2020年9月「RTX 3080」が発売されました(→ RTX 3080のレビューはこちら)。かつての最上位モデルRTX 2080 Ti以上の性能が、より安く手に入るように。
本記事では、「RTX 3080」を搭載するおすすめなゲーミングPCを「4台」に絞って紹介します(※2022年時点のおすすめです)。
2023年4月に「RTX 4070(レビューはこちら)」が発売されるに伴い、ほぼ同じ性能のRTX 3080は終売に向かっています。
当然ながらRTX 3080搭載パソコンもラインナップの削減と在庫処分が進行中です。これから新規に購入を考えている方は「RTX 4070モデル」をおすすめします。
- 1. STORM PG(おすすめNo.1)
- 2. FRONTIER(セールが強い)
- 3. G-GEAR(保証が強い)
- 4. GALLERIA(初心者向け)
(公開:2020/09/19 | 更新:2023/5/15)
「RTX 3080」のキホンを解説
「RTX 3080」は、NVIDIAの新しいグラフィックボード「RTX 30シリーズ」のハイエンドモデルです。
RTX 3080の現在価格はおよそ10~13万円から。かつて18~19万円で販売されていたRTX 2080 Tiより安く、ゲーム性能はRTX 2080 Tiの約1.2倍に達します。高いですがコスパは良好です。
- RTX 2080 Tiの約1.2倍も高性能
- 240 Hz対応モニターを余裕で使えます
- 4K解像度で60 fps以上も狙える
- コストパフォーマンスは優秀
RTX 3080は画質をできるだけ維持したままフレームレートを底上げする「NVIDIA DLSS」機能に対応します。
サイバーパンク2077やマインクラフト:RTXなど、DLSSに対応したゲーム※ではさらに性能が伸びるため、RTX 2080 TiやライバルのRX 6800 XTをはるかに上回る性能も可能です。
※対応するゲームはまだ少ないです。DLSSは実装コストが高いため、対応しているゲームは予算が潤沢なAAAタイトルに多いです。
RTX 3080搭載でオススメなBTO PC:4選
- 1. STORM PG(おすすめNo.1)
- 2. FRONTIER(セールが強い)
- 3. G-GEAR(保証が強い)
- 4. GALLERIA(初心者向け)
1. STORM PG-PDEV
【おすすめNo.1】シンプルに・・・「コスパ」が良い!
STORM PG-PDEV 2022年11月時点のスペック | |
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CPU | Core i7 12700 (12コア / 20スレッド) |
CPUクーラー | 120 mm空冷CPUクーラー |
マザーボード | Intel B660チップセット |
メモリ | 16 GB (DDR5-4800 / 2枚組) |
グラフィックボード | RTX 3080 10 GB |
SSD | 1 TB (NVMe SSD) |
HDD | – |
無線LAN | Wi-Fi 6E(最大2.4 GBps) |
電源ユニット | 850 W (80 PLUS GOLD) |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 最短1週間 |
参考価格 | 259800 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
安さで選ぶなら、老舗のBTOメーカー「STORM」が販売しているゲーミングPCがおすすめ。
「STORM PG-PDEV」はCPUにCore i7 12700(12コア20スレッド)、容量16 GBのDDR5-4800メモリ、必要十分な拡張性を備えるB660マザーボードを搭載して約26万円です。
SSDはNVMe SSDをたっぷり1 TB搭載済み。電源ユニットは容量850 W(80 PLUS Gold)で、Core i7 12700とRTX 3080をぶん回しても余裕ありあり。
スペックと価格のバランスは非常に優れており、くだけた言い方をすると「コスパ最強クラス」です。
(日本では知名度が低いですが)オランダの有名なケースメーカー、Phanteksが手掛ける標準的なミニタワーサイズのPCケース「NEO AIR」を採用。
最近のPCケースらしい、通気性に優れたメッシュ構造に、内部が見えるアクリルサイドパネルを使ったシンプルなデザインです。
ケースファンは120 mmサイズで3つともRGBライティングに対応。フロントに2個(吸気用)、リアに1個(排気用)で、必要十分なエアフローを確保しています。
パーツの拡張性は必要十分です。M.2 SSDをあと2枚、HDDやSATA SSDを各2台、サウンドカードやキャプチャボードをあと2枚まで増設できます。
中身のパーツからPCケースまで、一般的に流通している自作向けの製品を多用しているため、セルフカスタマイズの自由度が高いです。
ストームの中の人いわく「マザーボードとの物理干渉や、CPUクーラーの在庫状況によって多少の変動はありますが・・・」と前置きを付け足した上で、以下のようなCPUクーラーを採用しているとのこと。
- 空冷式クーラー:CPU付属クーラー(なければ同等品)
- 大型空冷式クーラー:CoolerMaster HYPER 212 LED White Editionなど
- 水冷式クーラー(高冷却):Dynatron L5(120 mmサイズ / 最大200 W対応)など
