2019年7月にリリースされた「第3世代Ryzen」は、圧倒的なコスパと性能であのインテルを追い詰めた。旧世代のRyzenから飛躍的に進化した第3世代Ryzenのおかげで、自作PC界は近年稀な盛り上がりです。
当然「Ryzenで自作PC組みたい。」と考える人が増えているので、初めて自作をする初心者にも分かりやすく、PCパーツの選び方から実際の組み方まで。詳しく解説してみる。
AMDでコスパ特化なゲーミングPCを自作する
自作PCを組む時に考えておくことが、テーマや目的です。せっかく自分でパーツを選んでパソコンを自作するなら、「どんなPCを組みたいのか」「予算内でベストな構成で組みたい」などなど。
目標を決めておくことで、パーツの選び方にブレが出づらく、自分が決めた予算の範囲でカチッと決まった自作PCが完成しやすい。初心者であればあるほど、目的だけは決めておきましょう。
今回の自作PCのテーマは「AMDパーツを使ってコスパに特化したゲーミングPC」です。AMD製品は「AMD Ryzen」はもちろん、グラフィックボードの「Radeon」もコスパが高く、コスパに特化したPCを組みやすい。

というわけで、集まったPCパーツがこちらになります。予算はOSを含まずに10万円を考えていましたが、少しだけオーバーして約10.7万円でPCパーツ一式を揃えられた。
パーツ選定はコストパフォーマンスを重視しつつ、初心者にも扱いやすく組みやすいパーツを中心で選んでいます。これから選んだパーツの紹介と、基本的な選び方について解説していく。
紹介するパーツをそのまま真似てポチってくれてもOKですし、選び方を参考に自分なりのアレンジを加えても大丈夫です。
1.【CPU】Ryzen 5 3600

コスパ重視で選ぶなら「Ryzen 5 3600」がもっとも優秀。第3世代Ryzenはクロック周波数が低くても、高いパフォーマンスを発揮できるように進化しているため、ミドルクラスの3600で十分です。
「十分です。」と言ったけれど、具体的にはどれくらいの性能なのか。実は2万円以上もお高いCore i7(8コア)に匹敵する性能があります。だから8~9割くらいの人にとっては、十分な性能です。
クリエイティブなタスクも結構行けますし、ゲーミングも最上位のグラフィックボードと組み合わせない限り、ボトルネックはほとんど発生しない。Core i5どころかCore i7まで抑えたCPUです。

CPU | Ryzen 5 3600 | Ryzen 5 3600X | Ryzen 7 3700X | Ryzen 7 3800X | Ryzen 9 3900X | Ryzen 9 3950X |
---|---|---|---|---|---|---|
コア数 | 6 | 6 | 8 | 8 | 12 | 16 |
スレッド数 | 12 | 12 | 16 | 16 | 24 | 32 |
ベースクロック | 3.6 GHz | 3.8 GHz | 3.6 GHz | 3.9 GHz | 3.8 GHz | 3.5 GHz |
ブーストクロック | 4.2 GHz | 4.4 GHz | 4.4 GHz | 4.5 GHz | 4.6 GHz | 4.7 GHz |
対応メモリ | 最大128 GB | |||||
TDP | 65 W | 95 W | 65 W | 105 W | 105 W | 105 W |
価格目安 | 約2.6万円 | 約3.1万円 | 約4.2万円 | 約5.1万円 | 約6.4万円 | 約9.9万円 |
性能的には | Core i7 9700K約4.4万円(8コア8スレッド) | Core i9 9900K約5.6万円(8コア16スレッド) | Core i9 9960X約10.1万円(16コア32スレッド) | Core i9 10980XE約13.8万円(18コア36スレッド) |
他のRyzenもとても魅力的なCPUが揃っています。コスパ最強はRyzen 5 3600ですが、満足度では8コア16スレッドのRyzen 7 3700Xの方が上回るのは間違いない。
Ryzen 7 3700Xの価格は約4.2万円。その性能は約5.6万円もかかるCore i9 9900Kに匹敵します。動画エンコードやCGレンダリングを趣味にしている人なら、3700Xや3900Xの価値は大きいです。
2.【クーラー】虎徹Mark II + デュアルファンKIT

実はRyzen 5 3600に「Wraith Stealth」というCPUクーラーが付属しているのですが、残念ながらそれほど冷えないし、ファン回転数が上がってくるとそれなりの騒音が出てきます。
そしてRyzenは冷やした方が性能が出やすい仕様になっているため、出来ればCPUクーラーを別途用意したい。今回は低価格帯では最強の「虎徹Mark II」を採用した。
加えて少ない回転数でCPUを冷やし、騒音を抑える目的で同社の「デュアルファンKIT」も用意した。ただでさえ強力な虎徹Mark IIをデュアルファン化すれば、Ryzen 5にとって十分な冷却性能が得られます。

基本的に上位のRyzenほどコア数が多く、高負荷時の消費電力が高くなる傾向です。消費電力が大きいほど発熱も大きくなるので、高性能なRyzenを使うならCPUクーラーも良いモノを使いたい。
CPU | 低予算 | ハイエンド | 簡易水冷 |
---|---|---|---|
Ryzen 5 3600 | 虎徹Mark II120 mmシングルファン | CRYORIG H7 Plus120 mmデュアルファン | 特になし |
Ryzen 5 3600X | |||
Ryzen 7 3700X | 風魔弐120 mmデュアルファン | Noctua NH-U12A120 mmデュアルファン | Corsair H115i PRO RGB280 mmラジエーター(140 x2) |
Ryzen 7 3800X | |||
Ryzen 9 3900X | 忍者五120 mmデュアルファン | Noctua NH-D15 SE-AM4140 mmデュアルファン | Corsair H150I PRO RGB360 mmラジエーター(120 x3) |
目安をまとめました。低予算ならサイズ(Scythe)製のCPUクーラーがコスパよく冷えてくれる。ハイエンド空冷はNoctuaやCRYORIG製を選べば、冷却性能は間違いない。
簡易水冷ユニットは性能を重視するなら、ラジエーターの大きさが280 mm以上を選ぶこと。280 mm未満だと、冷却性能が空冷と大差ないか劣る場合もあります。どうせなら280 mm以上の大型サイズを選ぼう。

よく使っているのは親和産業さんの通称「クマグリス」。グリスが固化するポンピングに対して高い耐性があり、安物グリスと比較してグリスがカピカピになりづらいのがメリット。
それだけ高いポンピング耐性を持ちながら、12.5 W/mもの熱伝導率を誇り、万が一こぼしてもショートする心配がない非導電性。おおむね完璧なグリスです。とりあえずクマグリスを選んでおけば問題なし。
と…言い切ってしまうとつまらないので、他にもある優秀なグリスを2つ紹介。
「ARCTIC MX-4」は安価なグリスの割には、ポンピング耐性が高く、とても塗りやすいのがメリット。熱伝導率は8.5 W/mと低めだが、Ryzen 5が相手なら大きな差は出ないはず。
一方「TFX Thermal Paste」は、クマグリスを超えるハイエンドグリスです。性能が良いのでオススメはできますが、Ryzen 5程度の熱源では、性能差はほとんど出ない。
高いコストの割に冷えない可能性が高いため、今回は「ARCTIC MX-4」か「Thermal Grizzly Kryonaut」のどちらかで十分です。
3.【マザーボード】B450 AORUS ELITE

第3世代Ryzenを動かすには「X570」チップセット搭載のマザーボードか、BIOSアップデート済みの「B450」「X470」チップセット搭載のマザーボードが必要です。
今回はコストパフォーマンス重視ということで、1万円から購入できるGIGABYTEの「B450 AORUS ELITE」を選んだ。低価格な中では、採用されているコンポーネントの質が高いです。
B450 AORUS ELITE | |
---|---|
チップセット | AMD B450 |
VRMフェーズ回路 |
|
メモリ | 最大でDDR4-3200に対応 |
オーディオ | Realtek ALC892 |
LAN | Realtek 8118(1 GbE) |
拡張性 |
|
USB |
|
1万円のB450マザーボードとしては、全体的に完成度が高い。フェーズ回路はCPU用に8フェーズ(1つのフェーズに2つのMOSFETを実装)、チップセット用に3フェーズ確保してある。
設計上はRyzen 9 3900Xの定格運用にすら耐えられるだけの、頑丈なフェーズ回路となっています。ただしオーバークロック向きではありません。あくまでも定格向け。
それでもコスパよくRyzenで自作PCをするなら、現時点ではもっとも効率の良い選択肢です。

プラス2000~3000円を出せる余裕があるなら、B450 Steel Legendにしましょう。日本人がプロデュースした製品ですし、高寿命な設計になっているのがポイント。5~10年と長く使うならオススメです。
なお、B450かX570のどちらにするか悩んでいる場合は、以下の記事を参考にしてください。
拡張性が必要ないなら「B450」で十分です。CPUの性能も変わりません。SSDやグラボをたくさん挿したい人、過剰なオーバークロックをしたい人は「X570」を選んでください。
X570マザーボードはどの製品を選んでも、フェーズ回路の設計が恐ろしいほど堅牢なため、初心者でも失敗しにくい。目的別にいくつか、おすすめなX570マザーボードを挙げておきます。
目的 | 最適なマザーボード | 備考 |
---|---|---|
コスパ重視 | GIGABYTE X570 Aorus Elite | 2万円台とは思えないフェーズ回路(12+2)を搭載。ただし拡張性は低め。 |
ゲーム重視 | ASUS Rog Strix X570-E Gaming | ゲーマー向けのLANチップ「2.5 GbE」を搭載する、もっとも安価なボード。 |
万能タイプ | ASRock X570 Phantom Gaming X | あらゆる用途に使える万能タイプ。フェーズも強く、2.5 GbE LANも搭載。 |
クリエイター向け | MSI Prestige X570 Creation | USBコネクタが大量。拡張性も高く、クリエイティブな用途に最適。 |
超ハイエンド | MSI MEG X570 Godlike | 全てにおいて最強なX570マザーボード。予算に糸目をつけないならベスト。 |
4.【メモリ】F4-3200C16D-16GSXKB

第3世代Ryzenは、従来のRyzenほどメモリクロックによる影響を受けにくく改善されたものの、ハイエンドなグラフィックボードでゲームをする場合は若干ながら性能差があります。
とはいえ、相当なハイエンドなグラフィックボードで無い限りは、体感できるほどの性能差がありません(RTX 2080 SuperやRTX 2080 Tiなど)。
よって第3世代Ryzenがネイティブサポート(=定格で対応)しているメモリクロックに合わせたメモリを選ぶことが、安定動作を狙うキホンとなります。
メモリランク | メモリ枚数 | 対応メモリクロック |
---|---|---|
シングルランク | 2枚 | DDR4-3200 |
4枚 | DDR4-2933 | |
デュアルランク | 2枚 | DDR4-3200 |
4枚 | DDR4-2667 |
第3世代Ryzenは、メモリの枚数が「2枚」の場合に限ってDDR4-3200に対応します。CPUが正式サポートしていないDDR4-3200以上は、自作初心者さんは挑戦しない方が無難です。
しかもDDR4-3200以上になると、性能も伸びづらくなる。コストとリスクに見合った効果はまず得られないため、なおさらDDR4-3200のメモリを選ぶほうが理にかなってます。

今回はそこそこ手頃な価格で売っているDDR4-3200に対応したメモリ「F4-3200C16D-16GSXKB」を選んだ。
安価な高クロックメモリはたいていSK Hynix製のチップを搭載しているので相性が気になるが、第3世代Ryzenはメモリの相性問題はほぼ解消されている。

初心者におすすめのメモリは、オーバークロックを必要とせず、そのままの状態でDDR4-3200で動作する「W4U3200CM-8G」です。
もう一つのオススメは、今回選んだ「F4-3200C16D-16GSXKB」です。BIOSからXMPプロファイルを適用しないとDDR4-3200にならないが、設定自体はとても簡単です。
タイミングも「CL16」とそこそこに短く、価格も手頃でバランスが良い。2枚だけで使うなら、ほとんどの場合はDDR4-3200で運用できます。
こちらの2つは中級者向けのメモリです。Samsung製のチップを採用したハイエンドなメモリで、クロックとタイミングの両方が速いのが特徴。
Ryzenでメモリのオーバークロックを楽しみたい人向けの製品ですので、初めて自作をするような初心者は手を出さないほうが無難なメモリですね。
5.【グラボ】Radeon RX 590 8GB

「RX 590」は、RX 580の上位版としてリリースされたグラボです。発売当時は価格が高くてイマイチな存在でした。最近になって2.2~2.3万円くらいまで値下がり、ようやく手頃な価格になった。
ただ、肝心の性能はRX 580と比較して5%しか変わらないため、更にコスパを追求するならRX 580でも構わない。どちらも価格の割には性能が高く、コスパ派の強い味方です。
消費電力が大きいという弱点はあるものの、簡単な設定を行えば消費電力はかなりカットできます。

