「Core i9 10900K」をレビュー & 性能ベンチマークします。
i9 10900Kは、i9 9900Kの後継モデルにあたるCPUで、10コア20スレッドに増量されてます。最大クロックは5.3 GHzで、あらゆる用途で安定した性能を発揮しそうですが、果たして実際のところは・・・。
Core i9 10900Kのスペックを解説
CPU | Core i9 10900K | Core i9 9900K | Ryzen 9 3900X |
---|---|---|---|
ロゴ | |||
世代 | 10th Comet Lake S | 9th Coffee Lake R | 3rd Zen 2 |
プロセス | 14 nm+++ | 14 nm++ | 7 nm |
TIMCPU内部の熱伝導材 | ソルダリング薄化ダイ & IHSを分厚く | ソルダリング | ソルダリングIHSは金メッキ仕様 |
ソケット | LGA 1200 | LGA 1151 (v2) | Socket AM4 |
チップセット | Intel 400 | Intel 300 | AMD 400 / 500 |
コア数 | 10 | 8 | 12 |
スレッド数 | 20 | 16 | 24 |
ベースクロック | 3.70 GHz | 3.60 GHz | 3.80 GHz |
ブーストクロックシングルコア使用時 | 5.30 GHz | 5.00 GHz | ~ 4.60 GHz |
ブーストクロック全コア使用時 | 4.80 GHz | 4.70 GHz | ~ 4.60 GHz |
手動OC | 可能 | 可能 | 可能 |
L1 Cache | 640 KB | 512 KB | 768 KB |
L2 Cache | 2.5 MB | 2 MB | 6 MB |
L3 Cache | 20 MB | 16 MB | 64 MB |
対応メモリ | DDR4-2933 | DDR4-2666 | DDR4-3200 |
チャネル | x2 | x2 | x2 |
最大メモリ | 128 GB | 128 GB | 128 GB |
ECCメモリ | 不可 | 不可 | U-DIMMのみ |
PCIeレーン | Gen3 | Gen3 | Gen4 |
16 | 16 | 16 + 4 | |
レーン構成 | 1×16 + 2×8 | 1×16 + 2×8 | 1×16 + 1×4 |
1×8 + 2×4 | 1×8 + 2×4 | 2×8 + 1×4 | |
1×8 + 2×4 + 1×4 | |||
内蔵GPU | UHD 630 | UHD 630 | なし |
GPUクロック | 350 ~ 1200 MHz | 350 ~ 1200 MHz | – |
TDP | 125 W | 95 W | 105 W |
MSRP | $ 499 | $ 499 | $ 499 |
参考価格国内Amazonの価格 | 72000 円 | 56980 円初値:67932 円 | 59980 円初値:66168 円 |
Core i9 10900Kは、第10世代「Comet Lake」の最上位モデルとして登場。スペックは10コア20スレッドで、HEDTクラスのCore i9 10900Xと同等のコア / スレッド数に増量され、ブーストクロックは4.8 ~ 5.3 GHzまで強化されています。
インテルの希望小売価格は「499ドル」のままで、実質的にはCore i9 10900Xやi9 9900Xの値下げバージョンです。しかし、肝心の国内価格は72000円(初値とは言え・・・頂けない価格設定)で、現状のi9 10900Xとほとんど変わらない値段です。
- Core i9 10900K(10コア):72000 円
- Core i9 9900K(8コア):67932 円
- Ryzen 9 3900X(12コア):66168 円
発売後すぐの価格は以上のとおり。単純なコア数など、スペックだけで比較するとRyzen 9 3900Xの方がずっと割安に感じられます。インテルさんにはもうひと踏ん張りしてもらって、せめて12コアで出してくれれば、盛り上がりはまだマシだったかもしれません。
仕様の変更点:従来のi9 9900Kと何が違う?
ここでは、最近ゲーミングPCや自作PCに興味を持ったという、初心者向けに。Core i9 10900Kが従来のCore i9 9900Kと、具体的にどう違うのかを説明します。
以下に、i9 10900Kの良いところ、悪いところをリストアップします。
- 2コア増えて「10コア」に
- 最大5.0 GHzから5.3 GHzへ強化
- 対応メモリがDDR4-2666から「DDR4-2933」に
- 冷えやすいようにダイの厚みを減らした(薄化)
- 冷えやすいようにIHS(CPUの殻)を分厚くした
- 希望小売価格は従来のi9 9900Kと同じ
- 従来のLGA 1151 (v2)と互換性なし
- 対応チップセットは「Intel 400」シリーズに変更
- TDPは95 Wから125 Wへ上昇
8コアから2個増えて10コア20スレッドになり、動作クロックは最大5.3 GHzへ、全コア時の動作クロックは4.8 GHz(マザーボードによっては4.9 GHz)までパワーアップ。コア数とクロックの強化という、ゴリ押し感あるやり方ですが、一応は性能アップです。
メモリ性能がパワーアップ
メモリコントローラは少しだけ性能アップが施され、従来のDDR4-2666対応から、DDR4-2933対応に変更。インテルによれば、メモリの性能は41.6 GB/sから45.8 GB/sに改善したとのこと。
第9世代の時点で、すでに冷却効率がそこそこ良い「ソルダリング(はんだ付け)」が使われています。しかし、はんだ付けの張力に対応するためダイ(CPU本体)が分厚くなり、さほど冷えない状態でした。
第10世代では冷却効率を改善するべく、ヒートスプレッダ(CPUの殻)をより分厚く、ダイを薄く設計しました。こうすることで、CPU本体の熱が移動しやすくなり、熱を運ぶ量も改善します。
あと、インテルは特に何も言ってませんが、10コア化でダイの面積は少しだけ大型化しました。チップの面積が大きいほうが(理屈では)冷やしやすいので、10コア化そのものが間接的に冷却効率に貢献している可能性もあります。
LGA1200とIntel 400チップセットが必要に
最大10コア20スレッドを安全に動かせるよう、第10世代Comet Lake Sではダイを薄くしたり、IHSを分厚くしたり。いろいろな対策を講じています。
しかし、設計を変更しているうちに従来のLGA 1151 (v2)では対応できなくなってしまいました(余談:LGA1200になった理由は、コア数の増量ではなく、PCIe Gen4に代表される将来的な拡張性アップのため、というウワサもあります)。
新しいCPUソケット「LGA 1200」が登場です。接点が1151個から1200個に強化され、見た目で分かりやすいように「切り欠き」の位置は反対側に移動してます。
対応チップセットも「Intel 300シリーズ」から、新型チップセット「Intel 400シリーズ」に変更。ただし、チップセットの機能はほとんど変わっていません。
Core i9 10900Kを使うためには、
- Intel 400シリーズ(Z490 / H470 / B460)搭載マザーボード
- LGA 1200対応マザーボード
以上が必要です。第9世代から乗り換えようと思っている人にとっては、大問題でしょう。
一方で、古いシステムを数年ぶりに更新する人、これから新しいパソコンを組む(または購入する)人にとっては大したデメリットではないです。
CPUの消費電力増加に対応するため、Intel 400シリーズ対応マザーボードは、従来のマザーボードと比較してVRMフェーズ電源も大幅に強化されています。
極端な地雷マザーボードはほぼなくなり、PC初心者にとってはかえって選びやすい状況です。とはいえ、電源部を強化した分だけコストに反映されるので、価格は値上がり気味・・・。
チップセット | Intel Z490 | Intel Z390 |
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PCIe 3.0 | x24 | x24 |
USB 3.1 Gen2 | x6 | x6 |
USB 3.1 Gen1 | x10 | x10 |
SATA 3.0 | x6 | x6 |
PCIe構成 | x16 | x16 |
x8 / x8 | x8 / x8 | |
x8 / x4 / x4 | x8 / x4 / x4 | |
メモリチャネル | デュアル | デュアル |
対応Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
DMI | 3.0 | 3.0 |
HSIOレーン | x30 | x30 |
ME Firmware | 14 | 12 |
大きな違いは、内蔵ワイヤレスLANがWi-Fi 5からWi-Fi 6にアップグレードされたことくらい。PCIeレーン数や、USBポートの数はまったく同じです。
