「Samsung 970 PRO」や「Samsung 983 ZET」など、コンシューマ向けSSDでかつてパフォーマンスリーダーに君臨していたサムスンですが、2024年の今となっては見る影もありません。
熱心なサムスン信者だった筆者にとどめを刺すのが・・・、今回レビューする「Samsung 990 EVO」です。ご祝儀価格が落ち着いた頃合いで1TB版を購入し、詳しくベンチマークしてみます。
(公開:2024/4/16 | 更新:2024/4/16)
Samsung 990 EVOのスペックと仕様
Samsung 990 EVO スペックをざっくりと解説 | ||
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容量 | 1000 GB | 2000 GB |
インターフェイス | PCIe 5.0 x2 / PCIe 4.0 x4 (NVMe 2.0) | |
フォームファクタ | M.2 2280(片面実装) | |
コントローラ | Samsung Piccolo | |
NAND | Samsung 133層 3D TLC NAND (V6P) | |
DRAM | なし | |
SLCキャッシュ | 非公開 | |
読込速度 シーケンシャル | 5000 MB/s | |
書込速度 シーケンシャル | 4200 MB/s | |
読込速度 4KBランダムアクセス | 680K IOPS | 700K IOPS |
書込速度 4KBランダムアクセス | 800K IOPS | |
消費電力(最大) | 4.9 W | 5.5 W |
消費電力(アイドル) | 60 mW | |
TBW 書き込み耐性 | 600 TB | 1200 TB |
MTBF 平均故障間隔 | 150万時間 | |
保証 | 5年 | |
MSRP | $ 89 | $ 159 |
参考価格 2024/4時点 | 11980 円 | 19980 円 |
GB単価 | 12.0 円 | 10.0 円 |
サムスンのデータシートからスペック表を分かりやすくまとめました。
NANDメモリ製造の大手メーカーであるサムスンが自社で製造するブランドだけあって、信頼感の高いスペックシートです。SSDコントローラは「Samsung製Piccolo」を、NANDメモリに「Samsung製 133層 3D TLC」を採用します。
シーケンシャル性能は最大5000 MB/sをアピール。今どきのPCIe 5.0 / 4.0対応NVMe SSDとして、かなり控えめなスペックです。
Samsung 990 EVOと同価格帯に7000 MB/s超のSSDがゴロゴロといる昨今のコンシューマSSD市場において、最大5000 MB/sしか提供しない990 EVOに競争力があるかどうか非常に疑問です。
もちろん、シーケンシャル性能は所詮「マーケティング用語」や「飾り」に過ぎず、実際に出せる実効パフォーマンスが重要と考えるSSDオタクもいます。筆者もその一人ですので、990 EVOの実効性能に期待します。
SSD | 500 GB | 1 TB | 2 TB |
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Samsung 990 EVO | – | 600 TBW | 1200 TBW |
Samsung 980 PRO (980 PRO:レビュー) | – | 600 TBW | 1200 TBW |
Crucial T500 (Crucial T500:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW |
HIKSEMI FUTURE SSD (HIKSEMI FUTURE SSD:レビュー) | – | 1800 TBW | 3600 TBW |
SSD | 500 GB | 1 TB | 2 TB |
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KIOXIA EXCERIA PLUS G3 (KIOXIA EXCERIA G3 PLUS:レビュー) | – | 600 TBW | 1200 TBW |
CFD SFT6000e (CFD SFT6000e:レビュー) | – | 600 TBW | 1200 TBW |
Samsung 990 PRO (990 PRO:レビュー) | – | 600 TBW | 1200 TBW |
Samsung 980 PRO (980 PRO:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW |
Solidigm P44 Pro (Solidigm P44 Pro:レビュー) | 500 TBW | 750 TBW | 1200 TBW |
Crucial P5 Plus (Crucial P5 Plus:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW |
Lexar NM790 (Lexar NM790:レビュー) | – | 1000 TBW | 1500 TBW |
HIKSEMI FUTURE SSD (HIKSEMI FUTURE SSD:レビュー) | – | 1800 TBW | 3600 TBW |
