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GALLERIA(Xシリーズ)レビュー:CPUそこそこでグラボは高性能

「ガレリア(GALLERIA)」のフルタワー型モデル「Xシリーズ」をレビューします。

Xシリーズは高性能なグラフィックボードを搭載する代わりに、そこそこの性能のCPUを搭載して価格を抑えたモデル。もっぱらゲームのためにゲーミングPCが欲しい人に推奨したい1台です。

(公開:2021/7/10 | 更新:2021/7/10

GALLERIA(Xシリーズ)スペックと概要

GALLERIA(ガレリア)のスペックとラインナップ
GALLERIA(フルタワー)
シリーズX-Series
CPU
クーラー
  • 空冷(120 mm)
  • 空冷(92 mm)
グラボ
メモリ16 GB
マザーボード
  • Intel H570
  • AMD B550
SSD
  • 1 TB(NVMe)
  • 512 GB(NVMe)
HDDなし
ドライブなし
電源
  • 850 W(80+ GOLD)
  • 750 W(80+ GOLD)
  • 650 W(80+ BRONZE)
  • 550 W(80+ BRONZE)
無線LANなし
OSWindows 10 Home 64bit
保証1年間(持込修理保証)
参考価格税込み15.9 ~ 40.9 万円

「GALLERIA(ガレリア)」はかなり息の長い、日本国内で大人気のゲーミングPCです。

現在は下から上まで全部で4つのラインナップを用意します。拡張性に優れたフルタワー型(X / Z / Uシリーズの3つ)とミニタワー型(Rシリーズ)です。

ガレリアのランク別(モデル一覧表)まとめ

本記事でレビューするのは、3つあるフルタワー型でもっとも下のランクに位置する「Xシリーズ」です。

拡張性とメンテナンス性に優れた、ガレリア独自PCケース「SKケース」を採用し、最下位ランクのRシリーズより大容量なストレージと高品質なパーツを搭載します。

Xシリーズは下から上までどれを選んでも、メモリは16 GB、ストレージは高速性能なNVMe SSDを1 TBたっぷり入ってます(※一部モデルは512 GB)

最新の価格とスペックはドスパラ公式サイトで確認してください
やかもち
ドスパラさんにお借りした「Ryzen 5 5600X + RX 6700 XT」のガレリアXA5R-67XTにて、詳しく見ていきます。

「ガレリア」のデザインとパーツ構成

ガレリア独自のフルタワー「SKケース」

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)

ガレリア独自のフルタワー筐体「SKケース」は、スチール製で従来どおりの頑丈さを確保しつつ、古臭さを感じさせないスタイリッシュなデザイン。万人ウケしやすいケースです。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)

サイドパネル(右)は一部だけアクリルパネルで中身が見えます。ゲーミングPCで流行りの「中が見えるデザイン」をきちんと反映しています。反対側のサイドパネル(左)は吸気用のスリットだけです。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)

なお、サイドパネルの吸気用フィルターには、ホコリの侵入を防ぐ「防塵フィルター」を搭載。拡大すると、かなり目の細かい防塵フィルターと分かります。

やかもち
青色の防塵フィルターは意外とデザイン的に良い感じ。もちろん機能性もOKです。
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)

フロントパネルは金属製のGALLERIAロゴがクール。角がやや丸みを帯びたフォルムになっているおかげで、どこか近未来な雰囲気を醸し出していて個人的にかなり好みなデザインです。

リアパネルはインターフェイスパネルが黒色に塗装されていないのが惜しいですが、リアパネルは普通に置いていると隠れて見えないので、そこまで気にする必要はありません。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)

トップパネル(天面)はほぼ全面が排気用スリットです。通気性は良好で内部に熱を溜め込みにくいデザイン。平面で物置スペースとしても活用できますが、ケースファンの排気を遮らないように注意。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)