Core i9 10900KのCPU性能:10コア & シングル番長
テスト環境
テスト環境「ちもろぐ専用ベンチ機」 | |||
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PC | ver.Intel | ver.AMD | |
CPU | Core i9 10900K | Core i9 9900K | Ryzen 9 3900X |
冷却 | Corsair H100i Pro RGB240 mm簡易水冷ユニット | ||
マザーボード | ASRockZ490 Taichi | ASRockZ390 PG 6 | ASUS ROG STRIXX570-E GAMING |
メモリ | DDR4-2666 8GB x2使用モデル「G.Skill FlareX C14」 | ||
グラボ | RTX 2080 Ti使用モデル「MSI Gaming X Trio」 | ||
SSD | NVMe 500GB使用モデル「Samsung 970 EVO Plus」 | SATA 500GB使用モデル「Samsung 860 EVO」 | NVMe 250GB使用モデル「Samsung 970 EVO Plus」 |
SATA 2TB使用モデル「Micron 1100」 | |||
電源ユニット #1システム全体 | 1200 W(80+ Platnium)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 | ||
電源ユニット #2CPUのみ | 850 W(80+ Gold)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 | ||
OS | Windows 10 Pro 64bit検証時のバージョンは「1909」 | ||
ドライバ | NVIDIA 445.87 |
Core i9 10900Kの性能をベンチマークする、ちもろぐ専用ベンチ機のスペックです。比較に使うCPU以外は、ほぼすべて同じPCパーツで揃え、CPUの性能だけを比較検証できます。
メモリは容量8 GBを2枚で合計16 GB、メモリクロックはBTOパソコンで一般的なDDR4-2666です。
グラフィックボードはレビュー時点で最強性能の「RTX 2080 Ti」を使用しました。CPUのゲーミング性能を計測するのが目的なので、検証に使うグラフィックボードはなるべく高性能な方が良いです。
システムストレージはどちらもSSDで揃え、アプリケーションやベンチマークはSATA接続の2TB SSDから起動しています。おおむね、CPU本体の性能差をテストできるスペック環境です。
「i9 10900K」と比較するCPUたち | |
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Core i9 9900K | i9 10900Kの先代モデル(8コア) |
Core i7 10700K | 第10世代Core i7(8コア) |
Ryzen 9 3900X | i9 10900Kより安いのに12コアなCPU |
比較に使うCPUは主に3つです。Core i9 10900Kの先代モデルにあたる「i9 9900K」と、i9 9900Kとほぼ同スペックの「i7 10700K」、そしてi7 10700Kより約1.2万円ほど安価なのに12コア24スレッドを備える「Ryzen 9 3900X」。
参考程度に、Ryzen 7 3700X、i7 9700Kのデータもいっしょに掲載します。Ryzen 9 3950Xは価格帯が違いすぎるので、比較対象から外しました。
レンダリング性能
「Cinebench R15」は日本国内だけでなく、国際的にもCPU用の定番ベンチマークソフトです。内容はレンダリングで、CPUが持っている理論上の性能がハッキリと反映されやすいです。
CPUのすべてのコアを100%使用した場合の性能を叩き出すため、理論上の目安になります。ただし、あくまでも目安であり、CPUの性能を代表するスコアではない点は注意してください。
Cinebench R15 / マルチスレッド性能
すべてのコアを使用した場合の「マルチスレッド性能」は当たり前の結果ですが、10コア20スレッドになった分だけ伸びています。しかし、12コアのRyzen 9 3900Xには届かないです。
Cinebench R15 / シングルスレッド性能
1コアあたりの性能を示す「シングルスレッド性能」は、10コアある内の2コアが5.3 GHzで突っ走るため、圧倒的なスコアを叩き出します。
Cinebench R15の後継バージョン「Cinebench R20」も検証しておきました。
Cinebench R20 / マルチスレッド性能
マルチスレッド性能はCinebench R15とほとんど同じ傾向。10コア化で先代i9 9900Kを大幅に超えますが、12コアのRyzen 9 3900Xには勝てません。
Cinebench R20 / シングルスレッド性能
シングルスレッド性能は5.3 GHz動作が効いて、比較したCPUの中では圧倒的なトップスコアです。
Cinebenchだけでなく、実際に「Blender」というレンダリングソフトを使って処理速度を計測。内容はスポーツカー「BMW」を生成するのにかかった時間で比較します。
Blender 2.79.7 / 「BMW」の生成時間
Core i9 10900Kは126秒を記録。もう少しでRyzen 9 3900Xに追いつくところでした。とはいえ価格はi9 10900Kの方が高いため、コストパフォーマンス的に不利な状況は変わらないです。
計算速度
Geekbench 4.1はマルチプラットフォーム対応のベンチマークソフトです。内容は多種多様なテストのパッケージで、AESなど暗号処理系の計算速度が問われています。主にCPUの計算速度をスコア化することになります。
Geekbench 4.1 / シングルスレッド性能
最大5.3 GHzはうまくハマると強烈なスコアを叩き出すようです。確かに突き抜けたスコアですが、実用上のメリットがあるかどうかなど、総合的な判断が必要です。
Geekbench 4.1 / マルチスレッド性能
マルチスレッドの計算速度は、Cinebenchなどと同様、コア / スレッド数に比例します。i9 10900Kは、8コアと12コアのちょうど真ん中に位置するスコアです。
動画エンコード
「動画エンコードにかかる時間」は、CPUの性能を知るうえで分かりやすい指標のひとつです。
まずは定番のフリー動画エンコードソフト「Handbrake」を使ってエンコード性能を検証します。約1 GBのフルHD動画(.mkv)を、Handbrakeの標準プリセットを使ってエンコードして、ログに表示される「平均処理速度」で性能比較します。
Handbrake / Fast 480p(x264)
Core i9 10900Kはさすが10コアだけあって、先代のCore i9 9900Kより約20%エンコード速度が高速化。
なお、12コアのRyzen 9 3900Xに匹敵するほどの速度ですが、Handbrakeは10コア以上になると性能が飽和するのが原因です。
Handbrake / Fast 1080p(x264)
更に負荷が重たいフルHD → フルHDへのエンコードだと、10コアと12コアの性能差が現れます。やはりRyzen 9 3900Xには勝てないです。
Handbrake / Fast 480p(x265)
さらに複雑なH.265 MKVプリセットでエンコードすると性能差が小さくなりますが、若干インテルの方が効率よく処理できているようです。
Handbrake / Fast 1080p(x265)
同じ設定のまま解像度だけをフルHDに変更すると、i9 10900KはRyzen 9 3900Xの次に速いエンコード速度でした。
- x264guiExをダウンロード(rigaya氏の公式サイト)
日本では大人気の動画編集ソフト「Aviutl」も検証します。rigaya氏が開発した拡張プラグイン「x264guiEx」と「x265guiEx」を使って、2400フレームの動画をエンコード。
Aviutl / x264guiExエンコード
x264guiExはHandbrakeよりも、物理コア数の影響が大きいです。10コア化のおかげでi9 10900Kは、i9 9900Kやi7 10700Kより短い時間でエンコードを終えます。トップは12コアのRyzen 9 3900Xです。
Aviutl / x265guiExエンコード
x265guiExも傾向はほとんど同じです。Ryzen 9 3900Xがトップで、10コアのi9 10900Kは2番手に付けます。
動画編集
「Davinci Resolve」はフリー動画編集ソフトとして、Aviutlと並んで完成度の高いソフトです。カラーグレーディングやVFX合成などプロ仕様な機能に加え、PCスペックをフルに活用できる洗練された設計が大きな強み。
