ツクモの有名なゲーミングPC「G-GEAR Powered by MSI」をレビューします。
Powered by MSIと製品名にある通り、台湾のPCパーツメーカーMSIとコラボした完成品モデルです。バランスの良い分かりやすいラインナップと、搭載パーツが事前に明らかにされている透明性の高さが魅力のゲーミングPCです。
(公開:2021/7/9 | 更新:2021/7/9)
G-GEAR Powered by MSI【スペック表】
G-GEAR Powered by MSI | |
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CPU |
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クーラー |
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グラボ |
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メモリ | 16 GB |
マザーボード |
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SSD |
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HDD | なし |
ドライブ | なし |
電源 |
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無線LAN |
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OS | Windows 10 Home 64bit |
保証 | 1年間(無償修理保証) |
参考価格税込み | 19.9 ~ 26.4 万円 |
「G-GEAR Powered by MSI」は、名前の通りツクモのゲーミングPCブランド「G-GEAR」と、台湾の老舗PCパーツメーカー「MSI」がコラボしたゲーミングPCモデルです。
パーツ構成は固定でカスタマイズできない代わりに、搭載されるパーツが決まっているのが大きなメリット。
- グラフィックボード:MSI製
- マザーボード:MSI製
- 電源ユニット:MSI製(※AMDモデルはThermaltake製)
入ってるパーツが事前にある程度明らかになっているG-GEAR Powered by MSIは、いわゆる目隠しパーツ(型番が分からないパーツ)を嫌っている人にとって魅力的です。
「G-GEAR Powered by MSI」のデザインとパーツ構成
MSIによるG-GEARスペシャルケース
PCケースはMSIとG-GEARがコラボしたスペシャルモデルです。
オリジナルはおそらくMSI製「MAG VAMPIRIC 010」のように見えます。フロントパネル左下にG-GEARのロゴマーク、サイドパネルの内側にTSUKUMOのロゴが印刷されています。
サイドパネル(右)は4 mm厚の強化ガラスパネルを採用し、内部が透き通ったようによく見えるデザインです。反対側のサイドパネル(左)はごく普通の完全に閉じたデザインですが、G-GEARのロゴが大きく描かれています。
フロントパネルはほぼ全面マットブラック塗装で、エッジ感のあるスタイリッシュな造形が特徴的。ディスる気はないですが、G-GEARの標準ケースよりゲーマー向けなデザインに思えます。
トップパネル(天面)の大部分が排気用スリットです。通気性は良好で内部に熱を溜め込みにくいデザイン。平面で物置スペースとしても活用できますが、ケースファンの排気を遮らないように注意。
ボトムパネル(底面)は後ろの方に電源ユニット用の吸気用スリットが空いています。取り外し可能な防塵フィルターも装備済み。
四隅に設置されているゴム足は、ケースの底面に高さを確保して吸気しやすくするほか、滑り止めと振動吸収(制振)の役割も果たします。
エアフロー設計は一方通行の分かりやすいエアフローを構築。両サイドパネルの大きな吸気用スリットから冷たい空気を取り入れ、リアパネル側にある120 mmファンで排気します。
PCケース自体の通気性やエアフロー設計はゲーミング用に適した内容です。しかし、付属のケースファンが1つしかないので、グラフィックボードの排熱は若干の懸念が残ります。
