ゲーム実況やTwitch配信といえば「OBS」が有名なソフト。しかし、OBSを使えば誰でもリアルタイム配信ができるようになったものの、意外とPCスペックの要求が高いようです。
本記事ではどれくらいのCPUならOBS配信が安定するのか、実際に検証してみた。
配信ソフト「OBS」を使って検証
本記事は、巷にあふれる「4コアのCPUがあれば十分…なはず。」「少なくともCore i5は欲しい。」といった、あやふやな印象論で解説するのではなく。実際にいろいろなCPUを使って「検証」「実験」をして確かめる。
パソコンの推奨スペックは、印象論ではなく「実測」されたデータこそが重要。まずは、どのようにして配信にオススメなCPUを検証するのか。その方法についてカンタンに解説していく。
OBS配信の設定
OBSの配信設定から紹介。
「出力」はこの通り。
- レート制御:CBR(固定ビットレート)
- ビットレート:10000
- バッファサイズ:10000
- プリセット:medium / fast
CPUに掛かる負担は、ほぼ9割プリセット次第で決まる。placebo(激重)からultrafast(超低)まで10段階あって、今回は中間に位置するmediumと、もう少し軽いfastで検証することにした。
mediumより1段階重たいslowも検証したが、目視でわかるほどの劇的な画質向上を確認できなかったのでパス。mediumとfastの2種類だけで実験を進める。
配信の安定性を確認するため、同時に「録画」も行う。設定は録画フォーマットに「mp4」を指定するくらいで、他はすべて初期設定のままにした。
映像の設定は初期設定のままです。
他の設定についても、初期設定のままにした。
「何」を検証するのか
次に、何を検証すれば「配信にオススメなCPU」が分かるのかについて説明。カンタンに言ってしまえば、配信された映像がドロップフレーム(コマ落ち)せず、スムーズに配信されているかどうかを重視する。
だから配信と録画を同時に行います。OBSの録画は、配信された(=リアルタイムにエンコードされた)映像を録画しているので、それを確認することでCPU性能の過不足が分かります。
録画された映像が…
- コマ落ちだらけで見てられない:CPU性能が足りていない
- スムーズで落ち着いて見られる:CPU性能は足りている
という感じで判断できる。本当はドロップフレームの割合を数えて、配信前と配信後のフレーム数の「差分」で解説したかったが、ドロップフレームの数え方が分からなかったので断念。
しかし、酷いコマ落ちは誰の目から見ても一発で「これはヒドイな、見れたもんじゃない。」と分かるので、判断方法としては十分かな…と考えています。
Twitchの画面で「スキップされたフレーム数」を確認できるが、全く使い物にならなかった。次にOBS画面に表示される「ドロップしたフレーム」も確認したが、コマ落ちしてても「0」と表示されてしまう。
どうやらOBSのドロップフレームはネットワークの設定に問題がある場合のみ機能して、性能不足が原因のドロップフレームは計測できないようです。
ちなみに、録画した動画をAviutlに入れても、録画自体は60fpsで記録されているのでコマ落ちしていてもフレーム数は同じ。というわけで、ドロップフレームの数え方が分からない。
CPU別に、配信性能を比較検証
検証に使ったPCスペック
OBSの検証を行ったPCスペック | ||||
---|---|---|---|---|
マシン | ちもろぐベンチ機 | 自作Ryzen機 | GALLERIA VZ-X | GALLERIA TRZ |
CPU | Core i7 8086K | Ryzen 7 2700X | Core i9 7980XE | Ryzen TR 2990WX |
プリセット | 6 / 12 @4.3GHz | 8 / 16 @4.0GHz | 18 / 36 @3.4GHz | 準備中… |
6 / 6 @3.9GHz | 6 / 12 @4.0GHz | 16 / 32 @3.6GHz | – | |
– | 14 / 28 @3.6GHz | – | ||
– | 12 / 24 @3.8GHz | – | ||
– | 10 / 20 @4.0GHz | – | ||
– | 8 / 16 @4.0GHz | – | ||