その場合は予算をあと1~1.5万円追加して、「GTX 1660 Ti」を選ぶといい。性能はRX 590より約20%も高く、消費電力は40%も少ないです。まさに省エネでパワフルです。
今回は「AMDパーツで組む。」というテーマがあるからRX 590を選んだだけで、AMDにこだわらないならNVIDIAのグラボの方が選びやすい。
6.【SSD】WD Blue SN500 NVMe

コスパで選ぶ場合、SSDは基本的に「SATA」規格を選びます。SATA SSDでほとんどの用途で問題ない性能ですし、耐久性能も高く、容量あたりのコストも安い。
ただ最近は「NVMe」規格のSSDもかなり安くなってきて、中でも「WD Blue SN500 NVMe」は、ぼくがSATA SSDで一番おすすめしているSamsung 860 EVOとそう変わらない値段です。
SSD | WD Blue SN500 NVMe | Samsung 860 EVO |
---|---|---|
容量 | 500 GB | 500 GB |
フォームファクタ | M.2 2280 | 2.5 inch |
インターフェイス | PCIe 3.0 x2 | SATA 3.0 |
NANDチップ | SanDisk製64層 3D TLC NAND | Samsung製64層 3D TLC NAND |
キャッシュ | なし | 512 MB |
読み込み | 1700 MB/s | 560 MB/s |
書き込み | 1450 MB/s | 520 MB/s |
耐久性 | 300 TB | 300 TB |
保証 | 5年 | 5年 |
価格 | 7980 円 | 7980 円 |
どちらも500GBモデルの価格はほぼ同じで、耐久性能や保証年数も同じ。そしてピーク時の性能は当然SN500の方が優秀。この条件ならSN500を選ぶ方が、理にかなっています。
SN500にはキャッシュが無いことを気にする人はいるかもしれない。キャッシュが存在しないと高負荷時の性能低下が気になるものの、SN500はコントローラの調整で問題を解消している。
ぼくは基本的にキャッシュのないSSDをオススメしていないが、SN500に関しては例外です。CPUがRyzenの場合は、なおさら心配する必要はない。
なお、860 EVOとSN500が全てではないです。他にも色々とSSDはあるので、もっと他のおすすめSSDについて知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
7.【HDD】DT01ACA200

コンシューマ向けの安いHDDに信頼性を求めるのは、正直ベクトルが間違えているため正しい選択ではない。それを理解していたとしても、やはりHDDを買うなら信頼性を重視したくなるもの。
ではどこが良いのか。定番かつ大人気の「WD Blue」か、コスパは良いけど壊れやすいと噂される「Seagate Barracuda※」か。あるいは妙にレビューが低い「東芝DTシリーズ」か。
かなり調査した結果、この3択で一番信頼できそうなのは「東芝DTシリーズ」と結論が出た。製造元はあのHGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)で、HGST Deskstar 7KシリーズのOEM品であることが多い。
一方で弱点もある。入手できる個体のほとんどがバルク品となるため、保証が短い(6ヶ月~2年)。そしてバルク品であるがゆえに、通販だと梱包状態がまちまちです。
SeagateやWDのパッケージ品は梱包も比較的まともで安心できますが、東芝のバルク品はどんな梱包か予測がつかない。可能であれば店舗で購入。通販ならTSUKUMOで延長保証をつけて購入しましょう。
※筆者はBarracudaを頻繁に買ってますが、驚くほど壊れません。数台~数十台くらいでは、人によって壊れやすいメーカーは偏りがちです。
8.【電源ユニット】Antec NE650 GOLD

PCは長く使うモノなので、パソコンの心臓部である電源ユニットはあまり手を抜きたくない。かと言って、コスパも良くて信頼性も高い、ご都合主義な電源ユニットなんてあるのか?
それがあるんですよね。米国のAntecから販売されている「NeoECO Gold」シリーズは、1万円以下の低価格ながら一流メーカーのSeasonicが製造を手掛ける電源ユニットです。
奥行き140 mmのコンパクトなサイズなのに、Seasonicの高い設計技術と日本メーカー製の105℃コンデンサの採用により、高い安定性と負荷耐性を実現しています。
保護回路もきちんと実装されていて、万が一に電源が故障しても他のパーツへのダメージを最小限に食い止めます。電源だけが故障して、他のパーツが故障しにくいのもメリット。
1万円以下で選ぶなら、今のところ「NeoECO Gold」シリーズがもっともハズレない電源ユニットです。
9.【PCケース】Antec P101 Silent

PCケースは好きなのを選べばOKです。見た目が良い、コンパクトで置き場に困らない、静音性に特化しているなど。自分の求める要素を満たすPCケースを選ぶのが大事。
一方で初心者さんの場合は、標準的な大きさのPCケースから選ぶといいです。PCケースが小さいほど、作業の難易度が高くなります。パーツの互換性も問題になりやすい。
初心者さんが組み立てトラブルを避けるなら、少なくともATX規格に対応したPCケースを選び、値段も少し高めのケースを選ぶこと。
最近は安いPCケース(Versa H26など)でも十分に組める品質になっていますが、安いほど個体差のバラツキが大きい傾向。ネジが入らないとかサイドケースが開きづらいなど、トラブルに合う確率が少し高い。
今回は「Antec P101 Silent」を選んだ。E-ATXまで対応していて十分な大きさがあり、拡張性に優れているため将来のパーツ増設にも対応しやすい。サイドパネルに吸音材が貼り付けてあり、静音性も良好。
そして決め手が、PCケースケース内部の塗装が「白色」になっていること。背景が白いとPCパーツが目立つため、視認性が高いです。結果的に作業しやすく、初心者にオススメしやすい。
内部が白色だと「ダサい。」と感じるかもしれないが、P101 Silentのサイドパネルは透明ではありません。完成してパネルを閉じれば、中は見えないため、白色の塗装にデメリットはありません。

10.【OS】Windows 10

原則としてAMD Ryzenでは「Windows 10」しか使えない。コンシューマ向けのWindows 10には、Home版とPro版の2種類あり、好きな方を用意すること。

Home版とPro版の大きな違いは「Windows Updateを延期できるかどうか?」です。
- Home版:Windows Updateの延期ができない
- Pro版:Windows Updateの延期ができる
ただし、Home版でも「Stop Updates 10」というフリーソフトを使うことで、Windows Updateをコントロールできます。だから機能的にはPro版を選ぶメリットはかなり薄い。
しかもHome版の方がずっと安いので、自作PCの場合はほぼHome版一択です。今回は余っているPro版を使いますが、これから新しく買う人はHome版で問題ありません。

DSP版は、そのパソコンに対して1回きりライセンスが使えます。パッケージ版はマイクロソフトアカウントを作っておけば、2回目もライセンス認証が可能です。
少しでも安くするならDSP版は悪くない。一方で、ライセンスを2回使えるパッケージ版は、長期的に見ればコストパフォーマンスが高い。ここは人それぞれの考え方次第ですね。
次にヤフオクで売っているWindows 10について。基本的に正規販売店以外から購入することはオススメしない。自作PCで使ってはいけないライセンスの可能性が高いからです。
しかし販売者が「リテール版」をアピールしている場合は、買ってみる価値はあります。リテール版はパッケージ版と同じライセンスですから、自作PCで使っても問題ありません。
本当にリテール版かどうかは買って使ってみるまで分かりませんが、1000円くらいの賭けと思えば悪くはないでしょう。要するに、ヤフオクのライセンスは自己責任です。
パーツまとめ
予算15万円「AMDでコスパの良いゲーミングPC」 | ||
---|---|---|
パーツ | 詳細 / スペック | 参考価格 |
![]() | Ryzen 5 36006コア / 12スレッド / 4.05 GHz / Socket AM4 | 25898 円 |
![]() | 虎徹Mark II120mmファンのCPUクーラー | 4298 円 |
![]() | デュアルファンKIT120mmファン / 「虎徹」に対応 | 1058 円 |
![]() | GIGABYTE B450 Aorus EliteATX / AMD B450 / Socket AM4 | 10500 円 |
![]() | F4-3200C16D-16GSXKBDDR4-3200 / 8GB 2枚組 / 無期限保証 | 8980 円 |
![]() | Radeon RX 590 8GBASRock製 / デュアルファン / ブースト : 1560 Mhz | 22880 円 |
![]() | WD Blue SN500サムスン純正SSD / TBW : 300TB(5年保証) | 7556 円 |
![]() | 2TB HDD / 7200 prm / 5年保証 | 5809 円 |
![]() | なし | 0 円 |
![]() | Antec NE650 GOLD80+ Gold認証 / セミモジュラー式 / 7年保証 | 9015 円 |
![]() | Antec P101 SilentATX対応 / ケースファン付属なし | 10080 円 |
![]() | PCケース付属品 x4前面に3個 / 背面に1個(すべて120mm) | 0 円 |
![]() | Windows 10 Home 64bit限界まで安くするならオークションサイトで検索… | 980 ~ 15980 円 |
![]() | 107054 円 |
購入当時の価格で合計すると、パーツだけで約10.6万円です。余っていたWindows 10 Pro(パッケージ版)は約1.6万円で入手しているので、全部込みで約12.4万円です。
たった12万円ちょっとの予算で、Core i7並のCPU性能と、フルHDゲーミングなら困ることはないグラボまで。SSDは500GBあり、HDDは2TBで余裕。メモリは16GBで問題なし。
なかなかコストパフォーマンス良さそうな自作ゲーミングPCが組めそうです。
Ryzen自作PCの組み立てを詳しく解説
初めての人だと、自作PCの組み立ては難しそうなイメージを持たれているが、実際は驚くほどカンタンです。ぼくは折り紙もロクに折れないレベルの超不器用ですが、自作PCの組み立てを難しいとは思わない。
大事なことは、手順通りにPCパーツを組み込んで、説明書をちゃんと読んでケーブル類を配線することです。運悪く「初期不良」に当たらない限り、手順通りに組みさえすれば動きます。
では、これから実際に集めたパーツたちを組み立てていく。分かりやすく明るい写真を多く掲載し、自作経験のない初心者でも組み立てられるガイドを目指します。
自作PCに必要な道具
自作PCを組み立てる上で、必要な道具、あったら便利なツールをいくつか紹介しておく。

- プラスドライバー
- 精密ドライバー
- ニッパー
- スイッチケーブル
- ラジオペンチ
- 結束バンド(15~30 cm)
- 結束テープ
- リストストラップ(帯電対策)
- マグネットピッカー
青色で強調したツールは必須です。
自作PCの組み立てでは、必ずネジを使います。プラスドライバーがないととてもじゃないですが作業が出来ない。精密ドライバーはM.2 SSDの取り付けで出番があります。
ニッパーと結束バンドは、散らかったケーブル類をまとめるために使う(または、結束テープで代用しても大丈夫です)。
そして「スイッチケーブル」について。これはマザーボードに挿し込んで、電源ボタンの代用として使えるケーブルです。動作テストで非常に重宝するため、ぜひ用意したい。
ぼくが使っているのはuxcellブランドの2本入り(たったの459円)。2台目以降の自作PCでも使えるので、用意して損はしません。たったの459円です。
他の4つは、あれば便利だけれど必須というほどでもないツールです。静電気が強い人は「リストストラップ」を用意した方が良いかも。ザックリとした説明を以下にまとめておく。
その他の便利ツール | |
---|---|
ラジオペンチ | 指で回すタイプのネジを締めるのに便利(例:スペーサーなど)。 |
結束テープ | 太いケーブル類をまとめる時に役立ってる。 |
マグネットピッカー | ネジを床に落としてしまった時、回収するのに便利。 |
リストストラップ | アースを取ることで確実に静電気を流せる。手袋と違って作業のジャマにもならない。 |
ぼくが実際に使っている道具を、以下にまとめておいた。クリックすると開いて、詳細を確認できます。
組み立ての工程をチェック

組み立てに入る前に、組み立て手順の「全体図」をイメージしておきます。今回の場合は、以下のような手順で完成をイメージしています。
- CPUをマザーボードに取り付ける
- メモリをマザーボードに挿し込む
- CPUクーラーをマザーボードに固定する
- SSDをマザーボードにセット
- 「最小構成」で動作検証を実行する
- マザーボードをPCケースへ固定する
- 電源ユニットをPCケースに取り付ける
- ケーブルをマザーボードに接続する
- グラフィックボードをマザーボードに取り付ける
- HDDをPCケースに取り付ける
- ケーブルを適度にまとめる
- Windows 10をインストールする
- マザーボードのドライバをインストールする
- メモリの設定をする(XMP有効化)
ざっくりと14工程です。長いように思えて、実際にやってみれば意外とすぐに終わってしまう。では順番にやっていきましょう。
1. CPUをマザーボードに取り付ける