デザインをもっとよく見たい人向けに、G-GEAR powered by MSIの写真をいくつか掲載します。
LEDライティングに対応
フロントパネルの凹んだ造形部分にRGBライティング対応のLEDライトを内蔵。フロントパネルのLEDボタンを押すだけで、ライティングの設定をかんたんに変更できます(写真3枚目が設定を変更したイメージ)。
インターフェースパネルは必要十分な内容
- USB 2.0 x2
- PS/2
- USB 2.0 x2
- USB 3.2 Gen1 x2
- LANポート
- USB 3.2 Gen2 Type-C
- USB 3.2 Gen2 Type-A
- オーディオポート(3.5 mm)
- Display Port
- HDMI
- Display Port
- Display Port
リアパネル(背面)のインターフェースは以上です。USBポートは全部で8個あります。内2つは最大10 Gbps対応のUSB 3.2 Gen2ポートになっていて、超高速なポータブルSSDも使えるポートです(実測1000 MB/s台を確認済み)。
残り4つはキーボードやマウスの接続に十分なUSB 2.0ポート、さらに残り2つが最大5 Gbpsに対応するUSB 3.2 Gen1ポートで、普通に速いポータブルSSDを使えます(500 MB/s台)。
USB 3.2ポートは実際にポータブルSSD経由でSteamのゲームをプレイして、動作の安定性も確認済みです。
- 電源ボタン
- 再起動ボタン
- マイク入力(3.5 mm)
- ヘッドホン出力(3.5 mm)
- USB 2.0
- USB 2.0
- USB 3.2 Gen1
- LEDライティングボタン
フロントパネルのインターフェイスは必要十分な内容です。USBポートは全部で3つあり、内2つがUSB 2.0、残り1つがUSB 3.2 Gen1(最大5 Gbps対応)です。
一番手前(No.8)のボタンは「LEDライティングボタン」で、フロントパネルに埋め込まれたLEDライティングの光り方を変更できます。
メンテナンス性に優れたケース設計
最近のPCケースらしく、G-GEAR powered by MSIのケースも簡単に開けられる設計です。サイドパネルの四隅を固定するネジを外すだけで、かんたんにサイドパネルが外れます。
なお、サイドパネルは4 mm厚の強化ガラスパネルだけあって地味に重たいです。パネルがいきなり外れてドカッと衝撃を与えないように注意してください。
反対側は裏配線スペースです。搭載されている電源ユニットがフルモジュラー方式(= 電源本体からケーブルを取り外しできる仕様)なおかげで、配線はスッキリとまとまっています。
配線スペースそのものも割と余裕があるので、メンテナンス性はなかなか良好です。後からSSDやHDDを増設したい場合も、特に問題なく対応できます。
裏配線スペースに、SATA SSDを取り付け可能な「2.5インチマウントベイ」が2つあります。1箇所だけをネジで固定しただけの簡単な取り付けです。
取り外した2.5インチマウントベイに、増設したいSATA SSDを固定して、元に位置に戻すだけ。ただし、SATA SSDとマザーボードを接続するSATAケーブルは付属しないので、自分で用意する必要があります。
PCケース底面に、主にHDDを増設できる3.5インチベイが2つ格納されています。指でつまんで引っ張るだけで取り外しができる、ツールレス設計です。
電源ユニットとHDDをつなぐSATA電源ケーブルが付属します。しかし、マザーボードとの接続に必要なSATAケーブルはやはり付属しないため、別途用意する必要があります。
トップパネル(天面)の防塵フィルターはマグネット式で取り外しが簡単です。水洗いもできます。
ケースファンは最大140 mmサイズを2個まで取り付け可能です。もちろん、簡易水冷クーラー(120 / 140 / 240 mmサイズまで)の取り付けもOKです。
フロントパネルの取り外しも簡単です。両側のサイドパネルを外した状態で、フロントパネルを手前に引っ張るとパカッと取れます。
黄色で囲ったエリアにケースファンを取り付け可能。120 ~ 140 mmサイズのケースファンを最大3個まで対応します。
フロントパネルのケースファンは、内側ではなく、外側から取り付けるようにと説明書に記載がありました。
付属のケースファン1個だけだとちょっと心もとないので、ツクモでG-GEARを買うついでに2~3個ケースファンを買っておいて増設すると安心です。