今回の検証ではPuget Systems社のベンチマークプリセットを使って、Davinci Resolve 16における動画編集のパフォーマンスを計測します。バッチ処理でDavinci Resolveを動かして、それぞれの処理にかかった時間からスコアを出す仕組みです。
Davinci Resolve / 4K動画編集
Davinci Resolveにおける4K動画編集は、コア数とスレッド数が多いほど処理性能がアップします。しかし、i9 10900Kは10コア20スレッドになった割には、i9 9900Kと比較して大して性能が伸びません。
一方、ライバルのRyzen 9 3900Xは958点でほぼ満点に近く、4K動画編集をするならCore i9 10900Kを選ぶメリットは皆無です。
テスト内容 | Core i9 10900K | Core i7 10700K | Core i9 9900K | Core i7 9700K | Ryzen 9 3900X | Ryzen 7 3700X | 単位 | |
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4K | Overall Score | 907 | 893 | 901 | 797 | 958 | 841 | Score |
4K Test Average | Basic Grade | 85.5 | 82.9 | 83.9 | 67.2 | 93.6 | 84 | Score |
4K Test Average | OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen | 87.9 | 85.8 | 89.6 | 84.1 | 89.6 | 80.2 | Score |
4K Test Average | Temporal NR – Better 2 Frames | 86.9 | 92.5 | 91.8 | 83.5 | 96 | 82.7 | Score |
4K Test Average | 3x Temporal NR – Better 2 Frames | 93.5 | 95.7 | 95 | 93.7 | 94.5 | 88.8 | Score |
4K Test Average | Optimized Media | 99.7 | 89.7 | 90 | 70.1 | 105 | 84.8 | Score |
4K CinemaRAW Light | Codec Average | 93.7 | 93 | 92 | 85.5 | 102.9 | 88.3 | Score |
4K H264 150Mbps 8bit | Codec Average | 84.3 | 85.2 | 84.2 | 80.2 | 90.5 | 81.2 | Score |
4K ProRes 422 | Codec Average | 90 | 88.3 | 91.2 | 84 | 95.9 | 87.2 | Score |
4K ProRes 4444 | Codec Average | 83.5 | 82.5 | 86 | 69 | 83.9 | 74.2 | Score |
4K RED | Codec Average | 101.9 | 97.4 | 96.9 | 80.1 | 105.6 | 89.7 | Score |
4K CinemaRAW Light | Basic Grade | 40.32 | 39.22 | 38.7 | 32.21 | 45.39 | 40.33 | FPS |
4K CinemaRAW Light | OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen | 17.55 | 17.34 | 17.34 | 16.73 | 17.98 | 15.48 | FPS |
4K CinemaRAW Light | Temporal NR – Better 2 Frames | 12.57 | 14.6 | 14.17 | 15.22 | 16.24 | 13.13 | FPS |
4K CinemaRAW Light | 3x Temporal NR – Better 2 Frames | 7.44 | 7.52 | 7.44 | 7.52 | 7.36 | 7.01 | FPS |
4K CinemaRAW Light | Optimized Media | 100.8 | 87.55 | 87.51 | 65.88 | 108.97 | 87.51 | FPS |
4K H264 150Mbps 8bit | Basic Grade | 40.26 | 40.82 | 40.25 | 35.32 | 46.04 | 42.64 | FPS |
4K H264 150Mbps 8bit | OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen | 17.03 | 17.02 | 16.63 | 16.44 | 17.43 | 15.22 | FPS |
4K H264 150Mbps 8bit | Temporal NR – Better 2 Frames | 17.63 | 18.11 | 18.11 | 17.85 | 17.88 | 15.89 | FPS |
4K H264 150Mbps 8bit | 3x Temporal NR – Better 2 Frames | 7.68 | 7.77 | 7.72 | 7.68 | 7.68 | 7.33 | FPS |
4K H264 150Mbps 8bit | Optimized Media | 53.75 | 53.72 | 52.77 | 46.78 | 65.97 | 55.76 | FPS |
4K ProRes 422 | Basic Grade | 41.4 | 40.8 | 40.81 | 34.46 | 46 | 43.89 | FPS |
4K ProRes 422 | OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen | 16.63 | 14.75 | 17.65 | 17.01 | 18.08 | 15.55 | FPS |
4K ProRes 422 | Temporal NR – Better 2 Frames | 17.23 | 18.33 | 18.33 | 18.09 | 18.56 | 16.25 | FPS |
4K ProRes 422 | 3x Temporal NR – Better 2 Frames | 7.77 | 7.89 | 7.85 | 7.81 | 7.85 | 7.4 | FPS |
4K ProRes 422 | Optimized Media | 139.81 | 133.31 | 133.31 | 108.08 | 146.43 | 133.21 | FPS |
4K ProRes 4444 | Basic Grade | 17.84 | 16.51 | 19.8 | 13.42 | 18.64 | 18.76 | FPS |
4K ProRes 4444 | OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen | 14.46 | 15.88 | 15.72 | 14.91 | 13.51 | 13.51 | FPS |
4K ProRes 4444 | Temporal NR – Better 2 Frames | 14.32 | 14.04 | 13.63 | 7.72 | 15.72 | 12.35 | FPS |
4K ProRes 4444 | 3x Temporal NR – Better 2 Frames | 7.01 | 7.44 | 7.37 | 7.33 | 7.29 | 6.65 | FPS |
4K ProRes 4444 | Optimized Media | 100.75 | 88.41 | 97.27 | 76.63 | 91.12 | 67.63 | FPS |
4K RED | Basic Grade | 26.79 | 25.59 | 23.9 | 18.64 | 28.36 | 21.41 | FPS |
4K RED | OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen | 13.62 | 12.55 | 13.62 | 11.36 | 13.88 | 12.55 | FPS |
4K RED | Temporal NR – Better 2 Frames | 11.66 | 12.68 | 12.91 | 11.47 | 12.25 | 11.75 | FPS |
4K RED | 3x Temporal NR – Better 2 Frames | 6.42 | 6.56 | 6.53 | 6.14 | 6.53 | 6.12 | FPS |
4K RED | Optimized Media | 50.9 | 42.62 | 40.66 | 27.81 | 52.75 | 39.12 | FPS |
