ASRock B450 Steel Legendをレビュー:B450マザーボードで最高の耐久性を目指す。

1万円台という低価格帯のマザーボードに、惜しむこと無くハイエンド級の部品「60Aチョークコイル」と「12Kコンデンサ」を投入し、B450マザーボードで最高の耐久性を目指す意欲作「B450 Steel Legend」が日本からデビュー。

発売から3ヶ月近く経過してしまったが、ようやく検証レビューが完了しました。

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ASRock B450 Steel Legendの仕様とスペック

ASRock / チップセット : AMD B450 / フォーム : ATX / ソケット : Socket AM4 / フェーズ数 : 6 / マルチGPU : CF対応
スペックB450 Steel Legend
ソケットSocket AM4第1~2世代AMD Ryzen CPU / 第1世代AMD Ryzen APU対応
チップセットAMD B450
フォームファクタATX30.5 cm x 24.4 cm
VRMフェーズ
  • 6フェーズ
  • PWMコントローラ「uP9505p」
特徴※メーカーの謳い文句
  • ASRock スーパーアロイ
  • ASRock スチール製スロット
  • ASRock フルカバー M.2 ヒートシンク
  • ASRock Ultra M.2
  • ASRock Ultra USB Power
  • ASRock 完全スパイク保護
  • ASRock ライブ更新と APP ショップ
IOパネル(リアパネル)
映像出力
  • HDMI 1.4(4096×2160 @30Hz)
  • DisplayPort 1.2(4096×2304 @60Hz)
  • HDMIとDPは「HDCP 2.2」と「4K Ultra HD再生」に対応
USBポート
  • x2 USB 2.0
  • x4 USB 3.1 Gen1
  • x1 USB 3.1 Gen2 Type-A
  • x1 USB 3.1 Gen2 Type-C
通信ポート
  • 1GBps LAN(Realtek RTL8111H
音声出力
  • x5 3.5mmプラグ
  • x1 デジタル出力
  • 7.1ch対応サウンドチップ「Realtek ALC892」搭載
レガシー端子PS/2
その他
PCI Express 3.0レーン
PCIe x16x1Ryzen CPUならx16 / Ryzen APUならx8 / Athlonはx4
PCIe x8
PCIe x4x1Ryzen CPUならx4 / Ryzen APUならx4 / Athlonはx2
PCIe x1
PCI Express 2.0レーン
PCIe x1x4
マルチGPU
AMD CrossFire最大2枚
NVIDIA SLI
各種ポート & スロット
メモリスロット
  • DDR4 3533+(OC)
  • 最大4スロット(最大64 GBまで)
M.2スロット
  • x1 Ultra M.2 Type 2280(PCIe 3.0 x4 or PCIe 3.0 x2)
  • x1 Ultra M.2 Type 22110(SATA 3 or PCIe 3.0 x2)
SATAポート
  • x4 SATA 3.0(AMD B450)
  • x2 SATA 3.0(ASMedia ASM1061)
USBヘッダ
  • x1 USB 3.1 Gen1(AMD B450)
  • x2 USB 2.0(AMD B450)
ファンヘッダ
  • x1 CPUファン(4pin)
  • x1 CPU水冷ポンプ(4pin)
  • x3 ケースファン(4pin)
その他
  • x1 アドレッサブルLEDヘッダ(15Wまで)
  • x2 RGB LEDヘッダ(36Wまで)
  • x1 AMDファンLEDヘッダ(36Wまで)

「B450 Steel Legend」はPCパーツとしては非常に珍しく、日本発の新たなASRockマザーボードのブランドです。日本の自作PC市場は縮小しつつあるにもかかわらず、こうして日本ユーザーの意見を取り入れた製品が登場するのはとても稀。

ASRock製のベアボーン「DeskMini A300」が日本で飛ぶようにヒットしたことで日本市場のインパクトを見せつけたことや、ASRock日本法人のエキストリームマネージャー原口氏の高い企画力※のおかげで実現できたのは疑いようが無いと思います。