冷却 | NZXT X62 | H7 Quad Lumi | 静音パックまんぞくコース | |
※280mm簡易水冷 | ※120mm中型空冷ファン | |||
グラボ | GTX 1080 Ti 11GB | GTX 1080 Ti 11GB | ||
メモリ | DDR4-2666 8GB x2 | DDR4-2666 16GB x4 | DDR4-2666 16GB x2 | |
SSD | Samsung 860 EVO 250GB | (略)860 EVO 500GB | (略)SM961 500GB | 準備中… |
電源 | 750W Gold | 800W Gold | 準備中… | |
OS | Windows 10 Pro 64bit |
以上の通りです。グラフィックボードはGTX 1080 Tiで固定し、CPU別にOBSの配信の安定性がどれくらい変化するかを比較していく。
プリセット「Fast」の場合
OBS配信 & 録画 / 1920×1080 / Fast設定
配信なし(i7 8700)Intel CoreAMD Ryzen
配信と録画を行っている時のフレームレートは、平常時と比較すると大幅に落ち込む。つまり、実際に必要なグラボよりはるかに余裕のあるグラボで無ければ、ゲーム自体が安定しないということです。
そして、このフレームレートの落ち込みはCPUがエンコードをしっかりと処理しているほど悪化することも分かった。i5 8500だけフレームレートが高いが、配信映像は最悪です。
つまり、ロクに配信をこなせず、CPUの性能をエンコードに割り振れていないために、ゲーム自体のフレームレートが高くなってしまう。決してCore i5が優秀というわけではない。
それにしても個人的に驚きな結果は、AMD Ryzenの成績が想像していたのと全く違うということ。元々ゲーミング性能が低い影響もあるが、ここまで悪化してしまうとは。
次にドロップフレームを確認してみよう。i5 8500(6 / 6)、i7 8700(6 / 12)、i7 7820X(8 / 16)、i9 7900X(10 / 20)の比較動画です。6コアはボロボロで、8コアから安定し始める。
10コアのi9 7900Xになると、途端に目視でわかるほどのドロップフレーム(コマ落ち)がなくなっています。
次はi9 7920X(12 / 24)、i9 7940X(14 / 28)、i9 7960X(16 / 32)、i9 7980XE(18 / 36)の比較動画。どれも非常に安定しており、体感でわかるほどの性能差は無い。
最後にスペック上は同じ、Ryzen 5 2600X(6 / 12)、Ryzen 7 2700X(8 / 16)も確認。見ての通り、意外とRyzenは苦戦している。同じ8コアでもi7 7820Xの方がずっと安定しています。
プリセット「Medium」の場合
OBS配信 & 録画 / 1920×1080 / Medium設定
配信なし(i7 8700)Intel CoreAMD Ryzen
一段重たい「Medium」ではこの通り。i5 8500とi7 8700のフレームレートは更に上昇していますが、要するにそれだけエンコードが厳しくなってきたということ。
逆に8コアのi7 7820Xは9%ほどフレームレートが低下しており、エンコードの負荷が増えてきたことが分かる。10コア以上でもフレームレートは低下したが、2~6%に留まっています。
そして8コアのR7 2700XのフレームレートがFast設定の時より向上してしまっている。ということは、Ryzen 7はMedium設定になるとマトモに仕事をこなせない可能性が濃厚。
配信映像の比較はこちら。i5 8500(6 / 6)、i7 8700(6 / 12)、i7 7820X(8 / 16)、i9 7900X(10 / 20)です。6コアは全滅で、8コアですらMedium設定の配信は非常に厳しい様子が伺える。
次はi9 7920X(12 / 24)、i9 7940X(14 / 28)、i9 7960X(16 / 32)、i9 7980XE(18 / 36)の比較動画。やはり10コア以上の世界は安定ですね。リアルタイムエンコードを難なくこなして魅せた。
Ryzenの様子はこの通り。直感的には8コアのRyzen 7が善戦しそうなのに、実際の結果は6コアのCore i7の方が安定しているという驚きの結果。
