DELL SE2426HG:レビューまとめ

(公開:2026/3/26 | 更新:2026/3/26)
「DELL SE2426HG」の微妙なとこ
- 応答速度がやや遅い
(240 Hzの要件を満たさない) - 平凡なコントラスト比
- 視野角がやや狭い
- パネルの均一性が悪い
- 内蔵スピーカーなし
- 最低限のエルゴノミクス機能
- ゲーマー向け機能が少ない
- sRGBモードが不正確
- 初期設定の色温度がズレてる
(かんたんに修正できます) - 貧弱な性能のHDRモード
「DELL SE2426HG」の良いところ
- 24インチでフルHD(ちょうどいい)
- 最大240 Hzに対応
- PS5で120 Hz(VRR)対応
- 入力遅延が非常に少ない
- 扱いやすいOSD設定画面
- メーカー3年保証
- 価格がとても安い
江戸時代から使われている有名なことわざ「安物買いの銭失い」といえば、もっぱら中華製の格安ハードウェアに使われます。
しかし、今回Amazonでわずか1.3万円で買ってきた「DELL SE2426HG」は、超一流ブランドメーカーDELL製でありながら・・・ 安物買いの銭失いがぴったり似合うゲーミングモニターです。
低価格で高画質な中華モニターが当たり前になる中、SE2426HGは画質も性能も時代遅れ。「激安で240 Hz対応」が魅力だと喧伝されがちですが、肝心の応答速度が240 Hzを満たしてません。
IPSパネルの割に視野角が狭いせいで、画面の端っこが薄暗く見えやすく、シンプルに画質もイマイチ。HDRモードは対応してるだけで実質的に意味のない機能。
「sRGBモード」が備わっているものの、グレースケールが緑色に偏っていてWebクリエイターやオフィスワーク的な使い方とも相性があまり良くないです。

ただただキャッチーなセール価格だけが目立ったメリットで、価格が安い以外の利点がわずか。しいていえば「HDMI VRR」対応は嬉しいくらい。
PS5で120 Hz(VRR)対応、Nintendo Switch 2も120 Hz(HDR)に対応します。ゲーム機と互換性が高いモニターをとにかく安く買うなら、SE2426HGを検討する余地あり。
| 参考価格 ※2026/3時点 | ![]() |
|---|---|
| Amazon |
「DELL SE2426HG」の用途別【評価】
| 使い方 | 評価※ |
|---|---|
| FPSやeSports(競技ゲーミング) 最大240 Hz対応ですが、応答速度に問題があります。 | |
| ソロプレイゲーム(RPGなど) 色域が狭くて派手さに欠ける画質で、没入感のある体験は難しいです。 | |
| 一般的なオフィスワーク 文字がそれなりにクッキリと見え、フリッカーフリーも対応。ただし、「sRGB」モードの精度が悪いです。 | |
| プロの写真編集・動画編集 プロの写真編集や動画編集に必要な色域が不足しています。「DCI-P3」「AdobeRGB」モードもなく、出荷時校正もありません。プロ用途に不適切です。 | |
| HDRコンテンツの再現性 最低グレードのDisplay HDR 400すら合格できない、あまりに貧弱なHDR性能です。根本的に性能が足りおらず、HDRコンテンツの再現性に乏しいです。 |
※用途別評価は「価格」を考慮しません。用途に対する性能や適性だけを評価します。
「DELL SE2426HG」レビューは以上です。
もっと詳しく測定データや比較データを見れば、他の代替案にするか、このままDELL SE2426HGで即決する かヒントになるかもしれません。

DELL SE2426HG:画質レビュー

初期設定の画質とおすすめ設定
左側が箱から出してばかりの初期設定です。
Amazonの口コミで黄ばみを訴える人をぽつぽつと見かけますが、実際には緑色に見えます。
いつもどおり、6504Kに合わせたモニターを見ながら、キャリブレーター(測定機材)も使って調整した画質が右側です。緑っぽさを抑え、気持ちちょっとだけ寒色に寄せました。
- モード:カラーのカスタマイズ
- 明るさ:100
- 色温度:ユーザー
- 赤:97
- 緑:92
- 青:93
※画面の明るさは好みに合わせて調整してください。
手動調整後のガンマカーブとグレースケール(色温度)グラフです。
色温度は割と直せますが、ガンマカーブはお手上げです。暗部階調がどうしても高ガンマにずれる傾向が強く、画面が黒つぶれ気味。
基本的な「画質」を測定して比較