マザーボードの箱を開封して、マザーボード本体を取り出します。

ついでに必要な付属品も取り出しておく。マニュアル(説明書)、SATAケーブル、M.2スロット用の小ネジをあらかじめ取り出しておいた。

マザーボードから帯電防止袋を外し、マザーボードを梱包箱の上に置きます。この状態なら、マザーボード本体に触れずに360°くるくると回転することができます。
作業効率がよく、かつマザーボード本体に触れる回数を減らせるためパーツの寿命延長の効果まである。
マザーボード付属の「帯電防止袋」を、マザーボードの下に敷いて組み立てるのは、最悪の場合マザーボードを破損する可能性があるのでやめておいた方が良いです。
実はぼく自身もごく最近まで、なんとなく帯電防止袋を敷いて作業していますが、帯電防止袋は「導電性」であることが多い。敷いたまま動作テストを行うと、ショートを起こしてマザーボードが壊れる可能性がある…という理屈です。
何を敷いた方が、マザーボード裏面が傷つきにくいというメリットは確かにあるものの、マザーボード本体ではなくマザーボードの箱を動かして作業すれば問題ありません。

では主役のRyzen 5 3600を用意する。

CPUをセットする時は、必ず「向き」に注意すること。このようにCPUの左下にある目印(小さな三角マーク)と、ソケットの目印を合わせるだけでOKです。

CPUを取り付ける前に、ソケットレバーを外します。指でレバーの先端を押しながら、外側へはねるように引っ張れば簡単に外せます。

ソケットレバーを解除しました。

CPUとソケットの向きが間違っていないか、よく確認してからCPU本体をセットする。そっー…と静かに置くようなイメージで取り付けること。力を加える必要は一切ない。

CPUをセットしたら、ソケットレバーを元に戻す。これでCPUがソケット側に固定され、CPUの取り付けは完了です。

2. メモリをマザーボードに挿し込む

CPUの取り付けが終わったので、次は「メモリ」の挿し込みを行います。自作初心者にとって、メモリの挿し込みはCPUの取り付けよりも心理的にちょっと怖い作業です。

まず、挿し込む予定のメモリスロットの「ラッチ(=固定具)」を、指で押して解除する。ラッチは「両側タイプ」と「片側タイプ」の2種類あり、今回のマザーボードは「両側タイプ」でした。
両側にあるラッチを指で押して解除しておきましょう。
マザーボードの説明書を読むことが、適切なメモリスロットを知る第一歩です。今回使っているB450 AORUS ELITEの説明書にて、メモリスロットの説明を確認してみよう。

2枚のメモリを挿し込む場合は、「DDR4_1(一番右)」と「DDR4_2(右から3番目)」のスロットを使った方が良いと書いてあります。
実はこのマザーボードに限らず、AMD Ryzen向けのマザーボードは右側のスロットに挿し込む方が、メモリを安定して動作させやすい性質がある。
特にDDR4-3200以上のオーバークロックメモリを使うつもりなら、枚数を2枚に限定し、右側スロットを使うことを遵守したい。定格クロック※で使うなら、そこまで気にしなくても大丈夫。
※第3世代Ryzenの場合は、メモリ2枚でDDR4-3200、メモリ4枚でDDR4-2933、大容量なメモリ4枚ならDDR4-2667が定格メモリクロックの上限値です。

挿し込む前に、メモリの向きを間違えていないかチェック。DDR4メモリは左右非対称のデザインになっているため、向きが反対だと物理的に挿し込むことができません。

向きに問題なければ、あとはメモリの両端をしっかりと押し込むこと。メモリスロットはとても硬いので、「力入れすぎて壊れそう。」と思っても、気にせず最後まで挿し込んでください。


両方のラッチから「カチッ」と音がしたらOK
最後までメモリが刺さると「カチッ」と、ラッチが閉じる音が鳴ります。両方のラッチが「カチッ」と鳴ったら、メモリの取り付けに成功です。

もう1枚のメモリも同じ要領で挿し込みます。メモリの取り付けは以上で完了です。
3. CPUクーラーをマザーボードに固定する

CPUクーラー「虎徹Mark II」と「デュアルファンKIT」を取り付けます。

CPUクーラーを取り付ける前に、付属の説明書を読んでおく。インテルとAMDで取り付け方法が違うことが多いので、手順のおおまかな流れを説明書で把握しておきます。

説明書を読んで、取り付けに必要な付属品をあらかじめ準備した。

AMDの場合はインテルと比較して、少ないマウンティングプレートで取り付けができます。虎徹Mark IIでは、たったこれだけの付属品で取り付けが可能なようです。
では実際にCPUクーラーを取り付けていく。

CPUソケットの周辺に、マザーボード付属のマウンティングプレートが取り付けてあります。必要ないのでネジを取って外しておきます。

取り外し完了。今後出番はないので、マザーボードの箱に片付けておいた。

「ゴムスペーサー」を、CPUソケットの四隅にある出っ張りに挿し込みます。ゴムスペーサーは上下で向きがあり、ゴムが付いている方を底にして取り付けること。

ゴムスペーサーの上に「マウンティングプレート」を設置し、付属のネジで止めます。

2つのマウンティングプレートを、4本のネジで固定する。

CPUグリスを塗ります。グリス付属のヘラを使って丁寧に塗っても良いが、初心者向けには「圧着」という方法をオススメします。
圧着とは、写真のようにグリスをCPUの中央にボトッと出して、あとはCPUクーラー本体の重みを利用してグリスを伸ばす方法です。手間が少ない割に確実にグリスを塗布できるのがメリット。

グリスを置いたらいよいよクーラー本体を取り付ける。その前に、CPUクーラーの受熱ベースプレートに貼ってある保護フィルムを剥がします。剥がさないと著しく冷却性能が劣化してしまう。


虎徹Mark II本体を、CPUの直上にセット。あとは固定用のネジを回して、本体とマウンティングプレートを固定するだけです。

固定用のネジを回すときの注意点は、一気に片方だけを締めないこと。力が均等に加わるよう、左右交互に少しずつネジを締めていきます。「右を2回転締めたら、左を2回転締める」というイメージです。

CPUクーラーを取り付けたら、クーラー本体を手で掴んでマザーボードごと持ち上げてみます。ぐらつきが無く、問題なく持ち上げることができるなら本体の取り付けに問題ありません。

冷却ファンに、付属のファンクリップを取り付けます。この時に注意したいのは、クリップを取り付ける向きです。写真を見ての通り、それぞれ反対にクリップを取り付けました。

理由はファンの風の方向です。風の流れを一方通行にしないと効率よく冷やせないため、ファンクリップをそれぞれ反対に取り付けている。

あとは冷却ファンをクーラー本体(ヒートシンク本体)に取り付けるだけ。虎徹Mark IIのファンは取り付けづらいと言われていますが、ヒートシンクに向かって「ただ引っ張るだけ」です。
力はそれなりに入れる必要がありますが、複雑な動作はありません。本当にただ引っ張るだけで、勝手に「カチッ」と鳴ってクリップがヒートシンク本体にくっつきます。

もう一方のファンも同じ方法で取り付ける。

冷却ファンから伸びているケーブルを、マザーボード上のファンコネクタに挿し込みます。「CPU_FAN」または「SYS_FAN」と書いてあるコネクタに挿し込むだけでOKです。

虎徹Mark IIの取り付けが完了です。
4. SSDをマザーボードにセット

SSDをマザーボードに取り付けていく。今回のSSDは「M.2」規格を採用したタイプで、マザーボード上のM.2スロットに直接挿し込みます。

CPUに一番近いM.2スロットを使います。マザーボードに「M.2ヒートシンク」が取り付けてあるので、ネジを外してヒートシンクを一旦剥がす。

ヒートシンクを取り外すと、M.2スロットにアクセスできるようになりました。

そしてSSDを、M.2スロットに向かってやや斜めの角度で挿し込むこと。奥まで挿し込んだら、ネジで止めるだけですが…あるべきところにネジが無いですね。

マザーボードの付属品から「M.2スロット用の小ネジ」を取り出しました。これをあるべきところに取り付けて、SSDを固定できるようにします。

スペーサーを手回しで取り付け、その上から小ネジでSSDを固定する。M.2 SSDの固定はこれで完了です。あとは剥がしたM.2ヒートシンクを元に戻すだけ。
元に戻す前に、M.2ヒートシンクに貼ってある保護フィルムを剥がしておく。剥がさないとSSDを効率よく冷やせないので注意。

M.2ヒートシンクを元の位置に戻し、ネジで止めて完了。M.2 SSDの取り付けは簡単ですね。
5. 「最小構成」で動作検証を実行する

ここで一旦組み立てを止めて、最小構成での動作テストをやっておく。
動作テストをせずに最後まで組み立ててからテストをしても良いのですが、万が一にも初期不良があった場合は面倒くさいです。最初のうちにやっておいて問題が無いことを確認しておきます。

「最小構成」とは、システムが起動するために必要な最小限のPCパーツのこと。
「最小構成」に必須 | CPU |
---|---|
CPUクーラー | |
メモリ | |
マザーボード | |
電源ユニット | |
内蔵GPUがない | グラフィックボード |
無くてもOK | ストレージ(SSDやHDD) |
ディスプレイ |
具体的には、CPU、CPUクーラー、メモリ、マザーボード、電源ユニットです。CPUに内蔵グラフィックスが入っていない場合は、グラフィックボードも必要です。
SSDやHDDは無くても大丈夫。ディスプレイも起動テストそのものには必要ないですが、本当に起動しているかどうかを「目視」で確認したい人は使ってください。
今回はCPUがRyzen 5 3600(内蔵グラフィックスが入ってないCPU)ですので、必須の構成にグラフィックボードとディスプレイを加えてテストすることにした。

では実際にやっていく。まずは電源ユニットとマザーボードをつなぎます。どのケーブルをどこに挿し込むのか、基本的なこともここで説明してしまいます。
各種ケーブルの役割※画像はクリックで拡大します。 | |
---|---|
![]() | 「ATX 24ピン」はマザーボード本体に電力を供給します。必須です。 |
![]() | 「CPU 8ピン」はCPUに電力を供給します。こちらも必須です。 |
![]() | 「PCIe 8ピン」は、主にグラフィックボードに電力を供給する。 |
![]() | 「SATA」はHDDやSSD、光学ドライブに電力を供給する。 |
![]() | 「Molex」は、主にケースファンに電力を供給したり…する(出番少なめ)。 |
電源ユニットから伸びているケーブルは、だいたいは以上の5つです。特に「ATX 24ピン」「CPU 8ピン」は必須のケーブルで、つなぐのを忘れていると起動しなくなります。

マザーボードに電力を供給するATX 24ピンは、メモリスロットのすぐ横に位置する。

ツメが引っかかるまで奥まで挿し込みます。

CPUに電力を供給するCPU 8ピンは、CPUソケットの左上あたりに位置する。

こちらもツメが引っかかるまで、しっかりと奥まで挿し込むこと。

グラフィックボードを開封し、箱から出します。

グラフィックボードのPCIe端子に、保護用の「スロットカバー」が付いているので外しました。外さないとマザーボードに取り付け不可能です。

グラボを挿し込む前に、挿し込みたいPCIeスロットの「ロック」を指で押して解除する※こと。
※マザーボードによって「押すタイプ」と「横に引くタイプ」がありますが、最近は利便性の高い「押すタイプ」が主流になっています。

グラボの両端を抑えながら、PCIeスロットに向かって挿し込みます。解除したロックが閉まって「カチッ」と鳴ったら、グラボの取り付けは完了です。

このグラボは消費電力が大きいため、電源ユニットからPCIe 8ピンを接続する必要があります。接続しないとシステムが起動しないので、挿し忘れないように注意です。

画面が映るように、ディスプレイとグラフィックボードを接続する。ぼくの経験ではHDMIが安定している傾向なので、動作テスト時はHDMI端子がオススメです。

事前に用意しておいた「スイッチケーブル」を、フロントパネルピンヘッダの「パワーボタン」に接続する。

「+PW-」と書いてある部分がパワーボタンです。それにしても、GIGABYTEのマザーボードは丁寧に色分けしてあるので分かりやすいですね。自作初心者にとって非常に嬉しい仕様です。

電源ユニットに電源ケーブルを接続します。コンセントは延長ケーブルでも直挿しのどちらでも構いません。なんとなく心配な人は直挿しにしておきましょう。

電源ケーブルを接続したら、いよいよ電源ユニット本体の電源を入れます。「ー」の方を押した状態で電源ONです。「○」を押した状態がOFFなので、ちょっとややこしいかもしれません。

ようやく起動テストの準備が完了です。初自作だと緊張の瞬間だと思います。ボタンを押してすんなり起動すれば良いですが…
「ポチッ」

スイッチケーブルのボタンを押してから数秒でBIOS画面が立ち上がり、更に数秒待つと「Reboot and Select…」のメッセージが表示されました。起動テストは無事成功です。
「ポチッ」

再度ボタンを押すと、気が抜けたように「プシュン・・・。」と停止しました。起動とシャットダウンともに問題なし。最小構成による起動テストはすべて完了しました。
電源ユニットをOFFにし、マザーボードに接続したケーブル類を外します。グラフィックボードも今はジャマなので外しておく。スイッチケーブルはもう出番はありません。
6. マザーボードをPCケースへ固定する

