「BenQ XL2411P」を実機レビュー:コスパ最高の入門機かも。

価格は3万円前後。144Hz駆動のモニターとしては「ほぼ最安値」…なのに高機能で良い感じ。

ハイスペックなゲーミングPCを手に入れたり、ヘッドセットやマウスを揃えだすと「ゲーミングモニターも欲しいかも。」って考え出すよね。というわけで、アマゾンで一番人気のゲーミングモニター「BenQ XL2411P」をレビューするよ。

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「BenQ XL2411P」って?

【ゲーミングモニターの解説】BenQ XL2411

ディスプレイメーカーとして(個人的に)知名度が高いと思っている、台湾のBenQが興したゲーミングブランド「ZOWIE」。そのゲーミングモニターシリーズである「ZOWIE XL」のエントリーモデル(ライトゲーマー向け)がXL2411Pです。

仕様(カタログスペック)

BenQ ZOWIE XL2411P
画面サイズ24 inch映像出力1x DVI-DL / 2x HDMI / 1x DisplayPort 1.2
アスペクト比16:9‎エルゴノミクスチルト(-5°~20°) / スイベル(左右45°) / 昇降(130mm) / ピボット(右90°)
解像度1920 x 1080VESA規格100mm x 100mm
画素密度91.8 ppi機能Black eQualizer / EyeCare / Color Vibrance
応答速度1ms G2Gコネクタ端子ヘッドホンジャック
コントラスト比1000:1‎‎スピーカーなし
輝度350 cd/m2付属品電源ケーブル(約1.8m)
DisplayPortケーブル(約1.8m)
ドライバーCD
マニュアル/クイックスタートガイド
保証書
視野角170° / 160°重量5.8 kg
パネルTN寸法570 x 429~559 x 219‎
表示色約1677万色
リフレッシュレート144 Hz

エントリーモデルとは言うが、そのスペックは恐らく多くのゲーマーにとって満足の行く仕様に仕上がっています。画面サイズは24インチで、解像度は1920 x 1080。最近は4Kゲーミングという言葉も聞くようになってきたが、FPS / TPSゲーマーにとってはまだまだ「フルHD」が主流なので良いと思う。

応答速度は最速で1ミリ秒(GtoG)。パネルの種類は「TN」で、高速で残像が少ない映像を安価に実現している。ゲーミングモニターの要になるリフレッシュレートは「144Hz」。そして単なる144Hzだけでなく、ゲーマー向けの独自機能を2つ搭載しています。

  1. Black eQualizer
  2. Color Vibrance

「Black eQualizer」はいわゆる明度設定とは違い、暗いところだけを違和感なく明るくすることで、暗所の視認性を高める機能。「Color Vibrance」は表示されている色を、ハッキリと表示させる機能。赤はより赤に、青はより青に表示されるので、ReShadeのような感じになる。

まぁ…実際にこの2つの機能がどこまで役立つのか(=体感できるのか)については、後ほど検証していく。謳い文句だけで実際には大して役に立たない機能だったら…困るからね。

BenQ XL2411Pを実機レビュー

付属品と組み立て

付属品は必要最小限にまとまっています。

  1. モニター本体
  2. スタンド
  3. Display Portケーブル
  4. 電源ケーブル
  5. 説明書 / ドライバーCD

144Hzを実際に表示させるために必要なDisplay Portケーブルはちゃんと付属している。最近のグラボはHDMIよりDP端子の方が多いので、さほど問題にはならないですね。

付属のスタードガイドブックは図解がとても親切なので、XL2411Pの組み立てや使い方に困ることはまず無い。VESAスタンド(100mm x 100mm)を使う場合の方法も書かれているので、本当に親切なガイドだと思う。

組み立てはスタンドとモニター側の支柱をネジでつなぐだけ。ドライバーがあるとラクだけど、無くても回せるようにピンが取り付けてあります。極めてシンプルな組み立て手順ですね。

外観をチェック

XL2411Pは、フレーム部分も含めて筐体全体に使われている素材がとてもマットなのが特徴。ゲームに集中してもらうため、光を反射したり、何かが映り込まないようにするのが狙いらしいです。

背面はシンプルです。上の方に排熱用のスリットと、ZOWIEのロゴマークが。下の方には各種コネクタ類へアクセス出来るようになっています。

左側に電源コネクタ。XL2411Pは最大で45Wも消費するので、けっこうゴツい電源コネクタが取り付けられていますね。

右側に入力用コネクタが3つ。画像左から順番に「Display Port 1.2」「DVI-DL」「HDMI」です。必要十分なコネクタだし、大抵のグラボはこの3種類の出力端子を備えるので特に困ることはないだろう。

画面の左側に「ヘッドホンジャック」(3.5mmプラグ)がある。自分はマザーボードの端子に直結したり、USB DACを経由したりするので出番が無かったが、役に立つ人はいるかもしれない。

コントロールボタンは5つ。ここからOSDを操作して、Black eQulizerやColor Vibranceの調整やプロファイルの作成(最大3個)などが出来る。

