史上最強のゲーミングGPU「RTX 2080 Ti」の性能を徹底検証

RTX 2080 Tiのレビュー

2年ぶりにNVIDIAはゲーミング向けGPUの最新世代「Turing」を投入。その最上位を冠するのが「RTX 2080 Ti」。一般的に世代更新されることで、同じ価格でより高性能へと進化するのがCPUやグラボの世界。

果たしてRTX 2080 Tiは、先代の1080 Tiとどこまで戦えるのか。徹底検証して分かりやすく解説してみたい。

Sponsored Link

Contents

「RTX 2080 Ti」とは何か設計仕様とスペックを解説

記事タイトルにある通り、2018年9月の時点で、ゲーミング向けに販売されたGPUとしては「史上最強」の性能を持つグラフィックボードです。

しかし…今回のNVIDIAは純粋な性能アップよりも、自社の新技術を売り込みたいがために、順当な性能アップを目指せないスペックに仕上がっている。

では、RTX 2080 Tiの設計思想とスペックについて。GTX 1080 Tiと比較しつつ、分かりやすく解説します。

性能を知りたいだけ、という人は以上のリンクから飛んでください。

RTX 2080 Tiのカタログスペック(仕様)

RTX 2080 Tiのカタログスペック(仕様)を解説
GPURTX 2080 TiGTX 1080 TiTitan V
ダイRTX 2080 TiのダイショットGTX 1080 TiのダイショットTitan Vのダイショット
世代TuringPascalVolta
プロセス12nm LP製造 : GLOBALFOUNDRIES16nm製造 : TSMC12nm製造 : TSMC
トランジスタ数186億118億211億
ダイサイズ754mm2471mm2815mm2
CUDAコア数CPUのコア数に相当435235845120
TMU数Texture Mapping Unitのこと272224320
ROP数Render Output Unitのこと888896
Tensorコア数機械学習の処理に特化したコア5440640
演算ユニット数342840
クロック周波数1350 MHz1481 MHz1200 MHz
ブーストクロック1635 MHz1582 MHz1455 MHz
VRAM容量11 GB11 GB12 GB
VRAM規格GDDR6GDDR5XHBM2
VRAMバス352 bit352 bit3072 bit
VRAM帯域幅616.0 GB/s484.4 GB/s652.8 GB/s
光線描写数Ray Tracingの処理性能100 億本/s
理論性能(FP32)13.488 TFLOPS11.340 TFLOPS14.899 TFLOPS
TDP250 W250 W250 W
補助電源8pin x28pin + 6pin8pin + 6pin
MSRP$ 1199$ 699$ 2999
参考価格186000円93800円398000円

先代GTX 1080 Tiと比較すると、グラボのコア数(CUDAコア)は約20%ほど増加している。グラボもCPUと同じく、コア数が多いほど処理性能が高くなるので、シンプルに見れば1080 Tiより20%性能アップしたことになる。

次に見て欲しいのがクロック周波数。ベースクロック周波数は1481 MHzから1350MHzへ低下しているが、ブースト時のクロック周波数は1582 MHzから1635 MHzに上昇している。3%と微増ですが、性能は確実に伸びます。

  • 20%も増えた「CUDA」コア数
  • 3%と微増したクロック周波数

確かに…1080 Tiと比較して「改善」されたと言えます。ただ、事実としてそう言えるだけで、正直なところ期待しているよりはずっと大人しい改善という印象が強い。そう思う根拠は「ダイサイズ」です。

面積が増えた割にはスペックの伸びが甘い…なぜ?

「ダイ」とは要するにグラフィックボードのチップを指しており、「ダイサイズ」はチップの面積です。面積が大きいチップほど、よりたくさんのコアを載せることが出来る。

と同時に、面積が大きくなればなるほど「歩留まり率」が低下するため、チップ1個あたりの生産コストは増加してしまう。増加したコストはもちろん小売価格に反映されます。

だから大きいければ大きいほど良いというものではない。ではRTX 2080 Tiの面積はと言うと…なんとビックリ「754 mm2」です。先代のGTX 1080 Tiの面積が「471 mm2」であることを考えれば、いかに巨大なチップかが分かると思う。

RTX 2080 Tiのダイショット

※ ここからのダイの図解は話を分かりやすくするため、かなり大雑把にしています。

面積比は「+60%」にもなる。では、面積が60%も増えたのだから、単純計算で60%の性能アップを目指すことは十分に可能だったはず。なぜ、実際のCUDAコア数はたったの20%しか増えていないのか?

RT CoreとTensorが追加されたRTX 2080 Ti

答えはシンプルで、「フレームレートに影響するコア以外の(悪く言えば)余計なチップ」を載せたからです。本来ならCUDAに充てるべき面積を、RTX 2080 Tiでは「Tensorコア」と「RTコア」に充ててしまった。

初心者もち
なに、その、テンソールとかアルティーコアって?
自作歴23台のやかもち
今回のNVIDIAは、自社の最新テクノロジーを堪能して欲しい。ということ。

リアルタイムに光線を描写する新機能「RTX」

まずは「RTコア」から解説しよう。

RTX 2080 Tiに搭載されるRTコア

RTコアはチップ面積の約16.7%を占める。面積としては…概算ですが、約126 mm2に相当します。この面積はGTX 1050 Tiよりちょっと少ないくらいなので、かなり大きいと言えますね。

では、そのGTX 1050 Tiに匹敵する面積を使ってまで搭載された「RTコア」は何を処理するのか。それがNVIDIAの最新技術「RTX」(Realtime Ray Tracing)と呼ばれる、光線を描写する機能。略して「レイトレ」です。

「レイトレ」の内容は、自然光や環境光を「実際にリアルタイムに計算して、映像として出力」するということ。リアルタイムに光の影響を計算するので、今までにない臨場感溢れるゲーム体験を実現するのが狙い。