ちもろぐでは、2種類の測定機材を使って今回レビューする「DELL SE2426HG」の画質を深堀りします。
- 分光測色計:X-rite i1 Pro2
(Spectrophotometer) - 比色計:Calibrite Display Plus HL
(Colorimeter)
分光測色計は、数値が書いてある正確な定規だとイメージしてください。単品でモニターの色や明るさを正確に測定できます。しかし、黒色の測定が不正確だったり、暗い色の測定がすごく遅いです。
だから比色計もセットで使います。比色計は単品だと誤差が大きく使いづらいですが、分光測色計を使って誤差を修正可能です。
Matrix補正と呼ばれる誤差修正を掛けたあとの比色計なら、分光測色計と大差ない精度を得つつ、もっと深い黒色の測定と暗い色の高速測光が可能です。
| 色域カバー率(CIE1976) | ||
|---|---|---|
![]() | ||
| 規格 | CIE1931 | CIE1976 |
| sRGBもっとも一般的な色域 | 99.8% | 99.1% |
| DCI P3シネマ向けの色域 | 82.2% | 89.6% |
| Adobe RGBクリエイター向けの色域 | 78.4% | 89.3% |
| Rec.20204K HDR向けの色域 | 59.2% | 66.1% |
DELL SE2426HGで表示できる色の広さ(色域カバー率)を測定したxy色度図です。
もっとも一般的な規格「sRGB」で約100%をカバー。HDRコンテンツで重要なシネマ向けの規格「DCI P3」は約90%カバーします。
印刷前提の写真編集で重視される「AdobeRGB」規格のカバー率は約90%です。
過去の傾向からして、色の広さは量子ドット液晶 > タンデムOLED > 量子ドットVA = QD-OLED > 広色域な液晶 = OLED > 普通の高色域パネル > 平凡な液晶パネル > TNパネルの順に並びます。
「色域」は色の鮮やかさに深く関係する性能で、多くの一般人が「画質」だと感じ取っている重要なスペックです。
DELL SE2426HGはごく普通のFast IPSパネルを採用しており、色域も平凡です。
DCI P3色域とAdobeRGB色域どちらも90%すら超えず、体感できるほど色がくすんで見えます。
一応、SDRコンテンツに十分な色域ですが、最近増えている広色域なIPSパネルと比較して鮮やかさが物足りないでしょう。
画質の向上に過度な期待は禁物です。

コントラスト比(実測)は1352:1です。
平均的なIPSパネル(1100:1)よりやや高いです。といっても体感できるほど黒が黒いわけでもなく、ふつうに白浮きが見えます。
暗い部屋でコントラスト比の高い映像を見ると、画面全体が白っぽく見え、コントラスト感を大きく損ないます。
色が均一の静止画コンテンツを見ている時間が長いオフィスワークで、気にする人が多い「色ムラ」をチェック。
色ムラ(輝度ムラ)の測定結果は平均値で8.4%です。
エッジライト型の液晶パネルによくある色ムラ具合で、最近トレンドな直下型Mini LED液晶と比較して、大きく劣ります。
画面の中央のみ均一な表示ができ、パネルの四隅に近いほど薄暗く見える「IPSグロー」現象が顕著です。
動きが大きいゲームプレイや動画コンテンツならそこまで気にならないですが、オフィスワークなどで動きの少ないコンテンツを眺めていると、パネル四隅の暗さに気づきます。