ゲーム実況配信
ゲーム配信ソフトで特に有名な「OBS(略:Open Broadcaster Software)」を使って、CPUの配信性能を検証します。
なお、あくまでもCPUの性能評価としてOBSを使うだけであって、現時点では「ゲーム配信するならNVEncが有利」です。Turing世代のNVEncはとても高画質です、ゲーム中のフレームレートの下落も少ないです。
では、CPUを使ったゲーム配信の性能を検証しましょう。
配信中のドロップフレーム率設定は「medium」で固定 | ||||
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上限 | CPU | レンダリングラグ | エンコードラグ | 平均fps |
144 fps | Core i9 10900K | 0.0% | 5.0% | 96.6 fps |
Core i7 10700K | 0.0% | 37.2% | 106.8 fps | |
Core i9 9900K | 0.0% | 39.9% | 104.4 fps | |
Core i7 9700K | 0.0% | 82.8% | 123.8 fps | |
Ryzen 9 3900X | 0.0% | 0.0% | 97.2 fps | |
Ryzen 7 3700X | 0.0% | 39.1% | 82.9 fps | |
60 fps | Core i9 10900K | 0.0% | 2.6% | 59.1 fps |
Core i7 10700K | 0.0% | 27.1% | 59.8 fps | |
Core i9 9900K | 0.0% | 29.1% | 59.8 fps | |
Core i7 9700K | 0.0% | 69.5% | 59.9 fps | |
Ryzen 9 3900X | 0.0% | 0.0% | 59.5 fps | |
Ryzen 7 3700X | 0.0% | 33.7% | 58.4 fps |
8コア16スレッドだと3~4割はコマ落ちしている「medium」設定が、10コアになってようやく安定して配信できるように。それでもシーンによって突発的にフレームが飛ぶなど、割とギリギリ感があります。
正直なところ、12コアのRyzen 9 3900Xほど安定した配信は不可能です。といっても、GeForce RTX(Turing世代)がある今となっては、CPUでOBS配信をする必要性は無いですが・・・(悲しい)。
圧縮と解凍
ファイルの圧縮と解凍のスピードを、有名なフリー解凍ソフト「7-Zip」を使って計測。付属のベンチマークツールで、圧縮と解凍のスピードを「MIPS」という単位で分かりやすく表示してくれます。
7-Zip Benchmark / 圧縮
てっきり60000 MIPSを超えるかと思いきや、なぜかCore i9 9900Kより少し低いスコアに落ち着きます。
何か常駐アプリに邪魔をされているのかと、いろいろと原因を探りましたが、結局判明しなかったので現状このままで掲載します。
7-Zip Benchmark / 解凍
「解凍」は問題なくスコアが出て、おおむねコア数に比例した結果になりました。
ブラウザの処理速度
ブラウザ上で動作するベンチマーク「mozilla kraken 1.1」を使って、CPUがブラウザ上のWebアプリをどれだけ速く処理できるかを検証する。単位はミリ秒なので、短いほど処理が速いです。
Mozilla Kraken 1.1 / ブラウザの処理速度
基本的にシングルスレッド性能に比例して速くなるテストなので、最大5.3 GHzで動作できるi9 10900Kがトップです。
こうして見ると、あらためて第3世代Ryzenの効率の良さに驚かされます。5.3 GHzどころか、5.0 GHzですら動作しないのに、Krakenの動作スピードはi9 10900Kに迫る勢い。IPCの改善はやはり強力です。
Photoshop CC
写真編集の定番ソフト「Photoshop CC」を検証。バッチファイルを使って実際にPhotoshopを動かして、それぞれの処理に掛かった時間からスコアを算出します。
Photoshop CC / 総合的な処理性能
Photoshopは最大5.3 GHz、全コア4.9 GHzのゴリ押しが効いて1000点(満点)をオーバーする結果です。Photoshopはマルチスレッドが効きにくいソフトなので、i9 10900Kは12コアのRyzen 9 3900Xを上回る性能を見せます。
ただ、基本的に1000点前後あれば体感上はトップスピードに達しており、Photoshopのために割高なi9 10900Kを選ぶ価値があるかどうかは非常に悩ましいです。
CPU | Core i9 10900K | Core i7 10700K | Core i9 9900K | Core i7 9700K | Ryzen 9 3900X | Ryzen 7 3700X |
---|---|---|---|---|---|---|
総合スコア | 1036 | 985 | 983.4 | 918.4 | 980.4 | 905.6 |
一般処理のスコア | 99.7 | 94.2 | 94.2 | 87.4 | 97.1 | 88.7 |
フィルタ系のスコア | 107.2 | 103.1 | 101.9 | 94.1 | 97.1 | 89.8 |
GPUスコア | 111.8 | 105.2 | 105.4 | 94.2 | 95.7 | 90.2 |
Photomergeのスコア | 104.2 | 97.9 | 99.5 | 96.2 | 101.8 | 95.8 |
テストの詳細結果(単位:秒) | ||||||
RAW画像の展開 | 1.35 | 1.15 | 1.38 | 1.14 | 0.9 | 1.27 |
500MBへのリサイズ | 1.09 | 1.13 | 1.11 | 1.21 | 1.18 | 1.29 |
回転 | 0.73 | 0.87 | 0.8 | 0.85 | 0.8 | 1.05 |
自動選択 | 9.25 | 9.86 | 9.84 | 10.55 | 8.67 | 8.89 |
マスク | 2.63 | 2.77 | 2.86 | 2.85 | 3.02 | 2.87 |
バケツ | 1.28 | 1.42 | 1.34 | 1.58 | 1.29 | 1.32 |
グラデーション | 0.26 | 0.3 | 0.29 | 0.36 | 0.28 | 0.33 |
塗りつぶし | 4.45 | 4.49 | 4.65 | 6.49 | 5.5 | 4.93 |
PSD保存 | 6.18 | 6.87 | 6.37 | 6.64 | 6.71 | 6.95 |
PSD展開 | 2.42 | 2.55 | 2.54 | 2.51 | 2.7 | 3.01 |
Camera Raw フィルタ | 4.63 | 4.39 | 4.51 | 4.59 | 4.3 | 4.83 |
レンズ補正フィルター | 13.69 | 13.97 | 14.11 | 13.94 | 14.12 | 14.85 |
ノイズ除去 | 16.51 | 17.36 | 18.75 | 18.89 | 16 | 16.49 |
スマートシャーペン | 13.04 | 15.03 | 15.12 | 17.22 | 14.26 | 15.93 |
フィールドぼかし | 11.93 | 12.3 | 12.38 | 13.86 | 14.79 | 15.14 |
チルトシフトぼかし | 11.58 | 12.21 | 12.19 | 13.67 | 14.35 | 14.62 |
虹彩絞りぼかし | 12.54 | 13.15 | 13.16 | 14.84 | 15.2 | 15.92 |
広角補正フィルター | 16.23 | 16.41 | 16.48 | 17.91 | 17.09 | 20.8 |
ゆがみツール(Liquify) | 3.06 | 3.17 | 3.15 | 3.58 | 3.69 | 4.13 |
Photomerge(2200万画素) | 65.11 | 69.91 | 69.56 | 71.26 | 69.24 | 73.46 |
Photomerge(4500万画素) | 91.21 | 96.28 | 93.7 | 97.82 | 89.9 | 95.7 |
※「Puget Systems Adobe Photoshop CC Benchmark」を使用しました。
Microsoft Office
PCMark 8を使って、Microsoft Officeの処理速度を計測します。オフィスソフトはマルチスレッドよりシングルスレッド依存のタスクになるため、基本的に第3世代RyzenやインテルCPUなら余裕です。
Microsoft Word / 平均処理時間
Wordの処理速度は、ほぼほぼシングルスレッド性能で決まっています。なお、Ryzen 7 3700Xが猛烈にWordで速いのは謎です。
Microsoft Excel / 平均処理時間