エルゴノミクス

  • チルト(-5°~20°)
  • スイベル(左右45°)
  • 昇降(130mm)
  • ピボット(右90°)

XL2411Pのエルゴノミクスは4種類。モニターの機能として非常に多い方かと。

昇降はモニターの支柱の後ろにあるボタンを押しながら引き上げることで、最大130mmの高さまで昇降する。

こんな感じ。結構スムーズに昇降してくれる。

130mmまで昇降すれば、ピボット機能も使える。右方向へ最大90°まで。ただし、傾けてもWindows内の画面は勝手に傾かないので、先にディスプレイ設定から縦方向を指定しておく必要はある。

チルトは下方向へ5°、上に20°傾き可能。昇降と組み合わせることでかなり柔軟な設定が出来るので、エルゴノミクスはかなり優秀だと思います。

144Hz駆動と残像(ボヤけ)

XL2411Pのリフレッシュレートは「ネイティブ144Hz」。1秒間に最大144枚のフレームを出力可能なので、CSGOやRinbow Six Siegeなど、割りとカンタンに3桁フレームレートが出てしまうゲームでその性能をフルに発揮しやすい。

もちろん、人気のPUBGでも十分なマシンスペックがあれば(またはグラフィック品質を妥協すれば)100fps以上は意外と出てくれるので、144Hzを活用するのはそこまで難しくない。

次にボケ(残像)をチェックしたけれど、XL2411Pの応答速度はかなり速いかも。多少ボケているけれど、割りとUFOはクッキリと見えている方なので実用上はほとんど問題ないレベル。実際ゲームプレイ中だと、めちゃくちゃクッキリ動いているように見えるからね。

ちなみに応答速度が14ミリ秒のモニター(IPSパネル)だと、UFOの姿はここまで伸びてしまいます。パッと見でXL2411Pの5倍くらいは残像が伸びているように見えますね…。

暗所を見やすくする「Black eQualizer」

BenQ XL2411Pの目玉機能の一つ「Black eQualizer」の効果をチェック。

最大値の20レベルにすると、草むらに落ちた影や窓から見える室内がよく見えるようになっていることが分かる。にも関わらず、画面全体が真っ白に明るくなっていない。暗いところをだけを上手いこと明るく出来ていると感じますね。

10レベルに落とすと、全体的に色味が鮮やかになって暗いところはかなり暗くなった。PUBGのように屋外で十分に日照があるゲームだと、10レベルでも十分かなぁ。

逆にR6Sのファベーラ(夜間)みたいな暗いマップなら、Black eQualizerを上げても良いかも(上記画像のBlack eQualizerは5レベルなので、影になる部分が非常に暗く表示されていると思う)

ちなみに、Black eQualizerを抜くとこのような画面になります。20段階と比較すると、影の暗さの差は歴然。普通のモニターで出来る明度設定だと、全体がつられて明るくなるが、この機能はそこまでつられずに暗所を明るく出来ることがよく分かった。

確かに、BenQの謳い文句どおりの機能に仕上がっているみたいだ。

色を見やすくする「Color Vibrance」

もう一つの目玉機能が「Color Vibrance」。「色の鮮明さ」と訳されている機能で、普通のモニターで出来るコントラストや色温度といった設定とは違い、それぞれの色を更に濃くするような機能になっているのが特徴。

試しに色の鮮明さを20レベルにすると、その差が一発で分かるかと。オレンジ色は更にオレンジ色として強調されているし、草むらの色も際立って、地面が見えやすくなったように感じる。あと、一番奥の建物の人物の落書きにも注目。

Color Vibrance:10レベル(初期設定)と比較してColor Vibrance:20レベルの方が、オレンジ色の壁面と人物の黒い落書きがそれぞれ強調されることで、落書きが壁面から目立っています。これはReShadeの「HDR」「Technicolor2」と似た効果を得られているように感じる。

ちなみにこれがReShade適用時の画像。さすがに「Adptive Sharpen」のように輪郭線をクッキリと表示する機能は無いが、色合いはとても似ているように見えます。Color Vibranceは単なる色温度設定などとは一線を画する機能なのは、おおむね間違いないかも。

まとめ:ゲーミングモニターの真の入門機

144Hz駆動は本当に驚くほど滑らかな映像になるので、一般的な60Hzモニターに慣れていればいるほど、使った時の衝撃度が大きい。もうね…、144Hzを有効化した瞬間に「マウスカーソルがものすごくハッキリと見える。」という具合で、体感可能です。

そして嬉しいのが、XL2411Pはやっぱり「単に144Hzだけがウリではない。」ってことだろう。ゲーマーにとって確かに有用性のある2つの機能「Black eQualizer」と「Color Vibrance」によって、明らかに他社の競合144Hzモニターと差別化を図っています。

価格的にもっとも競争力があるのは恐らく「Acer KG251Q」になる。XL2411Pより1000円安いので、国内で入手可能な144Hzモニターとして最安価だ。だが、1000円の価格差を埋めるだけの価値がXL2411Pにはあると断言できる。