レイトレーシングを有効化

レイトレで「映り込み」のリアリティーが増す

NVIDIAによるデモ映像はこんな感じ。光の映り込みがたしかにリアルになった感がある。しかし、このレイトレには「穴」があって、ゲーム側が対応していなければ使えない…という事実。

レイトレーシングを無効化

レイトレが無いと地味な映り込みに…

予算が潤沢な最新AAAタイトル(例:BFVやCoD : BO4)なら、レイトレ対応はさほど難しくないだろう。ただ、世に出回っている9割のゲームは、恐らくレイトレに対応しません。

ゲームタイトルレイトレDLSS
Ark: Survival Evolved対応
Assetto Corsa Competizione対応
Atomic Heart対応対応
Battlefield V対応
Control対応
Dauntless対応
Darksiders III対応
Deliver Us The Moon: Fortuna対応
Enlisted対応
Fear The Wolves対応
Final Fantasy XV対応
Fractured Lands対応
Hellblade: Senua’s Sacrifice対応
Hitman 2対応
In Death
Islands of Nyne対応
Justice対応対応
JX3対応対応
KINETIK対応
MechWarrior 5: Mercenaries対応対応
Metro Exodus対応
Outpost Zero対応
Overkill’s The Walking Dead対応
PlayerUnknown Battlegrounds対応
ProjectDH対応
Remnant: From the Ashes対応
SCUM対応
Serious Sam 4: Planet Badass対応
Shadow of the Tomb Raider対応
Stormdivers対応
The Forge Arena対応
We Happy Few対応

AAAタイトルなんて、一握りしかない。その一握りのために…126 mm2もの面積をRTコアに充ててしまうなんて、もったい無い。

初心者もち
RTコアがあっても、フレームレートに影響しないの?
自作歴23台のやかもち
そういうこと。RTコアの多さは、レイトレの性能にしか影響しない。
GPURTコア(概算)レイトレの処理性能(フルHD @60fps)
RTX 2080 Ti約126 mm21秒間あたり100億本1フレームあたり80本
RTX 2080約101 mm21秒間あたり80億本1フレームあたり64本
RTX 2070約76 mm21秒間あたり60億本1フレームあたり48本

参考知識として一応、レイトレの性能をまとめておく。NVIDIAいわく、1フレーム(16.7ミリ秒)あたり80本は、従来のGPUの約10倍に相当する性能らしいです。

多くのメディアがこぞって「次世代NVIDIA GPUの性能は、従来の約10倍!?」という釣り記事を書きまくったのは久しい。レイトレが10倍なだけで、フレームレートは10倍にならないよ。

機械学習用の「Tensorコア」は何に使うのか?

次は「Tensorコア」について解説。

RTX 2080 Tiに搭載されるTensorコア

RTX 2080 Tiには、CUDAコアとほぼ同じくらいの面積を「Tensorコア」に充てている。これはもともとQuadroといった業務向けGPUに搭載されているコアで、主な用途は「機械学習」でした。

なぜ機械学習用のコアを、ゲーミング用GPUであるRTX 2080 Tiに搭載したのか。主な理由は2つあります。

  • レイトレの処理を効率化
  • 新機能「DLSS」(Deep Learning Super Sampling)

RTX 2080 Tiのレイトレは非常に高速だが、常に完璧な仕事をこなせるわけではないので、処理を補完するためにTensorコアを使う仕様になっている。光線が不足して映像にノイズが発生するので、機械学習の技術で修正する(=補完)というわけです。

レイトレのノイズ除去

機械学習を用いて、高速なノイズ除去を実現

NVIDIAによれば、Tensorコアを使って「処理の効率化を学習させ続ける」ため、使えば使うほどレイトレの処理はより自然でスムーズになっていくとのこと。つまり数値化が難しい性能と言える。

新しいAA技術「DLSS」

最後に「DLSS」について。こちらはレイトレより対応しているゲームが多いので、まだ得られる恩恵が多い。DLSSは従来のアンチエイリアシングを、機械学習によって高速化する技術と思えばいい。

従来のアンチエイリアシングは、あらかじめ高解像度な映像を描写しておき、画面に表示する前にダウンサンプリング(解像度を落とす)することでジャギー(ギザギザ)を軽減していた。

この方法の欠点は、より高品質な映像を出力しようとすればするほど、処理しなければならない量が指数関数的に増えていくので、実用上の限界が存在する。

DLSSでは、高解像度な映像を用意するのではなく、Tensorコアによる機械学習を用いることでジャギーの軽減を高速化できるというもの。レイトレ同様、学習するほど高速化するので、理論上アンチエイリアシングの技術としては最高に効率が良い。

機械学習を使ったAA技術「DLSS」

NVIDIAいわく、DLSSを使えば激重な「SSAA x64」と同等の画質を、ほぼ負荷ゼロで実現してしまう。従来のグラボと古い技術だと、アンチエイリアシングを掛けまくると、フレームレートは大きく損なわれた。

しかしDLSSなら、その心配はほとんど無くなる。フレームレートを損なわずに「SSAA x64」と同等のアンチエイリアシングを得ることが可能。処理はTensorコアに丸投げで、CUDAは無関係ですから。

新しい価値基準を模索した「RTX 2080 Ti」

と…いうわけで、「なぜ、ダイサイズが巨大化した割には性能が伸びないのか。」について、カタログスペックと新技術の観点から、ここまで解説でした。

まとめると、

  • ダイサイズは60%の増加
  • フレームレートに関係するコアは20%の増加
  • 16%は「レイトレ」用のコアに充てて
  • 20%は「機械学習」用のコアに充てられた

これがRTX 2080 Tiのスペック全容でした。

MSRPが699ドルから1199ドルへと、ほぼ2倍になったのも、巨大なダイサイズゆえ。しかも、順当な性能アップのために面積を拡大したわけではなく、NVIDIAの押し付けがましい最新技術のために無駄な面積が増えてしまった。

