第3世代Ryzen「Zen 2」の最下位モデルに位置する「Ryzen 5 3600」は、約2.6万円という手頃な価格で6コア12スレッドを備える。間違いなく「Core i5キラー」の最有力候補ですが、果たして本当にCore i5を圧倒できるのか。
値段が少し上のi5 9600Kと比較検証しながら、初心者向けにも分かりやすいよう解説します。

Core i5キラーになりうる「Ryzen 5 3600」

まずはRyzen 5 3600の基本的なスペックや、第3世代Ryzenで大きく改善されたポイントについて、ざっくりと解説しておきます。
| CPU | Ryzen 5 3600 | Core i5 9600K | Ryzen 5 2600X | 
|---|---|---|---|
| ロゴ |  |  |  | 
| 世代 | 3rd Zen 2 | 9th Coffee Lake R | 2nd Zen+ | 
| プロセス | 7 nm | 14 nm++ | 12 nm | 
| TIMCPU内部の熱伝導材 | ソルダリングIHSは金メッキ仕様 | ソルダリング | ソルダリング | 
| ソケット | Socket AM4 | LGA 1151 (v2) | Socket AM4 | 
| チップセット | AMD 400 / 500 | Intel 300 | AMD 300 / 400 | 
| コア数 | 6 | 6 | 6 | 
| スレッド数 | 12 | 6 | 12 | 
| ベースクロック | 3.60 GHz | 3.70 GHz | 3.60 GHz | 
| ブーストクロックシングルコア使用時 | ~ 4.20 GHz | 4.60 GHz | ~ 4.20 GHz | 
| ブーストクロック全コア使用時 | ~ 4.20 GHz | 4.30 GHz | ~ 4.20 GHz | 
| 手動OC | 可能 | 可能 | 可能 | 
| L1 Cache | 384 KB | 384 KB | 576 KB | 
| L2 Cache | 3 MB | 1.5 MB | 3 MB | 
| L3 Cache | 32 MB | 9 MB | 16 MB | 
| 対応メモリ | DDR4-3200 | DDR4-2666 | DDR4-2933 | 
| チャネル | x2 | x2 | x2 | 
| 最大メモリ | 128 GB | 128 GB | 64 GB | 
| ECCメモリ | U-DIMMのみ | 不可 | U-DIMMのみ | 
| PCIeレーン | Gen4 | Gen3 | Gen3 | 
| 16 + 4 | 16 | 16 + 4 | |
| レーン構成 | 1×16 + 1×4 | 1×16 | 1×16 + 1×4 | 
| 2×8 + 1×4 | 2×8 | 2×8 + 1×4 | |
| 1×8 + 2×4 + 1×4 | 1×8 + 2×4 | – | |
| 内蔵GPU | なし | UHD 630 | なし | 
| GPUクロック | – | 350 ~ 1150 MHz | – | 
| TDP | 65 W | 95 W | 95 W | 
| MSRP | $ 199 | $ 263 | $ 229 | 
| 参考価格国内Amazonの価格 | 25898 円 | 31120 円 | 20780 円 | 
一見するとスペック的には大きく変わったように見えませんが、ブースト時のクロック周波数はRyzen 5 2600Xと同じ、4.20 GHzまで引き上げられています。
にも関わらず、消費電力の目安である「TDP」は30 W減って65 Wに改善されている。第3世代Ryzenは設計の大幅な刷新により、より少ない電力でパワフルな性能を実現できるようになりました。
Ryzen 5 3600はスペック的にはRyzen 5 2600Xを超え、競合するCore i5に対しては2倍のスレッド数(12スレッド)で優位性を確保する。「Core i5キラー」の最有力候補なのは間違いないです。
第3世代Ryzen「Zen 2」の改善ポイント
Ryzen 5 3600のスペック解説をする上で、第3世代Ryzenそのものが従来のRyzenとはどう違うのかについて。基本的なことを知っておいた方が理解しやすいと思うので、カンタンに説明します。
従来との大きな違いは以下の3つです。
- クロックあたりの性能(IPC)が約15%改善
- エンコード性能の強化(SIMD演算の256 bit化)
- PCI Express Gen4に対応
順番に説明していく。


1つ目は「IPC(クロックあたりの処理性能)」が、初代Ryzenから約15%も改善されました。同じクロック周波数で、より高い処理性能を発揮できるようになったため、過度なオーバークロックをせずとも高い性能を実現できます。
もっとザックリと説明するなら、今までは4.2 GHzで出せていた性能を、わずか3.65 GHzくらいで出せるようになった。という意味です。少ないクロックで高性能なので、発熱を抑えてワットパフォーマンスも改善できる。

2つ目は「エンコード性能の強化」です。動画エンコードソフトは「AVX2」と呼ばれる命令セットを使うことで、動画のエンコードを爆発的に高速化しています。
しかし、従来のRyzenはこのAVX2という命令を半分ずつしか処理できませんでした。毎回データを半分に切り分けて、幅が128 bitしかない細いベルトコンベアに乗せて処理していたのです。
だから従来のRyzenは、多くの動画エンコードソフトで本来の処理性能を発揮できないという弱点を抱えていた(※一部のソフトは、開発者が最適化することでRyzenでの高速処理を可能にしていた)。
この弱点を解消するべく、第3世代のRyzenではAVX2を処理するために使うベルトコンベアの幅を2倍の256 bit幅に拡張し、一度に処理できるデータ量を2倍に改善。
インテルCPUと同様のベルトコンベアを装備したため、きちんとCPUのコア数に見合ったエンコード処理速度を発揮できるようになるはずです。

3つ目は「PCI Express Gen4」のサポート。従来のRyzenや競合するインテル製CPUは、NVMe SSDやグラフィックボードをつなぐインターフェイスに「PCI Express Gen3」を使用しています。
Gen3の転送速度(理論値)は16レーンで約15.75 GB/s、4レーンで約3.94 GB/s、1レーンで約985 MB/sです。グラフィックボードはまだまだ足りているものの、NVMe SSDや10 GBps NICでは不足気味だった。
そこで第3世代Ryzenでは、後継規格の「PCI Express Gen4」を実装することで転送速度を一気に2倍にまで拡張し、帯域不足の解消を狙います。必要性はともかく、ライバルCPUに対するアドバンテージになるのは間違いない。

ここまでの解説で、
- クロックあたりの性能(IPC)が約15%改善
- エンコード性能の強化(SIMD演算の256 bit化)
- PCI Express Gen4に対応
第3世代Ryzenの重要ポイントについて、一通り把握できたと思います。では、本題のRyzen 5 3600のスペック解説をつづけていく。
メモリは定格で「DDR4-3200」に対応
| メモリランク | メモリ枚数 | 第3世代(Zen 2) | 第2世代(Zen+) | 初代(Zen) | 
|---|---|---|---|---|
| シングルランク | 2枚 | DDR4-3200 | DDR4-2933 | DDR4-2666 | 
| 4枚 | DDR4-2933 | DDR4-2133 | DDR4-2133 | |
| デュアルランク | 2枚 | DDR4-3200 | DDR4-2667 | DDR4-2400 | 
| 4枚 | DDR4-2667 | DDR4-1866 | DDR4-1866 | 
Ryzen 5 3600に内蔵されているメモリコントローラは、定格で最大3200 MHz(DDR4-3200)のメモリに対応します。従来のRyzenから更に改善され、メモリの高速動作が可能になった。
最近はDDR4-3200のメモリも手頃な価格で買えるようになったため、Ryzen 5 3600にはぜひDDR4-3200のメモリを使いたい。高品質なDDR4メモリを使えば、3200を超える動作も可能でしょう。
ただし、AMDによればメモリクロックが効率よく性能に及ぼす影響は、3733 MHzがピークになるとのこと。
「ソルダリング」と「金メッキIHS」で冷却効率を改善

