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KIOXIA EXCERIA PRO レビュー:唯一の国産ハイエンドSSDを試す【DRAM搭載はホントに高性能?】

「EXCERIA PRO」は旧東芝メモリで知られるキオクシア(KIOXIA)が製造販売しているNVMe SSDです。

キオクシアがEXCERIAシリーズの最上位グレードに位置づけている、いわゆる国産ハイエンドSSDです。「おすすめかどうか?」を質問される頻度が多いので、1 TB版を買って詳しく比較レビューします。

(公開:2024/8/3 | 更新:2024/8/3

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KIOXIA EXCERIA PROのスペックと仕様

KIOXIA / NAND : KIOXIA製3D TLC NAND / 性能 : 最大7300 MB秒 / 容量 : 1TB / 耐久性 : 600 TBW / 保証 : 5年
KIOXIA EXCERIA PRO
スペックをざっくりと解説
容量1000 GB2000 GB
インターフェイスPCIe 4.0 x4 (NVMe 1.4)
フォームファクタM.2 2280(片面実装)
コントローラKIOXIA Controller
NANDKIOXIA製 112層 3D TLC NAND
DRAMDDR4
1024 MB2048 MB
SLCキャッシュ非公開
読込速度
シーケンシャル
7300 MB/s7300 MB/s
書込速度
シーケンシャル
6400 MB/s6400 MB/s
読込速度
4KBランダムアクセス
1000K IOPS800K IOPS
書込速度
4KBランダムアクセス
1100K IOPS1300K IOPS
消費電力(最大)8.9 W
消費電力(アイドル)50 mW
TBW
書き込み耐性
400 TB800 TB
MTBF
平均故障間隔
150 万時間
保証5年
参考価格
2024/7時点
12980 円22980 円
GB単価13.0 円11.5 円

「EXCERIA PRO」のスペックを、キオクシア公式サイトから抜粋してまとめました(※2024年7月時点の情報にもとづく)

NANDメーカーが製造する純正モデルだから、少なくともNANDメモリに関しては透明性が高いです。

キオクシア株式会社 四日市工場の軌跡 より写真を引用)

日本国内のキオクシア四日市工場でも製造されている「BiCS5」メモリを搭載します。

SSDコントローラはキオクシア独自のオリジナルモデルを、性能の安定性に関わるDRAMキャッシュも搭載。

シーケンシャル性能は最大7300 MB/sをアピールしており、カタログスペックで中華ハイエンドSSDシリーズに並びます。実際の性能で対抗できるかは不明ですが。

SSD500 GB1 TB2 TB
EXCERIA PRO400 TBW800 TBW
Samsung 980 PRO
980 PRO:レビュー
600 TBW1200 TBW
WD_BLACK SN770
WD_BLACK SN770:レビュー
600 TBW1200 TBW
HIKSEMI FUTURE SSD
HIKSEMI FUTURE SSD:レビュー
1800 TBW3600 TBW
SSD500 GB1 TB2 TB
WD Blue SN5000
WD Blue SN5000:レビュー
600 TBW900 TBW
KIOXIA EXCERIA PLUS G3
KIOXIA EXCERIA G3 PLUS:レビュー
600 TBW1200 TBW
CFD SFT6000e
CFD SFT6000e:レビュー
600 TBW1200 TBW
Samsung 990 PRO
990 PRO:レビュー
600 TBW1200 TBW
Samsung 980 PRO
980 PRO:レビュー
300 TBW600 TBW1200 TBW
Solidigm P44 Pro
Solidigm P44 Pro:レビュー
500 TBW750 TBW1200 TBW
Crucial P5 Plus
Crucial P5 Plus:レビュー
300 TBW600 TBW1200 TBW
Lexar NM790
Lexar NM790:レビュー
1000 TBW1500 TBW
HIKSEMI FUTURE SSD
HIKSEMI FUTURE SSD:レビュー
1800 TBW3600 TBW
SK Hynix Gold P31
SK Hynix Gold P31:レビュー
500 TBW750 TBW1200 TBW
WD_BLACK SN770
WD_BLACK SN770:レビュー
300 TBW600 TBW1200 TBW
KIOXIA EXCERIA PLUS G2
KIOXIA EXCERIA G2 PLUS:レビュー
200 TBW400 TBW800 TBW
KIOXIA EXCERIA G2
KIOXIA EXCERIA G2:レビュー
200 TBW400 TBW800 TBW
WD Blue SN570
WD Blue SN570 NVMe:レビュー
300 TBW600 TBW
Crucial MX500
Crucial MX500:レビュー
180 TBW360 TBW700 TBW
FireCuda 530
FireCuda 530:レビュー
640 TBW1275 TBW2550 TBW
WD Black SN850
SN850:レビュー
300 TBW600 TBW1200 TBW

