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Ryzen 5 3500をレビュー:6コアCPU「i5 9400F」と徹底比較

Ryzen 5 3500(6コア6スレッド)をレビューします。価格は約1.7万円で、Core i5 9400F(6コア6スレ)やRyzen 5 2600(6コア12スレ)とほぼ同じ。同価格帯の6コアCPUで、Ryzen 5 3500はどれほどの性能を発揮するのか、詳しく検証です。

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打倒Core i5な「Ryzen 5 3500」

Ryzen 5 3500をレビュー:スペックを解説
AMD / コア : 6 / スレッド : 6 / ソケット : Socket AM4 / チップセット : AMD 400~500 / 付属クーラー : Wraith Stealth

今まで2万円以上しかなかったZen2のラインナップに、ようやく2万円を下回る「Ryzen 5 3500」が登場しました。2万円以下だと、1.7万円から買える「Core i5 9400F」がとても強力なポジションを持っていますが、ほぼ同じ価格のRyzen 5 3500の登場で勢力図が大きく変わりそうです。

CPURyzen 5 3500Ryzen 5 2600Core i5 9400F
ロゴ第9世代Core i5
世代3rd Zen 22nd Zen+9th Coffee Lake R
プロセス7 nm12 nm14 nm++
TIMCPU内部の熱伝導材ソルダリングIHSは金メッキ仕様ソルダリングサーマルグリス個体によりソルダリング
ソケットSocket AM4Socket AM4LGA 1151 (v2)
チップセットAMD 400 / 500AMD 300 / 400Intel 300
コア数666
スレッド数6126
ベースクロック3.60 GHz3.40 GHz2.90 GHz
ブーストクロックシングルコア使用時~ 4.10 GHz~ 3.90 GHz4.10 GHz
ブーストクロック全コア使用時~ 4.10 GHz~ 3.90 GHz3.90 GHz
手動OC可能可能不可
L1 Cache384 KB576 KB384 KB
L2 Cache3 MB3 MB1.5 MB
L3 Cache16 MB16 MB9 MB
対応メモリDDR4-3200DDR4-2933DDR4-2666
チャネルx2x2x2
最大メモリ128 GB128 GB128 GB
ECCメモリU-DIMMのみU-DIMMのみ不可
PCIeレーンGen4Gen3Gen3
16 + 416 + 416
レーン構成1×16 + 1×41×16 + 1×42×8
2×8 + 1×42×8 + 1×41×8 + 2×4
1×8 + 2×4 + 1×4
内蔵GPUなしなしなし
GPUクロック
TDP65 W65 W65 W
MSRP$ 149$ 159$ 182
参考価格国内Amazonの価格16980 円16980 円17414 円

1.7万円くらいで似たスペックのCPUをまとめました。

やはり最大の焦点は、Ryzen 5 3500とCore i5 9400Fでしょう。どちらも6コア6スレッドで、動作クロックも最大4.1 GHzでほぼ同じです。第2世代のRyzenまでなら、同じコア数のインテルCPUの方が高性能になりやすいですが、第3世代では1コアあたりの性能が大きく改善しています。

よって同じ価格、同じコア数スレッド数で、Ryzen 5 3500がCore i5 9400Fをハッキリと打ち負かすことができるかどうかが注目ポイントです。

Ryzen 5 3500を実機レビュー

パッケージング & 開封

Ryzen 5 3500をレビュー:開封

第3世代RyzenのミドルクラスCPUらしく、パッケージデザインはスッと奥行きがアッサリめです。

Ryzen 5 3500をレビュー:開封

反対側もシンプルなデザインで、シルバー色の背景に黒色のフォントで「Zen 2 Architecture(Zen2設計)」とアピールしています。いろいろな言語がデザインされていますが、日本語だけは記載なし・・・ちょっと悲しいですね。

Ryzen 5 3500をレビュー:開封

封を切って、中身を引っ張り出します。

Ryzen 5 3500をレビュー:付属品

パッケージ内容は、左から順に「付属CPUクーラー」「Ryzen 5 3500本体」「保証書」の3つです。

Ryzen 5 3500をレビュー:付属CPUクーラー

付属CPUクーラーはAMD純正「Wraith Stealth」を同封。ファンの高さが60 mm未満のコンパクトなCPUクーラーで、最大65 Wの熱に対応しています。Ryzen 5 3500程度なら、とりあえず冷やせる性能です。

Ryzen 5 3500をレビュー:CPUパッケージ

CPU本体のデザインです。左下のソケット方向マーク(三角形)が小さくなっているので、裏面のマークも確認して、ソケット取り付け時に間違えないよう注意が必要ですね。

Ryzen 5 3500をレビュー:CPUパッケージ

「ASRock X570 Taichi」にRyzen 5 3500をセットしました。Ryzen対応のSocket AM4は、インテルのLGA 1151より固定方法がラクで気に入ってます。レバーも小型でCPUクーラーのマウンティングプレートと干渉しづらく、ユーザーフレンドリーです。

テスト環境の紹介と比較対象

Ryzen 5 3500のテスト環境
テスト環境「ちもろぐ専用ベンチ機」
PCver.AMDver.Intel
CPURyzen 5 3500Core i5 9400F
CPUクーラー虎徹Mark II120 mm中型空冷クーラー
マザーボードASUS ROG STRIXX570-E GAMINGASRockZ390 Phantom Gaming 6
メモリDDR4-2666 8GB x2使用メモリ「G.Skill FlareX C14」
グラフィックボードRTX 2080 Ti使用グラボ「MSI Gaming X Trio」
SSDNVMe 250GB使用SSD「Samsung 970 EVO Plus」SATA 500GB使用SSD「Samsung 860 EVO」
SATA 2TB使用SSD「Micron 1100」
電源ユニット #1システム全体1200 W(80+ Platnium)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」
電源ユニット #2CPUのみ850 W(80+ Gold)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」
OSWindows 10 Pro 64bit検証時のバージョンは「1903」
ドライバNVIDIA 445.87

Ryzen 5 3500をテストするPCスペックをまとめました。CPU本体の比較を行うので、基本的にCPUとマザーボード以外はほぼ同じパーツで揃えています。

CPUクーラーはBTOメーカーでも採用例が多い「虎徹Mark II」、メモリは容量16 GB(クロックは一般的なDDR4-2666)です。

グラフィックボードはレビュー時点で最強性能の「RTX 2080 Ti」を使用しました。CPUのゲーミング性能を計測するのが目的なので、検証に使うグラフィックボードはなるべく高性能な方が良いです。

システムストレージはどちらもSSDで揃え、アプリケーションやベンチマークはSATA接続の2TB SSDから起動しています。おおむね、CPU本体の性能差をテストできるスペック環境です。

Ryzen 5 3500と比較するCPUは?

