GALLERIA GCF1060GF-Eをレビュー:ドスパラのスリム型ゲーミングノートの実力

ドスパラのゲーミングノートPCが少しリニューアルしたようで、ベゼル細いモニターに厚さ2.2 mmのスタイリッシュなスリム型ゲーミングノート「GCF1060GF-E」なるモノが登場している。

しかも約15万円と安い。実際に入手したので、「スリム」「安価」「性能」を両立できるか?検証します。

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GALLERIA GCF1060GF-E仕様やスペック

GCF1060-GF-E(レビュー)
GALLERIA GCF1060GF-E2018/12時点のスペック表
OSWindows 10 Home 64bit
CPUCore i7 8750H6コア / 12スレッド / 2.2 ~ 4.1 GHz
メモリDDR4-2666 4GB x2Samsung製
GPUGTX 1060 6GB
SSDMicron 1100 250GBSATA SSD / M.2 2280
HDDHGST 1TB2.5inch HDD / 5400 rpm
サウンドRealtek High Definition Audio搭載型番不明
スピーカー2個搭載
光学ドライブ
各種ポート
  • USB 3.0 x2
  • USB 2.0 x1
  • イヤホン入出力
  • SDカードリーダー
  • Mini DP
  • Mini DP
  • HDMI
  • USB Type-C
  • LANポート
有線LANRealtek RTL8168/8111
無線LAN
  • Intel Wireless-AC 9560
  • Bluetooth 5.0
ディスプレイ
  • サイズ : 15.6 inch
  • 解像度 : 1920 x 1080
  • リフレッシュレート : 最大144 Hz
  • パネル : IPS(LG製 / LGD05C0)
  • 表面加工 : ノングレア
キーボード光学式キーボードPS2接続 / キー単位で1680万色のRGBライティングが可能
カメラ100万画素(720p)
バッテリー71.8 Wh4674 mAh / リチウムポリマー
サイズ22 x 360 x 245 mm滑り止めゴムを含めると厚みは27.0 mm
重量
  • 本体 : 2.08 kg
  • 電源 : 0.66 kg
保証12ヶ月
価格139980 円(税抜)最新価格をチェックする

本記事でレビュー & 検証を行う「GALLERIA GCF1060GF-E」の仕様(スペック)は以上の通り(2018年12月時点)。

とにかく価格が魅力的。税抜きで139980 円で、基本スペックは「Core i7 8750H + GTX 1060 6GB」です。ディスプレイは最大144 Hz対応のゲーミングモニター。

しかも安物でよく使われるBOE製ではなく、マトモなLG製のIPSパネル。

約15万円でここまでのスペック。果たして実際のゲーミング性能や、シャーシの発熱具合に大きな問題は無いのかどうか。さっそく実機レビューに入っていく。

一部のゲームで動作が不安定だったのと、Photoshopの速度がイマイチ効率が出ないため、標準スペックの8GBから16GBにカスタマイズした方が何かと幸せです。

GCF1060GF-Eを開封レビュー

「ガレリア」な黒色のパッケージ

GALLERIA GCF1060GF-E(開封レビュー)

スリムなパッケージに梱包された届いた。マットブラックな段ボール箱にビシッと入った「GALLERIA」のホワイトロゴが印象的。

GALLERIA GCF1060GF-E(開封レビュー)

中身を引っ張り出すと、2箱入っていた。ひとつはGCF1060GF-E本体で、小さい方の箱はバッテリーなど付属品が入っています。

付属品をチェック

GALLERIA GCF1060GF-E(開封レビュー)

充電アダプタはスリムなデザイン。Chicony製のアダプタで、スペックは「19 V x 7.89 A = 150 W」でした。GCF1060GF-Eは最大150 Wで動作する可能性がありますね。

なお、今回はレンタル用のサンプルなので付属品が少ないが、製品版の場合は2018年12月時点で以下の付属品もついてくる。

  • セットアップガイド(説明書)
  • LFS池袋の24時間無料チケット
  • Steamウォレット(1000円分)

あると嬉しい付属品が多めです。今は「フォートナイト」も付属するようですが、キャンペーンなのでいつまでやっているかは分かりません。

GCF1060GF-Eの筐体(シャーシ)をレビュー

GALLERIA GCF1060GF-E(開封レビュー)