ボトムパネル(底面)は後ろの方に電源ユニット用の吸気用スリットが空いています。取り外し可能な防塵フィルターも装備済み。

四隅に設置されているゴム足は、ケースの底面に高さを確保して吸気しやすくするほか、滑り止めと振動吸収(制振)の役割も果たします。

GALLERIA(ガレリア)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)

エアフロー設計は一方通行の分かりやすいエアフローを構築。両サイドパネルの大きな吸気用スリットから冷たい空気を取り入れ、リアとトップから大口径140 mmファンで排気します。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(LEDライティング)
GALLERIA:フルタワーのデザイン※クリックで画像拡大します
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)

新型のフルタワー筐体「SKケース」を採用したGALLERIAのデザインをもっと見たい人用に、写真をいくつか掲載します。

LEDライティングに対応

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(LEDライティング)
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(LEDライティング)
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(LEDライティング)

フロントパネルを縁取るように、RGBライティング対応のLEDライトを内蔵します。ドスパラいわく、フロントパネルを縁取る青白い光は「新世界へのゲート」をイメージしたデザインとのこと。

派手にデカデカと光りすぎず、控えめで上品な光るゲーミングPCです。ちなみに、LEDライトの「色」は設定で簡単にカスタムできます。

詳しい設定方法はドスパラ公式サイトが分かりやすく解説していますので、そちらで確認してください。

インターフェースパネルは必要十分

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(インターフェースの内容)
  1. USB 3.1 Gen1 x2
  2. PS/2
  3. HDMI(使用不可)
  4. Wi-Fiアンテナ取付口
  5. USB 3.1 Gen1 x2
  6. USB 3.1 Gen1 x2
  7. LANポート
  8. オーディオポート(3.5 mm)
  9. Display Port
  10. HDMI
  11. Display Port
  12. Display Port

リアパネル(背面)のインターフェースは以上です。USBポートは全部で6個あります。周辺機器をつなぐだけなら十分なポート数で、ゲーミングPC的には事足りる内容です。

リアパネルのUSBポートはすべて最大5 Gbps対応のUSB 3.1 Gen1ポートなので、高速なポータブルSSDを使えます(500 MB/s台)。実際にポータブルSSD経由でSteamのゲームをプレイして、動作の安定性も確認済みです。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(インターフェースの内容)
  1. 電源ボタン
  2. 再起動ボタン
  3. USB 3.2 Gen1
  4. USB 3.2 Gen1
  5. USB 3.2 Gen1
  6. USB 3.2 Gen1
  7. ヘッドホン出力(3.5 mm)
  8. マイク入力(3.5 mm)

フロントパネルのインターフェイスは充実の内容です。4ポートすべてUSB 3.2 Gen1(最大5 Gbps対応)で、キーボードやマウスはもちろん、高速ポータブルSSDも使えます。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(インターフェースの内容)

フロントパネルは「45°傾斜」になってます。パソコンをデスク下に設置しても、ポートが45°上を向いているおかげで「挿しやすい」。見た目だけでなく機能性もよく考えたデザインです。

やかもち
45°傾斜デザインはデスクに置いても、床に置いても、USBが挿しやすくて本当に便利です。

メンテナンス性に優れたケース設計

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)

リアパネル側からスクリューネジを2本外すと、サイドパネルを取り外しできます。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)

反対側は裏配線スペースです。配線は結束バンドでまとめてあり、カチッと決まったガチガチ配線ではありません。裏配線はどうせ見えないので、ガチガチに決めるよりもメンテナンス性を重視するのがガレリアです。

※PCケース「SKケース」の配線スペースはかなり余裕があります。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)

裏配線スペースに、SATA SSDを取り付け可能な「2.5インチマウントベイ」が2つあります。ネジで2点とめただけの簡単な取り付けです。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)

PCケース底面のシュラウドカバーに、主にHDDを増設できる3.5インチベイが付属します。ネジで1本で取り外しでき、HDD本体の取り付けはネジを一切使わないツールレス設計でラクです。

 

GALLERIA(ガレリアRシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)

最近は出番がほとんど無いですが、5.25インチベイにDVDドライブやBDドライブを増設できます。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)

