ゲーミングモニター選びの沼にハマると、「Nano IPS」や「Fast IPS」が高性能らしいと気づきます。しかし、実際はどれくらい高性能なのか?
本記事では筆者が実際に測定したデータを読みながら、代表的な高性能IPSパネルである「Nano IPS」「Fast IPS」「IGZO IPS」の3つについて、画質や性能を分かりやすく解説します。
(公開:2023/6/1 | 更新:2023/6/1)
ざっくり3種類ある高性能なIPSパネルたち
パネル名 | ざっくり解説 |
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ブランド名:Nano IPS 韓国の大手液晶パネルメーカー「LG Display」が製造する、高速応答かつ広色域なIPSパネルです。コントラスト比の低さが主なデメリット。 | |
ブランド名:Fast IPSなど 台湾の大手液晶パネルメーカー「AU Optronics(AUO)」が製造する、高速応答かつ広色域なIPSパネルです。Nano IPSよりコントラスト比が高いのが特徴。ブランドネームの多さがある意味で弱点。 | |
ブランド名:IGZO IPS 三重県に本社を置く日本の液晶パネルメーカー「Sharp(SDTC)」が製造する、高速応答かつ広色域なIPSパネルです。省電力性に優れているのがメリット。 |
日本国内で入手しやすい高性能IPSパネルは、ざっくり以上の3つに分類できます。
3つともに共通するキーワードが「高速応答」と「広色域」です。ざっくり説明すると、高速応答 = 応答速度が速くて残像感が少ない、広色域 = 表示できる色が広く色鮮やかです。
次に3つともに共通していない部分が「コントラスト比」だったり「省電力性」を挙げられます。微々たる差の省電力性は置いておくとして、コントラスト比は割りと重要です。
同じIPSパネル技術でも、Nano IPSのワーストケースとFast IPSのベストケースで約2倍も違います(※2倍といっても、白浮きの程度がわずかに変わるくらいでVAパネルほど劇的な性能差はありません)。
LG Display製「Nano IPS」
(>の字型のピクセル配列が特徴的なNano IPSパネル)
Nano IPSの解説 | 27インチ | 32インチ |
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メリット |
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デメリット |
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韓国の大手液晶パネルメーカーLG Displayが製造する「Nano IPS」は、とにかく応答速度の速さに定評があります。
ちもろぐの実測では、27インチ型と32インチ型どちらも平均3ミリ秒台を叩き出しており、IPSパネルの中でも上澄みに位置づけられるトップクラスの高速IPSパネルです。特に32インチ型でも速いのが大きな強み。
(LG 32GQ950-Bの色域カバー率)
表示できる色の広さを示す色域カバー率も、他社の高性能IPSパネル並に広いです。HDRコンテンツで重要な「DCI P3」で90%以上がほとんどです。
低価格な普通のIPSパネルがDCI P3で75%前後しかカバーできないため、90%以上を表示できる性能は文句なしに「広色域」といえます。
- 応答速度が速くて残像感が少ない
(実測で平均3ミリ秒台) - 表示できる色がかなり広い
一方で、高速応答かつ広色域なNano IPSにも弱点があります。他の高性能IPSパネルと比較して悪目立ちするデメリットが、コントラスト比の低さです。
この後に解説するFast IPSやIGZO IPSが1200~1500:1に達している中、Nano IPSは良くても950:1程度にとどまります。ワーストケースだと700:1近くまで下がる場合もあり、妙にコントラスト比が低いです。
・・・LG Displayもコントラスト比の低さを自覚しているのか、2022年から改良版の「Nano IPS Black」パネルを出していますが、最大60 Hzどまりで応答速度も非常に遅いです。
もうひとつの目立った弱点が価格の高さです。Nano IPS搭載をアピール製品(LG UltraGearなど)の価格は全体的に高く、コストパフォーマンスでやや劣っています。
「DELL S2721DGF」など、実はNano IPSが入っている系のゲーミングモニターを狙うのがコツです。
- 他と比較してコントラスト比が低い
(実測で平均3ミリ秒台) - Nano IPS搭載モデルは価格が高い
AU Optronics製「Fast IPS」
(くの字型のピクセル配列が特徴的なFast IPSパネル)
Fast IPSの解説 | 27インチ | 32インチ |
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メリット |
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デメリット |
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台湾BenQグループの傘下にある、大手液晶パネルメーカーAU Optronics(AUO)が製造する「Fast IPS」は、Nano IPSと同じく高速応答と広色域で知られる高性能IPSパネルです。