書き込み保証値(TBW)はやや悪い数値です。中華ハイエンドSSDより大幅に少なく、大手メーカー製のライバル製品より3~4割ほど低い水準に。

【用途別】TBWを使い切る目安
  • 普通に使った場合:約21.9年
    1日あたり平均50 GBの書き込みを想定)
  • 毎日AAAゲームをDLする:約11.0年
    1日あたり平均100 GBの書き込みを想定)
  • 毎日一眼レフの写真を入れる:約4.4年
    1日あたり平均250 GBの書き込みを想定)
  • 毎日一眼レフの4K素材を入れる:約1.1年
    1日あたり平均1000 GBの書き込みを想定)

今回レビュー用に買った容量1 TB版の場合、TBWを使い切る目安は以上のとおりです。

一見低いように見える400 TBの保証値でも、一般的な使い方ならザラに20年も持つ計算です。毎日AAAゲームを1本ダウンロードしても10年以上も持ちます。

もっとも過酷な想定(1日あたり1000 GB)だと約1.1年で400 TBWを使い切りますが、大多数の一般人は普通に使います。ほとんどの場合、5年間のメーカー保証を使い切れないでしょう。

ライバル製品と価格設定の比較

KIOXIA EXCERIA PROの価格を比較

PCIe 4.0対応のハイエンドNVMe SSDと価格を比較したグラフです。

2024年7月時点、同等スペック比較で意外とコスパが良さそうな価格設定に見えます。人気の高い中華ハイエンドSSDよりちょっと高い程度にとどまり、「国産」ブランドも考慮するとお得感が増します。

レビュー時点で1 TB版が約1.3万円、2 TB版は約2.4万円です。タイムセール時で15%前後安くなる傾向があり、意外と価格競争力が強いです。

KIOXIA EXCERIA PROを開封レビュー

パッケージデザイン & 開封

KIOXIA EXCERIA PROをレビュー(パッケージデザイン)

真っ黒な背景にドーンと製品イメージ画像を配置し、ピンク色の目を引く太いラインに「KIOXIA」のロゴを配置した、記憶に残りやすいパッケージデザインです。

  • PROシリーズ:ピンク(マゼンタ)
  • G3シリーズ:ターコイズブルー
  • G2シリーズ:オレンジ

ちなみに、太いラインに使われるイメージカラーは製品グレードごとに使い分けています。

KIOXIA / NAND : KIOXIA製3D TLC NAND / 性能 : 最大7300 MB秒 / 容量 : 1TB / 耐久性 : 600 TBW / 保証 : 5年

今回レビューで使うサンプルはAmazon.co.jpにて約12000円で購入しました。

KIOXIA EXCERIA PROをレビュー(パッケージデザイン)

パッケージの裏面に「製造元:キオクシア株式会社」「販売元:株式会社バッファロー」と印刷されています。

シールを使わずパッケージデザインそのものに印刷しているため、ようするに日本国内で正規に流通するキオクシアSSDはすべてバッファローが正規代理店です。

KIOXIA EXCERIA PROをレビュー(付属品など)
  • 説明書

必要最低限の付属品です。

基板コンポーネント

KIOXIA EXCERIA PROをレビュー(基板コンポーネント)

コンポーネントを覆い隠すように、ラベルシールが貼ってあります。シールにKIOXIAのロゴと製品イメージカラー(PRO:マゼンタピンク色)がデザインされています。

KIOXIA EXCERIA PROをレビュー(基板コンポーネント)

裏面にコンポーネントはありません。各国の認証ロゴや、交換保証(RMA)申請時に必要となるシリアルナンバー(S/N)が記載されています。

KIOXIA EXCERIA PROをレビュー(基板コンポーネント)

表面だけにコンポーネントが実装されているシンプルな片面実装のNVMe SSDです。取り付けスペースが狭いノートパソコンや、PS5の増設ストレージで問題なく使えます。

KIOXIA EXCERIA PROをレビュー(基板コンポーネント)

ラベルシールを剥がして、実装部品(コンポーネント)を目視で確認します。

ラベルシールを剥がすと5年間の製品保証が無効になる危険性が高いです。真似しないでください。
KIOXIA EXCERIA PROをレビュー(基板コンポーネント)
  • コントローラ:Phison PS5018-E18(KIOXIA印)
    TC58NC1210GSE-00-BB FKP213.001BB 2210CE TAIWAN
  • DRAM:SK Hynix DDR4-3200(1024 MB)
    H5AN8G6NDJ RXNC 249V
  • NAND:KIOXIA 112層 3D TLC NAND
    TH58LKT1T45BA8C QN9009 TWN 22529AE

