なし
おおむね充実のエルゴノミクスです。
内蔵スピーカー「treVolo」の音質
EX3210Uの内蔵スピーカーは「2.1 ch」システムを搭載。太いベゼルの中に出力2 Wのフルレンジドライバを2台(※下方向ではなくこちらに向かって搭載)と、
モニター裏側に出力5 Wのサブウーファーを搭載します。
ゲーミングモニターの内蔵スピーカーとしては良い音質です。5000円台のUSBスピーカー並の音量と、量感のある音が出てくるので、あまり音にこだわってない人からすると十分な音質に感じやすいです。
- FPS
- RCG
- SPG
- シネマ
- ライブ / ポップ
設定から5つのサウンドプロファイルを選べます。デフォルト設定の「ライブ / ポップ」は低音やや少なめで、高音から中音域のバランスを意識したチューニングです。
「FPS」や「RCG」などゲーム系のプロファイルは、中低音を重視して、低音と高音を弱く出力するので若干スカスカな音質傾向です。
「シネマ」はゲーム音質で意図的に抜いている高音と低音をちゃんと強調して、全体的にバランスの良い音質にチューニングされています。ただ、ちょっと低音が強すぎる気がします。
デザインと外観(写真を追加しました)
クリックすると拡大します | |
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MOBIUZシリーズ初の「白色」ベースのデザインがとても特徴的です。
MOBIUZ EX3210Uの性能を検証
X-riteのプロ向けキャリブレーションツールに付属する分光測色計「i1 Pro 2」を使って、MOBIUZ EX3210Uのパネル品質や液晶モニターとしての性能を検証します。
ゲーミングモニターのレビューでは「目で見て色がキレイ。」など、とにかく主観的な感想が目立つので、ちもろぐでは実際に計測を行い客観的な評価を行います(※色の見え方は個人差あるので計測あるのみです)。
MOBIUZ EX3210Uは、32インチのIPSパネルを使っています。日本語ページだとなぜか31.5インチと紹介されていますが、グローバルページでは32インチ表記です。
仮に31.5インチの場合、AU OptronicsのAMVA(アドバンスド・マルチドメイン・VA)パネルがスペック的に近いのですが、AMVAは「VAパネル」です。EX3210Uは「IPSパネル」ですので、AMVAだとパネルの種類が合致しません。
・・・やはり日本語ページの31.5インチ表記が誤りの可能性があります。
グローバルページを信じて32インチとするなら、台湾AU Optronics製の「AHVA(IPS)」パネルがヒットします。型番は「M320QAN02.3」です。
パネル | 主な仕様 |
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AU Optronics (AUO)M320QAN02.3 |
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量子ドット(Quantum Dot)採用で広色域(DCI P3で約98%カバー)を実現した、映像美に優れたパネルです。ただし、パネルメーカーによる応答速度の公称値は不明です。
色の正確さとコントラスト比
モニターの性能でかなりの人が気にしているのが「パネルの発色」です。発色の良さは正しくは「色の正確さ」と呼ばれ、規格どおりの色が出ているかどうかを「色差(ΔE)」という単位で表現します。
ΔEが平均値で2.0以下なら「正確」です。
色の正確さ(発色の良さ)※クリックで画像拡大します | |
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グレースケール | カラー |
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コントラスト比 | |
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MOBIUZシリーズの色合いは正確さよりも、パッと見てきれいに見えるかどうかが重視されます。だから正確さは(いつもどおり)低いです。カラーは全体的に鮮やかめに出力され、グレースケールは黒が濃い目に出ます。
「sRGB」モードだと色差がちゃんと2.0未満に抑えられるので、どうしても正確さを重視するならsRGBモードを使ってください。キャリブレーションをしなくても正確です。
画面の明るさ(輝度)
「RPG(初期設定)」モードでOSDからモニターの明るさを10%ずつズラしながら、画面の明るさ(輝度)を計測しました。
