2023年3月に経営破綻してしまった日本の有機ELパネルメーカー「JOLED」が、とあるリサイクルショップに残していった在庫処分品「Glancy」を買ってみました。
JOLEDが製造する国産の印刷式OLEDパネルを使った、27インチ4K解像度のPCモニターです。一体どのような性能を持つパネルなのか、測定機材を使って詳しく検証します。
(公開:2023/12/1 | 更新:2023/12/1)
JOLED Glancyの仕様とスペック
JOLED(ジェイオーレッド) Glancy | |
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パネルタイプ | 4K(3840×2160)で最大60 Hz 印刷式OLEDパネル(27インチ) |
応答速度 | 0.1 ms (G2G) |
主な機能 クリエイター向け |
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調整機能 エルゴノミクス | モニタースタンドなし |
VRR機能 | AMD FreeSync ※G-SYNC互換モード対応 |
参考価格 ※2023/11時点 | |
Amazon Yahooショッピング |
JOLED(ジェイオーレッド) Glancy(EPS269Q01DA) | |
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画面サイズ | 27インチ |
解像度 | 3840 x 2160 |
パネル | 印刷式OLED |
コントラスト比 | 1000000 : 1 |
リフレッシュレート | 60 HzHDMI 2.0 : ~60 Hz DP 1.4 : ~60 Hz |
応答速度 | 0.1 ms (G2G) |
光沢 | グレア |
VESAマウント | 100 x 100 mm |
エルゴノミクス |
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主な機能 |
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同期技術 | AMD FreeSync ※G-SYNC互換モード対応 |
スピーカー | なし イヤホン(3.5 mm)端子あり |
主な付属品 |
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寸法 | 674 x 413 x 25.1 mm |
重量 | 3.8 kg(パネルのみ) 4.5 kg(壁掛け金具含む) |
保証 | 3ヶ月 |
今回レビューする「Glancy(EPS269Q01DA)」のスペックまとめです。
かつて某クラウドファンディングで「デジタルアートを飾る次世代インテリア」として売り出されたため、モニタースタンドが付属せず、表面加工に「グレア加工」を使った特殊仕様の製品です。
当時の販売価格を見ると、最低でも13.9万円と強気な価格設定。その後、JOLEDの経営破綻に伴い大量の不良在庫が発生・・・、経緯は不明ですが長崎県のリサイクルショップ「ネットショップACB」にて7.7万円で再販されています。
JOLEDの売れ残り品を再販している都合上、メーカー保証が付属しません。ネットショップACBが3ヶ月の製品保証を提供するのみ、3ヶ月を過ぎたらサポートは無いも同然です。
JOLED Glancyを実機レビュー
SDR表示で最高峰の画質「印刷式OLED」パネル
JOLED GlancyはJOLEDが製造する「印刷式OLED(有機EL)」パネルを搭載。
しかし、メーカーのスペック表に色域が記載されていません。OLEDパネルといえど、色域が狭ければ主観的な画質に悪影響を及ぼしますが、実際の画質は見事なクオリティです。
主観的に見て、誰でもすぐに「とんでもなく色鮮やか」だと気づくでしょう。量子ドット技術を使った最新の液晶パネルと良い勝負をできるレベルの鮮やかさです。
控えめに言っても、ゲーミングモニターで定番のNano IPSやFast IPS以上の画質です。
広色域パネルに特徴的な純度の高い鮮烈な赤色が印象的。OLEDパネル特有の莫大なコントラスト比に支えられ、映像の深みも増しています。
ちなみに、コントラスト比は実測値でInf:1(無限)です。Glancyで黒色を表示するとパネルが完全に消灯状態になり、コントラスト比が無限と計算されます。
(sRGB:ΔE = 5.3 / 色温度:6517K / 輝度:347 cd/m²)
JOLED製の印刷式OLEDパネルは、筆者の期待をはるかに超える画質です。これほどの画質を見るのはSamsung製QD-OLEDパネル以来で、LG製のW-OLEDパネルを明確に超えています。
SDRコンテンツを最高の画質で表示できる、数少ないパネルのひとつです。
(過飽和の程度が大きく過剰に鮮やかな印象)
一般的なIPSパネルと印刷式OLEDパネルの画質を分かりやすく比較しました。
JOLED Glancyは赤側の色域が広大なため、赤色の多いシーンを使うと画質の差が一目瞭然です。ただし、過飽和の程度が大きすぎて人によって評価が割れる可能性があります。
「赤色が赤すぎて目に刺さる」などが、超広色域なOLEDパネルにありがちな口コミでしょう。
初期設定の色が鮮やかすぎると感じる場合は、モニターの設定から「sRGB」「DCI」「Adobe RGB」をお好みで選んでください。色域に制限がかかり、過飽和が緩和されて彩度が下がります。
- モード:Living
- Black Level:1
- DCR:有効
- 色温度:User
- 明るさ:81
- 色温度:赤51 / 緑51 / 青54
以上の設定で色温度が6600K前後(わずかに青み)になり、日本人好みの画質に調整できます。明るさは好みに合わせて適当に。筆者は350 cd/m²が好みなので「DCR:有効」かつ「明るさ:81」です。
さらに厳密な補正をかけて色温度を全グレースケールで6504K前後、ガンマを2.2(相対値)に一致させたい場合は以下の3D LUTを使ってみてください。