と捉えることも出来る。が、まぁ…とりあえず実際にRTX 2080 Tiの性能を拝見してから「評価」を下そうと思う。

初心者もち
あれもこれも詰め込んじゃって、値段も無駄にアァ~なことになっちゃったのね。
自作歴23台のやかもち
レイトレもDLSSも、対応タイトルはまだ少ないからね。無駄機能と捉えられても仕方がない。

「RTX 2080 Ti」の性能を検証史上最強のゲーム用GPU

今回はRTX 2080 Tiの性能を検証するため、「MSI RTX 2080 Ti Gaming X Trio」を用意した。

MSI RTX 2080 Ti Gaming X Trio
MSI製 / 3連ファンモデル / OCクロック : 1755 MHz

Gaming X Trioは、MSIの高性能ファン「Twin Frozr」のトリプル版である「Tri-Frozr」を採用。ファン口径は「9cm x1 / 10cm x2」です。極めて高い冷却性能と静音性を両立できる、内排気グラボとなる。

RTX 2080 Tiのテスト環境
テスト環境パーツ備考 / 詳細
CPUCore i7 8086K @4.3GHzCore i7 8700を想定してクロック固定
冷却NZXT X62280mm簡易水冷ユニット
グラボRTX 2080 TiMSI Gaming X Trio(3連ファン)
GTX 1080 TiMSI Gaming X(2連ファン)
メモリDDR4-2666 8GB x2G.Skill Sniper X
マザーボードIntel Z370Gigabyte AORUS Ultra Gaming
SSDSATA 250GBSamsung 860 EVO M.2
SATA 2TBMicron 1100 2TB
電源ユニット750W(80+ GOLD)Toughpower Grand RGB 750W
OSWindows 10 Pro 64bitVer 1803
ドライバNVIDIA 411.63 WQHLRTXシリーズ対応ドライバ
ディスプレイ3840 x 2160 @60HzAcer KT430

太字は該当パーツのレビュー記事へリンクしています。

テスト環境は以上の通り。CPUはCore i7 8086Kを、4.3GHzに固定して運用。多くのゲーミングPCで、i7 8700が採用されているので、その想定で4.3GHzに固定しています。

冷却は簡易水冷を使って、CPU性能を安定化。メモリーはゲーミング用途なら十分な「16GB」搭載。ストレージはSATA SSD。電源ユニットは750Wなので、今回の検証内容なら余裕で足ります。

よって、ボトルネックとなり得る要因はほぼ排除しているので、RTX 2080 TiとGTX 1080 Tiの持つ本来のグラフィック性能を検証可能になっている。

RTX 2080 Ti と GTX 1080 Ti

比較対象は先代GTX 1080 Tiで、同じくMSI Gaming Xを採用した。では…以下より「2080 Ti vs 1080 Ti」の始まりです。

定番ベンチマークで見る
RTX 2080 Tiの理論性能

グラフィックボードの理論性能をそのまま再現する傾向があるのは、やはりベンチマークソフト。定番のベンチマークを回してみて、スペック通りの性能アップが実現できているかをチェック。

3DMark – FireStrike

GPURTX 2080 TiGTX 1080 Ti
結果
3691229427
性能差+25.4%

フルHD向けのベンチマーク「FireStrike」では、29400点から一気に36900点にまでスコアは上昇。上位1%に入り込むトップクラスの性能を記録した(まぁ…当たり前ですけどね)。

3DMark – TimeSpy

GPURTX 2080 TiGTX 1080 Ti
結果
1487610114
性能差+47.1%

更に負荷の重たいDirectX12を採用する「TimeSpy」では、10100点から47%も上昇して14800点をマーク。上位2%に食い込む圧倒的な性能を発揮。とにかく速い。

FINAL FANTASY 14:紅蓮のリベレーター

ドライバ(411.63)との相性がすこぶる悪いのか、ベンチマーク開始30秒でシステムが強制終了。ドライバの更新を待ってから、追記しようと思います。

FINAL FANTASY XV

GPURTX 2080 TiGTX 1080 Ti
結果
97737996
性能差+22.2%

設定をカスタムに変更し、NVIDIA GameWorksを全て有効化にして、項目は全て最高に変更しています。GTX 1080 Tiでは「快適」がやっとだったが、RTX 2080 Tiは「とても快適」の領域に到達。流石です。

GPURTX 2080 TiGTX 1080 Ti
結果
45803613
性能差+26.8%

4Kも同様の改善が見られ、「普通」から「やや快適」までスコアを引き上げた。それでも常時60fpsとは行かないのが残念。

BIOHAZARD 6

GPURTX 2080 TiGTX 1080 Ti
結果
3140530182
性能差+4.1%

バイオハザード6はDirectX9の古いベンチマークです。スコアはわずか4%しか改善せず、元々フレームレートが出やすいゲームでは、あまり性能アップを狙えそうにない。

PSO 2

GPURTX 2080 TiGTX 1080 Ti
結果
6536059841
性能差+9.2%

PSO 2は9%のスコア上昇。劇的ではない。

Monster Hunter Frontier

GPURTX 2080 TiGTX 1080 Ti
結果
8231370138
性能差+17.4%

モンスターハンターフロンティアも古いゲームだが、このベンチマークは意外と最適化がよく出来ていて、RTX 2080 Tiの性能をそれなりに反映してくれた。

Unigine Heaven

GPURTX 2080 TiGTX 1080 Ti
結果
175.4 fps153.9 fps
性能差+14.0%

フルHD向けの高負荷ベンチマーク「Unigine Heaven」では、平均154fpsから平均175fpsへと進んだ。増加率は14%なので、やっぱりフルHD画質での性能アップは少なめの傾向。

Unigine Superposition

GPURTX 2080 TiGTX 1080 Ti
結果
123499462
性能差+30.5%

Heavenの続編にあたる「Unigine Superposition」にて、「4K Optimize」を実行して4Kゲーミングの性能をチェック。スコアは30%も増加し、Titan Vが持っていた11800点前後を更新してみせた。

SteamVR

GPURTX 2080 TiGTX 1080 Ti
結果
2668422192
性能差+20.2%

最後にVRゲーミングのベンチマークも確認。どちらも再現度はMAXの11をつけたが、生成フレーム数は22192枚から26684枚へと、20%も増加しました。スペック通りの結果ですね。

実測ゲーミングで検証
RTX 2080 Tiの実性能

さて、ベンチマークの次は理論性能よりずっと大事な「実性能」を検証していく。いくつかのゲームを実際にプレイして、MSI Afterburnerで動作フレームレートを記録します。

Excelでフレームレートを収集し「平均値」を出すことで、RTX 2080 Tiの実ゲーミング性能をあぶり出せる。他メディアの検証ではフルHDの性能がイマイチだったが、実際のところはどうだろうか?