真っ黒で無骨。いかにも「ガレリア」なスタイル。

GALLERIA GCF1060GF-E(筐体360°レビュー)

「Core i7 8750H + GTX 1060」を搭載する、それも安価なゲーミングノートの中では、かなりスリム体型な筐体だと思う。

厚みは実測で約22 mmだったので、パーツを詰め込む余裕は十分にあります。

GALLERIA GCF1060GF-E(レビュー)

振動吸収と滑り止めの役割があるゴム足も高さも含めると、GCF1060GF-Eの厚みは約27 mmとなる。省スペース性はさすがに良好。

GALLERIA GCF1060GF-E(筐体360°レビュー)

ヒンジは硬すぎず、軽すぎず良い感じ。片手でフタを開けることが可能でした。

GALLERIA GCF1060GF-E(ディスプレイレビュー)

ディスプレイはフレームレスというわけではないが、ベゼル薄なデザインです。表面加工は見ての通り「ノングレア」なので、目が疲れにくい仕様。

GALLERIA GCF1060GF-E(ディスプレイレビュー)

ベゼル幅の実測は、トップ側が9 mmで、左右は7 mmでした。10 mmを切っている。

GALLERIA GCF1060GF-E(筐体360°レビュー)

GCF1060GF-Eのシャーシは、アルミニウム製。本体の手前右端を片手で持ち上げたところ、シャーシ全体が「シナッ」としなることは無く、必要十分な剛性が実現されています。

持ち運び中にノートパソコンに負荷がかかって、ディスプレイやキーボードが故障する心配はあまり無い。

GALLERIA GCF1060GF-E(筐体360°レビュー)

ディスプレイが本当に薄い。

GALLERIA GCF1060GF-E(筐体360°レビュー) GALLERIA GCF1060GF-E(筐体360°レビュー)

ディスプレイの直下には、大きな排熱用の排気スリットと、各種インターフェイスがあります。インターフェイスについては後ほど詳しく見ていく。

GALLERIA GCF1060GF-E(筐体360°レビュー)

ディスプレイの開口角度は、約132°でした。2 in 1タイプだと180°を超えるモノも珍しくないが、GCF1060GF-Eはゲーミングノートなので、130°もあれば十分でしょう。

GALLERIA GCF1060GF-E(筐体360°レビュー)

安価な割には、非常にしっかりとしたシャーシデザインと剛性です。

GALLERIA GCF1060GF-E(サイズ感)

大きさをA4用紙と比較するとこんな感じ。持ち運びは問題なさそうに見えるが、

GALLERIA GCF1060GF-E(重量を実測)

本体と充電アダプタの重量は、約2.74 kgほど。持ち運べないわけではないけれど、ちょっと苦労する重量かな。

キーボードはLEDライティング対応

GALLERIA GCF1060GF-E(キーボードレビュー)

キーボードは日本語タイプでテンキーを含むフルキーボード仕様。ただし、普通のキーボードに慣れていると、普段使いでやや苦戦する。最たる理由は横幅が縮小されたShiftキーですね。

ゲームプレイに支障は無いが、タイピングやショートカットキーを多用する使い方だと慣れを要する(個人的には)

GALLERIA GCF1060GF-E(キーボードレビュー)

キーの大きさは約17.8 mmもあるので、ほとんど普通のキーボードに近い。キーピッチは約18 mmなので、15.6インチノートPCとしては、かなり余裕のあるキーピッチです。

GALLERIA GCF1060GF-E(キーボードレビュー)

キーの深さは約1.9 mmでした。打鍵感はメカニカル風な、パンタグラフ。カチカチとした打鍵音です。打ち心地は結構好みで、連打もしやすい。

なお、このキーボードは内部的にPS/2接続になっていて、地味に同時押しできるキーが多い。頑張って12キーを同時押ししても、ちゃんと認識しているので実用上は無制限と言っていい。

GALLERIA GCF1060GF-E(キーボードレビュー)

GCF1060GF-Eを電源に接続すると、キーボードが光ります。付属の「Control Center」というソフトを使うことで、キー1個ずつにLEDライティングの設定ができる。

たとえば、こんな感じでキー個別にLEDの設定をすると、

GALLERIA GCF1060GF-E(キーボードレビュー)