展開(解凍)して出てきた「Glancy SDR 3D + 1D LUT.cube」を、DWM LUT(→ githubでダウンロード)で適用します。
- モード:Living
- Black Level:0
- DCR:有効
- 色温度:User
- 明るさ:81
- 色温度:赤48 / 緑48 / 青55
3D LUTを適用したら、上記の内容に変更します。
印刷式OLEDが放つ広大な色域を維持したまま、ガンマを2.2(相対値)に、色温度を6504K前後(平均値で6517K)に補正可能です。
DWM LUTと3D LUTの組み合わせなので、Windows上で動作するすべてのアプリケーションに効果を発揮します。ただし、Escape from Tarkovなど、一部の競技性が問われるゲームではDWM LUTが禁止されているので注意してください。
※パネルの個体差により、↑上記の設定が正しく機能するかどうか正確性を保証できません。あくまでも参考程度に。
モニター測定機材による評価
モニターの色を測定できる専用の機材「X-rite i1 Pro2(分光測色計)」を使って、「JOLED Glancy」の画質をチェックします。
JOLED Glancyは出荷設定だと、色温度がやや暖色(黄色が強め)です。表示色域が広い影響で「過飽和」が発生してしまい、結果的に色精度も悪いです。
↑過飽和(Oversaturation)のイメージ
過去のレビュー記事で繰り返し書いている通り、過飽和によって色精度が下がっていても、主観的に見て良いか悪いかは人それぞれ。
鮮やかな方が一般人の口コミと評価は高くなる傾向が強いので、Glancyの派手な色も好まれる可能性が高いでしょう。
Glancyは「sRGB」「DCI(DCI P3)」「Adobe RGB」モードに対応します。
たとえばsRGBモード有効時、色域がsRGB:100%(DCI P3:83%)程度に制限され、sRGBに対する色精度がΔE = 0.81まで向上します。
普通にクリエイター用途に使えるレベルです。
表示できる色が非常に広い影響で、結果的にsRGB色域からズレてしまう「過飽和」の程度が大きく、sRGB色精度が悪化します。
JOLED Glancyのネイティブコントラスト比はInf:1です。完全な黒色により無限のコントラスト比が可能に。
画面の明るさ ※クリックすると画像拡大 |
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画面の明るさを拡張する「DCR」モードの有無で、当然明るさが変わります。
出荷設定そのままなら100%時で223 cd/m²に達し、SDRコンテンツに十分な明るさです。0%時だと、わずか6.1 cd/m²まで下げられます。
DCRモード有効時は、100%時で446 cd/m²に達し、SDRコンテンツに十分すぎる明るさに。0%時は11.8 cd/m²まで下げられ、夜間に暗い画面を好む場合も便利です。
目にやさしいらしい120 cd/m²前後は設定値53%(DCR有効時:26%)でほぼ一致します。
色域カバー率 | ||
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規格 | CIE1931 | CIE1976 |
sRGBもっとも一般的な色域 | 100% | 100% |
DCI P3シネマ向けの色域 | 98.4% | 99.4% |
Adobe RGBクリエイター向けの色域 | 98.7% | 99.7% |
Rec.20204K HDR向けの色域 | 79.2% | 78.6% |
JOLED Glancyで表示できる色の広さ(色域カバー率)は非常に広いです。
もっとも一般的な規格「sRGB」で100%をカバー。HDRコンテンツで重要なシネマ向けの規格「DCI P3」では99%カバーします。
印刷前提の写真編集で重視される「AdobeRGB」規格のカバー率はほぼ100%です。
エンタメ用途で重要なDCI P3とRec.2020カバー率の比較は上記リンクから確認してください。DCI P3で量子ドット液晶に匹敵し、Rec.2020でQD-OLEDに迫ります。
- Normal:色域を全開放(DCI P3:99%)
- sRGBモード:色域をsRGBにクリッピング(DCI P3:83%)
- DCIモード:色域をDCI P3にクリッピング(DCI P3:97%)
- Adobe RGBード:色域をAdobe RGBにクリッピング(DCI P3:89%)
- HDR有効時:色域を全開放(DCI P3:99%)
なお、各モードごとに色域が制限される仕様です。鮮やかな高画質を求めるなら「Normal」や「User」モードをおすすめします。
さすがOLEDパネルです。LEDバックライトを使わない「自発光型」パネルゆえに、一般的な液晶パネルに到底できない圧倒的な色ムラの少なさを実現できます。
色ムラの平均値はたった約1.9%です。
ただし、パネルの表面に施された「グレア加工」の影響で、周囲の光源や照明から影響を受けやすいです。
パネル本体がどれだけ正確な明るさを表示しても、パネルの表面に当たった周辺光によって、パネルの四隅が赤みがかったように見える場合があります。
OLEDパネルだから視野角がとても広いです。斜め方向から見ても、画面が白くなったり黄ばんだりする傾向が少ないです(参考:液晶パネルの違いを解説するよ)。
ここは液晶パネルオタク向けの解説です。ほとんどの人は興味がないので、読み飛ばしてください。
マクロレンズでパネルの表面を拡大した写真です。中型~大型OLEDパネルでは極めて珍しい「ストライプRGB配列」を確認できます。
スペクトラム分析では、赤・緑・青それぞれが鋭い量子ドットにも似たパターンが見られます。
似たようなパターンをSamsung製AMOLEDパネルなどでも確認しているので、量子ドット技術を使ったわけではなく、単にRGB画素だけを敷き詰めた結果得られる効果でしょう。