Ryzen 5 3500のデータだけでは意味がないので、比較する用にお値段がほぼ同じな「Ryzen 5 2600(6コア12スレッド)」と「Core i5 9400F(6コア6スレッド)」も同時にテストします。

AMD / コア : 6 / スレッド : 6 / ソケット : Socket AM4 / チップセット : AMD 400~500 / 付属クーラー : Wraith Stealth
MSI / ブーストクロック : 1755 MHz / ファン : トリプル内排気 / 厚み : 2スロット(55.6 mm) / TDP : 300 W / 備考 : 8 + 8 + 6 pinが必要
G.Skill / 種類 : デスクトップ用 / 規格 : DDR4-3200 / CL : 14-14-14-34 / ランク : 1-Rank / 容量 : 8 GB / 枚数 : 2枚 / チップ : Samsung B-die / 備考 : for AMDメモリ
ASUS / チップセット : AMD X570 / フォーム : ATX / ソケット : Socket AM4 / フェーズ数 : 12+4 / マルチGPU : SLI対応 / LAN : 1.0 + 2.5 GbE
Scythe / ソケット : LGA 115X・2011・Socket AM4 / ファン : 120 mm / 全高 : 154 mm / 備考 : LGA1700は別売りのキットが必要

CPU性能をチェック

レンダリング性能

Cinebench R15

「Cinebench R15」は日本国内だけでなく、国際的にもCPU用の定番ベンチマークソフトです。内容はレンダリングで、CPUが持っている理論上の性能がハッキリと反映されやすいです。

CPUのすべてのコアを100%使用した場合の性能を叩き出すため、理論上の目安になります。ただし、あくまでも目安であり、CPUの性能を代表するスコアではない点は注意してください。

Cinebench R15 / マルチスレッド性能

  • Ryzen 5 3500
    1050 cb
  • Ryzen 5 2600
    1246 cb
  • Core i5 9400F
    974 cb
  • Core i3 9100F
    670 cb

すべてのCPUコアを使用した場合の「マルチスレッド性能」は、6コア12スレッドのRyzen 5 2600がトップ。同じ6スレッド同士だと、Ryzen 5 3500が若干上回る性能です。

Cinebench R15 / シングルスレッド性能

  • Ryzen 5 3500
    185 cb
  • Ryzen 5 2600
    155 cb
  • Core i5 9400F
    172 cb
  • Core i3 9100F
    180 cb

1コアあたりの性能を示す「シングルスレッド性能」をチェックすると、Ryzen 5 3500が首位に。同じ6スレッドでもRyzen 5 3500が勝つのは、1コアあたりの性能差から来ているのがよく分かります。

Ryzen 5 2600はマルチスレッド性能こそ優秀ですが、シングルスレッド性能は完全にRyzen 5 3500に抜かされており、汎用性(いろいろなソフトで性能を出せるか※)では負けてしまいます。

※代表例としてはAdobe系のソフトウェア。Photoshopなどは特に顕著です。

レンダリング(Cinebench R20)

Cinebench R15の後継バージョン「Cinebench R20」も検証しておきました。

Cinebench R20 / マルチスレッド性能

  • Ryzen 5 3500
    2615 cb
  • Ryzen 5 2600
    2780 cb
  • Core i5 9400F
    2165 cb
  • Core i3 9100F
    1599 cb

6スレッドのRyzen 5 3500が、あと少しで12スレッドのRyzen 5 2600に追いつきそうな勢いを見せています。第3世代Ryzenはホントに効率の良いCPUです。

Cinebench R20 / シングルスレッド性能

  • Ryzen 5 3500
    466 cb
  • Ryzen 5 2600
    400 cb
  • Core i5 9400F
    420 cb
  • Core i3 9100F
    431 cb

シングルスレッド性能は、やはりRyzen 5 3500がトップです。

Blender(BMWレンダリング)

Cinebenchだけでなく、実際に「Blender」というレンダリングソフトを使って処理速度を計測。内容はスポーツカー「BMW」を生成するのにかかった時間で比較します。

Blender 2.79.7 / 「BMW」の生成時間

  • Ryzen 5 3500
    355.2 秒
  • Ryzen 5 2600
    307.3 秒
  • Core i5 9400F
    409.3 秒
  • Core i3 9100F
    550.2 秒

レンダリング時間は355秒で、Ryzen 5 2600より50秒ほど遅く、Core i5 9400Fより54秒も速い結果です。

計算速度

Geekbench 4.1

Geekbench 4.1はマルチプラットフォーム対応のベンチマークソフトです。内容は多種多様なテストのパッケージで、AESなど暗号処理系の計算速度が問われています。主にCPUの計算速度をスコア化することになります。

Geekbench 4.1 / シングルスレッド性能

  • Ryzen 5 3500
    5232
  • Ryzen 5 2600
    4069
  • Core i5 9400F
    5168
  • Core i3 9100F
    5275

スゴイですね。Ryzen 5 2600と比較して、Ryzen 5 3500は約25%もシングルスレッドの計算速度が高速化し、現在のインテルCPUに並ぶまでに進化しています。

Geekbench 4.1 / マルチスレッド性能

  • Ryzen 5 3500
    21076
  • Ryzen 5 2600
    20129
  • Core i5 9400F
    20405
  • Core i3 9100F
    15446

マルチスレッドの計算速度は、Core i5 9400Fはもちろん、Ryzen 5 2600すら飛び越えてトップにつけました。

動画エンコード

動画エンコードソフト「Handbrake」

「動画エンコードにかかる時間」は、CPUの性能を知るうえで分かりやすい指標のひとつです。

まずは定番のフリー動画エンコードソフト「Handbrake」を使ってエンコード性能を検証します。約1 GBのフルHD動画(.mkv)を、Handbrakeの標準プリセットを使ってエンコードして、ログに表示される「平均処理速度」で性能比較します。

Handbrake / Fast 480p(x264)

  • Ryzen 5 3500
    70.06 fps
  • Ryzen 5 2600
    77.25 fps
  • Core i5 9400F
    63.21 fps
  • Core i3 9100F
    48.04 fps

Ryzen 5 3500のエンコード速度は、Core i5 9400Fより1割も高速です。

Handbrake / Fast 1080p(x264)

  • Ryzen 5 3500
    37.03 fps
  • Ryzen 5 2600
    44.42 fps
  • Core i5 9400F
    35.79 fps
  • Core i3 9100F
    26.63 fps

フルHDからフルHDへの動画エンコードでは、スレッド数にそった結果になります。それでもCore i5 9400Fをわずかに上回っています。

Handbrake / Fast 480p(x265)

  • Ryzen 5 3500
    36.84 fps
  • Ryzen 5 2600
    32.14 fps
  • Core i5 9400F
    35.29 fps
  • Core i3 9100F
    28.31 fps

同じプリセットのまま、エンコード形式をH.265(x265)に変更してテストすると、驚くことにRyzen 5 3500がRyzen 5 2600を大幅に超える結果です。

どうして6スレッドのRyzen 5 3500が、12スレッドのRyzen 5 2600を超える性能なのか。かんたんに言うと、第3世代(Zen2)のRyzenは古い世代と違って、エンコードを高速処理できるように設計の改善が施されているからです。

第3世代Ryzen(Zen 2)ではSIMD演算が256 bit化された

動画エンコードソフトは「AVX2」と呼ばれる命令セットを使って、動画のエンコードを爆発的に高速化しています。しかし、従来のRyzenはこのAVX2という命令を半分ずつしか処理できませんでした。毎回データを半分に切り分けて、幅が128 bitしかない細いベルトコンベアに乗せて処理していたのです。

だから従来のRyzenは、多くの動画エンコードソフトで本来の処理性能を発揮できないという弱点を抱えていました(※一部のソフトは、開発者が最適化することでRyzenでの高速処理を可能にしていた)。

この弱点を解消するべく、第3世代のRyzenではAVX2を処理するために使うベルトコンベアの幅を2倍の256 bit幅に拡張し、一度に処理できるデータ量を2倍に改善。

インテルCPUと同様のベルトコンベアを装備したため、きちんとCPUのコア数に見合ったエンコード処理速度を発揮できるように進化しました。

Handbrake / Fast 1080p(x265)

