2020年9月に「RTX 3080」が登場しました(→ RTX 3080のレビューはこちら)。かつての最上位モデルRTX 2080 Ti以上の性能が、より安く手に入るように。
本記事では、「RTX 3080」を搭載するおすすめなゲーミングPCを「5台」に絞って紹介します(※2022年時点のおすすめです)。

(公開:2020/09/19 | 更新:2022/3/2)
「RTX 3080」のキホンを解説
「RTX 3080」は、NVIDIAの新しいグラフィックボード「RTX 30シリーズ」のハイエンドモデルです。
RTX 3080の現在価格はおよそ14万円から。かつて18~19万円で販売されていたRTX 2080 Tiより安く、ゲーム性能はRTX 2080 Tiの約1.2倍に達します。高いですがコスパは良好です。
- RTX 2080 Tiより約15~25%高性能
- 240 Hz対応モニターを余裕で使えます
- 4K解像度で60 fps以上も狙える
- コストパフォーマンスは優秀
RTX 3080は画質をできるだけ維持したままフレームレートを底上げする「NVIDIA DLSS」機能に対応します。

サイバーパンク2077やマインクラフト:RTXなど、DLSSに対応したゲーム※ではさらに性能が伸びるため、RTX 2080 TiやライバルのRX 6800 XTをはるかに上回る性能も可能です。
※対応するゲームはまだ少ないです。DLSSは実装コストが高いため、対応しているゲームは予算が潤沢なAAAタイトルに多いです。
RTX 3080搭載でオススメなBTO PC:5選
- 1.G-Tune XN-Z(おすすめNo.1)
- 2. OMEN by HP 40L(コスパ良き)
- 3. G-GEAR GA7J(保証が強い)
- 4. Legion T750i(初心者向け)
- 5. G-Master Hydro(デュアル水冷)
1. G-Tune XN-Z
【おすすめNo.1】コスパの良い “限定モデル”
G-Tune XN-Z-AF(i7) 2022年3月時点 | |
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![]() | Core i7 11700K 8コア16スレッド |
![]() | 空冷CPUクーラー |
![]() | Intel Z590チップセット |
![]() | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
![]() | RTX 3080 10GB |
![]() | 512 GB(NVMe) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 容量800 W 80 PLUS Titanium |
![]() | Windows 10 Home |
![]() | 3日~ |
参考価格 | 285780 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
日本国内で最大規模のBTOメーカー「マウス」が手掛けるゲーミングPCブランドが「G-Tune」です。
G-Tuneはドスパラと双璧をなす有名なゲーミングPCブランドですが、最近はコストパフォーマンス(= スペックの割に安い価格)でライバルを攻めてます。
さらに上記の「G-Tune XN-Z(RTX 3080モデル)」は、ちもろぐとマウスコンピューターがコラボして実現した、限定カスタマイズモデルです。
一般販売されている同スペック品のG-Tuneと比較して、価格をグッと安く抑えられたので、RTX 3080の入ったゲーミングPCをとにかくコスパで選ぶならおすすめします。

なお、G-Tune XNシリーズは剛性に優れた金属製のPCケースと、拡張性に優れたパーツ(Intel Z590マザーボード)を採用。
頑丈で重たいPCケースは歪みにくく、重量化するハイエンドグラフィックボードを搭載しても安心です。あとからSSDやHDDを追加するなど、パーツの増設や交換も難なく対応できます。
スペックの割に安いだけでなく、ビルドクオリティ(質)もしっかりとしたゲーミングPCです。

2. OMEN by HP 40L
【おすすめNo.2】第12世代CPU搭載でコスパよし
OMEN by HP 40L Desktop 2022年3月時点 | |
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![]() | Core i7 12700K 12コア20スレッド |
![]() | 水冷CPUクーラー 120 mmサイズ |
![]() | Intel Z690チップセット |
![]() | DDR4-3733 8GB x2(合計16GB) |
![]() | RTX 3080 10GB |
![]() | 1 TB(NVMe) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 容量800 W 80 PLUS Gold |
![]() | Windows 11 Pro |
![]() | 5日(在庫限り) |
参考価格 | 275000 円(送料:0円) 最新価格をチェックする |
「OMEN by HP 40L」は、外資系の超大手BTOメーカーのHP(ヒューレット・パッカード)が手掛けるゲーミングPCです。
OMENシリーズは旧モデルから、妙にこだわったパーツを使って組み上げているのが特徴で、使っているパーツの割には価格が意外と安いので隠れた良コスパマシンだったりします。
2022年3月から新発売の「40L」モデルも、DDR4-3733メモリやWD Black SN850 NVMeなど、ゲーミングPCらしい速さに特化したパーツを採用します。
一般人からするとDDR4-3733なんてアピールされても意味が分からないと思いますが、(体感できるかどうかはともかく)ちょっとだけゲームの性能が良くなるとイメージしておけばOKです。
デザインはさすがヒューレット・パッカード、外資系らしいスタイリッシュな筐体設計です。
拡張性もそこそこ。キャプチャボードはあと1枚、M.2 SSDはあと1個、SSDやHDDは2~4台まで増設できます。十分な拡張性です。
電源ユニットは容量800 W(80 PLUS Gold認証)を搭載、より強力なグラフィックボードへのアップグレードも一応は対応可。RTX 3080に乗り換えもできます。
高速な無線LAN規格Wi-Fi 6(最大2.4 Gbps)も標準で搭載しています。おおむねコスパが良いのでデザインさえ気に入ったら購入候補に入れていいゲーミングPCです。

