「ガレリア(GALLERIA)」のフルタワー型モデル「Xシリーズ」をレビューします。
Xシリーズは高性能なグラフィックボードを搭載する代わりに、そこそこの性能のCPUを搭載して価格を抑えたモデル。もっぱらゲームのためにゲーミングPCが欲しい人に推奨したい1台です。
(公開:2021/7/10 | 更新:2021/7/10)
GALLERIA(Xシリーズ)スペックと概要
GALLERIA(フルタワー) | |
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シリーズ | X-Series |
CPU |
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クーラー |
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グラボ |
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メモリ | 16 GB |
マザーボード |
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SSD |
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HDD | なし |
ドライブ | なし |
電源 |
|
無線LAN | なし |
OS | Windows 10 Home 64bit |
保証 | 1年間(持込修理保証) |
参考価格税込み | 15.9 ~ 40.9 万円 |
「GALLERIA(ガレリア)」はかなり息の長い、日本国内で大人気のゲーミングPCです。
現在は下から上まで全部で4つのラインナップを用意します。拡張性に優れたフルタワー型(X / Z / Uシリーズの3つ)とミニタワー型(Rシリーズ)です。
本記事でレビューするのは、3つあるフルタワー型でもっとも下のランクに位置する「Xシリーズ」です。
拡張性とメンテナンス性に優れた、ガレリア独自PCケース「SKケース」を採用し、最下位ランクのRシリーズより大容量なストレージと高品質なパーツを搭載します。
Xシリーズは下から上までどれを選んでも、メモリは16 GB、ストレージは高速性能なNVMe SSDを1 TBたっぷり入ってます(※一部モデルは512 GB)。
「ガレリア」のデザインとパーツ構成
ガレリア独自のフルタワー「SKケース」
ガレリア独自のフルタワー筐体「SKケース」は、スチール製で従来どおりの頑丈さを確保しつつ、古臭さを感じさせないスタイリッシュなデザイン。万人ウケしやすいケースです。
サイドパネル(右)は一部だけアクリルパネルで中身が見えます。ゲーミングPCで流行りの「中が見えるデザイン」をきちんと反映しています。反対側のサイドパネル(左)は吸気用のスリットだけです。
なお、サイドパネルの吸気用フィルターには、ホコリの侵入を防ぐ「防塵フィルター」を搭載。拡大すると、かなり目の細かい防塵フィルターと分かります。
フロントパネルは金属製のGALLERIAロゴがクール。角がやや丸みを帯びたフォルムになっているおかげで、どこか近未来な雰囲気を醸し出していて個人的にかなり好みなデザインです。
リアパネルはインターフェイスパネルが黒色に塗装されていないのが惜しいですが、リアパネルは普通に置いていると隠れて見えないので、そこまで気にする必要はありません。
トップパネル(天面)はほぼ全面が排気用スリットです。通気性は良好で内部に熱を溜め込みにくいデザイン。平面で物置スペースとしても活用できますが、ケースファンの排気を遮らないように注意。
ボトムパネル(底面)は後ろの方に電源ユニット用の吸気用スリットが空いています。取り外し可能な防塵フィルターも装備済み。
四隅に設置されているゴム足は、ケースの底面に高さを確保して吸気しやすくするほか、滑り止めと振動吸収(制振)の役割も果たします。
エアフロー設計は一方通行の分かりやすいエアフローを構築。両サイドパネルの大きな吸気用スリットから冷たい空気を取り入れ、リアとトップから大口径140 mmファンで排気します。
新型のフルタワー筐体「SKケース」を採用したGALLERIAのデザインをもっと見たい人用に、写真をいくつか掲載します。
LEDライティングに対応
フロントパネルを縁取るように、RGBライティング対応のLEDライトを内蔵します。ドスパラいわく、フロントパネルを縁取る青白い光は「新世界へのゲート」をイメージしたデザインとのこと。
派手にデカデカと光りすぎず、控えめで上品な光るゲーミングPCです。ちなみに、LEDライトの「色」は設定で簡単にカスタムできます。
- 筐体前面のRGB-LEDライトを調整する(ドスパラ公式)
詳しい設定方法はドスパラ公式サイトが分かりやすく解説していますので、そちらで確認してください。
インターフェースパネルは必要十分