SSDコントローラにKIOXIAロゴで塗りつぶした「Phison PS5018-E18」、DRAMキャッシュに「SK Hynix DDR4-3200」、NANDメモリに自社製「112層 3D TLC NAND(BiCS5)」を搭載します。

容量1 TBなのにNANDメモリをぜいたくに4個も使い、プリント基板の中央にPhisonコントローラとDRAMメモリ、Phison製PMIC(電源管理IC)チップを配置します。

全体的にやや古さを感じるコンポーネント構成です。

KIOXIA EXCERIA PROをレビュー(基板コンポーネント)

SSDコントローラは2020年頃からGen 4対応SSDで採用実績が相次いでいる「Phison PS5018-E18」を搭載。

ICチップを判別する検査ソフトに引っ掛けると、なぜかPhisonの型番が返ってきます。よってICパッケージをKIOXIAロゴで塗りつぶしたリブランド品です。

「Phison PS5018-E18」は台湾TSMC 12 nmプロセスで製造され、ARM Cortex-R5を5コア内蔵する高性能なコントローラです。

最大で8チャネルまで束ねられ、最大1600 MT/sのスループットに対応します。割と性能のいいコントローラで、数多くの採用実績があります。

日本で知られている例を挙げると「FireCuda 530」「Sony NEM-PA」「TLET TLD-M7A」などなど。人気の高いNVMe SSDでもちゃっかり採用されてる定番SSDコントローラです。

DRAMキャッシュは「SK Hynix製 DDR4-3200」メモリを採用

容量1024 MB搭載で、SSDの全容量に対して0.1%に相当するバッファを確保してあります。

NANDメモリは「KIOXIA製 112層 3D TLC NAND」を採用

旧東芝メモリ(現KIOXIA)が60 + 63層の2デッキ構造で製造するNANDメモリで、100~128層のNANDメモリとして平凡な記憶密度(7.08 Gbit/mm²)です。

インターフェイス速度は1200 MT/sほどで、Phison E18が対応している1600 MT/sのうち75%しか満たせてないです。

最近流行りの中華ハイエンドが使用する「YMTC製 232層 3D TLC NAND」の半分しかありません。

  • YMTC 128層 3D TLC NAND:8.48 Gbit/mm²
  • SK Hynix 128層 3D TLC NAND:8.13 Gbit/mm²
  • Micron 128層 3D TLC NAND:7.76 Gbit/mm²
  • KIOXIA 112層 3D TLC NAND:7.08 Gbit/mm²
  • Samsung 128層 3D TLC NAND:6.91 Gbit/mm²

2024年の今となっては、使い古された枯れた技術です。

今回のEXCERIA PROでは、記憶密度が512 Gb(= 64 GB)のチップを4枚重ね、かつ4個使って合計8192 Gb(= 1024 GB)の容量に。

やかもち
国産部分はNANDメモリのみ。コンポーネント構成はよく見かける「Phisonリファレンス基板」です。

KIOXIA EXCERIA PROの性能をベンチマーク

テスト環境を紹介

テスト環境
「ちもろぐ専用:SSDベンチ機」
CPUCore i7 13700K16コア24スレッド(TDP:125 W)
CPUクーラー虎徹Mark III120 mmサイドフロー空冷
マザーボードBIOSTARZ790 Valkyrie
メモリDDR5-6000 16GB x2G.Skill Trident Z5 Neo RGB
グラフィックボードRTX 4060 Ti
テスト対象EXCERIA PRO 1TB
システムSSDHIKSEMI FUTURE70-02TB 2TB
電源ユニット850 WCorsair HX850i 2021
OSWindows 11 Pro検証時のバージョンは「22H2」
ドライバNVIDIA 536.40 WHQL
ディスプレイ3840 x 2160@160 Hz使用モデル「Innocn 27M2V

SSDベンチマークに使用する専用の機材です。

最大15.76 GB/sまで対応できるPCIe 5.0世代の「Intel Z790」マザーボードに、シングルスレッド性能が非常に速い「Core i7 13700K」を搭載。

Ryzen 9 5950X超えのマルチスレッド性能と、現行最強クラスのシングルスレッド性能で、最大14000 MB/s超えの次世代Gen 5 SSDも難なく処理できます。

SSDのセットアップについて
SSDベンチマークのセットアップ

原則として、CPUに直結したM.2スロットまたはPCIeスロットにテスト対象のSSDを接続します。チップセット経由だと応答速度が低下※してしまい、SSD本来の性能を検証できません。

ベンチ機に採用した「Z790 Valkyrie」は、PCIe 5.0対応のM.2スロットを1本、PCIeスロットを2本備えます。複数の爆速SSDをCPUに直結できる稀有なマザーボードです。