一番暗い状態(0%設定)で「54.3 cd/m2」、最大設定(100%設定)で「277.7 cd/m2」、カタログスペックの最大300 cd/m2より1割ほど少ないです。
設定値29%で目にちょうど良いとされる「120 cd/m2」です。残像を減らすブレ削減モードを使うと明るさが30~45 cd/m2(0~100%)ほど下がります。
色域カバー率
色域カバー率※クリックで拡大します | |
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sRGBもっとも一般的な色域 | 100% |
DCI P3シネマ向けの色域 | 95.3% |
Adobe RGBクリエイター向けの色域 | 100% |
表示できる色の広さを「色域カバー率」と呼び、モニターの品質をあらわす指標として使われています。
MOBIUZ EX3210Uの色域カバー率は、もっとも一般的な規格「sRGB」で100%をカバー。HDRコンテンツで重要なシネマ向けの規格「DCI P3」では95.3%をカバーします。
あれ・・・?、BenQのメーカー公称値だと98%をアピールしていたはずです。原因を探った結果、どうやらメーカー側がカバー率の計算に使用している規格に違いがありそうだと判明。
ちもろぐで使っているCIE1931規格では95.3%でしたが、CIE1976規格で再計算するとDCI P3カバー率は98%になりました。
「量子ドット採用かどうか?」も確認しましょう。分光測色計でスペクトラムを分析した結果、RGBそれぞれのピークがハッキリと出ているのが分かります。
BenQは量子ドットについて、公式サイトで一言も言及していませんが・・・安心してください(※問い合わせが多かったらしく、現在は追記されています)。他の競合する4K 144 Hzモニターと同じく、EX3210Uも量子ドット採用のIPSパネルです。
RGB(赤・青・緑)それぞれのピークがハッキリと出て、隣接する色と混じらないスペクトラム特性こそ「量子ドット」の特徴です。ちなみに有機ELパネルだと隣接するRGBが混じります。
パネルの均一性
「均一性」は要するに同じ色を表示したときの「色ムラ」の程度です。
グレー(5%)の均一性は問題なし。ごくわずかにパネルの四隅が明るいですが、実際の使用シーンでまったく目立たないです。
もっと明るいグレー(50%)の均一性は、いつもどおりIPSパネル特有の「IPSグロー」が発生します。
パネルの四隅に行くほど輝度がわずかに下がる傾向に加えて、全体的に若干ムラがあります。実際の使用シーンでほとんど気にならないですが、単一色を表示すると分かりやすいくらいの輝度ムラです。
海外に出回っている他のサンプルや、同じパネルを採用した他社の製品でもまったく同じ傾向が見られるため、おそらくパネル自体の特性だと推測しています。
IPSパネルで視野角は広い
IPSパネルは視野角が広いです。角度がズレても色はあまり変化しません。(参考:液晶パネルの違いを解説するよ)。
入力遅延をチェック
「Input Lag Tester」を使って、MOBIUZ EX3210Uの入力遅延をテスト。
60 Hz時の入力遅延はわずか8.3 ミリ秒。目標の16 ミリ秒を余裕で下回ります。120 ~ 144 Hz時の入力遅延はさらに短くなるので、体感できるほどのラグは存在しません。
他のゲーミングモニターと比較します。ほとんどのゲーミングモニターと同じような入力遅延です。
フリッカーフリーの動作検証
画面の明るさを25%ずつ変更しながら、オシロスコープを使ってフリッカーの有無を測定した結果です。常にグラフは横に一直線で、フリッカーはまったく検出されません。EX3210Uは「完全にフリッカーフリー」です。
MOBIUZ EX3210Uの応答速度を検証
こちらの記事で詳しく解説している通り、光の明るさをμs(マイクロ秒 = 1000分の1 ミリ秒)単位の細かさで検出する「光ディテクター」と、ミリ秒単位の計測には間に合う「USBオシロスコープ」を使ってモニターの応答速度を実測します。
個人差によってかんたんに左右されてしまう主観的な評価を徹底的に排除し、客観的な測定を行うことで、ゲーミングモニターの一貫した性能評価とレビューが可能です。
144 / 120 Hzの動作チェック
応答速度の前に、リフレッシュレートがちゃんと出ているかどうか「UFO Test」を撮影してチェック。
スライダーショット(追尾撮影)で残像を撮影します。リフレッシュレートが上がるにつれてUFOのりんかくがハッキリと映り、残像が減っているのが分かります。
定点撮影も問題なし。リフレッシュレートが高いほど、UFOの数が増えています。
120 Hz時の応答速度
EX3210Uは次世代ゲーム機「PS5」向けにラインナップされたモニターですので、当然120 Hz時の応答速度をテストします。