この通り、ちゃんと設定した色に光ってくれる。価格的にここまで高機能なキーボードが搭載されているとは、思ってもいなかったので素直に驚きです。

豊富なインターフェイス

GALLERIA GCF1060GF-E(各種インターフェイス)
  1. ケンジントンロック
  2. LANポート
  3. USB 2.0
  4. マイク入力
  5. イヤホン出力

右側は5つのインターフェイスを備える。マウスやキーボードを接続するなら、USBハブは必要そう。

GALLERIA GCF1060GF-E(各種インターフェイス)
  1. USB 3.0
  2. USB 3.0
  3. SDカードリーダー(SDXC)

左側にはUSB 3.0が2つあり、SDカードリーダーも備え付けられています。USB 3.0はポータブルSSDをほぼフルスピードで使えたので、品質や性能に問題はない。

GALLERIA GCF1060GF-E(各種インターフェイス)
  1. Mini Display Port
  2. Mini Display Port
  3. HDMI
  4. USB Type-C
  5. 電源コネクタ

背面には映像出力用の端子が合計3つ。最大で3画面のマルチディスプレイ環境を構築することも可能です。

無線LANの性能について

GCF1060GF-Eには、有線LANコネクタ(チップは1 GBit対応のRealtek RTL8168/8111を搭載)があるので、あえて無線LANを使う人はいないだろう。

ただ、搭載されている無線LANは何気にハイエンドなIntel製NUC「Wireless-AC 9560」です。せっかくなので通信速度を計測しておく。

帯域幅iperf3(受信)iperf3(送信)
0.00-1.0078.5 MBit/s77.6 MBit/s
1.00-2.0084.0 MBit/s75.5 MBit/s
2.00-3.0081.6 MBit/s81.7 MBit/s
3.00-4.0084.5 MBit/s86.1 MBit/s
4.00-5.0087.7 MBit/s75.5 MBit/s
5.00-6.0089.3 MBit/s87.0 MBit/s
6.00-7.0077.3 MBit/s86.0 MBit/s
7.00-8.0070.3 MBit/s54.5 MBit/s
8.00-9.0087.2 MBit/s75.5 MBit/s
9.00-10.0082.2 MBit/s83.8 MBit/s
平均82.3 MBit/s78.3 MBit/s

ベンチマーク結果は、受信が82.3 MBit/s、アップロードが78.3 MBit/sでした。AC 9560は最大1.73 GBitまで対応しているので、ぼくの自宅の無線ネット環境が貧弱な影響かと思われる。

メンテナンス性とパーツの増設について

GALLERIA GCF1060GF-E(分解とメンテナンス性)

GCF1060GF-Eの分解は底面のパネルを開けるだけでOK。外すネジは全部で18箇所あり、中央手前の1箇所だけネジの口径が微妙に違うので注意したい。

GALLERIA GCF1060GF-E(分解とメンテナンス性)
  1. 00×50精密ドライバー
  2. 00×75精密ドライバー
  3. 分解用ピック
  4. マグネットピッカー

道具はこれだけあれば万全です。マグネットピッカーは、狭い穴からネジが出てくれない時に使いました。

GALLERIA GCF1060GF-E(分解とメンテナンス性)

開封完了。パーツへのアクセス性は良好な様子

GALLERIA GCF1060GF-E(分解とメンテナンス性)
  1. 2.5インチシャドウベイ(HDDで使用済み)
  2. M.2 2280スロット(1スロット空き)
  3. SO-DIMMスロット(2スロット使用済み)

2.5インチシャドウベイとメモリースロットは既に使用済みですが、M.2 2280スロットは1スロット空いている。しかもアクセスしやすい位置にあるので、M.2 SSDの増設は容易ですね。

規格 : M.2 2280 / 接続 : SATA(AHCI) / 容量 : 500GB / TBW : 300TB / 保証 : 5年

増設する場合は、超高速なNVMe SSDも選択肢ではあるけれど、体感できるほど効果が無いので普通のM.2 SSDで良い。ぼくのおすすめは「Samsung 860 EVO」です。

GCF1060GF-Eのゲーミング性能を徹底検証

「High Performance」モードについて解説

おそらく、レビュアーですら見落としている可能性が高い「High Performance」モードについて、解説しておく。性能に与える影響が極めて大きいので、無視して通ることは出来ないでしょう。

