「ガレリア(GALLERIA)」のミニタワー型。正しくは「Rシリーズ」と呼ばれる、低価格でそこそこ良いスペックのコスパ特化モデルをレビュー。
2020年7月に新設計のPCケース(SKMケース)に刷新され、エアフローと拡張性も向上。カジュアルゲーマーにおすすめの1台に進化しています。
(公開:2021/1/13 | 更新:2023/1/3)
GALLERIA(ミニタワー型)スペックと概要
GALLERIA(ミニタワー) | |
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シリーズ | R-Series |
CPU |
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クーラー |
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グラボ | |
メモリ | 16 GB |
マザーボード |
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SSD |
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HDD | なし |
ドライブ | なし |
電源 |
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無線LAN | なし |
OS | Windows 11 Home |
保証 | 1年間(引取修理保証) |
参考価格税込み | 11.5 ~ 17.5 万円 |
「GALLERIA(ガレリア)」はかなり息の長い、日本国内で大人気のゲーミングPCです。
現在は下から上まで全部で4つのラインナップを用意します。拡張性に優れたフルタワー型(X / Z / Uシリーズの3つ)と、今回レビューするミニタワー型(Rシリーズ)です。
ミニタワー型は名前の通り、やや背が低い「SKMケース」を採用。2020年7月から採用が始まった新設計のケースです。整理された内部レイアウトにより、優れたエアフローとSSDの拡張性を実現します。
Rシリーズは低価格なガレリアですが、下から上までどのグレードを選んでもメモリ容量16 GB、少なくとも500 GB以上のSSDが入っています。
低価格モデルにありがちな、メモリとSSDの容量を削った売り方をしないのでPC初心者でも安心して買いやすいです。
「ガレリア」のデザインとパーツ構成
ガレリアの新型ミニタワー「SKMケース」
ガレリアの新型ミニタワー筐体「SKMケース」は、スチール製で従来どおりの頑丈さを確保しつつ、古臭さを感じさせないスタイリッシュなデザイン。万人ウケしやすいケースです。
サイドパネル(右)は一部だけアクリルパネルで中身が見えます。ゲーミングPCで流行りの「中が見えるデザイン」をきちんと反映しています。反対側のサイドパネル(左)は吸気用のスリットだけです。
なお、サイドパネルの吸気用フィルターには、ホコリの侵入を防ぐ「防塵フィルター」を搭載。拡大すると、かなり目の細かい防塵フィルターと分かります。
フロントパネルは金属製のGALLERIAロゴがクール。角がやや丸みを帯びたフォルムになっているおかげで、どこか近未来な雰囲気を醸し出していて個人的にかなり好みなデザインです。
リアパネルはインターフェイスパネルが黒色に塗装されていないのが惜しいですが、リアパネルは普通に置いていると隠れて見えないので、そこまで気にする必要はありません。
トップパネル(天面)はほぼ全面が排気用スリットです。通気性は良好で内部に熱を溜め込みにくいデザイン。平面で物置スペースとしても活用できますが、ケースファンの排気を遮らないように注意。
ボトムパネル(底面)は後ろの方に電源ユニット用の吸気用スリットが空いています。取り外し可能な防塵フィルターも装備済み。
四隅に設置されているゴム足は、ケースの底面に高さを確保して吸気しやすくするほか、滑り止めと振動吸収(制振)の役割も果たします。
エアフロー設計は従来モデルと同じく、一方通行の分かりやすいエアフローを構築。両サイドパネルの大きな吸気用スリットから冷たい空気を取り入れ、リアとトップから大口径140 mmファンで排気します。
新型のミニタワー筐体「SKMケース」を採用したGALLERIAのデザインをもっと見たい人用に、写真をいくつか掲載します。
LEDライティングに対応
