2020年9月「RTX 3080」が発売されました(→ RTX 3080のレビューはこちら)。かつての最上位モデルRTX 2080 Ti以上の性能が、より安く手に入るように。
本記事では、「RTX 3080」を搭載するおすすめなゲーミングPCを「5台」に絞って紹介します(※2022年時点のおすすめです)。
- 1. OMEN by HP 40L(おすすめNo.1)
- 2. Storm(安さで選ぶなら)
- 3. FRONTIER(セールが強い)
- 4. G-GEAR(保証が強い)
- 5. GALLERIA(初心者向け)

(公開:2020/09/19 | 更新:2022/6/1)
「RTX 3080」のキホンを解説
「RTX 3080」は、NVIDIAの新しいグラフィックボード「RTX 30シリーズ」のハイエンドモデルです。
RTX 3080の現在価格はおよそ10~13万円から。かつて18~19万円で販売されていたRTX 2080 Tiより安く、ゲーム性能はRTX 2080 Tiの約1.2倍に達します。高いですがコスパは良好です。
- RTX 2080 Tiの約1.2倍も高性能
- 240 Hz対応モニターを余裕で使えます
- 4K解像度で60 fps以上も狙える
- コストパフォーマンスは優秀
RTX 3080は画質をできるだけ維持したままフレームレートを底上げする「NVIDIA DLSS」機能に対応します。

サイバーパンク2077やマインクラフト:RTXなど、DLSSに対応したゲーム※ではさらに性能が伸びるため、RTX 2080 TiやライバルのRX 6800 XTをはるかに上回る性能も可能です。
※対応するゲームはまだ少ないです。DLSSは実装コストが高いため、対応しているゲームは予算が潤沢なAAAタイトルに多いです。
RTX 3080搭載でオススメなBTO PC:5選
- 1. OMEN by HP 40L(おすすめNo.1)
- 2. Storm(安さで選ぶなら)
- 3. FRONTIER(セールが強い)
- 4. G-GEAR(保証が強い)
- 5. GALLERIA(初心者向け)
1. OMEN by HP 40L
【おすすめNo.1】迷ったらコレでいいです
OMEN by HP 40L Desktop 2022年6月時点 | |
---|---|
![]() | Core i7 12700K 12コア20スレッド |
![]() | 水冷CPUクーラー 120 mmサイズ |
![]() | Intel Z690チップセット |
![]() | DDR4-3733 16GB x2(合計32GB) |
![]() | RTX 3080 10GB |
![]() | 1 TB(NVMe) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 容量800 W 80 PLUS Gold |
![]() | Windows 11 Pro |
![]() | 1~2ヶ月 |
参考価格 | 321200 円(送料:0円) 最新価格をチェックする |
「OMEN by HP 40L」は、外資系の超大手BTOメーカーのHP(ヒューレット・パッカード)が手掛けるゲーミングPCです。
OMENシリーズは旧モデルから、妙にこだわったパーツを使って組み上げているのが特徴で、使っているパーツの割には価格が意外と安いので隠れた良コスパマシンだったりします。
2022年3月から新発売の「40L」モデルも、DDR4-3733メモリやWD Black SN850 NVMeなど、ゲーミングPCらしい速さに特化したパーツを採用します。
デザインはさすがヒューレット・パッカード、外資系らしいスタイリッシュな筐体設計です。
拡張性もそこそこ。キャプチャボードはあと1枚、M.2 SSDはあと1個、SSDやHDDは2~4台まで増設できます。十分な拡張性です。
電源ユニットは容量800 W(80 PLUS Gold認証)を搭載し、より強力なグラフィックボードへのアップグレードも一応できます。
高速な無線LAN規格Wi-Fi 6(最大2.4 Gbps)も標準で搭載しています。おおむねコスパが良いのでデザインさえ気に入ったら購入候補に入れていいゲーミングPCです。

2. STORM PG-MI
【おすすめNo.2】とにかく「安い」がメリット
STORM PG-MI 2022年6月時点のスペック | |
---|---|
![]() | Core i7 12700 (12コア / 20スレッド) |
![]() | 小型CPUクーラー |
![]() | Intel Z690チップセット |
![]() | 16 GB (DDR5-4800 / 2枚組) |
![]() | RTX 3080 10 GB |
![]() | 1 tB (NVMe Gen 4 SSD) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 1200 W (80 PLUS PLATINUM) |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 最短1週間 |
参考価格 | 275200 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
安さで選ぶなら、老舗のBTOメーカー「STORM」が販売しているゲーミングPCがおすすめ。
「STORM PG-MI」はCPUにCore i7 12700(12コア20スレッド)、容量16 GBのDDR5-4800メモリ、拡張性に優れたZ690マザーボードを搭載して約28万円です。
SSDはPCIe 4.0対応の超高速NVMe SSD(最大5000 MB/s)をたっぷり1 TB搭載済み。電源ユニットも容量1200 W(80 PLUS Platinum)で、Core i7とRTX 3080をぶん回しても余裕ありあり。
スペックと価格のバランスは非常に優れており、くだけた言い方をすると「コスパ最強クラス」です。