いよいよマザーボードをPCケースに入れる作業に入ります。今回選んだPCケース「Antec P101 Silent」は、内部が白色の塗装になっていて、スペースも広いです。
組み立て難易度が低く、自作初心者でも特にてこずること無くスムーズに進むはず。

PCケースのサイドパネル(ふた)を外す。背面からサイドパネルの留め具(ネジ)を取り外します。

上下で2箇所のネジを取り外したら、後ろ方向へスライドさせるのではなく、横に開くように引っ張ります。横開きタイプはなかなか扱いやすいです。

反対側のサイドパネルも、上下2箇所のネジを外して横方向に引っ張ることでサイドパネルを取り外せる。これでPCケースにパーツを組み込む用意ができました。

P101 Silentの内部はこのように、真っ白な塗装が施されています。PCパーツを固定するネジ類は、たいてい黒色が多いため、ブラック塗装だと(照明が暗いと)見えづらい。
真っ白に塗装されていれば、多少照明が暗い環境でも黒色のネジはしっかりと目立ちます。ケース内でうっかりネジを落としてもすぐに見つけることが可能です。

3.5インチベイの中に付属品ボックスが入っていました。中身は説明書、結束バンド、そして各種ネジ類です。ネジは必ず使うことになるので付属品ボックスから出しておきましょう。

ではさっそくマザーボードをケースに組み込みたいところですが、その前に「スペーサー」を確認します。
すると、6箇所はすでにスペーサーが取り付け済みです。右側の3箇所はスペーサーがありません。ATXサイズのマザーボードだと6箇所では足りない可能性があるので、スペーサーを追加します。
PCケースの説明書に「ATXの場合はここ」「MicroATXの場合はここまで」など、何かしらスペーサーの位置について説明はあります。

P101 Silentの説明書はちょっと雑。
もし説明書を読んでもスペーサーについて特に説明がない場合は、マザーボードのネジ穴をよく見て、位置にあったスペーサーがあるかどうかを確認すれば大丈夫です。
マザーボードのネジ穴に合わない位置にあるスペーサーは外す必要があり、逆に必要な位置にスペーサーがない場合は追加してください。
必要な位置にスペーサーが無いとマザーボードの寿命を縮める可能性があり、逆に不要な位置にスペーサーがあるとマザーボードの動作を不安定にする可能性があります。
よってスペーサーは、マザーボードのネジ穴にピッタリ合う位置に取り付けるのがベストです。

付属品に「スペーサー」が入っています。3本取り出す。

足りていない3箇所にスペーサーを追加しました。スペーサーは手回しで取り付けるので地味に大変(※こういうシーンでラジオペンチがあると重宝したり)。

立てたままだと作業しづらいので、PCケースを横倒しに寝かせてからマザーボードの取り付けを行う。

スペーサーの位置に合わせてマザーボードを設置する。スペーサーの位置とマザーボードのネジ穴が合わない場合は、インターフェイスパネルをチェックしてください。

PCケース側にインターフェイスパネルがきっちりはめ込まれていれば、問題ないです。微妙に隙間があったり、位置がズレている場合は、頑張って調整すること。

インターフェイスパネルが上手くハマったら、マザーボードを固定します。

固定には付属品の「小ネジ」を使う。付属品の中にたくさん入っています。とりあえず9本ほど取り出しておく。

小ネジでマザーボードを固定します。ネジは対角線上の順番に止めること。片側だけ固定すると反対側がズレてて固定できないなど、上手く固定できない原因になりやすいです。

四隅を固定したら、残りのネジは適当に止めます。これで「PCケースにマザーボードを固定する」作業は完了です。
7. 電源ユニットをPCケースに取り付ける

電源ユニットをPCをケースに搭載していく。背面にある電源ユニットの固定カバーを、いったん取り外す。

取り外したら電源ユニットを用意します。

今回の電源ユニットは「セミプラグイン式」で、一部のケーブルが着脱可能になっています。ケーブルを外したままPCケースに載せてしまうと、あとから必要になった時に面倒くさいです。
せっかく拡張性の高いPCケースなのに、ケーブルが無かったら話にならないです。なので今、ケーブルを電源ユニットに取り付けておくことにしました。

取り付け完了。SATAコネクタを4つ、MOLEXコネクタを2つ追加しました。

電源ユニットはファンがある面を「底」にしてセットすること。PCケースの底面に設置する場合はファンを底にして、天面に設置するときはファンも上に向けます。
そしてケーブル類を先にPCケースに通しておく。その方が作業効率が高い。

すっぽりと電源ユニットがケースに収まった。

いったん取り外していた電源ユニットの固定カバーを、上下逆にして取り付ける。電源ユニットが上下逆になっているので、固定カバーも逆にしないとネジ穴が合いません。

PCケース付属のネジを4本用意する。小ネジよりも少しだけ頭が大きめのネジです。

4箇所ネジ穴があるはずなので、4本のネジを使って固定する。対角線上の順番に止めるとピッタリ決まりやすいです。電源ユニットの取り付けはこれで完了。
8. ケーブルをマザーボードに接続する

電源ユニットとPCケースから伸びているケーブル類を、PCケースのケーブルスリット(ケーブル用の穴)を通して、PCケースの内側に入れていく。
- CPU 8ピン:マザーボードの上の方から入れる
- ATX 24ピン:PCケースの中央くらいから入れる
- PCケースのケーブル類:底に近い位置から入れる
どのケーブルスリットを通るかは、場所で選んでください。例えばCPU 8ピンはマザーボードの上の方に位置しているので、上の方にあるスリットを通して入れます。
要するに、位置的に都合の良いケーブルスリットを使えば大丈夫です。

ケーブル類をPCケースの内側に引っ張ってきた。マザーボードに接続していきます。

CPUに電力を供給する「CPU 8ピン」を接続。

マザーボードに電力を供給する「ATX 24ピン」も接続しました。次はPCケースから伸びているケーブル類について、まとめて説明をします。
各種ケーブルの役割※画像はクリックで拡大します。 | |
---|---|
![]() | USB 3.0ヘッダは、PCケースのフロントパネルのUSB 3.0を使用可能にする。 |
![]() | USB 2.0ヘッダは、PCケースのフロントパネルのUSB 2.0を使用可能に。 |
![]() | HD Audioヘッダは、PCケースのフロントパネルの3.5mmプラグを使用可能に。 |
![]() | フロントパネルピンヘッダは、PCケースの電源ボタンやHDDランプを使用可能に。 |
PCケースから伸びているケーブル類の共通するポイントは、PCケースの「フロントパネル」を機能させるために必要ということです。
USB 3.0ヘッダを接続しておけば、フロントパネルのUSB 3.0コネクタを使えるようになるし、フロントパネルピンヘッダを接続すると「電源ボタン」や「リセットボタン」が使えます。
無いよりはあった方が便利です。それぞれのケーブルをマザーボードのどこに挿し込むべきかは、マザーボードの説明書を読むと分かりやすい。

特にGIGABYTEのマザーボードは、対応するコネクタに文字で分かりやすく印刷してくれている。HD Audioは「AUDIO」のコネクタに、USBは「USB」に挿し込むだけです。

挿し込み完了です。
右下に位置する「フロントパネルピンヘッダ」は、コネクタの種類が多いため自作初心者にとっては少々ややこしい部分です。コネクタに迷ったら必ず説明書を見てください。

今回は「PW」「HD」「RS」の3つを使用した。
説明書では、どのコネクタが何のピンヘッダに対応しているのか、ピンヘッダの「+」「-」の方向など。すべて説明されています。

今回PCケースから伸びているピンヘッダは3本あり、内容は以下の通りです。
- POWER SW:電源ボタンなので「PW」に挿し込む
- RESET SW:リセット(再起動)ボタンなので「RS」に挿し込む
- H.D.D LED:HDDの動作ランプなので「HD」に挿し込む
これら3本のピンヘッダを、説明書を見ながら対応するコネクタに挿し込むだけで完了です。

矢印マークで「+」のピンを示している。
挿し込む時は、「+」「-」の向きに気をつけてください。大抵の場合は、ケーブルの先端に「+」の方向に矢印マークなど、分かりやすい目印が入っています。

マザーボード側の「+」「-」は、説明書をよく見るか、マザーボード上の印刷を見ること。ほとんどのマザーボードは基板上に小さく印刷してあります。
今回使ったGIGABYTEのマザーボードでは、ピンヘッダ上に直接分かりやすく「+」のマークが印刷してあり、非常に分かりやすいデザインでした。
9. グラフィックボードをマザーボードに取り付ける

グラフィックボードをマザーボードに挿し込み、PCケースと固定します。挿し込みたいPCIeスロットに対応する位置にある「ブラケット」を確認する。
今回使う「ASRock RX 590 Phantom Gaming X」は、高さが2スロットのグラフィックボードです。だからブラケットを2枚(=2スロット分)取り外す必要があります。

ブラケットを固定しているネジを外します。

ネジを外したら、引っ張るだけで簡単にブラケットが取れました。
実は安いPCケースだと、ブラケットがふにゃふにゃで非常に取りづらかったり、外すだけで曲がってしまってダメになることが多い。今回使ったP101 Silentは一切問題なかったです。

ブラケットを外した後は、PCケースを横倒しにします。挿し込む予定のPCIeスロットの「ツメ(固定具)」を、指で押して解除しておくことを忘れないように。

PCIeスロットに向けて、グラフィックボードを挿し込む。ツメが「カチッ」と鳴って閉まるまで、しっかりグラフィックボードを押し込んでください。

無事グラフィックボードが最後まで挿し込めたら、ブラケットにグラフィックボードをネジで固定する。最初からPCケースに付いていたネジをそのまま使ってOKです。

2スロット分の固定が完了。

グラフィックボードに追加の電力を供給する「PCIe 8ピン」を接続する。

グラフィックボードの取り付けと固定が完了です。最小構成の動作テストで一度やった作業なので、それほど難しくは無いですね。
10. HDDをPCケースに取り付ける

HDDをPCケースに搭載します。

P101 Silentはツールレス機構を採用した設計になっているため、指で引っ張るだけで簡単に取り外しができます。HDDを搭載したい「3.5インチベイ」を指でつまんで引っ張るだけでOK。

そしてHDDを3.5インチベイに搭載する。ネジを使わず、3.5インチベイにはめ込むようなイメージで取り付ける。取り付けるときは、HDDのコネクタの向きに注意してください。

HDDを3.5インチベイに固定できたら、そのまま元に戻すだけ。つまみながら押し込むだけで元に戻ります。ツールレス機構は本当に便利です。
次は搭載したHDDに、SATAコネクタと電源ケーブルを接続していきます。ただPCケースに搭載しただけでは、HDDは動いてくれません(※当たり前ですが)。

マザーボードの付属品に「SATAコネクタ」ケーブルが2本ありました。付属品で十分な品質なので使います。

電源ユニットから「SATA電源」ケーブルを引っ張ってくる。横長いL字型のコネクタが、SATA電源ケーブルです。

PCケースを反対側から見ると、HDDのコネクタがこのように見えます。用意したケーブルを、対応したコネクタに挿し込むだけです。

SATA電源ケーブルを接続。

SATAコネクタを接続。

ケーブルスリットを通してPCケース内部にSATAケーブルを入れる。

マザーボード上の空いているSATAコネクタに挿し込み完了です。
マザーボードによっては、M.2スロットにSSDを取り付けていると、特定のSATAコネクタが使えなくなる場合があります。いわゆる「排他仕様」と呼ばれるものです。
ハイエンドなチップセット(AMD X570やIntel Z390など)を搭載しているマザーボードでは少ないが、ローエンドなチップセットだと排他仕様が多い傾向。

安価なマザーボードは「拡張性」が低い傾向にある
B450 AORUS ELITEの場合は、CPUに近い方のM.2スロットを使用すると、SATAコネクタが2箇所使えなくなります。下のM.2スロットも、SATAコネクタが2箇所使えなくなる。
もしM.2スロットをすべて使い切る前提なら、B450 AORUS ELITEはSATAコネクタを2つしか使えない仕様に。「B450」は安さがメリットですが、拡張性も相応に低いのが弱点です。
11. ケーブルを適度にまとめる
PCパーツの組み込みはほぼ終わりました。残る作業は「ケースファンの電源コネクタを接続」と「散らかったケーブルを適度にまとめる」ことです。
まずはケースファンの電源コネクタからやります。

P101 Silentは、付属ケースファンから「Molex 4ピン」端子が伸びています。ここに電源ユニットからMolexコネクタを引っ張ってきて、両者をつなぐだけでOK。

Molexコネクタはかなり硬いので驚くかもしれないが、写真のようにコネクタ間の隙間なく接続すること。

もう1つケースファンからMolexコネクタが伸びていたので、こちらにも電源ユニットからMolexコネクタを引っ張って接続します。ケースファンの電力供給はこれで完了です。

