つい最近「GTX 1660 Ti」が登場したと思ったら、次はコストカット版である「GTX 1660」が登場です。VRAMを安価なGDDR5に据え置き、コア数をいくつか削って価格を60ドルも安くした廉価版ですが、果たしてどれくらい使えるモノなのか。さっそく検証レビューです。
「GTX 1660」の仕様とスペック
GPU | GTX 1660 | GTX 1060 6GB | GTX 1660 Ti | Radeon RX 580 |
---|---|---|---|---|
ダイ | ||||
世代 | Turing | Pascal | Turing | Polaris 20 |
プロセス | 12nm製造 : TSMC | 16nm製造 : TSMC | 12nm製造 : TSMC | 14nm製造 : GlobalFoundries |
トランジスタ数 | 66億 | 44億 | 66億 | 57億 |
ダイサイズ | 284 mm2 | 200 mm2 | 284 mm2 | 232 mm2 |
CUDAコア数CPUのコア数に相当 | 1408 | 1280 | 1536 | 2304 |
TMU数Texture Mapping Unitのこと | 88 | 80 | 96 | 144 |
ROP数Render Output Unitのこと | 48 | 48 | 48 | 32 |
演算ユニット数 | 22 | 10 | 24 | 36 |
Tensorコア数機械学習向けの特化コア | – | – | – | – |
RTコア数レイトレ用の特化コア | – | – | – | – |
クロック周波数 | 1530 MHz | 1569 MHz | 1500 MHz | 1257 MHz |
ブーストクロック | 1785 MHz | 1784 MHz | 1770 MHz | 1430 MHz |
VRAM容量 | 6 GB | 6 GB | 6 GB | 8 GB |
VRAM規格 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR6 | GDDR5 |
VRAMバス | 192 bit | 192 bit | 192 bit | 256 bit |
VRAM帯域幅 | 192.1 GB/s | 192.2 GB/s | 288.0 GB GB/s | 268.8 GB/s |
理論性能(FP32) | 5.027 TFLOPS | 4.567 TFLOPS | 5.437 TFLOPS | 6.589 TFLOPS |
TDP | 120 W | 120 W | 120 W | 185 W |
補助電源 | 8 pin | 6 pin | 8 pin | 6 + 8 pin |
MSRP | $ 219 | $ 299 | $ 279 | $ 229 |
参考価格最安Top5の平均価格 | 31100 円 | 26900 円 | 36800 円 | 26400 円 |
NVIDIAは200ドル台をピッタリと埋めるためのグラフィックボードとして「GTX 1660」を投入した。MSRPは219ドルで、ライバルのRadeon RX 580をマークしています。
おおまかな内容としては、GTX 1660はGTX 1660 Tiの廉価版です。VRAMに安価なGDDR5を据え置き、コア数を約8%削ってコストを大幅に安くすることに成功です。
VRAMに「GDDR5」規格を据え置き
最新世代「Turing」では非常に高速なVRAM「GDDR6」を採用しているものの、今回のGTX 1660ではコストが安い「GDDR5」が引き続き使われています。
このためGTX 1660のVRAM帯域幅は1秒あたり192 GBにまで低下してしまったが、フルHDゲーミング程度の使い方ならそれほど大きな性能差は出ないと推測される。
CUDAコア数を8%カットオフ
GTX 1660 Tiには24個の演算ユニットが有効化されていて、1個あたり64個のCUDAコアが入っています。一方GTX 1660では演算ユニットを2個減らし、CUDAコアを1408個に落とした。
単純にGTX 1660のゲーミング性能は、GTX 1660 Tiに対して8%ほど低い計算になり、加えてVRAMのGDDR5据え置きの影響もあって更に性能を落とすことになります。
ただ、性能が低下することが悪いのではなく、問題は「価格に見合った性能かどうか?」ということに注意してください。
理論性能はGTX 1060比で10%の伸び
- GTX 1660:5.027 TFLOPS
- GTX 1060 6GB:4.567 TFLOPS
CUDAコア数が増えているので、グラフィックボードの理論性能(FP32)はGTX 1060と比較しておよそ10%の進化です。価格は80ドルも安くなっているのでコスパは良好そう。