トップパネル(天面)は、両側のサイドパネルを外して、後ろからネジを2つ外すと取り外し可能です。間に入っている防塵フィルターはマグネット式で、水洗いもできます。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)

ケースファンは最大140 mmサイズを2個まで取り付け可能です。140 mmファンが1つ付属しており、あえて追加する必要はありません。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(メンテナンス性に優れた設計)

ボトムパネル(底面)の防塵フィルターは、指で引っ張ると取り外しできるスライド式です。こちらも水洗いが可能。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(メンテナンス性に優れた設計)

フロントパネルはネジで4箇所を固定しています。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(メンテナンス性に優れた設計)

4箇所のネジを外してから引っ張ると、かんたんに取り外しができます。従来のガレリアケース(2020年以前のモデル)よりも、フロントパネルを引っ張って取るのに必要な力が少なく改善されています。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(メンテナンス性に優れた設計)

フロントパネルには、最大140 mmサイズのケースファンを2個まで取り付け可能。240 ~ 280 mmサイズの簡易水冷ユニットも対応します(※厚みはファン含めて70 mmまで)

GALLERIA(ガレリアRシリーズ)を徹底解説レビュー(240 mmサイズの簡易水冷も可能)

実際に「Corsair H100i Pro RGB」を取り付けてみた。ファン含めて厚み52 mmですので、問題なくすっぽり収まります。

もちろん、簡易水冷ユニットの取り付け自体は保証に影響しないため、付属クーラーの性能に不満がある場合は自分で別のクーラーを用意して交換しても良いでしょう。

やかもち
写真は省略するけど、280 mmサイズは「ROG STRIX LC II 280 ARGB(レビュー記事)」で取り付けを確認済みです。

ゲーミングに十分な拡張性とパーツ選定

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)

CPUクーラーは「虎徹Mark II」です。120 mmファンを搭載する、定番のサイドフロー型の空冷クーラーです。

CPUクーラーのすぐ後ろと直上に、大きな140 mm径のケースファンが配置され、CPUの熱を効率よくPCケース外へ運び出します。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)

グラフィックボードはデュアルファンモデルを搭載。厚み2.3スロット(実測45 mm)でスタンダードな設計のボードです。

基本的にグラフィックボードは大きれば大きいほど、冷却性能が強力です。厚み45 mmのデュアルファンは普通なサイズ感ですが、RX 6700 XTを冷やす分には・・・間に合うと思います(後ほど詳しくテストします)

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(マザーボードの拡張性)

マザーボードはASRock製「B550 TW」、必要十分な拡張性を持つATX規格のマザーボードです。

  1. PCI Express x16(使用済み)
  2. PCI Express x1
  3. PCI Express x16
  4. PCI Express x1
  5. M.2スロット(使用済み)
  6. M.2スロット
  7. SATA 3.0(空き6本)

拡張スロットの空き状況は、PCIeスロットが3本、M.2スロットが1つ、SATA 3.0ポートは6本です。つまり、サウンドカードやキャプチャボードは1~2枚増設できます(ボードの厚みによっては1枚まで)。

M.2規格のSSDはあと1枚、SATA規格の2.5インチSSD(または3.5インチHDD)はあと6つまで増設可です。ほとんどの人にとって、まず不足しない拡張性です。

なお、ガレリアにパーツを増設する具体的なやり方については、↑こちら「ガレリアのパーツ増設ガイド」を参考にどうぞ。

スロット主な用途(使いみち)
PCI Express x16もっぱらグラフィックボード
PCI Express x8RAIDカードやHBA
PCI Express x4高性能なUSB増設カードや4K対応キャプチャボード
PCI Express x1主にサウンドカードやキャプチャボード
PCI スロットTVチューナーボードやIEEE 1394増設カード
M.2スロットM.2規格のNVMe SSDやSATA SSD
SATA 3.0主にSATA規格のHDD / SSD / 光学ドライブ
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)