Battlefield 1

プレイ画面設定内容
キャンペーン序盤にて計測

Battlefield 1 / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    159.0
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    159.8
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    107.2
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    153.1
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    134.1
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    81.0

1920 x 10802560 x 14403840 x 2160

BF1では、フルHDはほとんど伸びなかったが、WQHDと4K画質では大きくフレームレートを更新した。4Kに至っては30%も増加しており、最強の性能をマークした。

CS:GO

プレイ画面設定内容
マップ「Dust II」にて、BOTと1回戦

CS:GO / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    264.4
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    257.3
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    251.4
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    261.0
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    262.6
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    228.4

CSGOではフルHDとWQHDで大きな改善はない。4K画質でのみ、RTX 2080 Tiの性能が活かされています。

Rainbow Six Siege

プレイ画面設定内容
マップ「ファベーラ」にて、BOTと1回戦

Rainbow Six Siege / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    243.6
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    171.9
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    90.3
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    196.4
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    129.5
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    66.2

レインボーシックスシージ(ロケ地 : ファベーラ)では顕著な性能アップを確認できた。全ての画質で大幅な性能アップを実現しており、4Kでも平均90fpsに達するなど、圧倒的です。

PUBG

プレイ画面設定内容
トレーニングマップにて1周ランニング

PUBG / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    129.6
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    129.0
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    90.9
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    137.3
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    112.4
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    66.6

PUBG(ロケ地:トレーニング)でもレインボーシックスシージと同様の傾向を確認できたが、フルHDとWQHDはイマイチ。4K画質でのみ、大幅な性能アップでした。

Fortnite : Battle Royale

プレイ画面設定内容
ロビーからトマト遺跡周辺に着地するまで

Fortnite : Battle Royale / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    192.1
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    167.8
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    88.9
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    141.5
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    140.8
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    85.4

フォートナイト(ロケ地:ロビー)はこんな感じ。4K画質では、それほどフレームレートが伸びなかった。

Overwatch

プレイ画面設定内容
練習場にて1周ランニング

Overwatch / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    270.0
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    207.0
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    113.9
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    246.5
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    168.5
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    91.4

オーバーウォッチ(ロケ地:トレーニング)は最適化が洗練されているゲームで、RTX 2080 Tiをかなり使いこなしてくれる。すべての画質でフレームレートが順当に伸びています。

ARK : Survival Evolve

プレイ画面設定内容
海辺の周辺をぐるりと移動

ARK : Survival Evolve / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    92.6
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    71.6
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    39.6
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    74.2
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    51.5
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    28.4

登場して以来、依然としてPCゲームで最も重たい動作を持つ「ARK : Survival Evolve」ですが、RTX 2080 TiのおかげでWQHDまで平均60fps以上を実現できるようになりました。

しかし、4Kを60fpsで動かすにはまだまだ性能不足。

黒い砂漠

プレイ画面設定内容
都市カルフェオンの内部と近郊を馬でスプリント移動

黒い砂漠(ウルトラ) / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    85.8
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    64.4
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    27.9
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    64.4
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    44.3
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    15.2

MMORPG史上、最高のグラフィックを誇る「黒い砂漠」。もっとも重たい「ウルトラ」画質にて検証した結果、恐ろしいほど順当な性能アップを実現できたので驚きです。

特に4K画質では効果てきめんで、ほぼ2倍近い性能アップを果たした。GTX 1080 Tiを2枚使っても「2倍」にはなりませんから、ワットパフォーマンスは飛躍的な向上を実現している。

黒い砂漠(リマスター) / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    125.8
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    111.6
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    64.5
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    127.1
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    93.6
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    43.7

ウルトラより軽い「リマスター」画質でも同様、似たような性能アップを実現。4K画質でも平均60fps超えを果たしており、黒い砂漠のゲームエンジンの優秀さが浮き彫りになった形かな。

DOOM

プレイ画面設定内容
マップ「UAC」にて序盤プレイ

DOOM / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    148.1
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    151.6
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    147.4
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    162.6
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    171.0
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    116.8

DOOMでは今ひとつ。フルHDとWQHDで、思うようにフレームレートが伸びなかった。4K画質では、順当な性能アップです。

Deus Ex : Mankind Divided

プレイ画面設定内容
都市プラハを1周ウォーキング

Deus EX : Mankind Divided / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    102.5
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    93.0
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    58.4
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    95.0
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    80.8
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    44.6

ARKほどではないが、非常に重たいと有名な「DXMD」。4K画質だと約31%ほどフレームレートを伸ばしており、RTX 2080 Tiが4Kに強いという話は、ほぼ確定になってきました。

Fallout 4

プレイ画面設定内容
工場みたいな地域の周辺を1周散策

Fallout 4 / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    141.4
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    145.3
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    106.8
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    141.5
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    140.8
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    86.7

Fallout 4では、どちらも140fps前後で頭打ちになった。4K画質のみ、RTX 2080 Tiの効果が確認できた。

The Forest

プレイ画面設定内容
自前のセーブデータをロードして周辺を1周散策

The Forest / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    179.9
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    141.4
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    82.0
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    171.1
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    118.3
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    65.8