追記:プリセット「VeryFast」の場合
fastやmediumと比較すると、細かなブロックノイズが大量発生して非常に粗い映像になってしまうが、低スペックでもOBS配信が出来るのかを「veryfast」設定で検証しました。
OBS配信 & 録画 / 1920×1080 / VeryFast設定
配信なし(i7 8700)Intel CoreAMD Ryzen
平均フレームレートの変化はこの通り。i5 8500のフレームレートがちゃんと低下しており、エンコードの仕事をしっかりとこなせていることが分かります。実際に録画された配信映像も確認してみよう。
i5 8500(6 / 6)は、fastより大幅に改善されたが、それでもコマ落ちは連発しており非常に見づらい。i7 8700(6 / 12)とR5 2600X(6 / 12)はかなり安定した映像になり、見やすくなった。
結論として、OBS配信はコア数だけでなくスレッド数も意外と重要ということ。同じ6コアのCPUでも、スレッド数の違いでここまで配信の安定性が変わってしまう。
設定でどれくらい負荷とfpsは変化するのか
OBS配信 & 録画 / 1920×1080 / Core i9 7980XEで比較
プリセットを「Slow」にして配信を行うと、フレームレートは更に落ち込んだ。それでもi9 7980XEは安定した配信映像を届けてくれるが、Mediumと比較してかなり重たい割には、そこまでキレイにならない。
よって、実用性を考えれば画質重視であっても、Medium設定に抑えたほうが良いと思います。
4K画質でOBS配信は出来るのか
Core i9 7980XE(18コア)を使って試したところ、Medium設定だとコマ落ちが連発して全然ダメでした。Fast設定にするとかなり改善されますが、それでもブロックノイズが目立っており見づらい。
ゲーム自体のフレームレートもカツカツの状況なので、GTX 1080 Tiを2枚挿し(2-way SLI)にするなど、グラフィック性能も相当に底上げしなければ安定動作は厳しいですね。
まとめ:リアルタイム配信は「重たい」
CPU別の配信性能まとめ | |||
---|---|---|---|
プリセット | VeryFast | Fast | Medium |
i9 7980XE | 未検証 | fpsがやや低下 | fpsがやや低下 |
i9 7960X | 極めて安定 | 極めて安定 | |
i9 7940X | |||
i9 7920X | 非常にスムーズ | かなり安定する | |
i9 7900X | かなりスムーズ | ||
i7 7820X | 粗はあるが十分 | カクつきが目立つ | |
R7 2700X | かなりスムーズ | カクカクな映像 | 見るに堪えない |
i7 8700 | カクつきが目立つ | ||
R5 2600X | 見るに堪えない | 見るに堪えない | |
i5 8500 | カクカクな映像 |
かなりノイズが目立つ「veryfast」設定なら、6コアのCPUでも割りとスムーズに配信できた。しかし、i5 8500はコマ落ちが目立つカクカク映像だったので、最低でもRyzen 5 2600Xやi7 8700が必要でしょう。
次に、そこそこ美しい映像になる「fast」設定。ここから一気にOBS配信は重たくなり、6コアCPUの出番はなくなる。少なくとも8コアCPUが必要で、可能であれば10コア以上のCPUが欲しくなる。
そして実用上もっとも綺麗な「medium」設定。次元の違う重たさで、8コアCPUでも苦戦する。最低でも10コアCPUが必要で、予算に余裕があるなら14~16コアCPUも選択肢に入ります。
ゲーム実況配信におすすめなCPUをまとめ
ここまでの検証で、OBSを使ってTwitchなどに配信 & 録画をするのに必要なCPU性能が、おおむね解明できた。ザックリと以下の表にまとめておく。
ゲーム実況配信におすすめなCPU | |||
---|---|---|---|
プリセット / 志向 | コスパ重視 | 安定性重視 | トップクラス |
VeryFast | Ryzen 5 2600X | i7 8700 | i7 8700K |
Fast | i7 7820X | i9 7900X | i9 7960X |