フロントパネルを縁取るように、RGBライティング対応のLEDライトを内蔵します。ドスパラいわく、フロントパネルを縁取る青白い光は「新世界へのゲート」をイメージしたデザインとのこと。
派手にデカデカと光りすぎず、控えめで上品な光るゲーミングPCです。ちなみに、LEDライトの「色」は設定で簡単にカスタムできます。
- 筐体前面のRGB-LEDライトを調整する(ドスパラ公式)
詳しい設定方法はドスパラ公式サイトが分かりやすく解説していますので、そちらで確認してください。
インターフェースパネルは必要十分
- PS/2
- USB 2.0 x2
- HDMI
- DVI-D
- Display Port
- USB 2.0 x2
- USB 3.2 Gen1 x2
- LANポート
- オーディオポート(3.5 mm)
- Wi-Fiアンテナ取付口
- DVI-D
- HDMI
- Display Port
リアパネル(背面)のインターフェースは以上です。USB 2.0が4ポート、USB 3.2は2ポートのみ。周辺機器をつなぐだけなら足りますが、今どきのゲーミングPCにしては、やや少ない内容です。
最大5 Gbps対応のUSB 3.2 Gen1ポートは2つあり、高速なポータブルSSDを使えます。実際にポータブルSSD経由でSteamのゲームをプレイして、動作の安定性も確認済みです。
- 電源ボタン
- 再起動ボタン
- USB 3.2 Gen1
- USB 3.2 Gen1
- USB 3.2 Gen1
- USB 3.2 Gen1
- ヘッドホン出力(3.5 mm)
- マイク入力(3.5 mm)
フロントパネルのインターフェイスは充実の内容です。4ポートすべてUSB 3.2 Gen1(最大5 Gbps対応)で、キーボードやマウスはもちろん、ポータブルSSDすらマトモに使えます。
フロントパネルは「45°傾斜」になってます。パソコンをデスク下に設置しても、ポートが45°上を向いているおかげで「挿しやすい」。見た目だけでなく機能性もよく考えたデザインです。
メンテナンス性に優れたケース設計
リアパネル側からスクリューネジを2本外すと、サイドパネルを取り外しできます。
反対側は裏配線スペースです。配線は結束バンドでまとめてあり、カチッと決まったガチガチ配線ではありません。裏配線はどうせ見えないので、ガチガチに決めるよりもメンテナンス性を重視するのがガレリアです。
※新型筐体「SKMケース」の配線スペースはかなり余裕があります。
裏配線スペースに、SATA SSDを取り付け可能な「2.5インチマウントベイ」が2つあります。ネジで2点とめただけの簡単な取り付けです。
SATA SSDをマウントベイにはめて、4箇所(対角線上の2本でも可)を小ネジで止めて使います。
なお、4箇所を固定するための小ネジは付属しません。自分でSATA SSDなどを増設する場合は、小ネジ(M3x4 mm)を用意してください。
SATAケーブルも付属しないので、余っているケーブルが無いならついでに用意します。
PCケース底面のシュラウドカバーにも、何かを増設できそうなマウンターが2つ付いています。
使ってみると、2.5インチのSATA SSDを取り付けできました。つまり、SKMケースは最大4枚までSATA SSDを増設可能です。
一方で、3.5インチのHDDを取り付けるスペースはありません。まぁ・・・取り付ける場所が無いだけで、ケース底面の空いているスペースに置くだけなら、HDDの増設もできます。
最近は出番がほとんど無いですが、5.25インチベイにDVDドライブやBDドライブを増設できます。
トップパネル(天面)は、後ろからネジを2つ外すと取り外し可能です。間に入っている防塵フィルターはマグネット式で、水洗いもできます。
ケースファンは最大140 mmサイズを2個まで取り付け可能です。140 mmファンが1つ付属しており、あえて追加する必要はありません。
ボトムパネル(底面)の防塵フィルターは、指で引っ張ると取り外しできるスライド式です。こちらも水洗いが可能。
フロントパネルはネジで4箇所を固定しています。
4箇所のネジを外してから引っ張ると、かんたんに取り外しができます。従来のケースよりも、引っ張って取るのに必要な力が少なく改善されています。
フロントパネルには、最大140 mmサイズのケースファンを2個まで取り付け可能。240 ~ 280 mmサイズの簡易水冷ユニットも対応します(※厚みはファン含めて70 mmまで)。
実際に「Corsair H100i Pro RGB」を取り付けてみた。ファン含めて厚み52 mmですので、問題なくすっぽり収まります。
