2000円で500 GBのUSBメモリを買ってみたら、案の定「偽物」だった。

最近アマゾンでめちゃくちゃ安いのに、恐ろしく大容量なUSBメモリを見かけるようになりました。どう見ても「怪しい」ですが、2000円くらいなら検証としては悪くないと思い、人柱購入。(引っかかる人は稀だとは思いますが)一応、注意喚起として今回レビューを紹介します。

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激安な「大容量USBメモリ」を購入

動画版はこちら。以下よりブログ版です。

商品ページにリンクは貼りませんが、今回あえて入手してみたUSBメモリはこちらです。「Nico」という聞いたことも無いメーカーで、デザインも見るからに安っぽく「怪しい」雰囲気しか無い。

ただ、よくみると3件のカスタマーレビューが付いていて、そのうちの2件が実際にAmazonで購入したユーザーのレビューでした。普通は買わない…と思いますが、一定数購入する層はやっぱりいますね。

ある意味「潔い」梱包

ポチると翌日に届きました。梱包はこの通り、512 GBのUSBメモリとは思えないほど簡素な梱包になっていて、この時点で嫌な予感しかしない。でも、ある意味潔いと言えば「潔い」です。

USBメモリ本体には、きちんと「512 GB」と刻印されていた。表面加工はグレアな感じで、映り込みが激しい。素材はプラスチックな感じで、指紋が付きやすい「安物」という感じ。

Windows上では「499 GB」で認識

さっそくパソコンに接続してみると、5秒くらいで認識されている。空き容量は「499 GB」と表示されており、一応は512 GBのUSBメモリとしての体裁を整えています。

ただ、よくみるとファイルシステムが「exFAT」なのが気になる。そう思って「NTFS」でフォーマットしたところ、容量は変わらず499 GBのままだった。

ボリュームの縮小や削除、新規作成はなぜか要求を受け入れられないと表示されて、容量を499 GB以外に変更することは出来ません。

ゲームファイルのコピーで検証

ボリュームサイズの変更で対応できない仕様になっているので、容量が83 GBほどある「Grand Theft Auto V」のゲームファイルをUSB側に書き込む方法で、どれくらい入るのか確かめる。

書き込み速度はだいたい9.0 MB/s前後で安定。ゲームファイルは非常に大きいファイルが多いので、シーケンシャル速度で動作する傾向が強い。

さて、順調に書き込みが進んでいたが、コピーから48分くらい経過したあたりで異変が。さっきまで9 MB/s前後だった書き込み速度が、いきなり18 MB/s前後に倍増

しかも速度が上下にブレなくなり、常に18 MB/s前後で張り付いたようにピッタリです。要するに、ここから表示されている書き込み速度は「偽装」というわけですね。

Crystal Disk Markで検証したところ、このUSBメモリのシーケンシャル書き込み速度は、平均で8.9 MB/sでしか無い。それがずっと安定して18 MB/sも出るのは「不自然」

実際には書き込みが出来ていなくても、システムに対して「書き込み終わったよ。」と命令を返すため、安定して18 MB/sで書き込まれているように「見える」というトリックです。

最終的に1時間41分(101分)で、全83 GBのファイルのコピーが完了した。果たして…本当に書き込みが完了しているのか。

実際の容量は「36 GB強」

オリジナルのフォルダと、コピー先のフォルダの「プロパティ」を開いて、ファイルサイズを確認するとこの通り。

  • オリジナル:83.3 GB
  • コピー先:36.9 GB

オリジナルには83.3 GBあるはずが、実際に書き込まれたのは全体の44%にあたる36.9 GBだけ。途中で書き込みが高速化したのが、残り50.7 GBくらいだったので。

実際は36.9 GBではなく、32.6 GBくらいしか書き込まれていない可能性も高い。

というわけで、やはり2000円で売ってる512 GBのUSBメモリは「偽物(Fake)」です。

  • 大抵の「32 GB」USBメモリ:900~1000円
  • 偽物の「512 32 GB前後」のメモリ:1900~2000円

実際に書き込めるのは、おおむね32 GB前後なので、普通のUSBメモリと比較すると約2倍近い値段ということになります。

初心者もち
なんでこんなヤバイ業者がいるの?
自作歴24台のやかもち
「マーケットプレイス」という、緩い出品方法があります。それを利用しているのは間違いないですね。

「偽物」を避ける基本的な方法

そもそも「値段」がオカシイ

もっともシンプルに「偽物」を引かない方法は、とにかく安すぎるモノを避けること。

たとえば、Amazonで「USBメモリ 512GB」と検索してみて、安い商品を見てみる。すると、安いと言われているメーカー品でも最低13000円くらいで、マトモなメーカーになると一気に18000円。

メーカー価格(512 GB)
今回の偽物1899
Patriot12999
HP18000
CORSAIR31000
Kingston39938

CORSAIRやKingstonになると、30000円以上に。1万円超えは確実ですから、2000円という価格設定がいかに違和感のあるものか。直感的にも理解できるはず。

無名のブランド品である

偽USBメモリの特徴は、全く見たことのないメーカー品ということ。

SDカードの場合は有名メーカーそっくりに化けている例が意外と多いようだが、USBメモリの場合はほとんど無い。だから、基本的に偽USBメモリは「知らないメーカー品」になります。