※過去に売ってた「30L」もコスパが優秀でしたが、いったん在庫を切らすと納期が2~3ヶ月に伸びる状況でした。
3. G-GEAR
【おすすめNo.3】手堅いパーツと業界No.1の保証
G-GEAR GA7J 2022年3月時点 | |
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![]() | Core i7 12700 12コア20スレッド |
![]() | 空冷CPUクーラー |
![]() | Intel B660チップセット |
![]() | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
![]() | RTX 3080 10GB カスタマイズで変更します |
![]() | 1 TB(NVMe) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 容量750 W 80 PLUS Gold |
![]() | Windows 10 Home |
![]() | 4日 |
参考価格 | 289500 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
保証にめっぽう強いのがツクモのゲーミングBTO「G-GEAR」です。
今回見つけた「G-GEAR GA7J」はツクモらしい、バランスの良いスペック構成と拡張性に優れたパーツを採用しつつ、それなりに手頃な価格設定で総合的なコストパフォーマンスは決して悪くないです。
良いところ | 微妙なとこ |
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ツクモが提供する延長保証サービスは、本体価格+5%で受けられます。他社の延長保証サービスと一線を画するのが「自然故障も保証対象」という1点です。保証を重視するならツクモが最高峰です。
もちろん、パーツの増設・交換もOKです。保証規約によると、パーツの増設が原因で故障した場合は保証対象外と書いてあるだけで、増設・交換の行為そのものは問題ありません。
踏み込んだ話をすると・・・いざ保証を受けるとなったら、パーツを元に戻せば大丈夫です。元から入っていたパーツ等はなるべく使うか、交換して不要なら大事に保管しておきましょう。
G-GEAR:BTOモデルのカスタマイズについて
今回紹介したG-GEARはカスタマイズモデルなので、カスタマイズ内容についてかんたんに解説します。

標準スペックだとRTX 3070 Tiが選択されているので、「RTX 3080 10GB」に変更します。

電源ユニットはそのままでも特に問題なく使えますが、将来的なパーツ増設やグラボの交換に備えるなら、「G-GEAR電源」や「Thermaltake PS-TPG-0850FPCGJP-R」に変更してOKです。
「G-GEAR電源」は米国の大手電源ユニットメーカーCWTが製造している、やや高性能なモデルです。
「Thermaltake Toughpower GRAND Gold 850W(認証レポートあり)」は、台湾メーカーのHighpower(旧Sirtec)社が製造している、そこそこ高性能な電源です。
後者の電源を筆者がRTX 3080やRTX 3080 Tiと組み合わせて使っていますが、強制シャットダウンなど、目立った不具合なく安定して稼働しています。BTOのカスタマイズで選べる電源としては立派なモノです。
4. GALLERIA
【おすすめNo.4】初心者でも安心の親切設計
GALLERIA ZA7C 2022年3月時点 | |
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![]() | Core i7 12700K 12コア20スレッド |
![]() | 水冷式クーラー 240 mmサイズ |
![]() | Intel Z690チップセット |
![]() | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
![]() | RTX 3080 10GB |
![]() | 1 TB(NVMe) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 容量750 W 80 PLUS Gold |
![]() | Windows 10 Home |
![]() | 3日 |
参考価格 | 319980 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
「ガレリア」は知名度が非常に高い、ドスパラのゲーミングPCブランドです。
ひとめでゲーミングPCと分かるスタイリッシュなデザインに加えて、PC初心者でも扱いやすい親切な設計で人気を集めています。
スペックと価格のバランス(=コスパ)は、先におすすめに挙げた「G-Tune」や「OMEN 40L」と比較すると正直劣っていますが、ガレリアも普通にいいゲーミングPCなので紹介します。
ガレリアの中身はけっこう広々としていて、あとからパーツを足したり交換するときに便利です。
拡張性に優れたPCパーツ(Intel Z690マザーボード)を使っているため、あとからメモリやストレージ(SSDやHDD)を増設できる余裕もあります。
電源ユニットは容量750 W(80 PLUS Gold認証)を搭載、より強力なグラフィックボードへのアップグレードも一応は対応可ですが、RTX 3080以上に備えるなら容量800 W以上にカスタマイズを推奨します。
FPSゲームで有利なLANポート「2.5G LAN」も対応しています。
5. G-Master Hydro
【最強スペック】CPUもグラボも水冷化!?
G-Master Hydro Z690/D4 2022年2月更新 | |||||
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パーツ | 詳細 / スペック | パーツ | 詳細 / スペック | ||
![]() | Core i9 12900K16コア / 24スレッド | ![]() | 水冷式 120 mmサイズ 240 mmサイズ(+2900円) | ||
![]() | 16 GBDDR4-3200 / 2枚組 | ![]() | Intel Z690 | ||
![]() | 【標準】GeForce RTX 3070 8GB ※水冷式(120 mmサイズ) | ||||
【+62000円】RTX 3080 10GB 【+247000円】RTX 3090 24GB ※水冷式(240 mmサイズ) | |||||
![]() | 512 GB(NVMe) | ![]() | なし | ||
![]() | なし | ![]() | 850 W80+ GOLD認証 | ||
![]() | Windows 10 Home | ![]() | 1年間無償修理 最大3年まで延長可 | ||
![]() | 460830 円(送料:2920円) 最新価格をチェックする |
最後に紹介するゲーミングPCは、予算にいとめをつけない最強スペックマシン「G-Master Hydro Z690/D4」です。
CPUにゲーム最強のCore i9 12900K(16コア24スレッド)、カスタマイズでRTX 3080 10GB(240 mm水冷式)を選べます。

