NAS用に購入したMicronのコンシューマ向けSSD「Crucial MX500」をレビューします。発売からすでに2年が経過する少々古いSATA SSD(2018年1月発売)ですが、果たして現在でも十分に使える性能があるのか、競合に対して魅力あるSSDなのかどうか詳しく検証です。
この記事の目次
Crucial MX500のスペック
スペック | Crucial MX500 | |||
---|---|---|---|---|
容量 | 250 GB | 500 GB | 1 TB | 2 TB |
フォームファクタ | 2.5 inch | |||
M.2 2280 | – | |||
インターフェイス | SATA 3.0 | |||
コントローラ | Silicon Motion SM2258 | |||
NANDフラッシュ | Micron製64層 3D TLC NAND | |||
DRAMキャッシュ | Micron製DDR3L SDRAM | |||
512 MB | 1024 MB | 2048 MB | ||
読み込みシーケンシャル | 560 MB/s | |||
書き込みシーケンシャル | 510 MB/s | |||
読み込み4KBランダムアクセス | 95 IOPS | |||
書き込み4KBランダムアクセス | 90 IOPS | |||
消費電力稼働時 | 3 W | 4 W | 5 W | 6 W |
消費電力アイドル時 | 55 mW | 65 mW | 110 mW | |
保証 | 5年 | |||
TBW書き込み耐性 | 100 TBW | 180 TBW | 360 TBW | 700 TBW |
MSRP希望小売価格 | $ 48.99 | $ 64.99 | $ 107.99 | $ 219.99 |
参考価格Amazon価格 | 5980 円 | 8280 円 | 13472 円 | 27500 円 |
GB単価 | 23.9 円 | 16.6 円 | 13.2 円 | 13.4 円 |
「Crucial MX500」は、米国の大手半導体メーカーのMicron(マイクロン)が展開する、コンシューマ向けのSSDブランドです。Crucial MX300の後継モデルとして2018年1月に発売されたSSDで、Micron製の64層3D NANDを搭載しています。
発売から2年が経過し、価格は半分近くまで値下がりしたため、手頃な大容量SATA SSDとしてMX500は魅力的です。
耐久性能の比較

Crucial MX500の耐久性能は、250 GBモデルで100 TBW、500 GBモデルで180 TBW、1 TBモデルは360 TBWです。同じ価格帯のWD Blue SN550やSamsung 860 EVOより40%少ない耐久性能です。
正直に言うと、MX500の耐久性能(TBW)はやや時代遅れな水準ではありますが、一般ユーザーにとっては十分な水準です。製品保証はたっぷり5年もあり、保証期間内にTBWを使い切るのはほぼ不可能。
Crucial MX500を開封レビュー
ネイビーブルーな高級感あるパッケージ

「10 GbE対応NAS(動画あり)」を構築するために、Crucial MX500の1 TBモデルを2台購入。

パッケージは紺色(ネイビーブルー)に白色のフォントで統一され、Micron純正品らしい高信頼な雰囲気を演出しています。

パッケージ裏側はMX500の基本的なスペックなどが、小さい文字で控えめに細かく記載されているのみ。

裏側から梱包テープを切り取って、めくり上げるようにして開封。MX500本体に、説明書とスペーサーが入っています。四角形の物体は7 mm厚から9.5 mm厚に変換するスペーサーです。

本体デザインは旧モデルのMX300をほぼ引き継いでいます。パッと見ただけではほとんどMX500とMX300の違いが分からないほど、うり二つなデザインです。

底面のデザインもほとんど変わりませんが、わずかにグランジ(ザラザラ)が掛かったアルミ筐体を採用し、放熱性を少しでも得ようとする努力が見られます。
分解してコンポーネントを確認

Crucial MX500は、筐体の四隅にある小ネジを外すだけで簡単に開封できました。しかも、ネジの1箇所だけに保証シールを貼り付けるような姑息な行為も一切なく、ただネジを外すだけでパカッと開けられます。