「はんだ付け」で冷却効率アップ(Credit : Chiphell)
AMD Ryzenシリーズや、インテルの第9世代以降のCoreシリーズでは、TIMに「ソルダリング(はんだ付け)」を採用しています。グリスよりも効率よく、熱をヒートスプレッダに伝えられるメリットがある。
第3世代のRyzenも同様にソルダリングを踏襲しつつ、ヒートスプレッダ(CPUの殻)に金メッキを施すことで更に冷却効率を改善。定格動作なら、低価格なCPUクーラーで十分な冷却ができます。
従来のチップセットを利用可能
| CPU | Ryzen 5 3600 | 
|---|---|
| 対応ソケット | Socket AM4 | 
| 対応チップセット | AMD X570 | 
| AMD X470要BIOSアップデート | |
| AMD B450要BIOSアップデート | |
| AMD X370要BIOSアップデート | |
| AMD B350要BIOSアップデート | 
AMD Ryzenの大きなメリットのひとつである「互換性」は、依然として維持されています。
「X570」チップセットはRyzen 5 3600をネイティブサポートするが、コスパを重視するなら「X470」や「B450」も選択肢です。すでにX470などを持っている場合はBIOSアップデート必須。

これから新しくマザーボードを購入する予定なら、「AMD Ryzen Desktop 3000 Ready」ロゴが印刷されているX470 / B450マザーボードを選べば問題ない。

冷やすほど自動でオーバークロックする「XFR 2」機能
なお、AMD 300番台のチップセットで第3世代Ryzenを使う場合は2つ注意点があります。
- 自動オーバークロック機能「XFR 2 Enhanced」に対応しない
- BIOS更新時に互換性や機能性が一部失われる可能性がある
「XFR 2 Enhanced」は、高クロック版のRyzen(X付き)で自動的に使われる自動オーバークロック機能です。Ryzen 5 3600のような無印版は関係ないが、3600Xや3700Xを使う場合は意味があります。
そしてBIOS更新の問題について。実はX370 / B350など300番台のマザーボードでは、BIOSを保存するROM(内蔵メモリー)の容量が128 MBしかないことが原因です。
第3世代Ryzenに対応する代わりに、他のCPUとの互換性や一部の機能(ソフトウェアRAIDなど)が失われる可能性があるので、300番台からアップデートする時は注意書きをよく確認しましょう。
「なんだかややこしいな。」と感じたら、B450やX470を選べばOKです。
「Ryzen 5 3600」のスペック要点まとめ
最後に、Ryzen 5 3600のスペックについてまとめます。
- 「6コア / 12スレッド」でCore i5の2倍
- クロック周波数はやや改善
- 「IPC」は最大で約15%の改善
- エンコード性能の強化
- メモリクロックは定格でDDR4-3200に対応
- ソルダリング & 金メッキで熱対策
- 従来のチップセットでも使用可
- 「Core i5キラー」の最有力候補
スペック的には、ちょっとしたCore i7クラスの性能を期待できそうです。しかもこれで値段は約2.6万円という安さ。同じ価格帯にいるCore i5に対する、極めて強力なライバルになるのは間違いない。
では実際にRyzen 5 3600を用意して、どれほどの性能を発揮してくれるのかを検証していく。
Ryzen 5 3600を実機レビュー
カーボン調のパッケージング & 開封

今までのRyzen 5と違って、奥行きが半分くらいになりスリムな印象のパッケージングです。カラーはカーボン調で、高級感も少しだけ演出していますね。

裏面は白寄りのグレーで統一したシンプルなデザイン。正規代理店アスクの保証シールが貼ってあります。

フタの封(シール)を切って、中身を引っ張り出します。

順番に取り出していくと、中身は主に3つ。
- Ryzen 5 3600本体
- 説明書
- Wraith Stealth(付属クーラー)
一応、内蔵グラフィックスを搭載しないRyzenとしては最下位に位置するRyzen 5 3600ですので、付属品は控えめ。

付属CPUクーラーは「Wraith Stealth」です。対応TDPは65 Wで、Ryzen 5 3600を定格で冷却できる性能がある。静音性にこだわらなければ、実用に耐えるクーラーです。

Ryzen 5 3600本体はプラスチック製スペーサーで梱包されています。スペーサーの中に「Ryzen 5シール」も同封されていました。

ヒートスプレッダのデザインや外見はほとんど同じですが、左下のソケット方向マーク(三角形)は従来よりもかなり小さくなっているので、間違えないように注意してください。

参考までに、「ASRock B450 Steel Legend」に取り付けてみた。
AMD専用の「Socket AM4」は作りがとてもコンパクトで、CPUクーラーのマウンティングプレートに干渉せずに、CPUの交換ができるのが個人的に好きなところです。
テスト環境の紹介と比較対象

| テスト環境「ちもろぐ専用ベンチ機」 | ||
|---|---|---|
| PC | ver.AMD | ver.Intel | 
|  CPU | Ryzen 5 3600 | Core i5 9600K | 
|  冷却 | 風魔弐120 mmデュアル空冷 | Noctua NH-U12A120 mmデュアル空冷 | 
|  マザーボード | ASRock B450 Steel Legend | ASRock Z390 Extreme4 | 
|  メモリ | DDR4-3000 8GB x2使用モデル「G.Skill SniperX C19」 | DDR4-2666 8GB x2使用モデル「G.Skill SniperX C19」 | 
|  グラボ | RTX 2080 Ti使用モデル「MSI Gaming X Trio」 | |
|  SSD | SATA 500GB使用モデル「Samsung 860 EVO」 | SATA 250GB使用モデル「Samsung 860 EVO」 | 
| SATA 2TB使用モデル「Micron 1100」 | ||
|  電源ユニット | 1200 W使用モデル「Toughpower iRGB PLUS」 | |
|  OS | Windows 10 Pro 64bit検証時のバージョンは「1903」 | |
| ドライバ | NVIDIA 419.35 | |
| ディスプレイ | 1920 x 1080 @240 Hz使用モデル「BenQ XL2546」 | |
※「青字」は該当するレビュー記事へリンクしています。
検証用のPCスペックを表にまとめました。Ryzen 5 3600と性能を争うCPUは、価格が近いCore i5 9400を考えましたが、勝てる気がしないのでもう少し性能の良いCore i5 9600Kを選んだ。
なお、両者の価格は現時点でRyzen 5 3600が約2.6万円、Core i5 9600Kは約2.9万円です。あながち的ハズレな比較では無いと思います。
グラフィックボードは、現時点で最強のゲーミング用グラボ「RTX 2080 Ti」を使用する。もっとも速いグラボなので、CPUのゲーミング性能(ボトルネック)を検証しやすい。
メモリはi5 9600Kに「G.Skill SniperX C19」を使い、BIOSからDDR4-2666に固定。R5 3600にも同じく「G.Skill SniperX C19」を使い、BIOSから定格最大のDDR4-3200に固定。
したのですが、検証に使ったB450マザーボードのBIOSがまだ完成しておらず、DDR4-3200にすると一部のベンチマークを完走できないことが判明しました。
DDR4-3000に落とすと安定したので、今回のテストでは3200 MHzを諦めて3000 MHzで検証します。Ryzenだけメモリが定格クロックで動作していないというハンデを抱えているが、多分大丈夫でしょう。
ストレージはOS用、ゲーム用ともにSSDを使用し、ボトルネックを排除。おおむね、CPUの持つ本来の性能を忠実に検証できるテスト環境が揃っていると考えて大丈夫です。


レンダリング性能

国内だけでなく、国際的にもCPUの定番ベンチマークとなっている「Cinebench R15」。内容はレンダリングなので、CPUの持つ理論上の性能がしっかりと反映されやすい。
CPUのすべてのコアを100%使用した場合の性能を叩き出すため、理論上の目安になります。ただし、あくまでも目安であり、CPUの性能を代表するスコアではない点は注意してください。
Cinebench R15 / マルチスレッド性能
すべてのコアを使用する「マルチスレッド性能」は、Ryzen 5 3600が圧倒的です。Core i5はもちろん葬りますし、Core i7すら追い抜く強烈なマルチスレッド性能を発揮した。
Cinebench R15 / シングルスレッド性能
1コアあたりのシングルスレッド性能においても、Core i5を超えています。さすがに高クロックなCore i7にはあと一歩及ばないが、2.6万円としては信じられない性能です。
今回の相手であるCore i5 9600K並にシングルスレッド性能が高いため、シングル性能が処理に影響を与えやすいソフト(例:AdobeやOffice)でも一貫した処理性能を期待できます。

Cinebench R15の後継バージョン「R20」も一応チェックしておく。
Cinebench R20 / マルチスレッド性能
傾向は変わらず、やはりRyzen 5 3600のマルチスレッド性能はCore i5を大きく上回る。
Cinebench R20 / シングルスレッド性能
シングルスレッド性能も同様で、Core i5に追随を許さない。