M.2スロットに、NVMe SSDが挿し込み済み。M.2ヒートシンクも付いてます。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)

電源ユニットはAcBel製(型番:PS3A5351A-B / 80 PLUS Bronze認証取得)の、容量650 Wモデルです。Ryzen 5 + RX 6700 XTのスペックに対して、容量650 Wは十分に足ります。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(中身・パーツをチェック)

グラフィックボード用の補助電源コネクタは合計30ピン(8 + 8 + 8 + 6)が伸びているため、既に搭載されているRX 6700 XTより更に高性能でハイエンドなグラフィックボードに交換も可能です。

やかもち
いつものガレリアらしく、盛りすぎず削りすぎず「必要十分」な水準で仕上げている印象。耐久性に定評のあるASRock製パーツが多いのは地味に嬉しいポイント。

「ガレリア(Xシリーズ)」のゲーム性能

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GALLERIA(Ryzen 5 5600X + RX 6700 XT)のゲーミング性能を詳しく検証します。

  • 定番ベンチマークだけでなく
  • 実際のゲームプレイで実測検証もする

直感的に性能が分かりやすいように、実際にゲームを動かしてどれくらいの平均フレームレートを出せるのかをチェックします。ベンチマークのスコアより、平均fpsの方がずっと重要です。

定番ベンチマーク

ベンチマーク結果画像
3DMarkDX11 / FireStrike34992総合 : 27526 / 上位3%GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(ゲーム性能をベンチマーク)
3DMark
DX12 / TimeSpy
11594
総合 : 10683 / 上位11%
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(ゲーム性能をベンチマーク)
3DMark
Wild Life
73786GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(ゲーム性能をベンチマーク)
VRMark Cyan Room重たいVRゲーム向け12520
平均272.95 fps
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(ゲーム性能をベンチマーク)
FINAL FANTASY 14漆黒の反逆者 : 1920 x 1080 (標準)21924
評価 : 非常に快適
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(ゲーム性能をベンチマーク)
FINAL FANTASY 14漆黒の反逆者 : 1920 x 1080 (最高)17840
評価 : 非常に快適
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(ゲーム性能をベンチマーク)
PSO2 : NGSウルトラ6設定 : 1920 x 108020208
評価 : 非常に快適
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(ゲーム性能をベンチマーク)
PSO2 : NGSウルトラ6設定 : 2560 x 144011246
評価 : 非常に快適
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(ゲーム性能をベンチマーク)

「Radeon RX 6700 XT」は、ベンチマークの性能的にはRTX 3070に迫るか、わずかに上回るゲーム性能です。ほとんどのゲームをフルHD ~ WQHDで快適に動かせます。

ゲーム性能を比較:3DMark FireStrike

ちもろぐで過去にレビューしたゲーミングPCと、3DMark FireStrikeのGPUスコア(ゲーム性能の目安)を比較すると、今回のガレリア(Xシリーズ)※は最高のスコアを記録します。

※今回のレビュー機は「ガレリアXA5R-67XT(Ryzen 5 5600X + RX 6700 XT)」です。

【1920x 1080】フルHDゲーミングの性能

ゲーム内のグラフィック設定をなるべく「最高」にして、MSI Afterburnerを使ってフレームレートを記録します。そして記録から平均フレームレートを計算して、以下グラフにまとめました。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(ゲーム性能をベンチマーク)

最高設定だとベンチマークしたFPSゲームはすべて100 fps超え、6タイトルの平均は186.3 fpsです。一般的なゲーミングモニターを余裕で使えますし、設定次第で240 Hzモニターも使えます。

重量級ゲームは、モンハンワールドやCyberpunk 2077なら問題なく60 fps以上でプレイできました。MSFS 2020だけ平均60 fpsを維持できないです。

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【2560x 1440】WQHDゲーミングの性能

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(ゲーム性能をベンチマーク)

フルHDより約1.8倍も重たい「WQHD(2560 x 1440)」も割と快適です。Escape from Tarkov以外のFPSゲームはどれも100 fpsオーバーで、6タイトルの平均は135.2 fpsです。