High Performanceモードの設定方法※クリックで画像拡大します
High Performanceモードの設定方法High Performanceモードの設定方法High Performanceモードの設定方法
Control Centerを開くファン設定を「Gaming Mode」「High Performance」を有効化

タスクバーに「Enable Control Center」という項目があるのでクリックして開く。

するとGAMING CENTERというソフトが起動するので、ファン設定を「Gaming Mode」に切り替え、パフォーマンスモードを「High Performance」に切り替えます。

バッテリーメニューを確認すると、High Performance有効時は電源モードが選べない状態になっている。これで設定は完了です。

High Performanceモードの効果

High Performanceモードの効果をベンチマークで確かめると、約18.3%の性能アップを見て取れた。負荷が高い時も、4.0 GHz前後をなるべく維持するようになったため、性能を発揮しやすくなった…と考えられます。

定番ベンチマーク

ベンチマーク結果画像
3DMarkFireStrike11407総合 : 10103 / 上位43%
3DMark
TimeSpy
3611
総合 : 3749 / 上位78%
FINAL FANTASY 14紅蓮のリベレーター : 1920×108010380
評価 : 非常に快適
Final Fantasy XVベンチマーク : 1920×10804149
評価 : 普通
BIOHAZARD 613145
ランク : S(快適)
PSO 2PHANTASY STAR ONLINE 214863
評価 : 快適
モンスターハンターフロンティア25288
評価 : 快適
SteamVR6.9点
生成フレーム : 9441
UnigineHeaven Benchmark1441
平均fps : 57.2

フルHD向けのベンチマークを一通り試した。ノート版GTX 1060なら、まぁこんなところでしょう。Unigine Heavenで平均57.2 fpsを記録しているので、一部の重たいゲームだと平均60 fpsに届かないかもしれない。

次は実際のゲーミング性能を確認していく。

フルHDゲーミングのfpsを実測

GCF1060GF-EのフルHDゲーミング性能

GALLERIA GCF1060GF-E / フルHDゲーミング

  • Unigine Heaven
    57.2 fps
  • CS:GO
    123.9 fps
  • Rainbow Six Siege
    113.4 fps
  • PUBG
    72.9 fps
  • Call of Duty : BO4
    69.2 fps
  • Fortnite : Battle Royale
    81.1 fps
  • Overwatch
    101.2 fps
  • ARK Survival Evolve
    28.1 fps
  • 黒い砂漠 – ウルトラ
    17.4
  • 黒い砂漠 – リマスター
    48.5 fps
  • Dead by Daylight
    53.2 fps
  • DOOM
    164.0 fps
  • Deus EX : Mankind Divided
    40.3 fps
  • Fallout 4
    73.4 fps
  • Grand Theft Auto V
    62.1 fps
  • Monster Hunter World
    37.3 fps
  • Minecraft K32
    39.7 fps
  • Nier : AutomatA
    44.0 fps
  • Quake Champion
    107.9 fps
  • Rise of the Tomb Raider
    83.6 fps
  • SCUM
    40.5 fps
  • The Forest
    51.9 fps
  • Watch Dogs 2
    53.7 fps
  • Witcher 3
    40.7 fps
  • 平均フレームレート
    62.7 fps

平均100fps超平均60fps以上平均60fps未満

軽いゲームなら問題なく平均100 fps超えでした。PUBGやCoD : BO4のような、やや重たいゲームも平均60 fpsを突破しており、快適にプレイ可能だと分かった。

しかし、モンハンワールドや黒い砂漠のような、重量級ゲームは設定を落とさないと60 fps出すのは厳しい様子。せっかくの144 Hzモニターを活用するなら、やや重たいゲームも設定を落としたほうが良いと思います。

GCF1060GF-EのフルHDゲーミング性能

メモリ8GBだとCOD:BO4は安定しない

その他で気になったところは、Call of Duty : BO4など。メモリー使用量が多いゲームでは、動作が不安定だったこと。唐突にフレームレートが飛ぶので、8GBでは不足。

GCF1060GF-EのフルHDゲーミング性能

メモリー使用量が少ないゲームは安定

メモリー使用量が少ないDead by Daylightだと、フレームレートは常に安定していました。ゲーム目的でも、メモリーは16GBに増設することをオススメしておく。