Cinebenchだけでなく、実際に「Blender」というレンダリングソフトを使って処理速度を計測。内容はスポーツカー「BMW」を生成するのにかかった時間で比較します。
Blender 2.78 / 「BMW」の生成時間
おおむねCinebench通りの結果です。Ryzen 5 3600は2.6万円でありながら、2万円も値段が高いCore i7 9700Kと同じくらいの速度でレンダリングを処理してみせた。
計算速度

Geekbench 4.1はマルチプラットフォーム対応のベンチマーク。内容は多種多様なテストのパッケージで、AESなど暗号処理系の計算速度が問われています。主にCPUの計算速度をスコア化することになります。
Geekbench 4.1 / シングルスレッド性能
1コアあたりの性能は1世代前のRyzenより約13%ほど速くなっています。IPC(クロックあたりの処理性能)が改善したことで、同じクロック周波数でより高性能になっています。
Geekbench 4.1 / マルチスレッド性能
当然マルチスレッド性能もかなり向上し、Ryzen 7 2700Xにもう少しで追いつきそうな勢いです。ライバルになるはずのCore i5は全く相手になりませんでした。

Euler3Dは流体力学の計算をCPUに実行させる、Geekbench以上にCPUの計算速度が問われるベンチマークです。単位はHz(ヘルツ:1秒あたりの計算回数)で示され、数値が大きいほど速いことを示す。
Eular3D Benchmark / 計算速度
Euler3Dはシングルスレッドの方が影響が大きいため、Ryzenにとって若干不利なテストです。それでもIPCの改善などで確実に性能を改善しており、Core i5を超える計算速度を実現した。
しかし、高クロックで動作するCore i5 9600Kやi7 9700Kには及ばなかった。とはいえ従来のRyzen 5~7よりずっと速いので、世代更新としては満足できる性能アップです。
動画エンコード

定番の無料動画エンコードソフト「Handbrake」を使って、エンコード性能を検証する。内容は約1 GBのアニメファイル(.mkv)を、mp4形式にエンコードし、ログに記録される「平均処理速度」で比較する。
Handbrake / x264エンコード
動画エンコードを処理する時の計算用パイプが、128 bit幅からインテルと同じ256 bit幅に拡張されたことで、RyzenもようやくHandbrakeで100%の処理性能を出せるようになりました。
Ryzen 5 3600とCore i7 9700Kの処理速度がほぼ同じ結果からも分かる通り、インテルCPUと対等のエンコード速度になっていることが分かる。たった2.6万円でCore i7並のエンコード速度です。
Handbrake / x265エンコード
更に複雑な処理が求められるx265エンコードを試すと、どうやら性能を出し切れていないようです。確かに従来のRyzenと比較すれば、大幅に改善されているのは間違いありません。
一方、8コア8スレッドのCore i7 9700Kは、Ryzen 5 3600を約20%も上回る性能を発揮しています。果たしてCPU側の性能が本当に悪いのか、あるいはHandbrake側の問題なのか?

日本で定番の動画編集ソフト「Aviutl」を使って検証していきたい。rigaya氏が開発した拡張プラグイン「x264guiEx」と「x265guiEx」を使って動画エンコードすることで、原因がハッキリするでしょう。
Aviutl / x264guiExエンコード
やはりHandbrake側の問題でした。Handbrakeはスレッド数よりも、実際に入っている物理コア数の方が性能に影響を与えやすいようですね。
x264guiExの場合は、Ryzen 5 3600が理論通りの高いパフォーマンスを発揮しています。Core i5は到底追いつけないし、Core i7ですら追いつけない処理速度です。
Aviutl / x265guiExエンコード
x265guiExで試すと若干性能の伸びが悪くなりますが、依然としてCore i7を上回る性能を発揮している。Aviutl使いにとって、Ryzen 5 3600は極めてコストパフォーマンスの良いCPUです。


ゲーム実況配信
ゲーム配信ソフトで特に有名な「OBS(略:Open Broadcaster Software)」を使って、CPUの配信性能を検証します。
検証方法はFF14(紅蓮のリベレーター)をOBSを使ってフルHD配信を行う。同時に録画も行い、コマ落ちせずに配信できているかどうかをチェックします。
コマ落ちの頻度(=ドロップフレーム率)はOBSの標準機能を使って計測する。ドロップフレーム率を抑えられているほど、CPUのゲーム配信性能が高いことを意味します。
OBS録画配信 / Fast設定 / 60fps制限
OBS録画配信 / Faster設定 / 60fps制限
OBS録画配信 / Veryfast設定 / 60fps制限
本来は上位であるはずのCore i7 9700KやRyzen 7 2700Xと、おおむね同等の配信性能を実現しています。Veryfast設定なら1コマも落とさず、スムーズに配信が可能です。
OBS録画配信 / Fast設定 / 144fps制限
OBS録画配信 / Faster設定 / 144fps制限
OBS録画配信 / Veryfast設定 / 144fps制限
ゲームプレイ時のフレームレートを144 fpsに引き上げて配信録画をすると、Core i5はVeryfast設定でも20%ものコマ落ちしてパラパラ漫画のような配信になってしまいます。
一方で、Ryzen 5 3600は問題なく安定した配信が可能でした。Veryfast設定でコスパよく配信するならRyzen 5 3600で十分な時代になりましたね。素直にスゴいです。
圧縮と解凍

ファイルの圧縮と解凍のスピードを、有名なフリー解凍ソフト「7-Zip」を使って計測。付属のベンチマークツールで、圧縮と解凍のスピードを「MIPS」という単位で出してくれる。
7-Zip Benchmark / 圧縮
もともと「圧縮」はRyzenが苦手とする内容ですが、第3世代では100%の性能が出せるように改善されています。Ryzen 5 3600の圧縮スピードは、Core i7を超えるほどに進化した。
7-Zip Benchmark / 解凍
「解凍」はRyzenの得意分野です。シングルスレッド性能の向上で、Ryzen 5 2600Xと比較して約13%の性能アップを実現している。順当な伸び方です。
ブラウザの処理速度

ブラウザ上で動作するベンチマーク「mozilla kraken 1.1」を使って、CPUがブラウザ上のWebアプリをどれだけ速く処理できるかを検証する。単位はミリ秒なので、短いほど処理が速い。
Mozilla Kraken / ブラウザの処理速度
JavaScriptの処理速度はシングルスレッド性能が重視されるため、Ryzenだと今ひとつ振るわない結果になりがちでした。
一方で、第3世代Ryzenでは見事にシングルスレッド性能の低さを払拭し、Core i5どころかCore i7すら超えてしまう。Ryzenの課題だった「汎用性の低さ」は見る影もない。
Photoshop CC

写真編集の定番ソフト「Photoshop CC」を検証。バッチファイルを使って実際にPhotoshopを動かして、それぞれの処理に掛かった時間からスコアを算出する。
Photoshop CC / 総合スコア
Adobe系ソフトのひとつである「Photoshop」は、Ryzenの苦手なソフトですが、第3世代Ryzenではすっかり克服しています。Ryzen 5 3600ですら、Core i7並の速度でPhotoshopが動きます。
シングルスレッド性能の改善によって、「Ryzenはフォトショと相性が悪い。」という定評も過去のものになります。
Microsoft Office

PCMark 8を使って、Microsoft Officeの処理速度を計測する。オフィスソフトはそれほど複雑なタスクではないため、単純にクロック周波数の高いCPUの方が有利になりやすい。
Microsoft Word / 平均処理時間
Wordでは、Core i5 9600Kとほぼ同じ処理速度。さすがにCore i7には追いつけないものの、非常に速い動作を実現しています。
Microsoft Excel / 平均処理時間
Excelも同様にCore i5に並ぶ処理速度です。1世代前のRyzen 5 2600Xより約24%も処理が速くなった。
Microsoft PowerPoint / 平均処理時間
PowerPointはi5 9600Kにわずかにリードされたが、おおむねCore i5並の処理速度です。従来のRyzenと比較して確実にOfficeの処理速度は改善されていますね。
「IPC」でCPUの真の進化をチェック
第3世代Ryzenでは、「IPC(クロックあたりの処理性能)」が改善されたとアピールしている。実際のところはどうなのか。Cinebench R15を使って検証します。
検証方法はシンプルです。クロック周波数を3.5 GHzに固定して、シングルスレッドテストを実行するだけ。同じクロック周波数なのに性能が違えば、IPCの差を明らかにできる。
Cinebench R15 / シングルスレッド性能@3.5 GHz
結果、Ryzen 5 3600は3.5 GHzに固定した状態でも164 cbを記録した。第2世代Ryzenと比較して約10.8%、Core i7と比較すると約6.5%ほど(クロックあたりの処理性能)が改善しています。