- USB 3.1 Gen1 x2
- PS/2
- HDMI(使用不可)
- Wi-Fiアンテナ取付口
- USB 3.1 Gen1 x2
- USB 3.1 Gen1 x2
- LANポート
- オーディオポート(3.5 mm)
- Display Port
- HDMI
- Display Port
- Display Port
リアパネル(背面)のインターフェースは以上です。USBポートは全部で6個あります。周辺機器をつなぐだけなら十分なポート数で、ゲーミングPC的には事足りる内容です。
リアパネルのUSBポートはすべて最大5 Gbps対応のUSB 3.1 Gen1ポートなので、高速なポータブルSSDを使えます(500 MB/s台)。実際にポータブルSSD経由でSteamのゲームをプレイして、動作の安定性も確認済みです。
- 電源ボタン
- 再起動ボタン
- USB 3.2 Gen1
- USB 3.2 Gen1
- USB 3.2 Gen1
- USB 3.2 Gen1
- ヘッドホン出力(3.5 mm)
- マイク入力(3.5 mm)
フロントパネルのインターフェイスは充実の内容です。4ポートすべてUSB 3.2 Gen1(最大5 Gbps対応)で、キーボードやマウスはもちろん、高速ポータブルSSDも使えます。
フロントパネルは「45°傾斜」になってます。パソコンをデスク下に設置しても、ポートが45°上を向いているおかげで「挿しやすい」。見た目だけでなく機能性もよく考えたデザインです。
メンテナンス性に優れたケース設計
リアパネル側からスクリューネジを2本外すと、サイドパネルを取り外しできます。
反対側は裏配線スペースです。配線は結束バンドでまとめてあり、カチッと決まったガチガチ配線ではありません。裏配線はどうせ見えないので、ガチガチに決めるよりもメンテナンス性を重視するのがガレリアです。
※PCケース「SKケース」の配線スペースはかなり余裕があります。
裏配線スペースに、SATA SSDを取り付け可能な「2.5インチマウントベイ」が2つあります。ネジで2点とめただけの簡単な取り付けです。
PCケース底面のシュラウドカバーに、主にHDDを増設できる3.5インチベイが付属します。ネジで1本で取り外しでき、HDD本体の取り付けはネジを一切使わないツールレス設計でラクです。
最近は出番がほとんど無いですが、5.25インチベイにDVDドライブやBDドライブを増設できます。
トップパネル(天面)は、両側のサイドパネルを外して、後ろからネジを2つ外すと取り外し可能です。間に入っている防塵フィルターはマグネット式で、水洗いもできます。
ケースファンは最大140 mmサイズを2個まで取り付け可能です。140 mmファンが1つ付属しており、あえて追加する必要はありません。
ボトムパネル(底面)の防塵フィルターは、指で引っ張ると取り外しできるスライド式です。こちらも水洗いが可能。
フロントパネルはネジで4箇所を固定しています。
4箇所のネジを外してから引っ張ると、かんたんに取り外しができます。従来のガレリアケース(2020年以前のモデル)よりも、フロントパネルを引っ張って取るのに必要な力が少なく改善されています。
フロントパネルには、最大140 mmサイズのケースファンを2個まで取り付け可能。240 ~ 280 mmサイズの簡易水冷ユニットも対応します(※厚みはファン含めて70 mmまで)。
実際に「Corsair H100i Pro RGB」を取り付けてみた。ファン含めて厚み52 mmですので、問題なくすっぽり収まります。
もちろん、簡易水冷ユニットの取り付け自体は保証に影響しないため、付属クーラーの性能に不満がある場合は自分で別のクーラーを用意して交換しても良いでしょう。
ゲーミングに十分な拡張性とパーツ選定
CPUクーラーは「虎徹Mark II」です。120 mmファンを搭載する、定番のサイドフロー型の空冷クーラーです。
CPUクーラーのすぐ後ろと直上に、大きな140 mm径のケースファンが配置され、CPUの熱を効率よくPCケース外へ運び出します。
グラフィックボードはデュアルファンモデルを搭載。厚み2.3スロット(実測45 mm)でスタンダードな設計のボードです。
基本的にグラフィックボードは大きれば大きいほど、冷却性能が強力です。厚み45 mmのデュアルファンは普通なサイズ感ですが、RX 6700 XTを冷やす分には・・・間に合うと思います(後ほど詳しくテストします)。
マザーボードはASRock製「B550 TW」、必要十分な拡張性を持つATX規格のマザーボードです。
- PCI Express x16(使用済み)
- PCI Express x1
- PCI Express x16
- PCI Express x1
- M.2スロット(使用済み)
- M.2スロット
- SATA 3.0(空き6本)