もちろん、簡易水冷ユニットの取り付け自体は保証に影響しないため、付属クーラーの性能に不満がある場合は自分で別のクーラーを用意して交換しても良いでしょう。
ゲーミングに十分な拡張性とパーツ選定
CPUクーラーは「AMD Wraith Stealth(AMD付属クーラー)」です。小型な92 mmファンを搭載する、トップフロー型の空冷クーラーです。
CPUクーラーのすぐ後ろと直上に、大きな140 mm径のケースファンが配置され、CPUの熱を効率よくPCケース外へ運び出します。
グラフィックボードはシングルファンモデルを搭載。厚み2スロット(実測40 mm)のコンパクトなボードです。
薄型で小型なデザイン、しかもシングルファン仕様は冷却性能にとって不利ですが、問題なくGTX 1660 Superを冷やせるかどうかは後ほど詳しくテストします。
マザーボードはASRock製「A520M TW」です。スタンダードなATX規格よりも、縦幅が短いMicroATX規格のマザーボードです。
- PCI Express x1
- PCI Express x16(使用済み)
- M.2スロット(使用済み)
- SATA 3.0(空き2本)
- SATA 3.0(空き2本)
拡張スロットの空き状況は、PCIeスロットが1本、SATA 3.0ポートは4本です。やはり縦幅が短いMicroATXゆえに、拡張性はかなり限られています。
それでも、サウンドカードやキャプチャボードはあと1枚だけ増設できます(ボードの厚みによっては不可)。SATA規格の2.5インチSSD(または3.5インチHDD)はあと4つ増設可です。
なお、M.2スロットがあと1つ空いているように見えますが、M.2 SSD用ではなくWi-Fiカード用ですので間違えないように注意してください。
スロット | 主な用途(使いみち) |
---|---|
PCI Express x16 | もっぱらグラフィックボード |
PCI Express x8 | RAIDカードやHBA |
PCI Express x4 | 高性能なUSB増設カードや4K対応キャプチャボード |
PCI Express x1 | 主にサウンドカードやキャプチャボード |
PCI スロット | TVチューナーボードやIEEE 1394増設カード |
M.2スロット | M.2規格のNVMe SSDやSATA SSD |
SATA 3.0 | 主にSATA規格のHDD / SSD / 光学ドライブ |
メモリスロットは2本のみ。メモリ容量を増やす場合は、既存の2本を利用できません。2本まるごと別のメモリに交換となります。
AMD Ryzen版だとマザーボードのメモリスロットが2本だけ。インテル版はメモリスロットが4本あるので、メモリ容量を気にする方はインテル版をおすすめします。
M.2スロットに、NVMe SSDが挿し込み済み。残念ながらヒートシンクはありませんが、普通の使い方(ゲーミング程度)ならSSDの温度は大丈夫です。
あと、CPUクーラーがトップフロー型のおかげで、クーラーの風がSSDに直接当たります。だから心配不要です。
- AcBel PCA013の認証レポート(80 PLUS)
電源ユニットはAcBel製(型番:PCA013 / 80 PLUS Bronze認証取得)の、容量550 Wモデルです。
550 Wは少ないように聞こえますが、Ryzen 5 3500 + GTX 1660 Superのスペックだと、ゲーム中の消費電力はせいぜい150 W前後ほど。550 Wで十分すぎるほど足りています。
補助電源コネクタは「8 + 8」ピンが伸びているので、ハイエンドなグラフィックボードに(一応は)交換できます。
ただし、電源ユニットの仕様的に消費電力が240 Wを超えるグラフィックボードは避けた方が良いです。交換するならTDP : 200 Wくらいのグラボを推奨します。
「ガレリア(ミニタワー)」のゲーム性能
GALLERIA(Ryzen 5 3500 + GTX 1660 Super)のゲーミング性能を詳しく検証します。
- 定番ベンチマークだけでなく
- 実際のゲームプレイで実測検証もする
直感的に性能が分かりやすいように、実際にゲームを動かしてどれくらいの平均フレームレートを出せるのかをチェックします。ベンチマークのスコアより、平均fpsの方がずっと重要です。
定番ベンチマーク
「GTX 1660 Super」は、GTX 1070やGTX 1660 Tiに迫るゲーム性能です。フルHD(1920 x 1080)なら大抵のゲームは快適に動かせます。