ゲーミング性能の違いを検証
ゲーミングで高いフレームレートを出すためには、グラフィックボードが一番重要。ですが、グラフィックボードが高性能であればあるほど、CPUに求められる性能も高くなります。

現時点で最強のグラボである「RTX 2080 Ti」を使って、FF14:漆黒の反逆者ベンチマークを実行してみると、同じグラボなのに実際の性能はかなり違っているのが分かります。
これが「CPUボトルネック」と呼ばれる現象です。では、FF14以外のゲームで、Ryzen 5 3600はRTX 2080 Tiの性能をどこまで引き出せるのかを検証していく。
Apex Legend
|  | Apex Legends1920 x 1080 / 最高設定 | 
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
Apex Legendは最適化が非常に洗練されているため、どのCPUを使っても比較的安定した性能になりやすい。それでもRyzen 5 3600はトップクラスの性能を叩き出し、IPCの改善を感じさせる結果に。
CS : GO
|  | Counter Strike : Global Offensive1920 x 1080 / 最高設定 | 
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
CS:GOはかなり古いゲームなので最適化はイマイチで、従来のRyzenだとフレームレートは伸びにくい傾向でしたが、Ryzen 5 3600は全く問題ありません。Core i7並の性能です。
Call of Duty : Black Ops IV
|  | Call of Duty : Black Ops IV1920 x 1080 / 最高設定 | 
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
コールオブデューティーはシングルスレッド優位なゲームです。シングル性能が改善されたことで、Ryzen 5 2600Xと比較して約35%も高いフレームレートを叩き出せるようになった。
Rainbow Six Siege
|  | Rainbow Six Siege 1920 x 1080 / 最高設定 | 
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
レインボーシックスシージも見事にフレームレートが向上しており、Core i5 9400Fに並ぶまでに進化。ただし、高クロックなCore i5 / i7にはあと少し届きません。
PUBG
|  | PUBG1920 x 1080 / ウルトラ設定 | 
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
PUBGも従来のRyzenよりは、かなり改善されているものの、Core i5やi7を圧倒するほどの性能には至らない。
Assassin’s Creed Odyssey
|  | Assassin’s Creed Odyssey1920 x 1080 / 最高設定 | 
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
超重量級ゲームの代表格「アサクリオデッセイ」では大きな差が生じにくいですが、おおむねCore i5と同等のゲーミング性能に改善しています。
FF14
|  | Final Fantasy 14 : 漆黒のヴィランズ 1920 x 1080 / 最高品質 | 
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
FF14(漆黒の反逆者)でも大幅にゲーミング性能を改善しています。1世代前のRyzen 5 2600Xと比較して、約12%フレームレートが伸びました。
Final Fantasy XV
|  | Final Fantasy XV : Benchmark 1920 x 1080 / 高品質 | 
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
FF15はインテルCPUに最適化されているため、Ryzenだとフレームレートが伸びづらい。と思いきや、シングルスレッド性能の向上が効いて、Core i5やi7に迫る性能を発揮した。
Grand Theft Auto V
|  | Grand Theft Auto V1920 x 1080 / 最高設定 | 
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
以前のRyzenだと苦労していたグランドセフトオート5も、Ryzen 5 3600では至って安定した動作です。Core i5やCore i7に並ぶレベルにまでゲーミング性能が改善している。
Rise of the Tomb Raider
|  | Rise of the Tomb Raider 1920 x 1080 / 最高設定 | 
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
トゥームレイダーはRyzenとの相性が極めて悪いゲームですが、Ryzen 5 3600では約30%近くもフレームレートを改善した。
The Witcher 3
|  | The Witcher 3 : Wild Hunt1920 x 1080 / 最高設定 | 
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
Witcher 3においても、Ryzen 5 3600はフレームレートを大きく改善してCore i5と同じ水準につけた。
モンスターハンターワールド
|  | Monster Hunter World1920 x 1080 / 最高設定 | 
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
従来のRyzenではなかなかフレームレートが伸びづらいモンスターハンターワールドでしたが、Ryzen 5 3600は問題なくフレームレートを伸ばし切ってくれる。
黒い砂漠
|  | 黒い砂漠 1920 x 1080 / リマスター品質 | 
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
黒い砂漠では、確かに以前のRyzenよりフレームレートは約30%以上も改善した。しかし、Core i5やi7と比較すると更に40%近くもリードされており、インテルCPUほど性能が出なかった。
シングルスレッド性能が大幅に改善したにも関わらず、黒い砂漠ではフレームレートが極端に伸びづらいため、おそらくゲームエンジン側の最適化に問題があると推測されます。
平均パフォーマンス
|  | 平均フレームレート 1920 x 1080 / RTX 2080 Tiに対して | 
平均フレームレート最低フレームレート(下位3%)
ゲーミング性能の検証結果を、平均化してまとめました。
Ryzen 5 3600のゲーミング性能は、従来のRyzenと比較して約17%の改善を実現。Core i5と同等のゲーミング性能にまで進化し、アンロック版のCore i5 / i7に対しても…あと一歩でした。
ただ、ゲーミング性能では今回の比較対象であるCore i5 9600Kに対して及ばないとは言え、CPU性能においてはほとんどの分野で圧倒しています。総合的に見ると、Ryzen 5 3600の方が優秀です。
消費電力とオーバークロック
CPUの消費電力の違いにも着目する。なお、ここでいう消費電力とはスペック表に掲載されている「TDP」のことではなく、実際に計測した結果で比較を行います。
TDPはあくまでも「これくらいの発熱があるから、発熱をしっかり処理できるクーラー使ってね。」という意味合いの方が強く、イコール消費電力ではない※。
※半導体の場合は、TDPと消費電力は一致しやすいので「だいたい同じ」と思っても構わない。ただし、インテルCPUはTDPとはかけ離れた結果を示しやすいので参考程度に。
ワットパフォーマンスは驚異的

※手違いでR5 2600Xのみ2秒刻みのデータです。
消費電力(Package Power)
Handbrakeで動画エンコード(x264)を実行した時の消費電力(Package Power)を計測し、結果をグラフにまとめました。
Ryzen 5 3600は先代のRyzen 5 2600Xを上回るパフォーマンスでありながら、CPU全体の消費電力はほぼ同じ水準を維持しました。同じ消費電力で、より高性能へと正統進化です。
ワットパフォーマンス(動画エンコード時)
Handbrakeの動画エンコード(x264)処理速度を消費電力で割り算して、1 Wあたりの処理速度を計算してワットパフォーマンスを求めました。
Ryzen 5 2600Xと比較して、ワットパフォーマンスは約18%の改善です。比較対象のCore i5 9600Kに対しては、およそ1.5倍もの電力効率を実現しています。
CPU温度はおおむね同じ水準

120 mmデュアル空冷ファン「風魔弐」を使って冷却していますが、標準設定だとRyzen 5 3600のCPU温度はやや高めになりがち。定格クロックの場合、CPU温度は最大80.3℃でした。
実はRyzen 5 3600は、初期設定のままだと電圧がかなり高いです。そこそこ大きいファンを使っている割には、最大80℃を超えるまで熱が出る原因は電圧設定にあります。
なのでCPU温度が気になる人は、同じクロックのまま電圧だけをBIOSから下げてあげると良い。Ryzen 5 3600の場合、負荷がかかった時のクロックは4.0 GHz前後です。
BIOSからクロック周波数を4.0 GHzに固定し、コア電圧を1.225 Vに調整。
| クロック | コア電圧 | 最大温度 | 平均温度 | エンコード速度 | CR15 | 
|---|---|---|---|---|---|
| Auto | Auto | 80.3 ℃ | 78.1 ℃ | 139.8 fps | 1575 cb | 
| 4.00 GHz | 1.225 V | 74.5 ℃ | 72.1 ℃ | 139.2 fps | 1581 cb | 
実際に試したところ、ほぼ同じ性能を維持したまま、最大温度を6℃くらい下げることに成功。Ryzen 5 3600の温度が気になる人は、試してみる価値アリ。
オーバークロックはほとんど不可能