Medium | i9 7900X | i9 7940X |
「志向」に合わせて選べばOK。
- コスパ重視:多少はコマ落ちしても良いから、予算を取りたい人に
- 安定性重視:なるべくコマ落ちを避けたい人向け
- トップクラス:予算度外視で実用上の最高性能を求める人へ
万人におすすめなのは「安定性重視」です。
なお、今回の検証で得られた非常に重要な事実は「OBSとRyzenの相性は悪い。」ということ。Ryzen 7 2700Xは4万円を切る価格の8コアCPUなので期待していたが…まさかi7 8700と同等の配信性能だったとは。
Ryzenは常に最適化不足に悩まされているが、まだまだ最適化の溝が埋まるのに時間は掛かりそうです。Core i7とRyzen 7では、歴史の長さが5倍以上も違いますから、仕方がない気もするが。
安価にveryfast配信するなら「Ryzen 5 2600X」
全コアクロック:4.0 ~ 4.2GHz | コア数:6 / 12 | ソケット:Socket AM4 | 消費電力:95W前後 | OC:可能 | 付属クーラー:Wraith Spire 95W | 価格目安:26000円前後 |
とにかくコストパフォーマンス重視で、安価にOBS配信をしたいと考えているなら、6コア12スレッドを備えて26000円前後で買える「Ryzen 5 2600X」がおすすめ。
ゲーミング性能自体はi7 8700に劣ってしまうのが最大の欠点ですが、安価にveryfast配信を安定させたいなら十分に選択肢になる。ただし、AdobeソフトやAviutlとの最適化がイマイチな点は要注意かも。
配信と録画をするだけなら十分なパワーがあるが、例えばAdobe Premiereでエンコードをするとか、Aviutlでレイヤーを何層も重ねてガッツリ編集。という使い方ならCore i7が向いている。
単に配信と録画をしたい人向けです。
G-Master Spear X470A | 筆者カスタマイズ |
---|---|
CPU | Ryzen 5 2600X |
冷却 | Noctua NH-U12S |
※高品質な120mm中型空冷 | |
マザーボード | MSI X470 GAMING PLUS |
メモリ | DDR4-2666 8GB x2 |
グラフィックボード | GTX 1080 Ti Gaming X |
SSD | Crucial MX500 1TB |
HDD | なし |
※セルフ増設の方が安い | |
光学ドライブ | ASUS製DVDドライブ |
電源 | Antec Neo ECO NE650 GOLD(80+ Gold認証) |
OS | Windows 10 Home 64bit |
Fast設定で配信するとフレームレートはガクッと落ち込むため、グラボは余裕を持ってGTX 1080以上を。筆者から見ておすすめできるRyzen搭載BTOは「G-Master Spear X470A 」です。
残念ながらドスパラやG-tuneといった、大手BTOでは「Ryzen 5 + GTX 1080 Ti」という組み合わせのマシンを取り扱っていないので、BTOで買う場合はサイコムさんがとても有力。
配信性能とゲーミング性能の両立「Core i7 8700」
全コアクロック:4.30GHz | コア数:6 / 12 | ソケット:LGA 1151 v2 | 消費電力:155W前後 | OC:不可 | 付属クーラー:PCG 2015C 65W | 価格目安:36000円前後 |
OBSを使ってフルHD(veryfast設定)配信をしたいが、ゲーミング性能もなるべく落としたくない。という人には、やはりCore i7 8700がオススメなCPU。
i7 8700とi7 8700Kのどちらが良いかは、単にオーバークロックしたいかどうかで選んでください。定格で使う分には、どちらも性能は同じです。よってオーバークロックしないならi7 8700で十分。
さて、i7 8700を使う時の注意点として、「CPUクーラーを別途用意すること」を挙げておく。実はCore i7はエンコードを実行すると、温度が非常に高くなる。
筆者は今回の検証で、大型の簡易水冷「NZXT X62」(280mmラジエーター)を使って冷やしているが、それでもCPU温度は70~80℃に達してしまう。付属クーラーでは90℃を超える可能性があります。