あとはケーブルを適度にまとめます。使っていない電源ユニットのケーブルは、電源ユニットの空いているスペースに詰め込んでおく。
そして配線は見た目にこだわる必要はなく、動いている部分に当たらないようにケーブルをまとめるのが重要です。

CPUクーラーのファンに、ファンのコネクタがぶつからないように結束バンドでまとめる。

グラフィックボードの冷却ファンの周辺も要チェック。当たりそうなケーブルがあれば、結束バンドを使って適度にまとめておきます。
とにかく配線は動いている部分に当たらないことが重要で、ビシッと決まった美しい配線にこだわる必要は特にない。見た目にこだわるならともかく、実用重視ならこの程度の配線で十分です。

ぼくはメンテナンス性も考慮して、ガチガチに決まった配線はしないようにしています。

サイドパネルを閉じ、ようやく「第3世代Ryzenを使った自作ゲーミングPC」の組み立てが終わりました。
ただ、終わったのは組み立てだけ。これからWindows 10、マザーボードのドライバ(ソフトウェア)をインストールし、パソコンとして動くようにします。
12. Windows 10をインストールする

電源ユニットに電源ケーブルを接続し、スイッチをONに切り替えておく。

ディスプレイ、キーボード、マウスなど。パソコンの操作に必要なデバイスを用意します。

Windows 10のパッケージを開封し、中に入っているUSBメモリを取り出す。最近のWindowsはとっくにDVDを廃止し、USBメモリへに切り替わっている。

パソコンのUSB 3.0に、Windows付属のUSBメモリを挿し込みます。写真ではフロントパネルのUSBに挿しましたが、普通は背面パネルから直接挿し込む方が良いです。

PCを起動すると「Windows Boot Manager」という画面が開くはず。開いたら「Windows Setup(64-bit)」を選択してEnterキーを押してください。

Windowsセットアップが始まります。特に理由がなければ、すべて初期設定のままで大丈夫です。

「今すぐインストール」をクリック。

Windowsをライセンス認証するため「ライセンスキー」の入力を求められます。

ライセンスキーは、Windows 10のパッケージに同封されている鍵マークが印刷されたカードに書いてある。

カードに書いてある25文字の英数字を、ライセンスキーの画面に入力して次へ進みます。

ライセンス条項が表示されるので「同意します」にチェックを入れて次へ。

インストールの種類は「カスタム」を選びます。
- 古いOSが入っている場合:アップグレード
- 新しくOSを入れる場合:カスタム
今回は、WindowsがまだインストールされていないPCに対して、新しくWindowsをインストールするので「カスタム」を選択する必要があります。

Windowsをインストールしたいストレージを選択してください。この時に誤ってHDDを選ばないように。必ずSSDの方をクリックして、次へ進むこと。

あとは自動的にインストールが進み、こちらが何か作業をする必要はなし。インストールが終わるのをただ待つだけです。

数分待っていると、勝手に再起動して「準備しています」と表示されたりする。

10分くらいでWindowsの初期セットアップ画面が始まった。
ここから先のセットアップは、人それぞれ好みに合わせて進めて行けばOK。プライバシーを気にする人は「拒否」「いいえ」を選び続けること。
Windows 10の機能をなるべく利用したい人は「同意」「はい」を中心に選んでいけば良い。ちなみにぼくは、コルタナを拒否するし、プライバシー設定も片っ端から「いいえ」にするタイプです。

Windows 10のセットアップが完了しました。次がマザーボードのドライバ(ソフトウェア)をインストールしていく。
13. マザーボードのドライバをインストールする

マザーボードのドライバは、付属のドライバディスクからインストールしても構わないですが、最新のドライバを入れるなら公式サイトからインストールするのも手。

ブラウザで「B450 AORUS ELITE Driver」と検索すると、製品ページが出てくる。メニューの中に「サポート」という項目があるので、クリックして開く。

ダウンロードの項目から、ドライバーソフトのダウンロードができます。ほとんどの人にとって必要なドライバは「Audio」「Chipset」「LAN」の3つだけです。
- Audio(Realtek Audio Driver):マザーボードのオンボードサウンドから音を出すために必要。
- Chipset(AMD Chipset Driver):チップセットをフルに機能させるために必要なドライバ。
- LAN(Realtek LAN Driver):マザーボードのオンボードLANでインターネットをするために必要。
それぞれの役割はこのようになっています。最新版をダウンロードして、PCにインストールしておくこと。なお、インストールする順番は特にありません。

AMD Chipset Driverをインストールした結果、このようにAMD Ryzen専用の電源プランが選べるようになった。性能を出し切るなら「AMD Ryzen High Performance」がオススメです。

マザーボードのドライバが完了したら、次はグラフィックボードのドライバを導入する。ブラウザで「Radeon Driver」を検索する。

AMDの公式サイトが出てくるので開き、使用している製品を選びます。今回は「Radeon RX 590」です。

Windows 10向けのRadeonドライバが表示されます。一番上に最新版が表示されているので、ダウンロードする。

「同意してカスタムインストールを実行する」を選んで、インストールを進めていく。

「ダウンロード済み」と表示されている方をインストールします。

- AMD Radeon Settings
- AMD ディスプレイドライバー
- AMD 問題レポートウィザード
- HDMI オーディオドライバー
どれも不要なソフトではないので、4つともチェックを入れてインストールを実行する。

ドライバのインストールが終わったら「今すぐ再起動」を選択して、いったんシステムを再起動します。

再起動した後に、デスクトップの適当な位置を右クリックしてみると「Radeon設定」という項目が表示されるようになっているはず。これでドライバのインストールに成功しています。
14. メモリの設定をする(XMP有効化)
最後は、メモリの自動オーバークロックの設定をやってみる。
ほとんどのDDR4メモリは、ただ挿し込むだけではDDR4-2133として動作する。最近は挿し込むだけでDDR4-3200で動作するメモリもありますが、まだ少数派です。
今回のPCで採用した「F4-3200C16D-16GSXKB」も、何も設定しなければDDR4-2133として動作します。だからBIOSへ行って、自動オーバークロックを適用する必要がある。

PCを再起動して、マザーボードのロゴ画面が表示されたらDeleteを連打する。

「BIOSが初期化されました」と表示されたら、OKをクリックしてください。

マザーボードの各種設定を行うBIOS(正しくはUEFIと呼ぶ)画面が起動しました。GIGABYTEのマザーボードは項目の配置が分かりやすく、初心者でも扱いやすいです。
メモリの設定は上から2番目にある「Advanced Memory Settings」から行います。

一番上にある「Extreme Memory Profile(X.M.P.)」を選択して、Disabledから「Profile 1」に切り替える。これでメモリに保存されているXMPプロファイルが適用されます。
メモリにはあらかじめ「メモリクロックは2133~2666で、各種タイミングはこの数値で。」といった具合に、設定値の詰め合わせである「プロファイル」が内蔵されています。
プロファイルには2種類あります。
- SPD(Serial Presence Detect)プロファイル:JEDEC規格に準拠した、確実に動作することを目的とした標準的な設定値
- XMP(Extreme Memory Profile)プロファイル:定格以上のメモリクロックでの動作を目指す、性能重視の設定値
マザーボードは初期設定だと、SPDプロファイルを優先してロードする。だからDDR4-3600のメモリを使っても、SPDがDDR4-2133なら「2133」として動作してしまう。
だからXMPプロファイルを読み込むように設定をしてあげないと、スペック通りのメモリクロックで動作しない仕組みです。
最近はSPDプロファイルにDDR4-3200が適用されている、いわゆるネイティブDDR4-3200メモリが登場しています。XMPの設定が面倒なら、ネイティブ対応しているメモリを選ぶのも手です。

設定を終えたら「Save & Exit」タブを開き、「Save & Exit Setup」をクリックしてBIOS画面を終了する。

PCが再起動したら、メモリの設定が適用されているかを確認する。確実に確かめる方法はフリーソフト「CPU-Z」を使うのがオススメ。
CPU-Zを起動して「Memory」タブにある「DRAM Frequency」の項目を見ると、現在のメモリクロックが分かる。約1600 MHzと表示されているため、DDR4-3200として動作しています。


第3世代「Ryzen自作ゲーミングPC」の性能を検証
自作PCはパーツ選定や組み立ても楽しいです。そして組み立てた後の「動作検証」も、ベンチマークの数値を見てニヤニヤしたりと個人的にはかなり楽しいシーンです。
約12.4万円で組み立てた今回の自作PC。果たしてその性能はどれほどのモノなのかを、CPU性能とグラフィック性能の両方から検証してみましょう。
CPU性能:9割の人にとって十分な性能
ベンチマーク | 結果 | 画像※クリックで拡大します |
---|---|---|
Cinebench R15シングルスレッド性能 | 196 cbやや速い | ![]() |
Cinebench R15マルチスレッド性能 | 1600 cbやや速い | |
Cinebench R20シングルスレッド性能 | 482 cbやや速い | ![]() |
Cinebench R20マルチスレッド性能 | 3501 cbやや速い |
CPUが100%の性能を出しやすいベンチマーク「Cinebench R15」で性能をスコア化してみると、シングルスレッドは200点近く、マルチスレッドは1600点でした。
Core i7 9700Kだとシングルスレッドは200点は超えますが、マルチスレッドは1500点くらいです。2.6万円という安さで、Core i7並の性能があります。
動画エンコードも快速です。
動画エンコードの処理速度(x264)
Core i7やCore i9を搭載したゲーミングBTOが相手だと、一歩手前のエンコード性能ですが、Core i5や従来のRyzen 5と比較すると、非常に速くなりました。
ベンチマーク | 結果 | 画像※クリックで拡大します |
---|---|---|
7-Zip / 圧縮 | 40099 MIPSやや速い | ![]() |
7-Zip / 解凍 | 43491 MIPSやや速い | |
Mozilla Kraken 1.1Webアプリの処理速度 | 741.6 ms速い | ![]() |
圧縮と解凍のスピードも速い。解凍はCore i7より1~2割も高速で、圧縮は7%くらい速い結果です。日常的によく使われる解凍がCore i7よりも速いのは嬉しい。
Webアプリの処理速度を示すMozilla Krakenは、741.6ミリ秒でした。だいたい1000ミリ秒を下回れば「速い」と判断できます。よって700ミリ秒台は、非常に速いです。

無料で使えるレンダリングソフト「Blender」を使って、実際にレンダリングも試してみた。スポーツカー「BMW」を生成するのに掛かった時間で比較します。
Blenderの処理速度を比較
やはり速いですね。

代表的なクリエイティブなタスク「Photoshop CC」を使って、写真編集の性能も検証してみる。バッチファイルを使ってPhotoshopを実際に動かし、処理速度を計測しました。
マシン | 自作Ryzen PC | GALLERIA ZT |
---|---|---|
CPU | Ryzen 5 3600 | Core i7 9700K |
GPU | RX 590 | GTX 1660 Ti |
RAM | 16GB | 16GB |
総合スコア | 935.8 /1000 | 937.4 /1000 |
一般処理のスコア | 87.4 | 83.8 |
フィルタ系のスコア | 95.2 | 98.6 |
Photomergeのスコア | 102.7 | 103.9 |
GPUスコア | 91.5 | 98.2 |
総合スコアは935.8点をマーク。Ryzen 5 3600はCore i7と互角のスピードでPhotoshopを動かすことが可能です。Photoshopの動作は快適そのものです。
マシン | 第3世代Ryzen PC | GALLERIA ZT |
---|---|---|
CPU | Ryzen 5 3600 | Core i7 9700K |
GPU | RX 590 | GTX 1660 Ti |
RAM | 16GB | 16GB |
総合スコア | 935.8 | 937.4 |
一般処理のスコア | 87.4 | 83.8 |
フィルタ系のスコア | 95.2 | 98.6 |
Photomergeのスコア | 102.7 | 103.9 |
GPUスコア | 91.5 | 98.2 |
テストの詳細結果 | ||
RAW画像の展開 | 2.87 | 4.14 |
500MBへのリサイズ | 2.01 | 1.58 |
回転 | 1.27 | 0.92 |
自動選択 | 10.52 | 11.87 |
マスク | 3.34 | 3.58 |
バケツ | 1.45 | 1.91 |
グラデーション | 0.35 | 0.37 |
塗りつぶし | 13.49 | 15.8 |
PSD保存 | 7.73 | 9.5 |
PSD展開 | 2.77 | 2.54 |
Camera Raw フィルタ | 5.81 | 5.53 |
レンズ補正フィルター | 16.48 | 15.29 |
ノイズ除去 | 16.88 | 18.01 |
スマートシャーペン | 19.78 | 18.98 |
フィールドぼかし | 15.41 | 15.12 |
チルトシフトぼかし | 14.82 | 14.33 |
虹彩絞りぼかし | 16.22 | 15.54 |
広角補正フィルター | 23.82 | 18.77 |
ゆがみツール(Liquify) | 8.34 | 8.86 |
Photomerge(2200万画素) | 78.49 | 76.19 |
Photomerge(4500万画素) | 102.11 | 102.63 |
※「Puget Systems Adobe Photoshop CC Benchmark」を使用しました。