ゲーミングに十分な拡張性とパーツ選定
今回のG-GEAR Powered by MSIに搭載されているCPUクーラーは、CPUメーカー純正の「Wraith Stealth」です。92 mmファンを搭載するトップフロー型の小型空冷クーラーです。
すぐ後ろにPCケース付属の120 mmケースファン(LEDで光るタイプ)が配置され、CPU周辺の熱を外部へと運び出します。
フロントパネル側にケースファンを取り付けられるスペースがありますが、今回のモデルには1つもケースファンは付いていません。
グラフィックボードはやや厚みのあるヒートシンク(2スロット / 51 mm)と、90 mm径の大型デュアルファンを搭載する、MSI製のスタンダードモデル(MSI RX 6700 XT MECH 2X OC)を搭載。
RX 6700 XTは多くても230 W程度の消費電力なので、そこそこ分厚くて大きいファンが2つ付いている設計なら普通に冷却できます。
マザーボードはMSI製「B550-A PRO」を採用。普通にゲーミングする分には、十分な拡張性を持つATX規格のマザーボードです。
- PCI Express x16(使用済み)
- PCI Express x1
- PCI Express x16
- PCI Express x1
- M.2スロット(使用済み)
- M.2スロット
- SATA 3.0(空き6本)
拡張スロットの空き状況は、PCIeスロットが3本、M.2スロットが1つ、SATA 3.0ポートは6本です。つまり、サウンドカードやキャプチャボードは1~2枚増設できます(ボードの厚みによっては1枚まで)。
M.2規格のSSDはあと1枚、SATA規格の2.5インチSSD(または3.5インチHDD)はあと6つまで増設可です。ほとんどの人にとって、まず不足しない拡張性です。
スロット | 主な用途(使いみち) |
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PCI Express x16 | もっぱらグラフィックボード |
PCI Express x8 | RAIDカードやHBA |
PCI Express x4 | 高性能なUSB増設カードや4K対応キャプチャボード |
PCI Express x1 | 主にサウンドカードやキャプチャボード |
PCI スロット | TVチューナーボードやIEEE 1394増設カード |
M.2スロット | M.2規格のNVMe SSDやSATA SSD |
SATA 3.0 | 主にSATA規格のHDD / SSD / 光学ドライブ |
アルミ製のM.2ヒートシンクを取り付け済みです。ヒートシンクを剥がすと、M.2 SSDが刺さっています。搭載SSDは「Crucial P5(PCIe 3.0 x4対応の高速NVMe SSD)」です。
- TPG-850AH3FSG-Rの認証レポート(80 PLUS)
電源ユニットはThermaltakeブランド(型番:TPG-850AH3FSG-R / 80 PLUS Gold認証取得)の容量850 Wモデルです。電源としての性能は平凡ですが、冷却ファンの動作音は静かで、しかもRGB LEDで光ります。
本モデル(Ryzen 5 5600X + RX 6700 XT)で想定される消費電力は、ゲーム時に300 Wを少し超える程度。容量850 Wに対して余裕すぎるほどのマージン(= 負荷率35%)があるので、問題なく使える電源でしょう。
「G-GEAR Powered by MSI」のゲーム性能
G-GEAR Powered by MSI(GM5A-C211T/CP1)のゲーミング性能を詳しく検証します。
- 定番ベンチマークだけでなく
- 実際のゲームプレイで実測検証もする
直感的に性能が分かりやすいように、実際にゲームを動かしてどれくらいの平均フレームレートを出せるのかをチェックします。ベンチマークのスコアより、平均fpsの方がずっと重要です。
定番ベンチマーク
「Radeon RX 6700 XT」は、ベンチマークの性能的にはRTX 3070をわずかに上回るゲーム性能です。ほとんどのゲームをフルHD ~ WQHDで快適に動かせます。
ゲーム性能を比較:3DMark FireStrike
参考までに、ちもろぐで過去にレビューしたゲーミングPCと、3DMark FireStrikeのGPUスコア(ゲーム性能の目安)の比較データです。