SK Hynix Gold P31 (SK Hynix Gold P31:レビュー) | 500 TBW | 750 TBW | 1200 TBW |
WD_BLACK SN770 (WD_BLACK SN770:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW |
KIOXIA EXCERIA PLUS G2 (KIOXIA EXCERIA G2 PLUS:レビュー) | 200 TBW | 400 TBW | 800 TBW |
KIOXIA EXCERIA G2 (KIOXIA EXCERIA G2:レビュー) | 200 TBW | 400 TBW | 800 TBW |
WD Blue SN570 (WD Blue SN570 NVMe:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | – |
Crucial MX500 (Crucial MX500:レビュー) | 180 TBW | 360 TBW | 700 TBW |
FireCuda 530 (FireCuda 530:レビュー) | 640 TBW | 1275 TBW | 2550 TBW |
WD Black SN850 (SN850:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW |
書き込み保証値(TBW)は平均的な数値です。同社の旧世代モデル(980 PROや970 EVO Plus)からまったく伸びておらず、他社の有名ハイエンドモデルと同じ数値に設定されています。
今回レビュー用に購入した1 TB版の場合、書き込み保証値は600 TBです。仮にゲーミングPCでシステムストレージとして使った場合、過剰に見積もっても1日あたり平均50 GBの書き込みです。
600 TBWを50 GB(0.050 TB)で割ると12000日で、耐久値を使い切るのに約33年もかかる計算に。
- 普通に使った場合:約32.9年
(1日あたり平均50 GBの書き込みを想定) - 毎日AAAゲームをDLする:約16.4年
(1日あたり平均100 GBの書き込みを想定) - 毎日一眼レフの写真を入れる:約6.6年
(1日あたり平均250 GBの書き込みを想定) - 毎日一眼レフの4K素材を入れる:約1.6年
(1日あたり平均1000 GBの書き込みを想定)
もっとも過酷な想定(1日あたり1000 GB)だと約1.6年で600 TBWを使い切りますが、大多数の一般人は普通に使います。ほとんどの場合、5年間のメーカー保証を使い切れないでしょう。
ライバル製品と価格設定の比較
PCIe 4.0対応のハイエンドNVMe SSDと価格を比較したグラフです。
2024年4月時点、同等スペック比較では悪くない価格設定に見えます。しかし、日本国内だと番狂わせの中華ハイエンドSSD(YMTC 232層)をかんたんに入手できるため、単純なコストパフォーマンスで見劣りします。
(2024年4月8日:購入したときの価格)
1 TB版が約1.2万円、2 TB版が約2万円です。
サムスンはおそらく「WD Black SN770」を主なライバル製品と捉え、北米市場でさほど振るわっていない中華ハイエンドSSDは最初から競合と見なしていない感があります。
Samsung 990 EVOを開封レビュー
パッケージデザイン & 開封
今までのサムスン製品からイメージチェンジでしょうか?
マットブラックに製品画像でハイエンドな雰囲気から、青色の淡いグラデーションに変わってライトユーザー向けな雰囲気を感じさせます。
今回レビューで使うサンプルはツクモ通販にて11980円で購入しました。
パッケージの裏面に、サムスン国内代理店を務める株式会社ITGマーケティングの保証シールが貼ってあります。5年保証です。
保証書兼説明書のみ付属します。プラスチック製のケースに、SSD本体がすっぽりと収まっています。
基板コンポーネント
すっかり定番化した真っ黒なプリント基板に、SSDを構成するコンポーネントを覆い隠すように製品ラベルシールが貼られています。
ラベルシールを剥がすと5年間の製品保証が無効になるリスクが高いため、別途M.2ヒートシンクを取り付ける場合はシールを剥がさずにそのまま取り付けましょう。
裏面にコンポーネントはありません。各国の認証ロゴや、交換保証(RMA)申請時に必要となるシリアルナンバー(S/N)が記載されています。
表面だけにコンポーネントが実装されているシンプルな片面実装のNVMe SSDです。取り付けスペースが狭いノートパソコンや、PS5の増設ストレージで問題なく使えます。
ラベルシールを剥がして、基板のコンポーネントを目視で確認します(※5年間の製品保証が切れる行為ですので、真似しない方が安全)。
貼ってあるシールはほとんど厚みのないペラペラなただのシールです。放熱性にまったく期待できないです。
- コントローラ:Samsung Piccolo
S4LY022 A386ZP0 2349 ARM - DRAM:なし
- NAND:Samsung 133層 3D TLC NAND
SEC 307 K9DVGY8J5E-DCK0
SSDコントローラがSamsung自社製造の「Piccolo」、NANDメモリもSamsung自社製造の「133層 3D TLC NAND(マーケティング表記は110~136層)」を搭載します。
DRAMキャッシュは搭載せず、最大64 MBのHMB(ホストメモリバッファ)方式※で代用します。