基板とアルミ筐体は、2箇所のネジで固定されています。ネジを外しても剥がしにくいですが、原因は基板とアルミ筐体の間に塗布されているサーマルコンパウンド(= グリスのようなモノ)でした。

基板本体を観察。左から順番に、SSDコントローラー、DRAMキャッシュ用のメモリ、NANDフラッシュメモリです。

基板の反対側もコンポーネントがびっしりと詰め込まれています。DRAMキャッシュ用のメモリと、NANDフラッシュメモリが確認できます。Western Digital(東芝WD連合)やサムスンと比較すると、NANDフラッシュメモリの多さが特徴的です。
これだけ大量のNANDフラッシュメモリを同時に使う構成だと、シーケンシャル速度は稼げてもランダムアクセス速度(レイテンシ)は少し厳しい結果になるかもしれません。

SSDコントローラーは、Silicon Motion製「SM2258」が搭載されています。MX300ではMarvell製のコントローラーを使用していましたが、MX500からはSilicon Motion製に乗り換えたようです。
コントローラー | Silicon MotionSM2258 | Marvell88SS1074 |
---|---|---|
対応規格 | SATA 6Gb/s | |
Flash I/F | 4チャネル | |
CE/チャネル | 最大8まで | |
設計 | 28 nm CMOS | 32-bit RISC CPU |
対応NAND | 1z nm TLC | 15nm TLC/MLC/SLC |
3D MLC/TLC |
対応しているNANDフラッシュやコントローラーの設計が違います。ただ、MX500に必要なスペックはどちらでも満たせているので、より低コストで済むとされるSilicon Motion製を採用したのでしょう。
Flash I/Fが4チャネルで、CE/チャネルは最大8まで対応しているので、合計で32個のNANDフラッシュメモリを同時に使える仕様です。

DRAMキャッシュ用のメモリは、Micron製のDDR3L規格のメモリが搭載されています。刻印は「9FP75 D9SHD」で、Micronのデータシートによれば容量512 MBのメモリです。2個入ってたので、DRAMキャッシュは合計で1 GBに。

NANDフラッシュメモリは、Micron製のデュアルダイ仕様な64層3D TLC NANDを採用してます。1枚あたり512 Gb(=64 GB)の容量を実現できるチップなので、合計16枚でちょうど容量1 TBですね。
- コントローラー:Silicon Motion SM2258
- DRAMキャッシュ:Micron製DDR3Lメモリ
- NANDフラッシュ:Micron製64層 TLC NAND(dual-die stack)
Crucial MX500の中身(コンポーネント)をまとめました。発売から2年が経過した今も、きちんとスペック通りの部品を採用しています。いつ購入しても同じ中身を期待できることは、メーカー純正SSDの大きなメリットです。
Crucial MX500の性能をベンチマーク
テスト環境

テスト環境「ちもろぐ専用ベンチ機」 | ||
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![]() | Core i9 9900K | |
![]() | 虎徹Mark II | |
![]() | ASRock Z390 Phantom Gaming 6 | |
![]() | DDR4-2666 8GB x2 | |
![]() | RTX 2060 | |
![]() | SATA 500GB使用SSD「Samsung 860 EVO」 | |
![]() | 1200 W(80+ Platnium)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 | |
![]() | Windows 10 Pro 64bit検証時のバージョンは「1903」 |
いつもどおり、ちもろぐ専用ベンチ機に接続してCrucial MX500の性能を検証します。
Crystal Disk Mark 7
日本だけでなく、世界的にも定番のSSDベンチマークソフトである「Crystal Disk Mark 7」を用いて、Crucial MX500の基本的なパフォーマンスをチェックします。
![]() | ![]() |
![]() | ![]() |
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性能の変化を確かめるため、標準設定の「1 GiB」に加えて64 MiB ~ 32 GiBの4パターンを追加してテストを行い、それぞれの結果をグラフにまとめました。