  • Ryzen 5 3500
    12.63 fps
  • Ryzen 5 2600
    11.14 fps
  • Core i5 9400F
    11.27 fps
  • Core i3 9100F
    8.72 fps

フルHDからフルHDへH.265形式でエンコードすると、Ryzen 5 3500がトップに立ちました。

Aviutlで動画エンコード

日本では大人気の動画編集ソフト「Aviutl」も検証します。rigaya氏が開発した拡張プラグイン「x264guiEx」と「x265guiEx」を使って、2400フレームの動画をエンコード。

Aviutl / x264guiExエンコード

  • Ryzen 5 3500
    60.0 秒
  • Ryzen 5 2600
    73.1 秒
  • Core i5 9400F
    64.8 秒
  • Core i3 9100F
    76.3 秒

Ryzen 5 3500は、検証した4つのCPUでトップクラスのエンコード速度を叩き出しました。

Aviutl / x265guiExエンコード

  • Ryzen 5 3500
    92.5 秒
  • Ryzen 5 2600
    103.6 秒
  • Core i5 9400F
    100.4 秒
  • Core i3 9100F
    132.3 秒

x265エンコードでは、よりマルチスレッド性能が効いてくる結果になりますが、それでもRyzen 5 3500がトップです。

動画編集

Davinci Resolve(動画編集)

「Davinci Resolve」はフリー動画編集ソフトとして、Aviutlと並んで完成度の高いソフトです。カラーグレーディングやVFX合成などプロ仕様な機能に加え、PCスペックをフルに活用できる洗練された設計が大きな強み。

今回の検証ではPuget Systems社のベンチマークプリセットを使って、Davinci Resolve 16における動画編集のパフォーマンスを計測します。バッチ処理でDavinci Resolveを動かして、それぞれの処理にかかった時間からスコアを出す仕組みです。

Davinci Resolve / 4K動画編集

  • Ryzen 5 3500
    684
  • Ryzen 5 2600
    761
  • Core i5 9400F
    697
  • Core i3 9100F
    567

4K動画編集は、コア数とスレッド数が多いほど処理性能がアップします。同じ6コアのRyzen 5 3500とCore i5 9400Fは、ほぼ同じ処理速度です。12スレッドのRyzen 5 2600は、この中ではトップに立ちます。

テスト内容Ryzen 5 3500Ryzen 5 2600Core i5 9400FCore i3 9100F単位
4KOverall Score684761697567Score
4K Test AverageBasic Grade54.362.751.337.6Score
4K Test AverageOpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen77.180.179.262.7Score
4K Test AverageTemporal NR – Better 2 Frames73.286.177.865.5Score
4K Test Average3x Temporal NR – Better 2 Frames87.191.49284.6Score
4K Test AverageOptimized Media50.560.14833.3Score
4K CinemaRAW LightCodec Average67.780.968.958.1Score
4K H264 150Mbps 8bitCodec Average71.975.673.962.7Score
4K ProRes 422Codec Average73.480.376.663Score
4K ProRes 4444Codec Average63.867.763.749.9Score
4K REDCodec Average65.475.965.150Score
4K CinemaRAW LightBasic Grade23.7427.5822.9817.11FPS
4K CinemaRAW LightOpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen15.2917.716.1313.29FPS
4K CinemaRAW LightTemporal NR – Better 2 Frames10.0214.1510.5410.85FPS
4K CinemaRAW Light3x Temporal NR – Better 2 Frames6.917.287.186.33FPS
4K CinemaRAW LightOptimized Media47.7558.9844.5428.2FPS
4K H264 150Mbps 8bitBasic Grade27.8229.7926.5219.14FPS
4K H264 150Mbps 8bitOpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen16.2516.9716.6114.31FPS
4K H264 150Mbps 8bitTemporal NR – Better 2 Frames16.4317.4218.3115.05FPS
4K H264 150Mbps 8bit3x Temporal NR – Better 2 Frames7.417.67.767.56FPS
4K H264 150Mbps 8bitOptimized Media35.2838.0333.2224.71FPS
4K ProRes 422Basic Grade27.2830.4325.3518.38FPS
4K ProRes 422OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen16.4317.6217.6213.63FPS
4K ProRes 422Temporal NR – Better 2 Frames16.4318.0718.7715.37FPS
4K ProRes 4223x Temporal NR – Better 2 Frames7.487.767.897.76FPS
4K ProRes 422Optimized Media76.5990.972.5551.79FPS
4K ProRes 4444Basic Grade14.1616.5912.949.71FPS
4K ProRes 4444OpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen11.948.5911.558.75FPS
4K ProRes 4444Temporal NR – Better 2 Frames10.1712.349.967.52FPS
4K ProRes 44443x Temporal NR – Better 2 Frames6.786.947.486.62FPS
4K ProRes 4444Optimized Media53.7667.552.7136.18FPS
4K REDBasic Grade13.3716.78139.34FPS
4K REDOpenFX – Lens Flare + Tilt-Shift Blur + Sharpen10.311.8110.297.43FPS
4K REDTemporal NR – Better 2 Frames9.510.859.437.4FPS
4K RED3x Temporal NR – Better 2 Frames5.46.015.594.84FPS
4K REDOptimized Media19.9223.6818.9813.12FPS
FusionOverall Score85887988189Score
Fusion Test AverageScore85.887.988.11.47Score
Fusion_3DBacklitTextReference FPS1.91.681.6917.39FPS
Fusion_PhoneCompositeReference FPS13.1416.7614.735.37FPS
Fusion_TurbulantParticlesReference FPS5.184.845.57FPS

ゲーム実況配信

ゲーム配信ソフトで特に有名な「OBS(略:Open Broadcaster Software)」を使って、CPUの配信性能を検証します。

なお、あくまでもCPUの性能評価としてOBSを使うだけであって、現時点では「ゲーム配信するならNVEncが有利。」と考えてます。Turing世代のNVEncならかなり高画質ですし、ゲーム中のフレームレートの下落も少ないです。

では、CPUを使ったゲーム配信の性能を検証しましょう。

OBSの設定画面※クリックで拡大します

FF14ベンチマーク(紅蓮のリベレーター)を最高設定で実行中に、OBSで録画と配信を同時に行います。配信設定は60 fpsのフルHDで、プリセットは標準よりもやや軽い「veryfast」です。

統計タブに表示されるドロップフレーム率で「コマ落ちしたフレーム数」を記録し、配信した総フレーム数で割り算して割合を求めました。0%がベストで、5%を超えたらイライラする配信になります。

配信中のドロップフレーム率設定は「veryfast」で固定
上限CPUレンダリングラグエンコードラグ平均fps
144 fpsRyzen 5 35000.5%5.2%73.9 fps
Ryzen 5 26000.0%0.0%84.4 fps
Core i5 9400F0.0%32.1%101.0 fps
Core i3 9100F0.4%78.3%110.2 fps
60 fpsRyzen 5 35000.4%13.5%59.0 fps
Ryzen 5 26000.0%0.0%57.3 fps
Core i5 9400F0.0%10.7%57.3 fps
Core i3 9100F0.0%74.1%57.8 fps

6コア6スレッドだと、veryfast設定ですら目に見えてカクカクとした動作でかなり苦しいです。とはいえ今更OBSをCPUでエンコードするメリットはほとんど無いので、グラフィックボードにお金を掛けたほうがコスト効率は良いですね。

やかもち
Core i5とRyzenを検証結果、よく見るとRyzenの方がコマ落ちが少ないです。インテルは・・・グラボを回すのにパワーを使っていて、エンコードはサボり気味な傾向。