※ホストメモリバッファ方式:メインメモリのごく一部を拝借してDRAMキャッシュの代わりに使う技術
SSDコントローラはコンシューマ向けSamsung SSDで初となる「Piccolo」コントローラで、Samsung 5 nm製ARM Cortex-R8をベースにした6コア内蔵SoCです。
最大4チャネルのNANDメモリに対応、各チャネルごとに最大2400 MT/sの高いスループットで接続できます。中華ハイエンドSSDで有名な「MAP1602A」とほぼ同一の仕様です。
DRAMキャッシュは非対応なので、DRAMレス(HMB:ホストメモリバッファ)方式を使います。メインメモリから最大64 MBを拝借してDRAMキャッシュの代用にします。
なお、Piccoloコントローラが他社と大きく差別化している仕様が「PCIe 5.0 x2 / PCIe 4.0 x4」接続です。PCIe 5.0対応プラットフォームなら、わずか2レーンの帯域幅で5000 MB/sをかんたんに満たせます。
PCIeレーンを2本単位で細かく分割できるマザーボードがほとんど無いので現時点で役に立つか不透明ですが、将来的に2レーン分割が増えれば「増設のしやすさ」で990 EVOに優位性が生まれる・・・かもしれません。
NANDメモリは「Samsung製 133層 3D TLC NAND(V6P)」を搭載。刻印は「K9DVGY8J5E-DCK0」です。
Samsung 980 PROで使われていた128層(V6)の改良版です。インターフェイス速度が1600 MT/sに向上し、Piccoloコントローラと組み合わせて最大5000 MB/sのシーケンシャル性能を実現します。
Piccolo側は最大2400 MT/sまで対応できるため、5000 MB/sしか出ないのはNANDメモリ側が原因です。データセンター向けの「PM9C1a」の場合、176層NAND(V7)と組み合わせて最大6000 MB/sまで伸びています。
Samsung製133層NANDの記憶密度は約7.0 Gbit/mm²と見積もられ、同価格帯で競合するYMTC製232層NANDのほぼ半分以下に過ぎません。
今回の1 TB版の場合、記憶密度が512 Gb(= 64 GB)のチップを16枚も積み重ねて合計8192 Gb(= 1024 GB)の容量を実現します。
Samsung 990 EVOの性能をベンチマーク
テスト環境を紹介
テスト環境 「ちもろぐ専用:SSDベンチ機」 | ||
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CPU | Core i7 13700K16コア24スレッド(TDP:125 W) | |
CPUクーラー | 虎徹Mark III120 mmサイドフロー空冷 | |
マザーボード | BIOSTARZ790 Valkyrie | |
メモリ | DDR5-6000 16GB x2G.Skill Trident Z5 Neo RGB | |
グラフィックボード | RTX 4060 Ti | |
テスト対象 | Samsung 990 EVO 1TB | |
システムSSD | HIKSEMI FUTURE70-02TB 2TB | |
電源ユニット | 850 WCorsair HX850i 2021 | |
OS | Windows 11 Pro検証時のバージョンは「22H2」 | |
ドライバ | NVIDIA 536.40 WHQL | |
ディスプレイ | 3840 x 2160@160 Hz使用モデル「Innocn 27M2V」 |
SSDベンチマークに使用する専用の機材です。
最大15.76 GB/sまで対応できるPCIe 5.0世代の「Intel Z790」マザーボードに、シングルスレッド性能が非常に速い「Core i7 13700K」を搭載。
Ryzen 9 5950X超えのマルチスレッド性能と、現行最強クラスのシングルスレッド性能で、最大14000 MB/s超えの次世代Gen 5 SSDも難なく処理できます。
原則として、CPUに直結したM.2スロットまたはPCIeスロットにテスト対象のSSDを接続します。チップセット経由だと応答速度が低下※してしまい、SSD本来の性能を検証できません。
ベンチ機に採用した「Z790 Valkyrie」は、PCIe 5.0対応のM.2スロットを1本、PCIeスロットを2本備えます。複数の爆速SSDをCPUに直結できる稀有なマザーボードです。
※チップセット経由による性能低下はAMDチップセットだと緩和されますが、CPU直結時と比較して性能が下がる傾向自体は同じです。
SSDを熱から保護するサーマルスロットリングによって性能に悪影響が出ないように、以下のような手段でテスト対象のSSDを冷却しながらベンチマークを行います。
- M.2ヒートシンク「Thermalright HR-09」を装着
- 120 mmケースファンを至近距離に設置して冷却
SSDを徹底的に冷やして、サーマルスロットリングがテスト結果に影響を与えないように対策しています。
なお、10分間の温度テスト時のみM.2ヒートシンクとケースファンを取り除いて、温度の上昇を観察します。
SSDドライブ情報と利用できる容量
- インターフェース:NVM Express
- 対応転送モード:PCIe 5.0 x2
- 対応規格:NVM Express 2.0