初心者もち
144 Hzをまじめに使うなら、設定落とす前提だねぇ。
自作歴23台のやかもち
安定性を求める場合は「メモリ16GB」にカスタマイズを忘れずに。

GCF1060GF-Eのコンテンツ性能を検証

ベンチマーク結果画像
Cinebench R15シングルスレッド性能170 cb
Cinebench R15マルチスレッド性能1055 cb
CPU-Zシングルスレッド性能467.7
CPU-Zマルチスレッド性能3043.2
Geekbench 4シングルスレッド性能4911
Geekbench 4マルチスレッド性能15785
PCMark 8Home / 日常的なアプリ5479上位5%
PCMark 8Creative / 写真や動画編集5098上位37%
PCMark 8Work / オフィスワーク4158上位30%
x264 Handbrake平均処理フレーム数64.23 fps
x265 Handbrake平均処理フレーム数33.20 fps
7-Zip / 圧縮26077 MIPS
7-Zip / 解凍26034 MIPS
Mozilla Kraken 1.1Webアプリの処理速度878.2 ms

Core i7 8750H(6コア12スレッド)らしい性能を叩き出している。Cinebech R15は1000 cb超えで、ノートパソコンとしてトップクラスの性能に位置する。

シングルスレッド性能も高速なので、オフィスワークや一般的なタスク処理も速い。普通に使っていて「遅い」と感じることはほとんど無い性能でした。

レンダリング時間「Blender」

無料で使える有名なレンダリングソフト「Blender」にて、BMWプリセットを読み込んでレンダリングを行い、処理が終わるまでの時間を計測してみた。

  • 7分29秒(449秒)

GCF1060GF-Eの冷却性能はなかなか優秀なので、Core i7 8750Hにしては意外と速い結果になった。傾向としては、だいたい7~8分台になるので、7分台ならそこそこ速い。

ちなみにデスクトップ版のCore i7だと、5~6分くらいで終わります。

画像編集「Photoshop CC」

クリエイティブなタスク、と言えばやっぱりAdobe系ソフト。その代表格である「Photoshop CC」のテストも行った。バッチファイルを使って実際にPhotoshopを動かして、処理時間からスコア化します。

マシンGCF1060GF-ERazer Blade 15
CPUCore i7 8750HCore i7 8750H
GPUGTX 1060 6GBGTX 1070 Max-Q
RAM8GB16GB
総合スコア662.2724
一般処理のスコア53.458.4
フィルタ系のスコア72.281
Photomergeのスコア79.983.2
GPUスコア67.772.6
テストの詳細結果(単位:秒)
RAW画像の展開6.455.37
500MBへのリサイズ2.636.14
回転1.851.41
自動選択20.3918.86
マスク5.885.27
バケツ3.423.12
グラデーション0.540.48
塗りつぶし20.5314.19
PSD保存12.8410.23
PSD展開3.283.08
Camera Raw フィルタ11.757.13
レンズ補正フィルター20.9817.92
ノイズ除去23.0321.46
スマートシャーペン32.3524.69
フィールドぼかし20.2917.27
チルトシフトぼかし18.6916.17
虹彩絞りぼかし20.6517.67
広角補正フィルター20.8623.38
ゆがみツール(Liquify)10.4112.26
Photomerge(2200万画素)97.3794.32
Photomerge(4500万画素)135.96129.45

総合スコアは662点でした。Core i7搭載ノートパソコンとしては、中の下に位置する処理速度です。

原因はメモリ不足。このテストで使用する写真は容量が大きいので、メモリーの消費も激しい。よって8GBしか入っていないGCF1060GF-Eは、Razer Blader 15に劣る結果になったということ。

Photoshopで高速処理させるなら、メモリーを16GBに増設したほうが良い。

ストレージの性能と詳細

ストレージ詳細ベンチマーク
SSD
HDD

SSDはMicron製「Micron 1100」が搭載されている。最近のSSDとしては、ごく普通の速度だけれど、ゲームをする上で困ることは一切ない。耐久性能も平均的なので、ゲーミング用なら全く問題なし。

HDDはHGST製の2.5インチモデルを搭載。2.5インチのHDDは小さいので、読書速度は遅い。もっぱらデータ保存用として使うのが妥当で、ゲーム用ではありません。