Excelの処理速度は、シングルスレッド性能が速く、全コア時でも4.9 GHzで動けるi9 10900Kがトップ。ただ、0.6秒と0.7秒の違いはほとんど体感できません。
Microsoft PowerPoint / 平均処理時間
PowerPointはCore i7 10700Kの次に、i9 10900Kでした。
ビデオチャット(VC)の処理性能
コロナウイルスの流行によって、テレワーク(在宅勤務)の導入が進んでいます。ビデオ会議に使われるビデオチャット(VC)ソフトも出番が増えてきたため、「ビデオチャットの性能」を検証します。
検証方法は「PCMark 10」のビデオチャットテストを使います。内容はビデオチャットを再生したときのフレームレート、顔認識の処理速度、エンコード(アバター着用など)の処理速度などが含まれ、総合スコアを算出できます。
PCMark 10 / ビデオチャットの総合スコア
ビデオチャットの総合的な性能は、9235点でi9 10900Kが最高スコアを更新。テストの中でもっとも重たい顔認識の処理速度で、スコアを更新しています。
なお、PCMark 10の開発元によれば、ビデオチャットを含む基本的なテストなら4100点以上あれば十分だそうです。つまり、ここに掲載したCPUは「スコアの差」こそあれど、実用上はどれを選んでも違いが分かるどうかは分かりません。
PCMark 10 / ビデオチャットの性能
顔認識やアバター着用など複雑なタスクをせず、ただビデオチャットを再生するだけなら性能は頭打ちです。
「IPC」でCPUの真の進化をチェック
最後は「IPC(クロックあたりの処理性能)」をテストします。IPCが高いとは、つまるところ「同じクロックなのに性能が高い」わけですから、CPUのクロック周波数を固定してベンチマークを行えばある程度は明らかにできます。
方法はシンプルで、クロック周波数を3.5 GHzに固定してCinebench R15をシングルスレッドモードで実行するだけ。
Cinebench R15 / シングルスレッド性能@3.5 GHz
これでIPCの違いをキレイに抽出できます。グラフを見て分かる通り、CPUの世代や設計が新しいほどIPCは改善されます。
Core i9 10900Kは第10世代とはいえ、基本的に第6世代のSkyLakeから大きくは変わっていません。コア / スレッドの増量、冷却効率を改善してのブーストクロック大盛りでなんとか性能アップをしているに過ぎず、IPC自体の変化はごくわずかです。
ライバルのAMD Ryzenは世代を更新するたび、着実に設計に改善を加えてIPCを向上し続けています。今はまだクロック周波数で優位性を発揮するインテルCPUですが、そろそろ限界な感を否定できないです。
Core i9 10900Kのゲーミング性能:確かに「最強」だけど・・・
ゲームで高フレームレートを出すなら、グラフィックボードの性能が重要です。しかし、グラフィックボードが高性能なほど、CPUの性能も影響が大きくなります。
現時点で最強のグラボである「RTX 2080 Ti」を使って、FF14:漆黒の反逆者ベンチマークを実行してみると、同じグラボなのに実際の性能に差が出るのが分かります。
これが「CPUボトルネック」と呼ばれる現象です。果たしてCore i9 10900Kは、RTX 2080 Tiの性能をどこまで引き出せるのか?・・・検証です。
Apex Legend
Apex Legends1920 x 1080 / 最高設定 / 射撃訓練 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
Apex Legendでは、i9 10900Kよりi7 10700Kの方がわずかに高速です。
Battlefield V
Battlefield V 1920 x 1080 / 最高設定(DX11) / 最後の虎 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
Battlefiled VはCPU負荷が大きいゲームでありながら、ハイパースレッディングが効きにくいゲームです。だからi7 10700Kやi9 10900Kよりも、i7 9700Kの方が安定したフレームレートでした。
CS : GO
Counter Strike : Global Offensive1920 x 1080 / 最高設定 / Dust II |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
CS:GOはどのCPUを使っても余裕で240 fps以上を出せており、わずかな性能差は実用上ほとんど意味を持ちません。
Call of Duty : Black Ops IV
Call of Duty : Black Ops IV1920 x 1080 / 最高設定 / Contraband |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
コールオブデューティーはマップ「Contraband」で計測。トップはi7 9700Kが譲らず、i9 10900Kはわずかな差で2番手に。
Fortnite : Battle Royale
Fortnite : Battle Royale1920 x 1080 / 最高設定 / ミスティ・メドウズ |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
フォートナイトはマップ「ミスティ・メドウズ」で、ゲーム内の正午(12時)頃に計測しました。
インテルCPUの方が効率よくフレームレートを伸ばせます。第3世代Ryzenは12コアあっても伸び切らず、トップはCore i9 10900Kです。10コアの効果なのか、若干フレームレートが落ちづらい印象です。
Overwatch
Overwatch 1920 x 1080 / エピック設定(100%) / 練習場 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
オーバーウォッチはどのCPUを使っても、平均240 fpsは余裕でオーバー。若干インテルCPUの方が伸びやすいように見えますが、実用上はほとんど関係ない性能差です。
PUBG
PUBG1920 x 1080 / ウルトラ設定 / 練習場 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
PUBGは練習場を走って計測。方向転換をする時は、すばやくエイムを振っています。この方法は体感するほどインテルCPUが有利になりやすいですが、裏を返せばRyzenの弱点です。
Rainbow Six Siege
Rainbow Six Siege 1920 x 1080 / 最高設定 / ファベーラ |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
レインボーシックスシージは「ファベーラ」にて計測しました。i9 10900Kは、インテルの公約通りトップクラスの性能を叩き出すものの、正直に言ってi7 10700Kで十分でしょう。
ARK Survival Evolve
ARK Survival Evolve 1920 x 1080 / 高設定 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
じわじわと日本国内でも人気が出てきたARK Survival Evolveも検証。なお、最高設定はあまりにも重たすぎて非現実的なので、ひとつ下の高設定でテストします。
結果はCore i9 10900Kがナンバー1を抑え、平均値だけでなく最低値(3%)も安定感があります。
FF14
FF14 : 漆黒のヴィランズ 1920 x 1080 / 最高品質 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
FF14(漆黒の反逆者)ベンチマークはスクエニ製のゲームだけあって、インテルCPUによく最適化されています。トップは当然Core i9 10900Kです。
ちなみに、ベンチマーク後に表示されるスコアは「22935点」でした。メモリのオーバークロックなど、特にチューニングをせずとも約2.3万点が飛び出てきたのは素直に驚きました。
Shadow of the Tomb Raider
Shadow of the Tomb Raider 1920 x 1080 / 最高設定(SMAA / DX11) |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」も、スクエニ製のゲームです。FF14と同様、Ryzenに最適化されていないのがよく分かる結果に。
ただ、若干ハイパースレッディングと相性が悪いゲームなので、i9 10900Kを持ってしてもi7 9700K(8コア8スレッド)と同等に並ぶのがやっとです。
モンスターハンターワールド
Monster Hunter World1920 x 1080 / 最高設定 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