硬派なサバゲー「The Forest」ではこの通り。マイナーなゲームだけど、意外とフレームレートが伸びてくれて驚いた。フルHDはやはり伸びが鈍いが、WQHDと4Kは順当な結果です。

Grand Theft Auto V

プレイ画面設定内容
トレバーの自宅からビル街まで車で移動

Grand Theft Auto V / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    104.6
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    96.9
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    71.6
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    98.2
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    94.2
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    57.2

GTA Vは、フルHDとWQHDでサッパリな様子。4K画質だと25%フレームレートが向上。

Monster Hunter World

プレイ画面設定内容
マップ「古代樹の森」にて、スポーン位置から樹木中心まで移動

Monster Hunter World / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    108.1
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    84.3
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    48.4
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    86.2
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    61.4
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    34.4

意外と激重なモンスターハンターワールドも、RTX 2080 Tiな余裕。といってもWQHDまでで、4K画質を60fpsで動かすのはムリでした。

NieR : Automata

プレイ画面設定内容
廃墟エリアを1周ランニング

NieR : Automata / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    58.9
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    59.0
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    57.5
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    58.9
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    59.0
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    42.3

ニーアオートモタも非常に重たいゲームだが、RTX 2080 Tiならギリギリ平均60fps付近で4K画質のオートマタを動かせるようになった。

NieR : Automataは60fps制限。

Quake Champion

プレイ画面設定内容
チュートリアルマップを途中まで進める

Quake Champion / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    220.2
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    206.1
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    114.6
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    211.8
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    178.9
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    101.9

スポーツFPSとして比較的人が多いQuakeは、そこまで性能が伸びていない。全ての画質を通して、8~14%程度の伸びに留まった。

Rise of the Tomb Raider

プレイ画面設定内容
マップ「地熱谷」を1周散策

Rise of the Tomb Raider / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    151.2
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    116.2
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    62.3
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    129.8
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    88.7
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    49.8

トゥームレイダーはこんな感じ。全体的に伸びました。4K画質は25%伸びて、ようやく平均60fpsの領域に。

SCUM

プレイ画面設定内容
南西の海辺に近い街の周辺を1周ウォーキング

SCUM / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    138.3
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    96.6
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    49.4
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    116.2
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    73.3
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    34.8

最近流行りつつあるサバゲーの一種「SCUM」は、意外と重たいゲームです。それでも最適化自体は良い具合で、RTX 2080 Tiの性能が順当に反映された結果に。

Watch Dogs 2

プレイ画面設定内容
カリフォルニアの1ブロックを1周ランニング

Watch Dogs 2 / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    85.5
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    85.5
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    75.7
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    85.2
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    85.5
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    64.7

ウォッチドッグス2は、85fps前後に壁があるようで、フルHDとWQHDでほとんど変化しなかった。4K画質のみフレームレートが伸びて、約17%の向上に。

Witcher 3

プレイ画面設定内容
場所は分からんが、とある村の周辺をグルリと1周ウォーキング

Witcher 3 / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    143.7
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    111.2
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    66.5
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    109.6
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    83.3
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    49.3

NVIDIA HairWorksを最大限まで有効化して、Witcher 3を検証。結果はこの通りで、すべての画質で性能アップを確認した。だいたい30%くらいフレームレートが伸びています。

Minecraft & KUDA

プレイ画面設定内容
クリエイティブモードで筆者作のマップを1周飛行する

Minecraft 1.12.1 / RTX 2080 Ti vs GTX 1080 Ti

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    34.3
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    36.6
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    31.7
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    29.2
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    29.5
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    28.0

最後はマインクラフトで。バージョンは1.12.1で、OptifineとKUDAシェーダーを導入しています。筆者が作成したマップで、チャンクを90%以上読み込んでから計測を行いました。

結果は見ての通りで、やっぱりシェーダーを導入したマイクラを安定させるのは、まだまだ難しい様子。最大20%ほどフレームレートが伸びたが、それでも平均36.6fps程度です。

描画距離を32チャンクに設定したマイクラは非常に重たい。

コンテンツ作成能力
エンコードや配信性能を検証

動画配信ソフト「OBS」

RTX 2080 TiとOBS配信

OBS配信 / NVENC x264 高品質配信 / 黒い砂漠(1080p リマスター)

  • 配信なし
    125.4
  • RTX 2080 Ti
    105.1
  • GTX 1080 Ti
    100.1

ゲーム配信実況でスタンダードな「OBS」を使って配信。配信と録画の両方に「NVENC x264」を指定し、ビットレートは「6000kbps」にして配信と録画を行った。

RTX 2080 TiとGTX 1080 Ti、ともにドロップフレームの少ない配信を実現し、目でわかるほどの優劣は無かった。ただし、配信時のフレームレートは、当然RTX 2080 Tiの方が高い。

しかし、5%しか変わらないので、コスパは非常に悪いと言わざるをえない。

動画エンコード「NVEnc」

Aviutl / NVEnc 拡張エンコード(秒)

  • RTX 2080 Ti
    126.4
  • GTX 1080 Ti
    128.8

Aviutlにて、rigaya氏のNVEnc拡張エンコードを使って、約8000フレームのmkv形式の動画をH.264にエンコードさせてみた。結果は2.4秒しか変わらず、微妙な感じ

GPUレンダリング「Blender」

残念ながら、Turing世代からCUDAのバージョンが7.5に変わったようで、Blenderはまだ7.5に対応できていないためCUDAレンダリングを実行できなかった。

もちろん、2.79b(最新版)や2.80c(開発者版)も確認したが、RTX 2080 Tiでレンダリングを実行できない…。対応されたら検証して、追記しようと思います。