ゲーム性能を比較:3DMark FireStrike
ちもろぐで過去にレビューしたゲーミングPCと、3DMark FireStrikeのGPUスコア(ゲーム性能の目安)を比較すると、今回のガレリア(ミニタワー)※はミドルクラスらしい、標準的な性能を示します。
※今回のレビュー機は「ガレリアRM5R-G60S(R5 3500 + GTX 1660 Super)」です。
【1920 x 1080】標準設定のゲーム性能
ゲーム内のグラフィック設定を「中」または「高」にして、MSI Afterburnerを使ってフレームレートを記録します。そして記録から平均フレームレートを計算して、以下グラフにまとめました。
「フルHD(1920 x 1080)」の標準設定は余裕です。PCゲームで流行りのFPSタイトルは平均100 fps以上でプレイ可能、ゲーミングモニターも活用できます。
重量級ゲームも、設定を妥協しているので60 fpsは問題ありません。それでもMSFS 2020だけは60 fpsにすら届かないです。
【1920x 1080】フルHDゲーミングの性能
同じフルHDのまま、ゲーム内設定をなるべく「最高」にしてテストした結果が以下です。
最高設定だとFPSゲームはなんとか100 fps前後です。平均は99.3 fpsでギリギリ100 fpsを割ってしまいます。ゲーミングモニターを使うなら、ある程度設定の妥協は避けられないです。
重量級ゲームで60 fps以上はモンハンワールドと黒い砂漠、そして原神の3つだけ。MSFS 2020やウォッチドッグスは30 fps前後で厳しい動作に。
「ガレリア(ミニタワー)」のクリエイティブ性能
「ガレリア(Ryzen 5 3500 + GTX 1660 Super)」の基本的なCPU性能をチェックします。定番のベンチマークをはじめ、Photoshopやゲーム配信などクリエイティブタスクの性能を検証しました。
レンダリング / 3DCG系の性能
ベンチマーク | 結果 | 画像※クリックで画像拡大します |
---|---|---|
Cinebench R15シングルスレッド性能 | 185 cbやや速い | |
Cinebench R15マルチスレッド性能 | 1027 cb普通 | |
Cinebench R20シングルスレッド性能 | 455 cbやや速い | |
Cinebench R20マルチスレッド性能 | 2552 cb普通 | |
Blenderレンダリング時間 | 6分1秒普通 |
レンダリング系の処理はCPUコア数がモノを言います。Ryzen 5 3500は6コア6スレッドなので、レンダリング性能は普通、あるいは平均以下の性能です。
CPU性能を比較:Cinebench R20
参考程度に、過去にレビューしたゲーミングPCと比較まとめ。
動画エンコード
動画エンコードは無料ソフト「Handbrake」を使って検証します。容量が約1 GBのフルHDアニメを「Fast 480p30(x264)」と「H.265 MKV 480p30(x265)」プリセットでエンコード。
動画エンコード※クリックで画像拡大します | |
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x264(Fast 480p) | x265(MKV 480p) |
平均78.52 fps | 平均38.02 fps |
動画エンコードもマルチスレッド性能がよく効きます。
CPU性能を比較:動画エンコード
ちもろぐで過去レビューしたゲーミングとしては、中くらいに位置する性能です。
Microsoft Office
Microsoft Officeの処理速度 | ||
---|---|---|
Word | Excel | Power Point |
0.79 秒 | 0.83 秒 | 2.20 秒 |
オフィスワークの代表例「Microsoft Office」の処理速度をチェック。総合スコアは4241点です(※80点くらいのイメージで)。
それぞれの処理時間を見ると、WordとExcelは0.8秒前後でまったく問題ないスピード。パワポは2秒前半、体感上は十分サクサクとした速さです。
写真編集(Photoshop)
写真編集は「Photoshop CC」で処理速度をテスト。Puget Systems社が配布しているベンチマーク用のバッチファイル※を使い、実際にPhotoshopを動かして性能をスコア化します。
マシン | GALLERIA RM5R-G60S | GALLERIA AT |