リフレッシュレートを120 Hz、オーバードライブ「AMA : 1(初期設定)」に設定して、応答速度を計測します。
MOBIUZ EX3210Uの応答速度120 Hz / オーバードライブ:1 | |
---|---|
平均値 | 6.48 ms |
最速値 | 4.47 ms |
最遅値 | 10.61 ms |
明るく | 6.79 ms |
暗く | 6.17 ms |
応答速度 | 0 | 50 | 100 | 150 | 200 | 255 |
---|---|---|---|---|---|---|
0 | – | 4.47 ms | 6.83 ms | 10.61 ms | 7.07 ms | 8.35 ms |
50 | 4.97 ms | – | 5.92 ms | 7.25 ms | 6.68 ms | 8.01 ms |
100 | 5.67 ms | 5.13 ms | – | 5.84 ms | 5.86 ms | 7.45 ms |
150 | 5.53 ms | 6.35 ms | 5.87 ms | – | 4.59 ms | 6.87 ms |
200 | 5.81 ms | 6.37 ms | 7.11 ms | 5.69 ms | – | 6.08 ms |
255 | 6.21 ms | 6.87 ms | 7.55 ms | 7.47 ms | 6.01 ms | – |
120 Hz(オーバードライブ:1)の応答速度は、平均「6.48 ミリ秒」です。遅いとも、速いともいえない、最近のIPSパネルとして普通な応答速度です。
144 Hz時の応答速度
リフレッシュレートを144 Hz、オーバードライブ「AMA:1」で応答速度を計測します。
MOBIUZ EX3210Uの応答速度144 Hz / オーバードライブ:1 | |
---|---|
平均値 | 6.89 ms |
最速値 | 3.52 ms |
最遅値 | 11.70 ms |
明るく | 7.60 ms |
暗く | 6.18 ms |
応答速度 | 0 | 50 | 100 | 150 | 200 | 255 |
---|---|---|---|---|---|---|
0 | – | 4.70 ms | 10.87 ms | 11.70 ms | 9.50 ms | 8.41 ms |
50 | 3.52 ms | – | 5.77 ms | 10.17 ms | 8.44 ms | 8.12 ms |
100 | 5.51 ms | 5.35 ms | – | 5.57 ms | 5.81 ms | 7.49 ms |
150 | 5.75 ms | 6.32 ms | 5.86 ms | – | 4.46 ms | 6.79 ms |
200 | 5.81 ms | 6.33 ms | 7.27 ms | 5.77 ms | – | 6.13 ms |
255 | 6.19 ms | 6.88 ms | 8.02 ms | 8.08 ms | 6.06 ms | – |
144 Hz(オーバードライブ:1)の応答速度は、平均「6.89 ミリ秒」です。
念のため、さらに追加で5回測定した結果「約6.8~7.0 ミリ秒」でした。・・・次は、オーバードライブを使ってどこまで応答速度が改善されるかチェックします。
オーバードライブのおすすめ設定
OD機能の効果144 Hz / 3段階をテストした結果 | |||
---|---|---|---|
平均値 | 6.89 ms | 5.70 ms | 4.67 ms |
最速値 | 3.52 ms | 3.30 ms | 2.47 ms |
最遅値 | 11.70 ms | 9.54 ms | 7.10 ms |
明るく | 7.60 ms | 5.76 ms | 4.39 ms |
暗く | 6.18 ms | 5.65 ms | 4.95 ms |
平均エラー率 | 0.2 % | 4.5 % | 11.9 % |
EX3210Uのオーバードライブ設定は3段階(1~3)です。オーバードライブを効かせると残像がたしかに改善されますが、最大設定にするとエラーが発生し、暗いシーンで逆残像が目立ちます。
おすすめのオーバードライブ設定は「AMA:2」です。平均エラー率は5%未満で実用上はOKで、応答速度はおよそ1.1 ミリ秒も短縮できます。
参考例として、平均エラー率25%のUFO画像を掲載します。画像を見ての通り、UFOのりんかくが「滲む」ように見えます。このにじみが「逆残像(英語ではCorona、artifactsなど)」と呼ばれる現象です。