- 対応機能:S.M.A.R.T. / TRIM / VolatileWriteCache
「Samsung 990 EVO」の初期ステータスをCrystal Disk Infoでチェック。きちんと「PCIe 5.0 x2」接続で認識されています。
最新規格のNVM Express 2.0対応ですが、一般用途だとNVM Express 1.4規格と大差ないです。
フォーマット時の初期容量は「931 GB」でした。
搭載されたNANDメモリ1024 GBの内、ユーザー領域から消えている24 GBはおそらく耐久性や信頼性を確保するための予備領域に利用されています。
Crystal Disk Mark 8
「Crystak Disk Mark 8」は、日本どころか世界で一番有名と言っても過言ではない、定番のSSDベンチマークソフトです。性能の変化をチェックするため、初期設定の「1 GiB」に加え、最大設定の「64 GiB」もテストします。
Crystal Disk Mark 8の結果※クリックで画像拡大します | |
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テストサイズ:1 GiB(MB/s) | テストサイズ:64 GiB(MB/s) |
テストサイズ:1 GiB(レイテンシ) | テストサイズ:64 GiB(レイテンシ) |
シーケンシャル読み込みが約5000 MB/s、シーケンシャル書き込みが約4150 MB/sでおおむねメーカー公称値どおりです。
テストサイズを64 GiBに引き上げると、書き込み性能とランダム読み込みが若干下がりますが、DRAMレス(HMB:ホストメモリバッファ)方式のSSDでよく見られる典型的な性能特性です。
実際の利用シーンで問題や不具合は起きません。
体感性能や実用性能に影響が大きい、4KBランダムアクセスのレイテンシ(応答時間)の比較グラフです。
Samsung 990 EVOは50.56 μsで、最近のDRAMレスSSDとして平凡な性能。
書き込みレイテンシは非常に高速です。
ATTO Disk Benchmark
ATTO Disk Benchmarkは、テストファイルを小刻みに分割してSSDのスループット(シーケンシャル性能)を測定し、SSDがピーク性能を出しやすいファイルサイズを探るベンチマークソフトです。
ベンチマーク結果からSSDの評価が非常に分かりにくいので、表計算ソフトを使ってグラフ化して他のSSDと比較します。
小さいファイルサイズ(512 Bから8 KB)領域で性能が伸びづらく、Crucial T500やHIKSEMI FUTUREに遅れを取っています。ピーク性能は5000 MB/s前後で公称値どおり、しかし他社と比較すると遅い部類です。
書き込み性能はすべてのテスト領域で安定した傾向です。ピーク速度に達した後も乱高下なくフラットなグラフでテストを終えています。
Samsung 990 EVOを実運用で試す
FF14のロード時間を比較
FF14:暁月のフィナーレ(ベンチマークモード)で、ゲームロード時間を測定します。ベンチマーク終了後に、ログファイルからロード時間を読み取ります。
Samsung 990 EVOのロード時間は「6.25秒」、可もなく不可もなく平凡です。
FPSタイトルのロード時間を比較
PCMark 10 Professional Edition(有償版)で利用できる機能を使って、「Battlefield V」「Call of Duty Black Ops IV」「Overwatch 2」のロード時間を測定します。
なお、測定されたロード時間は各スコアから逆算された概算値(ざっくりとした予想値)です。実際のロードとは異なっているので注意してください。
テストした3タイトルすべてで、一貫してSamsung 990 EVOは競合より見劣りする並以下のゲームロード性能です。
サムスンがライバルと考えているWD Black SN770にも届いてません。同価格帯のHIKSEMIやLexar NM790が相手だと見事に完敗。
「原神」のロード時間を比較
大人気RPGタイトル「原神」のロード時間を実際にテストします。
- 初回ロード(データロード0%からクリック可能になるまで)
- 初回ロード(クリックしてから操作可能になるまで)
- モンドからフォンテーヌへワープ
- フォンテーヌからスメールシティへワープ
- スメールシティから稲妻城へワープ
- 稲妻城からモンドへワープ
上記6パターンを録画ソフト(120 fps)を使って記録し、動画編集ソフトに取り込んでフレーム単位でロード時間を比較しました。
Samsung 990 EVOは「49.38秒」でした。
2024年1月時点、原神の最新バージョン(v4.3)は以前よりもSSDの性能がロード時間に反映されづらい傾向が強く、微妙な性能差にとどまります。
各シーン別のロード時間(※グラフの左から順番にパターン1~6並び)です。
初回ロード(#1~#2)でしか目立った差がなく、ファストトラベル(ワープ時)のパターンだとほぼ同等のロード時間でした。
パターン6(稲妻城からモンドへワープ)は、すでに読み込んだマップが大量に含まれるため、基本的に大きな時間差はつきません。
DirectStorageのロード時間を比較
Windows 11はゲームのロード時間を大幅に短縮する「DirectStorage API」に対応しています。