もしHDDに必要性を感じないなら、普通のSATA SSD(2.5インチ)を購入して交換してしまっても良いと思います。

Samsung / NAND : 第4世代V-NAND / 容量 : 500GB / 耐久性 : 300TBW / 保証 : 5年

GCF1060GF-Eの冷却機構を試す

GCF1060GF-Eの冷却機構は、後方の排熱スリットだけでなく、左右にもある排熱スリットから熱を排出する。フタを開いた時に見た感じでは、GPUチップに向かうヒートパイプが多かったので、グラボの冷却にウェイトを掛けています。

では、実際にGCF1060GF-Eの冷却性能を検証していく。

サーモグラフィーで筐体の発熱をチェック

GALLERIA GCF1060GF-E(サーモグラフィー)

キーボードの発熱は、ヒンジ中央が42~47℃の範囲でもっとも熱い。一方で、ゲーミング中によく使うWASDキー周辺はたったの19~21℃程度しか無く、ほぼ気温と同じ状態だった。

理由はシンプルで、キーボードの左右に冷却ファンが位置しているためです。ファンがキーボード側から冷気の吸引を行うので、ついでにキーボード表面の温度も回収されて排熱される仕組みになっている。

ゲーム中によく使うキーが熱くならないのは、ユーザーフレンドリーな仕様だと思います。

GALLERIA GCF1060GF-E(サーモグラフィー)

底面はこんな感じで、GPUのヒートパイプが非常に熱い。最大で63℃くらいの位置もありました。膝置きはちょっと厳しいかな。

GALLERIA GCF1060GF-E(サーモグラフィー)

背面は怒涛の勢いで排熱を行っており、熱風が吹き荒れていた。スリットの温度は55~62℃で、かなりの高温。壁に近すぎるなど、あまり熱風を遮るような置き方は避けたいところです。

ゲーミング時の動作温度

High Performanceモードの設定方法

冷却モードは2種類ある

冷却ファンの動作モードが2種類「Office Mode」「Gaming Mode」あるので、モードによってどれくらい冷却性能が違うのか計測。

GALLERIA GCF1060GF-E(動作温度)
  • Gaming Mode時:平均 68.8℃
  • Office Mode時:平均 75.2℃

CPU負荷が大きいFinal Fantasy XVのベンチマークを実行し、MSI AfterburnerでCPU温度を計測した。Office Modeだと80℃前後だが、Gaming Modeにすると73℃前後に低下している。

割りとよく冷えています。

GALLERIA GCF1060GF-E(動作温度)
  • Gaming Mode時:平均 66.9℃
  • Office Mode時:平均 74.2℃

グラフィックボードは、Office Modeで最大80℃、Gaming Modeだと最大73℃でした。かなり温度を抑えられているし、熱の影響でクロックダウン(=サーマルスロットリング)する心配も無いです。

静音性能を騒音計で検証

GALLERIA GCF1060GF-E(騒音、静音性)
  • 周辺騒音:39.9 dBA(静寂)
  • アイドル時:40.7 dBA(極めて静か)
  • ゲーミング:54.2 dBA(騒々しい)

この薄いシャーシでCore i7とGTX 1060の発熱を飛ばすわけですから、ファンの動作音は当然大きい。「フォーーン」とファンが回っており、騒音レベルは52~55 dBAの範囲で動作した。

基本的に、ヘッドセットやイヤホンを付けてゲームするのが前提ですね。

GCF1060GF-Eのディスプレイ品質

GCF1060GF-Eに採用されているディスプレイは、調べたところLG製LGD05C0です。最近レビューした「Razer Blade 15」でも採用実績のある、割りと高品質なパネルですね。

GALLERIA GCF1060GF-E(モニターテスト)

ただし同じパネルとはいえ、チューニング次第では傾向が変化するので「X-Rite i1 Pro 2」(分光測定器)を用い、実測検証を行います。

色再現と輝度

黒色輝度は0.698 cd/m2でかなり明るい。コントラスト比は約171 : 1で、IPSパネルという都合を考慮してもやや大きい。

GCF1060GF-Eはゲーミングな主な目的になるので、低いコントラスト比はそれほど問題ではない。黒がそれほど「黒く」ならないということは、ゲームによっては有利になる可能性すらあります。