本来、残像感を軽減するためのオーバードライブ機能なのに、エラーが発生すると逆に残像が発生します。パネル本体の品質、メーカーのパネル制御技術の実力差など。エラーが発生する原因はいろいろとあります。
応答速度の比較
ちもろぐで検証した他のゲーミングモニターとの比較をまとめます。比較できるデータはかなり増えていて、MOBIUZ EX3210Uの応答速度がどれくらいの位置づけなのかが、客観的に分かりやすいです。
120 ~ 165 Hzのゲーミングモニターで比較しました。
最近のIPSゲーミングモニターと比較すると平凡な応答速度です。ただ、3ミリ秒台のIPSパネルはすべてフルHDとWQHDで、4K解像度で安定して3ミリ秒を実現できるパネルはまだ存在しません。
参考までに、筆者が使っているAcer製の4Kモニターが平均8 ミリ秒(60 Hz)なので、EX3210Uの5.7 ミリ秒は従来の4Kモニターと比較して確実に速くなっているのは事実です。
※英国のTFT Centralによると、PG32UQはOD:4で6.6 ミリ秒(エラーなし)、OD:5で4.3 ミリ秒(エラー15%超)です。
MOBIUZ EX3210Uの機能性をチェック
OSD(On Screen Display)の内容
リモコンを使って、モニターの設定(On Screen Display)を変更できます。順番に紹介します。
リモコンだけで設定がすべて完結します。便利です。
クイックメニューに表示される項目は設定から自由にカスタマイズ可能です(下3つのみ)。
たとえば初期設定では3番目にあまり出番のない「AMA」が表示されていますが、設定から「Black eQualizer」や「色の鮮明さ(Color Vibrance)」に変更できます。
暗いところを明るくする「Black eQualizer」
BenQモニターで特に有名な機能が「Black eQualizer」です。白潰れや黒潰れを抑えつつ、暗い部分だけをいい具合に明るくできます。
RPG向けの暗所補正「Light Tuner」
「Light Tuner」はMOBIUZシリーズで使える暗所補正機能です。Black eQualizerより細かい20段階の調整ができます。
効果はBlack eQauliezrと同じく、かなり実用的。暗いシーンの多いDead by Daylightで使ってみると、確かに効果てきめんです。
EX3210Uでは、「RPG」「レーシング」「ゲームHDRi」「シネマHDRi」の4つのモードで使用可能です。
色を強調する「Color Vibrance」
「Color Vibrance」は、色の鮮やかさを強調する機能です。彩度の調整とは少し違った機能で、ReShadeで有名な「HDR」や「Technicolor 2」と似たような画像処理を、モニター側のハードウェア機能でこなしてくれます。
チート対策ソフトの影響でReShadeが使えないゲームでも、Color Vibranceがあれば、好みに合わせて見やすい色の鮮やかさにできます。
Dead by Daylightのように画面が暗くて色数が少ないゲームだと、うまく機能しやすいです。サバイバーの赤い姿、キラーが通った後に残るエンティティの爪痕など、目印になるオブジェクトの視認性が改善します。
9個ある「プリセットモード」をチェック
「プリセットモード」はモニター側に最初から保存されているプロファイルです。MOBIUZ EX3210Uには、全9種類のプリセットモードが用意されています。
9種類あるプリセットモード | |
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FPS | FPSゲーム向け / やや寒色で白っぽい設定 |
RPG | RPG向けの最適化された鮮やかな設定 |
レーシング | レースゲーム向け / FPSモードより鮮やか |
sRGB | sRGB規格に準拠した設定 |
M-Book | MacBookと接続する用の設定 |
ePaper | 電子書籍向け(ブルーライト少ない) |
ゲームHDRi | 高コントラストなHDR + 画面の明るさと色温度をリアルタイムに調整 |
シネマHDRi | HDR + 画面の明るさと色温度をリアルタイムに調整 |
Display HDR | Display HDRに準拠した設定(明るさと色温度の自動調整なし) |
好みに合わせて「RPG」「FPS」「レーシング」あとは「HDR」を使い分けます。好みに合う設定がない場合は、プリセットモードをカスタムに切り替えて自分好みに設定してください。
参考までに、色温度が6500K(= 赤すぎず青すぎないちょうど良い白色)に最初から合っているモードは「RPG(デフォルト設定)」です。画面の輝度を上げ下げしても、おおむね6500K前後を維持します。