色温度の分布は悪くないです。画面の上半分が緑色に偏りやすく、逆に下半分はクールな寒色に偏っています。
平均値が低くても、バラツキ(偏差)が大きい色温度です。
画面の明るさは最大で約310 cd/m²まで上げられ、SDRコンテンツを見るのにとりあえず十分な明るさです。なお、24インチで300 cd/m²程度だと、筆者の目から見て暗く感じます。350~360 cd/m²は欲しいです。
最低輝度(0%設定)は約38 cd/m²まで下げられ、そこそこ画面を暗くできます。平均的なモニターが約40 cd/m²だから、わずかに平均を上回る性能です。
眼精疲労などが理由で、夜間に暗い画面を好む人にとって嬉しい仕様です。目にやさしいらしい120 cd/m²前後は設定値34%でほぼ一致します。
HDRモード時の画質を詳しく測定

モニターの色と明るさを超高速かつ正確に測定できる機材「CR-100」を使って、「DELL SE2426HG」のHDR性能をテストします。

DELL SE2426HGはメーカー仕様表で「HDR10」対応をアピールします。Display HDR認証をアピールしないため、おそらく性能はおまけ程度。実際のHDR性能がどうなっているかチェックします。
| HDRコントラスト比Colorimetry Research CR-100で測定した結果 | |
|---|---|
| 全画面 | 1391 : 1 |
| 10%枠 | 1391 : 1 |
| 3×3パッチ | 1391 : 1 |
| 5×5パッチ | 1391 : 1 |
| 7×7パッチ | 1391 : 1 |
| 9×9パッチ | 1391 : 1 |
テストパターン別にHDRコントラスト比を測定した結果、ワーストケースで1391 : 1でした。
表示される内容に関係なく、約1400:1前後のコントラスト比です。
HDRモード時の明るさが正しいか、PQ EOTF追跡グラフで測定します。
DELL SE2426HGは非常に正確なPQ EOTFグラフです。
黒に近い階調はパネルの限界でまったく追従できないですが、中間階調からピーク輝度まで一貫してキレイに追従します。

HDRの持続性能はDisplay HDR 400認証ラインにすら届かないです。面積に関係なく、300 cd/m²台がやっとです。
HDR規格(Rec.2020色域)に対する色精度は平凡。最大ΔE = 10.8、平均ΔE = 4.72でした。
PQ EOTF追跡グラフが正確でも、Rec.2020色域の不足と、グレースケール(D65)が全体的に緑色に偏っているせいで色精度を落とします。
| 明るいシーンで比較 ※クリックすると画像拡大 | |
|---|---|
| レビュー対象 (DELL SE2426HG) | 比較:OLED (Sony INZONE M10S) |
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| 比較:HDR 1000 (Titan Army P275MV-A) | 比較:HDR 1400 (TCL 32R84) |
HDRゲームの代表例「FF16」で、明るいHDRシーンを比較しました。
フェニックスが光り輝く当該シーンにて、SE2426HGは約310 cd/m²まで明るさが上昇し、フェニックスの姿がうっすらと白飛びします。
フェニックスの細かい階調表現(1600 cd/m²超)を描写するには、あまりにも輝度が低いです。
HDRゲーム時の明るさを測定しました。
恐ろしく明るいフェニックス戦(FF16)でピーク時に310 cd/m²前後、まったく明るさが足りてません。
優れたHDR効果で知られるGhost of Yōteiでは、ピーク時に約310 cd/m²ほど。やはり、明るさが弱いです。