SSDに保存されているゲームデータをメインメモリに送り込み、メインメモリからVRAMに流し込みます。入ってきたデータをGPUの凄まじい演算性能で展開(解凍)し、ゲームロード時間を短縮する技術です。
NVMe SSDからメインメモリにデータを転送する部分で、SSDのシーケンシャル性能が重視されます。SATA SSDよりNVMe SSD、同じNVMe SSDでもPCIe 4.0やPCIe 5.0の方が有利になる可能性が高いです。
CPUで展開する場合はCPUの演算性能がボトルネックになってしまい、SSDの性能差がそれほど確認できません。
GPU展開(RTX 4060 Tiで展開)では、シーケンシャル性能に比例した性能差がハッキリと出ます。
Samsung 990 EVOは0.23秒(18.59 GB/s)で、シーケンシャル性能が最大5000 MB/sしかない割に健闘した印象です。
とはいえ絶対値で見るとコンマ秒レベルの差しかなく、実用上のロード時間は実質的にほぼ同じでしょう。
ファイルコピーにかかった時間
Windows標準のコピペ機能と目視によるストップウォッチでは正確性に欠けるので、ファイルコピーに便利なフリーソフト「DiskBench」を使って、ファイルコピーに掛かった時間を計測します。
- ゲームフォルダ(容量85.3 GB / 81424個)
- 写真ファイル(容量113 GB / 5012枚)
- 圧縮データ(容量256 GB / zipを2個)
以上3つの素材をファイルコピーテストに使います。ソース(基準となるストレージ)は安定した性能に定評がある「Optane SSD P5810X 400GB」です。
書き込み(Optane P5810X → Samsung 990 EVO)のコピペ時間です。
Zipファイルの書き込みは途中でpSLCキャッシュが底尽きてしまったようで、過去ワースト記録を大幅に更新する惨状です。
写真フォルダーとゲームファイルはpSLCキャッシュの範囲に収まるのか、問題なくテストを完了します。
次は読み込み(Samsung 990 EVO → Optane P5810X)のコピペ時間です。
どのテストファイルも平凡な読み込み速度です。先代の970 EVO Plusよりやや早く、ライバルのWD Black SN770に勝てない、なんとも中途半端な性能を見せています。
比較グラフをよく見ると、シーケンシャル性能の割にコピー時間が遅いSSDがポツポツと見られます。
なぜシーケンシャル性能の割に遅いSSDが出てしまうのか。理由は単に「間髪入れずに次のコピーテストを実行」しているからです。
- Zip(256 GB)→ 写真(113 GB)→ ゲーム(85.3 GB)の順番
SSDは書き込み性能を稼ぐためにSLCキャッシュを使って耐える製品が多いですが、このSLCキャッシュの回復が遅いと・・・次のコピーテストに間に合わずTLC NAND本来の性能でテストが実行されます。
SLCキャッシュをスピーディーに再展開できるかかどうかも実力の内と(筆者は)考えているので、コピーテストは間髪入れず次から次へと実行します。
Premiere Pro CC:4K動画プレビュー
動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro CC」に、4K動画素材(448 MB/s)と2K動画素材(175 MB/s)を読み込み、2つの動画を同時にプレビューします。
Premiere Proの動画素材プレビューは、素材を配置しているストレージの性能に影響を受けやすく、SSDの性能が不足すると「コマ落ち」が発生しやすいです。
Premiere Proの標準機能「コマ落ちインジケータ」で落としたフレームを測定し、動画素材の総フレーム数で割ってドロップフレーム率を計算します。
4K + 2K動画プレビューのドロップフレーム率は約16.4%です。
一般的なTLC NAND型SSDはドロップフレーム率10%の壁を超えられません。Samsung 990 EVOも例に漏れず、10%の壁を超えられない平均的なSSDの仲間入り。
10%を割ったSSDは今のところすべて中華ハイエンドシリーズ(YMTC 232層 + MAP1602A)に限られます。
4K動画プレビューでは約10%近いドロップフレーム率です。本テストを完封できるSSDは中華ハイエンドシリーズとCrucial T500に限られ、たいていのSSDでドロップが発生します。
ちなみに肝心のライバルSN770は約3%に抑えており、990 EVOの敗北です。
PCMark 10:SSDの実用性能
PCMark 10 Professional Editionの「Full System Drive Benchmark」を使って、SSDの実際の使用シーンにおける性能を測定します。
- PCMark 10(UL Benchmarks)
Full System Drive Benchmarkには23種類のテストパターン(Trace)が収録されており、パターンごとの転送速度や応答時間を測定し、SSDの実用性能をスコア化します。
なお、SSDは空き容量によって性能が大きく変化する可能性があるため、空き容量100%だけでなく容量を90%埋めた場合(= 空き容量10%)のテストも行いました(※2回:連続で約2時間のワークロード)。
Samsung 990 EVOのストレージスコア(空き容量10%時)は「2732点」・・・です。空き容量100%なら3969点で、空き容量による性能低下は約30%超!