「ブレ削減」の効果を検証
残像を少なく見せる機能はBenQの「DyAc」が有名です。EX3210UはDyAc非対応モデルですが、実は「ブレ削減」という名前の残像低減機能がひっそり実装されてます。
ブレ軽減を使うとUFOのりんかくがクッキリ映ります。ただし、BenQの独自機能「DyAc(Dynamic Accuracy)」ほどキレのある感じはしません。
モニター | フレーム更新時間 | 黒挿入時間 | 比率 |
---|---|---|---|
DyAc+BenQ XL2546K | 4.17 ミリ秒 | 3.47 ミリ秒 | 83.3% |
DyAcBenQ XL2411K | 6.94 ミリ秒 | 5.76 ミリ秒 | 82.9% |
DyAc+BenQ XL2746S | 4.17 ミリ秒 | 3.44 ミリ秒 | 82.6% |
ELMBASUS VG258QR | 6.06 ミリ秒 | 4.62 ミリ秒 | 76.2% |
ULMBASUS PG259QN | 4.17 ミリ秒 | 3.08 ミリ秒 | 73.9% |
ブレ削減BenQ EX2510S | 6.06 ミリ秒 | 4.24 ミリ秒 | 70.0% |
ブレ軽減BenQ EX2510 | 6.94 ミリ秒 | 4.86 ミリ秒 | 70.0% |
ブレ削減BenQ EX3210U | 6.94 ミリ秒 | 4.80 ミリ秒 | 70.0% |
ブレ軽減BenQ EX2710R | 6.06 ミリ秒 | 4.23 ミリ秒 | 69.8% |
ELMB SyncASUS VG279QM | 4.17 ミリ秒 | 2.54 ミリ秒 | 61.0% |
MPRTPixio PX247 | 6.94 ミリ秒 | 2.50 ミリ秒 | 36.0% |
残像が見えなくなる機能は基本的に「黒挿入」と呼ばれる技術を使っています。フレームを更新するたびに、真っ黒なフレームを1枚挟んで脳を錯覚させ、残像を見えづらくする仕組みです。
効果の大きさは黒挿入の時間でだいたい決まります。EX3210Uのブレ削減モードだと、1フレームあたり約70%が黒挿入の時間でした。DyAcの80%台より低いので効果がやや控えめです。
MOBIUZ EX3210Uの「HDR」性能
MOBIUZ EX3210Uは「Display HDR 600」認証を取得済みのHDRモニターです。
テストパターンを使ってローカル調光の挙動をテストした結果、LEDバックライトはエッジライト方式(16分割)でした。
エッジライト方式は決してベストではないですが、最大600 cd/m2のピーク輝度と引き締まった黒を両立してHDR 600認証に合格するだけなら、必要十分なローカル調光です。
実際にHDR性能を測定した結果がこちら↓
MOBIUZ EX3210UのHDR性能i1 Pro 2で測定した結果 | |
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全画面輝度 | 559.8 cd/m2 |
ピーク輝度 | 562.4 cd/m2 |
黒色輝度 | 0.03 cd/m2 |
コントラスト比 | 18660 : 1 |
DCI P3色域 | 98.0 % |
色深度 | 10 bit(144 Hz)Display Port 1.4使用時 |
「優れたHDR性能」を初心者さんに分かりやすく説明すると
- 明るさ:明るいほど良い(超ハイエンド機なら1000 cd/m2超)
- 黒色:無点灯に近いほど良い(0.1 cd/m2以下なら実用上は十分)
- コントラスト比:高いほど良い(5000 : 1以上で実用上は十分)
- 広色域:DCI P3が広いほど良い(DCI P3なら90%以上は欲しい)
めちゃくちゃ明るくて、暗い部分はちゃんと真っ暗。さらに表示できる色も広い。これらの条件を満たしているなら「高性能なHDR」で、高性能なHDR性能を持つモニターは基本的にDisplay HDR規格を取得しています。
HDR 600以上なら、まずハズレなし。HDR 1000やHDR 1400を取得しているモニターは超ハイエンド機です。
なお、有機ELパネルは特性上、HDR性能を伸ばせないので注意してください(※有機ELは画面を明るくするほどパネルの故障率が上昇するため、画面が明るくなりすぎないように制御されています)。
さすが「Display HDR 600」認証機です。
ピーク輝度がどうやっても600 cd/m2に達しないのは不可解ですが、全画面輝度で約560 cd/m2とかなり明るい画面で、黒い部分はわずか0.03 cd/m2でほぼ無点灯に近いです。