| クロック | コア電圧 | 最大温度 | 平均温度 | エンコード速度 | CR15 | 
|---|---|---|---|---|---|
| Auto | Auto | 80.3 ℃ | 78.1 ℃ | 139.8 fps | 1575 cb | 
| 4.00 GHz | 1.225 V | 74.5 ℃ | 72.1 ℃ | 139.2 fps | 1581 cb | 
| 4.10 GHz | 1.263 V | 77.4 ℃ | 75.6 ℃ | 142.9 fps | 1624 cb | 
| 4.20 GHz | 1.419 V | 100.3 ℃ | 88.8 ℃ | 146.0 fps | 1665 cb | 
| 4.30 GHz | 1.450 V | BSOD | |||
Ryzen 5 3600の手動オーバークロックを検証したところ、4.10 GHzまでは問題なくオーバークロックできた。しかし、4.20 GHzになった途端に難易度が急変します。
どれだけ電圧を追加しても動画エンコードテストをクリアできず、1.419 Vまで追加してようやく突破できたくらいです。CPU温度は100℃を超えるため、運用はほぼ無理です。
依然としてRyzenの要求電圧の高さは改善されていません。加えて、Ryzen 5 3600は3600Xの選別落ちという事情もあり、余計にクロックを上げにくいようです。
苦労して4.20 GHzまでオーバークロックを施しても、性能は5%しか変わりません。メリットよりデメリットが大きいため、Ryzen 5 3600の手動オーバークロックはオススメできない。

「XFR 2」は冷えているほど性能が上がる自動OCシステム
結論として、そこそこの空冷ファン(虎徹Mark IIや風魔弐など)を用意して、自動オーバークロック機能におまかせした方が、安定した高パフォーマンスを狙えると思います。
初心者さんには特に、自動オーバークロックに任せることをオススメしたい。
CPUの電圧設定について知識のある人は、筆者が実際に試したような「低電圧化」も選択肢です。筆者のRyzen 5 3600は1.225 Vが限界でしたが、個体差によってはもっと下げられる可能性もあります。
まとめ:今後1年は「6コアCPUの覇権」です

AMD Ryzenによって引き起こされた「多コア競争」により、6コアCPUが2~3万円で手が届く時代になった。そして、覇権的な6コアCPUがいくつか誕生してきました。
特にインテルの「Core i5 8400」は2万円で買える当時最高の6コアCPUだったし、後継モデルの「Core i5 9400F」も2万円前後で手に入る6コアCPUとしては、非常にバランスの取れた逸品です。
しかし、今回の「Ryzen 5 3600」は、それら逸品すら霞むほどの圧倒的な完成度を実現しています。おそらく、過去もっとも強力な6コアCPUと言っても過言ではありません。
「Ryzen 5 3600」のデメリットと弱点
- 限定的なオーバークロック
- PCIe Gen4を使うには高額な「X570」が必要
- 一部のゲームではi5 9600Kに及ばない
- 初期設定だとCPU温度がやや高い
大きな弱点ではないが、一応いくつかデメリットや注意点があります。
まずはオーバークロックについて。検証した通り、Ryzen 5 3600は選別落ちのチップを使っているため、オーバークロックの伸びしろはほとんど皆無と言っていい状態です。
4.2 GHz以上は極めて困難なので、基本的には自動オーバークロックにおまかせ運用となります。手動でする場合は、4.0~4.1 GHzの範囲で「低電圧化」を目指すほうが、実用上のメリットが大きい。
これもRyzen 5 3600の弱点で、初期設定だと妙にCPU温度が高いです。だからクロック周波数はそのままに、コア電圧だけを落とすことで、CPU温度を下げることが可能です。
ゲーミング性能はRyzen 5 2600Xとは比較にならないほど進化を遂げていますが、一部のゲームではCore i5 9600Kに届きません。フレームレートにこだわるなら、Core i5やi7を選ぶメリットが残されています。
「Ryzen 5 3600」のメリットと強み
- 優れたワットパフォーマンス
- Core i5~i7並のゲーミング性能
- 大幅に改善された「高い汎用性」
- Core i7クラスのCPU性能
- 定格でDDR4-3200メモリに対応
- ソルダリングと金メッキ仕様のIHS
- B450 / X470マザーボードでも使用可
- TDP 65W対応の付属クーラー
- 驚異的なコストパフォーマンス
Ryzen 5 3600の最大のメリットは、その驚異的なコストパフォーマンスです。
約2.6万円というCore i5並の価格設定で、CPU性能はCore i7に匹敵するかそれ以上、ゲーミング性能は一部伸びにくいゲームもありますが平均的にはCore i5~i7レベルの実力です。
ゲームならまだギリギリCore i7の立場がありますが、CPU性能まで含めると非常に危うい状況に追い込まれているのは否定できません。
よほどフレームレートにこだわるコアゲーマーでも無い限り、Ryzen 5 3600が提供してくれるゲーミング性能は十分な水準に達しています。ミドルクラスのグラボなら、体感するのは極めて困難でしょう。
とにかくRyzen 5 3600の完成度は高いです。2.6万円でこの性能はあまりにもスゴい。「Core i5キラー」どころか、Core i7まで突き落とす勢いがあります。

というわけで、筆者の個人的な評価は「Sランク(文句なし)」で決まりです。「Ryzen 5 3600」は9割くらいの人にとって、十分満足できる性能を提供してくれる。

以上「Ryzen 5 3600をレビュー:破壊的なコスパでCore i5を制する」でした。
Ryzen 5 3600を入手する
Ryzen 7~9は今のところどこも在庫の回復が追いつかず入手困難な状況ですが、Ryzen 5 3600は比較的入手しやすいです。Amazonやドスパラ通販で簡単に入手できます。
オーバークロックの伸びしろや、ゲーミング性能が気になる人は、選別ダイを使用しているRyzen 5 3600Xを選ぶのも手。自動オーバークロックは最大4.4 GHzまで適用される仕様です。
Ryzen 5 3600に合わせたいマザーボードは、今回の検証で問題なく動作した「B450 Steel Legend」です。BIOSはまだイマイチだが、これはどのメーカーも同じ状況。時間が解決してくれる問題です。
もうひとつの選択肢は「B450 Aorus Elite」。こちらも堅牢なVRMフェーズ回路を組み込んでおり、最大16コアのRyzen 9 3950Xすら定格で動かせる性能があります。
Ryzen 5 3600を採用するBTOは?
筆者お気に入りのゲーミングBTO「ガレリア」からRyzen 5 3600搭載のBTOモデルがいくつか出ています。特にGALLERIA RT5はコスパがよく、15万円以下のガレリアとしては屈指のコスパです。
ただしメモリが8GBしか入っていないので、カスタマイズからもう1枚だけ8GBを追加する必要があります。SSDも少なめなので、500 GBくらいに増設したい(Samsung製がおすすめ)。
ツクモのゲーミングBTO「G-Gear」からも、既にRyzen 5 3600を搭載したバランスの良いBTOモデルが発売されている。標準価格はちょっと高めですが、最初から16GBメモリを搭載しているのがメリット。