最大160Wの熱に対応できる「H7 Quad Lumi」を少なくともオススメしておく。120mmファンの中型空冷なので、標準的なPCケースなら問題なく搭載できるはず。
BTOでおすすめは、筆者が実際に検証済みの「GALLERIA ZZ」ですね。i7 8700K + GTX 1080 Tiなら、ひとまずフルHD & veryfast設定のリアルタイム配信は十分軽快に行える。
OBSのFast配信を安定させる「Core i7 7820X」
全コアクロック:4.0GHz | コア数:8 / 16 | ソケット:LGA 2066 | 消費電力:180W前後 | OC:可能 | 付属クーラー:なし | 価格目安:64000円前後 |
検証を行う前の筆者の予想では、ここにRyzen 7 2700Xが来るはずだったが、実際の結果を見て「i7 7820X」を入れることにした。同じ8コアCPUでも、構造の違いであそこまで結果が変わるとは。驚きです。
というわけで、OBSのFast設定でリアルタイム配信をするなら、少なくとも8コア16スレッドの「i7 7820X」が必要になった。「高いな…」と感じたら、Fast配信を妥協するかどうかを考えたほうが良いかもしれません。
Medium設定で配信するなら「Core i9 7900X」
全コアクロック:4.0GHz | コア数:10 / 20 | ソケット:LGA 2066 | 消費電力:230W前後 | OC:可能 | 付属クーラー:なし | 価格目安:105000円前後 |
非常に負荷が重たい「medium」設定でリアルタイム配信をするなら、10コア搭載でゲーミング性能も優秀な「Core i9 7900X」が適任。安定性を求めるなら14コアの「i9 7940X」も良いが、値段はぶっ飛んでる。
実用上はi9 7900Xで十分だと感じたので、予算がよほど潤沢な人でもない限りはi9 7900Xで良いでしょう。Core i9で自作する場合は、筆者のガイド記事を参考に。
Aqua-Master X299 | 筆者カスタマイズ |
---|---|
CPU | Core i9 7900X |
冷却 | Corsair H100i V2 |
※240mm簡易水冷ユニット | |
マザーボード | ASRock Fatal1ty X299 Gaming K6 |
メモリ | DDR4-2666 8GB x4 |
グラフィックボード | GTX 1080 Ti Gaming X |
SSD | Crucial MX500 1TB |
HDD | なし |
※セルフ増設の方が安い | |
光学ドライブ | ASUS製DVDドライブ |
電源 | Corsair HX850i(80+ Platinum認証) |
OS | Windows 10 Home 64bit |
BTOでおすすめは、またもやサイコム。「Core i9 7900X + GTX 1080 Ti」という構成は、Aqua-Master X299くらいしか無いので。
フルHD以上の画質で配信…なら「Core i9 7960X」
全コアクロック:3.6GHz | コア数:16 / 32 | ソケット:LGA 2066 | 消費電力:275W前後 | OC:可能 | 付属クーラー:なし | 価格目安:181000円前後 |
最後に紹介するのは…16コア32スレッドを持つ、いわゆるエンスージアスト向けCPUのひとつ「i9 7960X」です。フルHDでmedium配信をする程度なら、明らかにオーバースペックなCPU。
だが、フルHDを超えるWQHDや4K画質で配信したいと考えているなら、十分選択肢になる。ただし、16コアあっても4Kのmedium配信はコマ落ちの連発だったので、fastかveryfast配信が現実的。
最後に:今回の検証で得られた知見
というわけで、検証に基いて配信に必要なCPUが判明したと思う。特にRyzenが「高品質なリアルタイム配信でコマ落ちが出やすい」という発見は、個人的にもかなり有意義な発見です。
海外の大手サイトでも、たびたびRyzenの配信性能は高く評価されていたし、国内のメディアでもおおむね配信に最適なCPUとして扱われていた。しかしその実態は「veryfast配信や、720p画質の配信には最適」というものが分かった。