サムスンが競合と想定するWD Black SN770は空き容量10%ですら約3600点を維持し、Samsung 990 EVOをかんたんに打ち負かします。
同価格帯に生息する中華ハイエンドシリーズ(HIKSEMIやLexar NM790)にも当然まったく勝ててないです。
Samsung 5 nm製の最新コントローラだから実効性能に期待していたものの、結果を見る限り「期待外れ」に終わってしまいました。残念です。
PCMark 10ストレージテストの細かい内訳を確認します。
AdobeスコアとOfficeスコアでSN770と同等、ゲームロードスコアはSN770をやや上回り、ファイルコピースコアで大きく失点します。pSLCキャッシュの制御がもっと上手ければスコアを改善できたでしょう。
実用スコアの内訳 Full System Drive Benchmark | |
---|---|
Adobe Score | Adobe Acorbatの起動 Adobe After Effectsの起動 Adobe Illustratorの起動 Adobe Premiere Proの起動 Adobe Lightroomの起動 Adobe Photoshopの起動 Adobe After Effets Adobe Illustrator Adobe InDesign Adobe Photoshop(重たい設定) Adobe Photoshop(軽量設定) |
Game Score | Battlefield Vの起動(メインメニューまで) Call of Duty Black Ops 4の起動(メインメニューまで) Overwatchの起動(メインメニューまで) |
Copy Score | 合計20 GBのISOファイルをコピー(書き込み) ISOファイルを作成してコピー(読み込みと書き込み) ISOファイルをコピー(読み込み) 合計2.37 GBのJPEGファイルをコピー(書き込み) JPEGファイルを作成してコピー(読み込みと書き込み) JPEGファイルをコピー(読み込み) |
Office Score | Windows 10の起動 Microsoft Excel Microsoft PowerPoint |
15分間の連続書き込みテスト
1 MBのテストファイルを15分間に渡って、ただひたすら連続して書き込み続ける過酷な検証方法です。
一般向けに販売されているほとんどのSSDは、数分ほど連続して書き込むだけで「素の性能」を明らかにできます。SLCキャッシュの有無やサイズ、キャッシュが切れた後の性能低下などなど。
15分の連続書き込みテストによって、SSDのいろいろな挙動が判明します。
(1枚目:比較グラフ / 2枚目:強調グラフ)
テスト開始から約116 GBでpSLCキャッシュが終了、その後テストが終了する15分後まで平均750 MB/sの書き込み性能を維持します。
Samsung 990 EVOのキャッシュ構造をさらに深堀りします。
ブロックファイルを約900 GB書き込み、Samsung 990 EVOの3段階のキャッシュ構造が見えてきます。
グラフの中身をざっくりと解説すると
- pSLCキャッシュで爆速(約116 GBまで)
- pSLCキャッシュからTLC NANDへのデータ移動モードで
書き込み性能がやや低下 - pSLCキャッシュが切れてTLC NAND本来の性能に
- ふたたびpSLCキャッシュがやや復活
- 一瞬だけpSLCキャッシュの爆速モードが復活
- すぐに切れてpSLC + TLCの混在モードへ
pSLCキャッシュが復活したかと思えばすぐに枯渇したり、どうも忙しい挙動です。書き込みサイズの85%が、pSLCキャッシュとの混在、またはTLC NAND本来の性能で動作します。
pSLCキャッシュを展開できるのは全体の約15%(160 GB前後)に過ぎず、一度に大きなファイルを書き込むとpSLCキャッシュがいとも簡単に剥がれてしまいます。
ふだんのサムスンならpSLCキャッシュの制御方法(ブランド名:Intelligent TurboWrite)について詳しくデータシートに記載があるのですが、Samsung 990 EVOに限って非公開です。
自社のpSLCキャッシュ制御が他社と比較して優位性がないと判断して、あえて公開しないスタイルに変更したのかも?
