【2018年版】AMD Ryzen搭載のおすすめBTOを5つ厳選




「インテル焦ってる?」という状況まで追い込んだ、ライバルAMDの革新的なCPU「AMD Ryzen」の第2世代が登場。初代の弱点だったシングルコア性能がかなり克服されたため、「Ryzenマシン」がほしいと考える人も割と増えてきた印象。

というわけで、この記事ではおすすめのRyzen搭載BTOを厳選してまとめます。

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AMD Ryzenの基本知識

おすすめのRyzenマシンを紹介する前に、前提知識として「Ryzenの何が強くて、Intelに対して弱いところはどこか?」という基本的なことを解説しておきます。

Ryzenの強いところ

なんと言ってもコストパフォーマンス。特に8コア搭載の「Ryzen 7」シリーズは、ゲーマーから人気のある「i7 8700K」ですら勝てない、圧倒的なマルチスレッド性能を持つ。

Cinebench R15によるマルチスレッド性能の比較

  • Ryzen 7 2700X
    1801
  • Ryzen 7 2700
    1534
  • Core i7 8700K
    1364
  • Core i7 8700
    1349
  • Ryzen 5 2600X
    1386
  • Ryzen 5 2600
    1235
  • Core i5 8600K
    1038
  • Core i5 8400
    843

6コア搭載の「Ryzen 5」は、ライバルの「i5 8400」を相手にやや存在感が薄いのは否定できない。しかし、i5が6スレッドに対して、Ryzen 5は12スレッドなので「録画」「配信」で明確にi5を打ち負かします。

最後にRyzen APUについても。APUとはカンタンに言えば、内臓グラフィックスを搭載したAMDのCPUです。AMD製の内蔵グラは非常に強力で、Intelのそれとは次元が違う。

  • Ryzen 7:現行のi7では勝てないマルチスレッド性能
  • Ryzen 5:Core i5を大幅に凌ぐマルチ性能で、配信用途に強み
  • Ryzen APU:低予算ゲーミングPCや映像鑑賞用PCに最適

まだ「適材適所」な部分が残るけれど、全体的にかなりバランスよく優秀なCPUになっているのは間違いない。更に詳しく知るなら、他の記事も読んでほしい。

Ryzenのちょっとダメなところ

Ryzenに弱点が無いか、と言われると…あります。初代より大幅に改善されていますが、まだIntel Coreシリーズに対して圧勝しているわけではありません。Coreシリーズの歴史は10年ですから。

  • Core i7と比較して、ゲーミング性能が1割低い
  • Adobe Photoshopとの相性はIntelの方が上

「最適化」がやはりIntelと比較すると劣っているのが現実です。特にハイエンドGPUを使う場合は、Core i7と比べて1割ほどフレームレートが出にくいです。

普通のモニターを使っているなら全く問題にならないが、ゲーミングモニターを使っているコアゲーマーにとってはやや問題あり。

そして、Ryzenはマルチスレッド性能が良いのでついついPhotoshopと相性が良いと思われがちだが、実際のところはCore i7の方が得意。Adobeソフトとの最適化は上手く行っていないようです。

Ryzen搭載マシンを厳選するにあたって

本記事ではテキトーにRyzenマシンをまとめるのではなく、上記で解説してきたRyzenの強みと弱みを考慮して厳選する

明らかに「AMD Ryzenである必要が感じられない…」といった、アンバランスな構成を持つマシンを紹介することはないので安心してください。では、行きます。

おすすめのRyzen搭載BTO:5選

軽いゲーム、イラスト、4K動画に最適「Regulus AR5-Q」

スペックRegulus AR5-Q
CPUAMD Ryzen 5 2400G
4コア8スレッド / 3.60 GHz ~ 3.90 Ghz
冷却AMD純正92mm小型空冷ファン
GPUAMD Radeon RX Vega 11(内蔵GPU)
メモリDDR4-2400 4GB x2(合計8GB)
SSDなし
HDD1TB
マザーボードAMD B350搭載Micro ATX
ポートUSB 3.0 x2(前面)
USB 2.0 x2(背面)
USB 3.0 x4(背面)
光学ドライブDVDドライブ
電源400W 静音電源(80 PLUS Standard
OSWindows 10 Home 64bit
サイズ190(幅)×420(奥行き)×360(高さ) mm
重量7.8kg
保証持ち込み修理保証(1年間)

APU「Ryzen 5 2400G」を採用する、ドスパラのクリエイター向け低予算マシン。ドスパラのガレリアと比較すれば知名度は低いが、コストパフォーマンスの高さが際立った隠れた逸品です。