LG製W-OLEDはRGBに加えてW画素(白)が入っているため、色の純度が下がります。一般的なIPSパネルもバックライトに白色を使う影響で、色の純度が下がってしまいます。
JOLED製の印刷式OLEDパネルはシンプルにRGB画素を敷き詰め、RGB以外の余計な色が入り込む余地がありません。純度の高い三原色がパネルからそのまま出ている状態です。
なお、ブルーライト含有量は約27.5%ですが、「Warm」モードを有効化すると、TÜV Rheinlandブルーライト認証に必要な25%未満をかんたんに達成できます。
文字のドット感は非常にクリアです。
現時点で定番のPC向けOLEDパネルはすべて「テキストフリンジ(文字ぼやけ)」問題に悩まされていますが、JOLED製の印刷式OLEDパネルはストライプRGB配列を採用しており、原理的にテキストフリンジが発生しません。
加えて、27インチに4K(3840 x 2160 = 約829万画素)をぎっしり詰め込んでいるのでドット密度が非常に高く、クッキリ鮮明な文字を表示できます。
LG製W-OLEDやSamsung製QD-OLEDがいまだ実現できていない、真にPC向けのOLEDパネルと言って差し支えないでしょう。
4Kで最大60 Hz(PS5も60 Hz)に対応
JOLED Glancyは最大60 Hzに対応します。実際にPS5とゲーミングPCにモニターをつないでみて、リフレッシュレートの対応状況を確認しましょう。
PS5の対応状況 ※クリックすると画像拡大 | ||
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設定 | 60 Hz | 120 Hz |
フルHD1920 x 1080 | 対応PS5 VRR:- | –PS5 VRR:- |
WQHD2560 x 1440 | 対応 PS5 VRR:- | –PS5 VRR:- |
4K3840 x 2160 | 対応 PS5 VRR:- | –PS5 VRR:- |
PS5でフルHD~4K解像度(60 Hz)に対応します。HDMI 2.1を搭載しないため、「PS5 VRR」非対応です。
対応リフレッシュレート ※クリックすると画像拡大 |
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JOLED Glancyがパソコンで対応しているリフレッシュレートは以上のとおりです。HDMIとDisplayPort、どちらを使っても29~60 Hz表示に対応。
VRR機能(可変リフレッシュレート) ※クリックすると画像拡大 |
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フレームレートとリフレッシュレートを一致させて「ティアリング」を防ぐ効果がある、VRR機能はDisplay Portのみ使用可能です。動作範囲は48~60 Hzです。
ゲーム性能(応答速度)は60 Hzで台無し
PCモニターで割りと重要なスペックが「応答速度」です。応答速度が速いほど、残像感の少ない映像を表示できます。
JOLED Glancyの応答速度はメーカー公称値で「0.1ミリ秒(G2G)」をアピール。
↑こちらの記事で紹介している方法で、Glancyの「応答速度」を測定します。
60 Hz時の応答速度 ※クリックすると画像拡大 |
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60 Hz時(オーバードライブ:なし)の応答速度です。30パターン測定で、わずか平均0.69ミリ秒でした。
LG製OLEDやSamsung製QD-OLEDにまったく劣らない、OLEDパネルらしい神速の応答速度です。
しかし、UFOをカメラで追尾して撮影した写真を見ての通り、応答速度が非常に速い割に実際の見え方はボヤッとします。原因はリフレッシュレートの遅さに起因する「ホールドボケ」です。
仮にJOLED Glancyが120~144 Hzに対応していれば、TNパネルの240~280 Hzに匹敵するクリアな残像感を表示できたでしょう。
120 Hz版パネルを開発して、国内メーカー(IODATAなど)とコラボして競技FPSゲーマー向けに特化した製品を出せれば、違った未来があったかもしれません。
他のPCモニターと比較します。
JOLED Glancyが記録した平均0.69ミリ秒は、言うまでもなく最強格。
「入力遅延(Input Lag)」は、映像ソースやマウス・キーボードからの入力信号を、ゲーミングモニターが実際に認識するまでにかかる時間です。
一般人は気にする必要はありません。競技性が重視される格ゲーやFPSゲームをガチでプレイする、競技ゲーマーが気にするべき指標です。
「Raspberry Pi 4」を使ったカスタム入力遅延テスターで入力遅延を測定した結果、60 Hz時で最短19.1ミリ秒、最長35.0ミリ秒でした。
OLEDパネルの焼付き防止機構の影響なのか、1フレーム分の遅延(約16.7ミリ秒)が挿入されている様子です。
他のゲーミングモニターと比較します。ほとんどのゲーミングモニターは16ミリ秒を下回ります。
Glancyが記録した平均27.1ミリ秒の入力遅延は、競技性が問われるゲームと相性が悪いです。たとえば、格ゲーやFPS / TPSゲームに適してません。
暗いシーンで便利な「暗所補正」
JOLED Glancyは画面全体を明るく補正する「Black Level(暗所補正)」に対応。一応、概念としてはBenQ Zowieシリーズの「Black eQualizer」に相当する機能です。なお、鮮やかさを補正する機能は搭載していません。
では比較写真で効果を確認します。
ガンマ値をカーブ状に補正する効果です。数値を上げすぎると画面全体が明るくなりすぎて実用性に欠けますが、適度に調整すると良い感じに使えます。
OLEDパネルに特有の「黒つぶれ」も解消でき、暗いシーンで視認性が悪くなるホラー映画などで便利な機能です。
モニタースタンドが付属しない!