Nano IPSよりも先進的な技術を一足先に導入しており、ハイエンドモデル向けのFast IPSパネルでは「量子ドット(Q-dot:Quantum Dot)」フィルターが実装されています。
(INNOCN 32M2Vの色域カバー率)
量子ドットは表示できる色の広さをさらに強化する技術で、HDRコンテンツで重要な「DCI P3」カバー率がほぼ100%に、4K HDRコンテンツで重要な「Rec.2020」カバー率で85~89%に達します。
Nano IPSやFast IPSを広色域パネルと呼ぶなら、量子ドット搭載のQ-dot Fast IPSはまさに超広色域パネルと呼べるでしょう。
応答速度もかなり速いです。27インチ型で平均3ミリ秒台で、おおむねNano IPSに匹敵する性能です。ただし、32インチ型は全体的に遅めで、量子ドット搭載モデルだと平均5~6ミリ秒台に低下します。
一方で、Nano IPSよりコントラスト比が全体的に優秀な傾向があります。コントラスト比1000:1以上が多く、ベストケースで1500:1に達するFast IPSパネルも確認済みです。
- 応答速度が速くて残像感が少ない
(実測で平均3ミリ秒台) - 表示できる色がかなり広い
- 量子ドット(Q-dot)版あり
- コントラスト比がやや高い
弱点が少ない高性能IPSパネルですが、唯一の問題点が複雑なブランド名です。
「Fast IPS」表記はあくまでもよく見かけるブランド名で、AU Optronics側は「AHVA(Advanced Hyper Viewing Angle)」パネルと命名しています。
AHVAの「VA」がIPSパネルと関係ないVAパネルを連想させるため、分かりやすさ重視でメーカー各社が割りと自由な表記をしているのが現状です。いくつか例を挙げると・・・
- Fast IPS
- SS IPS(Super Speed IPS)
- Rapid IPS
- AHVA
などを日本でよく見かけます。
そして最もややこしいのが、(AHVA表記を除く)上記3つのブランド名が記載されているからといって、必ずAHVAパネルが入っていると断定できない場合が多々ある点です。
- 統一されていない複雑なブランド名
(Fast… Super Speed… Rapid…) - パネルオタクじゃないと狙って買えない
(MOBIUZ EX3210Uは量子ドットFast IPSを搭載する高画質ゲーミングモニター)
Sharp製「IGZO IPS」
(くの字型のBGR配列が特徴的なIGZO IPSパネル)
Fast IPSの解説 | 27インチ | 32インチ |
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メリット |
| 現行モデルなし |
デメリット |
| 現行モデルなし |
三重県に本社を置く日本の液晶パネルメーカー「Sharp(SDTC)」が製造する「IGZO IPS」パネルも、他と同じく高速応答かつ広色域なIPSパネルです。
かつてAppleにRetina Display用の液晶パネルを供給していた時代もありましたが、2023年現在では普通のゲーミングデバイスメーカーに液晶パネルをOEM供給しています。
たとえば、GIGABYTEやmonopriceなど海外メーカー、グリーンハウスや恵安(KEIAN)など日本の中小企業メーカーなどです。DELLやBenQなど大手有名メーカーで採用事例がほぼ無いせいで、IGZOパネルの知名度は非常に低いです。
筆者は「GREEN HOUSE GH 27」と「KEIAN KPGM270」を実際に入手して、IGZO IPSパネルの性能を調べました。結果、Nano IPSやFast IPSに匹敵する性能を確認済みです。
(KEIAN KPGM270の色域カバー率)
HDRコンテンツで重要な「DCI P3」カバー率で95%前後、Fast IPSに匹敵します。ゲーム用途であまり関係が無いものの、「Adobe RGB」カバー率が100%に達しているのはNano IPSやFast IPSで見られない特徴です。
Adobe RGBをフルカバーできる性能なら、ゲーミング用よりもクリエイター向けモニターで高い市場シェアを持っているかもしれません(※筆者の推測ですが)。
応答速度もかなり良好です。Nano IPSやFast IPSと同じく平均3ミリ秒台で安定します。ベストケースで平均2ミリ秒台を記録した個体もあり、他社の高性能IPSパネルにまったく引けを取らないです。
なお、性能そのものはNano IPSやFast IPSと同等レベルのIGZO IPSパネルですが、他社と大きく違っている点が「BGR配列」です。
一般的に液晶パネルは「RGB配列」を使うのがスタンダードで、水平方向に正反対な「BGR配列」の液晶パネルは珍しいです。BGR配列に対応するWindows環境ならまったく問題ありません。
BGR配列に対応していない可能性が高いMacOS環境だと、BGR配列の原因のテキストフリンジ(文字のぼやけ)が引き起こされるリスクがあります。
- 応答速度が速くて残像感が少ない
(実測で平均3ミリ秒台) - 表示できる色がかなり広い
(Adobe RGBなら100%!) - 省電力性に優れています
IGZO IPSはFast IPSに匹敵する応答速度と広色域ですが、コントラスト比は平凡です。
1200:1前後まで出せるFast IPS並の個体もあれば、800:1程度しか出せないNano IPSクラスの個体も見られます。目立ってコントラスト比に優れている傾向は無いです。