【1920x 1080】フルHDゲーミングの性能
ゲーム内のグラフィック設定をなるべく「最高」にして、MSI Afterburnerを使ってフレームレートを記録します。そして記録から平均フレームレートを計算して、以下グラフにまとめました。
最高設定だとベンチマークしたFPSゲームはすべて100 fps超え、6タイトルの平均は183.8 fpsです。一般的なゲーミングモニターを余裕で使えますし、設定を妥協すれば240 Hzモニターも使えます。
重量級ゲームは、モンハンワールドやCyberpunk 2077なら問題なく60 fps以上でプレイできました。MSFS 2020だけ平均60 fpsを維持できないですが、もともと60 fpsがほとんど出ないゲームです。
【2560x 1440】WQHDゲーミングの性能
フルHDより約1.8倍も重たい「WQHD(2560 x 1440)」もプレイできます。テストした6つのFPSゲームは、Escape from Tarkovを除いて100 fp以上でした。6タイトルの平均は133.9 fpsです。
重量級タイトルもMSFS 2020を除外すれば、問題なくプレイ可能です。
「G-GEAR Powered by MSI」のクリエイティブ性能
「G-GEAR Powered by MSI(GM5A-C211T/CP1)」の基本的なCPU性能をチェックします。定番のベンチマークをはじめ、Photoshopやゲーム配信などクリエイティブタスクの性能を検証しました。
レンダリング / 3DCG系の性能
ベンチマーク | 結果 | 画像※クリックで画像拡大します |
---|---|---|
Cinebench R15シングルスレッド性能 | 252 cbとても速い | |
Cinebench R15マルチスレッド性能 | 1887 cbやや速い | |
Cinebench R23シングルスレッド性能 | 1516 cbとても速い | |
Cinebench R23マルチスレッド性能 | 11155 cbやや速い | |
Blenderレンダリング時間 | 3分39秒やや速い |
レンダリング系の処理はCPUコア数がモノを言いますが、Ryzen 5 5600Xは6コア12スレッドの割としては最速クラスの性能です。
CPU性能を比較:Cinebench R15
参考程度に、過去にレビューしたゲーミングPCと比較をまとめてみた。他のRyzen 5搭載モデルとほぼ横並びのスコアです。
動画エンコード
動画エンコードは無料ソフト「Handbrake」を使って検証します。容量が約1 GBのフルHDアニメを「Fast 480p30(x264)」と「H.265 MKV 480p30(x265)」プリセットでエンコード。
動画エンコード※クリックで画像拡大します | |
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x264(Fast 480p) | x265(MKV 480p) |
平均129.14 fps | 平均57.19 fps |
動画エンコード性能も、マルチスレッド性能におおむね比例します。
CPU性能を比較:動画エンコード
他のRyzen 5搭載モデルと同じような性能です。
Microsoft Office
Microsoft Officeの性能PCMark 10 Pro : Applications Benchmark | |
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Edge(ブラウザ) | 11004 |
PowerPoint(プレゼン作成) | 12457 |
Excel(表計算) | 24059 |
Word(文書作成) | 10287 |
総合スコア | 13571 |
PCMark 10 Professional Editionを使って、オフィスワークの代表例「Microsoft Office」の処理速度をチェックします。
総合スコアは13571点。PCMark 10の開発元によると、4500点が快適に感じる目安ですので、10000点を軽く超えているG-GEAR Powered by MSIのオフィス処理性能は極めて快適です。
写真編集(Photoshop)
Adobe Photoshop CC「写真編集」の性能をベンチマーク | |
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総合スコア | – /1000 |