JOLED Glancyにモニタースタンドがそもそも付属しません。よってエルゴノミクス機能はすべて非対応です。
VESA(100 x 100)規格に対応したモニタースタンド、モニターアームを別途用意しないと、PCモニターとして使えない仕様です。
VESAマウント ※クリックすると画像拡大 |
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別売りモニターアームを取り付けるのに便利なVESAマウントは「100 x 100 mm」に対応します。パネル本体の重量は約3.8 kgで普通のモニターアームで持ち上げられます。
Amazonベーシック(エルゴトロンOEM)のモニターアームを干渉なく取り付けられます。
JOLED Glancyに、Amazonベーシックのモニターアームを取り付けた様子です。
OLEDパネル特有の「フリッカー」は健在
JOLED Glancyは「フリッカーフリー」動作をアピールせず、TÜV Rheinland(eyesafe)認証も取っていません。
フリッカーフリーを検証 ※クリックすると画像拡大 |
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実際にオシロスコープを使ってフリッカーの有無をテストした結果、明るさ25~100%で「60 Hz」のフリッカーが検出されます。
輝度の上下幅が小さいので実際にフリッカーに気づくかどうか、相当の個人差が出ると思われます。何より、この手のOLEDフリッカーは近年のスマートフォンですらよくあるパターンです。
Apple iPhoneやSamsung Galaxyを使っていて、特にフリッカーを感じた覚えがなければ、JOLED Glancyのフリッカーもまったく問題ないと判断できるでしょう。
機能性と各インターフェイスをチェック
付属品の「リモコン」を使って、OSD設定をサクサクと操作できます。
高額製品とは思えない安っぽい作りのOSDレイアウトに、それぞれの項目がうまく整理されていない印象です。たとえば「Color Temp」メニューは一見すると色温度の項目ですが、実際は他社で言うカラーモードです。
OSDのレスポンス自体は良好で、不親切なレイアウトを除けば・・・おおむね普通のOSDだと思います。リモコンも付属して便利です。
- Normal(初期設定)
- Warm
- sRGB
- DCI
- Adobe RGB
- Cool
JOLED Glancyは全6種のプロファイルに切り替え可能(Color Tempメニューから変更)です。設定ごとに色温度やコントラスト感が変わります。
落ち着いた色合いが好みなら「sRGB」モードを、赤色を少し落ち着かせるなら「Adobe RGB」モードを使ってみてください。
各種インターフェイス ※クリックすると画像拡大 |
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全部で2つの映像出力端子があり、DisplayPort 1.4で最大60 Hz(3840×2160)、HDMI 2.0で最大60 Hz(3840×2160)に対応します。
ヘッドホンやスピーカーに音声を出力できる3.5 mmアナログ端子もあります。
OLEDが不得意なHDR性能は果たして?