圧縮と解凍

7-Zip(圧縮 & 解凍)

ファイルの圧縮と解凍のスピードを、有名なフリー解凍ソフト「7-Zip」を使って計測。付属のベンチマークツールで、圧縮と解凍のスピードを「MIPS」という単位で分かりやすく表示してくれます。

7-Zip Benchmark / 圧縮

  • Ryzen 5 3500
    30626 MIPS
  • Ryzen 5 2600
    33321 MIPS
  • Core i5 9400F
    26756 MIPS
  • Core i3 9100F
    18889 MIPS

以前は苦手としていた「圧縮」も、第3世代Ryzenでは克服してきちんと性能を出し切れるようになっています。Ryzen 5 3500はRyzen 5 2600にあと1割まで迫り、Core i5 9400Fを置いてけぼりに。

7-Zip Benchmark / 解凍

  • Ryzen 5 3500
    25275 MIPS
  • Ryzen 5 2600
    34524 MIPS
  • Core i5 9400F
    23975 MIPS
  • Core i3 9100F
    16620 MIPS

「解凍」はもともとRyzenの得意分野で、スレッド数に比例した結果になりました。

ブラウザの処理速度

Mozilla Kraken 1.1(ブラウザベンチマーク)

ブラウザ上で動作するベンチマーク「mozilla kraken 1.1」を使って、CPUがブラウザ上のWebアプリをどれだけ速く処理できるかを検証する。単位はミリ秒なので、短いほど処理が速いです。

Mozilla Kraken 1.1 / ブラウザの処理速度

  • Ryzen 5 3500
    809.9 ms
  • Ryzen 5 2600
    1002.9 ms
  • Core i5 9400F
    937.6 ms
  • Core i3 9100F
    936.5 ms

シングルスレッド性能の改善が効いています。Ryzen 5 2600より2割も高速化し、Core i5 9400Fですら遅れを取るスピードです。

Photoshop CC

Adobe Photoshop CC(写真編集ベンチマーク)

写真編集の定番ソフト「Photoshop CC」を検証。バッチファイルを使って実際にPhotoshopを動かして、それぞれの処理に掛かった時間からスコアを算出します。

Photoshop CC / 総合的な処理性能

  • Ryzen 5 3500
    809.6
  • Ryzen 5 2600
    765.0
  • Core i5 9400F
    781.0
  • Core i3 9100F
    748.0

「RyzenはAdobeと相性が悪い。」

なんて言ってる人を見かけたら気をつけましょう。確かに、古いRyzenはシングルスレッド性能が不足していて、Photoshopのようなマルチスレッド性能が効きにくいソフトを効率よく動かせませんでした。

しかし、第3世代Ryzenになってからは大幅に改善され、同じコア数のインテルCPUに対してRyzenが打ち勝つレベルにまで進歩しています。Ryzen 5 3500はCore i5 9400Fに並ぶ処理速度で、Photoshop用に問題なく使える性能です。

CPURyzen 5 3500Ryzen 5 2600Core i5 9400FCore i3 9100F
総合スコア809.6765781748
一般処理のスコア71.968.473.169.4
フィルタ系のスコア82.880.679.575
Photomergeのスコア95.484.585.385.2
GPUスコア88.584.48782.5
テストの詳細結果
RAW画像の展開2.873.633.423
500MBへのリサイズ1.31.411.331.29
回転1.291.361.111.24
自動選択16.4117.315.7418.16
マスク5.115.264.334.66
バケツ2.642.732.522.92
グラデーション0.520.440.470.56
塗りつぶし14.3616.6518.4417.65
PSD保存8.7899.549.36
PSD展開3.093.342.962.98
Camera Raw フィルタ6.787.226.838.03
レンズ補正フィルター16.5917.8517.9216.92
ノイズ除去21.8419.7623.2825.02
スマートシャーペン26.9226.6125.8631.89
フィールドぼかし16.517.6417.317.23
チルトシフトぼかし16.4817.4916.8418.08
虹彩絞りぼかし18.5918.9319.0820.56
広角補正フィルター20.6121.5623.5323.77
ゆがみツール(Liquify)11.2611.7511.6211.97
Photomerge(2200万画素)85.995.2692.5991.02
Photomerge(4500万画素)108.09124.36125.39127.89

※「Puget Systems Adobe Photoshop CC Benchmark」を使用しました。

Microsoft Office

Microsoft Officeの処理速度(Ryzen 7 3700X)

PCMark 8を使って、Microsoft Officeの処理速度を計測します。オフィスソフトはマルチスレッドよりシングルスレッド依存のタスクになるため、基本的には第3世代RyzenやインテルCPUの方が有利です。

Microsoft Word / 平均処理時間

  • Ryzen 5 3500
    0.848 秒
  • Ryzen 5 2600
    1.146 秒
  • Core i5 9400F
    0.822 秒
  • Core i3 9100F
    0.824 秒

Wordの処理速度はシングルスレッド性能の差が、わかりやすく反映される結果に。やはりRyzen 5 2600のようなシングルスレッドの遅いCPUは、Officeソフトには不向きなようです。

Microsoft Excel / 平均処理時間

  • Ryzen 5 3500
    1.056 秒
  • Ryzen 5 2600
    1.338 秒
  • Core i5 9400F
    1.024 秒
  • Core i3 9100F
    1.168 秒

Excelはシングルスレッド性能と、多少のマルチスレッド性能も求められます。6コアでシングルの速いCore i5 9400FとRyzen 5 3500が、おおむね互角の処理速度です。

Microsoft PowerPoint / 平均処理時間

  • Ryzen 5 3500
    1.986 秒
  • Ryzen 5 2600
    2.338 秒
  • Core i5 9400F
    2.185 秒
  • Core i3 9100F
    2.170 秒

PowerPointでは、Ryzen 5 3500が並外れた処理速度を見せつけます。

ビデオチャット(VC)の処理性能

コロナウイルスの流行によって、テレワーク(在宅勤務)の導入が進んでいます。ビデオ会議に使われるビデオチャット(VC)ソフトも出番が増えてきたため、本レビューより「ビデオチャットの性能」を検証に加えてみます。

PCMark 10でビデオチャットの性能をテスト

検証方法は「PCMark 10」のビデオチャットテストを使います。内容はビデオチャットを再生したときのフレームレート、顔認識の処理速度、エンコード(アバター着用など)の処理速度などが含まれ、総合スコアを算出できます。

PCMark 10 / ビデオチャットの性能

  • Ryzen 5 3500
    7301
  • Ryzen 5 2600
    8069
  • Core i5 9400F
    7112
  • Core i3 9100F
    6792

ビデオチャットの総合的な性能は、Ryzen 5 2600がトップで、次にRyzen 5 3500でした。顔認識はかなりマルチスレッド性能が求められるようで、12スレッドあるRyzen 5 2600にとって有利です。

PCMark 10 / ビデオチャットの快適度

  • Ryzen 5 3500
    29.89 fps
  • Ryzen 5 2600
    29.92 fps
  • Core i5 9400F
    29.89 fps
  • Core i3 9100F
    29.90 fps

顔認識やアバター着用など複雑なタスクをせず、ただ再生するだけなら性能は頭打ちです。

「IPC」でCPUの真の進化をチェック

最後は「IPC(クロックあたりの処理性能)」をテストします。IPCが高いとは、つまるところ「同じクロックなのに性能が高い」わけですから、CPUのクロック周波数を固定してベンチマークを行えばある程度は明らかにできます。