拡張スロットの空き状況は、PCIeスロットが3本、M.2スロットが1つ、SATA 3.0ポートは6本です。つまり、サウンドカードやキャプチャボードは1~2枚増設できます(ボードの厚みによっては1枚まで)。
M.2規格のSSDはあと1枚、SATA規格の2.5インチSSD(または3.5インチHDD)はあと6つまで増設可です。ほとんどの人にとって、まず不足しない拡張性です。
なお、ガレリアにパーツを増設する具体的なやり方については、↑こちら「ガレリアのパーツ増設ガイド」を参考にどうぞ。
スロット | 主な用途(使いみち) |
---|---|
PCI Express x16 | もっぱらグラフィックボード |
PCI Express x8 | RAIDカードやHBA |
PCI Express x4 | 高性能なUSB増設カードや4K対応キャプチャボード |
PCI Express x1 | 主にサウンドカードやキャプチャボード |
PCI スロット | TVチューナーボードやIEEE 1394増設カード |
M.2スロット | M.2規格のNVMe SSDやSATA SSD |
SATA 3.0 | 主にSATA規格のHDD / SSD / 光学ドライブ |
M.2スロットに、NVMe SSDが挿し込み済み。M.2ヒートシンクも付いてます。
- AcBel 5651B SERIESの認証レポート(80 PLUS)
電源ユニットはAcBel製(型番:PS3A5351A-B / 80 PLUS Bronze認証取得)の、容量650 Wモデルです。Ryzen 5 + RX 6700 XTのスペックに対して、容量650 Wは十分に足ります。
グラフィックボード用の補助電源コネクタは合計30ピン(8 + 8 + 8 + 6)が伸びているため、既に搭載されているRX 6700 XTより更に高性能でハイエンドなグラフィックボードに交換も可能です。
「ガレリア(Xシリーズ)」のゲーム性能
GALLERIA(Ryzen 5 5600X + RX 6700 XT)のゲーミング性能を詳しく検証します。
- 定番ベンチマークだけでなく
- 実際のゲームプレイで実測検証もする
直感的に性能が分かりやすいように、実際にゲームを動かしてどれくらいの平均フレームレートを出せるのかをチェックします。ベンチマークのスコアより、平均fpsの方がずっと重要です。
定番ベンチマーク
「Radeon RX 6700 XT」は、ベンチマークの性能的にはRTX 3070に迫るか、わずかに上回るゲーム性能です。ほとんどのゲームをフルHD ~ WQHDで快適に動かせます。
ゲーム性能を比較:3DMark FireStrike
ちもろぐで過去にレビューしたゲーミングPCと、3DMark FireStrikeのGPUスコア(ゲーム性能の目安)を比較すると、今回のガレリア(Xシリーズ)※は最高のスコアを記録します。
※今回のレビュー機は「ガレリアXA5R-67XT(Ryzen 5 5600X + RX 6700 XT)」です。
【1920x 1080】フルHDゲーミングの性能
ゲーム内のグラフィック設定をなるべく「最高」にして、MSI Afterburnerを使ってフレームレートを記録します。そして記録から平均フレームレートを計算して、以下グラフにまとめました。
最高設定だとベンチマークしたFPSゲームはすべて100 fps超え、6タイトルの平均は186.3 fpsです。一般的なゲーミングモニターを余裕で使えますし、設定次第で240 Hzモニターも使えます。
重量級ゲームは、モンハンワールドやCyberpunk 2077なら問題なく60 fps以上でプレイできました。MSFS 2020だけ平均60 fpsを維持できないです。
【2560x 1440】WQHDゲーミングの性能
フルHDより約1.8倍も重たい「WQHD(2560 x 1440)」も割と快適です。Escape from Tarkov以外のFPSゲームはどれも100 fpsオーバーで、6タイトルの平均は135.2 fpsです。
重量級ゲームは最高設定だとやや厳しいタイトルが出てきます。PSO2:NGSやモンハンワールドはまだ60 fpsですが、MSFS 2020やCyberpunk 2077は最高設定で60 fps維持が厳しいです。
「ガレリア(Xシリーズ)」のクリエイティブ性能
「ガレリア(Ryzen 5 5600X + RX 6700 XT)」の基本的なCPU性能をチェックします。定番のベンチマークをはじめ、Photoshopやゲーム配信などクリエイティブタスクの性能を検証しました。
レンダリング / 3DCG系の性能
ベンチマーク | 結果 | 画像※クリックで画像拡大します |
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Cinebench R15シングルスレッド性能 | 255 cbとても速い | |