HDR時のコントラスト比は18660:1に達します※。HDRコンテンツで重要なDCI P3色域カバー率は98%で問題なし(HDR 600規格は90%以上を必要とする)。
※ローカル調光が16ゾーンしか無いので、暗い部分の比率が多いシーンだとうっすら明るい黒になります。コントラスト比18660はあくまでも理論値です。より実態にあったコントラスト比の測り方は現在調査中です。
MOBIUZシリーズのウリのひとつとなっている「HDRi」モードですが、HDRコンテンツを適切に楽しむ分にはかえって逆効果になるので、一応かんたんに注意点を掲載します。
「ゲームHDRi」と「シネマHDRi」は、通常のHDRモードに加えて「B.I.+(ブライトネスインテリジェンスプラス)」モードが有効化されます。
B.I.+モードは、部屋の明るさと色温度に合わせて、リニアに画面の輝度と色温度を自動的に変更するモードです。
色を変更できるRGB LEDライトを使って実験した結果、部屋の状況に対して正相関するように変動します。部屋が暗いなら画面を暗く、部屋の照明が青いなら画面を青くなります。
HDRコンテンツは極端な話「明るさ」がすべてです。画面の輝度が高ければ高いほど、HDRコンテンツを正しく表示できます。
しかしB.I.+モードが有効化されると画面の輝度が大幅に下がってしまい、HDRコンテンツの再現性能が損なわれてしまいます。正しいHDRコンテンツを表示させるなら「Display HDR」モードを使いましょう。
B.I.+モードとセットになっている「ゲームHDRi」と「シネマHDRi」は、適切なHDRコンテンツの視聴と非常に相性が悪いと言わざるをえないです。
HDR対応コンテンツ「Morocco 8K HDR」
「Morocco 8K HDR」と、4K HDR対応の「天気の子(4K Ultra BD)」にて、ざっくりとMOBIUZ EX3210UのHDR映像をテストします。
HDR 400とHDR 600は別次元との定評があります。この定評は本当です。
今回のEX3210Uはただ明るいだけでなく、量子ドット採用による超広色域ときっちり分離したRGBカラーの影響で、久々にワンランク上の映像美を堪能できました。
いろいろなメーカーのIPSパネル(Nano IPSやInnolux AASなど)を実際に見てきましたが、映像面でハッキリと性能の違いを感じられるのは本当に久々です。
もう映像美はどのメーカーも頭打ちで、高リフレッシュレートや高速応答など、他のスペックでしか勝負できないのかな・・・?と思っていましたが「IPS + Quantum Dot」は映像美で進化してます。
しかし懸念もあります。肝心の4K HDR対応コンテンツがまったく足りてないです。
特にアニメは致命的。4K盤がリリースされればまだいい方で、さらにHDR対応となると天然記念物です。あれだけ売れに売れた鬼滅の刃ですら、未だに4K HDR Ultra BDは発売されていません。
モニターの性能についていけるだけの高品質なコンテンツが足りていないのが残念です。再生プレイヤー側でかんたんにHDR化(ピーク輝度などを指定して)できる技術が登場しないと厳しいかも。
まとめ:明るくて高画質な4K 144 Hzモニター
「MOBIUZ EX3210U」の微妙なとこ
- パネルの均一性はやや悪い
- 「B.I.+」機能は好みが分かれる
- やや派手な色づくり(ΔEは3以上)
- 応答速度は平凡
- 「ブレ軽減」はDyAc+のゆるい版
- ローカル調光はエッジライト方式
- 価格は安くない(13~15万円)
「MOBIUZ EX3210U」の良いところ
- 31.5インチで4K(万人向け)
- 最大「144 Hz」に対応
- PS5で「120 Hz」行けます
- 超広色域(DCI P3で98%)
- 正確なsRGBモード(ΔE < 2.0)
- 入力遅延が少ない
- 実用的なゲーマー向け機能
- 平均以上の内蔵スピーカー
- 優れたHDR性能(HDR 600)
- 必要十分なエルゴノミクス
- 便利な「リモコン」が付属
- 3年保証
「EX3210U」は、高性能なHDR対応ゲーミングモニターです。
HDRモード時の輝度は非常に明るく、ほぼ無点灯に近い締まった黒色を両立できます。HDRコンテンツやHDRゲーミングを4K 144 Hzで楽しむなら、EX3210Uを検討するべきです。
量子ドット技術による広色域と優れた色再現性能により、いわゆる「画質」も一般的なIPSモニターと比較して頭1つ抜けた性能です。普通のSDRモードでも高画質の恩恵を受けられます。
映像美を重視するゲーマーにとって、EX3210Uは非常に魅力的なゲーミングモニターのひとつです。
RTX 3080を搭載したハイエンドなゲーミングPCや、次世代ゲーム機のPS5またはXbox Series Xを持っているコアなゲーマーなら、買って失敗しづらいゲーミングモニターでしょう。