決してfastやmedium品質で、しかも1080p画質で安定した配信ができるとは謳っていない…ということ。結論として、veryfast配信ならRyzenでOKですが、高品質配信はCore i7やi9から選ぼう。
以上「ゲーム実況やTwitch配信におすすめなCPUを徹底検証」でした。
追記 : 画質は少し粗いけど、安く配信する方法
「Core i9とか、高すぎて買えません。」と思った人向けに、グラボを使ってOBS配信する方法でどこまで安定した配信ができるのか検証しました。
結論として、画質は若干悪いものの…Core i9を買うよりずっと安いので、コスパ重視で配信PCを組むつもりなら必読の内容。
今回の記事ではOBSのリアルタイム配信(=エンコード)について検証したことになるが、普通の動画エンコードとは性質が違う。
エンコードに最適なCPUについても、筆者がソフト別(AviutlやPremiere Proなど)に検証を重ねているので、興味のある方はついでに読むと良いかも。
マルチ処理関連の記事はタスマネの画面を一緒に上げてくださると有難いです
場合によっては[関係の設定]>[プロセッサの関係]でパフォーマンスが改善させることが出来ると分かるかもしれませんし
今回の検証、逆を言えば
「そもそもメインストリーム向けCPUでの高画質配信自体現実的でない」
って事ですよね…………
つまるところパンピーが手を出せる範囲で考えるなら事実上Core i7 8700(K)、Ryzen5 2600(X)、Ryzen7 2700(X)の3択って事になりますかね
VeryFastの画質よりQSVの方が断然キレイなので、QSVが使えるGPU内蔵タイプCore iも実質候補に入りますね。
Ryzenならx264オプションに『asm=AVX』を指定してAVX2を無効にすると、本当に僅かですがfpsが稼げるかもしれません
検証お疲れ様です
一応Ryzen5でもフルHD配信が出来ると言うのがかなり嬉しいですね
しかしRyzen系はFPSが60出てない点が気になりますね
xspirit使うとか、2PCした場合どうなんでしょうか。
色んな記事でお世話になっております。ストリーミングをしてみようと考えていて、色々と下調べをしている者です。
配信サイト、配信ソフトは現PCでテストして使いやすかったTwitch、そこの拡張機能に対応しているOBSを使おうと決めていて、機材もある程度は決まってはいるんですが、肝心の配信用の新PCをずーっと悩んでいました。
Ryzenは配信用のPCにオススメだという記事がネット上で散見されたので、これはRyzenが買いか?と6割近く購入を検討していました。ですがこの記事を見るとそういうわけではなさそうですね。
どういうゲームをするか、どういったクオリティで配信するかで選ぶCPUも変わってくるのでしょうが、とりあえずこの記事にある表を参考にして選んでみようと思います。CPUがある用途でどう動くかってのがわからない自分にとって、こういった指標はとても助かります。今回も参考になる記事ありがとうございました。これからも応援しております!
AMDとINTELの結果。他媒体での検証と真逆ですね。
ビットレートが高いのが原因なのかなぁ?
うーん
筆者から見て信頼性が高いと思っている、米国のToms Hardwareによる検証を見る限りでは、Core i5とRyzen 5の傾向は合っていると思います。
Core i7とRyzen 7では、Ryzenの方がドロップフレームを抑えられるが、平均フレームレートはCore i7に負ける傾向が強く、これもだいたい合っているかなぁ…と。
日本のメディアでもアスキーだかのレビューもおおよそこんな感じだった記憶があります
Ryzenにとってソフトウェアの最適化は最大の課題になっていますね、配信、ゲーム、クリエイティブ・・・様々な用途についてそうです。
今回検証に使用された黒い砂漠というゲームとRyzenの相性はCore i7等と比べてどうなのでしょう?
OBS使用時のフレームレート低下度合いを知りたいため「配信なし(2700X)」辺りの数値も追記願えませんでしょうか。
cpuの買い換えを考えています。
アホなので間違ってたら申し訳ないのですが、黒い砂漠のリマスター設定ってそこそこ重かったと認識(未プレイ)していますが、そこは配信に影響しないのでしょうか?