※チップセット経由による性能低下はAMDチップセットだと緩和されますが、CPU直結時と比較して性能が下がる傾向自体は同じです。

SSDの冷却について
SSDベンチマークのセットアップ

SSDを熱から保護するサーマルスロットリングによって性能に悪影響が出ないように、以下のような手段でテスト対象のSSDを冷却しながらベンチマークを行います。

  • M.2ヒートシンク「Thermalright HR-09」を装着
  • 120 mmケースファンを至近距離に設置して冷却

SSDを徹底的に冷やして、サーマルスロットリングがテスト結果に影響を与えないように対策しています。

なお、10分間の温度テスト時のみM.2ヒートシンクとケースファンを取り除いて、温度の上昇を観察します。

SSDドライブ情報と利用できる容量

KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(Crystal Disk Info)
  • インターフェース:NVM Express
  • 対応転送モード:PCIe 4.0 x4
  • 対応規格:NVM Express 1.4
  • 対応機能:S.M.A.R.T. / TRIM / VolatileWriteCache

「KIOXIA EXCERIA PRO」の初期ステータスをCrystal Disk Infoでチェック。きちんと「PCIe 4.0 x4」接続で認識されています。

KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(フォーマット時の空き容量)

フォーマット時の初期容量は「931 GB」でした。

搭載されているNANDメモリは全部で1024 GBですが、実際に使えるユーザー領域は1000 GBです。余った24 GBを予備領域に割り当てて、耐久性と信頼性を向上させます。

Crystal Disk Mark 8

「Crystak Disk Mark 8」は、日本どころか世界で一番有名と言っても過言ではない、定番のSSDベンチマークソフトです。性能の変化をチェックするため、初期設定の「1 GiB」に加え、最大設定の「64 GiB」もテストします。

Crystal Disk Mark 8の結果※クリックで画像拡大します
KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(Crystal Disk Mark 8)KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(Crystal Disk Mark 8)
テストサイズ:1 GiB(MB/s)テストサイズ:64 GiB(MB/s)
KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(Crystal Disk Mark 8)KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(Crystal Disk Mark 8)
テストサイズ:1 GiB(レイテンシ)テストサイズ:64 GiB(レイテンシ)

シーケンシャル読み込みが約7000 MB/s、シーケンシャル書き込みが約6100 MB/sでおおむねメーカー公称値どおりです。

メーカー公称値の7300 MB/sを出すにはRyzen 7000 ~ 9000環境が必要。Intel環境は7000 MB/s前後が上限です。

テストサイズを64 GiBに引き上げても、ほぼ同じ性能を維持します。DRAMキャッシュ搭載モデルでよく見られる性能特性です。

KIOXIA EXCERIA PRO(Crystal Disk Mark 8で応答時間を比較)

体感性能や実用性能に影響が大きい、4KBランダムアクセスのレイテンシ(応答時間)の比較グラフです。

KIOXIA EXCERIA PROは61.2 μsで、最近のハイエンドNVMe SSDとしてワースト1位の性能に。

KIOXIA EXCERIA PRO(Crystal Disk Mark 8で応答時間を比較)

書き込みレイテンシはかなり優秀です。

ATTO Disk Benchmark

KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(ATTO Disk Benchmark)

ATTO Disk Benchmarkは、テストファイルを小刻みに分割してSSDのスループット(シーケンシャル性能)を測定し、SSDがピーク性能を出しやすいファイルサイズを探るベンチマークソフトです。

ベンチマーク結果からSSDの評価が非常に分かりにくいので、表計算ソフトを使ってグラフ化して他のSSDと比較します。

KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(ATTO Disk Benchmark)
KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(ATTO Disk Benchmark)

小さいファイルサイズ(512 Bから8 KB)領域でHIKSEMIといい勝負と見せかけて、16~64 KBサイズで大きく引き離されます。

512 KBサイズからHIKSEMIに逆転し、1 MB以降は安定した読み込み性能を維持します。

KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(ATTO Disk Benchmark)
KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(ATTO Disk Benchmark)

書き込み性能はすべてのテスト領域で安定した傾向です。ピーク速度に達した後も性能がフラフラと乱高下せず、フラットな直線を維持します。

やかもち
基本的なベンチマークは以上です。次は実戦テストでKIOXIA EXCERIA PROの実力を確かめます。

KIOXIA EXCERIA PROを実運用で試す

FF14のロード時間を比較

FF14:暁月のフィナーレ(ベンチマークモード)で、ゲームロード時間を測定します。ベンチマーク終了後に、ログファイルからロード時間を読み取ります。

KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(FF14のゲームロード時間)

KIOXIA EXCERIA PROのロード時間は「7.20秒」、ワーストグループ(7秒クラス)の仲間入りを果たします。

FPSタイトルのロード時間を比較

PCMark 10 Professional Edition(有償版)で利用できる機能を使って、「Battlefield V」「Call of Duty Black Ops IV」「Overwatch 2」のロード時間を測定します。