なお、GTX 1660 Tiと比較すると7.5%低い理論性能ですが、60ドルの値下げは21.5%なのでやはりコストパフォーマンスは大幅に進化しているようですね。
※理論性能はあくまでも参考程度に。実際のゲーミング性能とは一致しない事のほうが多い。
TDPは120 Wを維持するが補助電源コネクタが…
性能アップを実現しつつ、消費電力の目安である「TDP」も引き続き120 Wを維持しています。ただし、補助電源コネクタは6ピンから8ピンへと増えているのは残念なところ。
低価格なグラボはアップグレード用として購入されることが、しばしばあります。補助電源コネクタが8ピンになると、パソコンによって搭載できない場合が増えてしまう。
消費電力は変わらないはずなのに、なぜ補助電源コネクタを8ピンに増やしたのか。ハッキリ言って謎です。
まとめ:GTX 1660は「ミドルクラスの王者」かも
「GTX 1660」はGTX 1060 6GBの後継モデルというよりは、廉価版の位置づけである「GTX 1060 3GB」の後継にあたるGPUです。
対応する「後釜」モデル | |
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RTX 2080 Ti | GTX 1080 Tiを超える |
RTX 2080 | GTX 1080 Ti並 |
RTX 2070 | GTX 1080を超える |
RTX 2060 | GTX 1070 Ti前後 |
GTX 1660 Ti | GTX 1070前後 |
GTX 1660 NEW! | GTX 1060 ~ 1070 |
性能はだいたいGTX 1060と1070の中間を意識しています。GTX 1060 6GBをやや超える性能なので、競合するRX 580やRX 590にとっても脅威となります。
価格設定はわずか219ドルなので、価格がこなれて2.3~2.5万円にまで落ち着いてしまえば「ミドルクラスGPUの王者」になる可能性は非常に高いですね。
GTX 1660を検証する
テスト環境と用意したグラボ
テスト環境 | パーツ | 備考 / 詳細 |
---|---|---|
CPU | Core i9 9900K | 出荷設定のまま |
冷却 | 無限五 Rev.B | 120mmファン搭載の中型空冷 |
グラボ | GTX 1660と他3種 | 後述 |
メモリ | DDR4-2666 8GB x2 | G.Skill Sniper X |
マザーボード | Intel Z390 | ASRock Z390 Extreme4 |
SSD | SATA 250GB | Samsung 860 EVO M.2 |
SATA 2TB | Micron 1100 2TB | |
電源ユニット | 1200W(80+ Platinum) | Toughpower iRGB PLUS 1200W |
OS | Windows 10 Pro 64bit | Ver 1809 |
ドライバ | NVIDIA 419.35 WQHL | GTX 1660に対応したドライバ |
ディスプレイ | 1920 x 1080 @240Hz | BenQ XL2546 |
「ちもろぐ専用ベンチ機」を使って、今回用意したGTX 1660を検証していく。スペックは以上の通りで、可能な限りボトルネックが生じないようにしてあります。
CPUは今のところ最もゲーミング性能が高い「Core i9 9900K」を使い、メモリはDDR4-2666を16 GB搭載。OSとゲームはSSDにインストールして起動する。
なお、NVIDIAドライバは417.71から419.35に更新しました。理由は417.71ではGTX 1660を認識でなかったため、ドライバの更新を避けられなかった。
検証のために用意したGTX 1660は玄人志向の廉価モデルです。予定ではMSI製のグラボにするつもりでしたが、MSIばかりレビューしているので玄人志向を選ばせてもらった。
玄人志向はとにかく「安い」割に、必要十分な冷却性能とそれなりの性能でコスパに強いボードです。3.1万円から購入でき、デュアルファンモデルでは最安値に位置する。
他にもメリットはあるので一応紹介。GTX 1660はリファレンス版で「8 pin」の補助電源コネクタが要求されていますが、玄人志向のボードでは「6 pin」でOKでした。
しかもボード長もコンパクト。電源容量が450 W以上の標準的なパソコンなら、おそらくほとんどの場合は問題なく増設アップグレードが可能です。
- GF-GTX1660-E6GB/OC/DF(玄人志向製)
- GTX 1060 6GB Gaming X(MSI製)
- GTX 1660 Ti Gaming X(MSI製)