| 暗いシーンで比較 ※クリックすると画像拡大 | |
|---|---|
| レビュー対象 (DELL SE2426HG) | 比較:OLED (ASUS XG32UCWMG) |
![]() | ![]() |
![]() | ![]() |
| 比較:IPS + Mini LED (Titan Army P275MV-A) | 比較:IPS + Edge LED (KTC H27P6) |
DELL SE2426HGは、エッジライト型バックライトなため、コントラスト比をロクに稼げず白浮きが目立ちます。明るさも貧弱です。
| VESA Display HDR HDR性能のテスト結果 | ||
|---|---|---|
| 比較 | テスト対象 DELL SE2426HG | ターゲット規格 Display HDR 400 |
| 画面の明るさ |
|
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| 黒色輝度 |
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| コントラスト比 |
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| 色域 |
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| 色深度 |
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| ローカル調光 |
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最後に、VESA Display HDR認証を満たしているか測定チェック。
DELL SE2426HGは、Display HDR 400認証すらパスできない、必要最低限を下回る性能を確認できました。
パネルの反射加工と文字の見やすさ
DELL SE2426HGに施されたパネル表面加工をチェックします。
典型的なよくある「ノングレア(マット)」加工です。
INNOCNやTITAN ARMYが使うノングレア加工よりも、ザラつき粒度が大きく透過度も悪いです。表面の反射に敏感な人は、画面の表面に油脂のような「にじみ」を感じ取るかもしれません。
ゲーム用途なら特に問題ないものの、テキストを凝視する使い方(オフィスワークなど)と相性は良くなさそうです。
文字のドット感(見やすさ)はそこそこ鮮明です。
テキスト表示に有利なRGB配列のIPSパネルに、100 ppi前後のスタンダードな画素密度を備えます。ただし、ここ最近主流になりつつあるWQHDモニターと比較して、つぶつぶ感が目立ちます。
マクロレンズでパネルの表面を拡大した写真です。
PCモニター用途(Windows)に相性がいい、RGBストライプ配列の画素レイアウトです。ドットがボヤけて見えるのは、パネル表面のノングレア加工が原因です。
パネル技術をスペクトラム波長分析※で調べます。
三原色のうち、緑色が穏やかに立ち上がり、赤色に凹みが入る特徴的な波長パターンから、「KSF蛍光体(KSF Phosphor)」だと分かります。
今もっとも広く使われている、色域を拡張する技術です。しかし、DELL SE2426HGの場合、スペクトルのピーク波長がズレているため色域をあまり伸ばせません。
ついでにブルーライト含有量を調べたところ、約28%でした。モード:カラーのカスタマイズで利得(青色)をちょっと減らすだけで、TUV Rheinlandブルーライト認証に必要な25%未満を達成できます。
※ 分光測色計「X-rite i1 Pro 2」を使って、3.3 nm単位で波長を分析します。
パネルの視野角(見える範囲)チェック
一般的にIPSパネルは視野角が広いですが、安物のFast IPSパネルは角度によって暗く見えます。画面の端が薄暗く見えるのも、狭い視野角が原因のひとつです。
隣の席から覗き込んだり、リクライニングで傾けて見ると、画面が薄暗く見えます。
DELL SE2426HG:ゲーミング性能
ゲーム性能(応答速度)の測定と比較
↑こちらの記事で紹介している方法で、DELL SE2426HGの「応答速度」を測定します。
60 Hz時の応答速度は平均6.21ミリ秒を記録します。
60 Hzに必要十分な応答速度を満たしますが、ホールドボケ現象(= 60 Hzそのもの)が原因で、残像感がそれほど減らないです。
| 120 Hz時の応答速度 ※クリックすると画像拡大 | |
|---|---|
| 残像感 (UFO追尾ショット) | 30パターン測定 (10~90%範囲を測定) |
![]() | ![]() |
| |
120 Hz時の応答速度は平均6.15ミリ秒を記録します。120 Hzに必要十分な応答速度(< 8.33 ms)をなんとか達成です。
残像感をかなり軽減できています。
| 240 Hz時の応答速度 ※クリックすると画像拡大 | |
|---|---|
| 残像感 (UFO追尾ショット) | 30パターン測定 (10~90%範囲を測定) |
![]() | ![]() |
| |
240 Hz時の応答速度は平均5.78ミリ秒を記録します。
240 Hzに必要十分な応答速度(< 4.17 ms)をまったく満たせず、残像感がまだ目立っています。
オーバードライブ機能を調整して、応答速度と残像感をさらに改善できないかチェックします。
| OD機能の効果 ※クリックすると画像拡大 | ||||
|---|---|---|---|---|
![]() | ||||
| 平均値 | 5.78 ms | 4.54 ms | 2.10 ms | |
| 最速値 | 2.22 ms | 2.56 ms | 0.64 ms | |
| 最遅値 | 9.29 ms | 7.13 ms | 3.46 ms | |
| 平均エラー率 | 0.0 % | 1.2 % | 30.6 % | |
| 累積遷移 (変動電圧 x 時間) | 14.5 mVs | 12.3 mVs | 11.5 mVs | |
DELL SE2426HGのオーバードライブ機能は、3段階(高速 / 超速 / 最速)から調整できます。
「最速」モードは効きすぎて平均エラー率が増えすぎます。「超速」モードがいい感じですが、効き目がやや足りなくて応答速度が240 Hzに達しませんでした。
消去法で、「超速」がおすすめOD設定です。
| 残像感を比較 ※クリックすると画像拡大 | |
|---|---|
| レビュー対象 (DELL SE2426HG) | 比較:OLED (ASUS PG27AQWP-W) |
![]() | ![]() |
![]() | ![]() |
| 比較:Fast IPS (GRAPHT GR2532DML) | 比較:Fast HVA (TCL 32R84) |
明瞭感(モーション性能)はそこそこ良好です。応答速度が間に合っていないのでディティール感が悪いものの、安い価格を考慮すれば許容できます。
| ゲーム映像で比較※クリックすると画像拡大 | |
|---|---|
| VALORANT | ![]() |
| タルコフ | ![]() |
| Apex | ![]() |
ゲームプレイ録画から抽出したスクリーンショットを、毎秒1280ピクセルで動かして、追尾カメラで撮影した比較写真です。
同じリフレッシュレートでも、応答速度によって映像のキレ(明瞭感)がかなり違います。eSportsタイトルに使える性能ですが、過度な期待は持たないように。
- 実績平均値:3.83ミリ秒
- レビュー機:3.76ミリ秒
ちもろぐに記録した過去121件のデータから、DELL SE2426HGの応答速度(120 Hz)は平均的です。
- 実績平均値:3.13ミリ秒
(OLED込み:2.07ミリ秒) - レビュー機:4.54ミリ秒
240 Hz時の応答速度は平均を大きく下回る成績です。