なお、測定されたロード時間は各スコアから逆算された概算値(ざっくりとした予想値)です。実際のロードとは異なっているので注意してください。

KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(Battlefield Vのゲームロード時間)
KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(Call of Duty Black Ops IVのゲームロード時間)
KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(Overwatch 2のゲームロード時間)

Battlefield 5のロード時間はワースト2位、Call of DutyとOverwatch 2はEXCERIA PLUS G2より速いですが、下から数えたほうが速いくらいにワースト側の記録です。

HIKSEMIやAcer Predatorを始めとした中華ハイエンドSSDシリーズに到底届きません。

「原神」のロード時間を比較

大人気RPGタイトル「原神」のロード時間を実際にテストします。

  1. 初回ロード(データロード0%からクリック可能になるまで)
  2. 初回ロード(クリックしてから操作可能になるまで)
  3. モンドからフォンテーヌへワープ
  4. フォンテーヌからスメールシティへワープ
  5. スメールシティから稲妻城へワープ
  6. 稲妻城からモンドへワープ

上記6パターンを録画ソフト(120 fps)を使って記録し、動画編集ソフトに取り込んでフレーム単位でロード時間を比較しました。

KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(原神のゲームロード時間)

KIOXIA EXCERIA PROは「52.83秒」でした。

2024年7月時点、原神の最新バージョン(v4.8)は以前よりもSSDの性能がロード時間に反映されづらい傾向が強く、微妙な性能差にとどまります。
KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(原神のゲームロード時間)

各シーン別のロード時間(※グラフの左から順番にパターン1~6並び)です。

初回ロード(#1~#2)でしか目立った差がなく、ファストトラベル(ワープ時)のパターンだとほぼ同等のロード時間でした。

パターン6(稲妻城からモンドへワープ)は、すでに読み込んだマップが大量に含まれるため、基本的に大きな時間差はつきません。

やかもち
ロード時間の差はたしかに存在するけど、体感できるかは微妙な感じ。

DirectStorageのロード時間を比較

DirectStorage APIとは何か?

Windows 11はゲームのロード時間を大幅に短縮する「DirectStorage API」に対応しています。

SSDに保存されているゲームデータをメインメモリに送り込み、メインメモリからVRAMに流し込みます。入ってきたデータをGPUの凄まじい演算性能で展開(解凍)し、ゲームロード時間を短縮する技術です。

NVMe SSDからメインメモリにデータを転送する部分で、SSDのシーケンシャル性能が重視されます。SATA SSDよりNVMe SSD、同じNVMe SSDでもPCIe 4.0やPCIe 5.0の方が有利になる可能性が高いです。

KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(DirectStorage APIのゲームロード時間)
KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(DirectStorage APIのゲームロード時間)

CPUで展開する場合はCPUの演算性能がボトルネックになってしまい、SSDの性能差がそれほど確認できません。

KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(DirectStorage APIのゲームロード時間)
KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(DirectStorage APIのゲームロード時間)

GPU展開(RTX 4060 Tiで展開)では、シーケンシャル性能に比例した性能差ハッキリと出ます。

KIOXIA EXCERIA PROは0.22秒(19.93 GB/s)で、最大7300 MB/sのシーケンシャル性能に見合う結果に。

とはいえ絶対値で見るとコンマ秒レベルの差しかなく、実用上のロード時間は実質的にほぼ同じでしょう。

ファイルコピーにかかった時間

Windows標準のコピペ機能と目視によるストップウォッチでは正確性に欠けるので、ファイルコピーに便利なフリーソフト「DiskBench」を使って、ファイルコピーに掛かった時間を計測します。

  • ゲームフォルダ(容量85.3 GB / 81424個)
  • 写真ファイル(容量113 GB / 5012枚)
  • 圧縮データ(容量256 GB / zipを2個)

以上3つの素材をファイルコピーテストに使います。ソース(基準となるストレージ)は安定した性能に定評がある「Optane SSD P5810X 400GB」です。

KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(ファイルコピーに掛かった時間)
KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(ファイルコピーに掛かった時間)
KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(ファイルコピーに掛かった時間)

拡大グラフはこ

書き込み(Optane P5810X → KIOXIA EXCERIA PRO)のコピペ時間です。

pSLCキャッシュの規模はやや平凡ですが、キャッシュが切れたあとも高い性能を維持するため、安定して書き込み性能が速い傾向です。

日常的なファイルコピーなら常時スピーディーでしょう。

KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(ファイルコピーに掛かった時間)
KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(ファイルコピーに掛かった時間)
KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(ファイルコピーに掛かった時間)