※「Steel Legend」ブランドは、ほぼほぼ「原口プロデュース製品」と言っていいです。

新ブランド「Steel Legend」の位置づけ

まず最初に新たなマザーボードブランドである「Steel Legend」のポジションについて解説しておきます。

グレード製品ブランド
超ハイエンドTaichi UltimatePhantom Gaming X
ハイエンドTaichiPhantom Gaming 9
Phantom Gaming 7
ミドルクラスExtreme4Gaming K4Phantom Gaming 6
Steel Legend NEW!Master SLIPhantom Gaming SLI
Phantom Gaming 4S
ローエンドPro4Phantom Gaming 4

2019年時点のASRockの製品ブランドを、グレード別に分類するなら上記の表の通りです。Phantom Gamingだけは1ブランドですべてのグレードを賄う位置づけですが、他のブランドは基本的に1グレード1ブランドです。

Steel Legendはミドルクラスに位置づけられる製品ブランドで、ExtremeブランドとPro4ブランドの間に位置します。Extremeほど機能性は多くないけど、Pro4より耐久性や堅牢性を高めたブランドになる。

「ASRock Super Alloy」で耐久性を強化

「ASRock Super Alloy」コンポーネント群
XXLアルミニウム合金製ヒートシンクVRMフェーズとチップセットを、アルミニウム製の大型ヒートシンクで覆い被して放熱性を向上。
プレミアム60Aパワーチョーク60Aの電流に対応した高性能なチョークを搭載し、CPUへの電力供給を安定化。
ニチコン製12Kブラックコンデンサ他社のハイエンドマザーボードより20%も寿命が長い12Kブラックコンデンサ。
I/O ArmorリアパネルのIO部品を静電気などから保護する。
マットブラックPCBブラック塗装されたプリント基板。耐久性への影響は特にない。
高密度ガラス繊維PCB湿気でマザーボードが短絡(ショート)しないように保護する役割。
2オンスの銅PCBPCB内部に2オンスの銅箔層(70 μm)を埋め込み、OC耐性と電力効率を高める。

ミドルクラスのマザーボードとしては、異質なレベルのハイエンドコンポーネントを使っています。上位ブランドTaichiなどでも採用されている12Kコンデンサの他、銅箔層のPCBを採用するなど、耐久性へのこだわりに抜かりがありません。

ただしExtremeブランドで採用されていたワンチップ化したMOSFETや、フェーズ数を倍増させる増幅ダブラーは搭載されていないため、オーバークロック向けというよりは「定格で安定運用向け」な仕様です。

「ASRock Polychrome Sync」で流行りの光り物に対応

B450 Steel Legendには

  • x1 アドレッサブルLEDヘッダ(15Wまで)
  • x2 RGB LEDヘッダ(36Wまで)
  • x1 AMDファンLEDヘッダ(36Wまで)

が用意されているため、自作PCで恐ろしいほど流行っている「光り物PC」を組むことが可能です。

IOパネルを覆っているシールド部分と、B450チップセットを冷却しているXXLアルミニウム製ヒートシンクにもRGB LEDが仕込まれているので、光るパーツを別途用意しなくてもマザーボード単体でそこそこ光ります

付属ソフトウェアの「ASRock Polychrome Sync」を使えば、ヒートシンクRGB LEDやLEDヘッダに接続されたパーツ類の光り方を1680万色から設定でき、点灯パターンも複数用意されている。

1万円台という廉価なマザーボードでありながら、かなり充実のRGB LED機能が搭載されています。コスパ良く光るPCを組みたい人なら、少なくともNo.1候補にはなると思います。

ASRock B450 Steel Legendを開封レビュー

ASRock B450 Steel Legendを開封レビュー

Steel LegendはExtremeとPro4の中間を狙う、ややライト層向けなマザーボードなのでカジュアルな印象のパッケージングに仕上がっています(ASRockの割にはアッサリした感じです)