モンスターハンターワールドはCPU負荷が重たいゲームのひとつです。だから10コアのi9 10900Kがてっきり更新するかと思いきや、フタを開けると先代のi9 9900Kや、1つ下のi7 10700Kの方が安定したフレームレートです。
モンハンワールドは8コア16スレッドがちょうど良く、10コア20スレッドだとタスクの割り振りがうまく行っていない可能性があります。
黒い砂漠
黒い砂漠 1920 x 1080 / リマスター品質 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
黒い砂漠は無料MMORPGでは、世界最高峰のグラフィックを誇るタイトルですが、ハイパースレッディングと相性が極めて悪いなど。ソフトの最適化は・・・ポンコツです。
トップは当然ハイパースレッディング非対応のCore i7 9700Kで、その次にHTT対応のi9 10900Kやi9 9900Kが続きます。今どきHTTがマトモに機能しないゲームも珍しい気がします。
なお、測定方法はゲーム内時刻を午前11:30~午後12:30(正午付近)に限定したうえで、負荷が重たい「首都カルフェオン」を馬で走るだけです。
黒い砂漠 1920 x 1080 / リマスター品質 |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
参考までに、ハイパースレッディングを無効化して比較したデータも掲載します。
意外にも10コアだとフレームレートが伸びないです。試しにアクティブコアを8個に減らして検証すると、平均160.3 fpsに改善したので、10コアは黒い砂漠だと多すぎる可能性が高いです。
他の大手サイトでも、ゲームによってはi9 9900KS(8コア)の方が高成績だった事例も確認されており、10コアは現状のゲームでは多すぎるのかもしれません。
平均パフォーマンス
平均フレームレート 1920 x 1080 / RTX 2080 Tiに対して |
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
ここまでの検証結果を平均パフォーマンスとしてまとめました(※ハイパースレッディングを無効化したデータは平均値から除外)。
Core i9 10900Kの平均フレームレートは、たしかにインテルの公約通り、かろうじて「最強」の座につきます。しかし平均値を見ると、価格が3万円も安い「i7 9700K」とわずか0.3 fps違うだけです。
ゲームを優先するなら、i9 10900Kはあまりに割高過ぎる選択肢で、予算とのバランスを考えるとi7 10700Kやi7 9700Kを選んだほうが良いでしょう。
余った差額で上位グラフィックボードや、オーバークロックメモリ(※DDR4-3200 @CL14またはDDR4-3600 @CL16がおすすめ)に投資したほうが、容易にパフォーマンスアップが可能です。
消費電力とオーバークロック
CPUの消費電力といえば、まず頭に浮かぶのは「TDP」です。しかし、TDPはあくまでも「これくらいの発熱量があるから、発熱量に対応したCPUクーラーを使ってね。」という意味合いの方が強く、イコール消費電力ではない。
よって本レビューでは電力ロガー機能のついた電源ユニットを使って、CPU本体の実際の消費電力を計測します。たとえば、電源ユニットから100 Wの電力が供給されていれば、CPUの消費電力は約100 Wと判断できます。
テスト環境 | ||
---|---|---|
電源ユニット #1システム全体 | 1200 W(80+ Platnium)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 | |
電源ユニット #2CPUのみ | 850 W(80+ Gold)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 |
電源ユニットを2台使ってCPUとそれ以外のパーツで供給を完全に分割しているため、CPUに給電している電源ユニットの計測値を見れば、CPU本体の消費電力が明らかになる仕組みです。
消費電力とワットパフォーマンス
消費電力は、Handbrakeで「Fast 1080p(x264)」プリセットでエンコードしながら測定します。10コア20スレッドCPUまでなら、この方法でCPU使用率は常時100%に張り付き、CPU本体の消費電力をほぼフルに引き出せます。
消費電力(+12Vレールの実測値)
Core i9 10900Kの消費電力は平均218 Wを叩き出します。TDPは125 Wなのに、実際の消費電力は軽々と200 Wを超えてくるのが、最近のインテルCPUです。
電力制限 | インテルの推奨値 | Z490 Taichiでは |
---|---|---|
PL1Power Limit 1 | 125 WPL1 = TDP | 4095 W※事実上の無制限 |
PL2Power Limit 2 | 156 WPL2 = PL1 *1.25 | |
TauTurbo Time Parameter | 56 秒 | なし |
ブーストクロック全10コア負荷時 | 4.35 GHz | 4.9 GHz |
なお、インテルのために一応説明すると、TDPの125 Wを軽々と超えるかどうかはマザーボード次第です。インテルの仕様書によれば、第10世代では125 W(TDPと同等)が電力制限で、ブースト時の電力制限は156 Wに設定されています。
ブースト維持時間(Tau)は56秒で、57秒後はTDPを遵守する設定が適応されて一気にクロックが低下します。今回使ったマザーボードは、規定値なんて無視してとにかくi9 10900Kをぶん回すタイプです。
だから消費電力はTDPの125 Wを突破して、平均218 Wに達しました。逆に言えば、ブーストクロックを維持しようとすれば、とてもじゃないですがTDPは守れないということ。
ワットパフォーマンス(動画エンコード時)
1ワットあたりの動画エンコード速度(= ワットパフォーマンス)は、もちろん第3世代Ryzenが圧倒的に優位です。
冷却効率の改善でCPU温度は冷えやすく
スペック編で解説したとおり、第10世代インテルCPUは「殻を分厚く、チップ本体は薄く」再設計され、冷却効率が大幅に改善したと説明しました。
CPU温度(中央値)
10コア20スレッドが4.9 GHzで動作するにも関わらず、CPU温度は8コアのi9 9900Kより約3℃高いだけです。240 mm簡易水冷を全力で回して、なんとか80℃に抑えられるレベルなので、熱いCPUの部類ではあります。
でも思ったよりは熱くなっていない印象です。薄型化したダイ、厚みの増したヒートスプレッダ、ちょっと大型化したダイ面積など。様々な対策が効果を発揮した結果でしょう。
高選別品は本当?オーバークロックを試す
マザーボードベンダーのMSIの調査によると、Core i9 10900Kは低い電圧で高クロック動作が可能な「高選別品」に当たる確率が、Core i5 / i7より5~10倍高いとのこと。
実際にi9 10900Kのオーバークロックを検証します。
クロック周波数は全コア5.1 GHz(コア電圧はBIOS上で1.280 Vを、ロードラインキャリブレーションはLevel 1を設定)で動作OKです。
10コア20スレッドが5.1 GHzで動作するので、てっきりCPU温度は90℃を超えるかと思いきや、むしろAuto設定より大人しい温度になりました。一方で、5.2 GHzは途端に必要なコア電圧が跳ね上がり、テストを突破できませんでした。
1.40 Vまで試しても5.2 GHzは安定しないため、5.2 GHz以上は全くダメな個体なのか、単に使っているCPUクーラーの冷却性能不足かもしれません。
消費電力はAuto時の約218 Wから、約204 Wへ減少。5.2 GHzは途中までしかデータを取れませんでしたが、消費電力は約260 Wに。200 Wを大幅に超えると、360 mm簡易水冷ユニットや本格水冷(DIY水冷)が欲しいところです。
クロック | コア電圧 | 最大温度 | 消費電力 | エンコード速度 | 効率 |
---|---|---|---|---|---|
Auto | Auto | 84.0 ℃ | 217.3 W | 92.3 fps | 0.42 fps |
4.90 GHz | 1.215 V | 71.0 ℃ | 176.3 W | 94.8 fps | 0.65 fps |
5.00 GHz | 1.250 V | 76.0 ℃ | 192.2 W | 95.4 fps | 0.50 fps |
5.10 GHz | 1.280 V | 80.0 ℃ | 203.7 W | 96.6 fps | 0.47 fps |
5.20 GHz | 1.370 V | 93.0 ℃ | 259.5 W | BSOD | |
5.20 GHz | 1.400 V | BSOD |
i9 10900Kは、定格で全コア4.9 GHz動作です。試しにコア電圧を1.215 Vに固定して、全コア4.9 GHzにすると消費電力は約176 Wへ激減、CPU温度も最大71℃に改善します。