Cinebench R15マルチスレッド性能 | 1897 cbやや速い | |
Cinebench R23シングルスレッド性能 | 1537 cbとても速い | |
Cinebench R23マルチスレッド性能 | 11238 cbやや速い | |
Blenderレンダリング時間 | 3分31秒やや速い |
レンダリング系の処理はCPUコア数がモノを言いますが、Ryzen 5 5600Xは6コア12スレッドの割としては最速クラスの性能です。
CPU性能を比較:Cinebench R15
参考程度に、過去にレビューしたゲーミングPCと比較をまとめてみた。6コアしかないのに、Core i7(8コア)に一歩迫る性能を発揮します。
動画エンコード
動画エンコードは無料ソフト「Handbrake」を使って検証します。容量が約1 GBのフルHDアニメを「Fast 480p30(x264)」と「H.265 MKV 480p30(x265)」プリセットでエンコード。
動画エンコード※クリックで画像拡大します | |
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x264(Fast 480p) | x265(MKV 480p) |
平均140.57 fps | 平均60.20 fps |
動画エンコード性能も、マルチスレッド性能におおむね比例します。
CPU性能を比較:動画エンコード
ちもろぐで過去レビューしたゲーミングとしては、トップクラスに位置する性能です。
Microsoft Office
Microsoft Officeの性能PCMark 10 Pro : Applications Benchmark | |
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Edge(ブラウザ) | 11018 |
PowerPoint(プレゼン作成) | 12104 |
Excel(表計算) | 24355 |
Word(文書作成) | 10606 |
総合スコア | 13623 |
PCMark 10 Professional Editionを使って、オフィスワークの代表例「Microsoft Office」の処理速度をチェックします。
総合スコアは13623点。PCMark 10の開発元によると、4500点が快適に感じる目安ですので、10000点を軽く突破して13000点台に到達するガレリアXA5R-67XTのオフィス処理性能は極めて快適です。
写真編集(Photoshop)
Adobe Photoshop CC「写真編集」の性能をベンチマーク | |
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総合スコア | – /1000 |
一般処理のスコア | – /100 |
フィルタ系のスコア | – /100 |
Photomergeのスコア | – /100 |
GPUスコア | – /100 |
ふだんのゲーミングPCレビューで使っているPhotoshop用のベンチマークが正常動作しなかったため、スコアを測定できず・・・。
参考程度に、Ryzen 5 5600XのPhotoshopスコアを過去のベンチマーク記事から引用しておきます。Ryzen 5 5600Xのスコアはトップクラスです。
ビデオチャット(VC)の処理速度
PCMark 10の「Video Conference(ビデオ会議)」モードを使って、ビデオチャットの快適さをテストしました。
PCMark 10でテスト | |
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総合スコア | 91185000点以上ならOK |
ビデオチャットの快適度 | 29.99 /30.00 fps |
結果は9118点で、5000点以上を余裕でクリア。複数人とビデオチャットを同時に行った場合の、映像のスムーズさ(フレームレート)はほぼ30 fpsで、上限の30 fpsに迫ります。ビデオ通話は余裕です。
ストレージ性能と詳細
GALLERIA(Xシリーズ) | |
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シリーズ | X-Series |
SSD |
|
HDD | なし |
ガレリア(ミニタワー)の標準ストレージは、モデルによって容量1 TBまたは512 GBのNVMe SSDです。
SSDはPhison製「PS5012-E12S」を搭載します。読み込みは約3450 MB/s、書き込みが約3000 MB/s台に到達する、非常に速いNVMe SSDです。ゲーミングPCにとっては十分すぎる性能が確保されています。
標準搭載のPhison製SSDは普通にゲームで使っていて性能に問題はありません。しかし、信頼性を重視する場合、SSDはやはり大手メーカーの純正品がおすすめです。