ASRock B450 Steel Legendを開封レビュー

パッケージはスライドして引っ張り出す方式です。ピッタリ詰まっているので上下に振って押し出します。

ASRock B450 Steel Legendを開封レビュー

内箱は下の方からめくるようにして開封。

ASRock B450 Steel Legendの付属品

上段に付属品、下段にB450 Steel Legend本体が入っています。

付属品をチェック

ASRock B450 Steel Legendの付属品
  • ユーザーマニュアル
  • ドライバディスク
  • ポストカード
  • M.2ソケット用ネジ x2
  • M.2 22110用ナット
  • SATAケーブル(フラットタイプ) x2
  • インターフェイス用パネル

基本的な付属品が揃っていました。SATAケーブルは2本入っているので、SSDやHDDを最大で2台まで付属品だけで組むことが可能です。

M.2スロットにM.2 SSDを固定するためのネジは2個しか無いので紛失しないように注意したい。付属のナットは下段のM.2スロットを22110に対応させるためのモノなので、普通のM.2 SSD※を使うなら出番はありません。

※コンシューマ向けのほとんどのM.2 SSDは「M.2 2280」で、エンタープライズ向けでは「M.2 22110」という非常に横長い規格が使用される傾向。

ASRock B450 Steel Legendの付属品

ユーザーマニュアルは日本語に訳すとニュアンスがおかしくなる文章を除き、ほとんど日本語に訳されています。CPUの取り付け、メモリの挿し方など、PCの組み方がほとんど図解されていた。

B450 Steel Legendの基板コンポーネントをチェック

では、B450 Steel Legend本体の基板コンポーネント(実装部品)を確認していく。

ASRock B450 Steel Legendのコンポーネント(部品)をチェック

本体は静電気保護袋でしっかり梱包されていました。

ASRock B450 Steel Legendのコンポーネント(部品)をチェック

今までのASRock製品とは、また違ったスタイリッシュさのあるデザインです。アーバンカモフラージュ柄のPCBに、ホワイト色のXXLアルミニウム製ヒートシンクが目を惹いていきますね。

ASRock B450 Steel Legendのコンポーネント(部品)をチェック

CPUソケットは「Socket AM4」です。第1~2世代のAMD Ryzen CPUと、第1世代のRyzen APUに対応しています。BIOSアップデートで第3世代のAMD Ryzenにも対応する予定。

ASRock B450 Steel Legendのコンポーネント(部品)をチェック

CPU用の電源コネクタは標準的な「8 pin」仕様。使っているコネクタの種類にもよりますが、8 pinで少なくとも500 W強(576 Wくらい)は給電できる性能があるので、Ryzen 7 2700Xも余裕に動かせます。

ちなみにASRock公式によれば、ASRock製品の8 pinは1000 Wくらいの給電性能があるそうなので、理論上は極冷オーバークロックにすら耐えられるだけのCPUコネクタです。

実際、BIOSから最大2.5 Vまでコア電圧を昇圧できるため、明らかに極冷オーバークロックに耐える想定がされています(※競技者向けの設定だから一般人が2.5 Vを設定するのはNG)

ASRock B450 Steel Legendのコンポーネント(部品)をチェック

メモリスロットは4本。最大で64 GBのメモリ容量に対応します。

対応しているメモリクロックは、第2世代AMD Ryzen CPUの場合で「DDR4-3533」まで。第1世代AMD Ryzen CPUとAPUなら最大で「DDR4-3466」のメモリクロックに対応している。

B450チップセットを搭載するマザーボードとしては、今のところ最も対応クロックが高い。それを裏付けるかのように、メモリスロットの周辺にはニチコン12Kコンデンサやチョークが実装されています。

対応しているだけというだけで、実際に最大クロックで動作するかどうかは使用するメモリにも依存する。
ASRock B450 Steel Legendのコンポーネント(部品)をチェック

PCI Expressスロットは全6スロット。

  1. PCI Express 3.0 x16
  2. PCI Express 2.0 x1
  3. PCI Express 2.0 x1
  4. PCI Express 3.0 x4
  5. PCI Express 2.0 x1
  6. PCI Express 2.0 x1

x16スロットはスチール製の頑丈なカバーで保護されていて、グラボの垂れ下がり防止(耐荷重強化)や信号の安定性を強化する効果があります。

なお、注意点はPCI Express 3.0のレーンは固定ということ。上のスロットは16レーン固定で、下のスロットは4レーン固定なので、NVIDIA SLIはできません(B450チップセットの仕様です)