JOLED GlancyはHDR10対応モニターです。Display HDR認証を取っていない、HDRをただ表示できるだけのPCモニターです。
Youtubeで公開されている「Morocco 8K HDR」を再生して検証します。
OLEDパネルの割にきちんと明るく、想像以上にHDRらしい映像を表現できます。
エフェクト表現は輝度が足りていないものの、全体的なシーンに対して割りと明るさが間に合っています。
一方、黒つぶれの影響で低輝度側のディティールが損なわれる傾向があります。他のOLEDパネルと同じく、暗部の階調表現が苦手な傾向です。
(EX-GDQ271JAのほうがメリハリは良い・・・)
以前レビューした「IODATA EX-GDQ271JA」と比較した写真です。
写真だと分かりづらいですが、暗い部分のディティールは両者ともにいい勝負。明るい部分はGDQ271JAが明確に優秀です。
参考程度に、Display HDR 1000認証に対応するゲーミングモニターと比較した写真を置いておきます。
モニター測定機材でHDR性能を評価
モニターの色や明るさを測定できる機材を使って、「JOLED Glancy」のHDR性能をテストします。
VESA Display HDR HDR性能のテスト結果 | ||
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比較 | テスト対象 JOLED Glancy | VESA Display HDR True Black 400 |
画面の明るさ |
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黒色輝度 |
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コントラスト比 |
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色域 |
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色深度 |
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ローカル調光 |
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今回はDisplay HDR True Black 400認証と比較しました。
JOLED Glancyは残念ながら、全白フラッシュと全白持続輝度がわずかに規格値の250 cd/m²に届かず、True Black 400認証すら満たせないHDR性能と評価できます。
HDRモードで画面全体に白色を表示したときの明るさを、他のモニターと比較したグラフです。
LG製W-OLEDパネルより明るく、Samsung製QD-OLEDパネルにあと一歩で追いつく明るさです。
HDR時のコントラスト比(理論値)は約Inf:1です。
HDRコントラスト比i1 Pro 2で測定した結果 | |
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全画面 | Inf : 1 |
10%枠 | Inf : 1 |
3×3分割 | Inf : 1 |
5×5分割 | Inf : 1 |
7×7分割 | Inf : 1 |
9×9分割 | Inf : 1 |
テストパターン別にHDRコントラスト比を測定、ワーストケースでInf:1です。
すべての画素が自発光する「印刷式OLED」パネルの特性により、どのようなシーンでも常に一貫して無限のコントラスト比を維持できます。
HDR規格どおりの明るさを表示できるかチェックする「PQ EOTF」グラフです。
極端に暗いエリア(0.001~ cd/m²)から、やや明るいエリア(90 cd/m²)まで見事に追従しますが、100 cd/m²以上から謎のロールオフが入って台無しに。
ロールオフされると本来もっと明るく表示されるべきシーンが、暗く表示されてしまい、明暗のメリハリが大きく悪化する原因に。
明るさ1000 cd/m²までの追従指数は約0.111で、調整なしの状態として優秀です。
- JOLED Glancy(約6.2万円):0.111
- EX-GDQ271JA(約4万円):0.139
- HP OMEN 27q QHD(約3万円):0.196
- MSI G274QPF-QD(約4.5万円):0.359
- DELL G2724D(約3万円):0.722
時間経過は問題なし、面積比による明るさの変動は検知されます。
面積比50%まで440 cd/m²前後を維持でき、LG製OLEDやSamsung製QD-OLED以上の明るさです。75%で300 cd/m²台、100%で230 cd/m²台まで下がります。
印刷式OLEDでも輝度の問題は依然として解決できなかったようですが、白色画素を使ってまで輝度をゴリ押しで稼ぐLG製OLEDパネルより明るいのは・・・、お見事と言っていいのでは?
HDR時の色精度(Rec.2020)は最大ΔE = 6.4、平均Δ = 1.72でかなり正確です。
HDR時の色温度は常用シーンの多くで6250K前後と、やや暖色に偏っています。Rec.2020で求められるD65(6504K)との乖離が大きいです。
HDRモード時の消費電力電力ロガーコンセントで測定 | |
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白枠面積 | 消費電力 |
1 % | 13 W |
2.5 % | 14 W |
5 % | 15 W |
10 % | 20 W |
25 % | 32 W |
50 % | 53 W |
75 % | 57 W |
100 % | 58 W |
全白フラッシュ (※持続時間は2~3秒) | 58 W |
電源コンセント経由でHDRモード時の消費電力を測定しました。
全画面でたかだか230 cd/m²程度の明るさを出すために60 W近い電力を消費するなんて・・・、相変わらずOLEDパネルの電力効率は悪いままです。
開封と組み立てを写真であっさり紹介
茶色い普通のダンボールにGlancyのロゴと製品イメージが印刷された、簡素なパッケージで到着。サイズは75 x 49 x 13 cm(140サイズ)です。
分厚い発泡スチロール製の梱包材がぎっしりと詰められています。万全の梱包状態です。
付属品 |
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付属品の多さに衝撃。