RTX 2080 Tiのまとめ
GTX 1080 Tiとの性能差

4KゲーミングにおいてGTX 1080 Tiを圧倒

検証タイトル解像度RTX 2080 TiGTX 1080 Ti性能差
Battlefield 1FHD159.0153.13.9%
WQHD159.8134.119.2%
4K107.281.032.4%
CS:GOFHD264.4261.01.3%
WQHD257.3262.6-2.0%
4K251.4228.410.1%
Rainbow Six SiegeFHD243.6196.424.0%
WQHD171.9129.532.7%
4K90.366.236.3%
PUBGFHD129.6137.3-5.6%
WQHD129.0112.414.8%
4K90.966.636.3%
Fortnite : Battle RoyaleFHD192.1141.535.8%
WQHD167.8140.819.2%
4K88.985.44.2%
OverwatchFHD270.0246.59.6%
WQHD207.0168.522.9%
4K113.991.424.7%
ARK : Survival EvolveFHD92.674.224.8%
WQHD71.651.539.2%
4K39.628.439.2%
黒い砂漠 – ウルトラFHD85.864.433.1%
WQHD64.444.345.5%
4K27.915.282.9%
黒い砂漠 – リマスターFHD125.8127.1-1.0%
WQHD111.693.619.3%
4K64.543.747.5%
DOOMFHD148.1162.6-8.9%
WQHD151.6171.0-11.4%
4K147.4116.826.2%
Deus Ex : Mankind DividedFHD102.595.07.9%
WQHD93.080.815.1%
4K58.444.631.0%
Fallout 4FHD141.4141.50.0%
WQHD145.3140.83.2%
4K106.886.723.2%
The ForestFHD179.9171.15.1%
WQHD141.4118.319.5%
4K82.065.824.5%
Grand Theft Auto VFHD104.698.26.5%
WQHD96.994.22.8%
4K71.657.225.2%
Monster Hunter WorldFHD108.186.225.3%
WQHD84.361.437.4%
4K48.434.440.8%
NieR : AutomataFHD58.958.90.0%
WQHD59.059.00.0%
4K57.542.335.8%
Quake ChampionFHD220.2211.84.0%
WQHD206.1178.915.2%
4K114.6101.912.4%
Rise of the Tomb RaiderFHD151.2129.816.5%
WQHD116.288.731.0%
4K62.349.825.1%
SCUMFHD138.3116.219.1%
WQHD96.673.331.7%
4K49.434.842.1%
Watch Dogs 2FHD85.585.20.3%
WQHD85.585.50.1%
4K75.764.717.0%
Witcher 3FHD143.7109.631.1%
WQHD111.283.333.4%
4K66.549.334.9%
Minecraft & KUDAFHD34.329.217.3%
WQHD36.629.524.0%
4K31.728.013.2%
平均性能FHD144.5131.7+9.8%
WQHD125.6109.2+15.1%
4K83.967.4+24.6%

平均パフォーマンスを見ると、フルHDで約10%の性能アップ。WQHDでは約15%の性能アップで、4Kにおいては約25%もの性能アップを実現しています。

フルHDとWQHDでフレームレートが今ひとつ伸び切らない原因は、恐らくCPUボトルネックです。GTX 1080 Tiの時点で、既にボトルネックは顕著だったが、RTX 2080 Tiでは更にボトルネックが開いたと考えられる。

消費電力とワットパフォーマンス

残念ながら筆者には、グラフィックボード単体の消費電力を計測する機材※が無いので、海外データでRTX 2080 Tiの消費電力を確認します。

RTX 2080 Tiの消費電力

  • アイドル時
    17.3
  • ゲーミング時
    278.8
  • スパイク発生時
    359.7
  • アイドル時
    18.2
  • ゲーミング時
    276.0
  • スパイク発生時
    349.1

上段:RTX 2080 Ti下段:GTX 1080 Ti

RTX 2080 TiのTDPは250Wで、GTX 1080 Tiと同等。実際のゲーミング時の消費電力は約280W前後で、やはりGTX 1080 Tiとそう変わらないようです。

瞬間的(50ミリ秒以下)には約360Wに達することもあるが、この点もGTX 1080 Tiとあまり変化していない。消費電力は公称値通り、GTX 1080 Tiとおおむね同等の水準を維持している、ということです。

ゲーミング時のワットパフォーマンス

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    0.518
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    0.451
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    0.301
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    0.477
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    0.396
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    0.244

上段:RTX 2080 Ti下段:GTX 1080 Ti

結果的にワットパフォーマンス(1ワットあたりのフレームレート)は改善。特に4Kゲーミングだと24%も改善している。

※ DSP内蔵のデジタル電源ユニットなど。

最大の問題は「価格」に尽きる

ここまでの検証で、RTX 2080 Tiがたしかに先代GTX 1080 Tiを超える性能であることが分かった。しかし…問題は「価格」です。

グラフィックボードもCPUもそうですが、基本的に「同じ価格でより高性能」に進化しなければダメです。「性能上がったけど、値段も上がった。」というのは当たり前のことで、消費者としては価値が低い。

コストパフォーマンスの比較(1fpsあたりの価格)

  • RTX 2080 Ti – 1080p
    1287
  • RTX 2080 Ti – 1440p
    1480
  • RTX 2080 Ti – 2160p
    2216
  • GTX 1080 Ti – 1080p
    712
  • GTX 1080 Ti – 1440p
    859
  • GTX 1080 Ti – 2160p
    1392

1フレームあたりの値段をまとめました。RTX 2080 Tiが186000円前後、GTX 1080 Tiが94000円前後として、画質別にコストパフォーマンスをまとめると…なかなか残酷な結果に。

  • フルHD:81%割高
  • WQHD:72%割高
  • 4K:59%割高

すべての画質でRTX 2080 Tiは割高で、GTX 1080 Tiに対して59~81%も割高なグラボです。

RTX 2080 Tiの評価
かろうじて…「Aランク」

RTX 2080 Tiの評価まとめ

というわけで、ちもろぐにおけるRTX 2080 Tiの評価格付けは「Aランク」です。人におすすめするかと聞かれれば、「いや…確固たる理由が無いならオススメしにくい。」と断言できるのが現状。