ガンマカーブは概ね直線に近いキレイなカーブを描いているように見えるが、よくみると96~192の広い色範囲で、3色すべての発色が弱い傾向が出ています。そのため、若干鮮やかさに欠ける出力になっている。

GALLERIA GCF1060GF-E(モニターテスト)

「X-Rite i1 Pro 2」でハードウェアキャリブレーション(調整)を行ってみると、やはり出荷設定は微妙に白っぽい出力になっているようですね。

「鮮やかな方が良い。」という人向けに、ぼくが作成したカスタムプロファイルを一応配布しておく(上記リンクをクリックするだけでDLできます)

輝度設定10%ごとの実測値は、最低4 cd/m2で、最高286 cd/m2でした。設定値41%でほぼ120 cd/m2になる。

色域カバー率

色域カバー率※クリックで拡大します
GALLERIA GCF1060GF-E(sRGBカバー率)GALLERIA GCF1060GF-E(AdobeRGBカバー率)
sRGB : 95.7%AdobeRGB : 71.5%

どれくらいの色を表現できるかを計測。一般的な規格「sRGB」だと、カバー率は95.7%で、もっと厳しい規格「AdobeRGB」ではカバー率は71.5%でした。十分に優秀な色再現度です。

視野角

GALLERIA GCF1060GF-E(モニターテスト)

IPSパネルなので視野角は当然広い。

144 Hz駆動と応答速度

GALLERIA GCF1060GF-E(モニターテスト)

ちゃんと144 Hzで動作しています。体感でもマウスカーソルがヌルヌルと動くので、疑いようがない。

GALLERIA GCF1060GF-E(モニターテスト)

応答速度も特に問題ない。Razer Blade 15と同様、おおむね12~14ミリ秒と推測されます。ノートパソコンのディスプレイとしては、とても速い応答速度です。

スピーカーとヘッドセット出力

スピーカーには期待しないこと

ディスプレイのベゼル下に位置する、横長いメッシュがスピーカーです。あくまでも「音が出ている。」レベルの音質なので、あまり期待はしないこと。

音量を大きくするなら、映画は行けそうですが、ゲームには全く向いていない。

ヘッドセット出力はそこそこ良い

普通にイヤホン出力に接続してヘッドセットを試してみると、そこそこ音質は良かった。更に、スピーカー設定から「Windows Sonic for Headphones」を使うと、サラウンド感が改善されます。

なお、定位の改善が大きい「Dolby Atmos for Headphones」は選択肢にあるものの、無料バンドルされているわけではないので使えなかった。

GALLERIA GCF1060GF-E:レビューまとめ

GCF1060-GF-E(レビュー)
GALLERIA GCF1060GF-E

CHASSIS筐体デザイン92/100

CREATVEマルチタスク性能95/100

GAMINGゲーミング性能79/100

SILENCE静音性62/100

MAINTENANCEメンテナンス97/100

DISPLAYディスプレイ89/100

CONNECTOR接続性92/100

COOLING冷却機構92/100

COSTコストパフォーマンス91/100

89
RANK:S
PROSメリットと強み
  • 平均以上のゲーミング性能
  • 144Hz対応のゲーミングモニター
  • 品質の高いLG製IPSパネル
  • 優れたメンテナンス性と拡張性
  • 多少のクリエイティブ作業もOK
  • 3画面出力に対応するポート類
  • そこそこ優秀なヘッドホン出力
  • LEDライティング対応のキーボード
  • コストパフォーマンスが良い
CONSデメリットと弱み
  • 144 Hzを活用するなら設定の妥協は必須
  • メモリ「8GB」は少ない
  • ゲーミング時の「騒音」
  • 合計2.8 kgはやや重たい
  • Shiftキーが小さい
CONCLUSIONGALLERIA GCF1060GF-E / レビューまとめ

税込み15万円。と考えると、非常にコスパの良い出来栄えだと思います。

細かい部分で粗探しすると、確かにスピーカーの質はイマイチ、キーボードはメカニカルスイッチ風なパンタグラフ(個人的にパンタグラフは大好きですけど)、動作音が大きいだとか。いろいろあります。