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 やかもちのTwitterアカ
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Handbrake / x265エンコードの所で
正 8コア8スレッドのcorei79700kは
誤 6コア12スレッドのcorei79700kは
になっています
ご指摘ありがとうございます。修正します。
Handbrake / x265エンコードで
8コア8スレッドのcorei79700kが6コア12スレッドになっています
3600の付属クーラーはWraith Stealthなんですねぇ
いままでRyzen5 1600→2400G→3400Gと購入しましたが
1600がWraith Spire(銅芯)、2400GがWraith Stealth、3400GがWraith Spire(アルミ)でした
どういう基準で付属クーラーが変わってるんでしょうね? _( ´ ω `_)⌒)_
検証お疲れ様です
一部ゲームでは相性が悪いとはいえ全体的なパフォーマンスが凄い・・・3700X狙いでしたが3600でも十分すぎるかも
9600KはCPUクーラーが付属していないので、CPUクーラーも買う場合だと結構な価格差になりますね。
ドスパラの第3世代Ryzen搭載パソコンは型番にGALLERIA AXVなど
一部の製品以外B350のマザーボード使ってるようですがそれでもオススメ
なんでしょうか?
ドスパラの製品は「定格」で安定して動くことを目的としているので、パーツ構成的には問題ないかと。それにドスパラには品質保証部という専用の部署があって、そこで桁違いの量の動作検証をやってたりします。
それにドスパラの「ガレリア」製品は、パソコンに詳しくない初心者が使っても、問題なく動けばOKというスタンスのメーカーです。パソコンに詳しい人が使い倒すためのマシンではないです。
だからCPUオーバークロックや、メモリクロックのOCをするなら、X570 Steel Legend搭載の「ツクモ」や、パーツを細かく選べる「サイコム」の方が良いと思います。
すごい・・・昨年こちらの記事を参考にしながら8400で組んだのですが、あっという間に陳腐化してしまいましたね。
5年10年は持って欲しいと思ったのですが三日天下といった感じです・・・
今後はゲームなども6コアCPUをフルに使うようなより重たいものになっていくのでしょうか。
自作組ではないのでいつもDELLやhpの完成品を買ってます。
Ryzenならi5のPCの価格でi7の性能が買えちゃう感じなんですかね。
メーカーPCでどれだけ安くなるか楽しみ。
handbrake/x265の二段落目で、「一方、同じ6コア12スレッドのCore i7 9700Kは」とありますが、
6c12tなら8700k/8086kではないでしょうか?
その通りです。修正します。
ここ2年でCPUの性能が急激に上がりましたね……凄い。
この時を待っていた
前世代Ryzenで発生していたaviutlでのプレビューのコマ落ちはどうなりましたか?
今回「Ryzen 5 3600 + B450 Steel Legend」で確認しましたが、プレビューのコマ落ちは解消されています。おそらく、古いBIOSで発生しやすい現象だと思われるので、最新のRyzenとマザーボードなら問題が起きる可能性は極めて低いです。
Core i5 9600Kの最大メモリは128GBですよ。
第9世代 i5/i7/i9はインテルのサイトでスペック確認すればどれも最大メモリ128GBになってます。
ありがとうございます。いつの間にかIntel ARKの方も、128 GBに修正されているんですね。こちらも128 GBに修正しておきます。
これでいいやもう
いや、これ買わせてください
途中6コア12スレッドと表記されていますがi7 9700Kは8コア8スレッドではないでしょうか……
ですね…8コア8スレッドです。
Handblake x265のところ 9700Kは8コア8スレッドですね。
3600はなかなか良いですが価格も順当に上がってますので値下がりに期待ですかね。。
いまのところK付きから替えるほどじゃない、、といいつつも 定格でこの性能ならもうこれでいいな〜とも思えてきます
あとはB450とかで安定してほしいですね
< あとはB450とかで安定してほしいですね
新しいBIOS早く来てほしいですね。X570だと3200 MHzでも安定するので、BIOSさえ成熟すればB450も3200 MHz以上でメモリが動くと思います。
3600でコスパよくいくかにするか3700Xでガッツリいくかまよっちゃうなぁ…
値段の差は約二万…
性能は余分にあっても、困ることはないですからね~、悩ましいところ。長く使うつもりなら3700Xの方が満足度は高いと思います。3700Xのシングルスレッドは更に高く、CPU性能はi9 9900Kに匹敵するレベルですから。
Ryzen「5」がcore「i7」に張り合えるのが凄いよね。
検証お疲れ様です。ゲーミング性能でintel製に並ぶかやや劣る結果ですが2070以下のGPUであれば差はないと考えていいのでしょうか
予算10万PCの鉄板になると思うので構成もお願いしたいです
黒い砂漠のようにゲームエンジン側に問題がある場合は、2070でも差が出そうですが、それ以外のゲームなら体感できるほどの差は出ないはずです。
< 予算10万PCの鉄板になると思うので構成もお願いしたいです
去年書いたRyzen自作ガイドが、内容的に古くなってきたので…、8月に予算10万円で組んでみて記事にする予定。
csgoはデフォルトで300fpsの制限がついていますがsteamの起動オプションで+fps_max 0と書き込めば解除できます
fpsは無制限のほうが正確に計測できると思いますので是非お試しください
ちもろぐさんは既にFPS制限の解除の仕方は知っていますよ
恐らくFPS制限の解除をする必要性がないと感じたからしてないんだと思います
やっぱりRyzen 3 の3000番台って、i5 9400F と同じくらいの性能なんですかね?
軽く誤解している知り合いもいたので、少々気になった点を一つ書いておきます
この記事内の「i5」「i7」は最新世代のi7という但し書きがつきます
同じi7を冠する製品でも世代ごとに性能がかわります。古いi7は今のi3相当だったりします
(過去の検証記事も面白く読ませていただきました)
つまり一気に性能をぶちあげた最新世代のi5(少し前のi7)をぶち抜いた!というわけなので
よくわからない人が何年か前に買ったi7は最早比較にならないのです
i7(2700K)と変わらないのかー、というのは誤解なのです
“3th Zen 2″ってなんですか?
“3rd Zen 2″ですよね?
中学英語を再履修してきたほうがいいですよ(笑)
中学英語を再履修してきたほうがいいですよ(笑)
→確かに偉そうな屑野郎だな
記事読ませてもらってる分際で偉そうな屑だな
中学の頃マビノギしかしてなかったツケが今になって…(´・ω・`)
もしよろしければ、どういう時に「th」「rd」を使うのか、教えていただけると助かります。軽くググってみた感じでは、
とのことですが、上記の認識で問題ないでしょうか?
最初のコメ主がなかなか煽ってるのは置いておくとして…
それであってますよ
二桁のも含めると、10~19は全て[th]ですが、
二十台以降はちもろぐさんが書いた通りの数え方に戻ります
(10代が特殊なのですよね)
ありがとうございます(_ _)
1~9は書いた通りで大丈夫。10~19はすべてth…、そして20以降はまた最初の法則に戻ると。覚えておきます。
アルファベット表記したときと同じです。
基本的にはそうですが下二桁が11~19のときはthになったりもします。
たとえば111ならone hundred and eleventhなので、111stにはならなくて111thです。
詳しくありがとうございます。10世代以降はちょっと注意が必要そうですね。
性能的には、ある意味RYZEN 9よりもRYZEN 5のほうが驚き。
当方、この間ドスパラでRyzen5 3600搭載のPCを購入しました。購入後、色々調べてたらドスパラのプレスリリースではB450搭載となっていました。うちは350なのですがなんか損した気分です
『ただし、Gen4を活用するには「X570」チップセットが必要・・・』
うれしいお知らせです。
一部のB450/X470は対応させれるとのことですX370/B350はよくわかりませんでした。公式に保障はしないけれど…と、中国ASUSサイトで一覧が出されました。
前に対応するかどうかの検証されてましたが設計によってはいけるとマザボメーカー言ってるようです、ただ推奨としてアップデートしたマザーボードがPCIe4を実行している場合そのままアップデートしないでくださいとのこと。これはAMDがブロックコードを渡された場合不具合が起きるからだそうです。検証されていたマザボのBIOSをもし更新する場合PCIe4を解除したほうが良いみたいですね。
ちなみにRyzen3000シリーズの旧マザボBIOSは9月ごろに成熟するとかいう噂なのでコスパ選んでB450とか選ぶ場合もう少し待ったほうがいいのかもしれません。
前にコメントしたマザボRAMについて書いてくれたんですね。しかしMSIマザボのB450/X470で残念なことに『誤って』容量少ないのを取り付けていたようです。
自作にそこまで興味はありませんでしたけど、お値段と性能を見たら組んでみようかと思いますね!競争があるということは素晴らしい!
ところで記事中、Ryzen 5 3600を入手する
3600と3600Xのアマゾンへのリンク先が同じに見えますが大丈夫ですか?