RTX 2080 Tiのメリットと強み

  • GTX 1080 Tiを超える、シングルボード最強のGPU
  • 現時点のゲーミングGPUとしては「最高の性能」
  • 4Kゲーミングで容易に平均60fpsを狙える
  • 消費電力はGTX 1080 Tiと同水準を維持
  • 「RTX」「DLSS」などの新技術が使える

最大のメリットは、GPU単体の性能は史上最強の水準に位置すること。GTX 1080 Tiはもちろん超えるし、約40万円のTitan Vすらも超える最高水準のゲーミング性能を持っています。

しかも消費電力はGTX 1080 Tiとおおむね同じなので、ワットパフォーマンスも改善している。

自作歴23台のやかもち
40万円相当の性能が、18万で入手可能になった…と捉えれば「お得」なのかな。一応。

RTX 2080 Tiのデメリットと弱点

  • ゲーム用GPUで18万円はあまりに高すぎる
  • 1080 Tiを2枚買える金額…
  • 新技術に対応しているゲームはまだ多くない
  • 「NV-Link」は2-wayまで

デメリットは「値段が高すぎる」。どう考えても、18万円はあまりに高い。これで性能が2倍になっているなら、たしかにその価値はあるのだろう。しかし、4Kゲーミングで20~30%程度です。

フルHDやWQHDでは、もっと上昇幅は小さい。18.6万円もあれば…GTX 1080 Tiを2枚買えてしまうので、2080 Tiを1枚買うならGTX 1080 Tiを2枚買って「SLI」にした方が得られる効果は大きい可能性もある。

あと、RTXからマルチGPU技術が「SLI」の後継にあたる「NV-Link」に変更されたが、残念ながら最大2枚までしか対応していない。つまり、複数枚使う場合の最大性能は、GTX 1080 TiやTitan Xpに劣ることに。

自作歴23台のやかもち
GTX 1080 Tiは最大4枚のSLIに対応することを忘れずに。

結論「RTX 2080 Tiはオススメしにくい」

「レイトレ」も「DLSS」も、記事執筆時点では対応しているゲームがほとんど無く、その効果を検証することができていない。原理的にDLSSは有能な可能性が高いですけど…実際の効果はまだ分からない。

結局のところ、ゲーマーが求めているのは「より安く、高いフレームレートを。」が一番なので、RTX 2080 Tiのようなフレームレート以外の部分に価値を見出そうとするGPUは、なかなか受け入れられないと思います。

「グラボ単体でとにかく最高性能が欲しい。」という人でもない限り、RTX 2080 Tiを手に取る必要性は低い。

初心者もち
う~ん…微妙過ぎる~。でも、iPhone XS Maxみたいに所有欲を満たすならアリかも?
自作歴23台のやかもち
正直なところ、こうして実物を持ってみて、その感覚はある。でも人に積極的に勧めるモノじゃないよ。

「GTX 1080 Ti」搭載のおすすめグラボ

MSI製 / 2連ファンモデル / OCクロック : 1683 MHz

筆者が愛用しているGTX 1080 Tiです。2連ファンモデルの中では、トップクラスの静音性と冷却性能を両立する空冷グラボ。ただし、排熱がスゴイのでケース内のエアフローはしっかりと。

ASUS製 / 外排気モデル / OCクロック : 1582 MHz

2枚で「SLI」を構成するなら、外排気ファンを採用する「ASUS Turbo」シリーズをおすすめする。普通の内排気グラボでSLIを組むと、片方の熱が大変なことになるので(※本気でやるなら水冷化がベスト)。

ゲーミングPCでおすすめは、筆者が実機検証済みの「ガレリアZZ」で。詳しいレビューは以下より。

「RTX 2080 Ti」搭載のおすすめ…グラボは?

GTX 1080 Tiがまだ売っている内はRTX 2080 Tiを欲しいと思うユーザーは少ないと思いますが、RTX 2080 Tiを購入しようと考えている人向けにおすすめなグラボをまとめておきます。

MSI製 / 3連ファンモデル / OCクロック : 1755 MHz

第一のおすすめは「MSI Gaming X Trio」です。高負荷時に1935 MHzで動作する上に、GPU温度は最大76℃に抑えてくれる。ファン回転数は1500~1600前後で、動作音はまぁまぁ静か。

海外レビューで見比べた限りでは、空冷モデルとしては現行最高峰の冷却性能と静音性を実現している。もっと静音なのはASUS ROG Strixだが、Silent Modeを使った時に限定されるため…クロックが劣る。

販売店RTX 2080 TiRTX 2080
AmazonRTX 2080 TiRTX 2080
ドスパラRTX 2080 TiRTX 2080
TSUKUMORTX 2080 TiRTX 2080
PCショップアークRTX 2080 TiRTX 2080
Yahoo ShoppingRTX 2080 TiRTX 2080

他のRTX 2080 Tiについては、各PCショップにて確認してください。調べる手間を省けるよう、サーチリンクをまとめておきました。

以上「史上最強のゲーミングGPU、RTX 2080 Tiの性能を徹底検証」でした。


「SLI」をやってみようかな…と思った人は、こちらの記事を参考に。特に難しい設定はなく、導入はカンタンです。

RTX 2080 Ti搭載のBTOを探している人は、こちらの記事を参考にどうぞ。筆者はさっそくRTX 2080搭載の「ガレリアZG」を試してみたところ、悪くはなかった。