PCケースはオランダのメーカーPhanteksがデザインした「METALLICGEAR NEO V2」を採用。
メッシュパネルを使った通気性に優れたデザインで、渦巻き状のケースファン(120 mm)がフロントに2つ付いています。後ろにあと1つケースファンを自分で増設すれば、十分なエアフローを確保できます。
パーツの拡張性は必要十分です。M.2 SSDをあと3枚、HDDやSATA SSDを各2台、サウンドカードやキャプチャボードをあと2枚まで増設できます。
中身のパーツからPCケースまで、一般的に流通している自作向けの製品を多用しているため、セルフカスタマイズの自由度が高いです。

ストームの中の人いわく「マザーボードとの物理干渉や、CPUクーラーの在庫状況によって多少の変動はありますが・・・」と前置きを付け足した上で、以下のようなCPUクーラーを採用しているとのこと。
- 空冷式クーラー:CPU付属クーラー(なければ同等品)
- 大型空冷式クーラー:CoolerMaster HYPER 212 LED White Editionなど
- 水冷式クーラー(高冷却):Dynatron L5(120 mmサイズ / 最大200 W対応)など
Core i5までならCPU付属クーラーで問題なし。Core i7以上は、120 mmファンを搭載するHYPER 212をおすすめします。冷却性能は虎徹Mark IIに近いクーラーです。
Dynatron L5は業務向けの簡易水冷ユニット(冷却ファン一体型)で、対応TDPは最大200 Wです。冷却ファンがラジエーターに完全密着しているため、効率よく熱を逃せるデザインが大きな特徴。
3. FRONTIER
【おすすめNo.3】台数限定セールが狙い目

FRONTIER 2022年6月時点のスペック | |
---|---|
| |
価格 | 269800 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
ヤマダ電機グループが運営するBTOブランド「フロンティア」は、台数限定セールで局所的に価格がかなり安くなるのが狙い目なゲーミングPCです。
入っているパーツはその時の仕入れ値で変動するため、事前にどんなパーツが入っているかが分からないのがデメリットですが、その代わり価格はしっかり安く抑えられています。
今回のセール品だと、H670チップセット搭載のマザーボードが搭載されており、必要十分な拡張性が確保されています。
メモリはあと2枚、M.2 SSDはあと2枚、サウンドカードやキャプチャボードはあと2枚くらいなら増設可です。HDDはPCケースのサイズ的に、おそらく2台までなら入ります。
4. G-GEAR
【おすすめNo.4】手堅いパーツと業界No.1の保証
G-GEAR GA7J 2022年6月時点 | |
---|---|
![]() | Core i7 12700 12コア20スレッド |
![]() | 空冷CPUクーラー |
![]() | Intel Z690チップセット |
![]() | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
![]() | RTX 3080 10GB カスタマイズで変更します |
![]() | 1 TB(NVMe) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 容量750 W 80 PLUS Gold |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 3日 |
参考価格 | 288000 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
保証にめっぽう強いのがツクモのゲーミングBTO「G-GEAR」です。
今回見つけた「G-GEAR GA7J」はツクモらしい、バランスの良いスペック構成と拡張性に優れたパーツを採用しつつ、それなりに手頃な価格設定で総合的なコストパフォーマンスは決して悪くないです。
良いところ | 微妙なとこ |
---|---|
|
|
ツクモが提供する延長保証サービスは、本体価格+5%で受けられます。他社の延長保証サービスと一線を画するのが「自然故障も保証対象」という1点です。保証を重視するならツクモが最高峰です。
もちろん、パーツの増設・交換もOKです。保証規約によると、パーツの増設が原因で故障した場合は保証対象外と書いてあるだけで、増設・交換の行為そのものは問題ありません。
踏み込んだ話をすると・・・いざ保証を受けるとなったら、パーツを元に戻せば大丈夫です。元から入っていたパーツ等はなるべく使うか、交換して不要なら大事に保管しておきましょう。
G-GEAR:BTOモデルのカスタマイズについて
今回紹介したG-GEARはカスタマイズモデルなので、カスタマイズ内容についてかんたんに解説します。