- RX 580 Nitro+ Special Edition(Sapphire製)
ライバルグラボとして比較検証するグラボは、以上の3種(とGTX 1660)です。
では、GTX 1660 vs 競合3つ(GTX 1060 6GB / GTX 1660 Ti / RX 580)のベンチマークバトルの始まりです。
ゲーミング性能:GTX 1660は地味な進化にとどまる
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike 1920 x 1080 / Graphics Score |
フルHD向けの定番ベンチマーク「FireStrike」は、GPUスコアが14200点ほど。GTX 1060と比較してわずか4%しか伸びていません。意外と伸びないんですね。
他のグラフィックボードとベンチマークスコアの比較をしたい方は、↑こちらのグラボ性能まとめ表も参考にどうぞ。
FF14 : 紅蓮のリベレーター
FF14:紅蓮のリベレーター1920 x 1080 / 最高品質 |
FF14のベンチマークは平均100 fpsですが、GTX 1060と比較してたったの4%ほど。どうやらDirectX11以前のゲームだと、理論性能ほどには性能が伸びない傾向です。
FINAL FANTASY 15
FINAL FANTASY XV : Benchmark1920 x 1080 / 高品質 |
比較的重たいベンチマークであるFF15では、約13%の性能アップでした。
Apex Legends
Apex Legends1920 x 1080 / 最高設定 |
Apex LegendsはNVIDIAの最新世代と相性の良いゲームで、GTX 1660はGTX 1070に迫る圧倒的に性能アップを魅せつけました。
CS:GO
Counter Strike : Global Offensive1920 x 1080 / 最高設定 |
CSGOはそれほどフレームレートが振るわず、GTX 1060やRX 580にも劣る結果に。これでも約240 fpsくらいは出ているので、ゲーミングモニターは問題なく使えます。
Call of Duty : Black Ops IV
Call of Duty : Black Ops IV1920 x 1080 / 最高設定 |
COD最新シリーズのCall of Duty : Black Ops IVでは、約25%もフレームレートを伸ばしました。新しいゲームだと効率よく性能が伸びやすいですね、やっぱり。
Rainbow Six Siege
Rainbow Six Siege 1920 x 1080 / 最高設定 |
レインボーシックスシージは付属のベンチマークを実行。レインボーシックスシージもNVIDIAの最新世代とかなり相性の良いゲームで、ほぼ30%の性能アップを果たした。
Overwatch
Overwatch 1920 x 1080 / エピック設定(100%) |
オーバーウォッチはほとんど性能が伸びず、GTX 1060とほぼ同じ性能に留まった。
PUBG
PUBG1920 x 1080 / ウルトラ設定 |
PUBGではGTX 1660が順当に性能アップしており、GTX 1660 TiとGTX 1060のちょうど中間に位置する性能に。
DOOM
DOOM1920 x 1080 / 最高設定 |
DOOMはGTX 1660 TiやGTX 1070と並んで、ほぼ上限に近いフレームレートになりました。GTX 1060と比較すると約19%の性能アップです。
Grand Theft Auto V
Grand Theft Auto V1920 x 1080 / 最高設定 |
Grand Theft Auto Vは…GTX 1060とほとんど変わらない性能でした。
NieR : Automata
NieR : Automata 1920 x 1080 / 最高設定 |
非常に動作が重たいニーアオートマタは、GTX 1660でようやく平均60 fpsの上限に近いフレームレートに到達。GTX 1060では到達できないので、大きな進歩です。
Rise of the Tomb Raider
Rise of the Tomb Raider 1920 x 1080 / 最高設定 |
トゥームレイダーはそれほど伸びなかった。VRAMをよく使うゲームなので、GDDR5のままでは効率よくフレームレートを出せない様子でした。
Witcher 3
Witcher 3 1920 x 1080 / 最高設定 + HairWorks |
NVIDIA HairWorksを有効化したWitcher 3を、GTX 1660はほぼ平均60 fpsで動かした。GTX 1060と比較すると約17%の性能アップです。
バイオハザードRE:2