ガレリアのカスタマイズでは、「Crucial P5(2 TB)」「WD Blue SN550(2 TB)」を選べます。
この中でゲーム用にコスパが良いSSDは「WD Blue SN550」です。NVMe SSDのエントリーモデルで容量単価は安め、それでいて性能はSATA SSDの5倍くらい。実際のゲームプレイで十分すぎる性能です。
「ガレリア(Xシリーズ)」の温度とエアフロー
エアフロー
ガレリア(Xシリーズ)のエアフロー構造を分かりやすく画像に示してみた。
フロントパネル側の140 mm大型ファンが「吸気」を行い、リアパネル側の140 mmケースファンとトップパネル側の140 mmケースファンが「排気」を行う、一方通行のエアフローです。
内部コンポーネントの温度
マザーボードの電源回路まわりの表面温度はゲーム中で55℃前後です。基板に取り付けられたヒートシンクにCPUクーラーの風が直に当たるおかげで、電源回路の温度が抑えられています。安定性に心配はほぼありません。
電源ユニットの内部温度は、もっとも熱い部分で50~54℃です。内部温度に応じて、電源ユニットの冷却ファンが適切に動作するため、特にこれといった問題はありません。
ゲーミング時の動作温度をチェック
CPUに100%の負荷がかかるレンダリングでは、CPU温度は73℃前後で推移しました。Ryzen 5 5600Xは6コアの割には高温なCPUですが、虎徹Mark IIの冷却性能で適切に冷やせています。
ゲーム中の温度も70℃台に達していますが、特に問題はないです。
グラフィックボード(RX 6700 XT)の温度は、最大73℃(平均65℃)でした。十分な冷却性能です。
静音性能を騒音計で検証
校正済みのデジタル騒音メーターを使って、ガレリアの動作音(騒音レベル)を計測します。ケースパネルを閉じて、50 cmくらい距離をとって計測を行いました。
- PC起動前:31.3 dBA(極めて静か)
- アイドル時:32.1 dBA(静か)
- ゲーミング:36.6 dBA(やや静か)
それぞれの中央値(平均ではなく、真ん中に位置する数値)をまとめました。アイドル時はCPUクーラーやケースファンはほとんど動かないため、騒音値はわずか32 dBA前後、とても静かです。
ゲーム中の動作音は少しずつ上昇して38 dB前後に達します。テスト全体を通した騒音値は36.6 dBで「やや静か」な動作音に分類されます。
動作音の比較(ゲーム中)
騒音値(dBA) | 評価 | 目安 |
---|---|---|
30 ~ 32.49 | 極めて静か | 耳を近づければ聞こえるレベル |
32.5 ~ 34.9 | 静か | ファンが回っているのが分かる |
35 ~ 39.9 | やや静か | 扇風機を「小」で回したくらい |
40 ~ 42.49 | 普通 | エアコンよりは静かな音 |
42.5 ~ 44.99 | やや騒音 | エアコンの動作音に近い |
45 ~ 50 | 騒がしい | 扇風機を「中~大」で回した音 |
50 ~ | うるさい・・・ | 換気扇を全力で回した音 |
過去にレビューしたゲーミングPCと、ゲーム中の動作音を比較してみた。
今回のガレリア(Ryzen 5 5600X + RX 6700 XT)は、ちもろぐで検証してきたゲーミングPCの中でトップクラスの静音ゲーミングPCです。
「ガレリア(Xシリーズ)」レビューまとめ
- 親切設計の新型PCケース
- 必要十分な拡張性
- メンテナンス性が高い
- 冷却性能に問題なし
- 動作音はやや静か
- RGB LEDライティング対応
- どれを買っても人権スペック
- コスパそこそこ良い
- 最短翌日で出荷
- カスタマイズはやや割高
- 一部モデルはVGAサポートステイ無し
ガレリアのフルタワーモデルでもっとも下のランクに位置する「Xシリーズ」は、どれを買っても人権スペックなバランスの良いパーツ構成と必要十分な拡張性を持ち、これといった弱点が目立たないゲーミングPCです。
予算重視のカジュアルゲーマーには、もっと低価格な「Rシリーズ」が適任ですが、予算に余裕がある方は拡張性に一回り余裕のある「Xシリーズ」をおすすめします。後からメモリやSSDを増設できる余裕があると安心です。
2021年6月時点において、ガレリアXシリーズは比較的コストパフォーマンスも優秀。モデルによっては自作パソコンと同額か、安い場合すらあるので、依然としてガレリアのコスパ競争力はとても強力です。
以上「GALLERIA(Xシリーズ)レビュー:CPUそこそこでグラボは高性能」でした。
レビュー機の購入はこちら
今回レビューに使用したガレリアは「ガレリアXA5R-67XT」です。
はじめまして、教えていただきたいのですが
騒音、温度、ベンチマークなどの測定値は水冷ユニット装着して測ってますか?
純正の空冷ユニットだけでしょうか?
ケース単体で5000円くらいで売ってたら、ちょっと欲しい気も