ありがとうございます~、修正しました。
csgoは初期状態で300fpsの制限がかかっていますが「+cl_fps_max 0」をsteamクライアントのcsgoの起動オプションに入力すると解除できます
是非お試しください
情報ありがとうございます。
さっそく試してみようと思います。
現在2600&X470の組み合わせなので、2600xとの比較はありがたいですね。
3700xと迷いますが、エンコードしないので8コアもいらない感も。
GigabyteのX470は最新BIOSで一応対応してますが、
同環境で1903OSアップデートに躓いたりする人が出てるようなので
次かその次のバージョンのOSが出るまでは買い替えは様子見かなーと思います。
BIOSとかが安定したらもう一度計測してほしいですね。(何ヶ月後かに)
RX5700(とXT)のほうも期待してレビュー待ってます
BIOSが不安定なのは「手動オーバークロックの項目がオカシイ」「メモリのオーバークロックが3000以上で上手くいかない(※ただし、JEDEC準拠のDDR4-3200なら動作する確率が高いようです)」の2点で、CPU性能そのものへの影響は特にありません。
現在、B450 Steel LegendでRyzen 9 3900Xを動かして、性能比較のデータを収集中ですが、X570と大差無い結果になってきました。
あ。B450でデータが集め終えたら、「B450とX570で、Ryzenの性能が変わるのか?」という感じの記事をアップする予定です。
ついこの前、9400Fで組んだのに、もうこんなに陳腐化してしまうとは・・・恐るべしZen2
3600をB350で動作させました。
BIOSで設定し、メモリを3200MHzで動かすことができました。
BIOSで設定しなくても2934MHzで動いてくれるみたいです。
以前からですがAMDは高クロックメモリ前提なのが気になりますね
高クロックなメモリは当然高いですから
高性能なメモリの性能を活かせると考えるか、高価格なメモリを用意しないとCPUの性能を活かせないと考えるか
少し前まではメモリが高騰していたので予算面でネックでしたし、今でもちょっと考えてしまう所があります
2133で検証しました
2Rの8Gと1Rの4GのDualCHです
全体的にマルチでは(R15)100cbほど2133では落ち、
シングル性能では10cbほど低下しました。
それでもマルチでは1700に近く、
シングルでもrefじゃないほうのCoffeeLakeに迫る所を見ると気にする事はないのかなぁと思います
あと最近は3200の16Gが一万円以下で買えますよ
なのでメモリは心配しなくてもよさそうです
長文失礼しました
https://www.amazon.co.jp/Patriot-Steel%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E3%83%87%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E7%94%A8extreme%E3%83%91%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%80%81%E7%8B%AC%E8%87%AA%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9-PC4-25600-PVS416G320C6K/dp/B07KXMWHBY/ref=sr_1_1_sspa?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=19KIR81M2FR0U&keywords=ddr4+3200&qid=1567227232&s=gateway&sprefix=ddr4+%2Caps%2C403&sr=8-1-spons&psc=1&spLa=ZW5jcnlwdGVkUXVhbGlmaWVyPUEyVFdQQ0wwRktZR0hLJmVuY3J5cHRlZElkPUEwMTk1ODY1MlZNUzBCNVVMUjFWNyZlbmNyeXB0ZWRBZElkPUEzSFhIVUZURUQxWlBNJndpZGdldE5hbWU9c3BfYXRmJmFjdGlvbj1jbGlja1JlZGlyZWN0JmRvTm90TG9nQ2xpY2s9dHJ1ZQ==
やかもちさん 素敵な記事をありがとう
メモリークロックでどこまでパフォーマンスが変わるか
よろしければ調べていただきたいです
現状zen2のbiosは不安定ですが、、
検証する予定です。2666~3600の範囲でやってみようと思ってます。
i5 9600kの性能について、手動OC時(4.8GHz程度)の性能も乗せてもらえると助かります。
9600kの長所はなんと言ってもオーバークロックできることなので。
AMD頑張ってますね~。
そして、次はインテルがAMDを追い掛ける番ですね。
インテルは第10世代で全種HT化するとの事ですので、インテル派ユーザーは年末~来年初頭のリリースまで待つのもアリだと思います。
https://wccftech.com/intel-10th-gen-comet-lake-desktop-cpu-lineup-leak-lga-1159-socket-rumor/
お疲れ様です。
少しずれますがRyzenのリテールクーラーってどれ程使えるのでしょうか。
3900Xでの自作を考えているのですがユーザー層的に簡易水冷でとにかくスペックを見せる記事多く見ます。
しかしあのクーラーのRGBがとても綺麗で使いたいんですよね。
海外の動画か何かでエアフローをしっかりして、「音さえ気にしなければRGB付きで最高のコスパのクーラだ。その辺の水冷に匹敵する。」というのを見ました。Ryzenシリーズのリテールって実際どうなんでしょうか。
B350マザーの多くのBIOSチップの容量は16MByte(128MBit)ですよ。
各社のBIOSアップデートデータの容量見てみると解ります。
あと、メモリ対応表の初代(Zen)のシングルランクのクロックだけ2666表記、
他は2667表記なんで合わせた方が良いんでは?
i5-9400Fで組もうと思ってたけど、差額7000円ならこっちで組んだ方がいいかな…
RyzenはAdobeとの相性が悪いって言われてたけど、この記事読むと解消されてるっぽいし
シングルスレッドが速くなったおかげで、Photoshopがサクサク動くようになってます。差額7000円を出せるならRyzen 5 3600の方が満足度は高いかと。
記事作成お疲れ様です。今回も楽しませて頂きました。
以前、chipletの中身が二個のCCXから構成されていることからaviutlのプレビュー画面が重くなったりするとここの記事で拝見しましたが、zen2では改善されたのでしょうか?
再現性がイマイチな不具合なんですが、おそらくBIOSが古いと発生しやすい現象だと推測しています。だからZen 2では解消されていますし、Zen+でも最新のマザーボードなら問題が起きる可能性は極めて低いです。
ryzenの2000番台ではメモリクロックが如実に性能差に影響を及ぼしていましたが3000番台ではどうなったのかとても気になっております
検証予定とのことなので楽しみに待たせていただきます
3200のメモリは値崩れが激しく一万円で買えますよ
3900x 2070superにするか
3700x 2080にするか迷ってます
値段が落ち着くのを待って、3~6ヶ月後に購入を考えてますが迷っています。。。
ゲーム目的ならGPUが大事なんで3700x 2080がおすすめ。
大抵はGPUが足を引っ張るから3900xも3700xもFPSは大差ない。
非常に参考になりました、ありがとうございました。
いつも参考になる比較記事ありがとうございます。
今回のデータで幾つか気になる点がありました。
ゲームのグラフデータの配置を間違っている箇所ありませんでしょうか?
わかりやすそうなTombRaiderのデータでは
9600k 201.3fps (9700K?)
9400F 183.1fps (9600K?)
9700K 173.5fps (9400F?)
となっていますが、流石に9600K>9700Kで18fps逆転はあり得ないと思いますので。
他もゲーム結果でも、いくつかグラフ違いでは?と思った箇所があります。
お忙しいかとは思いますが、確認修正していただけると助かります。
Tomb Raiderについては、ぼくも「あり得ない。」と思って、BIOSの設定などを見直して再計測しています。それでもなぜか8コアより6コアの方が伸びやすい傾向でした。
ただ、ROTTRは2015年リリースのやや古いゲームですから、マルチコアをあまり想定していなかったのかも。だから今後は、後継ソフトの「Shadow of the Tomb Raider」で代替するつもりです。
ここまで来るとコアなオーバークロッカーしかIntelCPUを買わなくなるのでは、、、、!?
はじめまして。こちらの構成を真似てRyzen 5 3600とASRock B450 Steel Legend搭載のパソコンを購入しました。大変参考になり助かりました。
クロック周波数の固定とコア電圧の調整を真似てみたいのですが、BIOSの画面を開いても不安で取り掛かれずにいます。
下記の方法で合っているか、ご教授お願いできますでしょうか。
oc tweakerのタブを押し、コア電圧はCPU Vcore VoltageをAutoからFixed Modeへ変更し数値を1.22500と入力、で合っていますでしょうか?
クロック周波数の方は全く自信がありません。CPU Frequency and Voltage(VID)ChangeをManualにし、Frequencyを3600になっている所を4000に変更で合っていますでしょうか?