拡大グラフはこ

次は読み込み(KIOXIA EXCERIA PRO → Optane P5810X)のコピペ時間です。

どのテストファイルでも平均以上の読み込み速度です。

比較グラフをよく見ると、シーケンシャル性能の割にコピー時間が遅いSSDがポツポツと見られます。

なぜシーケンシャル性能の割に遅いSSDが出てしまうのか。理由は単に「間髪入れずに次のコピーテストを実行」しているからです。

  • Zip(256 GB)→ 写真(113 GB)→ ゲーム(85.3 GB)の順番

SSDは書き込み性能を稼ぐためにSLCキャッシュを使って耐える製品が多いですが、このSLCキャッシュの回復が遅いと・・・次のコピーテストに間に合わずTLC NAND本来の性能でテストが実行されます。

SLCキャッシュをスピーディーに再展開できるかかどうかも実力の内と(筆者は)考えているので、コピーテストは間髪入れず次から次へと実行します。

Premiere Pro CC:4K動画プレビュー

動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro CC」に、4K動画素材(448 MB/s)と2K動画素材(175 MB/s)を読み込み、2つの動画を同時にプレビューします。

Premiere Proの動画素材プレビューは、素材を配置しているストレージの性能に影響を受けやすく、SSDの性能が不足すると「コマ落ち」が発生しやすいです。

Premiere Proの標準機能「コマ落ちインジケータ」で落としたフレームを測定し、動画素材の総フレーム数で割ってドロップフレーム率を計算します。

KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(Premiere Pro 4Kプレビュー)

4K + 2K動画プレビューのドロップフレーム率は約19.2%です。

一般的なTLC NAND型SSDはドロップフレーム率10%の壁を超えられませんし、過去の傾向を見る限りDRAMキャッシュの存在がむしろ読み込みワークロードを阻害します。

EXCERIA PROも例に漏れず、10%の壁を超えられない平均的なSSDの仲間入り。いえ、平均的どころかワースト2位の性能です。

10%を割ったSSDは今のところすべて中華ハイエンドシリーズ(YMTC 232層 + MAP1602A)に限られます。
KIOXIA EXCERIA PROをベンチマーク(Premiere Pro 4Kプレビュー)

4K動画プレビューのドロップフレーム率は12.7%です。

本テストを完封できるSSDはもっぱら中華ハイエンドシリーズとCrucial T500に限られます。KIOXIA EXCERIA PROも過去の例と同じく0%完封できません。

下から数えて3位の記録です。

やかもち
3K動画素材(@251 MB/s)以下は、ドロップフレーム率「0%」で問題なし。比較グラフは省略します。

PCMark 10:SSDの実用性能

PCMark 10 Professional Editionの「Full System Drive Benchmark」を使って、SSDの実際の使用シーンにおける性能を測定します。

Full System Drive Benchmarkには23種類のテストパターン(Trace)が収録されており、パターンごとの転送速度や応答時間を測定し、SSDの実用性能をスコア化します。

なお、SSDは空き容量によって性能が大きく変化する可能性があるため、空き容量100%だけでなく容量を90%埋めた場合(= 空き容量10%)のテストも行いました(※2回:連続で約2時間のワークロード)

KIOXIA EXCERIA PROの実用性能(PCMark 10 ストレージスコア)
KIOXIA EXCERIA PROの実用性能(PCMark 10 ストレージスコア)
KIOXIA EXCERIA PROの実用性能(PCMark 10 ストレージスコア)

拡大グラフはこ

KIOXIA EXCERIA PROのストレージスコア(空き容量10%時)は「2022点」です。空き容量100%なら2914点で、空き容量による性能低下は約31%です。

空き容量があればSamsung 980 PROに近い性能を出せる一方、空き容量が減ってくると下位モデルのEXCERIA PLUS G2相当の性能に成り下がります。

Phison E18コントローラの性能を持ってしても、4年前のNANDメモリ(112層 3D TLC)で競争力の高い性能を引き出すのは難しいようです。

・・・ちなみに、Western Didital内製(SanDisk)のとあるコントローラは同じNANDメモリを使って、今でも通用する性能を引き出せています。

Phison E18とKIOXIA BiCS5(112層)との相性があまり良くないのかもしれない。

KIOXIA EXCERIA PROの実用性能(PCMark 10 Adobeソフト)
KIOXIA EXCERIA PROの実用性能(PCMark 10 ゲームロード時間)
KIOXIA EXCERIA PROの実用性能(PCMark 10 ファイルコピー)
KIOXIA EXCERIA PROの実用性能(PCMark 10 Microsoft Office)