これだけの付属品がありながら、映像出力用のHDMIケーブルやモニタースタンドが付属しません。リモコンに単4電池が付属しているのは嬉しいです。
モニタースタンドが付属しないので、Amazonベーシックのモニターアームを取り付けました。
画質を大きく損なう保護フィルムはよほどの理由がない限り、絶対に剥がしてください。
まとめ:トップクラスの画質なのに売り方が・・・
「JOLED Glancy」の微妙なとこ
- 入力遅延が遅い
- OLED特有のフリッカー(60 Hz)
- 明るいHDRに期待しない
- ABL(自動輝度制限)あり
- 初期設定の色温度がズレてる
(かんたんに修正できます) - ゲーマー向け機能が少ない
- 入力信号を自動で受け付けない
(リモコンで手動で切り替える必要あり)
- モニタースタンドが付属しない
- 設置場所を選ぶグレア加工
- ベゼルが異常に太ましい
- 内蔵スピーカーなし
- OLED特有の焼き付きリスク
- 保証わずか3ヶ月
「JOLED Glancy」の良いところ
- 神速の応答速度(0.7ミリ秒)
- 無限のコントラスト比
- 色ムラが非常に少ない
- 色域がとても広い(DCI P3で99%)
- OLEDパネルの割に画面が明るい
- 「テキストフリンジ」解消済み
- グレア加工で透明感のある画質
- 正確なsRGBモード対応
- DCI P3とAdobe RGBモードも対応
- 便利なリモコンが付属
(単4電池も付属します) - セール価格なら文句ないコスパ
「JOLED Glancy」は最大60 Hzの4Kディスプレイで文句なしにトップクラスの画質です。
広大な色域に無限のコントラスト比、面積比50%まで400 cd/m²超の明るい画面、各色域ごとのエミュレートモードに対応など。6万円台の4Kディスプレイで異質な高画質を誇ります。
LG製およびSamsung製のPC向けOLEDパネルで課題だった「テキストフリンジ(文字ぼやけ)」問題も、JOLEDはストライプRGB配列を使って見事に解消しています。
(Youtubeでぼっち・ざ・ろっく!MVを再生したシーン)
予想を上回る期待以上のクオリティで満足感が高く、Glancyの画質に関して文句ないです。
それだけに、Glancyの売り方がもったいないです。モニターアームが付属しない、激安中華モニターを思わせるダサいOSDデザイン、入力信号の自動受付に非対応、太ましいベゼル幅・・・。
9割以上の人から合格と言ってもらえる画質なのに、9割以上の人から「使いづらい」と言われるリスクを抱えた製品の雑な作り込みが本当にもったいないです。
ぜひ次回作でPCディスプレイ向けに仕様を改善し、できれば最大120 Hzに対応してくれれば、かなりの人気を見込めるでしょう(製造元が経営破綻していて次回作は望めそうにないですが)。
JOLED(ジェイオーレッド) Glancy | |
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参考価格 ※2023/11時点 | |
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2023年11月時点、Glancyは定価77000円(セール時に61600円)で購入できます。
PCディスプレイとして使う場合、別売りのモニターアームが必須なので定価だと高く感じます。6万円台に値下がったタイミングで、モニターアームとセットで買うと良いでしょう。
以上「JOLED Glancyレビュー:印刷式OLEDパネルはSDR表現の極致【国産OLED】」でした。
Philpsモデルなら「5年保証」あり
JOLED Glancyと同じ印刷式OLEDパネルを使った「27E1N8900/11」なら、Philipsの5年保証が付属します。その代わり価格が約4万円も跳ね上がり、画質に対するコスパは悪化します。
JOLED Glancyの代替案(他の選択肢)
特にないです。
27~32インチの4K解像度、かつ「テキストフリンジ」を克服したPC向けOLEDディスプレイは、同じくJOLED製OLEDパネルを使ったOEMモデル以外に存在しません。
4Kでおすすめなゲーミングモニター
最新のおすすめ4Kゲーミングモニター解説は↑こちらのガイドを参考に。
4KでおすすめなゲーミングPC【解説】
予算に余裕があれば「RTX 4090」や「RTX 4080」を搭載したゲーミングPCがおすすめです。
コスパ重視なら「RTX 4070 Ti」がおすすめ。
おすすめなゲーミングモニター【まとめ解説】
寸法(ベゼル幅など)の測定もあるとありがたいです
画面内の非表示領域(ピクセルシフト用の余白ピクセル:3 mm)を含め、なんと39 mm(約4 cm)もベゼルがあります。
ありがとうございます!
透明な枠部分は含めてですよね?
それなら思ったよりは狭めでした
(普通のモニターと比べれば5、6倍もありますが)
このレベルのパネルが国内で大量生産されていれば・・・と思うと残念でなりません
せいぜいLG製W-OLED程度だと思っていたら、テキストフリンジを克服したうえで、Samsung製QD-OLEDに迫る画質だったので、レビューを書いた後「惜しいなぁ…」と悲しい気持ちに陥りました。
シンプルに資金力の問題と、多少の粗※があっても市場に次々と製品を投入してくる台湾・中華勢に勝てない市場があったようです。
(※LGもSamsungも量産重視でテキストフリンジを克服できていません)
PCモニターとしては売ってなかったので、どれくらい焼き付き防止対策が施されてるか分からなくて不安なのよね…。
クラウドファンディングサイトの仕様表に、ピクセルシフトの実装は明記されていました。
実際にブラウジング(Youtubeなど)を30分くらい続けていると、たまにピクッと画面がわずかに動く瞬間があるので、ピクセルシフトの実装は間違いないかと。ただ、ゲームや映像を見る分には… なかなか気づきづらいと思います。
その他の焼付き防止は定番の「ABL(自動輝度制限)」ですね。
面積比50%以上の白色を表示すると、輝度がガクンと下がります。HDRだけでなく、SDRモードでもABLは機能します。
ちなみに、DCR(輝度拡張)モードを使わなければABLの発生を防げます。ブラウジングやオフィスワーク等で気が散る場合は、DCRを切って使うと良さそうです。
応答速度の測定からして黒挿入はありそうですね
ピクセルシフトがあるのかどうか…
miniLED(価格とリフレッシュレートから見てM2U?)と比較してどうでしょうか?