Resident Evil 21920 x 1080 / カスタム設定(VRAM : 7.38 GB消費) |
VRAMを約7.4 GB使用する設定にしたバイオハザードRE:2では、GTX 1660は約23%もフレームレートを伸ばしました。
モンスターハンターワールド
Monster Hunter World1920 x 1080 / 最高設定 |
GTX 1060で苦戦するモンハンワールドは、GTX 1660でも微妙に平均60 fpsには届かず惜しい結果。
黒い砂漠
黒い砂漠 1920 x 1080 / リマスター品質 |
無料MMORPG「黒い砂漠」のリマスター品質は、GTX 1660が余裕で平均60 fpsを突破して安定。伸び幅は約18%になります。
黒い砂漠(ウルトラ画質)の場合
ウルトラ品質でテストしてみると、平均24 fpsくらいでGTX 1660 Tiより13%低い結果に。
GPUレンダリング
Blender : BMW1920 x 1080 / 最高設定 |
最後はBlenderを使って「GPUレンダリング」の性能を検証する。NVIDIAの場合は「CUDA」、Radeonの場合は「Open CL」という方法でレンダリングをしてくれます。
結果は約2分7秒で、GTX 1660 Tiよりわずかに遅い程度の処理速度。思っているよりずっと速いです。レンダリング用において、GTX 1660はなかなかコスパ優秀。
平均パフォーマンス
GeForce GTX 16601920 x 1080 / 平均パフォーマンス |
ここまでの結果を平均パフォーマンスとしてまとめます。GTX 1660は、GTX 1060より約12%の性能アップを実現しました。
GTX 1060 6GBの後継モデルとして考えると物足りない性能ですが、廉価版のGTX 1060 3GBの後継モデルとして見れば順当な性能アップと評価はできます。
GTX 1660の熱と消費電力
グラボの温度をチェック
GPU温度は消費電力に比例して高くなりますが、実際にはグラフィックボードの冷却ファンによって大きく左右されるため、このGPU温度は参考程度にみてください。
ここから分かることは、消費電力はGTX 1660 TiやGTX 1060とそう変わらないはずなのに実際の温度はやや高いということです。グラボによってここまで冷却性能に違いがある。
ただし玄人志向はデュアルファンモデルでほぼ最安値につけるボードなので、あまりケチは付けられません。自分で回転数を上げて冷却性能を水増しする※のも選択肢でしょう。
※MSI Afterburnerなどのソフトでファンの回転数を増やせば冷却性能もアップします。その代わりに静音性を失います。
グラボの消費電力を実測でチェック
消費電力は電源ユニットの電力ロガー機能を使って実測しました。グラボやCPUに電力を供給している「+12Vレール」の実測値から、CPUの消費電力(Package Power)を差し引いた値を、グラボの消費電力として扱います。
マザーボードの消費電力が含まれるので実際よりもやや高い数値になっていますが、十分参考になるデータです。
結果はGTX 1660が約118 Wで、TDP公称値の120 Wにほとんど一致する。GTX 1060より性能アップしているにも関わらず、消費電力は同じ水準を維持しています。
当然ワットパフォーマンスは改善するが
1 Wあたりの平均フレームレート
消費電力1 Wで得られるフレームレートを求めると「ワットパフォーマンス」が分かります。
GTX 1660は1 Wあたり0.84 fpsを取り出していて、GTX 1060より約13.5%もワットパフォーマンスが改善しています。しかしGTX 1660 Tiには届かない結果です。
GTX 1660をオーバークロックする
GPUクロックとメモリクロックを追加
MSI Afterburnerを使って、GTX 1660のオーバークロックに挑戦する。今回使っている玄人志向のGTX 1660は、出荷設定ではオーバークロックが緩めにしか掛かっていない。
そこでサードパーティ製のソフトを使って「手動」でオーバークロックを施すことで、更なる性能アップを狙うというわけです。
- コアクロック:+90 MHz
- メモリクロック:+810 MHz
Turing世代のグラボは実効クロックが容易に2 GHz(2000 MHz)を超えられるため、ひとまず2 GHzを超える程度にコアクロックを追加してみました。
これでブーストクロックが1800 MHzから1890 MHzまで、約5%の引き上げになります。メモリクロックは5 GHzまでなら余裕と言われているが、とりあえず4.8 GHzに。
VRAM帯域幅は192 GB/sから230 GB/sくらいまで上昇。コアクロックを5%、メモリクロックを20%も追加したオーバークロックでどこまで性能が伸びるのか?