だが価格以上の高い性能、そしてスリムなシャーシと優れた冷却性能を実現している点を見れば、素直に高評価をせざるを得ない完成度です。大抵のフルHDゲームを動かせますし、設定を「中」くらいに落とせば重たいゲームで平均60 fps、やや重たいゲームなら平均100 fpsオーバーもカンタン。

モニターは色再現に優れたIPSパネルで、リフレッシュレートは144 Hz対応。欠点よりもメリットの方が多いのは間違いないため、コストパフォーマンス重視でそこそこ性能の高いゲーミングノートを探しているなら、「GCF1060GF-E」はベストなマシンです。

ただし、標準スペックのメモリ8GB」は時代遅れなので、出来れば16GBにカスタマイズしておこう。合計16.2万円になってしまうが、8GBはやはりストレスがたまる場面は少なくない。

以上「GALLERIA GCF1060GF-Eをレビュー:ドスパラのスリム型ゲーミングノートの実力」でした。

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5 件のコメント

  • 144Hzモニター、キーボードも付いていると考えると、デスクトップよりコスパいいんじゃないか…..恐ろしい..

  • >キーボードは日本語タイプでテンキーを含むフルキーボード仕様。ただし、普通のキーボードに慣れていると、普段使いでやや苦戦する。最たる理由は横幅が縮小されたShiftキーですね。

    テンキー、方向キー周りは
    キーレイアウトが良くないですね
    これじゃタイプミスを頻発しますよ

    昔の富士通とか東芝みたいに
    方向キーは隔離して
    テンキーと文字キーの間に余白を取ってと
    これくらいはやって欲しい

    こんなクソレイアウトじゃ
    外付けキーボードがないとお話になりませんよ

    ゲーミングノートも
    分厚くなってもいいから(CPUとグラボのファンがあるから薄く出来ない)
    2in1にしてくれないかな

    立てかけて使って
    キーボードは外付けにすれば
    かなり机にスペースが出来るんだけどなぁ

  • USBポート、左右逆になっていませんか…?

    これでVRって動かせますか?
    冷却の感じ的には大丈夫そうな気もしますけど

  • ゲーミングノートに対する所見を教えて欲しいな。ゲーミングノートはおススメしない!買ってはいけない!みたいなサイトやら人が検索すると多すぎて。

    • ぼくは「コストパフォーマンスを重視するのであれば、デスクトップの方が良いよ。」と、ゆるくオススメしてます。以下のような「理由」があるなら、ゲーミングノートも全然アリという立場です。

      • デザインに惚れた
      • 圧倒的な省スペース性が欲しい
      • 出張先や旅行先でゲームしたい
      • 周辺機器を用意したくない

      ぼくも自作PCを始めた頃は、ゲーミングノートの価値がイマイチ理解できていませんでしたが、最近は実際に使ってる人の感想や考えも聞いて「なるほど…こんな需要が。」と思ってるところです。

      ゲーミングノート否定派の人は、おそらく本体価格だけに注目し過ぎている傾向があるかと。ゲーミングノートは実質的に「PC本体 + キーボード + ディスプレイ + スピーカー + 無線LAN + シャーシ」が統合された状態ですから、デスクトップとコスト比較をする場合は、そういった周辺機器も含めた比較が必要になります。

      比較 GCF1060GF-E デスクトップ(市販パーツ)
      OS Win 10 Home Win 10 Home 15700
      CPU Core i7 8750H Core i7 8700 44900
      メモリ DDR4-2666 4GB x2 DDR4-2666 4GB x2 7800
      グラボ GTX 1060 6GB GTX 1060 6GB 27864
      SSD Micron 250GB Micron 250GB 6348
      HDD HGST 1TB HGST 1TB 10480
      スピーカー 2個 安物スピーカー 600
      無線LAN Intel Wireless-AC 9560 Intel Wireless-AC 9260 3868
      ディスプレイ フルHD(144Hz) フルHD(144Hz) 24000
      キーボード 光学式 / RGB対応 光学式 / RGB対応 2300
      ケース ノートパソコン筐体 安いATXケース 4480
      価格 162000 価格 148340
      差額 13660

      今の価格で試算してみると、こんな感じに。ゲーミングモニターをGCF1060GF-Eと同じ「IPS」パネルにするなら、もっと跳ね上がります。

      デスクトップの方がやはりコスパは良いですが、製品によってはそれほど大きな差にならなくなってきた、今日このごろです。

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