4コア8スレッドで従来のCore i5以上の性能を実現しつつ、外付けグラボ「GT 1030」とほぼ互角のグラフィック性能を持っているのが「強み」。

PUBGはキツイが、FortniteやCS:GOといった軽い3Dゲームなら画質を落とすことで、そこそこ動きます。もちろん、Clip Studioなどイラストソフトも使えるし、4K動画の再生もスムーズ。

  • 従来のCore i5を超える性能
  • 軽いゲームなら設定次第でスムーズに動く
  • Clip Studio、SAIは余裕
  • 4K動画再生
  • 標準価格が7万前後と安い
  • 省電力
  • 標準では「SSD:なし」

とにかくコスパが良いですね。最新のゲームはしないし、色々なアプリがまんべんなく動いてほしい…という人におすすめ。

なお、注意点は標準カスタマイズでは「SSDがない」こと。SSDが無いとWindowsの起動に50秒くらい掛かる上に、動作がもっさりしてしまう。必ずSSDをカスタマイズで追加しよう。


フルHDゲーミングと配信にコスパ良し「GALLERIA RV5」

スペックGALLERIA RV5
CPUAMD Ryzen 5 2600X
6コア12スレッド / 3.60 GHz ~ 4.25 Ghz
冷却AMD純正92mm小型空冷ファン
GPUGTX 1070 Ti 8GB
メモリDDR4-2400 4GB x2(合計8GB)
SSD250GB
HDD1TB
マザーボードAMD B350搭載Micro ATX
ポートUSB 3.0 x2(前面)
USB 2.0 x2(背面)
USB 3.0 x4(背面)
光学ドライブDVDドライブ
電源SilverStone製 500W 静音電源(80 PLUS Bronze
OSWindows 10 Home 64bit
サイズ185(幅)×395(奥行き)×370(高さ) mm
重量8.2kg
保証持ち込み修理保証(1年間)

ドスパラのゲーミングモデル「ガレリア」シリーズです。その中の「RV5」は、CPUに6コア12スレッドのRyzen 5 2600Xを採用しつつ、グラボにGTX 1070 Tiを併用する。

フルHDにおいて圧倒的なゲーミング性能を持ちつつ、12スレッドのマルチスレッド性能でOBSなどを使ったゲーム配信でもドロップフレーム率を1%前後に抑えるなど、安定した配信性能も両立。

ちなみにCore i5 8400だと6スレッドしか無いので、ドロップフレーム率は5%前後に急上昇します。ゲームするだけならCore i5で十分だろうが、配信までするならRyzen 5が適任だ。

  • ほとんどのゲームを平均60fps以上で動かせる性能
  • 12スレッドによる安定したマルチタスク性能
  • 高品質な電源ユニットを標準採用
  • SSD搭載済み
  • ゲーム + 配信と編集だと、メモリ8GBでは不足かも

バランスよくまとまったマシンですが、メモリーが標準で8GBしか無いのが惜しい。

8GBだと割と不足しやすいので、できれば16GBに増設カスタマイズしたいところです。

もう一つの注意点はSSDについて。容量が320GB、640GBのSSDは絶対に選んではいけません。もし無料アップグレードなどで選択されている場合、必ず他のSSDに切り替えてください。

ダメな理由は「Colorful SL500 640GBをレビュー:噂の中華製SSDは買いか?」にて解説している。


静音性と高性能の両立「G-Master Hydro X470A」

スペックG-Master Hydro X470A
CPUAMD Ryzen 7 2700X
8コア16スレッド / 3.70 GHz ~ 4.25 Ghz
冷却ASETEK製 120mm簡易水冷(CPUとGPUの同時冷却)
GPUGTX 1070 Ti 8GB
メモリDDR4-2400 4GB x2(合計8GB)
SSD500GB
HDDなし
マザーボードMSI X470 GAMING PLUS(X470搭載ATXマザーボード)
ポートUSB 3.1 x4(前面)
USB 2.0 x4(前面)
USB 3.1 Gen2 x2(背面)
USB 3.1 x4(背面)
光学ドライブDVDドライブ
電源SilverStone製 750W 静音電源(80 PLUS Gold
OSWindows 10 Home 64bit
サイズ232(幅)×521(奥行き)×451(高さ) mm
重量約17kg前後(推定)
保証初期不良保証(1ヶ月)
無償修理保証(1年間)

サイコムはカスタマイズ性に優れた老舗BTOメーカーのひとつ。高い組み立て技術を持つサイコムでは、CPUとグラボの両方に「簡易水冷」を施したマシンを販売している。

8コア16スレッドのRyzen 7 2700Xはそこそこ発熱するのでAMD純正クーラーでは少し不安がある。しかし、120mmラジエーターを備える簡易水冷であれば、そんな不安は無い。