実効クロックは2 GHzへ、性能は10%の改善
Pascal世代以降、NVIDIAのGPUはホントびっくりするくらい実効クロックがよく回ります。理論性能ではAMD Radeonが強いのに…なぜNVIDIA GeForceに勝てないのか。
最適化の違い(=メーカーの資金力)も要因ですが、それ以上に実効クロックの違いが大きい。オーバークロックしたGTX 1660は、最大で2 GHzを超え、1.95 GHzに落ち着きました。
検証タイトル | 定格 | オーバークロック | 効果 |
---|---|---|---|
3DMark FireStrike | 14229 | 15774 | 10.9% |
3DMark TimeSpy | 5436 | 5907 | 8.7% |
FF14:紅蓮のリベレーター | 13458 | 14716 | 9.3% |
Final Fantasy XV | 5869 | 6419 | 9.4% |
Apex Legends | 98.2 fps | 104.9 fps | 6.8% |
消費電力 | 117.8 W | 125.6 W | 6.6% |
オーバークロックの結果、性能は7~10%の上昇を実現。ベンチマークだと9%前後で、Apex Legendsを実際にプレイすると約7%もフレームレートが伸びています。
消費電力は性能が伸びた分だけ増加しましたが、それでも120 Wを少々超えるくらいで済んでいるので実用上の問題はほとんど無い。温度も変化は特に無かったです。
まとめ:GTX 1660は魅力的なミドルクラスGPU
「GTX 1660」のデメリットと弱点
レイトレに対応しない- 目玉機能の「DLSS」に対応しない
- GTX 1660 Tiほどインパクトが無い
- 補助電源コネクタが「8 pin」も必要
- 国内価格はもっと落ち着いて…
正直なところ、GTX 1660 Tiと比較するとパッとしない感の強いグラボでした。GTX 1060 6GBより遥かに安いコストで、1~2割増しの性能を得られるのは確かにいい。
ただ、GTX 1660 Tiほど素晴らしいグラボではないです。MSRPは219ドルですが国内価格は安くても3万円弱なため、肝心のコストパフォーマンスもそれほど…。
1 fpsあたりのコスト
2.4~2.5万円くらいまで価格が落ち着いてきたら、RX 580やRX 590に対して強力なライバルになるので非常に魅力的ですが、現状はやや中途半端な位置にいます。
補助電源コネクタはリファレンス版で8 pinが必要ですが、玄人志向のように6 pinに減らしたバージョンもあるので「増設アップグレード」目的で選ぶ場合はよく確認しましょう。
「GTX 1660」のメリットと強み
- 200ドル弱では最高のパフォーマンス
- フルHDゲーミングはおおむね敵なし
- 改善されたワットパフォーマンス
- 2 GHzに迫る高いオーバークロック耐性
- コストパフォーマンスは高い
- OCするなら更にコスパを改善可能
219ドルでGTX 1060 6GBとRX 580を超える性能を発揮するため、200ドル前半のグラフィックボードとしては「最高のパフォーマンス」を持っています。
安価なミドルクラスのグラフィックボードとして、今のところ最強クラスのグラボと言っても過言ではありません。性能だけでなく消費電力も維持しているし、オーバークロック耐性もある。
そのまま使っても十分な性能を得られますし、軽めのオーバークロック(実効クロックが2 GHz弱になる程度)で性能を水増しするのも選択肢。
玄人志向やPalitの安いGTX 1660を購入して、ちょっとだけオーバークロックすると美味しいグラボですね。逆にオーバークロックモデルは微妙な選択肢です。
4000~5000円プラスして高級なオーバークロック版のGTX 1660を買うくらいなら、上位版のGTX 1660 Tiを買えばいい。ということになってしまいますから(苦笑)。
というわけで、個人的なレビュー評価は「A+」ランクで決まり。それほど悪いわけではないのですが、「確かな改善」「順当な性能アップ」に留まっています。
GTX 1660 TiがGTX 1070に迫る性能だったのに、GTX 1660はGTX 1060 6GBを少し超える程度の性能アップ。インパクト不足は否定できず「Sランク」は与えにくいです。
以上「【レビュー】GTX 1660は「GTX 1660 Tiの廉価版」としては魅力的。」でした。
「GTX 1660」を入手する