逆に、4K 144 Hzにふさわしいハードを持っていない方は注意が必要です。4K 60 Hzですら要求ハードは非常に高く、144 Hzとなると最低でもRTX 3080でなければ活かせません。
- 4K 144 Hzかつ高画質がほしい
- いろいろなゲームをプレイする
- 用途をあまり選ばない万能型
- 次世代ゲーム機「PS5」で使いたい
4K解像度(3840 x 2160)と高リフレッシュレート(最大144 Hz)による、没入感あるゲーミング体験をするならオススメの1台です。
4Kの高リフレッシュレートといえば「LG CX OLED」も筆者の推しモニターですが、48インチはどうやら大きすぎるようで人を選びます。
今回レビューした「EX3210U」は31.5インチです。日本の狭い住宅事情でも31.5インチなら普通に設置できるサイズ感ですし、デスクの奥行きも60 cmあれば足ります。
以上「MOBIUZ EX3210Uレビュー:量子ドット採用の超高画質4K 144 Hzゲーミングモニター」でした。
他にもある「144 Hz」でおすすめなゲーミングモニター
WQHDで240 Hz「EX270QM」が登場
おすすめなゲーミングモニター【まとめ解説】
4Kでようやくゲームできそうなまともなの出てきたかぁ
せっかく最高な記事なのにPS5も含めデスクや壁面とモニタの背面の色がかぶってしまいイマイチ製品の輪郭(立体感 現実感)や印象がぼやけてしまいわかりずらいです
スタイリッシュなスタジオ感は伝わりますが今後は少し配慮していただけるとありがたい
輝度が高いスマホで見るとたしかに見えづらい…ですね。背景のロール紙をどけて取り直してみます。
普通は撮った写真確認して見づらいから撮り直そうって思うんだけどねw
やかもち氏がコメ返する基準を知りたいw
EW3280Uを現在使っていますが、ここからさらにワンランク上の映像が見られるとなると欲しくなりますね。
31インチの大画面が目の前にあったら満足感高そうとは思うけど、パソコンとして使うときには微妙に不便なサイズ感なんだよな
ちょっと個人的な見解多めですが、一応かんたんに返信します。
まず、31.5~32インチの4Kモニターは、少なくとも27インチよりは使いやすいと思います。
裸眼視力とデスクの奥行き、使用目的によってベストな画素ピッチ感は人それぞれまったく違いますが、一般的に90~110 ppiがパソコン用モニターにちょうどいいです。
3840 x 2160と画素ピッチ
・27″:163 ppi(←21.5″フルHDより高密度)
・31.5″:140 ppi(←21.5″WQHDより高密度)
・42″:105 ppi(←21.5″フルHDに相当)
・48″:92 ppi(←24″フルHDに相当)
27インチの4Kだとピッチが詰まりすぎてて、買ってからWindowsのスケーリング機能(125%)を使っちゃう人をたまに見かけます。
32インチの4Kは、まだ最適なピッチよりは詰まっていますが、27インチよりは使いやすいはずです。
ただ、24インチくらいでFPSをプレイしているゲーマーが、いきなり30インチ台に移行すると視線移動の忙しさに慣れずに24インチに戻るリスクはあります・・・。FPSガチ勢は24インチ台の支持率が非常に高いです。
視線移動がそれほど忙しくないRPGゲーム、FF14、ELDEN RING、CP2077、Forza Horizon 5、原神あたりのゲームが目的なら、割とすぐに慣れて移行できると思いますし、なにより大画面によって得られる没入感に夢中になるはず。
マルチタスクにおいては、31.5~32インチは特に問題ないと思われますが、個人的には42インチの4Kモニターの方がマルチタスク(仕事向け)だと思いました。
(※筆者自身が学生のころ、21.5インチのフルHDモニターを4枚並べたマルチディスプレイ環境で作業していたクセが残っているせいで、どうしても4Kだと42インチがピッタリに感じてしまいます。)
参考になるかは分かりませんが、やかもちの今の見解は↑こんな感じです。
ざっくりとした話で恐縮ですが
家電量販店でみると48インチ位の4Kがちょうどよさそうに見えるので、32インチだと3Kとは言わないんだろうけどWQHD?位がちょうどいいのかな?って、勝手に思ってます
そうやって価格サイトとかみると、性能と価格がこなれた感じの良い製品が出ているのかなと思って、この辺も今物色中です
4Kがゲーム用途で沢山聞かれるようになったのはPS5が出たからかな?と思いますが、ゲームの解像度を任意に設定できるFPS系じゃないPCゲーマーが出来れば30インチ位を・・とすると
・まだ割高だけど4K高性能パネルにするか?