方法はシンプルで、クロック周波数を3.5 GHzに固定してCinebench R15をシングルスレッドモードで実行するだけ。

Cinebench R15 / シングルスレッド性能@3.5 GHz

  • Ryzen 9 3950X
    166 cb
  • Ryzen 9 3900X
    166 cb
  • Ryzen 7 3700X
    165 cb
  • Ryzen 5 3500
    163 cb
  • Core i3 9100F
    155 cb
  • Core i9 9900K
    154 cb
  • Core i7 9700K
    154 cb
  • Core i5 9400F
    154 cb
  • Ryzen 7 2700X
    148 cb
  • Ryzen 5 2600
    144 cb
  • Core i7 4790K
    133 cb
  • Core i7 950
    104 cb

すると、キレイにIPCの差がデータとして現れます。

グラフをザッと見た感じ、IPCの速さはやはりCPUの世代に比例しています。現時点では、第3世代Ryzen、第9世代Intel Core、第2世代Ryzenの順にIPCが高いです。

やかもち
ここまでテスト結果をまとめると、Ryzen 5 3500の性能は同じ価格帯の6コア6スレッドCPUとして、トップクラスに位置します。

ゲーミング性能の違いを検証

ゲーミングで高いフレームレートを出すためには、グラフィックボードが一番重要。ですが、グラフィックボードが高性能であればあるほど、CPUに求められる性能も高くなります。

Ryzen 5 3500のゲーミング性能を検証

現時点で最強のグラボである「RTX 2080 Ti」を使って、FF14:漆黒の反逆者ベンチマークを実行してみると、同じグラボなのに実際の性能はかなり違っているのが分かります。

これが「CPUボトルネック」と呼ばれる現象です。では、Ryzen 5 3500がRTX 2080 Tiの性能をどこまで引き出せるのかを検証していく。

やかもち
検証に使ったNVIDIAドライバは「445.87」。レビュー時点で最新版のドライバです。

Apex Legend

Apex LegendsApex Legends1920 x 1080 / 最高設定 / 射撃訓練
  • Ryzen 5 3500
    208.0 fps
  • Ryzen 5 3500
    203.9 fps
  • Ryzen 5 2600
    207.3 fps
  • Ryzen 5 2600
    200.5 fps
  • Core i5 9400F
    223.9 fps
  • Core i5 9400F
    216.8 fps
  • Core i3 9100F
    211.9 fps
  • Core i3 9100F
    203.0 fps

平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)

Apex LegendはもともとCPUボトルネックが出づらい傾向が強いのですが、若干ながらCore i5 / i3の方がフレームレートが高いです。

Battlefield V

Battlefield 5(BF5)の平均フレームレートBattlefield V
1920 x 1080 / 最高設定(DX11) / 最後の虎
  • Ryzen 5 3500
    122.8 fps
  • Ryzen 5 3500
    103.7 fps
  • Ryzen 5 2600
    112.9 fps
  • Ryzen 5 2600
    97.0 fps
  • Core i5 9400F
    130.8 fps
  • Core i5 9400F
    105.1 fps
  • Core i3 9100F
    104.8 fps
  • Core i3 9100F
    82.5 fps

平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)

Battlefiled VはCPU負荷がかなり大きいゲームです。トップはCore i5 9400Fで、やはりインテルは安定しています。Ryzen 5 3500はRyzen 5 2600と比較して大幅な改善ですが、Core i5は超えられず。

CS : GO

CSGO(Counter Strike : Global Offensive)Counter Strike : Global Offensive1920 x 1080 / 最高設定 / Dust II
  • Ryzen 5 3500
    341.2 fps
  • Ryzen 5 3500
    290.7 fps
  • Ryzen 5 2600
    297.6 fps
  • Ryzen 5 2600
    247.0 fps
  • Core i5 9400F
    370.2 fps
  • Core i5 9400F
    330.9 fps
  • Core i3 9100F
    349.2 fps
  • Core i3 9100F
    296.8 fps

平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)

CS:GOはマップ「Dust II」にて検証です。結果はインテルCPUの優位性を認められます。とはいえ、どのCPUを使ってもCS:GOは余裕で240 fps以上を安定して叩き出せるので、実用上は特に問題ないです。

Call of Duty : Black Ops IV

Call of Duty : Black Ops IVCall of Duty : Black Ops IV1920 x 1080 / 最高設定 / Contraband
  • Ryzen 5 3500
    183.4 fps
  • Ryzen 5 3500
    155.2 fps
  • Ryzen 5 2600
    177.5 fps
  • Ryzen 5 2600
    147.0 fps
  • Core i5 9400F
    189.4 fps
  • Core i5 9400F
    162.7 fps
  • Core i3 9100F
    116.6 fps
  • Core i3 9100F
    65.1 fps

平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)

コールオブデューティーはマップ「Contraband」で計測。尋常ならざる異様なCPU負荷を誇るゲームで、4コアのCore i3 9100Fは完全にヘタってます。6コアでようやくマトモに安定し、Ryzen 5 3500はCore i5 9400Fに迫る勢いです。

Fortnite : Battle Royale

Fortnite : Battle Royale1920 x 1080 / 最高設定 / ミスティ・メドウズ
  • Ryzen 5 3500
    150.7 fps
  • Ryzen 5 3500
    129.8 fps
  • Ryzen 5 2600
    126.9 fps
  • Ryzen 5 2600
    111.5 fps
  • Core i5 9400F
    164.7 fps
  • Core i5 9400F
    139.1 fps
  • Core i3 9100F
    144.2 fps
  • Core i3 9100F
    126.9 fps

平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)

フォートナイトは「ミスティ・メドウズ」にて計測。インテルCPUの方が効率よくフレームレートを伸ばせ、Ryzenはやや苦戦です。それでもRyzen 5 3500は、Ryzen 5 2600と比較して2割近くも性能アップ。素直にスゴイです。

Overwatch

OverwatchOverwatch
1920 x 1080 / エピック設定(100%) / 練習場
  • Ryzen 5 3500
    248.4 fps
  • Ryzen 5 3500
    214.2 fps
  • Ryzen 5 2600
    269.6 fps
  • Ryzen 5 2600
    221.4 fps
  • Core i5 9400F
    294.7 fps
  • Core i5 9400F
    273.8 fps
  • Core i3 9100F
    273.8 fps
  • Core i3 9100F
    241.9 fps

平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)

オーバーウォッチはCore i5の方が伸びやすい傾向です。Ryzen 5 3500は平均240 fpsを保ってはいるものの、Core i3 9100Fやi5 9400Fは最低フレームレートで240 fpsを維持しています。ガチゲーマー的には評価が分かれる性能差ですね。

PUBG

PUBG(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)PUBG1920 x 1080 / ウルトラ設定 / 練習場
  • Ryzen 5 3500
    153.0 fps
  • Ryzen 5 3500
    127.0 fps
  • Ryzen 5 2600
    156.7 fps
  • Ryzen 5 2600
    126.6 fps
  • Core i5 9400F
    180.3 fps
  • Core i5 9400F
    144.2 fps
  • Core i3 9100F
    141.5 fps
  • Core i3 9100F
    111.0 fps

平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)

PUBGもインテルCPUが有利で、Ryzen 5 3500はやや苦戦。平均値だけでなく、エイムをすばやく振った時のフレームレートの下落もRyzenでは未だに目立っており、ガチでゲームするならRyzen・・・とは言えない状況です。

