AMDの新星CPU「Ryzen」と黒い砂漠の動作状況のレポ

長い間、Intelに独占状態を許してきたAMDですが、2017年に入ってようやく最新作「Ryzen」が登場。そして、その性能とコストパフォーマンスは既存のIntel CPUを遥かに凌駕するものでIntel側も値下げ競争に巻き込まれている。

さて、そんなRyzenですが黒い砂漠においてはどれくらい使えるものなのか。韓国に速くもレポートしている方がいたので紹介します。

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AMD Ryzenとは?

2017年2月頃から発売を開始しているAMDの最新CPU「Ryzen」は、高いクロックと8コア16スレッドという圧倒的なマルチスレッド性能を持つ。それだけでなく、価格は完全にIntelのCore i5 / i7を意識しているのが特徴。

Intelの既存CPUを完全に競合視し、徹底的に勝つ姿勢となっている。マルチスレッド性能においては、すでにCore i7 6950Xすら超えるベンチマーク(CPU-Zの記録)を叩き出しているにも関わらず、価格は5万円弱。ちなみに、6950Xは18万円ほどである。

Ryzen モデルコア / スレッドL3 CacheTDPベースクロックターボクロックOCアンロック価格(USD)競合商品
AMD Ryzen 7 1800X8 core / 16 thread16 MB95 W3.6 GHz4.0 GHzYes$499Core i7 7000 ~
AMD Ryzen 7 1700X3.4 GHz3.8 GHz$399
AMD Ryzen 7 170065 W3.0 GHz3.7 GHz$349
AMD Ryzen 5 1600X6 core / 12 thread16 MB95 W3.6 GHz4.0 GHzYes$259Core i5 6000 ~
AMD Ryzen 5 1500X65 W3.5 GHz3.7 GHz$229
AMD Ryzen 5 1400X4 core / 8 thread8 MB65 W3.5 GHz3.9 GHzYes$199
AMD Ryzen 5 13003.2 GHz3.5 GHz$175Core i3 6000 ~
AMD Ryzen 3 1200X3.4 GHz3.8 GHz$149
AMD Ryzen 3 11003.2 GHz3.5 GHz$129

分かる範囲で、現状のRyzenのラインナップをまとめてみた。コア数、クロックと価格帯から予想される競合商品もついでに。いま発売されているモデルは、完全にCore i7を狙い撃ちにするモデルばかりである。

Core i7は安いモデルだと4コア8スレッドが普通だが、Ryzen 7シリーズはどのモデルも8コア16スレッドがデフォであり、しかもOC制限は一切ない。わざわざ「K」付きを選ぶ必要はない。更にTDPも低くなっており、性能で真っ向勝負を仕掛けている。

その後発売予定の下位モデルも概ねやばそう。Core i5からi3まで、完全に狙い撃ちにして価格競争に巻き込むつもりだ。正直….楽しみですね…。いつまでも殿様商売やってるから…。

黒い砂漠とRyzen

→ 검은사막 라이젠 테스트 (きらめく氏 : 黒い砂漠でRyzenテスト)

とりあえずRyzenが本物なのは分かっていることとして、黒い砂漠ではどれくらいのパフォーマンスが出るものなのか。ハイエンドGPU「GTX 1070」と「Ryzen 7 1700X」の組み合わせでテストしているレポートがあったので簡単に紹介。

  • CPU : AMD Ryzen 7 1700X
  • GPU : GTX 1070
  • RAM : 16GB
  • ディスプレイ : 2560 * 1440 (FHD)

テスト環境はこの通り。制御ソフトにはAfterburnerを使い、フレームレートの測定や録画にはnVIDIAのShadowPlayを使った。黒い砂漠のグラフィック設定は「最高品質β」を除いた、ほぼすべての設定をONにしているとのこと。

フィールドでの動作テスト

動画はカーマスリビア地域にて撮影。GPUは効率よく活用されており、CPUは安定。フレームレートは全体的に安定するものの、不安定になる箇所もあった。

メディア、セレンディアなどでも複数回検証したが、全体的にはかなり安定したパフォーマンスを記録。特にセレンディア地域においては50~60FPSを守り切れるようだ。

PVPでの動作テスト

本来は拠点戦でテストする予定だったが、時間が合わず代わりに赤の戦場でテストすることにしました。エフェクトがONになっているとやや遅延があり、円滑な動作にやや難があったようだ。

特徴としてはGPUの使用率が上限に達している。Ryzenの優れたマルチスレッド性能であっても、やはり黒い砂漠の仕様では人の多い環境ではCPU使用率の上昇は抑えられない。しかし、GPUのためにCPU使用率が高まることはない。

都市部の動作テスト

ハイデルでのテスト。

これはカルフェオンでのテスト。

都市部のテストで改めてわかったことは、やはりCPUやGPUの性能にかかわらず書き込み速度が重要であること。特にカルフェオンではオブジェクトの読み込みが追いつかずにフレームレートが急低下する現象が頻発した。

全体的に低い負荷率にも関わらずフレームレートの低下が起こることから、オブジェクトの書き込み速度。つまりSSDのスピードとサーバーとのデータ送受信が概ねのボトルネックであるようだ。