ASRock B450 Steel Legendのコンポーネント(部品)をチェック

CPUソケットの直下に位置するM.2スロットには、アルミニウム製のヒートシンクが取り付け済み。付属ヒートシンクの冷却性能については、後ほど実際に検証します。

「Ultra M.2」というASRock独自の仕様になっているため、普通のNVMe SSD(PCIe 3.0 x4接続)と、最近増えてきたちょっと速めのNVMe SSD(PCIe 3.0 x2接続)のSSDにも対応する。

ASRock B450 Steel Legendのコンポーネント(部品)をチェック

下段のM.2スロットは最大でM.2 22110サイズに対応する、横長いスロットになっています。こちらも「Ultra M.2」ですが、対応しているのはM.2 SATAとNVMe SSD(PCIe 3.0 x2)です。

なお、こちらのM.2スロットにはヒートシンクは付属せず、上段にあった付属ヒートシンクを取り付けることも出来ないので注意。

ASRock B450 Steel Legendのコンポーネント(部品)をチェック

SATAポートは全部で6個あります。内4個がB450チップセット経由、残りの2個がASRockが独自に実装したASMedia ASM1061チップ経由で帯域が提供されています。

「VRMフェーズ回路」をチェック

ASRock B450 Steel Legendのコンポーネント(部品)をチェック

CPUソケット周辺に実装されているホワイト塗装の巨大ヒートシンク(XXLアルミニウム製ヒートシンク)によって、その下に隠されているVRMフェーズ回路の熱を効率よく処理できる。

しかしこれでは実装部品を確認できないので、ヒートシンクを取り外してチェックしていく。

ASRock B450 Steel Legendのコンポーネント(部品)をチェック

ヒートシンクはマザーボードの裏側からネジを外すだけで、簡単に取り外し可能。XXLアルミニウム製ヒートシンクはしっかりと重さがあり、ザラザラした手触りでよく冷えそうです。

ASRock B450 Steel LegendのVRMフェーズ回路

VRMフェーズは全部で6本

MOSFETはワンチップ化せず4つのICチップで実装され、この価格帯にマザーボードとしてあまりにも豪華な「プレミアム60Aパワーチョーク」と「ニチコン製12Kブラックコンデンサ」で固めてありました。

Steel Legendより1つ下のPro4ブランドでは、コンデンサが「5Kコンデンサ」になっているため、理論上の期待寿命は約2.5倍にもなる(…強い)低価格ながら抜群の堅牢性を目指す設計なのがよく分かります。

フェーズ数だけで見ると少ない印象を受けますが、実装コンポーネントをTaicihiブランドでも採用されているようなハイエンド品で揃えることでフェーズ1つあたりの「質」を高めているのです。

VRMフェーズの数を減らすメリットもある。部品を減らせば故障率を下げられ、部品が少ないことでエアフローによる冷却がしやすくなる。
ASRock B450 Steel LegendのVRMフェーズ回路

VRMフェーズたちを制御する、PWMコントローラはuPI Semiconductor製の「uP9505p」を搭載

AMDのCPU向けに作られた(元はSocket FM2+用に開発された)PWMコントローラで、対応フェーズは最大で「4 + 2」となっている。B450 Steel Legendには合計6本のフェーズが実装されています。

よってCPU向けのフェーズを4本、メモリ向けにフェーズを2本という構成になっていると分かる。

ASRock B450 Steel LegendのVRMフェーズ回路

一応、VRMフェーズ回路の裏面をチェックしてみると、フェーズ数を2倍に増やす「フェーズダブラー」らしきチップは実装されていませんでした。B450 Steel Legendのフェーズ数は間違いなく6(4 + 2)本です。