Core i5までならCPU付属クーラーで問題なし。Core i7以上は、120 mmファンを搭載するHYPER 212をおすすめします。冷却性能は虎徹Mark IIに近いクーラーです。
Dynatron L5は業務向けの簡易水冷ユニット(冷却ファン一体型)で、対応TDPは最大200 Wです。冷却ファンがラジエーターに完全密着しているため、効率よく熱を逃せるデザインが大きな特徴。
2. FRONTIER
【おすすめNo.2】セールが狙い目のBTO
FRONTIER 2022年11月時点のスペック | |
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価格 | 239800 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
ヤマダ電機グループが運営するBTOブランド「フロンティア」は、期間限定セールで局所的に価格がかなり安くなるのが狙い目なゲーミングPCです。
入っているパーツはその時の仕入れ値で変動するため、事前にどんなパーツが入っているかが分からないのがデメリットですが、その代わり価格はしっかり安く抑えられています。
今回のセール品(11月18日まで)だと、Ryzen 7 5700XとRTX 3080 12GB(10GBの一つ上位版)を搭載したモデルがなんと約24.6万円です。
AMD B550チップセット搭載のマザーボードが搭載されており、必要十分な拡張性も確保されています。
メモリはあと2枚、M.2 SSDはあと1枚、サウンドカードやキャプチャボードはあと1枚くらいなら増設可です。HDDはPCケースのサイズ的に、おそらく2台までなら入ります。
3. G-GEAR
【おすすめNo.3】手堅いパーツと業界No.1の保証
G-GEAR GA5J 2022年11月時点 | |
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CPU | Core i5 12400 6コア12スレッド |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー |
マザーボード | Intel B660チップセット |
メモリ | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
グラフィックボード | RTX 3080 10GB カスタマイズで変更します |
SSD | 500 GB(NVMe) |
HDD | – |
光学ドライブ | – |
電源ユニット | 容量750 W 80 PLUS Gold |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 4日 |
参考価格 | 233400 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
保証にめっぽう強いのがツクモのゲーミングBTO「G-GEAR」です。
今回見つけた「G-GEAR GA5J」はツクモらしい、バランスの良いスペック構成と拡張性に優れたパーツを採用しつつ、それなりに手頃な価格設定で総合的なコストパフォーマンスは決して悪くないです。
良いところ | 微妙なとこ |
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ツクモが提供する延長保証サービスは、本体価格+5%で受けられます。他社の延長保証サービスと一線を画するのが「自然故障も保証対象」という1点です。保証を重視するならツクモが最高峰です。
もちろん、パーツの増設・交換もOKです。保証規約によると、パーツの増設が原因で故障した場合は保証対象外と書いてあるだけで、増設・交換の行為そのものは問題ありません。
踏み込んだ話をすると・・・いざ保証を受けるとなったら、パーツを元に戻せば大丈夫です。元から入っていたパーツ等はなるべく使うか、交換して不要なら大事に保管しておきましょう。
G-GEAR:BTOモデルのカスタマイズについて
今回紹介したG-GEARはカスタマイズモデルなので、カスタマイズ内容についてかんたんに解説します。
標準スペックだとRTX 3050が選択されているので、「RTX 3080 10GB」に変更します。
電源ユニットを標準の550 Wから、CWT製の750 Wに変更します。
将来的なパーツ増設やグラボの交換に備えるなら、上位モデルの「G-GEAR電源」や「Thermaltake PS-TPG-0850FPCGJP-R」に変更してOKです。
「G-GEAR電源」は米国の大手電源ユニットメーカーCWTが製造している、やや高性能なモデルです。
「Thermaltake Toughpower GRAND Gold 850W(認証レポートあり)」は、台湾メーカーのHighpower(旧Sirtec)社が製造している、そこそこ高性能な電源です。
後者の電源を筆者がRTX 3080やRTX 3080 Tiと組み合わせて使っていますが、強制シャットダウンなど、目立った不具合なく安定して稼働しています。BTOのカスタマイズで選べる電源としては立派なモノです。
4. GALLERIA
【おすすめNo.4】初心者でも安心の親切設計
GALLERIA XA7C 2022年11月時点 | |
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CPU | Core i7 12700 12コア20スレッド |
CPUクーラー | 静音パックまんぞくコース (120 mm空冷クーラー) |
マザーボード | Intel H670チップセット |