グラボにも同じ水冷が施されているので、このマシンは「静音性と高性能の両立を目指したい…。」というハードな要望を持つユーザーにとって最適なマシンといえる。

なお、性能はRyzenマシンの中でもトップクラス。エンコード速度はi7 8700を軽く上回るし、Adobe系ソフトもi7ほどではないが、概ねスムーズにこなすだけの地力を持つ。

グラフィックボードはGTX 1070 Tiなので、ゲーミング性能はあまり問題にならない。そして最大の強みが、配信に強いということ。i7だと1.6%前後のドロップフレーム率が、Ryzen 7なら1%に抑さえてくれる。

もちろんドロップフレーム率はゲームによって変動するが、16スレッドを備えるRyzen 7の方が圧倒的に有利で、大抵のゲームにおいてCore i7以上の安定した配信性能を見せる。

  • 簡易水冷による優れた静音性
  • CPUもグラボも、120mm簡易水冷でしっかり冷やす
  • 応用力が利く圧倒的なマルチスレッド性能
  • ほとんどのゲームを平均60fps以上で動かせる性能
  • Core i7の更に上をゆく配信性能
  • SSD搭載済み
  • 簡易水冷2個搭載なので、コスパは空冷マシンにやはり…劣る

総合的な満足度はかなり高く仕上がっているが、その分価格が高価なのが唯一の欠点だろう。


3DCG & レンダリングワークステーション「raytrek TRQ P4」

スペックraytrek TRQ P4
CPUAMD Ryzen Threadripper 1950X
16コア32スレッド / 3.40 GHz ~ 4.00 Ghz
冷却簡易水冷(ラジエーターサイズ不明)
GPUQuadro P4000 8GB
メモリDDR4-2400 8GB x4(合計32GB)
SSD500GB
HDD3TB
マザーボードAMD X399搭載Extended ATX
ポートUSB 3.0 x2(前面)
USB 2.0 x2(前面)
USB 3.0 x8(背面)
USB 3.1 x2(背面)
光学ドライブDVDドライブ
電源Enhance製 800W 静音電源(80 PLUS Gold
OSWindows 10 Home 64bit
サイズ245(幅)×593(奥行き)×562(高さ)mm
重量18.5kg
保証持ち込み修理保証(1年間)

Solidworksに代表される3DCGソフトや、Cinema 4DやV-Ray、Blenderに代表されるレンダリングソフト。これらのソフトをコスパ良く、できる限り高速で動かすなら「Ryzen Threadripper」が適任になる。

Intelには「i9 7980XE」(18コア)が存在するが、「Ryzen TR 1950X」(16コア)はその半額です。50%も安いのにコア数は16個ですから、1コアあたりのコスパを考えると破壊的な存在なんですよね、Ryzen TRは。

  • もっとも安価な16コア32スレッドCPU
  • Quadro P4000で対応ソフトの加速化が可能
  • 標準で32GB、クアッドチャネルのメモリ(空きは4スロット)
  • SSD標準搭載
  • CPUは簡易水冷でしっかり冷やす
  • 念のために言うが、ゲーム向けではない

というわけで、3DCG・レンダリング用途において現実的な予算で高性能を目指すなら「raytrek TRQ P4」がベストバリューなマシン。TR 1950Xの詳細な性能は以下の記事が詳しい。


Ryzen搭載の軽量ノートパソコン「Ideapad 720S」

スペックIdeapad 720S / 81BR003EJP
CPUAMD Ryzen 5 2500U
4コア8スレッド / 2.00 GHz ~ 3.60 Ghz
GPUAMD Radeon RX Vega 8(内蔵GPU)
メモリDDR4-2133 8GB x1
SSD256GB NVMe
HDD
ポートUSB 3.0 x1(左側 / 急速充電対応)
USB 3.0 x1(左側)
USB 3.0 x1(左側 / 急速充電対応 & DP出力)
Novoボタン(右側)
ヘッドセット入出力(右側)
USB 3.0 x1(右側)
光学ドライブなし
無線WiFi : IEEE 802.11ac/a/b/g/n
Bluetooth v4.1
バッテリー4cell リチウムポリマーバッテリー
充電45W ACアダプター
OSWindows 10 Home 64bit
ディスプレイ13.3 inch / 1920 x 1080 / ノングレア仕様 / IPSパネル
スピーカーDolby ATMOS対応オンボードチップ
JBL製ステレオスピーカー
サイズ305.9(幅)×213.8(奥行き)×13.6(高さ)mm
重量本体 : 1.14kg
AC : 285g
保証無償修理保証(1年間)