他のコンポーネントもチェック

ASRock B450 Steel Legendのコンポーネント(部品)をチェック

オーディオチップは「Realtek ALC892」を搭載し、そのすぐ横にファインゴールドオーディオコンデンサ(ニチコン製)を4つ設置することでノイズを低減する。

ASRock B450 Steel Legendのコンポーネント(部品)をチェック

PCIe 3.0 x16スロットのすぐ横に装備されているXXLアルミニウム製ヒートシンク。RGB LEDに対応しているので「飾り」にも見えますが、

ASRock B450 Steel Legendのコンポーネント(部品)をチェック

ヒートシンクを取り外すと「AMD B450」チップセットが実装されています。

B450 Steel Legendの性能を検証

ここまでB450 Steel Legendの実装コンポーネントをチェックしてきた。VRMフェーズ回路は6本(CPU向けに4本)と少なめですが、果たしてRyzen 7 2700Xを安定して動かすことができるのかどうか。

オーバークロックを行い、動画エンコードで負荷を掛けながら、動作の安定性やVRMフェーズ回路の発熱を検証してみよう。

テスト環境と検証方法

テストスペック
テスト環境
CPURyzen 7 2700X8コア16スレッドのハイエンドCPU
冷却風魔弐120mmデュアルファン搭載の中型空冷
グラボGTX 1050 TiPalit製の安価なボード
メモリDDR4-3600 8GB x2G.Skill SniperX(SK Hynix C-dieチップ)
マザーボードASRock B450 Steel Legend本レビューの主役
SSDSamsung 860 EVO M.2 500GBシステムストレージ
Micron 1100 2TBアプリ用ストレージ
電源ユニットToughpower GRAND 750W80+ Gold認証 / 750W
OSWindows 10 Pro 64bitバージョンは「1809」

検証にはAMD Ryzen用に組み上げた「ちもろぐ専用ベンチ機 ver.Ryzen」を使います。

テスト方法はオーバークロックの安定性と上限、メモリオーバークロックの実用上の上限値などを確かめるほか、VRMフェーズ回路やM.2ヒートシンクの冷却性能もチェックしていく。

「Ryzen 7 2700X」をオーバークロック

BIOSから電圧モードを「Fixed Mode」に、電圧レギュレーション設定を「Level 1」にし、クロック倍率とコア電圧を調整しながらオーバークロックの限界を探っていきました。

ASRock B450 Steel Legendのオーバークロック性能
クロックコア電圧最大温度平均温度エンコード速度CR15
4.00 GHz1.200 V65℃61.3℃139.5 fps1773 cb
4.10 GHz1.281 V78℃67.5℃142.9 fps1822 cb
4.15 GHz1.381 V83℃72.4℃138.2 fps1829 cb
4.20 GHz1.400 V

結果は4.15 GHzまででした。4.20 GHzは1.4 Vでも全く安定しなかったので、空冷環境におけるOCの限界値は4.15 GHzです。そして4.15 GHzに対してコア電圧1.381 Vだと性能を出し切れていない。

4.10 GHzに対して1.281 Vなら、性能もしっかりと伸びているため実用上のオーバークロックは4.10 GHzが上限となりそうです。もちろん、CPUの個体差や冷却環境によっては、もっと伸びるかも知れません。

初心者もち
こんなものなのか~。ちょとがっかり。
自作歴25台のやかもち
B450 Steel Legendが、わずか1万円台の廉価なマザーボードであることを忘れてません?

B450 Steel Legendは常用オーバークロック向けの製品ではなく、定格運用で長期に渡って壊れないことに主眼をおいている製品なので、むしろ4.10 GHzまでマトモにオーバークロックできる性能は普通に凄いことです。

メモリクロックは意外とシビア

メモリクロック起動Cinebench R15動画エンコード
DDR4-3600BSOD
DDR4-3000BSOD
DDR4-2933PassPassPass
DDR4-2666PassPassPass
DDR4-2133PassPassPass
クロック周波数 : 4.0 GHz / コア電圧 : 1.281 V / VDDCR SoC : 1.0125 Vにて検証