時間あたりの書き込み量を比較したグラフです。
Samsung 990 EVOは15分でわずか730 GBの書き込みで、ライバルのSN770に勝てません。同価格帯のHIKSEMI FUTUREは約2倍の1423 GBも書き込めます。
SSDの動作温度をテスト
高負荷時のセンサー温度
モニターソフト「HWiNFO」で表示できる温度センサーは3つです。
- ドライブ温度:NANDメモリの温度
- ドライブ温度2:SSDコントローラの温度
- ドライブ温度3:NANDメモリの温度
センサー1と3は常に同じ温度を表示するため、実質的に2つのセンサーです。
M.2ヒートシンクを取り外し、ケースファンによるエアフローを一切与えない環境で、SSDが激しく発熱しやすい「連続書き込みテスト」を10分間実行しました。
センサー1と3が75℃前後まで、センサー2は100℃を軽く超えます。100℃を超える非常に高い温度ながら、サーマルスロットリングらしき症状はまったく発生せず、意外と安定した動作です。
サーモグラフィーで表面温度を確認
テスト開始から約8~9分経過したあたりで、サーモグラフィーカメラを使ってSSDの表面温度を撮影します。
- NANDメモリ(左):67 ~ 69℃
- SSDコントローラ(右):99 ~ 100℃
NANDメモリ側が約70℃ほど、SSDコントローラ側で100℃まで上昇します。
ソフト読みセンサー(HWiNFO)とのズレはNAND側で5℃くらい、コントローラ側で最大15℃くらいです。
いったい何度になったらサーマルスロットリングが発生するのか不明ですが、サーマルスロットリングがかかる頃合いでpSLCキャッシュが切れるため、危険な温度のまま高性能を維持するシーンが皆無です。
逆に、高性能を容易に維持できる「Samsung 990 PRO」では、きちんとサーマルスロットリングが実装されています。
Samsung 990 EVOにもサーマルスロットリングは実装されていると推測できます。ただ単に、990 EVOではサーマルスロットリングが必要になるほどの性能を維持できないだけです。
基本的にSamsung 990 EVOに別売りのヒートシンクは不要です。なんとなく不安なら付けておくくらいです。
マザーボードにM.2ヒートシンクが付属しているなら取り付ける程度で大丈夫でしょう。さらにケースファンで風をゆるく当てると余裕です。
まとめ:安心感にどこまでお金を出せる?【問われる信仰心】
「Samsung 990 EVO」のデメリットと弱点
- DRAMキャッシュなし
- 値段の割に最大5000 MB/sしかない
- 空き容量による性能変化が大きい
- 並のランダムアクセス性能
- ゲームロード時間も平凡
- pSLCキャッシュの制御がいまいち
- 素の書き込み性能は平凡
- 高負荷時の温度が高い
「Samsung 990 EVO」のメリットと強み
- 非常にまれなPCIe 5.0 x2対応
- 十分な耐久性(600 ~ 1200 TBW)
- ファームウェア更新に対応
- 信頼できるコンポーネント構成
- 最新のSamsung 5 nm製コントローラ
- 5年保証
某アニメの有名セリフ「こういう時どんな顔すればいいのかわからないの」がぼんやりと頭に浮かぶ・・・そんな陰惨とした気持ちです。
かつてコンシューマ向けSSD市場で天下を取っていたNAND業界の巨人サムスンが、想定した競合である「SN770」や同価格帯のPCIe 4.0 SSDに対して、後出しにもかかわらず目立った優位性のない製品を出す時代がやって来るなんて。
自分の中のSamsung像は完全に打ち砕かれ、自分の中で根強かったサムスン信仰が終焉を迎えます。
せめてNANDメモリを133層から176層に更新していればもう少しマシな結果が得られたかもしれませんが、悲しいかな、あの中国製MaxioTech社のMAP1602Aはたとえ128層との組み合わせでも高いパフォーマンスを示します。
以前のレビューで使った文章をそのままコピペ引用します。
より魅力的な選択肢がある中で、あえてSamsung 990 EVOを選ぶ理由を(筆者は)見つけられません・・・でした。
以上「Samsung 990 EVO レビュー:性能競争を降り、安心感だけを提供するメーカーに」でした。
「Samsung 990 EVO」を入手する
レビュー(2024年4月)時点で、1 TB版が約1.2万円、2 TB版は約2万円で購入できます。
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元々EVOシリーズは「性能的に秀でたところはないが、安心感はそれなりにある」ラインなんで、そんなもんじゃないですかね
990PROも最近は236層で出荷していますし、なんやかんや性能向上を諦めているわけではなさそうです
EVOがエントリークラスは分かってらっしゃるでしょう。
競合のWD770に後だしで上回るどころか下回っていた。
全てのクラスの性能向上を引っ張っていくという期待ができなくなって性能マニアがガッカリしたのでしょう。
中華がコスパ良くても徳島の学校タブレットみたいに保証が不安だから、マス市場には影響ありませんし。
単にサムスンの236層プロセスは
型番を変えるほど性能が上がらないという事では?
特にランダムリードが100MB/sを超えているくらいには性能が上がっているんで、236層の性能が176層と変わらない、ということはないですね(シーケンシャルは頭打ちしているのでともかく)
Samsungが黙ってコンポーネントのグレードアップをするのも、それで性能が向上するのも今に始まったことじゃないんで、いつものことです
中韓製品はロットが進むと部材の質を落とすから性能が落ちる
と言うのは聞いたことが有ったけど
そういう事も有るんですね
ADATAやKingstonとか自社でメモリ作れないところを中心にコンポーネント変更でしょっちゅう大炎上してますね
Samsungはおそらく、生産の歩留まりが良くなったりEoLになったフラッシュメモリに替えることで結果的に性能向上しているように見えます。(970evo plusは部分的に弱体化しましたけどね)
値段に対してなんとも微妙な感じですね…
EXERIA G2と同じぐらいの価格ならシーケンシャル重視ということでいいかもですけど(ランダムは見ない)
gen5は温めといてとりあえずネタ切れしないために出した感はある
生産調整をせずに突っ走った結果
山積みになってる旧プロセス品使ってる感じかね?