エンコード速度もAuto設定より速くなったので、オーバークロックするよりもコア電圧を調整したほうが旨味は大きそうです。全コアを4.9 GHzに固定するため、シングル時の5.3 GHzは失いますが、ただのシングルスレッド番長です。
バランスを考えると4.9 ~ 5.0 GHzあたりで、電圧を調整するのが、CPU温度や消費電力的に扱いやすいと思います。
まとめ:何をするにも「中途半端さ」が目立つ
「Core i9 10900K」は、何をするにもとにかく中途半端さが目立つCPUです。
10コア20スレッドでマルチスレッド性能をアピールするにも、約1.2万円も安価で12コア24スレッドな「Ryzen 9 3900X」の方が、明確にお買い得です。
ゲーミング性能はインテルの公約通り、(ごくわずかな性能差で)最強です。しかし、ゲームによっては10コアは多すぎたり、8コアのi9 9900K / i7 10700Kの方が有利な場合もあります。価格を考えると、ゲーム用にもi9 10900Kは選びにくいです。
オーバークロックはさすがにCore i7より低電圧な感じはありますが、5.2 GHzが1.30 Vで動作することはなく、価格の割には面白みに欠けます。
「Core i9 10900K」のデメリットと弱点
- 初値があまりにも高い
- 未だに14 nmプロセス採用
- LGA 1200とIntel 400シリーズが必要
- 付属CPUクーラー無し
- クリエイティブ性能はRyzen 9 3900Xに劣る
- ワットパフォーマンスは時代遅れ
- 「PCIe Gen4」に対応しない
- シングルスレッド番長
- コストパフォーマンスが悪い
i9 10900Kのデメリットは以上のとおりです。
個人的に特にガッカリしたのが、シングルスレッド性能の割に、アプリケーションの動作スピードやゲーミング性能で目立った優位性を示せなかったこと。「シングルスレッド番長」と言ってもいいくらいに、最大5.3 GHz動作は役に立ちません。
「Core i9 10900K」のメリットと強み
- 最強のシングルスレッド性能
- ゲーミング最強CPUの一角
- 2コア増えて「10コア20スレッド」
- 内蔵グラフィックスを搭載
- CPU温度が大幅に冷えやすく改善
- 簡単に5.1 GHzまでオーバークロック可
- 「低電圧化」のメリットがある
- Core i7より「選別」されてる(・・・かも)
4.9 GHzで動作する10コア20スレッド、オーバークロックは5.1 GHzまでなら簡単、i7 10700Kやi9 9900Kに匹敵する最強クラスのゲーミング性能。などなど、性能だけを見ると、そこまで悪いCPUではありません。
問題は、相対的に見てi9 10900Kの立ち位置(ポジション)が微妙すぎることです。
クリエイティブ性能重視なら | Ryzen 9 3900X |
---|---|
ゲーミング性能なら | Core i7 10700K / i9 9900K / i7 9700K |
浮いた予算で・・・ | 上位グラボ / OCメモリを追加 |
Core i9 10900Kよりもっと安い価格で、同等かそれ以上のCPUを選べます。
クリエイティブ性能もゲーム性能もハイレベルに両立したい、というならi9 10900Kはギリギリ選択肢としてアリかもしれませんが、初値の時点だと割高感は否定できないです。
というわけで、個人的な評価は「B+ランク」で決まりです。「Core i7 10700K」は割と誰にでもオススメできるCPUですが、Core i9 10900Kはかなり微妙・・・ニーズに刺さるユーザー層は相当に限られるでしょう。
以上「Core i9 10900Kをレビュー:中途半端な完成度の10コアCPU」でした。
追記:1万円安くなった「i9 10850K」が登場
i9 10900Kの廉価版として、約1万円も安くなった「i9 10850K」が登場しました。i9 10900Kの選別落ちチップを使ったCPUで、スペックはブーストクロックが100 MHz低いだけ。
詳しくは↑レビュー記事を確認してください。コスパはかなり良くなってますが、i9 10900Kの立ち位置はもっと微妙なことに・・・。
冷却は忍者伍で余裕そうやな
お世辞にも冷え冷えとは言い難い爆熱電力食いCPUな印象
やはりこれと比較してもRyzen 9 3900Xの方がコスパに優れ汎用性が高い、という認識で問題ないでしょうか?
ぶっちゃけゲーミング性能を見ても大差ない気がしますし、汎用性の高さはryzenがピカイチなので結局ryzenに落ち着いてしまう気がします(笑)
ゲーム用途で3900Xを選んだらガッカリですよ。
3900Xはエンコ用ならお勧めですけど。
今までかなり微妙な製品でもA+を出してきたやかもちさんがB+出したって相当ヤベーぞ
ちもろぐがBランクと言っちゃうハイエンドCPUって所にも不味さが見えますねw
大体Aランク以上の評価されてた記憶しか無いですw
シングル5.3GHzなんてウチの9700kちゃんがオールコアで達成してるしゲーム性能も同じような物…つまりウチの9700kちゃんが最強なのだよ(((o(*゚▽゚*)o)))
Pen4の時代にさかのぼってないか?
犠牲にするものが多すぎますね
Z490 Taichi
4095Wは誤植では?
ASUSのマザボもPL1,PL2の設定が4095Wになるモードあるからおそらく誤植ではなくマザー側で便宜的に設定してる値で事実上の無制限という意味かと
10nmに移行できずに2コア増設でこの値段。せめてRyzenの+6千円〜8千円位で販売できれば、まだシングルスレッド番長としての面目も保てると思うのだけど。
https://cdrdv2.intel.com/v1/dl/getContent/615211
より
Recommended Valueが56、Hardware Defaultが1なので
Tauを56秒とするのであれば、標題は既定値ではなく推奨値とするのが正当では
ご指摘ありがとうございます!
推奨値のほうがニュアンス的に正しいので、修正します。
14nmXE++++++++++++++++++++++++++
2030年ごろまで14nmのままのintelかな?w
値段の高さは歩留まり悪すぎてこの価格じゃないと採算とれない
と、勝手に想像してるわ。今のryzen相手にして勝負できる価格帯じゃないっしょ・・・
Broadwellから5年以上使ってる14nmで未だに歩留まりが悪い
ってのは流石にありえんでしょう
色々言われるRyzenでも3900Xは499USDが6万切ってるわけで
488USDが7万円を超えるのは日本の輸入代理店の問題でしょ
マジレスしとくと日本では3900X(419USD)の方がぼったくり。
個人輸入だと送料もろもろ込みで請求5万切ってる。 ※ソニー銀行ドル決済の場合
全然違う
intelというか14㎚の限界点だな…。
10㎚が失敗して本当にもうダメダメだな。
あと2年、生き残れるか?intel
ゲーミング最強と謳っていたのでそこだけは楽しみにしていたのですが…
zen2を大きく引き離してくれると思っていたのですが残念です
やはり再来年に期待するしかないですね
いつも知人友人に説明する時にサイトや動画を見てもらっていて重宝してます!
最近は身近な人が配信や録画しながらgameする人が多くて、参考資料を探すのに苦労してます
お忙しいとは思いますが配信+gameでのbenchmark testなど更新して頂けると嬉しいです
次の記事も楽しみにしてます!
今回は主役がIntel側ですのでメモリの速度を合わせたと推測しますが、ZEN3コアのレビューの場合はZEN3のJEDEC定格のDDR4-3200(おそらく)で計測してほしいと思いました。
確か3900xと9900k比較記事の時にメモリをそれぞれの定格に合わせてましたね。
その時はコメントで比較するのであればメモリはクロックを合わせたほうが良い、と言うのがあったので今回は合わせたのだと思います。
この辺は比較する時悩ましいですよね。
あ~そういう事情がありましたか・・・ただZEN3でメモリ落とすと実際に使わない設定のベンチマーク比較になる気がして。
ゲームのフレームレートについて
“自作とゲームと趣味の日々”さんのように画質を中設定でやればしっかりと”最強のゲーミングCPU”に仕上がっているようです。
中設定でゲーミング最強を名乗られてもね…
中設定でもゲームによっては最高以上ですのでその語呂だけで考えるのも・・・
メモリ速度を上あげれば上げるだけ目覚めるという意味ですからね。
B+評価でもかなりおまけしてもらった感がある。
14nmを卒業しないでいつまでも++++シングル番長・・・。
まさか次の世代も14nmで行くつもりなんじゃ・・・。
そのまさかで11世代Rocketlakeも14nmです
これぞまさにゴリ押しって感じのCPU
NVIDIAで例えるとGTX480やな
大変参考になります。
発熱的にOCなどせず、ゲームと軽いエンコード使用なら
Noctua NH-D15 や Deepcool Assassin III であたりで
使っても問題ないて感じですかね?