一般処理のスコア | – /100 |
フィルタ系のスコア | – /100 |
Photomergeのスコア | – /100 |
GPUスコア | – /100 |
ふだんのゲーミングPCレビューで使っているPhotoshop用のベンチマークが正常動作しなかったため、スコアを測定できず・・・。
参考程度に、Ryzen 5 5600XのPhotoshopスコアを過去のベンチマーク記事から引用しておきます。今回のG-GEARに搭載されているRyzen 5 5600Xのスコアはトップクラスです。
ビデオチャット(VC)の処理速度
PCMark 10の「Video Conference(ビデオ会議)」モードを使って、ビデオチャットの快適さをテストしました。
PCMark 10でテスト | |
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総合スコア | 93005000点以上ならOK |
ビデオチャットの快適度 | 29.83 /30.00 fps |
結果は9300点で、5000点以上を余裕でクリア。複数人とビデオチャットを同時に行った場合の、映像のスムーズさ(フレームレート)はほぼ30 fpsで、上限の30 fpsに迫ります。ビデオ通話は余裕です。
ストレージ性能と詳細
G-GEAR Powered by MSI | |
---|---|
シリーズ | – |
SSD |
|
HDD | なし |
G-GEAR Powered by MSIの標準ストレージは、すべてのモデルで容量1 TBのNVMe SSDです(分かりやすいラインナップ)。
SSDは「Crucial P5」を搭載します。アメリカの半導体メーカーMicronの製品で、信頼性がとても高いです。ベンチマークによると読み込みは約3545 MB/s、書き込みが約3071 MB/sでゲーミング用途に十分な速さです。
「G-GEAR Powered by MSI」の温度とエアフロー
エアフロー
G-GEAR Powered by MSIのエアフロー構造を分かりやすく画像に示してみた。
ケース自体のエアフローは写真のようになっていますが、付属のケースファンはリアパネルに120 mmサイズが1個だけなので、空気の流れはややゆっくりです。フロントパネルにケースファンを足すと改善します。
内部コンポーネントの温度
マザーボードの電源回路まわりの表面温度はゲーム中で55℃前後です。
CPUクーラーがマザーボードに向かって風を吹き付けるトップフロー型なので、ついでに基板上のヒートシンクも冷えるというわけ。ゲーミング程度の使い方で、安定性に問題が生じる可能性はとても低いです。
電源ユニットの内部温度は、もっとも熱い部分で50℃です。850 Wもの余裕ある電源容量と、80 PLUS Gold認証の高効率動作により、電源ユニット本体の発熱が抑えられています。
現状のままでもまったく問題ないですが、ケースファンを増やすなどしてエアフローを改善すると、パーツの温度はさらに抑えられるはずです。
ゲーミング時の動作温度をチェック
CPUに100%の負荷がかかるレンダリングでは、CPU温度は平均94℃(最大95℃)に達しました。Ryzen 5 5600Xを冷やすには、92 mmの小型CPUクーラーでは不足するようです。
とはいえ、CPU側で一定の温度を超えないように自動調整するため、安全性の問題はまったくないです。CPUはそう簡単に壊れません。
グラフィックボード(RX 6700 XT)の温度は、最大75℃(平均68℃)でした。2.1スロットのそこそこ分厚いヒートシンク、90 mm径のデュアルファン設計で不足なく冷えています。
フロントパネルにケースファンを増設するなどしてエアフローを強化すれば・・・まだ温度を下げられる余地があります。
静音性能を騒音計で検証
校正済みのデジタル騒音メーターを使って、G-GEAR Powered by MSIの動作音(騒音レベル)を計測します。ケースパネルを閉じて、50 cmくらい距離をとって計測を行いました。
- PC起動前:31.3 dBA(極めて静か)
- アイドル時:32.8 dBA(静か)
- ゲーミング:43.3 dBA(やや騒音)
それぞれの中央値(平均ではなく、真ん中に位置する数値)をまとめました。アイドル時はCPUクーラーやケースファンはほとんど動かないため、騒音値はわずか33 dBA前後、とても静かです。