ゲーム性能(入力遅延)の測定と比較
DELL SE2426HGで、左クリック100回分の入力遅延を測定しました。
リフレッシュレート60 ~ 720 Hzまで、安定して目標の16ミリ秒を下回る良好な入力遅延です。ほとんどの人が入力遅延を体感できません。
VRR(G-SYNC互換モード)の影響もなかったです。

2024年7月より「入力遅延(Input Lag)」の新しい測定機材を導入しました。
クリック遅延がわずか0.1ミリ秒しかないゲーミングマウス「Razer Deathadder V3」から左クリックの信号を送り、画面上に左クリックが実際に反映されるまでにかかった時間を測定します。

- マウスから左クリック
- CPUが信号を受信
- CPUからグラフィックボードへ命令
- グラフィックボードがフレームを描画
- ゲーミングモニターがフレーム描画の命令を受ける
- 実際にフレームを表示する(ここは応答速度の領域)
新しい機材は1~6の区間をそれぞれ別々に記録して、1~4区間を「システム処理遅延」、4~5区間を「モニターの表示遅延(入力遅延)」として出力可能です。
なお、5~6区間は「応答速度」に該当するから入力遅延に含めません。応答速度と入力遅延は似ているようでまったく別の概念です。
フリッカーフリー(画面のちらつき)を測定
実際にオシロスコープを使ってフリッカーの有無をテストした結果、明るさ0~100%までフリッカーが一切検出されません。
「0 Hz」だから一般的な基準とTUV Rheinland基準どちらも合格できます。
| VRRフリッカーを検証 ※クリックすると画像拡大 |
|---|
![]() |
|
VRR(G-SYNC互換モードなど)有効時に発生する「VRRフリッカー」もテストします。
DELL SE2426HGは、フレームレートが急激に乱高下したときに、やや明るいグレー階調で「ちらつき」が発生します。
目視でわずかに見える程度ですが、ちらつきに敏感な人なら気づく可能性があります。
対策はとても簡単です。VRRを使わない(固定リフレッシュレート)か、可能な限りPCスペックを強化したりグラフィック設定を妥協して240 fps前後を維持できるようにします。
フレームレートの乱高下を防ぎさえすれば、ちらつきは一切発生しないです。