特に大手BTO(というよりドスパラ)は、同等性能のBTOについては旧モデルの価格を据え置いているため、コスパはそれほど変わっていません。

Sponsored Link

34 件のコメント

  • あのnvidiaのメディアの問題があったから、疑い半分でしか他の記事は見れなかったけど、この記事はバッサリ言ってていい記事だなと思いました

  • 価格がどれだけ下がるかと、レイトレーシングとDLSSがどれだけ普及するかによって、今後の評価が変わってきそうですね

  • わかりやすい記事で参考になりました。
    1080tiのSLIだと電源と廃熱の見直しが必要かもしれないから、一概に1080ti2枚と同価値でもない気がします。(あとは、PCIeのレーン数削減とか)
    2080ti 2枚でVRAMが共有される場合、効果がどうなのか気になります。

    • 細かいところを考えると、1080 Ti x2は一貫したパフォーマンスを出せるわけではないので、「2080 Ti = 1080 Ti x2」になるかはプロファイル次第ですね。

      VRAMが加算される機能は、5Kゲーミングや8Kゲーミングで意味がありそうですが、4Kですらまだ浸透していないので実用性は低いかと。Davinci Resolveなどの編集ソフトはVRAMをガッツリと消費できるらしいので、4K~8K動画編集をしているクリエイターには恩恵が大きいと思います(Davinci使っている人も同様に少ないけれど)。

  • ゲーマーにはDLSSが重要だけども、少しマイナーなゲームになると対応は絶望的だろうなあと。
    ゲーム市場を重視しているとはいいつつも、AI市場に手を伸ばしたいという意思が透けますね〜… 研究用途ならある程度まで金は惜しまないだろうし。

  • ボトルネックってことは5.0Ghzまでオーバークロックした8087kならもう少しフレームレートは上がるんだろうか。
    それでも割高なことに変わりなさそうだけど

  • レイトレーシングに対応してるゲームエンジンがそもそも少ないんですね。
    UEが対応すれば結構広まるでしょうか?無料ですし。

  • いつも楽しく拝見しております。

    記事中、やかもちちゃん、初心者もちちゃんの会話のあたり、表示の不具合がございますのでご確認下さい。
    (スマホからの閲覧です。ソースコードが見えてます。)

  • フルHD+144hzモニターが多そうなPCゲーマーとしては、1080tiと比較できそうなのはRTX2080ってことになるんですかね?

    • 比較は基本的に「同じグレード」でされるべきですが、RTX 2080は性能的に1080 Tiに近いので、そう見ている人やレビュアーは少なくない印象。どちらにせよ、価格は2080の方が3万円くらい割高なので、買うなら1080 Tiで良いでしょう…という結論に至りそうです。

      ちなみに、RTX 2080も検証予定です(GIGABYTEの3連ファンモデル)。

      • ちょうど米尼でGIGABYTEの1080tiと2080で迷ってたところなので
        自分にとってすごくタイムリーな話題ですw
        レビュー楽しみにしてます!

  • 検証お疲れさまです。将来拡張機能として、RT機能だけを持ったpciスロットカードが出ると思いますか?

    • ざっくりと調べた感じでは、現状そのような情報は見当たらないです…

      次の世代で「グラフィック専用」と「RT & Tensor専用」に分ける可能性は、なくはないですが。現状、なんとも言えません。

    • AMDは今年中に12nmプロセスの「Polaris 30」(現行のRX 500シリーズより10~15%ほど性能アップ)を出して、2019年に7nmプロセスの「Vega 20」を出す予定(※Wccftechより)。Polaris 30はGTX 1050~1060 6GBに対して競争力がありますが、RTXシリーズとは対決しないので、価格下落はなさそう。

      来年のVega 20が対抗馬になる可能性に期待ですね。

  • ついに20シリーズのレビューが・・・と思ったら当初の予測通り性能がコストアップに追いついてないと。むろんRTのことを差し置いての話ですが。

    しかし20シリーズの存在意義がRTの搭載であるならばミドル・ロークラスのグラボもRT機能ありなんだろうか。さすがにロークラスでRT対応ですなんて言われても余計な事すんなとしか言いようがない。(2080でもいらないとか言っちゃダメ

    • RTはソフト側で対応するようなものではなく、専用のコアを設けてます。
      なんで、2080ti,2080,2070と小さな番手になるほどRTコア面積も減るので、上の番手と同じような描写は出来なくなります。

  • もう少し(少なくともレイトレに対応するタイトルが増える10月)様子見かなぁ… 個人的にはレイトレされたPUBGを見てみたい

  • 900シリーズからの移行なら2080はアリだと思うけど、本当に1080tiからの移行は微妙ですね・・・2080は性能、2080tiは価格。
    目玉のレイトレは最上位2080tiでも30FPS台に落ちる場面もあって、2080では30FPSを割る可能性がありますし。今世代はDLSSが最も期待できる仕様かな。

  • 前から思ってたけど、グラフはFHD同士、WQHD同士、4K同士みたいな順番にしたほうがいいと思う。読みに来てる人って「2080TiのFHDとWQHDのフレームレート差」じゃなく、「2080Tiと1080TiのFHDでのフレームレート差」を見てると思う。
    平均フレームレートはExcelで出してるのか。OCATで出したほうが楽かな?
    まとめの表は見やすいと思う。参考になりました。

  • 最大の問題は値段
    その通りですね
    レイトレなんかどうでもいい人からしたらいらん機能ですわ…

    この程度のスペックアップなら削ってでも10万程度に抑えて欲しかったな
    現状GTX1080tiがコスパ最強なのは揺るぎないですね

    ご祝儀価格だとしても落ち着いても16万ぐらいでしょうし、GTX1080ti買ってもう数年様子見かな

  • 今のPUBGは144fps制限は無くなって無制限を選べるようになってますよ
    SSのオプション画面も無制限になってますし

  • 1080tiって4枚SLIはプロフィール非対応ではなかったですか?
    (出来なくはないですが…)

    楽しく拝見しておりましたが、そこだけ気になりました。

    • 4-Way SLIをやっている人は、だいたいInspector使ってプロファイルを自作して動かしていますね。
      技術的に可能だけれど、実際にやるのは相当に難しそうです。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。