重量級ゲームは最高設定だとやや厳しいタイトルが出てきます。PSO2:NGSやモンハンワールドはまだ60 fpsですが、MSFS 2020やCyberpunk 2077は最高設定で60 fps維持が厳しいです。

やかもち
「RX 6700 XT」は普通に高性能なグラボだけど、若干ゲームを選ぶ傾向がありますね。

「ガレリア(Xシリーズ)」のクリエイティブ性能

「ガレリア(Ryzen 5 5600X + RX 6700 XT)」の基本的なCPU性能をチェックします。定番のベンチマークをはじめ、Photoshopやゲーム配信などクリエイティブタスクの性能を検証しました。

レンダリング / 3DCG系の性能

ベンチマーク結果画像※クリックで画像拡大します
Cinebench R15シングルスレッド性能255 cbとても速いGALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(CPU性能をベンチマーク)
Cinebench R15マルチスレッド性能1897 cbやや速い
Cinebench R23シングルスレッド性能1537 cbとても速いGALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(CPU性能をベンチマーク)
Cinebench R23マルチスレッド性能11238 cbやや速い
Blenderレンダリング時間3分31秒やや速いGALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(CPU性能をベンチマーク)

レンダリング系の処理はCPUコア数がモノを言いますが、Ryzen 5 5600Xは6コア12スレッドの割としては最速クラスの性能です。

CPU性能を比較:Cinebench R15

参考程度に、過去にレビューしたゲーミングPCと比較をまとめてみた。6コアしかないのに、Core i7(8コア)に一歩迫る性能を発揮します。

やかもち
最速クラスの6コアCPUです。加えてレスポンスが非常に速く、体感性能にも優れます。
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動画エンコード

動画エンコードは無料ソフト「Handbrake」を使って検証します。容量が約1 GBのフルHDアニメを「Fast 480p30(x264)」と「H.265 MKV 480p30(x265)」プリセットでエンコード。

動画エンコード※クリックで画像拡大します
x264(Fast 480p)x265(MKV 480p)
GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(CPU性能をベンチマーク)GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(CPU性能をベンチマーク)
平均140.57 fps平均60.20 fps

動画エンコード性能も、マルチスレッド性能におおむね比例します。

CPU性能を比較:動画エンコード

ちもろぐで過去レビューしたゲーミングとしては、トップクラスに位置する性能です。

Microsoft Office

Microsoft Officeの性能PCMark 10 Pro : Applications Benchmark
ガレリアXシリーズ(CPU性能をベンチマーク)
Edge(ブラウザ)11018
PowerPoint(プレゼン作成)12104
Excel(表計算)24355
Word(文書作成)10606
総合スコア13623

PCMark 10 Professional Editionを使って、オフィスワークの代表例「Microsoft Office」の処理速度をチェックします。

総合スコアは13623点。PCMark 10の開発元によると、4500点が快適に感じる目安ですので、10000点を軽く突破して13000点台に到達するガレリアXA5R-67XTのオフィス処理性能は極めて快適です。

写真編集(Photoshop)

Adobe Photoshop CC「写真編集」の性能をベンチマーク
Adobe Photoshop CCをベンチマーク
総合スコア /1000
一般処理のスコア/100
フィルタ系のスコア/100
Photomergeのスコア /100
GPUスコア/100

ふだんのゲーミングPCレビューで使っているPhotoshop用のベンチマークが正常動作しなかったため、スコアを測定できず・・・。

Ryzen 5 5600Xのベンチマーク比較:Photoshop CCの処理速度

参考程度に、Ryzen 5 5600XのPhotoshopスコアを過去のベンチマーク記事から引用しておきます。Ryzen 5 5600Xのスコアはトップクラスです。