VRRフリッカー(VRR Flicker)は、画面が暗いシーンでフレームレートが激しく変動すると発生する確率が大幅に跳ね上がります。
ちもろぐでは、アクションRPG「鳴潮」にてフレームレートを10 fpsからモニター側の最大fpsまで動かします。
モニターの至近距離に設置された光学センサーを経由して、オシロスコープが明るさの変化をマイクロ秒(10万分の1秒)単位で記録する仕組みです。
記録されたグラフが乱高下していれば「VRRフリッカー」の検出に成功です。逆に、何もなく平坦で一直線なグラフが記録されればフリッカーは皆無と判断できます。
ゲーム機の対応状況(PS5とSwitch 2)
| PS5の対応状況 | ||
|---|---|---|
![]() | ||
| 設定 | 60 Hz | 120 Hz |
| フルHD1920 x 1080 | 対応PS5 VRR:対応 | 対応PS5 VRR:対応 |
| WQHD2560 x 1440 | – | – |
| 4K3840 x 2160 | – | – |
PS5でフルHD(最大120 Hz)に対応します。
HDMI 2.1端子にHDMI VRR機能が搭載されているため、「PS5 VRR」もすべて対応可能です。なお、24 ~ 30 Hzは非対応で、最低50 Hzからサポートします。
| Switch 2の対応状況 | ||
|---|---|---|
![]() | ||
| 設定 | 60 Hz | 120 Hz |
| フルHD1920 x 1080 | 対応HDR:対応 | 対応HDR:対応 |
| WQHD2560 x 1440 | – | – |
| 4K3840 x 2160 | – | Switch 2は非対応 |
有料ソフト「Nintendo Switch 2 のひみつ展」で実際に120 Hz + HDR(10 bit)信号を出力させて、モニターが暗転せずにゲーム画面を表示できるかをチェックします。
暗転しなければ問題なし、暗転して解像度が下がってしまったら互換性なし、と判断します。
Nintendo Switch 2(ドックモード)で、フルHD(最大120 Hz)に対応します。HDR(10 bit)出力も問題なし。
最大18 GbpsのHDMI 2.0ポートですが、フルHDでSwitch 2の互換性をクリアするのに十分です。
PS5 / PS5 Pro / Nintendo Switch 2など。120 Hz対応ゲーム機で、実際にゲーム側が120 Hz(120 fps)で動くかどうかは、もっぱらゲーム次第です。
ゲーム側が120 Hzをサポートしていなかったら意味がありません。プレイする予定のゲームが120 Hzに対応しているか、事前によく調べてください。
ゲーミングPCで使えるリフレッシュレート