PCMark 10ストレージテストの細かい内訳を確認します。

すべてのテストパターンで、EXCERIA PROはEXCERIA PLUS G2と似たスコアです。

やかもち
実用上の性能が下位モデル「PLUS G2」と大差ないし、「PLUS G3」と比較するとなかなか渋い結果ですね。
実用スコアの内訳
Full System Drive Benchmark
Adobe ScoreAdobe Acorbatの起動
Adobe After Effectsの起動
Adobe Illustratorの起動
Adobe Premiere Proの起動
Adobe Lightroomの起動
Adobe Photoshopの起動
Adobe After Effets
Adobe Illustrator
Adobe InDesign
Adobe Photoshop(重たい設定)
Adobe Photoshop(軽量設定)
Game ScoreBattlefield Vの起動(メインメニューまで)
Call of Duty Black Ops 4の起動(メインメニューまで)
Overwatchの起動(メインメニューまで)
Copy Score合計20 GBのISOファイルをコピー(書き込み)
ISOファイルを作成してコピー(読み込みと書き込み)
ISOファイルをコピー(読み込み)
合計2.37 GBのJPEGファイルをコピー(書き込み)
JPEGファイルを作成してコピー(読み込みと書き込み)
JPEGファイルをコピー(読み込み)
Office ScoreWindows 10の起動
Microsoft Excel
Microsoft PowerPoint

15分間の連続書き込みテスト

1 MBのテストファイルを15分間に渡って、ただひたすら連続して書き込み続ける過酷な検証方法です。

一般向けに販売されているほとんどのSSDは、数分ほど連続して書き込むだけで「素の性能」を明らかにできます。SLCキャッシュの有無やサイズ、キャッシュが切れた後の性能低下などなど。

15分の連続書き込みテストによって、SSDのいろいろな挙動が判明します。

KIOXIA EXCERIA PROの連続書き込み性能(15分)をテスト
KIOXIA EXCERIA PROの連続書き込み性能(15分)をテスト

(1枚目:比較グラフ / 2枚目:強調グラフ

テスト開始から約108 GBでpSLCキャッシュが終了、その後テストが終了する15分後まで平均1240 MB/sの書き込み性能を維持します。

EXCERIA PROのキャッシュ構造をさらに深堀りします。

ブロックファイルを約900 GB書き込むと、EXCERIA PROのシンプルな3段階キャッシュ構造が見えてきます。

グラフの中身をざっくりと解説すると

  1. pSLCキャッシュで爆速(約108 GBまで)
  2. pSLCキャッシュからTLC NANDへのデータ移動モードで書き込み性能がやや低下
  3. pSLCキャッシュが切れてTLC NAND本来の性能に

展開できるpSLCキャッシュは約108 GBで、最近のNVMe SSDとしてはそれほど多くないです。

しかし、DRAMキャッシュの効果で書き込み性能が底上げされ、空き容量80%まで平均1370 MB/sもの書き込み性能を維持してみせます。

TLC NANDのネイティブ性能まで追い込まれても依然としてDRAMキャッシュの効果があるらしく、最終的に平均800 MB/sでテスト完了です。

pSLCキャッシュの再展開もそこそこ速いです。最後のファイルコピーから数分ほどで、再びpSLCキャッシュを展開できます。普段使いで800 MB/sまで追い込まれるシーンはほとんど無いでしょう。

KIOXIA EXCERIA PROの連続書き込み性能(15分)をテスト

時間あたりの書き込み量を比較したグラフです。

KIOXIA EXCERIA PROは15分で約1100 GBを書き込みます。WD Black SN770より約200 GBも多く、HIKSEMI FUTUREになんと約300 GBも負けています。

DRAMキャッシュを用いた物量設計でも、最新世代のNANDメモリ(232層)と巧みなpSLCキャッシュ制御を持つ中華ハイエンド(DRAMレス)SSDに届かない残念な結果になりました。

やかもち
そんな・・・DRAMキャッシュがあっても最先端のDRAMレスを相手に負けてしまうなんて・・・。ちょっと予想外でした。

SSDの動作温度をテスト

高負荷時のセンサー温度

KIOXIA EXCERIA PROで表示される温度センサー
  • ドライブ温度:NANDメモリの温度

モニターソフト「HWiNFO」で表示できる温度センサーは1つだけです。SSDコントローラの温度をソフト読みする方法はありません。

KIOXIA EXCERIA PROのSSD温度をテスト(高負荷時)