Rainbow Six Siege

Rainbow Six SiegeRainbow Six Siege
1920 x 1080 / 最高設定 / ファベーラ
  • Ryzen 5 3500
    174.8 fps
  • Ryzen 5 3500
    150.9 fps
  • Ryzen 5 2600
    167.4 fps
  • Ryzen 5 2600
    151.2 fps
  • Core i5 9400F
    171.6 fps
  • Core i5 9400F
    152.6 fps
  • Core i3 9100F
    141.7 fps
  • Core i3 9100F
    128.8 fps

平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)

レインボーシックスシージは「ファベーラ」にて計測しました。こちらはRyzenが健闘していて、Ryzen 5 3500はCore i5 9400Fをわずかに上回る平均フレームレートです。最低フレームレートも安定しています。

ARK Survival Evolve

ARK Survival Evolve
1920 x 1080 / 高設定
  • Ryzen 5 3500
    136.5 fps
  • Ryzen 5 3500
    106.2 fps
  • Ryzen 5 2600
    97.9 fps
  • Ryzen 5 2600
    79.1 fps
  • Core i5 9400F
    150.2 fps
  • Core i5 9400F
    119.1 fps
  • Core i3 9100F
    137.7 fps
  • Core i3 9100F
    107.7 fps

平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)

じわじわと日本国内でも人気が出てきたARK Survival Evolveを、今回のレビューより追加。最高設定はあまりにも重たすぎて非現実的なので、ひとつ下の高設定でテストします。

結果はかなりインテルが有利です。Ryzen 5 3500はRyzen 5 2600よりは大幅にマシですが、Core i3 9100Fと同じ程度のフレームレートで、Core i5 9400Fには抜かされてしまいました。

FF14

「FF14:漆黒の追従者」ベンチマークFF14 : 漆黒のヴィランズ
1920 x 1080 / 最高品質
  • Ryzen 5 3500
    147.3 fps
  • Ryzen 5 3500
    57.4 fps
  • Ryzen 5 2600
    139.5 fps
  • Ryzen 5 2600
    56.0 fps
  • Core i5 9400F
    158.2 fps
  • Core i5 9400F
    65.1 fps
  • Core i3 9100F
    150.8 fps
  • Core i3 9100F
    56.5 fps

平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)

FF14(漆黒の反逆者)ベンチマークはインテルCPUが伸びやすいです。Ryzen 5 3500はCore i3 9100Fに並び、Core i5 9400Fには後塵を拝する状況。

Shadow of the Tomb Raider

Shadow of the Tomb RaiderShadow of the Tomb Raider
1920 x 1080 / 最高設定(SMAA / DX11)
  • Ryzen 5 3500
    76.4 fps
  • Ryzen 5 3500
    37.1 fps
  • Ryzen 5 2600
    71.6 fps
  • Ryzen 5 2600
    35.3 fps
  • Core i5 9400F
    95.8 fps
  • Core i5 9400F
    48.3 fps
  • Core i3 9100F
    92.5 fps
  • Core i3 9100F
    48.6 fps

平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)

FF14と同じくスクエニが制作した「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」では、インテルCPUが突出して高いパフォーマンスを発揮。Ryzen 5 3500はCore i5 9400Fを超えるシングルスレッド性能を持っていながら、ゲーム性能はなぜか振るわない。

やはり最適化の壁は未だRyzenの前に立ちはだかっています。スクエニはそろそろRyzenユーザーのために、アップデートをしたほうが良いのでは?

モンスターハンターワールド

モンスターハンターワールドMonster Hunter World1920 x 1080 / 最高設定
  • Ryzen 5 3500
    84.9 fps
  • Ryzen 5 3500
    58.1 fps
  • Ryzen 5 2600
    88.2 fps
  • Ryzen 5 2600
    70.3 fps
  • Core i5 9400F
    85.1 fps
  • Core i5 9400F
    63.9 fps
  • Core i3 9100F
    72.2 fps
  • Core i3 9100F
    57.9 fps

平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)

モンスターハンターワールドは意外にもRyzen 5 2600が首位に。6コア6スレッドだとCPU負荷率が100%近くで振り切っていて、まだ不足している感がありました。だから12スレッドのRyzen 5 2600が、6スレッドCPUを抑える結果になったのでしょう。

やかもち
モンハンはCPUの食い方がすごい・・・。4コアだと論外ですね。

黒い砂漠

黒い砂漠(リマスター品質)黒い砂漠
1920 x 1080 / リマスター品質
  • Ryzen 5 3500
    120.7 fps
  • Ryzen 5 3500
    65.4 fps
  • Ryzen 5 2600
    74.3 fps
  • Ryzen 5 2600
    45.4 fps
  • Core i5 9400F
    134.4 fps
  • Core i5 9400F
    64.7 fps
  • Core i3 9100F
    117.9 fps
  • Core i3 9100F
    65.0 fps

平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)

黒い砂漠は無料MMORPGでは、世界最高峰のグラフィックを誇るタイトルですが、ソフトの最適化は依然としてイマイチです。

Ryzen 5 2600だとビックリするくらいフレームレートが伸びず、Ryzen 5 3500でようやくいい感じに。ただ、Ryzen自体の性能アップではなく、単にSMT(インテルはHTT)がない状態が効いているのが現実です。

平均パフォーマンス

平均フレームレート
1920 x 1080 / RTX 2080 Tiに対して
  • Ryzen 5 3500
    165.2 fps
  • Ryzen 5 3500
    130.8 fps
  • Ryzen 5 2600
    152.9 fps
  • Ryzen 5 2600
    122.2 fps
  • Core i5 9400F
    180.7 fps
  • Core i5 9400F
    145.1 fps
  • Core i3 9100F
    158.1 fps
  • Core i3 9100F
    122.4 fps

平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)

ここまでの検証結果を平均パフォーマンスとしてまとめました。

平均パフォーマンスを見ると、ライバルのCore i5 9400FはRyzen 5 3500より約9.4%も高い平均フレームレートです。ゲームによっては20%近い性能差になる場合もあり、まだまだソフト側の最適化に大きな課題があります。

これでも旧世代のRyzen 5 2600よりは改善されてはいるものの、同価格帯で同じ6コア6スレッドCPUであるCore i5 9400Fに劣っているのが事実です。どこまでゲーム性能を求めるかにもよりますが、フレームレートを追求するならCore i5をおすすめします。

初心者もち
でもなんか・・・インテル有利のソフトが多いような。
やかもち
そのインテル有利のゲームをプレイする人にとっては、意味のあるデータなんですよね。

消費電力とオーバークロック

CPUの消費電力といえば、まず頭に浮かぶのは「TDP」です。しかし、TDPはあくまでも「これくらいの発熱量があるから、発熱量に対応したCPUクーラーを使ってね。」という意味合いの方が強く、イコール消費電力ではない※。

Ryzen 7 3700Xのテスト環境

よって本レビューでは電力ロガー機能のついた電源ユニットを使って、CPU本体の実際の消費電力を計測します。たとえば、電源ユニットから100 Wの電力が供給されていれば、CPUの消費電力は約100 Wと判断できます。

テスト環境
電源ユニット #1システム全体1200 W(80+ Platnium)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」
電源ユニット #2CPUのみ850 W(80+ Gold)使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」

電源ユニットを2台使ってCPUとそれ以外のパーツで供給を完全に分割しているため、CPUに給電している電源ユニットの計測値を見れば、CPU本体の消費電力が明らかになる仕組みです。

※半導体の場合は、TDPと消費電力は一致しやすいので「だいたい同じ」と思っても構わない。ただし、最近はマザーボードによって消費電力が大きく変わることも少なくない。