Mini LEDとOLEDどちらが良いか?は、用途で変わってくるので難しいです。
・27M2U:非常に明るい(HDR 1000)、色も広い、けれど応答速度が遅く、分割数が384とやや少ないので実効コントラスト比が安定しづらい
・JOLED:応答速度はほぼゼロ、自発光だからコントラスト比は常に無限、色も広い、けれどABLの影響で輝度が低くHDRに不向き
一長一短です。
個人的に、Mini LEDは1000ゾーン以上ないと実効コントラスト比が下がりすぎて意味がなくなると思っているので、384ゾーンのM2Uはちょっと推しづらいかな…と。
Mini LEDを選ぶなら、やはり27M2V(1152ゾーン分割)や、27M2U Pro(2304ゾーン版)の国内販売を待ったほうが良いと思います。
ゲームや動画といったモニターで見るコンテンツってほぼsRGBのものばかりなので有機ELや量子ドットの広色域って意味無いどころか過飽和のせいでデメリットにすらなってるのよね…
HDRも大抵は輝度を上げただけで色域はそのままだし
SDRコンテンツにおける「過飽和」が良いか悪いかは使う人次第ですね。規格にこだわるクリエイター用途だとダメ、というのは分かります。
HDRコンテンツの場合は、色域:Rec.2020(BT2020)、輝度:PQ EOTF(SMPTE ST 2084)なので、現代の民生向けPCモニターで過飽和を引き起こすのはまだまだ未来の話になりそうです。HisenseのLaser TVですら、Rec.2020:97%程度です。
返信ありがとうございます。
過飽和を起こした色は単純に見てて違和感があるのとクリエイターが意図した色ではなくなっているので個人的には消費者として見ても嫌いなんですよね…
あとHDRに関しては、現状ベースとなるSDRから輝度を拡張しただけのもが多くHDRでも意図的に元の色から過飽和させていたり、色自体がsRGBのままで広色域が無駄になっているパターンが多いと感じていることを書きたかったのです
悲しいかな資金力のない日本が「技術力」でやれることに特化してがんばったみたいな寂しい製品だな…
これがアナログ関係のモノなら変態機器として一部のマニアに重宝されたのだろうが
このパネルでTVを作ってくれたら…と妄想してしまう
市場が48インチからで狭い部屋に入らないから。27-32クラスがほしい
レビューお疲れ様です。
やっぱりモノはいいんですね。
IODATAあたりが採用してゲーミングモニターとして製品化していたら…。本当、違った未来があったのに勿体ない。
評価アップや広告効果も高まったはずなのに、強気の卸価格で買い手が居なかったのかな…と。いつまでも税を投入してもらってるぐらいひどく経営が下手というか、どうしようもない。
JDIは高い技術力を持っていたけど、いまいち振るわず結局は中国に買われてしまいましたね
国産の高い技術がまたも中国に流れたことを嘆くべきなのか。日本人の日本企業への過小評価を嘆くべきなのか…
27E1N8900/11を使っていますが
ノングレアの感じがかなり微妙です
コストカットのせいなのかもしれませんが、なんとなくムラのあるノングレアで、油浮き感が強いです
気にしないようにすれば使えますが、気になる人なら結構気になります
グレアの反射とどっちがいいかは人によると思いますが・・・
モニターアーム必須の人間としてはどうせ使わないスタンドがついてないのは箱が小さくなりそうだから良いと思いました。
HDRもコンテンツ側が対応しないといけなくて実際なくてもなんとかなるのでSDRの画質に特化するのもわかる。
じゃあゲーム用途にすると反応遅さが気になるし、クリエイト要素だとやっぱHDR必要になるよねって用途で考えるとチグハグ感がすごい。
何に使えば良いんですかね?これ、YouTube?スマートテレビの代わりですかね?