ゲーミングPCの映像端子(HDMIやDisplay Port)にDELL SE2426HGを接続して、ディスプレイの詳細設定から使えるリフレッシュレート一覧をチェックします。
| 対応リフレッシュレート ※クリックすると画像拡大 | |
|---|---|
| HDMI 2.0 (14.40 Gbps) | Display Port 1.4 (25.92 Gbps) |
![]() | ![]() |
| |
DELL SE2426HGがパソコンで対応しているリフレッシュレートは以上のとおりです。
HDMI 2.0で最大240 Hzまで、Display Port 1.4も最大240 Hzに対応します。
レトロなゲーム機で役に立ちそうな23.98 ~ 24 Hz範囲は非対応です。
DELL SE2426HGは、圧縮転送モード「DSC(Display Stream Compression)」を明示的に切り替え不可能です。
| DSC無効時 対応リフレッシュレート | ||
|---|---|---|
| 端子 | SDR (8 bit @ RGB) | HDR (10 bit @ RGB) |
| HDMI 2.1 | – | – |
| DP 2.1 | – | – |
CRU(Custom Resolution Utility)によるカスタム解像度や、NVIDIA DSR(DLDSR)を使いたいマニア志向のユーザーにとってやや不便な仕様です。
| VRR機能(可変リフレッシュレート) ※クリックすると画像拡大 |
|---|
![]() |
|
フレームレートとリフレッシュレートを一致させて「ティアリング」を防ぐ効果がある、VRR機能はHDMIとDisplay Portどちらも使用可能です。動作範囲は48~240 Hzです。
LFC(低フレームレート補正)対応ハードウェアの場合は、48 Hzを下回ってもVRRが機能します。
競技ゲーマー向け機能をチェック
- 暗所補正
暗い部分を明るく補正する機能 - 鮮やかさ補正
色の付いた部分を強調する機能 - 残像軽減
残像をクリアに除去する機能
DELL SE2426HGは、3つある主要な競技ゲーマー向け機能のうち1つだけ対応します。そのほか、クロスヘア(十字線)やフレームレートを表示する機能もあります。
「暗さスタビライザー」モードは、暗い部分を見やすく視認性を向上するモードです。
- Lv0(無効)
- Lv1~Lv3
全4段階から調整できます。
Lv3モードで黒に近い階調と中間階調をいい感じに持ち上げてくれます。暗いゲームがそこそこ明るく見え、視認性が向上します。
もちろん、Zowie「Black eQualizer」やASUS「Shadow Boost AI」などと比較して、補正効果の絶対量は届かないです。
DELL SE2426HG:クリエイター適性
DELL SE2426HGは初期設定の時点で、色もグレーも精度が合ってません。
幸い、色の精度を必要とするクリエイター用に、「sRGB」モードを実装済み。
キャリブレーションレポートこそ付属しませんが、DELLのモニターなら多少の期待は持てます。どれくらい色精度が高いか実際に測定します。
「sRGB」モードと色精度(dE2000)
「DCI P3」と「AdobeRGB」は・・・?
DELL SE2426HG:本体デザインと機能
パッケージ開封と組み立て工程
簡素な段ボールに「DELL」のロゴが印刷されたシンプルなパッケージです。サイズは62 x 40 x 12 cm(140サイズ)です。
矢印マークを天井に向けてから開封して、梱包材まるごと全部引っ張り出します。
薄っぺらいけど剛性はそこそこある再生紙ベースの梱包材に、がっちり梱包されています。上の段に付属品、下の段にゲーミングモニター本体が収まってます。
ゲーミングモニターで定番のドッキング方式です。プラスドライバーが不要なツールレス設計でかんたんに組み立てられます。
付属品をざっくり紹介
必要最低限の付属品です。
外観デザインを写真でチェック
DELL最安ライン「Gシリーズ」と同じデザインを踏襲します。何なら、Gシリーズよりもさらに意匠が簡略され、徹底したコストカットが反映されています。

付属のスタンドに配線を整理できる「ケーブルホール」が設けられています。

エルゴノミクス機能とVESAマウント
DELL SE2426HGは最低限のエルゴノミクス機能を備えます。
前後チルトのみ対応。可動域はそこそこ広く、動きは硬いです。高さ調整、左右スイベルやピボット(横回転)は使えません。
柔軟に動かすなら別途モニターアームが必須です。
別売りモニターアームを取り付けるのに便利なVESAマウントは「100 x 100 mm」に対応します。
パネル本体の重量は約2.76 kgで普通のモニターアームで持ち上げられます。なお、アームの固定に必要なネジが付属しないです。
モニターアーム側に付属するネジを使って、エルゴトロンLXを正常に取り付けられます。
対応インターフェイスをチェック
| 各種インターフェイス ※クリックすると画像拡大 |
|---|
![]() |
|
映像端子は全部で3つあり、どれを使っても最大240 Hz(1920×1080)に対応します。
USBポートやUSBハブ機能は一切ありません。
HDMI 2.1はTMDS方式(最大18 Gbps)で、HDMI VRR機能も備えた「実質HDMI 2.0だけどVRR対応」です。
モニターの設定画面(OSD)