BIOSからXMP Profileを読み込むだけで簡単にメモリのオーバークロックが可能ですが、DDR4-3000以上にすると途端に動作が不安定に。Windowsが起動すると、すぐにBSODを出して再起動してしまった。

その後、DDR4-3000を何とか通そうと「DRAM Calculator for Ryzen」を用いたタイミング設定やSOC電圧の調節も行ってみたり、1枚だけにするなどを試したが、やはりDDR4-3000になった途端に起動しませんでした。

今回使ったG.Skill SniperX(3600C19)はSK Hynix C-dieなので、仕様上の最大値であるDDR4-3533で動かすにはSamsung B-dieチップ搭載のハイエンドDDR4メモリが必要なのかもしれない。

VRMフェーズ回路の発熱(温度)

VRMフェーズの発熱※4.0 GHz @1.200 V
ASRock B450 Steel LegendのVRMフェーズの発熱(温度)ASRock B450 Steel LegendのVRMフェーズの発熱(温度)ASRock B450 Steel LegendのVRMフェーズの発熱(温度)

クロック周波数が4.0 GHz(コア電圧は1.200 V)の状態で動画エンコードを行うと、フェーズ周辺のコンデンサは最大で60℃程度。CPUフェーズ側のヒートシンクは52~55℃、メモリフェーズ側は35~38℃でした。

エアフローはCPU空冷ファンだけしか無い環境でこれだけ落ち着いた温度になったため、Ryzen 7 2700Xを4.0 GHzに固定して運用するならほとんど問題は無いと言えます。

ファンアーム(→サイズ社の弥七など)を用いてスポットクーラーを設置すれば、更に低い温度で運用することも可能です。

VRMフェーズの発熱※4.15 GHz @1.381 V
ASRock B450 Steel LegendのVRMフェーズの発熱(温度)ASRock B450 Steel LegendのVRMフェーズの発熱(温度)ASRock B450 Steel LegendのVRMフェーズの発熱(温度)

クロック周波数を4.15 GHz(コア電圧は1.381 V)まで引き上げて動画エンコードを実行すると、フェーズ周辺のコンデンサは最大81℃、CPU側ヒートシンクが70~74℃、メモリ側は49~52℃にまで上昇。

ザックリ20℃くらいはVRMフェーズの発熱が増えた。スポットクーラーを使えば70℃くらいに抑えられましたが、常用するにはちょっと温度が高いです。4.0 ~ 4.1 GHzが常用域ですね。

M.2ヒートシンクの冷却性能

ASRock B450 Steel LegendのM.2ヒートシンク

付属のM.2ヒートシンクの冷却性能をテストする。検証には発熱が激しい「Samsung 970 EVO Plus」を使い、Crystal Disk Mark 6で負荷を掛けて発熱させます。

ASRock B450 Steel LegendのM.2ヒートシンクの冷却性能

付属ヒートシンクの効果は抜群でした。ヒートシンク無しだと最大95℃に達したのに、ヒートシンクを装着すると最大58℃にまで抑えられた。温度差は37℃に達しています。

結論、B450 Steel Legendの付属ヒートシンクは、非常に実用的なM.2ヒートシンクです。別途ヒートシンクを用意する必要はまず無いですね。

まとめ「抜群の堅牢性とコスパを実現する逸品」

ASRock B450 Steel Legendのレビューまとめ

わずか1万円台の廉価なB450マザーボードでありながら、Taichiブランドで採用されているハイエンドなコンポーネントを実装することで、価格に見合わない高い堅牢性を実現しています。

「B450 Steel Legend」の微妙なとこ

  • メモリのオーバークロックは少々シビアな動作
  • 「B450」ゆえにPCIe 3.0のレーン分割は融通利かない
  • LANチップとオーディオチップは平均的

廉価帯ゆえに一部のコンポーネントはさすがにコストカットの影響を受けています。LANチップはRealtek製ですし、オーディオチップはごく標準的なALC892を搭載している。

チップセットがB450でPCIe 3.0レーンの分割が利かず、スロットごとに固定されている点も要注意です。たとえばグラボを下段のスロットに取り付ける、といった使い方はできません。