ボス戦での動作テスト

多くの人が気にしているのが、おそらくボス戦での動作テストだろう。結論から言えば、Core i5 / i7よりも確実に安定します。

特徴としては、赤の戦場よりもフレームレートがやや低いものの、全体的に使用率は似ているか、やや高い程度である。FHD(フルHD)においては、Ryzenバグがあるように、GPUにも影響を与えてしまう。

そのため、そもそもGPU使用率が実際よりも少なく抑えられてしまっているか、ボトルネックに関わる不具合であるかどうか。BIOSの改善後に追加テストを行う必要があるだろう。

結論

 注意点

あくまでも個人的な考えであり、実質的にRyzenはまだベータテスト段階でもある。購入する際は自分の意見だけでなく、複数の情報から慎重に判断してください…。

黒い砂漠は6コアまでは物理コアの数に大きく影響を受けると言われています。他のゲームではあまりマルチスレッド性能が重視されていませんが、黒い砂漠はCore i5 / i7が推奨されている。

私以外のレビューでもRyzen 7 1800Xが、同じクロック数のCore i7 5280 Kよりも小幅だが上回る結果が出ていることから、黒い砂漠とRyzenは概ね相性が良いといえるだろう。

Linuxでは単純なパッチによってRyzenのバグを修正した結果、大幅なパフォーマンス向上が確認されている。このため、今後のバグ修正で更に性能がアップする可能性も秘めている。

今回のテストではボス戦において、不具合が確認されているので今後の修正で更にRyzenは黒い砂漠の相性の良いCPUになるだろう。特に放送したり、加工しながら他の作業をしたりと、マルチスレッドが活かされる環境なら。

感想と補足

少しだけ補足やら感想を。まず、どれだけCPUの性能が良くても仕様上のボトルネックを改善するのは難しい点は注意ですね。

黒い砂漠は人が多い環境ではどうしてもフレームレートが低下してしまうし、オブジェクト数が多すぎると読み込みに時間がかかって、その分のラグがフレームレートに響いてしまいます。

とは言っても動画を見る限りはすごいですね。最高のグラフィック設定にも関わらず、ほぼほぼキレイに動いている。ボス戦では、さすがに目で見てレートが低下している印象がありますが…ちゃんと動いてるので十分でしょう。

今回のRyzen 7 1700 XはCore i7を競合商品として狙っている。シングルスレッド性能ではCore i7 4790 K / Core i7 6700 K / Core i7 7700 Kに20~30%程度劣ってしまうが、マルチスレッド性能ではCore i7 6900 Kに並び、Core i7 6950Xまであと17%と足りないくらいの性能です。(Processor performance: CineBench 15 より)

5万円で買えるということを考えると次元の違う製品なんですよね。6950Xは18万はしますから。普通に黒い砂漠程度で遊ぶなら、十分すぎる性能を誇っている。

まだ発売されていないのでなんとも言えないけど「Ryzen 5 1400X」や「Ryzen 3 1200X」も、既存のCore i3 / i5を十分に駆逐できる性能を発揮できると期待している。だって、最下位モデルの「Ryzen 3 1100」ですら、3.2Ghzというベースクロックに、4コア・8スレッドで129ドルという半端ないスペックを持っている。

「Ryzen 7」シリーズは、既存のCore i7シリーズに対して圧倒的な存在感を見せつけることに成功したので、まぁ期待するしか無いね…。

ということで個人的にはRyzen超楽しみです。こうしてCPUが進化することで、黒い砂漠の動作環境も敷居が少しずつ下がってきている。やっちは中古パーツで格安に動かしていますが、今年中にそんなことをしなくても十分すぎる性能のPCが安く作れる日がやってきそうだ。

個人的に気になるAMD製品

今回の記事で紹介した「Ryzen 7 1700X」です。概ねIntelの「Core i7 6000」「Core i7 7000」シリーズに位置する性能と思えばいいかと。シングルスレッドでは上位品に負けますが、マルチスレッドではほぼ駆逐済み。

「Ryzen 7 1700」は安価モデル。とは言っても4万円で買える、ハイスペック8コア/16スレッドCPUである。Cinebenchでは1600~1700スコアを叩き出す実力もある。正直すごすぎる…。

AMDが発売しているGPUです。このサファイアが販売している「RX 480」はコスパの良さが特徴。「GTX 1060」にベンチマーク的には5%~10%ほど劣ることが多いものの、価格は30%くらい安いことが多い。たまに2万円を切ることもあるらしいので、そうなった「買い」かなぁ。

以上「AMDの新星CPU「Ryzen」と黒い砂漠の動作状況のレポ」でした。

参考になる記事

→ データに基づいた黒い砂漠の推奨スペックとおすすめパソコン

「i5 6500」と「GTX 1060」がコスパの良い組み合わせだが、今後のRyzenやRXシリーズによって大きく風景が変わってしまいそう…。RX480も最近、猛威を奮ってますからね。

→ みんなの推奨スペックは信じるな?黒い砂漠の6万円PC

リスクを取りまくって、中古CPU / GPU / RAM / OSで大幅に安く作った黒い砂漠PCの記事。こんなんでも普通に動くという事例としては良いですが、あまり積極的に真似をするものでもない。

→ AMD Ryzen 7 1700X Review

海外レビューサイト「guru 3D」による詳細なレビュー記事。各種ベンチマークがそろっており、非常に参考になります。目を疑うようなスコアが記録されているが、すべて事実です。

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