- コントラスト比は平凡
- BGR配列はMacOSで「文字ぼやけ」のリスク
(GH-GLCC27WA-BKはIGZO IPSパネルを搭載する高コスパゲーミングモニター)
※IGZOパネルはSharp(SDTC)の液晶パネルですが、パネルの製造自体は海外拠点かと思われます。
「普通のIPS」パネルとざっくり性能比較
安価なゲーミングモニターで使われているブランド名がない「普通のIPS」と、「Nano IPS」「Fast IPS(AHVA)」「IGZO IPS」の性能をざっくり比較した表です。
普通のIPSには様々なパネルサイズやメーカーが含まれ、玉石混交のデータです。
平均的に見て、普通のIPSパネルは応答速度が平均5~6ミリ秒前後でそれほど速くないし、表示できる色の広さもDCI P3で70~80%台(Rec.2020で60%未満)にとどまります。
(普通のIPSパネルは色域がそれほど広くない)
今回挙げた高性能IPSたちは、どれもDCI P3で90%超えの広い色に対応し、応答速度も27インチ型であれば互角レベルです。
- Nano IPS:ド定番の高性能IPSパネル
(価格はやや高めですが迷ったらこれで) - Fast IPS:欠点の少ない高性能IPSパネル
(Nano IPSより安くてコスパがいい) - IGZO IPS:日本メーカーの高性能IPSパネル
(Fast IPSより安くてさらにコスパ良し)
大きなハズレなく期待通りの性能を提供してくれるIPSパネルの安牌モデルです。
ブランド名の記載がない普通のIPSパネルでも、BOE製のIPSパネルは応答速度が非常に速い傾向があります。ただし、どのゲーミングモニターに高速応答なBOE IPSが搭載されているか、事前に確かめるすべはありません。
WQHD~4Kモデルになると、Innolux製のIPSパネル(ブランド名:Innolux AAS)がNano IPSなどに匹敵する性能を出せていたり、IPSパネルの世界はかなり複雑です。
よって、ブランド名である程度事前に判断ができる「Nano IPS」「Fast IPS」「IGZO IPS」は、ゲーミングモニター選びを格段とラクにしてくれる貴重な存在と評価できます。
まとめ:迷ったらNano IPSやFast IPSでいい
(Nano IPS搭載のLG 32GQ950-Bで4K HDRゲーミング)
今回の解説で、パネルオタクから定評のある「Nano IPS」と「Fast IPS」がぶなんに正解な高性能IPSパネルと分かりました。
ついでに日本メーカーのSharp製パネル「IGZO IPS」も、定番の高性能IPSパネルに匹敵する性能を持つ、隠れ高性能IPSパネルと理解できたはずです。
色鮮やかで高画質、応答速度が速くて残像感の少ないIPSパネルを選ぶなら、とりあえず上記3つのブランド名から選ぶとハズレづらいでしょう。実際の測定レビューも参考にすると確実です。
Nano IPS搭載のゲーミングモニターを紹介
「S2721DGF」はセール時に4万円台まで値下がりする、Nano IPSパネル搭載のWQHDゲーミングモニターです。Nano IPSが入っていると広く知られており、根強い人気があります。
「279M1RV/11」はNano IPS Oxideパネル搭載の4K HDRゲーミングモニターです。フィリップスの知名度が低いせいなのか、スペックの割に価格が安いです。
「32GQ950-B」はLG純正モデルUltraGearシリーズのフラグシップモデルです。ATW偏光板を使った特殊なNano IPSパネルを搭載します。4Kで最大160 Hz、Display HDR 1000に対応するハイエンド機です。
Fast IPS搭載のゲーミングモニターを紹介
「MAG274QRF-QD」は量子ドット技術を使った、Q-dot Fast IPSパネルを搭載するWQHDゲーミングモニターです。6万円台の価格ながら、圧倒的な高画質が評価されてベストセラー機に。
「27M2V」は筆者が愛用しているモニターの1つです。Q-dot Fast IPSパネルに、2304個のMini LED(1152ゾーン分割のローカル調光)をぜいたくに詰め込み、本物のHDR 1000を表示可能にした次世代ゲーミングモニターです。
あまりにも高画質で、普通のNano IPSやIGZO IPSで満足できない体に・・・。
「32M2V」も筆者が愛用しているモニターです。27M2Vの32インチ版ですが、応答速度が6ミリ秒台と遅いのがデメリット。画質はほぼ互角クラスで、本物のHDR 1000も表示できます。
IGZO IPS搭載のゲーミングモニターを紹介
「GH-GLCC27WA-BK」は、日本の中小企業グリーンハウスが販売しているWQHDゲーミングモニターです。IGZOパネル搭載で、シンプルに高画質かつ高速応答な万人向けモニターです。
「KEIAN KPGM270」は、楽天市場で2万円台から買える激安WQHDゲーミングモニターです。IGZOパネルを搭載しており、4~5万円台のNano IPSモニターに匹敵する画質と応答速度がメリット。
つまり、コスパが壊れています。
以上「普通のIPSパネルと「Nano IPS」「Fast IPS」は何が違う?【画質や性能】」について解説でした。
4Kでおすすめなゲーミングモニター
最新のおすすめ4Kゲーミングモニター解説は↑こちらのガイドを参考に。
4KでおすすめなゲーミングPC【解説】
おすすめなゲーミングモニター【まとめ解説】
igzoパネルの最大リフレッシュレートの表記が170hzになっていますが180hzではないでしょうか?