ゲーミング性能:「フルHD」ならだいたい行ける
ベンチマーク | 結果 | 画像※クリックで拡大します |
---|---|---|
3DMarkFireStrike :グラフィックス | 14764総合 : 12675 / 上位31% | ![]() |
FINAL FANTASY 14漆黒の反逆者:1920 x 1080 | 11975非常に快適 | ![]() |
FINAL FANTASY XVベンチマーク:1920 x 1080 | 4459普通 | ![]() |
フルHD向けのやや重たいベンチマークをテスト。3DMark FireStrikeは約15000点を記録し、上位30%くらいに入る性能とのことです。
FF14ベンチマークは約12000点で、平均87.8 fpsで動作しています。FF15ベンチマークは若干苦戦してしまい、スコアは約4500点。平均45 fpsに留まった。
大抵のゲームは問題なくプレイできる性能があります。RX 590の価格は約2.3万円だったので、コスパを考えれば十分な性能です。
![]() | 自作PC(Radeon RX 590)1920 x 1080 / 最高設定 |
ベンチマーク以外に、18個のゲームを実際にプレイして平均フレームレートを計測してみた。
超重たいAAA級タイトルや、Radeonと相性の悪いゲームでは平均60 fpsを超えられなかったが、半数のゲームは軽々と平均60 fpsを上回っています。
設定を少し妥協すれば、ほとんどのゲームを快適にプレイできます。もっと性能がほしい場合は「RX5700」や「GTX 1660 Ti」など、上位のグラボを検討してください。
ストレージ性能:そこそこに速い
今回使ったSSD「WD Blue SN500 NVMe」は、ハイエンドなSSDほど突出したスピードは出ないけれど、SATA SSDの約3倍くらいのスピードが出ています。
東芝のHDDは読書速度がどちらも約200 MB/sくらい。最近のHDDとしては割と標準的なスピードです。あとはHGSTの信頼性に期待するのみ。
動作温度とグラボ温度の調整
CPU温度
レンダリングソフト「Blender」を実行中に、CPUの温度を計測する。デュアルファン化した虎徹Mark IIの実力を見てみよう。

結果は平均76℃、最大79.8℃でした。思ったよりも冷えていない印象を受けますが、AMD Ryzenは冷えれば冷えるほど性能を出そうとする仕様になっている。
実際にもっと高性能なCPUクーラー「風魔弐」で検証した時も、やはりCPU温度は80℃近くまで上昇した。Ryzenはどうやら80℃までなら、手加減なく本気を出そうとする仕様のようです。
どうしても80℃近い温度が気になる人は、BIOSからCPUの電圧設定を変更してください。クロック周波数を4.0 GHz固定、コア電圧を1.20~1.23 Vの範囲で設定すると、5℃くらい下がりますよ。
グラボ温度
Radeon RX 590は、実態としては「RX 580のオーバークロック版」です。そのため消費電力がかなり高く、GPU温度も高くなりやすい傾向がある。

FF14ベンチマークで検証したところ、グラボの温度は平均80℃、最大84℃でした。動作に問題はないけれど、そこそこ高い温度になっています。
そしてこれだけの高い温度を冷やすために、グラボの冷却ファンが全開で回るので動作音も大きい。静音特化のPCケース「P101 Silent」でも、動作音を抑えきれない。
オススメの対処方法は、フリーソフト「MSI Afterburner」を使って、グラボの消費電力に制限を設定する方法です。とても簡単なのでやり方をサラッと紹介。
- MSI Afterburner(公式サイト)
MSI Afterburnerをインストールして起動する。

こんな感じの画面が開くはず。中央上に位置する「Power Limit(%)」という項目を、左にスライドします。今回は試しに「-20%」までスライドしてみた。
Power Limitは文字通り、グラフィックボードにどこまで消費電力を出して良いのか。その上限を設定する項目です。「-20%」なら、8割くらいの消費電力しか出せません。
消費電力が減った分だけ、発熱は減り、ファンの回転数は低くなって動作音も抑えられるという考えです。

消費電力を80%に制限した結果がこちら。明らかに温度が下がっています。

ファンの回転数は初期設定では約3670 rpmでした。80%に制限すると13%下がって約3190 rpmくらいになった。「爆音」から「ちょっとうるさい」レベルに下がりました。
消費電力を20%もカットしたら性能低下が心配だと思い、検証した結果、たったの2.7%しか性能は下がらなかった。RX 590は初期設定だと…やはり電圧が高すぎるのでしょう。
まとめ:コスパ重視で組むなら「第3世代Ryzen」

第3世代Ryzenには、弱点らしい弱点がほとんどありません。
よく言われているメモリ周りの不安定さは、ほとんど払拭されている。インテルCPUと比較して大きく劣っていたゲーミング性能も、大幅に改善されてインテルに肉薄するレベルです。
遅かったシングルスレッド性能もかなり向上し、Photoshopなどシングルスレッドが重視されるアプリケーションをサクサク動かせるようになっています。
CPU | 価格目安 | 性能的には | 価格目安 |
---|---|---|---|
Ryzen 5 3600 | 約2.6万円 | Core i7 9700K | 約4.4万円 |
Ryzen 5 3600X | 約3.1万円 | ||
Ryzen 7 3700X | 約4.2万円 | Core i9 9900K | 約5.6万円 |
Ryzen 7 3800X | 約5.1万円 | ||
Ryzen 9 3900X | 約6.4万円 | Core i9 7960X | 約17.9万円 |
Ryzen 9 3950X | 未定 | Core i9 9980XE(かも?) | 約22.1万円 |
Ryzen 5はCore i7 9700K相当、Ryzen 7はCore i9 9900K相当、そしてRyzen 9はHEDT向けのCore i9に相当するほどの性能です。どれを選んでも、インテルCPUに対してコストパフォーマンスは圧倒的。
コスパ重視でハイパフォーマンスな自作PCを組むなら、現状は第3世代Ryzenがベストです。
インテルCPUを選ぶ理由もある
コストパフォーマンス的に魅力のないインテルCPUですが、あえてインテルCPUを選ぶ理由はあります。
- CPUのオーバークロックを楽しみたい
- メモリの過度なオーバークロックをしたい
- 最高のゲーミング性能を追求したい
- インテルのローエンドCPUで低価格PCを組みたい
第3世代RyzenはCPUのクロックが伸びづらいです。今回使ったRyzen 5 3600だと、4.10 GHz以上のオーバークロックは要求電圧が高すぎて、マトモに扱えない。
ブーストクロックより高いクロック周波数で安定させるのは至難の業です。一方のインテルCPUは、Core i7やi9なら軽々と5.0 GHzを超えてくれます。
5.0 GHzまでオーバークロックしたところで、同格のRyzenを上回るマルチスレッド性能を得るのは容易ではありませんが、ゲーミング性能は依然として強い。
どのようなゲームでもインテルCPUなら安定した動作を望めるし、CPUをオーバークロックすることで平均フレームレートを底上げすることも出来ます。
最後に意外なメリットも紹介。実は、2万円以下になるとインテルCPUも悪くはない。例えば、「Core i3 9100F」や「Core i5 9400F」が代表例です。
第3世代Ryzenは今のところ、2.5万円以上しかラインナップがなく、2万円以下はがら空きの状況(※Ryzen 3 3200GとRyzen 5 3400Gは、実は第3世代ではないので注意)。
CPUに2万円以上の予算を割けない人にとって、インテルの2万円以下のCPUは十分に魅力的。インテルCPUはローエンドでも、ゲーミング性能はそれなりの水準です。
予算別、AMD Ryzenを使った自作プラン

本記事で紹介したプランは、予算10万円としてはそれなりに頑張っている方です。コスパを重視しつつも、PCケースや電源ユニットに予算をやや多めに振って、組みやすさや信頼性を補った。
ですが自作PCは自由な世界。当然他にも様々なパターンが考えられるので、予算別に3つほどプランを紹介します。そのまま使ってもいいし、一部をアレンジしてもOKです。
予算10万円のコスパ特化型PC
予算10万円「Ryzenでコスパ特化型ゲーミングPC」2019年8月更新 | ||
---|---|---|
パーツ | 詳細 / スペック | 参考価格 |
![]() | Ryzen 5 36006コア / 12スレッド / 3.60~4.20 GHz / Socket AM4 | 25898 円 |
![]() | 虎徹Mark II120mmファンのCPUクーラー | 3500 円 |
![]() | GIGABYTE B450 Aorus EliteATX / AMD B450 / Socket AM4 | 10500 円 |
![]() | F4-3200C16D-16GSXKBDDR4-3200 / 8GB 2枚組 | 9980 円 |
![]() | Radeon RX 580 8GBSapphire製 / デュアルファン / ブースト : 1366 Mhz | 21845 円 |
![]() | WD Blue SN500 NVMe500GB / NVMe / TBW : 320TB(5年保証) | 7480 円 |
![]() | なし | 0 円 |
![]() | なし | 0 円 |
![]() | FSP Raider II80+ Gold認証 / セミモジュラー式 / 7年保証 | 7285 円 |
![]() | Versa H26ATX対応 / 120mm x2付属 | 4060 円 |
![]() | ケース付属品 x2前面に1個(120mm) / 背面に1個(120mm) | 0 円 |
![]() | Windows 10 Home 64bit安くするならオークションサイトなどもアリ | 980 ~ 15980 円 |
![]() | 91528 円 |
10万円を少し超えるくらいの予算で、フルHDゲーミングがそこそこ動く自作PCを組むという前提でまとめてみた構成です。
基本的な構成は今回の記事で組んだものと同じで、電源ユニットとPCケースを削ることで安く済まさせています。
予算15万円で高性能なゲーミングPC
予算15万円「Ryzenで高性能なゲーミングPC」2019年8月更新 | ||
---|---|---|
パーツ | 詳細 / スペック | 参考価格 |
![]() | Ryzen 5 36006コア / 12スレッド / 3.60~4.20 GHz / Socket AM4 | 25898 円 |
![]() | 虎徹Mark II120mmファンのCPUクーラー | 3500 円 |
![]() | ASRock B450 Steel LegendATX / AMD B450 / Socket AM4 | 11990 円 |
![]() | F4-3200C16D-16GSXKBDDR4-3200 / 8GB 2枚組 | 9980 円 |
![]() | Radeon RX 5700ASRock製 / シングルファン / ブースト : 1765 Mhz | 41800 円 |
![]() | WD Blue SN500 NVMe500GB / NVMe / TBW : 320TB(5年保証) | 7480 円 |
![]() | Crucial MX5001 TB / SATA / TBW : 360TB(5年保証) | 12237 円 |
![]() | なし | 0 円 |
![]() | なし | 0 円 |
![]() | Antec NE750 GOLD80+ Gold認証 / セミモジュラー式 / 7年保証 | 9539 円 |
![]() | Antec P101 SilentATX対応 / 120mm x4付属 | 10080 円 |
![]() | ケース付属品 x4前面に3個(120mm) / 背面に1個(140mm) | 0 円 |
![]() | Windows 10 Home 64bit安くするならオークションサイトなどもアリ | 980 ~ 15980 円 |
![]() | 133484 円 |
予算15万円になると、ゲーミングモニターも使えるくらい高性能なゲーミングPCを組むことができます。グラフィックボードにRTX 2060より性能が高い「Radeon RX 5700」を採用。
SSDはOS用に500 GBと、ゲーム用に更に1 TBを追加した。合計で1.5 TBあれば、よほどSteamで大量のゲームを買っていない限りは間に合います。
全体的に満足度の高い構成になっているため、やや長く使うつもりなら最適な構成です。
予算25万円で5年は持たせるハイエンド構成
予算25万円「5年は持たせるハイエンド構成」2019年8月更新 | ||
---|---|---|
パーツ | 詳細 / スペック | 参考価格 |
![]() | Ryzen 7 3700X8コア / 16スレッド / 3.60~4.40 GHz / Socket AM4 | 42342 円 |
![]() | CRYORIG R1 Ultimate V2140 mmデュアルファン空冷 / 250 Wに対応 | 9800 円 |
![]() | GIGABYTE X570 Aorus ProATX / AMD X570 / Socket AM4 | 29700 円 |
![]() | CMK32GX4M2B3000C15DDR4-3000 / CL15 / 16GB 2枚組 | 19800 円 |
![]() | RTX 2070 Super玄人志向製 / デュアルファン / ブースト : 1815 Mhz | 66523 円 |
![]() | SX8200 Pro512GB / NVMe / TBW : 320TB(5年保証) | 9190 円 |
![]() | Crucial MX5001 TB / SATA / TBW : 360TB(5年保証) | 12237 円 |
![]() | DT01ACA3003TB / 7200 rpm / 1年保証 | 7980 円 |
![]() | なし | 0 円 |
![]() | SSR-850FXSeasonic純正 / 80+ Gold認証 / フルモジュラー式 / 10年保証 | 19058 円 |
![]() | Antec P101 SilentATX対応 / 120mm x4付属 | 10080 円 |
![]() | ケース付属品 x4前面に3個(120mm) / 背面に1個(140mm) | 0 円 |
![]() | Windows 10 Home 64bit安くするならオークションサイトなどもアリ | 980 ~ 15980 円 |
![]() | 227690 円 |
5年くらいは使っていくつもりで、ガッツリ予算を掛けて組みたいなら、予算25万円もあれば非常に余裕のあるマシンを組むことが可能です。
マザーボードに「X570」を採用し、高い拡張性を確保しています。後から追加でSSDやHDD、あるいはグラフィックボードを足すことができます。
メモリはDDR4-3000を32 GB(16 GBの2枚組)用意。グラフィックボードは「RTX 2070 Super」で、ゲーミングモニターは余裕で使える性能です。
電源ユニットは保証期間が10年もある、Seasonic純正のSSR-850FX(850W)です。後からパーツが増え、消費電力が上がっても、この電源ならそう簡単には壊れない。
「Ryzen 7 3700X」はCore i9 9900Kを少し上回る性能があるため、ほとんどの人にとって十分すぎる性能。人によるとは思いますが、おおむね5年くらいは使える構成です。