---|---|---|
CPU | Ryzen 5 3500 | Ryzen 7 2700 |
GPU | GTX 1660 Super | GTX 1060 |
RAM | 16GB | 8GB |
総合スコア | 786.2/1000 | 663.2 /1000 |
一般処理のスコア | 68.2 | 55.2 |
フィルタ系のスコア | 82.6 | 72.8 |
Photomergeのスコア | 91.5 | 75.6 |
GPUスコア | 83.3 | 67.9 |
ガレリアRM5R-G60SのPhotoshopスコアは786.2点です。当時17万円で販売されていたガレリアATよりも高いスコアで、CPUとグラボの進化がひしひしと感じられます。
マシン | GALLERIA RM5R-G60S | GALLERIA AT |
---|---|---|
CPU | Ryzen 5 3500 | Ryzen 7 2700 |
GPU | GTX 1660 Super | GTX 1060 6GB |
RAM | 16GB | 8GB |
総合スコア | 786.2 | 663.2 |
一般処理のスコア | 68.2 | 55.2 |
フィルタ系のスコア | 82.6 | 72.8 |
Photomergeのスコア | 91.5 | 75.6 |
GPUスコア | 83.3 | 67.9 |
テストの詳細結果 | ||
RAW画像の展開 | 4.39 | 4.44 |
500MBへのリサイズ | 1.68 | 2.17 |
回転 | 1.25 | 1.71 |
自動選択 | 18.19 | 20.61 |
マスク | 5.74 | 6.64 |
バケツ | 2.86 | 3.23 |
グラデーション | 0.4 | 0.41 |
塗りつぶし | 14.16 | 25.68 |
PSD保存 | 9.13 | 12.05 |
PSD展開 | 3.11 | 3.91 |
Camera Raw フィルタ | 6.83 | 9.71 |
レンズ補正フィルター | 17.02 | 26.6 |
ノイズ除去 | 20.11 | 22.76 |
スマートシャーペン | 25.92 | 29.11 |
フィールドぼかし | 17.25 | 23.27 |
チルトシフトぼかし | 16.49 | 20.21 |
虹彩絞りぼかし | 18.46 | 21.45 |
広角補正フィルター | 21.34 | 18.32 |
ゆがみツール(Liquify) | 11.7 | 9.37 |
Photomerge(2200万画素) | 88.87 | 107.67 |
Photomerge(4500万画素) | 113.57 | 137.37 |
※「Puget Systems Adobe Photoshop CC Benchmark」を使用しました。
ビデオチャット(VC)の処理速度
PCMark 10の「Video Conference(ビデオ会議)」モードを使って、ビデオチャットの快適さをテストしました。
PCMark 10でテスト | |
---|---|
総合スコア | 72255000点以上ならOK |
ビデオチャットの快適度 | 29.82 /30.00 fps |
結果は7225点で、5000点以上を余裕でクリア。複数人とビデオチャットを同時に行った場合の、映像のスムーズさ(フレームレート)はほぼ30 fpsで、上限の30 fpsに迫ります。ビデオ通話は余裕です。
ストレージ性能と詳細
GALLERIA(ミニタワー) | |
---|---|
シリーズ | R-Series |
SSD |
|
HDD | なし |
ガレリア(ミニタワー)の標準ストレージは、モデルによって容量500 GBまたは512 GBのNVMe SSDです。
SSDはPhison製「PS5012-E12S」を搭載します。読み込みは約3450 MB/s、書き込みが約2390 MB/sでかなり速いNVMe SSDです。ゲーミングPCにとっては十分すぎる性能が確保されています。
標準搭載のPhison製SSDは普通にゲームで使っていて性能に問題はありません。しかし、信頼性を重視する場合、SSDはやはり大手メーカーの純正品がおすすめです。
ガレリアのカスタマイズでは、「Crucial P5(2 TB)」「WD Blue SN550(2 TB)」を選べます。