標準スペックだとRTX 3070 Tiが選択されているので、「RTX 3080 10GB」に変更します。

電源ユニットはそのままでも特に問題なく使えますが、将来的なパーツ増設やグラボの交換に備えるなら、「G-GEAR電源」や「Thermaltake PS-TPG-0850FPCGJP-R」に変更してOKです。
「G-GEAR電源」は米国の大手電源ユニットメーカーCWTが製造している、やや高性能なモデルです。
「Thermaltake Toughpower GRAND Gold 850W(認証レポートあり)」は、台湾メーカーのHighpower(旧Sirtec)社が製造している、そこそこ高性能な電源です。
後者の電源を筆者がRTX 3080やRTX 3080 Tiと組み合わせて使っていますが、強制シャットダウンなど、目立った不具合なく安定して稼働しています。BTOのカスタマイズで選べる電源としては立派なモノです。

5. GALLERIA
【おすすめNo.5】初心者でも安心の親切設計
GALLERIA ZA7C 2022年6月時点 | |
---|---|
![]() | Core i7 12700K 12コア20スレッド |
![]() | 水冷式クーラー 240 mmサイズ |
![]() | Intel Z690チップセット |
![]() | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
![]() | RTX 3080 10GB |
![]() | 1 TB(NVMe) |
![]() | – |
![]() | – |
![]() | 容量750 W 80 PLUS Gold |
![]() | Windows 11 Home |
![]() | 3日 |
参考価格 | 319980 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
「ガレリア」は知名度が非常に高い、ドスパラのゲーミングPCブランドです。
ひとめでゲーミングPCと分かるスタイリッシュなデザインに加えて、PC初心者でも扱いやすい親切な設計で人気を集めています。
スペックと価格のバランス(=コスパ)は、先におすすめに挙げた「STORM PG-MI」や「OMEN 40L」と比較すると正直劣っていますが、ガレリアも普通にいいゲーミングPCなので紹介します。
ガレリアの中身はけっこう広々としていて、あとからパーツを足したり交換するときに便利です。
拡張性に優れたPCパーツ(Intel Z690マザーボード)を使っているため、あとからメモリやストレージ(SSDやHDD)を増設できる余裕もあります。
電源ユニットは容量750 W(80 PLUS Gold認証)を搭載、より強力なグラフィックボードへのアップグレードも一応は対応可ですが、RTX 3080以上に備えるなら容量800 W以上にカスタマイズを推奨します。
FPSゲームで有利なLANポート「2.5G LAN」も対応しています。
RTX 3080搭載BTO PC【比較まとめ】
![]() 2022年6月時点のスペック | |
---|---|
| |
価格 | 約29.8万円(7%クーポン込み) 通常は321200 円(送料:0円) 最新価格をチェックする |
![]() 2022年6月時点のスペック | |
---|---|
| |
価格 | 275200 円(送料:2200 円) 最新価格をチェックする |
![]() 2022年6月時点のスペック | |
---|---|
| |
価格 | 269800 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
G-GEAR GA7J 2022年6月時点のスペック | |
---|---|
| |
価格 | 288000 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
GALLERIA ZA7C 2022年6月時点のスペック | |
---|---|
| |
価格 | 319980 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
以上の5台が、筆者的にいい感じだと評価できるRTX 3080搭載BTO PCです。
現時点でイチオシは「HP OMEN 40L」です。クーポン込みで30万円を切る価格で、水冷クーラーや超高速SSD(WD BLACK SN850)を搭載するなど、豪華スペックが手頃な価格で買えます。
とにかく安さにこだわるなら「STORM PG-MI」か「FRONTIER(台数限定)」のどちらかを、好みに合わせて選ぶといいでしょう。個人的にはSTORM推しです。
以上「GeForce RTX 3080搭載のおすすめBTO PCを5つ紹介」について、解説でした。RTX 3080が搭載されたPCを探している方の参考になれば幸いです。
OMENの3080の値段って公表されてましたっけ
是非RTX3070のおすすめBTOモデルの記事も作って欲しいです
フロンティアのリンクがツクモに飛ばされる気が
納期が遅いと到着時に値下がりしていないか気になってしまうな
紹介されてたBTOほとんどというか全て完売してて草w
すげーななんでこんなに今PC売れてるんだ??
あと気になった所だけどガレリアの推奨カスタマイズでSSD1TB?追加ってことなのかな?
G-GEAR GAの推奨カスタマイズもWD500GBのも1TBだけどCrucial MX500のSATAとダウングレードしてるし追加ならわかるけど、この表だと追加ディスクとかいう欄がないからちょっと混乱。
PCが売れているのではなくてグラボが品薄。
世界的な半導体不足で今市場にグラボが全く無い状態です。
HPは在庫有となっていて、注文受付から注文確定メールがくるまでに二週間かかったことがありますので、まったく信用なりません。
OMENとG-GEARのメモリは16GBじゃなくて32GBですね
rtx3080のLEDを消す方法がわかりません.visualizerをこのリンクからダウンロードして〜と言われてもリンクが反応しません.どこかでグラボのLEDを消す方法をまとめていただきたいです