というわけで、第3世代Ryzenはようやく万人にオススメできる水準に仕上がっています。AMDファンはもちろんのこと、これから初めて自作PCを始める予定の人にも、ぜひ使って欲しいです。
そして今回のRyzen自作ガイドブック(2019年版)が、その助けになれば幸いです。以上「AMD Ryzenで自作PCを初心者に分かりやすく徹底解説」でした。
CPUをマザーボードに取り付けるとき
ボードの裏を傷つける可能性あるのでマザーボードの下に帯電防止袋を敷いた方がいいですよ
ぼく自身も…ごく最近までは敷いたまま作業をしていたのですが、帯電防止袋を敷いたまま動作テストを行うとマザーボードが故障する可能性があるのです…。今まで一度も壊したことはないですが、そういったリスクがある以上、敷かずに作業して記事を書きました。
ご指摘の「ボードの裏を傷つける可能性」は、マザーボード本体ではなく下に置いてある外箱を動かして作業すれば、おおむね防げると考えています。
自分は昔、帯電防止袋に載せたまま起動テストをしようとしてショートさせた事があります
必要な工具のところですが、ペンタイプのLEDライトがあるとケースを覗きながら配線をするときなどに便利だと思います
本当に初心者のことを考えた素晴らしい記事ですね。自分もいつか挑戦しようと思っていましたが、こちらの記事を読んで早速作ってみようかと思います。
それに今は自作業界が非常に盛り上がっていますしね(笑)
グラボ外し方なんですが、ロックは押すんですか?引くんですか?
マザーボードによります。最近は「押すタイプ」のロックが主流のようです。
とても参考になりました。ありがとうございます。
少し前に、DDR4-3600とマザボのQVLに載っているかを重視して、CL18のOCメモリを選んでしまいました。
スペックがミドルレンジの場合そんなに影響が無いこと、CLが重要ということ、QVLはメモリの中が変わる可能性が有る以上は参考程度であるため、結果的に失敗しました。
この解説を理解していれば失敗する確率が減るので、これから揃える初心者の方は嬉しいと思います。
第3世代Ryzenは特にCLの方が効きやすい傾向があるので、クロックの方はほどほどにして、(予算に余裕があるなら)CLが小さいメモリを選ぶと良いです。
コメントありがとうございます。参考にします。
いつも記事を拝読しております。毎回、ベンチマークの特集もさることながら、書籍でも纏まっていない組み立て方には、大変有り難い限りです。さて、秋葉原の専門店では、cpu と推奨されるAsRockのマザーボードがセットで、33,000円でセールになっていたりしますので、コストパフォーマンスは、さらにアップするものと思います。個人的には、今回ご紹介頂いたPCパーツの構成にグラフィックボードだけ、変更して組み立てでみたいと考えています。
虎徹のゴムスペーサーですが、AMD CPUの場合はゴム側が上面で合ってますよー
ありがとうございますー。説明書を読んだら、確かにそのとおりでした。
最近立ったマザボ発火した自作スレで帯電防止袋は敷くなって言われてましたね
なんでも絶縁性があるとは限らなかったり外層は導体性だとか
自分もそのスレ見るまでは知りませんでしたわ
Zen2初の自作記事お疲れさまでした
やかもちさんの記事を、いつも楽しんでおります
今回はリテールクーラーではなく、虎徹を利用していますが、今回の付属のリテールクーラーだと、性能がいまいちなんでしょうか?
AMDのリテールは、音に難点はあるが性能は良いと聞いていたので
TDPを65に制限する場合もやはりおすすめは虎徹ですかね?
初心者向けな記事だからこそINTELの脆弱性にも多少は触れて欲しいと
思いました。何も触れないのも違和感を覚えます。
パッチを当てても大半は緩和策であって完全なる防御策では無い事、
性能は昨年末の時点でパッチ未適用との比較で4-5%低下している事が
公表され、脆弱性はその後も定期的に発見されては追加パッチが
次々と出ている現状はご承知の通り
これを提案したのは変に危機感を煽ったり販売妨害などの
稚拙な理由では無く対策は順次取られてはいるけどAMD比較でリスクを
余分に持つことも事実である事を初心者だからこそ周知してほしいから
自作初心者≠セキュリイティ意識も初心者 ではありますが
購入した後に余計なリスクを背負っている事をはじめて知るのでは無く
概要くらい判った上で選択してほしいと思っています。
記事自身は非常に丁寧で下記砕いた解説で判りやすく
いつもいつも大変参考になってます。
次の”Ryzen7 3700X”のレビューはいつ公開する予定ですか?
Ryzen7 3700Xのレビュー記事はいつ公開する予定ですか?
マザボのVRMフェーズ回路についてなんですが数は見ればわかりますか?
またCPU用、Soc用とどこを見ればわかりますか?
このマザボについて教えて下さい
https://www.asus.com/jp/Motherboards/TUF-B450-PRO-GAMING/
チョークコイルの数を見た感じでは、10フェーズですね。B450マザーボードだと「CPU用に8(4×2)フェーズ、SoC用に2フェーズ」が非常によく見られる構成です。B450 AORUS ELITEとそう変わらないフェーズ回路になっています。
オンボードオーディオや、対応メモリクロックはTUF B450 Pro Gamingの方が上位なので、価格に見合った品質とスペックに仕上がっているかと。
お疲れ様でした、ライゼンの場合は黒い砂漠は画面が「全画面」と「フルスクリーン」でFPS変わると記載を読んだことがあります。
お疲れさまです。
2019年も半分超えてますし一般向けの新cpuはもうほとんどないとおもうので
2019年のおすすめcpu更新待ってます。
Ryzen7 3800 Xを購入したのですがHWiNFOで覗いてみると エンジニアリングサンプルになってるんですよね価格.COMでも同様の報告が
なぜES品が市場に流れているのか、もしくはHWiNFOのバグなのか・・・
虎徹だとCPUの8pinケーブル挿すときに怪我したり、そもそも挿しにくいので取り付け順は考慮すべきかなと思います。(体験談)
AMD CPUだと、いわゆるスッポンが不安なのですが、まとめサイトの報告だと純正品そのままでの事故例が目立ちます、他社製のグリスやクーラーだとどうなるか分かりますか?
日曜日に組んだのでこの記事をスマホで見ながらできました
ありがとうございます
自作PC初心者の者です。この構成を参考にPCを作ってみようと思います。
自作PC初心者です。この構成を参考にさせていただきます。
電源ユニットを天面に設置するときのファンの向きは下だと思います
説明不足でした。天面に設置する場合も、天面にスリット(通気孔)があるならファンの向きは上でOKです。スリットがないなら下向きで。
ちもろぐさんが紹介してる戯画のマザボ
8フェーズじゃないって海外の人が検証してましたよ
https://www.youtube.com/watch?v=3IjWCOXSuKU&feature=youtu.be
うーん…動画が長すぎてあまり見てないですが、「物理フェーズ8ではない。」という意味でしょうか?
ルネサスのISL95712は、4+3フェーズ対応のコントローラなので、たしかに物理8フェーズにはならないでしょうね…。だから「8(4×2)フェーズ」と書いています。
PCパーツの温度測定ですが、部屋の温度が何度の時で測定したのでしょうか?
グラフに記載している通り、気温29.3℃で測定しました。
用意する道具に 「スイッチケーブル」が挙げられているのですが、このサイトで拝見した他の自作解説記事にはなかった道具ですよね。
これはAMDで組む場合だから必要ということですか。あるいは今回使用したマザーボードでは必要、ということですか。
自作の検討はしているけど未だに挑戦したこともなくて、何も知らなくて申し訳ないです。
必須というわけではありませんが、用意しておくと非常に便利です(もっと早く存在を知りたかったくらい)。
無くてもPCケース側のコネクタ類を使えば大丈夫ですが、最小構成による動作テストをする時にわざわざPCケースを出すのは少し面倒くさいかな…と。
ありがとうございます!
いつも色々なパーツの話を楽しみにしています!
初心者にわかりやすい記事をありがとうございます。2K や 4K のビデオ編集を考えています。コスパの高い組み合わせを紹介してくれるとありがたいです。
最後に紹介した予算25万円プランのCPUを「Ryzen 9 3900X」または、9月中旬まで待って「Ryzen 9 3950X」に変更すれば大丈夫です。
Windows10パッケージ版のライセンスはアカウント紐付けしておけば何度でも再認証できるものかと思ってたのですが、2回しか認証できないんでしたっけ?
2回目までOKですね。
すいません、msi gaming plus X570にryzen5 3600本体を取り付けて、付属クーラーのWraith Stealthを取り付けようとしたのですが、付属のマウンターを取り外さないとグリスが届かず固定も出来ないので、外してバネ付きネジを回したのですがネジのピッチが合わないのか幾何公差ガバガバなのかうまくネジ穴にはまらず固定できなくて、もしかしたらやり方が違うのかと思って質問しにきました。
ちもろぐさんはどんな感じで取り付けられましたか。
マザーボード付属のマウンターを取り外した後、ネジで4箇所を固定します。もし固定がうまく行かない場合は、マザーボードの裏側からバックプレートを指で抑えながらやってみてください。バックプレートがゆるんでネジが届きづらい可能性があります。
こちらの動画も参考になります。→ https://www.youtube.com/watch?v=WbvKjsuznBk
いつも拝見させていただいています。
構成考えているのですが迷っているので相談に乗っていただけると幸いです。
MBで、
TUF B450-PRO GAMING
と、
X470 AORUS ULTRA GAMING
どちらにするか迷ってます。
スペック的にはB450で十分ですが、長く使うたちなので将来の拡張性や少しでも頑丈さ求めてX470にした方が良いのか……
拡張性が欲しいならX470ですね。ただしフェーズ回路の堅牢さは、スペック的に見るとどちらもほとんど同じです。
フェーズ回路の耐久性や低発熱を求めるなら、「ASRock X470 Taichi」か「Gigabyte X470 Aorus Gaming 7」くらいしか、選択肢が無いです。
返答ありがとうございます。
この価格帯だとX470でもB450でも耐久性とかはさほど差は無いんですか……
TUF B450-PRO GAMINGにして差額をNVMe化とかに回します。
最後の予算25万円のところでSSDをsumsungのものにしようとした場合どれがいいですか?
SATAなら「Samsung 860 EVO」を、NVMeなら「Samsung 970 EVO Plus」。予算が潤沢なら「Samsung 970 Pro」です。
すみません。これにgtx 1660tiを搭載したいのですがゲーミングとついているものとついていないものだとどちらがいいのですか?またこの構成ではボトルネックはおきませんか?
いつも拝見させていただいております。
突然ですがこれのグラボをgtx 1660tiにしたいのですが、どれがいいのですか?また電源の容量は650でいけますか?
初心者です。すみません答えていただけると幸いです。
電源は650Wで足ります。グラボをGTX 1660 Tiにしても、ボトルネック的な問題はほとんど無いです。
AMD Ryzen53600 でボトルネックの起こる可能性のあるグラボは何ですか?
NVDAとAMDの二つで答えていただけると幸いです。
体感できるかどうかは置いておくとして、ボトルネックはRTX 2070 Superくらい発生し始めます。AMDはRX 5700 XTから差が出ています。
予算25万円と15万円のは動作を確認済みですか?答えていただけると嬉しいです。
ryzen3600 5700xtで自作組もうと思ってます
Noctua NH-U12Aは3600にはオーバースペック過ぎますか?
h7 plusの方が良いですかね?
zen+の時の自作解説が見れなくなってしまったんですが、見ることってできますかね?
新しい記事に統合してしまったので、見れないですね…。(※今、あえて2018年版を読むメリットも無いと思いますし)
AMDRyzen 5 3600 とRTX 2060 super かgtx1080ではどちらの方がいいですか。よろしければ構成も教えていただけるとありがたいです。
ケース選びに関する項目なのですが、予算と目的とデザインの好み以外の部分で、
『使用予定のCPUクーラーがサイドフロータイプのクーラーの場合、
クーラーの全高とケースの対応できる最大CPUクーラー高をチェックする』は、
書いておいたほうが宜しいかと意見具申します。
『幅の広いケース選んだほうがいいですよ』の一言でお終いといえばそうなんですがw
・・虎徹を薦めている所でふと気になってしまったので
120mmサイドフローのヒートパイプ4本の虎徹Mk.2が全高154mmで、
ハイエンドやヒートパイプ6本物はさらに伸びて160mm前後になる
Thermaltake Versa J24/ケース幅206mm/クーラー高160mm Versa H26/220mm/160mm