ほとんどのユーザーが注目するであろう「シーケンシャル速度(SEQ1M Q8T1)」は、64 MiB ~ 32 GiBまですべてのテストサイズで公称値通りの性能が出ています。さすがに1 TBモデルだと、性能は簡単には下がらないです。

2行目の「シーケンシャル速度(SEQ1M Q1T1)」でも全体的に安定した性能ですが、32 GiBサイズで書き込み速度の低下が見られます。

「ランダムアクセス速度(RND4K Q32T16)」も驚くほど安定した結果です。

SSDの実質的な進化を示す4行目の「ランダムアクセス速度(RND4K Q1T1)」は、書き込みが100 MB/s前後でかなり遅い傾向。読み込みは29~32 MB/sで、SATA SSDとしては特に問題ありません。

応答速度は読み込みが128.48 μs※で、書き込みは40.55 μsです。おおむね遅いですし、同じ価格帯のSSDと比較しても速いとは言えません。

※「μs」はマイクロ秒。100万分の1秒です。
AS SSD Benchmark 2.0

非圧縮データをテストに用いる「AS SSD Benchmark」でCrucial MX500の性能をスコア化。
AS SSD Benchmark 2.0 Score
過去データと比較しました。普通のSATA SSDとして、おおむね上限に近いスコアが出ています。Samsung 860 EVOと比較しても、ほとんど変わらないスコア差です。
ATTO Disk Benchmark
複数のテストサイズを一括でテストして、SSDの性能の一貫性や性格を分かりやすく示してくれるATTO Disk Benchmarkを検証。

いい感じです。ピーク性能に達した後は読み込みは560 MB/s前後、書き込みは510 MB/sほどで安定して推移しています。視覚的に見やすくグラフ化して他のSSDと比較してみましょう。

小さいテストサイズではわずかに性能差があります。と言っても体感できるほどの差はありません。

書き込み速度は小さいテストサイズで若干つまづいている様子が見られますが、510 MB/sに達した後は安定したグラフです。860 EVOと比較すると約20 MB/sほど遅い結果になりました。
HD Tune Pro
約3500円で購入できる、シェアウェアのストレージ用ベンチマークです。ディスク領域全体に渡って書き込みを実行するテストがあるので、キャッシュの挙動(=下駄の履かされ具合)を確認しやすい便利なソフトです。

読み込み速度はイマイチ安定性に欠けた結果になっています。350 MB/s前後で安定して推移するかと思えば、途中から280 ~ 290 MB/sに落ち込んでしまいました。アクセスタイムは0.031 ミリ秒でそこそこ速いです。

書き込み速度も途中で性能が下がります。500 GBあたりまで310 MB/sで推移した後は、290 MB/s前後に落ち着いています。アクセスタイムは0.029 ミリ秒でかなり速く、SLCキャッシュは相当に大きいと予想できます。
SLCキャッシュの有無

100 GBの連続テストを使って、SLCキャッシュの挙動を調べました。少し見づらいですが、書き込み(オレンジのグラフ)を開始してから15 GBほど書き込んだところでキャッシュを失っているように見えます。
Crucial MX500のSLCキャッシュサイズについて、具体的な数値は公表されていません。Micronいわく「Dynamic Write Acceleration technology」と呼ばれる技術で書き込み性能を補っているらしいので、SLCキャッシュはほぼ可変タイプでしょう。
PCMark 8 Storage