グラフィックボードは水冷クーラーを使うと非常に冷えやすいため、グラボの自動オーバークロック機能が働いてさらに性能が伸びます。
性能差はせいぜい数%程度とはいえ、RTX 3080クラスのハイエンドグラボだと数%の差は意外と大きいです。たとえば220 fps出せるゲームが240 fpsくらいに伸びるわけですから、水冷化のメリットはなかなかのモノ。
しかも、グラフィックボード本体のファンを無理に回さなくても高い冷却性能を得られるため、一般的な空冷パソコンより静音性に優れている点も水冷化の大きなメリットです。
性能の目安(平均) | |
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フルHD (1920 x 1080) | 4K (3840 x 2160) |
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Core i9 12900KとRTX 3080の組み合わせは実質最強です。フルHDゲーミングは基本的に100 fps超え、Apex Legendsは平均200 fps以上、フォートナイトでは平均300 fps以上を狙えます。
4Kゲーミング(最高画質)は重たいゲームでも平均60 fps台です。軽いゲームなら平均100 fps以上も余裕です。
なお、カスタマイズからさらに上位のRTX 3080 TiやRTX 3090を選べますが、差額に見合った性能差を得られないので注意してください。2022年時点の実質最強グラボはRTX 3080です。

RTX 3080搭載BTO PC【比較まとめ】
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価格 | 285780 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
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価格 | 306900 円(送料:0円) 最新価格をチェックする |
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価格 | 289500 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
GALLERIA ZA7C 2022年3月時点のスペック | |
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価格 | 319980 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
G-Master Hydro Z690/D4 | |
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価格 | 460830 円(送料:2920円) 最新価格をチェックする |
以上の5台が、筆者的にいい感じだと評価できるRTX 3080搭載BTO PCです。
現時点でイチオシは「G-Tune XN-Z」です。国内で最大級のBTOメーカー、マウスが製造するマトモなクオリティのゲーミングPCがコスパ良く買えます。
予算的にまだ余裕がある方は、2番目に紹介した「OMEN by HP 40L」を検討してみてください。スペックの差が価格差よりも大きいのでコスパはかなり良いです。
以上「GeForce RTX 3080搭載のおすすめBTO PCを5つ紹介」について、解説でした。RTX 3080が搭載されたPCを探している方の参考になれば幸いです。
OMENの3080の値段って公表されてましたっけ
是非RTX3070のおすすめBTOモデルの記事も作って欲しいです
フロンティアのリンクがツクモに飛ばされる気が
納期が遅いと到着時に値下がりしていないか気になってしまうな
紹介されてたBTOほとんどというか全て完売してて草w
すげーななんでこんなに今PC売れてるんだ??
あと気になった所だけどガレリアの推奨カスタマイズでSSD1TB?追加ってことなのかな?
G-GEAR GAの推奨カスタマイズもWD500GBのも1TBだけどCrucial MX500のSATAとダウングレードしてるし追加ならわかるけど、この表だと追加ディスクとかいう欄がないからちょっと混乱。
PCが売れているのではなくてグラボが品薄。
世界的な半導体不足で今市場にグラボが全く無い状態です。
HPは在庫有となっていて、注文受付から注文確定メールがくるまでに二週間かかったことがありますので、まったく信用なりません。
OMENとG-GEARのメモリは16GBじゃなくて32GBですね