辛口でございますな
AMDがまともな競争相手になったのが大きいなあ
やはりどっちも追い詰められるとCPUが爆熱になるのは今も昔も変わらんなぁ
とっととintel ボコボコにして焦らせて欲しい
FX-9590の再来。しかもそれをintelがやってしまうとは。ただただ残念です。
次のRocket LakeではSkylakeの焼き直しから脱却するようですが、それでも14nmは継続するので消費電力については絶望的です。さらに、時期から考えるとZen3とぶつかるはずなので、そこで返り討ちに遭う可能性も…
今の状況は インテルの生産プロセス開発失敗が 起因してるので
どれだけ 効率の良い コア設計しても 生産プロセス2周遅れのハンデは
覆すことは出来ないでしょう。
この状況を 覆すには お金の力で TSMCの最新プロセスを押さえて
そこで 作ってもらうことですが 利益50%と言われる利益率を抑えたいのなら
風上から風下まで押さえてる今の仕組みのままでないと厳しいので
しばらくは AMDが優勢になるのは 仕方ないですよね。
負けるのがわかってて発売するインテルはどんな気持ちなんでしょうね。
インテルはAMDなんかどうでもいいのです。そればかりかK付きモデルが失敗しようと関係ありません。
大口発注先である普通のパソコンメーカーはビジネス用PCにryzenを絶対採用しません。勝負にならないAMDなど全く相手にしません。自作向けcpuはインテルの売上では誤差の範疇です。K付きモデル等どうでもいいのです。
インテルにとってはセレロンやi3が良いなら安泰です。
補足です。インテル様にとってはK付きモデルもオマケです。ゲームなんか捨てても何も変わりません。セレロンやi3の方が余程稼いでます。
ゲーマーやオーバークロックを捨てる可能性はあります。
12コアというか16コアの存在が効いてる分、ZEN+よりは良いがゲームで旧i5にすら勝てないのが痛いZEN2。
まだインテルを選ぶ要素が結構大きいが、それも7nm EUVの本命ZEN3、それかプラットフォームが変わる可能性大の割と早くでそうな5nmのZEN4で変わるかなと期待。
デスクトップ向けZEN3は7nmEUVでなくて5nmらしい。
発表は9か10月予定だがそのころ量産開始され、来年にずれ込むがQ1 1月のCES2021ごろには実発売を予定しているらしい。
ZEN2より明確に性能を上げそうですね。
>そのまさかで11世代Rocketlakeも14nmです
>>次のRocket LakeではSkylakeの焼き直しから脱却する
IPCがスーパー進化して、クロック落としても処理性能が向上すれば
14nmでもワンチャンあると思います。そう願います。
12nm(Intel14nmより太い)のRTX2000シリーズが
7nmのRadeon7やRX5000シリーズを圧倒してるので
微細化が全てというわけでもないからね
流石に7nm相手に14nmではかなり不利だからIPCの向上でクロックを下げるというのも限界あると思いますが。やっぱり10nmの遅れが痛い。
TSMCの7nmや5nmで製造できれば大化けしそう。
あとRTXはビックダイで高クロックでも12nmで良いのはマレなケースだと思います。
エンコの速度もそこそこ重視しつつハイエンドグラボを使うならこいつが筆頭でしょうけど、Turing世代のNVEncを使うならi5やi7のK付きがOCしやすいしで十分という現実。
CPUエンコならたとえ5.2GHzで回しても3950Xが確実に上でしょうし。
こいつのような発熱が高いCPUは,mini-ITXでの運用は大丈夫なのでしょうか?
ケースはera itxを検討しているのですが・・・
インテルの「推奨値」を適用すれば、なんとか運用できる可能性があります。
・PL1 = 125W
・Tau = 56秒
Z490 Taichiは推奨値を無視するので200Wオーバーですが、設定からインテルの推奨値を適用すれば、発熱は抑えられます。設定を125Wではなく、95Wにするのも選択肢です。
ただし・・・TDP制限を掛けると当然クロック周波数も下がるので、性能は大人しくなります。
回答ありがとうございます。
最上位モデルを控えめに運用しては意味がないですね…
今回はサイズ優先なので、大人しくミドルスペックのCPUを検討してみます。
これからもレビューよろしくおねがいします!
Ryzenの神コスパに対して爆熱ごり押しで勝負するのはやっぱりなんか違うよなぁ
お疲れ様です!
面白い記事でした
コスパならGPU内蔵でQSVとかも使えるi5 8400が1万円台まで下がった時がベストだったような気が・・・
TDP 65W系では実消費電力が低くてグリスバーガーで銅芯ない極少リテールクーラーで3.8GHzから3.9GHzにOCでも冷え、ゲーミングはまだZEN2より基本的に速いしで。
nmの後ろの+はあと何個つけば次の世代にいけるのか…
そろそろAMDの統治時代かな
フルHDだけでの検証はあまりにも差がなくて意味ないですね、
4Kでしてみてはどうでしょうか。
4KにするとCPUではなくグラボ側に負荷が掛かってくるので、フルHDより性能差は出なくなります・・・。ボトルネックを計測する目的でやるなら、画質を落とす、解像度を落とす、でしょうね。
ただ、ぼくの労力的にそこまで検証する時間が無いのが現実です。ご期待に添えず申し訳ないです。
第11世代ではcpu面積を二倍にしてryzenを圧倒w
いつも勉強になる情報を読ませて頂いております。
さて、テスト環境「ちもろぐ専用ベンチ機」のところで1つ気になる点が。
何故、前(9)世代のSSDを「Samsung 860 EVO」にしているのでしょうか?
(Core i7 10700K/Core i5 10400Fの記事でも「Samsung 860 EVO」でした)
純粋にCPUを比較するなら可能な限り環境は同じにすべきかと感じますが
前(9)世代では「Samsung 970 EVO Plus」は使えなかったでしょうか?
以上です。
AMD勝ったな風呂入ってくるwww
今日は「Core i9 10900K」のデメリットと弱点へ真剣に噛みついて行きます。
・初値があまりにも高い
・未だに14 nmプロセス採用
・ワットパフォーマンスは時代遅れ
・クリエイティブ性能はRyzen 9 3900Xに劣る
で、7nmのryzenは全コア5ギガで動かせますか?
・LGA 1200とIntel 400シリーズが必要
・付属CPUクーラー無し
・コストパフォーマンスが悪い
オーバークロックモデルは貧乏な方は購入禁止です。私はいつ壊れてもいいようにk付きは毎回二個買っています。
・「PCIe Gen4」に対応しない
まったく意味がわかりません。RTX3080でも違いは全くありません。
・シングルスレッド番長
最高の誉め言葉ありがとうございます。
インテルのオーバークロックモデルは富める者の贅沢です。
10900KにはZ490E-ATXマザーと水冷で最上を味わいましょう。
インテルぅ~最高!!!
低学歴のイキりって感じ。
2点。
>14 nmプロセスを4世代に渡って引きずってるので
(どうかBroadwellちゃんのことも忘れないであげて・・・)
2021年でのメリットは、これを搭載したBTOがセール価格になっていることですかね。
[…] Core i9 10900Kをレビュー:中途半端な完成度の10コアCPU […]