おすすめはレビューに使った玄人志向のGTX 1660です。デュアルファンモデルでほぼ最安値ですが、ファンの性能は問題なく、オーバークロックも可能でした。
しかも補助電源コネクタが「6 pin」なのも親切設計で嬉しい。実用性とコストパフォーマンスで選ぶなら他のGTX 1660を考慮する必要はあまり無いですね。
「玄人志向はデザインがダサイから嫌だ。」という人にはZOTACのデュアルファンがおすすめ。スペックはリファレンス版に完全準拠ですが、値段が非常に安いのがメリット。
3万程度で144hzモニターをフル活用しRainbow 6 Siege出来るのは非常に良いですね
個人的にはNVENCによるGPUエンコード性能も気になります
OBSのFast設定で配信するにはこれまで6万円のCPU(例えばi7 7820X)が必要でしたが
もし1660が2080tiと同等のNVENC性能なら配信業界は大きく変わります
1660 は RX 590とほぼ同等と聞いたことがあります
RX 590とGTX 1660はやや249ドルのRX 590が上かと勝手に思っていましたが
逆でGTX 1660の方が上なんですね・・・
GTX_1660_Ventus XSはTDPとコアクロックと価格(219ドル)はリファレンスままで、ブーストクロックは45MHz高い1830MHzですが
https://www.techpowerup.com/reviews/MSI/GeForce_GTX_1660_Ventus_XS/27.html
消費電力がほぼ2倍…。を気にしなければRX 590は良いですよね。最近はすごく安いですし。
今後重たいゲームが出て来ることを考えると、1660tiのほうが安心感が……
現状なら1660tiを買ってしまう方がいいような感じもしますね
2.5万辺りまで下がればポスト1060、1050tiが期待できそう
個人的には1660Tiの方に魅力を感じますね
ですね~…ぼくもそうです。かなり安いのを買わない限り、上位の1660 Tiに手が届くので。
重箱の隅をつつくようですが、○○弱は○○よりちょっと少ない○○強は○○よりちょっと多いですよ。
$219 なら$200強、$279なら$300弱といった使い方です。
日本は地震の表記があるから紛らわしくなっちゃうんよね。
6弱とか6強とか。
ちもろぐさんは影響力がすごいサイトだと思うし気を付けた方が良いかも知れない?
個人的には震度の弱とか強とかを無くす事から始めた方が良い気がするけど、そういう表記にも何か理由があるのかな?
219ドルとお安めですが・・・GTX 1060 +12%な性能レベルではって感じでしょうか。
少々消費電力も下がり、より高クロック化でも特に消費電力はさほど上がらず良いのは素晴らしいですが、今後はGTX 1070以上は欲しいかなと思わなくもないので、もう少し出して1660Tiがとなるのも分かる気がします。
GPUレンダリングですがこのページだとの1070が120.5秒、2060のページだと1070Tiが163.7秒になってますがスペック的におかしくないですか?
2060のページの1070Tiが163.7秒の方が正しいようですね。
TuringはPascalよりGPGPUがかなり速くなっているようです。
1070 120.5秒は別のもの(1660Tiで2回目だと思われる)が誤って入ってるようで、古くは1660Tiのページでもそうで同じくコメントで指摘されてますね。
その件について原因を調べていたのですが、Turing世代でもBlenderのGPUレンダリングを動かせるKernelドライバを導入したのが原因っぽいことが判明しました。
計測し直してデータを集めているところですので、揃い次第掲載します。とりあえず現時点で、再計測の結果GTX 1060の約4分は遅すぎることが判明しています。
Kernelドライバで速度が変わるのも変ですね。しかも遅い方向に。
その導入理由も違和感もありますし。謎です。
1060と比べると評判良くないけど
1000シリーズをマイニング需要でパスしたユーザには当たりだね
これくらいの値段で、毎年~1.5年おきに新製品出してくれるのが一番使いやすい
Navi次第ですが、GTX 1070Ti( +α )クラスのRTX 2060も200ドル台に下がる可能性がありますね。
GTX 1660の平均価格、27000〜28000円くらいになっていますね。
Radeon側からは、RX 5600の登場が噂されていますが、GTX 1660よりも安くできるかどうか気になります。