メモリ | DDR4-3200 8GB x2(合計16GB) |
グラフィックボード | RTX 3080 10GB |
SSD | 1 TB(NVMe) |
HDD | – |
光学ドライブ | – |
電源ユニット | 容量750 W 80 PLUS Gold |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 翌日 |
参考価格 | 309980 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
「ガレリア」は知名度が非常に高い、ドスパラのゲーミングPCブランドです。
ひとめでゲーミングPCと分かるスタイリッシュなデザインに加えて、PC初心者でも扱いやすい親切な設計で人気を集めています。
スペックと価格のバランス(=コスパ)は、先におすすめに挙げた「STORM PG-MI」や「OMEN 40L」と比較すると正直劣っていますが、ガレリアも普通にいいゲーミングPCなので紹介します。
RTX 3080クラスの重量グラボには、配送時の破損を防ぐ意味合いが大きい「VGAリジットサポート」を無料で取り付け済み。
初心者でも扱いやすいメンテナンス性にすぐれた設計になっていて、防塵フィルターをかんたんに取り外して水洗いができます。
ケース内部の拡張性も十分。拡張性に優れるIntel H670マザーボードを搭載し、あとからメモリやストレージ(SSDやHDD)を増設できる余裕があります。
電源ユニットは容量750 W(80 PLUS Gold認証)を搭載、より強力なグラフィックボードへのアップグレードも一応は対応可ですが、将来的なアップグレードに備えるなら容量800 W以上にカスタマイズするといいでしょう。
もちろん、標準の750 Wでまったく問題なく快適なゲームプレイができますので、RTX 3080以上のグラボに交換する予定がなければそのままでOKです。
なお、ガレリアは標準でFPSゲームで有利なLANポート「2.5G LAN」を搭載。最大2500 MBpsの通信速度と、レイテンシ(応答時間)の速さがメリットです。
RTX 3080搭載BTO PC【比較まとめ】
おすすめNo.1STORM PG-PDEV 2022年11月時点のスペック | |
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価格 | 259800 円(送料:2200 円) 最新価格をチェックする |
おすすめNo.2FRONTIER 2022年11月時点のスペック | |
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価格 | 239800 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
おすすめNo.3G-GEAR GA5J 2022年11月時点のスペック | |
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価格 | 233400 円(送料:2200円) 最新価格をチェックする |
GALLERIA XA7C 2022年11月時点のスペック | |
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価格 | 309980 円(送料:3300円) 最新価格をチェックする |
以上の4台が、筆者的にいい感じだと評価できるRTX 3080搭載BTO PCです。
現時点でイチオシは「STORM PG-PDEV」です。約26万円でCore i7 12700とRTX 3080が付いてきて、DDR5メモリや無線LANも標準搭載と、値段の割に豪華なスペックです。
安さを重視する方は、「FRONTIER(セール限定)」を選ぶといいでしょう。CPUがやや型落ちですが、グラボはワンランク高いRTX 3080 12GB版が入っています。
以上「GeForce RTX 3080搭載のおすすめBTO PCを4つ紹介」について、解説でした。RTX 3080が搭載されたPCを探している方の参考になれば幸いです。
RTX 3000搭載のおすすめゲーミングPC【解説】
実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】
OMENの3080の値段って公表されてましたっけ
是非RTX3070のおすすめBTOモデルの記事も作って欲しいです
フロンティアのリンクがツクモに飛ばされる気が
納期が遅いと到着時に値下がりしていないか気になってしまうな
紹介されてたBTOほとんどというか全て完売してて草w
すげーななんでこんなに今PC売れてるんだ??
あと気になった所だけどガレリアの推奨カスタマイズでSSD1TB?追加ってことなのかな?
G-GEAR GAの推奨カスタマイズもWD500GBのも1TBだけどCrucial MX500のSATAとダウングレードしてるし追加ならわかるけど、この表だと追加ディスクとかいう欄がないからちょっと混乱。
PCが売れているのではなくてグラボが品薄。
世界的な半導体不足で今市場にグラボが全く無い状態です。
HPは在庫有となっていて、注文受付から注文確定メールがくるまでに二週間かかったことがありますので、まったく信用なりません。
OMENとG-GEARのメモリは16GBじゃなくて32GBですね
rtx3080のLEDを消す方法がわかりません.visualizerをこのリンクからダウンロードして〜と言われてもリンクが反応しません.どこかでグラボのLEDを消す方法をまとめていただきたいです