ビデオチャット(VC)の処理速度

PCMark 10の「Video Conference(ビデオ会議)」モードを使って、ビデオチャットの快適さをテストしました。

PCMark 10でビデオチャットの性能をテスト
PCMark 10でテスト
総合スコア91185000点以上ならOK
ビデオチャットの快適度29.99 /30.00 fps

結果は9118点で、5000点以上を余裕でクリア。複数人とビデオチャットを同時に行った場合の、映像のスムーズさ(フレームレート)はほぼ30 fpsで、上限の30 fpsに迫ります。ビデオ通話は余裕です。

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ストレージ性能と詳細

GALLERIA(Xシリーズ)
シリーズX-Series
SSD
  • 1 TB(NVMe)
  • 512 GB(NVMe)
HDDなし

ガレリア(ミニタワー)の標準ストレージは、モデルによって容量1 TBまたは512 GBのNVMe SSDです。

ストレージ詳細ベンチマーク
SSDGALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(SSDの性能)GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(SSDの性能)

SSDはPhison製「PS5012-E12S」を搭載します。読み込みは約3450 MB/s、書き込みが約3000 MB/s台に到達する、非常に速いNVMe SSDです。ゲーミングPCにとっては十分すぎる性能が確保されています。

SSDのカスタマイズについて

標準搭載のPhison製SSDは普通にゲームで使っていて性能に問題はありません。しかし、信頼性を重視する場合、SSDはやはり大手メーカーの純正品がおすすめです。

GALLERIA(ガレリア)のSSDカスタマイズについて

ガレリアのカスタマイズでは、「Crucial P5(2 TB)」「WD Blue SN550(2 TB)」を選べます。

この中でゲーム用にコスパが良いSSDは「WD Blue SN550」です。NVMe SSDのエントリーモデルで容量単価は安め、それでいて性能はSATA SSDの5倍くらい。実際のゲームプレイで十分すぎる性能です。

「ガレリア(Xシリーズ)」の温度とエアフロー

エアフロー

GALLERIA(ガレリア)を徹底解説レビュー(外観・デザイン)

ガレリア(Xシリーズ)のエアフロー構造を分かりやすく画像に示してみた。

フロントパネル側の140 mm大型ファンが「吸気」を行い、リアパネル側の140 mmケースファンとトップパネル側の140 mmケースファンが「排気」を行う、一方通行のエアフローです。

やかもち
今回レビューしている「Xシリーズ」に限らず、最近のガレリアは140 mmの大型ケースファンを3つも標準搭載してくれます。地味に嬉しい。

内部コンポーネントの温度

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(サーモグラフィーで表面温度をチェック)

マザーボードの電源回路まわりの表面温度はゲーム中で55℃前後です。基板に取り付けられたヒートシンクにCPUクーラーの風が直に当たるおかげで、電源回路の温度が抑えられています。安定性に心配はほぼありません。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(サーモグラフィーで表面温度をチェック)

電源ユニットの内部温度は、もっとも熱い部分で50~54℃です。内部温度に応じて、電源ユニットの冷却ファンが適切に動作するため、特にこれといった問題はありません。

ゲーミング時の動作温度をチェック

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(動作温度をチェック)

CPUに100%の負荷がかかるレンダリングでは、CPU温度は73℃前後で推移しました。Ryzen 5 5600Xは6コアの割には高温なCPUですが、虎徹Mark IIの冷却性能で適切に冷やせています。

ゲーム中の温度も70℃台に達していますが、特に問題はないです。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(動作温度をチェック)

グラフィックボード(RX 6700 XT)の温度は、最大73℃(平均65℃)でした。十分な冷却性能です。

静音性能を騒音計で検証

GALLERIA(ガレリアRシリーズ)を徹底解説レビュー(騒音・動作音を計測)

校正済みのデジタル騒音メーターを使って、ガレリアの動作音(騒音レベル)を計測します。ケースパネルを閉じて、50 cmくらい距離をとって計測を行いました。

GALLERIA(ガレリアXシリーズ)を徹底解説レビュー(騒音・動作音を計測)
  • PC起動前:31.3 dBA(極めて静か)
  • アイドル時:32.1 dBA(静か)
  • ゲーミング:36.6 dBA(やや静か)