PCMark 8のストレージテストは、日常的な使用で想定されるアプリケーション(Adobe系ソフトやOffice系ソフトなどを中心)における実効速度を計測して、SSDの性能を評価します。
PCMark 8 Storage Test / スコア
PCMark 8 Storage Testのスコアは、大抵のSATA SSDが4900~5000点の範囲に入ります。MX500は4943点でごく普通なスコアです。
PCMark 8 Storage Test / 実効帯域幅
PCMark 8を実行中のスループット(転送速度)は、レイテンシの遅さが災いして思ったよりも遅い実効性能に。860 EVOと比較して実に3割近い性能差が開いています。
Crucial MX500の性能を実運用で試す
連続書き込みテスト
1 MBサイズのテストファイルを15分間、ただひたすらに書き込み続けるハードなテストです。SSDの素の性能を明らかにして、公称値と素の性能との差や、SLCキャッシュの具体的な挙動などを検証します。
有料ソフト「HD Tune Pro」と似たようなテスト内容ですが、最近はHD Tune Proでも本来の性能を明らかにできなかった例があったため、実際に書き込むテストを実施しています。

HD Tune Proのテストとは違った結果になりました。実際の書き込みテストでは、約30 GBまでキャッシュの効果が出ていて、キャッシュ内では460 MB/s前後の書き込み速度を維持しています。
30 GB以上を書き込むと430 MB/sに性能は低下します。参考として掲載したSamsung 860 EVOは、一貫して500 MB/s近い性能を維持し続け、格の違いをハッキリと示します。

時間あたりの書き込み量は、MX500が15分で366 GBで、860 EVOは415 GBです。同じ価格帯のSATA SSD同士でも、やはり「素の性能」ではまだまだ性能差が出やすいですね。
ゲームのロード時間
「FF14:紅蓮のリベレーター」ベンチマークを使って、ロード時間を計測します。計測方法はベンチマーク終了後に記録されているログファイルを読み取るだけです。

Crucial MX500のロード時間は「13.014」秒でした。SATA SSDの中ではかなり速いですが、微々たる性能差です。
Premiere Proプレビューの「コマ落ち」
Premiere Proの動画プレビューは動画素材を置いているストレージ性能に影響を受けやすく、高ビットレート(=1秒あたりの転送量が多い)な素材であればあるほど「コマ落ち」が発生しやすいです。
この検証ではコマ落ちの頻度を計測することで、SSDの性能を評価します。コマ落ちの計測にはPremiere Proの標準機能「コマ落ちインジケータ」を使って、総フレーム数に対するコマ落ち比率で比較しました。

動画素材 | CrucialMX500 1TB | Samsung860 EVO 500GB | WD BlueSN550 500GB | WD BlueSN500 500GB | CFDCG3VX 480GB |
---|---|---|---|---|---|
4K @448MB/s | 68.32% | 68.16% | 46.74% | 51.90% | 78.29% |
3K @251MB/s | 47.49% | 43.26% | 12.08% | 19.90% | 58.66% |
2K @176MB/s | 27.06% | 15.56% | 0.00% | 0.00% | 37.83% |
4K @108MB/s | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
1080p @99MB/s | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
プレビュー性能はSamsung 860 EVOにやや軍配が上がりました。とはいえ、SATA SSDで1秒あたり176 MB/sの動画素材をマトモにプレビューするのは、どちらにせよ厳しい状況です。
MX500や860 EVOでは、せいぜいフルHD素材か圧縮率高めな4K素材が限界で、さらに高ビットレートな素材をスムーズにプレビューするにはNVMe SSDが欲しい状況です。
アクセス集中時の応答時間
SSDの品質の差は、アクセス(I/O)が集中したときにどれくらい早く応答できるか?で、ある程度判断が可能です。もし品質の悪いSSDなら、本テストによってプチフリーズも観測できます。
テスト方法は非常にシンプルで、約2500枚の4K写真(全部で約56 GB)を同じストレージ上でビットマップ画像にエンコードするだけ。読み書き両方を頻繁に使い、1枚のエンコードが終わるたびにタスクが中断されるため、意外とストレスの大きい処理です。