・お値頃感のあるWQHDの144でVAみたいな感じのモニターにするか?
というところだろうと思いますが
まさにコレで現在(楽しく)悩んでます
なのでこのサイトの情報はとても有用で、見やすくて、キレイでいつも楽しみにしてます、楽しいサイトをありがとうございます
またチェックしにきますね
4Kゲーミングモニターが増えてきたのは、やっぱりPS5需要が大きいですね。PS5が発売されたころから、4Kモニターの売上が実際増えてます(フルHDも同時に増えていますが)。
「FPS系じゃないPCゲーマーが出来れば30インチ位を・・とすると」
↑FPS系じゃないPCゲーマーが30インチくらいを選ぶ場合、画素ピッチの関係で4K解像度を選んだほうがハズレにくいかも。
WQHDで31.5~32インチはけっこう「ドットが粗く」見えるリスクがつきまとうので、4Kのほうが良いと思います。もちろん、モニターとの距離感で感じ方がかわるので一概には言えないのですが。
27インチならWQHDがちょうど良い感じになるので、27インチくらいで選ぶ場合はDELL S2721DGF(Nano IPSパネル)や、BenQ EX2710R(AMVAパネル)、MAG274QRF-QF(量子ドット + IPS)あたりが価格性能比が良いかと思います。
あとは・・・WQHDや4KではなくUWQHDですが、「DELL AW3423DW」も今後の期待作かもしれません。サムスンが2022年から製造を開始したQD-OLED(量子ドット + 有機ELパネル)を使った3440 x 1400 / 175Hzモニターで、LGの有機ELが苦手とする超広色域と輝度の低さを改善したとアピールされています。
丁寧なアドバイス、ありがとうございます
まさか、返信がいただけるとは思ってなかったので、大変嬉しいです
さて今、ご紹介いただいた製品を中心に、一つ一つ調べてみています
やはり自分1人で考えている時よりも、視野が広がった感じです
色々気付きがありました
重ねて、ありがとうございました
Dellが凄まじいの出しましたね
あの価格で同等に近いスペックと考えると品質が心配ですが
あの激安4K144Hzモニター、あまりにも安すぎて反射的にポチってしまいました。
ついでにQD-OLEDパネル搭載のAW3423DWも買ったので、検証するのが楽しみです。
ΔEは見本をsRGBとして計算してませんか?P3対応の広色域ディスプレイなら比較するのもP3じゃないといけないような気がします。
初めてコメントさせて頂きます。
全くの無知なので伺いたいのですが、hdmi2.1に対応したモニターはVRR機能が備わったモニターだと認識しているのですが、このモニターにもその機能は搭載されているのでしょうか?
それから、現在ps5にてBenQの32型、EW3280U 4Kを使用してますが、このモニターから買い替えるほど、MOBIUZ EX3210Uとの違いはあるのでしょうか?。EW3280U 4Kのレビューもされておりましたので、もし比較してお分かりのことがあれば、教えて頂ければと思います。
こちらのモニターの購入を検討しており、実測値に基づいたレビューが大変参考になりました。
機能面やデザインは大変気に入ったのですが、輝度が思ったより出ないというのが気になりますね…
素人感覚ではHDR600認定を受けている以上は最大輝度はその600前後を安定して出さないといけないのではと感じるのですが、そういうものでもないのでしょうかね。
①去年からどハマりしてるゲームを快適にプレイしたい
②ウルトラハイエンド一歩手前PC組んだけど、イマイチ?思ったよりヌルヌルしない
③思ったら、専用のディスプレイが必要なのね
④素人が勉強しても、何が良いのかイマイチ解らん←イマココ
オススメゲーミングディスプレイってあったけど、更新されて無いのね。
もう、MOBIUZ EX3210U-JPにしよか
ASUSのROG Strix XG32UQとどっちにしよかと迷い中
他にも良いの有るんだろうか