グラボは上段のスロットに取り付け、下段スロットはPCIe SSDやキャプチャボードを取り付けることになります。

あと地味に気になったのがメモリのオーバークロックが意外とシビアだったこと。SK Hynix C-dieチップは確かにそこまで高品質ではないかもしれないが、ASRock X470 Master SLIでは最大3600 MHzまでアッサリ通っています。

ただしASRock製品はBIOSの更新でこうした問題が解決されることが多いので、メモリのオーバークロックについては今後の新バージョンBIOSに期待です。

「B450 Steel Legend」の良いところ

  • 高品質な6(4 + 2)フェーズ仕様
  • Ryzen 7 2700Xを4.15 GHzまでOC可能
  • 放熱性に優れたXXLアルミニウム製ヒートシンク
  • とても実用的なM.2ヒートシンク
  • そこそこ抑えられているVRMフェーズの発熱
  • 廉価マザーボードにしては豊富なRGB LED機能
  • 直感的で扱いやすいUEFI(BIOS)設定画面
  • 抜群のコストパフォーマンス

とにかく安定性と耐久性に極振りした設計と、B450マザーボードとしては圧倒的なコストパフォーマンスが大きな強みです。

CPU向けのVRMフェーズはたったの4フェーズしか無いのに、Ryzen 7 2700Xを最大4.15 GHzまでオーバークロックできるし、実用上は4.10 GHzで常用も狙えるほどの堅牢性が凄い。

1万円でハイエンド部品を搭載したマザーボードが手に入るだけでもコスパは相当に優秀なのに、RGB LED機能はそこそこ豊富で、発熱の激しいNVMe SSDもしっかり抑え込む付属M.2ヒートシンクなど。

堅牢性だけでなく、自作PCの流行りをきちんと抑えているのも大きなメリット(光り物PCは好みが分かれるところですが、売上的にはRGB機能は無視できないレベルだそうです)

まとめると、「B450 Steel Legend」は耐久性を重視しつつ、自作ユーザーのツボをしっかり抑え切っているバランスに優れたB450マザーボードです。そしてコストパフォーマンスもとんでもなく優秀。

  • 「AMD Ryzenでコスパ良く頑丈なPCを組みたい」
  • 「低予算だけど軽いオーバークロックをしてみたい」
  • 「ARGBファンやRGB LEDストリップで光らせたい」

以上に該当するユーザーなら、B450 Steel Legendは非常におすすめしやすいマザーボードです。安くて頑丈なので自作PC初心者にもオススメできます。

ASRock / チップセット : AMD B450 / フォーム : ATX / ソケット : Socket AM4 / フェーズ数 : 6 / マルチGPU : CF対応
AMD / コア : 8 / スレッド : 16 / ソケット : Socket AM4 / チップセット : AMD 300 or 400

以上「ASRock B450 Steel Legendをレビュー:B450マザーボードで最高の耐久性を目指す。」でした。


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7 件のコメント

  • このマザーボードを使ってる者です。p.2.1.0にアップデートしたらAthlon 200GEのOCができなくなりました…ネットで探しても情報が見つからなかったので、どうなのか教えて欲しいです。

  • p.2.10にアップデートしたらAthlon 200geのOCができなくなりました…どうすればいいのか教えて欲しいです。よろしくお願いします。

  • 3600XとGTX1660Tiと一緒に買えば最高の組み合わせになりますねこれ
    メモリも安いしzen2登場まで待ちきれない

  • ZEN2とうとう来たね。3900X買おうと思うんだけど3700Xヤバくね?XついてTDP65ᴡ周波数もらくらく4GHzオーバー…その代わり3800X酷くない?個人的に3800X捨てて3900᙭と3700᙭の売り上げ伸ばそうとしてるとしか思えない。RX5000も気になるし夜しか寝れねぇ…ワイは金欠だからRadeon買えないしレビュー楽しみにしてるね。(圧力)

  • ヒートシンク外してチップセット確認する所
    AMB B450と誤表記になってますよ〜

    それよりZEN2発表されて嬉しい今日この頃
    3600買おうかな〜

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