この中でゲーム用にコスパが良いSSDは「WD Blue SN550」です。NVMe SSDのエントリーモデルで容量単価は安め、それでいて性能はSATA SSDの5倍くらい。実際のゲームプレイで十分すぎる性能です。
「ガレリア」の温度とエアフロー
エアフロー
ガレリア(ミニタワーモデル)のエアフロー構造を分かりやすく画像に示してみた。
フロントパネル側の140 mm大型ファンが「吸気」を行い、リアパネル側の140 mmケースファンとトップパネル側の140 mmケースファンが「排気」を行う、一方通行のエアフローです。
内部コンポーネントの温度
マザーボードの電源回路まわりの表面温度は、ゲーム中で56℃前後です。
ヒートシンクの無いマザーボードですが、トップフロー型CPUクーラーが電源回路を直接冷やしてくれるので、予想よりも冷えています。安定性に問題は無いです。
SSDもヒートシンクが付いていませんが、ゲーム中の温度はせいぜい50℃に行くか行かない・・・です。CPUクーラーがついでにSSDを冷やしているイメージです。
電源ユニットの内部温度は、もっとも熱い部分で47~48℃です。内部温度に応じて、電源ユニットの冷却ファンが適切に動作するため、特にこれといった問題はありません。
ゲーミング時の動作温度をチェック
CPUに100%の負荷がかかるレンダリングでは、CPU温度は75℃前後で推移しました。Ryzen 5 3500はもともと発熱しにくいため、付属のCPUクーラーで適切に冷やせるようです。
ゲーム中の温度は60~70℃でまったく問題ありません。あえて他のCPUクーラーに交換するメリットはほとんど無いです。
グラフィックボード(GTX 1660 Super)の温度は、最大69℃(平均64℃)でした。薄型コンパクトなシングルファンで心配でしたが、GTX 1660 Superを余裕で冷やせます。
静音性能を騒音計で検証
校正済みのデジタル騒音メーターを使って、ガレリアの動作音(騒音レベル)を計測します。ケースパネルを閉じて、50 cmくらい距離をとって計測を行いました。
- PC起動前:31.3 dBA(極めて静か)
- アイドル時:35.3 dBA(やや静か)
- ゲーミング:38.6 dBA(やや静か)
それぞれの中央値(平均ではなく、真ん中に位置する数値)をまとめました。アイドル時は約35 dBA、かなり静音です。
ゲーム中の動作音は少しずつ上昇しますが、37~38 dBAで推移します。瞬間的に40 dBAを超えるシーンもありますが、テストを通しておおむね「やや静か」といえる動作音です。
動作音の比較(ゲーム中)
騒音値(dBA) | 評価 | 目安 |
---|---|---|
30 ~ 32.49 | 極めて静か | 耳を近づければ聞こえるレベル |
32.5 ~ 34.9 | 静か | ファンが回っているのが分かる |
35 ~ 39.9 | やや静か | 扇風機を「小」で回したくらい |
40 ~ 42.49 | 普通 | エアコンよりは静かな音 |
42.5 ~ 44.99 | やや騒音 | エアコンの動作音に近い |
45 ~ 50 | 騒がしい | 扇風機を「中~大」で回した音 |
50 ~ | うるさい・・・ | 換気扇を全力で回した音 |
過去にレビューしたゲーミングPCと、ゲーム中の動作音を比較してみた。
今回のガレリア(Ryzen 5 3500 + GTX 1660 Super)は、ちもろぐで検証してきたゲーミングPCの中でそこそこ静かなランクに入ります。
「ガレリア(ミニタワー)」レビューまとめ
- 親切設計の新型PCケース
- メンテナンス性が高い
- 冷却性能に問題なし
- 動作音はやや静か
- RGB LEDライティング対応
- どれを買っても人権スペック
- コスパ優秀
- 最短翌日で出荷
- カスタマイズはやや割高
- 一部モデルは納期が遅い(7日以上)
- 拡張性はやや限定的
- メモリスロットが2本(インテル版は4本)
ガレリアの新型ミニタワー「SKMケース」に刷新された、安価なGALLERIA(Rシリーズ)は従来モデルと同様、予算が限られるカジュアルゲーマーにおすすめできる1台です。
45°傾いた挿しやすいUSBポート、通気性の良いケースデザイン、標準で3つも搭載される大型140 mmケースファンなど。ケースの機能性は本当によく考えられています。
もちろんデザイン(見た目)も進化。ゲートをイメージした青白いRGBライティング(※色は設定できます)に、スチール製の高級感ある外装、ケース内部が見えるアクリルパネルの標準搭載など。トレンドをきっちり抑えたデザインです。