パンピーが手を出せるcorei7やRyzen7でr6sやFortniteなど流行りのストリームタイトルでどの程度の設定ならマトモに配信できるか気になります。
実態はこんなものですか・・・
タスク管理系ツールでfpsと配信のバランスを調整してもVeryFastが実用止まりでしょうね。Ryzenはfps出ていないのであれですが。
となると期待はi7 8700越えだろうi7 9700Kと9900Kでしょうけどそれでも一段上のFast止まりそうですね。
配信用途は別途ハードサポートが絶対的に良さそうな結果と状況ですね。
< 配信用途は別途ハードサポートが絶対的に良さそうな結果と状況ですね。
画質もこだわらなくて良いなら、グラボ2枚用意してゲーム用と配信用(NVENC)に分けたほうが安価に済みますね。
例えばフルHDゲームなら、GTX 1060 6GB(ゲーム用)とGT 730(NVENC用)という具合です。
エンコーダーがx264での話だと一言書いておいた方が一応良いでしょうね。軽さやフレームレートを優先するのなら、QSVやNVENCを使うという選択もあるのですから。
Twitch配信は公式にGuidelineが示されています。
https://stream.twitch.tv/encoding/
これに対して、検証していただくのがベストなのかなーと思いました。
(少なくとも、ビットレート10000kbpsは過剰ですし、そもそもTwitch配信の最大ビットレートは6000kbpsです)
Twitchの公式ガイドラインがあったとは、完全に見落としてました…。
公式が示している推奨プロファイルごとに検証してみて、別記事でまとめようと思います。
GTX1080Ti、i9 7900X、32GBで大体30万くらい。
お金があればそう苦ではない。
本当に配信は重いですね…配信用はメインストリーム帯域では配信用とゲーム用分けたほうが良さそうですかね…?
まぁ高画質配信は2PCが基本ってのはピアキャス時代からの定説ですからね
i7-8700でゲームマシン組んでRyzenで安価な配信マシン組むのが良いかと、、、
私の場合は新しく組むPCをゲーム用にして
お古マシンで配信するっていうスタイルにしてます
どうせ売っても二束三文だし
恐らくですが、ゲーム側の画質をmedium以下にして、なおかつフレームレートを60fpsに制限すれば、結構軽くなるのでは?ちなみに、Core i5-4200M(2C4T:Boost3.1Ghz)でも、Superfast+360pならマイクラの配信できましたw
それに僕の好きなyoutuberの人も、i7-6800Kでマイクラの1080p配信めっちゃきれいに出来てましたよ(?)それにその人はPUBGも最低画質(PUBG側)でしたがとくにノイズやコマ落ちもなかったです。
「GPUでゲーム実況」の特集もやって欲しい。
実際の配信はこの形式も結構多いですし。
GeforceもRadeonもGPUドライバに機能有るじゃないですか、
それを利用する場合、どこまで低価格PCに出来るか?
は結構みんな知りたいポイントなんでは、と思います。
< 「GPUでゲーム実況」の特集もやって欲しい。 実際に記事を作る予定ですが、時間が取れずに全く書けていません。11月には何とかアップしたいところです。
そういえばXspiritはどうなのだろう…
みんながみんなi9を買ってるとは思わないんで恐らくi7 8700K(i7 7700K)の人が多いのかな?
設定も720p60または1080pですし
360°(1080s)配信とかゲームの設定をウルトラの配信設定最高で1080p60とか欲をかかなければi7 8700Kで十分でしょうね
第9世代CPUの普及でもっと高画質配信しやすい環境になればいいな
画質を表すビットレートをそこまで高くする必要があるのか。
YouTubeやツイッチ辺りの推奨設定を一度確認して行ってほしい。
あと、配信しつつ録画もする配信はあまりないような気がするので配信だけに絞った検証も望みます。
< 配信しつつ録画もする配信はあまりないような気がするので配信だけに絞った検証も望みます。
今はYoutubeのアーカイブ機能もあるし、少数派なんでしょうかね?
配信終わった後にアーカイブを残さず、録画を編集してから1本の動画としてアップする配信者やストリーマーが多いような気がしてたので。
質問です。ドスパラで買おうと思ってるBTOパソコンがcore i9 9900kfなのですがこれでも配信には大丈夫なのですかね?(GPUは2080ti)
そこそこキレイな「faster」品質の配信なら大丈夫です。
その場合はcore i7 9700kのほうがよろしいのですか?機械弱くてすみません。
i7 9700Kでも配信は出来ますが、設定を落とさないと安定しにくいです。
配信と録画の両方で尚且つ画質に拘ると10コア以上じゃないと厳しいようですが
配信なしの録画のみであれば9700kや9900kでも高画質でスムーズな映像が出来ますか?