それぞれの中央値(平均ではなく、真ん中に位置する数値)をまとめました。アイドル時はCPUクーラーやケースファンはほとんど動かないため、騒音値はわずか32 dBA前後、とても静かです。

ゲーム中の動作音は少しずつ上昇して38 dB前後に達します。テスト全体を通した騒音値は36.6 dBで「やや静か」な動作音に分類されます。

動作音の比較(ゲーム中)

  • ガレリアXA5R-67XT
    36.6 dB
  • Legion T550i
    36.9 dB
  • M75q-1 Tiny
    37.1 dB
  • ガレリアXA7C-R37
    37.2 dB
  • IdeaCentre T540 G
    38.0 dB
  • ガレリアRM5R-G60S
    38.6 dB
  • ガレリアXF
    39.9 dB
  • ガレリアAXF
    40.5 dB
  • ガレリアAXV
    41.4 dB
  • ガレリアAXZ
    41.8 dB
  • ガレリアXV
    44.3 dB
  • M75q Tiny Gen2
    44.8 dB
  • ガレリアRV5
    44.8 dB
  • ガレリアRJ5
    45.0 dB
  • Legion Y540
    49.9 dB
騒音値(dBA)評価目安
30 ~ 32.49極めて静か耳を近づければ聞こえるレベル
32.5 ~ 34.9静かファンが回っているのが分かる
35 ~ 39.9やや静か扇風機を「小」で回したくらい
40 ~ 42.49普通エアコンよりは静かな音
42.5 ~ 44.99やや騒音エアコンの動作音に近い
45 ~ 50騒がしい扇風機を「中~大」で回した音
50 ~うるさい・・・換気扇を全力で回した音

過去にレビューしたゲーミングPCと、ゲーム中の動作音を比較してみた。

今回のガレリア(Ryzen 5 5600X + RX 6700 XT)は、ちもろぐで検証してきたゲーミングPCの中でトップクラスの静音ゲーミングPCです。

やかもち
最近のガレリアは「静音」を意識しているのか、ケースファンの回転数を調整しています。

「ガレリア(Xシリーズ)」レビューまとめ

GALLERIA X Series
PROSメリットと強み
  • 親切設計の新型PCケース
  • 必要十分な拡張性
  • メンテナンス性が高い
  • 冷却性能に問題なし
  • 動作音はやや静か
  • RGB LEDライティング対応
  • どれを買っても人権スペック
  • コスパそこそこ良い
  • 最短翌日で出荷
CONSデメリットと弱み
  • カスタマイズはやや割高
  • 一部モデルはVGAサポートステイ無し
CONCLUSIONGALLERIA X Series / レビューまとめ

ガレリアのフルタワーモデルでもっとも下のランクに位置する「Xシリーズ」は、どれを買っても人権スペックなバランスの良いパーツ構成と必要十分な拡張性を持ち、これといった弱点が目立たないゲーミングPCです。

予算重視のカジュアルゲーマーには、もっと低価格な「Rシリーズ」が適任ですが、予算に余裕がある方は拡張性に一回り余裕のある「Xシリーズ」をおすすめします。後からメモリやSSDを増設できる余裕があると安心です。

2021年6月時点において、ガレリアXシリーズは比較的コストパフォーマンスも優秀。モデルによっては自作パソコンと同額か、安い場合すらあるので、依然としてガレリアのコスパ競争力はとても強力です。

以上「GALLERIA(Xシリーズ)レビュー:CPUそこそこでグラボは高性能」でした。

やかもち
ちもろぐの個人的な評価は「A+ランク」です。

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今回レビューに使用したガレリアは「ガレリアXA5R-67XT」です。

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2 件のコメント

  • はじめまして、教えていただきたいのですが
    騒音、温度、ベンチマークなどの測定値は水冷ユニット装着して測ってますか?
    純正の空冷ユニットだけでしょうか?

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