グレア液晶を使ってて仕様がテレビに近いから受信料は払いたくないけどモニタを使ってChromecastで動画は視たい、ワンルームに住んでるみたいな若い人向けの製品なんだろうね
目の付け所は悪くない気はするけど定価13万超えは強気過ぎるというかこの製品知ってるレベルの家電マニアがその価格で比較検討するのはLGの48インチだよねというか
PCモニタとしては焼き付きリスクのある有機ELだけに映像美に極振りしてグレア液晶にしたんかな
グレア液晶のせいで目が疲れて長時間作業には向かない、27インチじゃ映像の没入感がいまひとつで「いっそ32インチにしてプライベートシネマできますよ、って方向にするべきだったんでは」って小一時間問いつめないといけない製品コンセプトな気が
120hz対応出してくれるかな
LGのELに対する優位性があまりないなぁって感想
RGBはデカいけど他の欠点が打ち消しちゃってる
同じパネルと思われる「27E1N8900/11」を使ってます
普段はNTSCで6500Kにしています
暗所かつ全白100cm/m2あたりでのSDRコンテンツ視聴には(有機ELの寿命の面でも)最適だと感じました
強い光が苦手で、HDRコンテンツをあまり視聴しない人向けかなと
そもそも、8bitSDRの規格でも、輝度制限や色域制限、色空間による間引などで本来の色領域を最大限引き出せていないコンテンツが多いです
具体的には、カラーコードでいうところの「#000000」から「#FFFFFF」までをしっかり使い切ってません
8bitSDRを最大限活かし切るだけで、かなりの表現が可能となるはずなのに、諸般の事情によりそうはなっていません
JOLED製OLEDパネルであれば、8bit程度ならしっかり階調出せますので「本来あるべき8bitSDRコンテンツの姿」が引き出せるのではと期待しています
とはいえ、そのためにはRGB24フォーマットの可逆圧縮・非圧縮動画を使用する必要があり、現実的ではなく、そういう意味でこのモニタの真価を発揮させるのは難しいです
理想状態とまではいきませんが、以下の動画は割と品質が良く、このモニタの価値をそれなりに引き出せるのではと思います
SONY 4Kブラビアのデモムービー(60fps)
https://youtu.be/e4zRaWV2YEQ
Big Buck Bunnyの4K60fps
https://youtu.be/aqz-KE-bpKQ
詳しい情報ありがとうございます。
つまり、表示ハードウェア側の高性能化に、コンテンツ側の対応が追いついていない状況なんですね。
4K UHDも未だに輝度情報を適切にグレーディングできていない(例:閃光のハサウェイUHDなど)せいで、HDR 1000~1400モニターが宝の持ち腐れになる事例があるので、コンテンツ側の対応がもっと進んで欲しいですね。
ただ…HDRに関しては、DWM LUTと3D LUTの組み合わせで、輝度レンジをPQ EOTF方式、色域をBT.2020に自動変換する手法があるので精度はともかく主観的に見る分には何とかなるかな…と思ってます(もちろん元素材の完成度にも左右されますが)。
同じパネル採用のPhilipsモニターはTrue Black 400認証がついているので満たしていないのは意外ですね、個体差でしょうか
詳細なレビュー大変参考になります。こちらのサイトを見て高画質、HDRにも興味を持ちました。
PhilipsのJOLEDパネル採用品(HDR True Black 400対応)の27E1N8900または
PhilipsのIPS+Mini LEDでLD分割数2304・HDR1400対応の27B1U7930の購入を
検討しています。(後者は海外向けかつ既にディスコンのようですが価格は27E1N8900と同程度となっていました)
単純にSpecだけ見ると、27B1U7930は27E1N8900より色域・輝度など総合的な画質は良さそうに見えますが、ちもろぐさんのような詳細かつ客観的なレビューが少なく判断に困っています。
用途は(両方とも60Hzなので)、SDRコンテンツ視聴、WEBや漫画、たまにゲーム(ライトなもの)や、今後Apple TV+などHDRコンテンツも試してみたいと考えています。もしアドバイスが頂ければぜひお願いいたします。
27B1U7930
https://www.usa.philips.com/c-p/27B1U7903_27/professional-monitor-4k-uhd-mini-led-thunderbolttm-4-monitor
「HDR」がAutoの設定だと黒レベルやシャープネスがいじれなくないですか?
サブスク利用してても「HDR」がオフの状態だと解像度までも落ちてしまいますしHDCP2.2の仕組みが関係してるんですかねぇ
27E1N8900はギラツキが本当にひどいので映像でも特にアニメを見る人は絶対やめたほうがいいです
ここまで酷いのはそうそうないですよ
Yahooショッピングだと2720円で3年保証、4540円で5年保証が付けられるのでAmazonより良いかもですね
修理不可で交換か返金対応になりそうですが
こちらの記事を見てから悩むこと幾星霜…。
セール価格中に買えずに値落ちを待つもそろそろ限界でしょうか。
無くなる前にぜひ買いたい…。
買うとなると問題がグラボで、今はRyzen7-5800XにGTX980を使っており、グラボがどう考えても弱いもので更新を検討しています。4070superあたりがベターでしょうか…。ご教授いただければ幸いです。
今は無きJOLEDの名誉のためにコメントしますが、色ムラが少ないのは自発光パネルだからではないですよ。
LGやSamsungのように画素を蒸着で作る方式とは違い、JOLEDは各サブピクセル毎に印刷して作っていました。
27インチのサイズに4K分の画素を均一に塗布する技術だけでなく、製造工程で画素ごとにキャリブレーションをしてムラが起きないように補正していました。
それらの複合技術でなし得たものであり、自発光パネルから色ムラが少ないわけではないです。
色ムラは印刷有機ELの宿命ですね
このサイズで色ムラが少なくできていることの凄さはプリンテッドエレクトロニクスに関わった人でないと分からないと思います
やっぱサブピクセルこどに調整してたんですね…
R.I.P JOLED…