消費電力とワットパフォーマンス

消費電力は、Handbrakeで「Fast 1080p(x264)」プリセットでエンコードしながら測定します。10コア20スレッドCPUまでなら、この方法でCPU使用率は常時100%に張り付き、CPU本体の消費電力をほぼフルに引き出せます。

Ryzen 5 3500の消費電力を比較

消費電力(+12Vレールの実測値)

  • Ryzen 5 3500
    59.2 W
  • Ryzen 5 2600
    84.8 W
  • Core i5 9400F
    61.6 W
  • Core i3 9100F
    55.2 W

Ryzen 5 3500は平均で約59 Wの消費電力です。Core i5 9400Fとほとんど同じで、Ryzen 5 2600と比較して30%も消費電力が減っています。基本的に第3世代Ryzenは、電力効率が大幅に改善されている傾向が強いです。

ワットパフォーマンス(動画エンコード時)

  • Ryzen 5 3500
    0.63 fps
  • Ryzen 5 2600
    0.52 fps
  • Core i5 9400F
    0.58 fps
  • Core i3 9100F
    0.48 fps

1ワットあたりの動画エンコード速度(= ワットパフォーマンス)を求めると、Ryzen 5 3500がトップです。Core i5 9400Fは悪くないですが、Ryzen 5 3500が相手では厳しいですね。

CPU温度はかなり大人しい

Ryzen 5 3500のCPU温度を比較

CPU温度(中央値)

  • Ryzen 5 3500
    64.5 ℃
  • Ryzen 5 2600
    57.8 ℃
  • Core i5 9400F
    52.8 ℃
  • Core i3 9100F
    54.4 ℃

Ryzen 5 3500は中央値で64.5℃です。選別された中でも下位のチップが使われているのか、消費電力の割にはCPU温度がやや高めに出ています。虎徹Mark IIで余裕で冷やせるので特に問題ではないですが、ちょっと気になる傾向です。

Core i5 9400Fとi3 9100Fでは、CPU温度の逆転が起きており、やはりチップの選別具合が発熱に与える影響はとても大きいです。

どちらにせよ、虎徹クラスで冷却は十分ですので「CPU温度は大人しい」と評価できます。

Scythe / ソケット : LGA 115X・2011・Socket AM4 / ファン : 120 mm / 全高 : 154 mm / 備考 : LGA1700は別売りのキットが必要

オーバークロックと「低電圧化」

Ryzen 5 3500は手動オーバークロック対応のCPUです。しかし、実際に試してみるとオーバークロックの余地は皆無に近く、仮にできたとしても得られるメリットがリスクに対してまったく見合わないです。

なので、オーバークロックとは逆の方向である「低電圧化」を試します。低電圧化は、CPUの性能を維持しつつ、消費電力とCPU温度をもっと抑えてしまおうという実に「おいしい設定」です。

Ryzen 5 3500で低電圧化を試す

BIOSからクロック周波数を3.90 GHzに、CPUのコア電圧を1.250 Vに変更してテスト。結果、CPU温度は64.5℃から約7℃も下がって、57.7℃に抑えられました。毎度思うんですが、Ryzenは自動設定だとコア電圧が高すぎです。

Ryzen 5 3500で低電圧化を試す

消費電力は59.2 Wから約8.7 Wも下がって、50.4 Wにまで低下。Core i5 9400F、Core i3 9100Fよりも低い消費電力です。

クロックコア電圧最大温度消費電力エンコード速度Handbrake Fast 1080p効率ワットパフォーマンス
AutoAuto65.3 ℃59.2 W37.0 fps0.63 fps
3.90 GHz1.250 V58.6 ℃50.4 W37.6 fps0.75 fps

温度と消費電力が下がったにも関わらず、動画エンコード速度はAuto設定よりもやや改善。ワットパフォーマンスは約19%アップです。やはりRyzenはオーバークロックよりも、「低電圧化」がデタラメに美味しいですね。

まとめ:6コア6スレで最高効率のCPU

Ryzen 5 3500をレビュー:スペックを解説
AMD / コア : 6 / スレッド : 6 / ソケット : Socket AM4 / チップセット : AMD 400~500 / 付属クーラー : Wraith Stealth

今回の検証レビューで、Ryzen 5 3500は若干の弱点を残しつつも、Core i5 9400Fに対して高いワットパフォーマンスで圧倒できるCPUと判明しました。特に「低電圧化」を施すと、同クラスでRyzen 5 3500に太刀打ちできるCPUは、ほぼ皆無の状況です。

「Ryzen 5 3500」のデメリットと弱点

  • オーバークロックはほぼ無理
  • メモリOCがややシビア
  • ゲーミング性能はCore i5 9400Fに負ける

Ryzenの中でも特に選別落ちのチップが使われています。オーバークロックはビックリするくらい自由度が低く、定格の4.0 GHz以上にするのは難しいです。そしてメモリのオーバークロック耐性もイマイチで、Ryzen 7で通っていた設定がダメな場合がほとんどでした。

一応DDR4-3200に対応するCPUとはいえ、3200で安定しない可能性も考えられるため、Ryzen 5 3500はDDR4-2666くらいで運用したほうが良さそうです(※PC初心者ならなおさらのこと)

Core i5 9400Fに対して目立った弱点は、やはりゲーミング性能。ゲームを重視するか、しないのかで、Ryzen 5 3500とCore i5 9400Fを選び分ける必要があります。

「Ryzen 5 3500」のメリットと強み

  • 6コア6スレCPUではトップクラスの性能
  • マシになったゲーミング性能
  • 驚異的なワットパフォーマンス
  • 大人しいCPU温度
  • コストパフォーマンスはかなり優秀

Ryzen 5 3500は、同じ6コア6スレッドCPUとしてもっとも効率の良いCPUです。IPCが改善したおかげで、少ないクロック周波数でより高い性能を発揮するため、消費電力あたりの性能ではインテルCPUにまず負けません。

低電圧化すれば、レンダリングやエンコード性能を維持したまま、消費電力とCPU温度をもっと低くできます。「効率」はRyzen 5 3500の最大のメリットです。

Ryzen 5 3500の評価まとめ

というわけで、筆者の個人的な評価は「A+ランク」で決まり。同じ価格のCore i5 9400Fを上回るシングル / マルチスレッド性能は素直に高評価できますが、ゲーミング性能では割と劣ってしまったので、Sランクは見送りました。

以上「Ryzen 5 3500をレビュー:6コアCPU「i5 9400F」と徹底比較」でした。

AMD / コア : 6 / スレッド : 6 / ソケット : Socket AM4 / チップセット : AMD 400~500 / 付属クーラー : Wraith Stealth
Intel / コア : 6 / スレッド : 6 / ソケット : LGA 1151(v2) / チップセット : Intel 300 Series / 付属クーラー : PCG 2015C(65W) / 内蔵GPU : なし

Ryzen 5 3500を搭載するBTOゲーミングPCでおすすめは、最近レビューした「ガレリアRT5」です。税込みで10万円を切る価格で、CPU性能からゲーム性能まで、うまくまとまっています。

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34 件のコメント

  • 一つ気になったのですが、CPUの消費電力測定について、電源ユニットのロガーから測定できるのは電源ユニットが消費している電力量であって、100%CPUに入っているわけではない(VRM部の効率があるので)と思います。
    HWinfoなどで読んだほうが正確な気がしますが、どうでしょうか。

    • HWiNFOからチェックできる「Package Power」は、マザーボードによって数値がかなり違ってデータの整合性に問題が出たため、電源ユニットを使った測定方法に切り替えてます。
      ただこの電源ユニット・・・分解能がイマイチなので、アイドル時の消費電力はうまく測定できないのが欠点ですね。