横から失礼しますがLQ270T1JG04という240HzのIGZOパネルもあります
過去に販売されていたGIGABYTEのAORUS FI27Q-Xで採用されていたようです
DELLのS2721DGFはメーカー記載だとFast IPSになっているのですがnano IPSなのでしょうか?
ブランドパネルは商標の関係で他メーカーは名前使えなかったりするから表記が曖昧になりがちなので何が何だか……
画面焼けしない・有機ELの2倍の耐久性・安いというメリットが大きいのでモニタは液晶から選ぶのを常にしている身としてはこういう液晶同士の比較記事は助かります
正直、自分としては保証は5年が基準だなぁ。
パネル自体は耐久性は結構問題無くても
裏側の基盤、配線の工作精度で寿命かなり変わるし
大きいテレビが有機ELを採用してて、小さいスマホもそう
なのに、その間のサイズであるPC用ディスプレイが採用しないのは何故なんでしょ。
ASUSが最近採用してますけど他が追従してない
有機ELはカラー液晶と比較して寿命が約半分、画面の焼き付きが発生するというデメリットがあるため、パソコン本体だけを交換してモニタは長めに使うという運用をするデスクトップパソコンとは相性が悪かったりします。テレビと違ってデスクトップ画面をずっと表示させることも多いので画面の焼き付きも発生しやすいですし。
反面、有機ELは薄型低消費電力というメリットもあるので高級ノートパソコンにはそれなり採用されていたりします(仕事で使うと長時間同じ位置にアイコンが出っぱなしって状態は結構あるのでやめてくれよと思ってしまいますが)。
よく騙されている人がいますが消費電力は有機ELのほうが高いです
色か濃いためぱっと見綺麗に見えますが焼付きやすく白も汚く故障しやすい初心者騙しの製品です
まず固定表示が多いPC用は焼き付く可能性が高いパネルはリスキーですね。
スマフォと比べて画面のサイズが必要で、TVと比べて視聴距離が短いのも、焼き付きの目立ち加減差以外にもコストも含めた適正でまだ不利。
加えて液晶も進化していて実質必要十分遜色ないコントラスト表現ができるモデルもあったりで、特にPC用途でデメリットが特にない状況。
寿命も含めた製品保証の観点も含めて、技術的課題がまだあるからでしょう。
60 Hzしか出せないのでNano IPS Blackはゲーミング向けではないようですが、クリエイターだとどうなんでしょうね。
32UQ850-WはHDR 400しかないもののコントラストは高くて、色域が広くやキャリブレーションができる割には10万円以下なので性能が気になりますね。
素晴らしい比較解説ありがとうございます。
IPSパネルのコントラスト問題についてはそもそも触れなかったり、あるいは具体的数値を出さない記事が多い中で、これだけ詳しく言及されているのは貴重で有り難い限りです。
もちろんパネルの良し悪しを比較する上ではひとつの要素に過ぎませんが、素の表現力を示す大事なポイントであることは間違いないので、今後も着目していただけると幸いです。
同じ120Hz同士のIGZO のアクオスR3とiPad Pro のProMotionと比較しても残像感違い過ぎですし
(正直iPad Proが応答速度遅すぎて表示が溶けてる)
IGZOはもっと採用されてもいいとおもうわ
iiyamaのゲーミング液晶モニターもレビューして欲しいです!