最後に紹介するのは「Ryzen搭載のノートパソコン」です。Ryzen APUの強みが、圧倒的な内臓グラフィックス性能であることは解説したとおり。だから、軽量 & 高性能を実現する上でかなり有利。

その中の一つがLenovo製Ideapad 720S(Ryzen搭載モデル)。実際にぼくが購入して、たまに外出する時のブログ執筆で重宝している。本体重量わずか1.14kgのマシンが、ブログ執筆、イラレ、フォトショ、軽いゲームまで。

大抵の作業を軽々とこなしてしまうので感心モノ。ただし、フル稼働させると45Wくらいの消費電力に達するので、バッテリー持ちがやや悪いのが唯一の難点

本気で使うと3時間ちょっと、省電力モードで5時間30分くらいなので長時間使う場合は、ACアダプターの持ち運びは避けられない。その点を許容できるなら、軽くて高性能な最高のノートPCです。

    • IPSパネル採用の13.3型ディスプレイ
    • 本体重量はわずか1.14kg
    • 重たいゲームを除き、大抵のタスクをこなせるパワフルな性能
    • 接続性良好なWiFi機能
    • JBL製ステレオスピーカーは意外と高音質(音量も大きめ)
    • 95000円前後というコスパの良い価格設定
    • バッテリー持ちがやや悪い
    • Radeon Vega 8の性能を50%しか引き出せていない

満足度は4.5 / 5.0といったところ。そろそろ使い始めて3ヶ月が経過するので、詳しいレビューは時間のある時に書く予定。

以下追記。

コメントで「Ideapad 720Sの内蔵GPUは、本来の性能を出せていないそうです。」と指摘を受けて、FireStrikeを回したところ。950点前後しか出ません。

ポテンシャル的には2500点くらいは出るはずで、実際にHP Envy x360やAcer Swift 3では1900~2300点を叩き出している。本来の性能を出せていないという意味で、720Sは微妙かも。


以上「【2018年版】AMD Ryzen搭載のおすすめBTOを5つ厳選」でした。

BTO実機レビュー記事

低予算ゲーミングPCとして一押しのマシン。マグネイトはガレリアと比べて圧倒的に知名度が少ないが、よく探せばコスパに優れた隠れマシンを掘り出すことがある。

2018年時点で、ちもろぐで最高得点をマークしているゲーミングマシン。それが「ガレリアXV」です。ゲーム目的にデスクトップPCを探しているなら、これさえ買えば概ね間違いないと言える。

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7 件のコメント

    • ゲームはダメな構成ですよね。
      Solidworksなど、一部の3DCG製作のソフトでQuadroとすこぶる相性が良い事例があるので…用途をハッキリさせないと微妙な買い物になる可能性「大」。

  • ryzen apu は4k60hzは出ますか?
    マザーボードにHDMI2.0が搭載されている物もあるのでそういうことなんだろうとは思いますが実際のところはどうなんでしょうか?

    • Radeon RX Vega 11
      コーデック / 解像度 @1080p 4:2:0 @2160p 4:2:0
      MPEG-2 (H.262) 60 fps 利用不可
      VC-1 60 fps 利用不可
      VP9 8bpc 240 fps 60 fps
      VP9 10bpc 240 fps 60 fps
      MPEG-4 AVC (H.264) 8bpc 240 fps 60 fps
      MPEG-4 AVC (H.264) 10bpc 240 fps 60 fps
      HEVC (H.265) 8bpc 240 fps 60 fps
      HEVC (H.265) 10bpc 240 fps 60 fps

      Ryzen内臓GPUが対応している、映像出力の仕様表です。一般的なH.264(.mp4)動画なら、問題なく4K60fpsで出力可能なはず。

  • 720sに関してですが制限が掛かっててFire Strikeのスコアが1000程度しか出ないと聞き実際そのようなレビューも載ってますけど3D性能はどうなんでしょうか
    改善されてなければインテルUHDやノートのR7といい勝負なんですが

  • Ideapad 720S、PC Watchのレビューではシングルチャネルのメモリと排熱不良により
    性能をほとんど引き出せていないそうですが・・・。
    Ryzen GのノートPCでメモリがデュアルチャネルってのがまだ存在していないので
    個人的には様子見してます

    • …。
      自分もいろいろと調べて、検証していますが。どうやらIdeapad 720SだとGPU性能が出ないのは間違いないですね。
      3DMark FireStrikeを回したところ950点前後。Hp EnvyやAcer Swiftでは1900~2200点が多数。
      うーん、個人的に愛用しているだけに、本来の性能の半分くらいしか出せてないと分かって非常に残念。
      これなら省電力性に優れるi5 8250Uで良いよね…ということになりますね。文面を修正します。

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