モニターBenQ XL2411PAcer KG251Q
デザイン
画面サイズ24 inch24.5 inch
解像度1920 x 10801920 x 1080
リフレッシュレート144Hz144Hz
エルゴノミクスチルト(-5°~20°)チルト(-5°~15°)
スイベル(左右45°)
昇降(130mm)
ピボット(右90°)
VESA規格100mm x 100mm100mm x 100mm
機能Black eQualizerAMD FreeSync
Color VibranceBlue Light Filter
EyeCare(以下2つを含む)Flicker-free
1 – Blue Light Filter
2 – Flicker Free
価格約30700円約29800円

※価格は2018/5時点のAmazon販売価格です。

さっき言った2つの独自機能と、とても豊富で必要十分以上のエルゴノミクスです。まぁ、ピボット機能は別に無くても良いんじゃないか、と思わなくもない。けれど1000円差でここまで多機能になるなら満足度は高い。

匿名希望
初めてゲーミングモニターを買おうと思っているけれど、なるべく失敗はしたくない。

ゲーミングモニターを買ってみようかな。と考え始めたら誰しも最初はこういう風に考えると思うが、XL2411Pはその需要にもっとも応えられるゲーミングモニターだと思います。ほぼ最安価で、これだけの多機能 & 高性能。文句ないですよ。

初心者もち
ライバルに搭載されてるFreeSyncって何?

KG251Qには、ゲーマー向けの独自機能が無い代わりに「AMD FreeSync」が入っています。これはフレームレートとリフレッシュレートを動的に同期させる機能で、映像のテアリングをかなりの確率で防ぐ効果がある。

ただ、基本的にFreeSyncはAMDのグラフィックボード(例:Radeon RX 580や、Vega 56など)を使っていないと有効化できないので、GeForce(例:GTX 1060など)を使っているユーザーは恩恵をうけることが出来ないんですよね。

それ以前に、144Hzによるヌルヌルさが半端なくて、多少のテアリングはあんまり気にならないという現実もある※。よってFreeSyncは、XL2411Pが持つアドバンテージを覆すほどの要素では無いですね。

※筆者は長い間、60Hzモニターを垂直同期なしで使ってきたことも影響しているので、個人差はあると思いますが。

  • 144Hz対応のゲーミングモニターとして、ほぼ「最安価」に位置
  • 体感できるほど効果のある「Black eQualizer」と「Color Vibrance」
  • 昇降、上下、左右角度、ピボット、全部盛りのエルゴノミクス
  • 扱い勝手の良いOSD、最大3個まで保存できるプロファイル設定
  • FreeSyncなど、同期機能はなし
  • マルチディスプレイを構築するなら、ベゼル幅が気になるかも

というわけで、「BenQ XL2411P」はゲーミングモニターデビューを考えている多くのゲーマーにおすすめできる「ゲーミングモニターの真の入門機」と言って差し支えないモニターです。

自作歴21台のやかもち
「フルHDの144Hzモニター」で悩んでるなら、とりあえずXL2411P選んでおけば…だいたい間違いないよ。総合的なコスパが本当に良いモニターです。

以上「BenQ XL2411Pを実機レビュー:コスパ最高の入門機かも。」でした。

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10 件のコメント

    • あ~…、Amazonで売ってないと思ったらドスパラで売ってたんですね。海外レビューを見た感じでは、300ドル以下の144Hzモニターとして優秀なモニターだそうです。
      今のところBenQで満足してるので、気が向いたらXG2401もレビューしたいですね。

  • 144Hz・フルHDのディスプレイ。
    3万円という価格設定に疑問を抱いてしまいます。
    僕にとっては、3万円が適切な価格だとは思えません。

    QNIXという韓国のディスプレイメーカーが、144Hz・フルHDで、LGなどのメーカーから出た選別落ちの製品を流用したものを、2万円ほどで売っていますが、ドット抜けが1~3ドットほど起きやすいという状況です。
    144Hz・フルHDの一般モデルが15000円ほどで買える日は来るのでしょうか・・・?

    • ディスプレイを製造するときに、144Hz対応にするのに、多大な費用でも掛かるのでしょうか?
      そうじゃないと、3万円以上で売られるはずはありません。
      144Hzディスプレイを買う客が少ないからぼったっくっているのでしょうか?

      それと、上で挙げられた「XG2401」、HDMIとDisplayPortだけの対応ですが(特にHDMIは120Hzまで)、25000円くらいですね。

    • 15000円はまだ厳しいと思いますが、2万円クラスなら既に存在します。
      ・Acer GN246HL Bbid(194.6ドル)
      ・BenQ ZOWIE XL2411P(229.7ドル)
      為替を考慮すると、この2つが2万円台で購入可能です。問題は日本Amazonではまだ売っていないということ(米国からの送料は約4000円)。GN246HLが日本に上陸したら状況が変わりそうですが、米国Amazonでの販売から既に4年も経過しているためあまり期待できそうにないですね…。

      • 追記:「AOC G2460PF」も、192.2ドルで安いです。しかし、これも国内代理店が無いので並行輸入品ばかり。しかもボッタクリ価格。

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