それで強気な価格ってのもアレだが
大量書込み無しならG3、安さならCFD6000e、性能なら中1602、クローンソフト付きならWDやcrucialでも十分かも。
性能でWD770が明確に負けたのssd運動会の連続書込みくらいかな。
HHDやSSD初期と比べてもう一般的な使用方法で体感出来る程の性能差はなくなってしまったからね。正直横にタイマー置いとかないと5000も7000も対して差を感じない。
だったらコスパのキオクシアや安物中華メーカーで良いな
980PROと同等か劣りそうですね。個人的にはスルーですね。
DRAMレスが増えつつありますが、無くても速度が早いからではなくコストなんでしょうね。
KIOXIAが信頼性とコストパフォーマンスのバランスがいいので自分はKIOXIAを応援ですかね…。
Samsungは…。過去のバグが足を引っ張りますね。
今後起きないと言えないので信頼に重きを置くなら選べない気はします。
メリットに「ファームウェア更新に対応」と有るが
バグを認めてバグフィックス版をリリースしないことには無意味よね
バグフィックスでスコアが下がる場合は
些細なものならスルーした方がメーカーとしては得策なのかも
そこそこの性能でそこそこの値段、そのかわり信頼感満点というのも商品としては正しい方向かも知れませんけど、それで人気商品になれるかは疑問。
信頼感の担保が科学的根拠ではなくsamsungの暖簾と過去作の実績ってのが。
個人的にはSSD黎明期に買ったproがデフラグしないと書き込みがHDD未満になったり、壊れたことのあるmicrosdが全部Samsungだったりと相性も悪いから永久スルーもありえてきた。
発売当初990proより大分高い値段で笑った思い出
あくまでも信頼”感”だから個人の問題だけど
Seagateがサムスンの遺物HDDで信用を落としたし
SSDでもレビュワー用と製品の性能が違うとかやってきて
最近でも短命バグやスピードダウンが報告されてるサムスンを信頼するのは俺には無理
競合をSN770と置いてるの自体が間違いSN580を想定してたりしないですかね…
システムストレージをクローンできるソフトが無料でついてくるし壊れると影響が大きいCドライブは信頼性を何より重視したいからSamsunってのはわからんでもないが、それSN770もなんですなんだよな
単純に売値がSN770と比較して安い方とかOSとまとめ売りされてる方とかって買い方はありだけど指名買いしてまで買うかと言われると微妙か
SSDコントローラーで7nm以下を採用するってだいぶ異例なんで、もしかしたら省電力性能をアピールしたいのかなと
980無印とかSN580がそうですし
たしかに消費電力は気になりますね…5nmコントローラって他にありましたっけ(そもそもSamsungの5nmがアレという話は一度置いておく)
非公表でサイレントアピールする意味は何ぞ?
非公表とはどのことでしょう?
Samsung公式の紹介ページで、2番目の特徴として「前モデルと比較して電力効率が 70% 向上し、モダンスタンバイにより長いバッテリー寿命をサポートします。」
とはっきり書かれていますよ
まあ、ゲーミングにも最適と書いてあるのにはマユツバですけどね…
ベンチで速度がどれだけ違っていようが実使用では微妙な差しか出てこない事が多いので速度より安定性を求める派だけども、それでもコスパ悪い製品はさすがに要らないですね
速度を追求しなくて良いけど、もう少しお安く出来ないものかと思っちゃう
かつてのブランドのプライドだけで高く売ろうと考えているなら普通に売れないと思うけど
韓国製品のコメ欄だけは
気持ち悪いほど詳しいヤツが居るのは何なのかね
ファームウェア更新の可能性より、主要部品の自社製造がサムスンの強みかと。
更新ある時は大抵致命的バグだし。
デメリットは自社製造なので新部品は人柱が少ない。
そりゃ詳しくもないのにイチャモンつけるのが悪い
中国製品には誰も何も言わないのに不自然だなw
金盾でGoogleがお使いになれない地域にお住まいなら申し訳ないんですが、日米韓の製品は検索すれば細かな製品仕様が見られますよ
中韓製品に気持ち悪いくらいいちゃもんつけてくるやつが何故かいるからでは?
期待外れの商品には容赦なく辛辣なちもろぐさん、中々好きですw
970 EVO Plusが中々優秀だっただけにここ最近のサムスン、特にこの商品の微妙さにはガックシという感じ。
基板上のコンポーネントを見るに高性能ではないのは明らかでしたが、そうなると他の選択肢が山程あるので割高なだけという印象が残ります。
国内代理店がア○クもびっくりのボッタクリ価格なのもありますが…
信者が増えて脳死で購入してくれる人が増えると、
コスパ良くない製品を売ったほうが利益が増えるね。
そのうち実態が広まって売れなくなったら、
コスパに優れる製品が出てくるかもしれない。