ご多忙のところ恐れ入りますが、どうかご返答をよろしくお願いいたします。
その内容で大丈夫です。
「安定動作しているかどうか?」の判断は、Cinebench R20を3~5回連続や、動画エンコードを10分くらい続けるなど。CPU使用率が100%になるソフトを使い負荷を掛けて、ブルースクリーンがでなければ、とりあえず大丈夫と判断してOKです。
ご返答ありがとうございます。
また、記事タイトルを見間違えていてコメントの送信に失敗したと勘違いし、Ryzen 9 3900Xの方に別名で同じ投稿をしてしまっていました。すみません。
さらなる助言まで頂いて恐縮です、参考にさせて頂きます。ありがとうございます。今後も勉強になる貴サイトの更新を楽しみにしています。
いつも楽しく読ませてもらってます。3700Xのレビューもお願いします!
アイドル時の消費電力は2600より高いんですね
アイドル時の電力が高いですね
ぱっと見2600xより高め?
ぼくの測り方だと正確性がややイマイチなのですが、海外レビューにも目を通した感じでは、約10Wほどアイドル時の消費電力が高い傾向ですね。
原因は2つ考えられます。
X470チップセットがTDP:5Wに対して、X570チップセットはTDP:15Wです。10Wの差を説明するなら、チップセットの消費電力が一番しっくり来ます。ただし、X570チップセットが常に15Wで動作しているわけではなかったり…。
そこで「傍聴者効果」の可能性です。MSI AfterburnerやHWiNFOなどのモニタリングソフトを使っていると、Ryzen側が負荷が掛かっていると認識して、コア電圧を昇圧してしまう動作の影響…。このあたりはAMD側がBIOSを最適化することで改善される見込みです。
ありがとうございます
2重投稿になって申し訳ないです
最新BIOSで何か変わるのか見てみたいです。特に苦手だったゲームとかが改善したら面白いのですが…
ゲーミング性能はほとんど変わりません。BIOS更新で改善されるのは、主にメモリクロックの伸びやすさですね。あとはCPUの自動オーバークロックの掛かり方が微妙に改善されたり。
OBSで配信をしないで録画を行う場合は、もっと少し高いビットレートでもコマ落ちなく録画できるのでしょうか?
自分のプレイしているゲームでは、可逆圧縮録画した動画をAVC-6Mbpsにソフトウェアエンコードすると、見るに堪えない動画が出来上がってしまいます。色々なビットレートを試したところ、最低でも30Mbpsは欲しいですし、欲を出せば50Mbpsで録画したくなります。
時間があれば50Mbpsのソフトウェアエンコード録画にも挑戦してもらえませんか?
コメント失礼します。
コア電圧はいくつに下げて設定すればいいですか?
純正クーラを使おうと思ってます。負荷時70度超えなければ大丈夫かな。
目安は、4.0 GHz固定なら1.250 Vくらいで試してみてください(※CPUの個体差があるので、決まった数値はありません)。負荷を掛けてシステムが強制終了しなければ、0.010 Vずつ落としていって、下げられる限り下げます。
ただ…負荷時70℃以下を目指すなら、クロックを思い切って3.7~3.8 GHzに落として、電圧を1.150 Vくらいから始めてみるといいかも。
はじめまして。こちらのサイトを参考に,Ryzen 5 3600とTUF B450-Pro Gaming,RX580の構成でPCを自作させてもらいました。グラボの交換やマザボの載せ替えは経験があったのですが、CPUやCPUファン(虎徹Ⅱ)の取り付けは初めてだったのでryzen自作のページは本当に参考になりました。
AMD系のCPUやグラボは、消費電力の事が色々なサイトで書かれているので、ダウンクロックや電圧調整を,こちらのサイトを参考にしながら、試していきたいと思っています。
後は、Fluid Motion。これでアマゾンビデオが視聴できると最高なのですが、できないですかね?色々と試してみようと思います。これからもいろいろな記事、楽しみにしています。
連投ですいません。CPUやグラボの温度などを監視するソフトや、CPUやグラボをダウンクロックしたり、電圧調整したりするソフトで、おすすめのソフトはありますでしょうか?
< CPUやグラボの温度などを監視するソフト
HWiNFOを使ってます。
< CPUやグラボをダウンクロックしたり、電圧調整したりするソフト
グラボのクロック調整はMSI Afterburnerを使ってます。CPUはなるべくBIOSから直接設定してますね。
クロック+0.2MHz/TDP+30Wの3600Xはどうお考えですか?
5chだと3600と虎徹買うと上位のクーラーになる3600X買えるからそっちの方がいいとよく書かれています
私としてはより高性能な3700XがTDP65Wなのに+0.2MHzの為にTDP+30Wがどうしても納得できなくて・・・
コア数の多いRyzenほど「選別されたチップ」です。Ryzenは、上位品ほど同じ性能を出すために必要な消費電力(と温度)が少ないです。
だからRyzen 7 3700Xの方がTDPは少なく、Ryzen 5 3600XはややTDPが高めになってます。3600と3600Xでは、体感できるほどの性能差はまず得られないため、よほどの理由(例:ガチでメモリOCをしたいなど)がなければ「3600」で良いですよ。
なるほど、より性能を出すために電力を高めていると思ってました
同じような金額を出して性能差を体感できないなら3600と虎徹等の社外品クーラーにした方が冷却や静音で満足しそうですね
中古でいい状態の1080Tiが手に入りそうなのですが、Ryzen5 3600では
やはりボトルネックは発生してしまうものなのでしょうか?
おとなしく3700X買っといたほうがいいのかな…
Ryzen 5 3600とGTX 1080 Tiだと、多少のボトルネックは避けられないです。ゲームが目的なら、Ryzen 7 3700Xではなく、Core i5 9600Kか、i7 9700 ~ 9700KFの方が確実です。
インテルCPUを選ぶのはちょっと…という場合は、メモリをDDR4-3200(CL16)くらいで動かすと、そこそこマシになります。それでもi5 9600Kに打ち勝つのは少々厳しいですが。
【DDR4-3200のおすすめメモリ】
・OCM3200CL16D-16GBND
Samsung B-dieチップ搭載で、性能に期待できる。
・F4-3200C16D-16GFX
Ryzen向けに最適化された「GFX」シリーズ、ただしHynix C-dieチップ搭載。
・F4-3200C16D-16GSXKB
こちらもHynix C-dieチップ搭載メモリ。
デザインを気にしないなら、OCM3200CL16D-16GBNDがもっともOC耐性に期待できます。
ありがとうございます。
やっぱり今はRyzenで組みたいので3700Xにすることにします。
メモリのついてはすごく参考になりました!ありがとうございます。
忍者5を使って1.45Vで4.35GHzでチネベンチR20を完走できました!!
3873ptsでした
そこそこのあたり石をオーバークロックしてしっかり冷やせば3600Xに勝てますねw
1.45Vで常用する気にはなれませんがw
あまり役立つ情報というわけではありませんが…
コアクロックをベースクロックの3.6GHzに固定して極限まで低電圧化を試したところ、マザーボード(ASRock Fatal1ty B450 Gaming-ITX/ac)で設定できるコア電圧の最低値である0.9Vまで下げることができました。
CINEベンチR20のスコアは
・全自動→マルチ3269、シングル463
・コアクロック3.6GHz&コア電圧1.15V→マルチ3195、シングル414
・コアクロック3.6GHz&コア電圧0.9V→マルチ3204、シングル414
でした。
PCケースの関係で付属CPUクーラーを使っていますが、めちゃくちゃ静かになりました。消費電力は驚愕の40W前後です。ここまで下げられたのはCPUが当たりだったということでしょうか?
もはやRyzen 5 3600である必要がない気もしますが、参考までに…
追記なのですが、0.9VだとさすがにOCCTでエラーを吐きました。
0.95Vで一切エラー無しで完走しました。
B450 AORUS ELITEで1.44Vまで加えて4.35GHz、cinebenchR15で1720cbって当たり石ですよね?
友人が持ってるRyzenがこんな感じらしくて…羨ましい。
自作PC初心者です。
質問お願いします。
先日ryzen5 3600ではじめてPC作りました。
マザーボードはB450m steel legend
ケースはサイズ M1(ミニタワー)です。
CPUクーラーは虎徹 Mark IIです。ケースファンはシリウスループ×3です。
グリスは猫グリスです。
CPU温度ですが初期設定(auto)のままで室温30°以上で45~55°付近をうろちょろしています。
yacamochi さんはエンコードでを80°ですが私はcinebench R20で最高78°いきました。
ですので自分もyacamochi さんと一緒でクロック周波数を4.0 GHzに固定し、コア電圧を1.225 Vに調整したいのですがどうやればいいのかわかりません・・・
下手にいじると壊れてしまいそうで・・・
よろしければ詳しく教えていただきたいです。
あとCPUクーラー虎徹mkⅡだとちょっと役不足でしょうか?
常時回転数なども教えてくださると助かります。
よろしくお願いします。
素晴らしいレビューです!Ryzen 5 3600のコスパの良さがよく伝わりました。特にゲーム性能とマルチタスクに強い点が魅力ですね。これからのPCパーツ選びに参考にさせていただきます!