モニター本体裏側にある「5方向ボタン」を使って、OSD設定をサクサク快適に操作できます。
項目ごとに分かりやすく整理されたフォルダ階層型のOSDレイアウトを採用。レスポンスも良好でかなり快適。
項目ごとのフォルダ分けも直感的で違和感なくまとめられ、大手メーカー製品らしい手際の良さが節々に垣間見えます。
5方向ボタンのおかげでストレスなく操作できます。右に倒して決定・進む、左に倒して戻る・キャンセル、上下で項目の調整ができます。
5方向ボタンの中央を押し込む操作がほとんどなく、レバーを左右に倒すだけで設定できる快適な操作性を実現しています。
- ショートカットボタン(最大5個まで)
- プリセットごとに調整(設定値の保存は微妙)
ショートカットボタンを最大5個まで登録できますが、単にOSDメニューに表示されるだけで、最短1回でアクセスできるボタンじゃないので使い勝手がイマイチです。
プリセットごとに好みの設定値を保存して、用途に使い分ける運用も一応できますが、プリセットごとに輝度やコントラストを共有しているので絶妙に使い分けが難しいです。
表面温度(サーモグラフィー)は、FF16(HDRモード)を約1時間ほど掛け続けてから撮影しました。
DELL SE2426HG:価格設定と代替案
| 参考価格 ※2026/3時点 | ![]() |
|---|---|
| Amazon |
2026年3月時点、DELL SE2426HGの実売価格は約1.3~1.8万円です。
メーカー定価(約1.8万円~)なら買う価値はありません。セール特価(約1.3万円~)のみ、購入するか候補に入ってくる程度です。

240 Hz対応だけど応答速度が追いついてない

どちらかといえば・・・
HDMI VRR対応の最安モデルとして価値あり

おすすめ代替案(他の選択肢)を紹介
同じ価格帯(約1.3万円~)でもっとも魅力的な代替案が「Xiaomi G24i 2026」です。
最大リフレッシュレートが200 Hzに減っていますが、画質を示す色域がDCI P3:95%に跳ね上がり、明るさもパワフル(HDR 400)です。
予算に余裕があるなら「TCL 25G64」が特におすすめ。
フルHDモデルで極めてレア(ほぼ1台)な、量子ドット + 直下型Mini LED液晶を使ったユニークなゲーミングモニターです。「フルHDで画質に拘りたい」ニッチな需要に応えてくれます。
PS5やSwitch 2に適したフルHDモニターなら「VG259Q3A(Q5A)」がおすすめ。
PS5で120 Hz(VRR)対応、Switch 2で最大120 Hz(HDR)対応です。応答速度が3ミリ秒台に達するFast IPSパネルで競技性もそこそこ充実。
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レビュー評価【特におすすめ】
レビュー評価【おすすめ】
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今回の製品と全く関係ない話題で恐縮なんですがLGの32インチOLED4Kデュアルモードモニターがかなり安くなってるので質問させてください
今LG公式とAmazonで32GX850A-Bが過去最安値の99800円、
ツクモでそれの上位モデル相当の32GS95UE-Bが129980円になっています
32GX850Aは165hz/330hz、スピーカーなし、背面RGBなし、グレア加工
32GS95UEは240hz/480hz、背面RGBあり、ピクセルサウンドスピーカー、ノングレア
となっていてその他の仕様はほぼ同等になります
有識者の皆さんとしてはこの場合どちらを買うのがオススメでしょうか?
5070tiと9800x3dのPCでkooruiの4Kデュアルモード160hz/320hzの27インチ量子ドットミニLEDモニターからの買い替えを検討しています
購入目的が10台20台と買うようなコミュニティイベント用ならこれで問題ない…のかな?
格闘ゲーム想定してます
超一流なのは企業規模と知名度だけで
製品が特に良いイメージはもともとないかな
有名ブランドの割に実際には微妙なスペックだったり、スペックの割に割高な殿様商売をしていたりというのがゲーミングモニタではちょいちょいありますね・・・某M○Iとか(だからこそこのような詳細な検証レビューはありがたいです)
リフレッシュレートが200Hz、300Hzを超えてくるのが当たり前になってきたこのご時世、本当に注目すべきは実際の応答速度や残像感だと思います
同じく安物買いの銭失いになりそうで恐縮ですが、やけに安いニトリのMini LEDテレビの技術レビューをしていただけると有難いです