まずはCPUを25%(4スレッド)しか使わない、イージーモードでテストを実行します。
SSD | MX500 1TB | 860 EVO 1TB |
---|---|---|
平均読込時間 | 33.51 ms | 37.19 ms |
平均書込時間 | 10.05 ms | 11.73 ms |
エンコード時間 | 262.99 秒 | 274.21 秒 |
手持ちのSamsung 860 EVO(中古品)と比較すると、MX500は意外にも健闘しています。新品と中古品(寿命98%)で比較しているため、860 EVOのデータは参考程度としても、MX500はそれほど悪くはないです。

CPU使用率を100%(16スレッド)にしてテストを実行しました。平均応答時間のバラツキは大人しくなり、全体的に応答が悪くなります。
SSD | MX500 1TB | 860 EVO 1TB |
---|---|---|
平均読込時間 | 42.46 ms | 50.36 ms |
平均書込時間 | 28.22 ms | 31.25 ms |
エンコード時間 | 221.02 秒 | 238.9 秒 |
MX500の応答速度は中央値で比較すると、860 EVO(中古)より良好な結果を残しています。しかし、グラフを見ると頻度は少ないとは言え、応答時間が100 ミリ秒を超えるシーンが計測されています。
SATA SSDでここまで負荷のかかる使い方をするユーザーは、多分ほとんどいないはずなので大した問題ではないですが、傾向としてMX500はアクセス(I/O)が集中すると応答が飛びやすいようです。
SSDの動作温度を確認
ベンチマーク時のセンサー温度

センサー経由のSSD温度はとても大人しいです。15分間の書き込みテスト中では、SSD温度は55℃で高止まりしました。サーマルスロットリングらしき性能低下もまったく見られず、至って安定した動作が可能です。
サーモグラフィーで表面温度を確認

サーモグラフィーカメラで、テスト中にSSDの表面温度を撮影しました。NANDフラッシュメモリは52~54℃で推移しており、センサー経由の温度よりも若干低い温度を示しています。

SSDコントローラーは54~55℃でした。アルミ筐体とコンポーネントの間に「サーマルコンパウンド」を挟んでいるおかげか、放熱性はかなり良いです。高負荷時でこの程度の温度なら、普通に使っていて温度が問題になることはないでしょう。
まとめ:普通に良品だけどそろそろ「時代遅れ」かも

2018年に登場したSSDというわけで、後から出てきたメーカー純正SSDと比較すると、正直なところ「平凡」としか言えない性能です。耐久性能も現在のスタンダードな水準よりは少なく、性能的な優位性はイマイチ。
Crucial MX500は1 TB以上の大容量モデルが、割と安価なのが大きなメリットです。SATA SSDで最高峰は依然としてSamsung 860 EVOですが、860 EVOは1 TB以上があまりに高すぎるのが弱点。
対してMX500は、WD Blue 3D SATA SSDと同じくらいの安さで1 ~ 2 TBモデルを購入できます。10 GbE対応NASやゲーム用ストレージはもちろん、システムストレージとしても十分に使えます。
「Crucial MX500」の良いところ
- 良くも悪くも「普通」な性能
- 必要十分な耐久性能
- 高負荷時でも温度が低い
- たっぷり5年保証
- 1 ~ 2 TBモデルが安い
- そこそこのコストパフォーマンス
とにかく1 ~ 2 TBモデルが安く買えるのが嬉しいです。860 EVOも同じような値段だったら存在価値は一気に減るところですが、WD Blue 3D SATA SSDやSanDisk Ultra 3D SSDと競合できる価格は魅力的。
「Crucial MX500」の微妙なとこ
- 2020年1月以降は、値上がり気味
- SATAにこだわらないなら「SN550」と競合する
- 素の性能は「860 EVO」ほど高くない
- 他と比較すると耐久性能は少なめ
筆者はMX500(1 TB)を約1.2万円で購入しました。しかし、2020年1月になってからMX500は少しずつ値上がり傾向で、WD Blue 3D SATA SSDやSanDisk Ultra 3D SSDに対して1000円以上も距離が開いています。