  • Nico
  • Aisopos
  • Victory HH
  • ガングロン

ざっと探して見つかった、いかにも怪しい偽USBメモリは以上の通り。とにかく「SanDisk」や「Transcend」など。国際的にも有名なブランドメーカーから選ぶようにすると安全

自作歴24台のやかもち
同じ製品・業者で、名前だけ変えているモノも多かった。

フィルタ機能で「除外」する

3つ目の方法は、フィルタ機能を使ってマーケットプレイス経由で出品されている商品を「除外」(非表示)にしてしまうこと。

  • &emi=AN1VRQENFRJN5

この文字列を、Amazonの検索ページのURL末尾にコピペするだけ。

こんな感じです。

フィルタ無しだと、さっきの偽USBメモリが表示されたままですが、フィルタを有効にするとキレイサッパリ表示されなくなった

ただ、このフィルタを入れても「スポンサードプロダクト」(広告枠)には、表示された状態なので注意が必要。

まとめ:「偽USBメモリ」に用心

値段設定が「リアル」だと引っかかりやすい様子。

ぼくはAmazonで事前に決めた必要なPCパーツなどを発注するだけなので、Amazonでウィンドウショッピングしていて「なんだ、この激安な商品は?」と飛びつき買いすることはない。

だけれど、Amazonでいろいろとさまよいながら(=吟味しながら)買い物をしていると、なかなか厄介な商品群ですね。

今回のように「512 GBで2000円はオカシイ。」と断言できる、分かりやすい例は判断しやすいから良いが、上記のレビューのように256 GBで2000円だと…

一気に購入する人が増えている様子。とりあえず、ストレージは小型なほど高額なので、SSDより容量単価が安いUSBメモリはほぼほぼ「偽物」「詐欺」と考えて良いかも。

幸い、Amazonの返品は有能

ちなみに「もしうっかり詐欺的な商品を引いてしまったら?」どうするかですが、Amazonは購入から1ヶ月以内だと、驚くほどすんなりと返品や返金に応じてくれる

そのため、仮にヤバイものを引いてもそれほど怖いことはない。1ヶ月以内に対応すれば、(時間の無駄を除いて)コストを負うことはまず無いです。

  • 「異様に安い」USBメモリはほぼダメ
  • 「知らないメーカー」もだいたいダメ
  • 低評価レビューもちゃんと確認
  • 出来ればフィルタは有効にする
  • もし「偽」を引いても返品はカンタン

結論「安い、知らない、低評価」なモノに、手を出さないのがベストです。ぼくのように、興味本位や検証目的で購入するのは否定しないが、まじめに使うつもりならやめておこう。

以上「2000円で500 GBのUSBメモリを買ってみたら、案の定「偽物」だった。」でした。

初心者もち
ちなみにどこのUSBメモリ使ってるん?

「SanDisk」「Transcend」「Silicon Power」が多い。

自作歴24台のやかもち
だいたいこの3社ですね。次買うならサムスンも気になる(超速そうなので)。

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15 件のコメント

  • なんだかYさんみたいなことをなさってますねw

    しかし、容量詐欺ってどうやってるんですかね?
    SMARTみたいなところをいじってるでしょうか

    • Crystal Disk Infoに接続しても、何も表示されないのでよく分からなかったです。自分が調べた範囲では、Windowsに対して「偽の情報」を表示する仕組みのようです。

  • 最近のamazonって本当こういうの多いよねえ
    特にこの手の周辺アクセサリー
    まだ評価が低いものなら分かりやすいが、大量のサクラレビューで低評価を誤魔化してるのも多いし
    大抵は有名メーカーの製品から吟味するで解決するけど、比較的新しいカテゴリの製品とかだと中々それも難しいこともあるし

  • 普通はFAT32だよね
    怪しい物は安定のamazon発送
    そもそも安いUSBはランダム書き込みが絶望的に遅いのがあるから、あればレビュー画像で確認した方がいい

    ★5のサクラレビューを大量(あるいは絶妙)に書くところもあったり…
    高評価と低評価の比率がおかしい、高評価が大量にあるのに★1が10%くらいあるとかだとあからさまなんだけどね
    あとは評価の変動と時期(大量の高評価の後に低評価がかたまってるとか)をみたり、ホームページの有無を確かめたり
    …とりあえずホームページをつくっておく悪質なところもあるけどw

  • そういえば昔2TBのハードディスクの書き込みがめっちゃ早いとかいう話で中身は8gbのUSBメモリだったとかいうのを聞いたことが・・・

  • マケプレは返金されるから安心みたいな事言ってる人多いですけど
    個人情報を抜かれる可能性があるので、やばそうなモノは絶対買わない方がいいと思う

    • < やばそうなモノは絶対買わない方がいいと思う

      ですです…。返金してもらうかは、金額との相談です(2000円なら良いかなって思ってしまう)が、どちらにせよ買わないのがベストです。

  • 偽物が横行してるせいなのか、サムスンの商品(SSDやmicroSD)が価格.comからリンク飛べない(そもそもアマゾンが出てこない)気がします、もう少しなんとかして欲しいものですねw

  • 『一定数購入する層はやっぱりいますね。』ってまるで他人事
    興味本位かブログ、SNS、動画に掲載するのが目的の人間が主な購買層っぽいが

    まぁ、騙される側を小馬鹿にする人間がいる限り、こういうモノはなくならないだろう

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