そして罠の少ないスペック構成と、安く抑えられた価格設定が魅力的。10万円台の安いゲーミングPCは、ついついメモリが8 GBだったり、SSDが250 GBしか搭載していない場合が多いです。
でもガレリア(Rシリーズ)は今回レビューした一番安いモデルですら、メモリ16 GBとSSD 500 GB(高速なNVMe)を標準で搭載・・・抑えるべきスペックをちゃんと抑えてます。
コスパは国内BTOメーカーとしてはトップクラス(※2023年1月時点)です。
「予算10万円~台で、人気FPSゲームを平均100 fpsで遊べるゲーミングPCがほしい。」というカジュアルゲーマーに、ガレリア(Rシリーズ)はとても魅力的。
以上「GALLERIA(ミニタワー)レビュー:低価格で人権スペック」でした。
レビュー機の購入はこちら
今回レビューに使用したガレリアは「ガレリアRM5R-G60S」です。
Ryzen 5 3500 + GTX 1660 Superの組み合わせに、メモリ16 GBと容量500 GBのNVMe SSDを標準搭載する、低価格でまともなスペックのガレリア。
なお、2023年2月時点の最新モデルではCPUがRyzen 5 4500(6コア12スレッド)にアップグレードされています。
CPU性能とメモリスロットの本数が気に入らない。という人は、Core i5 13400F + GTX 1660 Superの「ガレリアRM5C-G60S」をどうぞ。
10コア16スレッドで2~3世代前のCore i9に匹敵する性能です。メモリスロットは4本あり、空きが2本あるので後からでもメモリ容量を増設できます。価格は3万円アップですが、満足度は確実に増します。
自分が丁度欲しいミニタワーモデルのちもろぐさんのレビュー!ほんとうにありがたい、ありがとうございます!
このミニタワー版のCPUがi7とか3700Xのモデル欲しかったんですが…現状選べないのが辛いです…
自分も、丁度欲しいと思っていたので助かりました。
ありがとうございます。
ちもろぐさんのレビューは、データに基づいており
かつ、評価も公平と感じられます。
自分が共感できる激レアなサイトです。
レビューありがとうございます。
このPCケース単体で発売してほしいのが正直な気持ち・・・。
フロントパネルが45度のケースってなかなかないんですよね。あっても高級ケースに多い。
なかなかBTOオリジナルのPCケースって販売することはないからそういう業界の常識みたいのを取っ払ってくれるとうれしいんだけどなぁ。
A520 TWってOEMマザーっぽいな…前にTwitterでB550 TWっていうSteellegendみたいな色のしたマザーが出回ってたし…
マザボ下にあるマウンタは、2.5インチ兼3.5インチが
取り付けられるようになっておりますので、修正をお願い致します。
http://faq3.dospara.co.jp/faq/show/9935?site_domain=default
AMD版もメモリスロットが4本ならなぁ…
年末年始セールでクーポン利用の99800円だったASUSのゲーミングPC買えば良かったとちょっと後悔してる
https://www.amazon.co.jp/dp/B08DWNXVWL/ref=cm_sw_r_tw_dp_VOBaGb7W0PB2E?_encoding=UTF8&psc=1
いつもお疲れ様です
これってなんのケースがベースなんですかね?
マウスやフロンティアはINWINがベースだけど、ドスパラは完全オリジナルなんでしょうか?
ケースだけ欲しいなあ…
これ天板の上に高さ5cmくらいの机置いたらエアフローに影響でるかな
真上からほこりがはいるのを防ぎつつ小物を上におけるスペースにしたい
デザインが結構いい感じなので3060Tiモデルに興味がありますね。
このタイプのモデルだとメモリを後付けしたい場合インテルの方が良さそう。
ドスパラ製のpcに標準で載っているphison製のnvmeですが、
CFD販売のこれに似ていますね(基板の流用のような気がします)
https://www.gdm.or.jp/review/2020/0414/343845/2
このPhison製のnvmeはnandがマイクロン製や東芝製になったりで、品質にゆらぎがあるような気が。
先日raytrek を買ったのでこのphison製ssdの信頼性が気になっていますが
あまり情報が出なくて困っています。
私のは東芝製nandみたいです。
ボトムケースの上に3.5インチHDDを固定できるねじ穴ありと書いてあるサイトもありますが、いかがでしょうか?