1000円以上も差があると、あえてMX500を選ぶ意味はほとんどないです。上記の3台は、SSDとしてのパフォーマンスはほとんどどんぐりの背比べ状態であり、値段の安さで選んでしまって何も問題がないからです。
加えて、追い打ちをかけるようにWestern Digitalから強力なライバルが投入されました。
「WD Blue SN550」の1 TBモデルです。
SN550はエントリー向けのNVMe SSDでありながら、読み込みは最大2400 MB/s、書き込みは最大1950 MB/s(素の性能は800 MB/sほど)を叩き出す値段の割には高性能なSSDです。
SATA規格にこだわらないなら、1 TBモデルの中ではおそらく最もコストパフォーマンスに優れたSSDなのは間違いありません。というか、率直に言って自作PCやアップグレード目的で買うなら、SN550の方が遥かにおすすめです。
NASに使うならMX500やSanDisk Ultra 3D SSDの方が都合は良さそうですが、普通のパソコンに使うならNVMe SSDで特に不都合はありません。SATA SSD(2.5インチ)と違って配線も不要で手軽です。
以上「Crucial MX500をレビュー:正直さすがに時代遅れなSSD」でした。
記事タイトルのとおり、MX500はさすがに時代遅れ感があります。発売から2年が経過して、SN550を始めとした強力なライバルが登場する今の状況では、MX500をあえて選ぶメリットを見出すのは難しいです。