CoolerMaster MasterBox E300L/180mm/148mm MasterBox Q300L/230mm/159mm
SilverStone SST-PS15B-RGB/192mm/154mm SST-RL08/217mm/168mm
幅250mmを超えるケースだと人によってはケース内に塔が立つくらいなのですが、
幅200mm前後のケースだとサイドフローはギリギリですね
近々初自作予定のものです
このケース(p101 silent )を購入予定ですがレビューや店頭popでクリアランスの関係でsataコネクタの形状を選ぶと言われていますがどう思われましたか?
またこのケースで実際に組んでみて不満点や注意点はありましたか
PCケースのパネルと、HDDに挿し込む側のSATAコネクタとのクリアランスはちょっと狭い感じはありますが、実際に組み立ててみて特に不満は無かったです。
近々初自作予定の者です
このケース(P101 silent)を購入予定なのですがレビューや店頭POPでクリアランスの問題でSATAコネクタの形状を選ぶと言われていますがどう思われましたか?
またこのケースで実際に組んでみて不満点や注意したほうがいいところはありましたか
個人的には特に気にならなかったです。
いつも楽しくHPを拝見させていただいてます。一つご相談があります。
ブラウザ等使用のノーパソが壊れてしまったため、3万~5万近辺で小型のPC(中古ノーパソ含)を用意したいと検討してしています
コスパ最重要・コスパ・性能(セルロンn3160以上 メモリ8gb以上(値段に含まず) win10 64以上 オフィス不要)でお勧めありますでしょうか?
又現在検討している構成でありか無しかの客観判断でも助かります
検討構成
ASRock DeskMini A300+AMD Ryzen 3 3200G or ryzen3600(本ページのおすすめを見て)+現在のノーパソSSD(OS入り)移植+メモリ(値段外)+ディスプレイ(値段外)
ベアボーンPC自体扱った事がないのでこの組み合わせが実用的か判断できません
意見いただけたら幸いです。※この組み合わせでありとしたときメモリとディスプレイのおすすめがあれば最高です
ノートパソコンのSSDを移植するのは、ちょっと微妙なような…ライセンス認証が通れば良いんですが(メーカーPCに入ってるWindows 10は高確率でOEMライセンスですので)。
DeskMiniで組む場合はAPU(Ryzen 3 3200Gなど)にしましょう。CPUだとグラフィックが出力出来ないので、かなり特殊な端子を使ってグラボを搭載する必要が出てきます。
先程ここに書き込んだものですが、頓珍漢な質問をしてしまい申し訳ありませんでした。ベアボーンにはグラボがついてないのでAPUを選ばないとだめでしたね
つまり Ryzen Pro 3000シリーズ が出てからじゃやないとお話になりませんでしたね
失礼しました
DeskMiniはグラボを入れる物理的スペースも拡張性も無いため、原則として内蔵GPUを搭載する「APU」が必要ですね。Ryzen 3 3200Gや3400Gか、コスパ重視でRyzen 3 2200G(2400G)もアリです。
わざわざ両方にコメントありがとうございます! もう少し調べてから再検討することになりました。特に小型のものだと排熱や安定性が不安がありますし、初心者が初自作に挑むのはハードルが高すぎました。これからもサイト更新を楽しみにしています。
ちょうどryzen搭載のPCを探していたんですが、こちらの記事に詳細が説明されていて助かりました。
ゲームとかやるのではなく、そこそこの高スペックで4kモニターが使えればいいかなーくらいで、どうせグラボ入れるんならディープラーニングでもしたいなー
とかのレベルで考えていました。
なので、10万程度でそれが実現出来るそうなので、ドンピシャの記事です。
ありがとうございます。
ちょっと気になるのは、ryzenではWindowsは向かないのかなーと、、、
個人的にはWindowsは嫌いなので、Ubuntuでいこうかと思ってます
記事を参考に組み立てを行っているのですが、購入した電源とM/Bが異なりお聞きしたいことがあります。
M/B:ASUS ROG STRIX X570-F GAMING
電源:CORSAIR RM750X
上記で、M/B側にはCPU8PINと4PINが挿せるようになっています。
電源にはCPU用で8PIN * 2本でした。
説明ではCPU8PIN必須とありましたが、8PIN1本挿せば4PINは不要でしょうか?
それとも8PINを4PINのところに挿した方がいいのでしょうか?(一応入りはしました…)
それとも4PINに変換するような変換ケーブル(存在するのか不明ですが)が必要ですか?
< (一応入りはしました…)
入ったなら問題ないです。
ちなみに8ピンだけでも動きますが、どうせなら両方とも使いたいです。抵抗が下がってフェーズの発熱がわずかに下がるというメリットもあります。
早速のご回答ありがとうございました!
よくよく確認したら、ケーブルの向きがM/Bと電源で逆になっており、しっかり半分に割れておりました。
ただの早とちりでした…すみませんでした。
こちらは解決して無事通電したのですが、説明をよく読まずにUEFI画面でXMPではなく(項目名は忘れてしまいました…)DDR4-2133になっていたのでDDR4-3200を指定し保存して終了したところ、何度起動しなおしてもモニタへの出力がなくなってしまいました。(モニタに自動検出の反応はあるが信号なしの表示後そのままスタンバイに)
設定がまずかったのかと思い、電源ケーブルを抜いてボタン電池を抜いてみたのですが、結果は変わらずでした…
このような場合何が原因だと考えられるでしょうか?
対処方法などあれば教えていただきたいです。
構成
CPU:3700X
クーラー:CORSAIR H100i PRO
M/B:ASUS ROG STRIX X570-F GAMING
memory:G-SKILL F4-3200C16D-16GTRS
G/B:ASUS TURBO-RTX2060-6G
storage:SanDisk ExtremePRO 500G
電源:CORSAIR RM750X
OS:Windows10Homeパッケージ版(まだインストール前ですが
メモリの立ち上げでつまづいた場合は、CMOSクリアでBIOSの設定を初期化すれば大抵は起動するようになります。
それでもうまく行かない場合は、メモリを1枚だけにしてみてください。
いろいろとアドバイス頂きありがとうございました。
結局メモリ外したり組み合わせ変更したり試しましたがダメで、
購入店に見てもらいました。
そうしたらあっさり起動し出力され・・・
HDMIケーブル or モニタに問題があるのでは?という結論に
昔使用していたFHDモニタ + 新しく購入したHDMIケーブルの組み合わせで問題なく出力が確認できました。
現在は新たに購入したQHDモニタ(最初に起動確認で使用したモニタ)で運用していますが、
出力されるまでに時間がかかる上、稀にどれだけ待っても表示されないことがあります。
こんなこともあるんだなと勉強になりました。
まさかのケーブル不良とは…。低品質なケーブルで規定の帯域に満たずブラックアウトが頻発するなどの症状は経験があるのですが、完全に出力されない場合もやはりあるんですね。こちらこそ参考になりました。
ちなみにですが、ケーブルは解像度(またはリフレッシュレートやHDRなどの機能性)が高いほど、品質が良いモノを選んだほうがいいです。個人的に「Club 3D」製のHDMI / DPケーブルが最近のお気に入りです。5m以上にする場合は、光ファイバー式を選べば間違いないです。
いつもちもろぐの記事を拝見しております。
質問なのですが、低価格帯のCPUクーラーとして虎徹を推奨していますが、同じサイズ製のクーラーである大手裏剣参でも問題なく冷やせるのでしょうか?
大手裏剣参は今年発売され、虎徹との価格差は500~1000円ということで、トップフローとサイドフローという差はあれど冷却性能に大きな差はないという認識なのですが、ご回答をお待ちしています。
検証したわけではないですが、大手裏剣と虎徹MarkIIではヒートシンクの容量が違うので、同じ冷却性能は期待できないと思います。ただ、CPUがRyzen 5 3600程度なら十分に冷やせるはずです。
次自作からAMDCPUを採用しようと考えているのですが、巷で情報調べているとスッポン現象(CPUが外れる?)なるものが発生すると有りました。現在のPCでもCPUクーラーのメンテで定期的に取り外すのですが、AMDCPUはその際に実際起こりやすいものですか?
こんばんは。初めて訪問しました。これから自作PCを始めたいと考えている者です。
この記事の構成で、グラフィックボードのところを1660tiにしたいと思ってます。PCケースに収まるかどうかはどうやって判断するのでしょうか?
もう1つ悩んでいることがありまして、マザーボードをsteellegendにしようかとも思っています。今までBIOSは「ヘタに触ると取り返しのつかない怖い物」と思って触ることがなかったのですが、やっぱり色々知りたいし触ってみたいのです。となると、最初は日本語BIOSのほうがハードルが低いかなと思い、それだけの理由なんですがsteellegendを考えています。
どう思いますか?
< PCケースに収まるかどうかはどうやって判断するのでしょうか?
使う予定のPCパーツの公式サイトなどで判断します。PCケースの製品ページなら、たいていは対応しているグラフィックボードの長さが記載されています。
< 日本語BIOSのほうがハードルが低いかなと思い、それだけの理由なんですがsteellegendを考えています。
Steel Legendは良いモノですよ~。6~8コアのRyzenなら普通に使えます(オーバークロックは推奨しません)。
ちなみに、Steel Legendじゃなくても、最近のマザーボードは日本語を選べるようになってます。
変な日本語訳じゃないかと心配してたんですが、大丈夫なんですね。安心しました。ありがとうございます。
今AMDのcpuでpcを組んでいるのですが、cpuのソケットカバーの一部が割れてしまいました。動作に影響があったりはしますか?
ピンの挿し込みと固定さえ出来ていれば、動作に問題はないはずですけど…マザーボードの保証で交換してもらった方が良いような。
超初心者.CPU3950X.X570 アクア 4枚メモリーどうなる?G.Skill F4-3600C19D-32GTRG (DDR4-3600 CL19 16GB×4)を考え中.CL16がオススメだから変更したほうが良いか?
ULTRA BD pioneerでULTRA以外のBD.DVDの㊙️リッピング出来るか.pioneer以外のドライブか教えて下さい。
CL16の方が性能的には良いです。
リッピングはちょっと詳しくないのでなんとも…規格があってれば普通にできるとは思います。パイオニア以外なら、バッファローやIO-DATA製のポータブルタイプでも普通にできた記憶です(4~5年前ですが…)。
ブログ拝見させていただき、1月頃にパーツも同じ物を揃え、初めてPC自作に挑戦しました。
とても快適で満足していたのですが、オンラインゲームをプレイ中に突然ブルースクリーン(page fault in nonpaed area)となり、その後起動しなくなってしまいました。
電源を入れてもファンは回るのですが画面は真っ暗なままです。
モニターとの接続やメモリの抜き差し等してみたのですが改善されず、初めての状況にお手上げ状態です。
ゲームも数ヶ月前からプレイしているもので、特に最近アップデート等もなく、新しくインストールしたソフト等もないのですが…
過去の記事でおそらく見ていないとは思うのですが藁にもすがる思いで書き込ませてもらいました。
もし見ておられたらアドバイスいただけると嬉しいです。
原因分かりました。
メモリの片方を挿すと起動出来ないみたいです。
スロットをかえても駄目。
保証期間内だったので交換してもらいますがこんな事ってあるんですね。
PC起動して30分程でしたし負荷的にはかなり余裕のあるゲーム、ケース内に埃も殆ど見当たらないレベルで綺麗でした。
自作のリスクを学べる良い機会ではありましたが。
はじめまして
こちらのブログとyoutubeの方を拝見させていただいてます。
この記事に質問なのですが、サムネイルで X470 Master LSIが視認できたのでこのMBを使うのかなと思いましたが、実際に記事を開いてみるとB450 AORUS ELITEが使用されていていました。
別の記事にも「ASRock X470 Master SLI」で組みましたと書いてある箇所がありましたが、サイト内どこを探してもそのような記事はありませんでした。
一度X470 Master LSIを使った記事を書かれて、別記事を上書きしてしまったとかでしょうか??
あえて古い内容をそのまま放置しておくメリットが特にないので、記事は定期的に新しく更新しています。
[…] ちもろぐ:「AMD Ryzen で自作 PC」を初心者に分かりやすく徹底解説 […]
[…] ちもろぐ:「AMD Ryzen で自作 PC」を初心者に分かりやすく徹底解説 […]