  • なんか逆に14nmのままでIntel頑張ってるよなという印象が。AMD負けないでほしい。

    • インテルCoreブランドは、とにかく過去の遺産が莫大なので、なんだかんだ言って安定はしてますよね。
      AMD Ryzenはソフトウェアの最適化がもっと進んでくれれば、より万能なCPUになれると思います。

  • 検証ありがとうございます

    大差はないかもしれませんが
    Ryzen側のメモリをDDR4-2666からDDR4-3200に
    変えた場合の結果も知りたいですね

    • それをすると、メモリクロックの影響が大きいゲームでかなり有利なスコアが出ます。たとえばFF14だと、3~5%は伸びます。

    • メモリで差はしっかりあると思いますよ。
      ただしゲームでは勝てないでしょうし9400Fの方もより高速なメモリで伸ばすと思いますが。

  • まぁRyzen5は3600(6コア12スレッド)があるからしゃーない

    B550チップセットも発表されたし、ZEN3も発表が近づいてきてるし、楽しみだ

  • いつも大変勉強になり、役に立つ記事掲載、ありがとうございます。
    楽しく読ませてもらっています。 
    丁度おととい、この3500でメインマシンを組みましたので、評価が大変気になっていたところです。
    これから簡易水冷か、空冷か、はたまたなんちゃって本格水冷化など考えているので、いろいろと教えてください。
    では、新型コロナにも気を付けてお過ごしください。

    • 結構、悩ましいところなんですよね。
      CPU側の定格メモリクロックだと、Zen2はDDR4-3200になってしまい、かなり有利です。かと言ってインテル側をDDR4-3200に合わせると、それはオーバークロックです・・・。
      だからBTOメーカーで非常に採用例が多い「DDR4-2666」を選んでます。

  • えっ、3500のほうが2600よりエンコ速度が速い…!?
    これならゲーム動画編集目的で多コアだからということで2600や1600AFを買う意味が…

  • i5-9400Fとほぼ同性能で内蔵GPU付きのi5-8400が2017年に2万円で売られてたんだよなぁ
    まあ当時は他のパーツが高かったけど

    • クーポンで8400 1.7万円と更にポイント還元11%で買えた時期もあったのですが懐かしいですね。
      当時はメモリ16GBで1.1万円はしてましたけど。

  • いつも参考にさせて頂いております。
    今回、原因不明のトラブル発生です。ASRock AB350 Gaming K4を購入してBIOSを指定の6.20に変更しましたが、画面出力されずに数秒おきに電源のON-OFFを繰り返します。既存で使用中の同一マザー(Ryzen 5 2400G)を換装して試しましたが同じ症状です。ビデオカードを他のものに交換やBIOSを最新の6.30に変更なども症状変わらずです。CPUの初期不良?(何十台も組み立てましたが経験ありません)仕方ないのでCPUは返品交換処理中です。品薄で入荷が遅れています。新しいCPUが到着しても改善しないような気がして不安です。マザーが適合しない?ならASRockの責任となりますが?新規購入のマザーはRyzen 5 2400Gで稼働しますしMSI Radeon RX 580 ARMOR MK2 8G OCのビデオカードも問題ありません。
    PCはHDD一台の構成でメモリーも標準です。当初上位のマザーを購入とも思いましたが特に性能を求めることもしないので、安価(1万円以下)で販売していたAB350 Gaming K4を再度購入した次第です。安定動作で気に入ったマザーです。
    長文になり申し訳ありません。同じマザーで稼働している方、原因がわかる方がおられましたら教えてください。よろしくお願いします。

    • 自己レスです。
      メモリー動作速度の低下設定など色々と試しましたが、
      メモリーがシングル動作なら起動します。メモリースロットのA又はBの片側のみ使用ですね。販売店とASrockに対応を依頼中です。それよりも困った事に、CPU動作一覧に3-3100と3-3300Xが追加掲載されています。怖くて信用出来ません。
      そもそも動作表になければマザーを購入しない訳ですから。
      今までに40台以上組立ましたがBIOSとCPUの不適合は初めての経験でした。

      • > メモリーがシングル動作なら起動します。
        これは経験あります。ぼくの場合はGigabyteのZ370マザーボードで、メモリをデュアルチャネルにすると不安定 or POST不可です。片側に2枚挿し込むなど、デュアルチャネルを避ければ動いてました。マザーを変更すると治ったので、マザーが原因でした。(※まれにCPU側のメモコンが逝ってる場合もありますが、かなり稀です)
        返品交換するか、返金してもらってB450 Steel LegendやTUF B450-PRO Gamingあたりを買い直すのもアリかと。

        > CPU動作一覧に3-3100と3-3300Xが追加掲載されています。怖くて信用出来ません。
        AGESAがあれば、対応は可能ですので。ASRock問わず、どこのメーカーも対応AGESAが入ってきたら、BIOSをアップして対応表に新しいCPUを掲載するはずです。

        それより怖いのは、古いチップセット(特にB350)のマザーボードほど、旧世代CPUとの互換性や安定性に問題が出るリスクがあることです。B350マザーは、最近出てきたMSIの「MAX」シリーズを除き、BIOS ROMの容量が128 Mbしかないです。そのROM容量に収まり切らないほどBIOSが大きくなると、古いコードを断捨離する必要があり、結果的に新しいCPUと相性が良いけど古いCPUとはダメ・・・みたいなことが起こってます。

        ASRockだと、BIOSのダウンロードページで「~~~(特定のCPU)が使用されている場合、ASRockはこのBIOSの更新を推奨しません。」と、注意書きをするほどです。

  • 3600と3500の差はどれくらいでしょう
    値段を考えるとどちらがコスパが良さげでしょうか

    • 3500を使ってますが、負荷が非常に高いマルチタスクはもたつくかな? といった感じです。仕事やゲームでバリバリ酷使するなら、3600がいいと思います。
      ただ今すぐ必要ないなら、3100か3300を待つほうがいいでしょう。こっちのスコアは、マルチもシングルも3500に勝って、価格も3500より安いそうなので……

  • ASRock AB350 Gaming K4 で稼働できると判明しました。
    原因はメモリーの許容範囲が非常に狭いことでした。
    メーカーのASRock は指定のメモリーなら稼働と譲りませんがMatisseのメモリー一覧は存在していません。AB350はMatisse非対応と言えば良いものを、
    標準のメモリー、CFD販売 デスクトップPC用メモリ DDR4 2666等ではシングル動作でしか起動できません。逆にオーバークロックのTeam DDR4 3000Mhz (PC4-24000)で試した所、問題なく稼働できて3Dゲームの「Shadow of the Tomb Raider」が快適に動作しました。メモリー電圧が1.2Vではだめで、1.35V程度なら正常にデュアル動作可能となるのかも知れません。一時はB450のマザーに買い替えも検討していたので諦めないで良かったです。3000シリーズのMatisseはメモリー要注意と言えますね。

  • いつも読ませていただいていますが、コメントは初めてとなります。

    メモリの安定感はマザーボードにもかなり依存しそうです。

    Zen 3待ちということで、X570+Ryzen 5 3500で1台組んでみたのですが、Linuxが動かない問題への対策でBIOSを最新版に上げた状態で、DDR4-3600(CL19)のメモリがXMP適用だけで3600(CLは切り上げられて20)としてすんなり動作しています。

  • ちもろぐ読者 へ返信する コメントをキャンセル

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