一番最初に買ったSSDなので、愛着が湧いてずっと使っているのですが思いの外微妙な性能みたいですね…
860 EVOやWD Blue SN500 / SN550が出る前なら、普通に高性能なSATA SSDです。今はもっと魅力的なライバル製品が増えたせいで、相対的にイマイチになってしまった…だけの話です。すでにMicronは96層3D NANDの量産にこぎつけて製品化もしているので、コンシューマ向けの後継モデルに期待ですね。
まぁ結局今のものも二年も経てば微妙になります。 日進月歩の世界ですから・・・
今率先して買う理由がないだけで悪い物では無いのは確か。 更に言えば殆どのユーザーにとっては十分な性能です。
後発の同程度の性能のSSDと比較して値下がり率が若干渋いのがネックに感じてしまいます。
Micron, Crucialブランドが効いているのでしょうか?
1TBモデルが12000円くらいになってた時期もあったんですが、最近は値上がり気味なんですよね。1.3万円を超えてしまうと、SN550に手を出したくなるので惜しい距離感ですよね…
安定信頼のMX500ですがもはやM.2端子を搭載しないPC用って感じですかね
SN550はキャッシュ使い切ってもSATASSD使うよりはいいよって感じでしょうか
SN550のコスパに淘汰されたのはXPGではなくSATASSDの方でしたね・・
これ以上値上がりしない限り、有力な選択肢に残り続けそうですね
ストレージに求めるものは何よりも安心感ですし、古い品だからこその信頼感があります
SN550も非常に魅力的ですが構成上取り付けられない場合も多いので…
SATA規格ならこれ以上高速化してもということなのでしょうか
ドライブ交換のデータ移植を考えると、NVMeは躊躇しています。
こんにちは、ということはP1やSN550などM2を2枚載せが理想だとおもわれますか?NANDはどんどんね上がってますね
システム用にSN550、ゲーム用にCrucial P1を使う感じでいいかと。ただし個人的には、Crucial P1は1TBモデルが1万円を割らないならコスパはイマイチだと評価してます…
なるほど、ありがとうございました。
SabrentのSSDってどうなんですかね?
米尼のレビューでかなりいいみたいですが。
SB Rocketシリーズは東芝メモリ + Phisonコントローラーな製品が多いので、日本でいうところの「CFD Selection」シリーズに近い存在です。送料や消費税を考えると、国内でCFD SelectionやAdata XPG SX8200 Proを買ったほうがコスパは良いと思います。
同じSATAのSSD使うならWDの青の方がコスパ的にも良さそうですね。
ただ、様々なPS4のHDDからSSDへの交換レビューを見回るとMX500をオススメしている人が結構見ますがやはりそれには理由があるのでしょうか?
性能はほぼ同じで、耐久性能もWD Blue 3D NAND SATAの多いです。MX500が安いならそれで良いですが、今はWD Blue SATAの方が安いのでコスパは後者が上です。
交換レビューでMX500が多いのは、おそらく知名度の違いかもしれません。価格コムで売れ筋上位なので、安心感があるから選ぶ人も多そうですね。
去年の終わり頃出たBarracuda 120とWD Blue SATAだとどちらのほうが性能がいいんでしょう?
ちょうどBarracuda 120の500㎇持ってるけどクリスタルディスクマークでやかもちさんのWD Blueの結果より速かったよ
そこ差し引いてもTDWが300で多めだし俺だったらBarracuda120をお勧めするかなあ
2019年の初頭に初自作したときに860 EVOと比較して(その際、ちもろぐを大いに参考にさせて頂きました)当時値段が1000円安かったこっちを採用しました。
あくまで(当時)安く、かつそこそこ信頼性があるメーカー物、中華SSDは選ばない、クリエィティブな用途(ガチガチ)には使わない、カジュアルゲーム程度、という用途を定めて選んだものです。
結果として無難な安定動作に繋がってるので僕としては満足な商品です。しかし技術が1年でがらりと進歩していく半導体の世界で、「今」これ買うかな、と言われたら、もっと調べればいいものあるだろうねという感じは確かにします。
2.5inchのSSDをミドルクラス(ryzen5くらい)で使いたいという要望には確かに応えてくれますね。その辺は価格コムのレビュー通りです。以上1年実際に使った参考まで…
中身が真面目でコスト掛かってますね。
オールアルミの筐体にサーマルコンパウンドも真面目だなと。
おまけに7 mm厚から9.5 mm厚に変換するスペーサーつきも。
数字的な耐久性の割には5年保証があり、チップが多いのは保存性能に余裕がありそうで信頼度重視な設計デザインな製品に思えます。
でも価格上昇中で他より高めならば古臭い設計と真面目さにも思えます。
> ※「μs」はマイクロ秒。10万分の1秒です。
100万分の1秒ではないかと…
ありがとうございます。100万分の1秒でした、修正します。
NVMeのSSDが記事内で強く推されてますが、M.2スロットが既に2つともNVMeのSSDで埋まってて、さらにSSDを、容量を増やしたいときはどうすれば良いのでしょうか?そういうときはSATAしか選択肢がないように思われますが…
GLOTRENDSが販売しているような、M.2ソケットからPCIeに変換する増設カードを使えば、まだ増やせます。
・Key B+M対応(https://amzn.to/3b8X51F)
・Key Mのみ対応(https://amzn.to/2Um5dWW)
チップセットによってはPCIeレーンが不足して使えない場合もあるかもしれませんが、Z390マザーボードでは、グラボ1枚 + NVMe SSD2枚(変換してPCIeに挿す)で問題なく使えてます。
今回の検証、むしろ860EVOのコスパの悪さが目に付くような?
性能を追求する層ならそもそもNVMe使うだろうし。
でもなんでMX500は最近値上がりしてるんですかね?
MX500は時々「代替処理保留中のセクタ数」が1になる有名なバグ?があります。
これ自体はただの誤表示で問題がないって話らしいんですけど。
最近気づいたんですけど、どうもこの時にFTLの書き込み(CDIで言うとF8)が物凄く増えてるみたいなんですよね。
これは僕だけの症状なのか?
観察してみてほしいです。
Micronは業務用で需要が十分なのかコンシューマーは更新が遅いですね
ちなみに、Crucialブランドは基板がJEDEC標準設計でMicronは自社改良設計