ゲーム中の動作音は少しずつ上昇して43 dB前後に達します。テスト全体を通した騒音値は43.3 dBで「やや騒音」な動作音に分類されます。
動作音の比較(ゲーム中)
騒音値(dBA) | 評価 | 目安 |
---|---|---|
30 ~ 32.49 | 極めて静か | 耳を近づければ聞こえるレベル |
32.5 ~ 34.9 | 静か | ファンが回っているのが分かる |
35 ~ 39.9 | やや静か | 扇風機を「小」で回したくらい |
40 ~ 42.49 | 普通 | エアコンよりは静かな音 |
42.5 ~ 44.99 | やや騒音 | エアコンの動作音に近い |
45 ~ 50 | 騒がしい | 扇風機を「中~大」で回した音 |
50 ~ | うるさい・・・ | 換気扇を全力で回した音 |
過去にレビューしたゲーミングPCと、ゲーム中の動作音を比較してみた。
他にもうるさいゲーミングPCはいくつかありますが、G-GEAR Powered by MSIが特別静かというわけでもないです。ゲーム中はどうせヘッドセットを使うので、それほど気にしない人も多いと思います。
静音性にこだわる方は、CPUクーラーを変更するのが手っ取り早いです。AMD純正クーラー(92 mmファン)は回転数が上昇すると、どうしても音が大きく感じやすいのです・・・。
「G-GEAR Powered by MSI」レビューまとめ
- シンプルなデザイン
- 必要十分な拡張性
- メンテナンス性が高い
- 冷却性能に問題なし(全体的に)
- RGB LEDライティング対応
- どれを買っても人権スペック
- 最短24時間以内に出荷
- ツクモの3年延長保証に対応
- カスタマイズ対応なし
- ケースファンが少ない
- 静音性はイマイチ
- CPUクーラーの性能
「G-GEAR Powered by MSI」は、どれを買っても人権スペックな分かりやすいラインナップ(全4モデル)と、入ってるPCパーツが最初からある程度分かっている透明性の高いスペックが大きなメリットです。
台湾MSIとコラボしたモデルですので、ほんの少し価格設定は高めですが、PCゲーマーにとって十分に魅力的なゲーミングPCです。一方、ケースファンが1個だけ、CPUクーラーがAMD CPUの付属品だったり。
もう少しコストを掛けてくれると嬉しい点も残されています。CPUクーラーはともかく、ケースファンは増設がかんたんなので、ツクモでG-GEARを買うついでにケースファンも同時にまとめ買いすると良いでしょう。
なお、本製品はBTOではなく完成品モデルですが、ツクモの3年延長保証に対応しています。自然故障以外も保証対象に入る、BTOメーカー最強クラスの保証ですので、保証にこだわる人にとってもG-GEARはやはり魅力的です。
以上「G-GEAR Powered by MSI レビュー:ツクモとMSIがコラボしたゲーミングPC」でした。
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今回レビューに使用したG-GEAR Powered by MSIは「GM5A-C211T/CP1」です。
これの5800X&RTX3700使ってますけどケースファン1つでWraith Prism搭載でした。
ファン増設とCPUクーラー交換するまで爆音爆熱でしたね。
CPUをecoモードにしてみたりもしましたけどWraith Prismではちょっと無理があるのかケース内温度が高すぎるのかあまりいい結果がでなかったのでファン増設とCPUクーラー交換が必要と感じました。
7/19の匿名さんよりランクは下がりますが
5600X RTX3060ti ファン1 Wraith Stealth。
理想はCPUクーラーも変えたほうがいいんだろうが正直、純正で十分かなと。
ケース内温度が高いと思う。
個人的に優先はフロントに120x3 or 140x2を付けたい。(140x3は付かない模様)
ただこのケース前は塞がっているので吸気口はフロントサイドで一番重要な吸気部分にフィルターがない。
トップとボトムはマグネットフィルターがついているがフロントはプラで付けられないので普通のフィルターをDIYで付けてから増設したいところ。
最初マグネットフィルターも付いてるし、裏も増設しやすそうで良いケースだと思ったが若干の実用性を捨てて見た目重視に偏ってるケースですね。