M.2ヒートシンクを取り外し、ケースファンによるエアフローを一切与えない環境で、SSDが激しく発熱しやすい「連続書き込みテスト」を10分間実行しました。

グラフを見てのとおり、熱にすごく過敏に反応します。センサー読みで60℃を超えると書き込みが1400 MB/sに落下、70℃超えで700 MB/sまで下がります。

その後もじわじわと書き込み性能が下がり続け、10分後に維持できる性能はわずか平均100 MB/sです。

過剰なほどサーマルスロットリングが発動しやすく、いったん起こるとエアフローを当てて冷やさない限り、サーマルスロットリングがなかなか解除されません。

やかもち
EXCERIA PROは、きちんと冷やさないと性能を維持できないSSDです。

サーモグラフィーで表面温度を確認

テスト開始から約8~9分経過したあたりで、サーモグラフィーカメラを使ってSSDの表面温度を撮影します。

  • NANDメモリ(左):64 ~ 65
  • SSDコントローラ(中央):89 ~ 91
  • NANDメモリ(右):67 ~ 68℃

NANDメモリ側が約65~68℃ほど、SSDコントローラ側で約90℃まで上昇します。

ソフト読みセンサー(HWiNFO)とのズレはNAND側で最大10℃ほど、コントローラ側で最大16℃に達します。

誤差が多いというわけでなく、温度センサーの位置がややPMIC(電源管理IC)側に寄っているのが原因です。PMIC周辺の温度は77℃で、誤差は2℃程度に抑えられています。

それにセンサー温度がやや不正確だったとしても、サーマルスロットリングは問題なく発動します。

長尾製作所 / 規格 : M.2 2280 / 型番 : SS-M2S-HS01

「ヒートシンクは必要ですか?」と聞かれたら、はいと答えます。

KIOXIA EXCERIA PROは今まで見てきた中でも際立って温度に敏感なSSDで、キャッシュ切れ後の書き込み性能を維持するだけでも、適切な冷却が必要です。

マザーボード付属のM.2ヒートシンクがあるならぜひ使ってください。ケースファンでゆるく風を当てると、より安心です。

マザーボード付属のM.2ヒートシンクはネジの締めすぎに要注意。締めすぎると基板に圧力がかかりすぎてSSDの故障につながります。

まとめ:「書き込み性能」は得意ですが時代遅れ

「KIOXIA EXCERIA PRO」のデメリットと弱点

  • 遅いランダムアクセス性能
  • 空き容量による性能変化が大きい
  • 素の書き込み性能は平凡
  • ゲームロード時間が遅め
  • 高負荷時の温度が高い
  • 敏感なサーマルスロットリング
  • 酷使するならヒートシンクが必須

「KIOXIA EXCERIA PRO」のメリットと強み

  • 最大7300 MB/sのシーケンシャル性能
  • DRAMキャッシュを搭載
  • 書き込み性能の持続性が高い
  • 十分なpSLCキャッシュ(約100 GB)
  • 十分な耐久性(400 ~ 800 TBW)
  • 大容量モデルあり(最大2 TB)
  • ファームウェア更新に対応
  • 5年保証
  • 価格がやや安い
    (コスパは妥当)

「KIOXIA EXCERIA PRO」は、正直かなり微妙なSSDです。

DRAMキャッシュのおかげで持続的な書き込み性能を得意としますが、その代わり、日常的なワークロードで使われる読み込み性能が全体的に遅いです。

ランダム読み込みは平凡ですし、MS OfficeやAdobe系ソフトの応答性も悪く、ゲームロード時間はワーストクラスに入ってます。

肝心の優れた書き込み性能も、徹底した冷却がなければ3分も続かないです。そのまま続けて10分後には平均100 MB/sまで落ち込みます。

全体的に精彩さに欠ける性能を見せる「KIOXIA EXCERIA PRO」です。

DRAMキャッシュ神話にいよいよ終わりが見えてきた気がします。DRAMキャッシュがあっても、DRAMレスの「HIKSEMI FUTURE」に書き込み性能で負けています。

しかも、DRAMキャッシュは読み込みワークロードに不利に働く傾向が明らかになってきため、なおさらDRAMがあったら安心とも言えない時代に。

これからの性能バトルで先端を走るのは「DRAMレス」「高速3D NAND」「pSLCキャッシュ制御に特化したコントローラ」の3つです。

特にpSLCキャッシュの巧みな制御が重要です。

以上「KIOXIA EXCERIA PRO レビュー:唯一の国産ハイエンドSSDを試す【DRAM搭載はホントに高性能?】」でした。

「KIOXIA EXCERIA PRO」を入手する

KIOXIA / NAND : KIOXIA製3D TLC NAND / 性能 : 最大7300 MB秒 / 容量 : 1TB / 耐久性 : 600 TBW / 保証 : 5年

レビュー時点で1 TB版が約1.3万円、2 TB版は約2.4万円です。タイムセール時で15%前後安くなる傾向があり、価格だけなら安い方だったりします。

ただ、今回のレビューで見られた性能特性なら、少なくともぼくは買わないです。

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21 件のコメント

    • 品質は悪くないんだよね。キオクシアは壊れにくい。あとこれ型落ちを最新と比べて劣ってると言ってるので公平かと言われると…

  • そろそろSSDのS評価出てきて欲しいなぁ。円高とryzen9000の発売で自作のモチベでてきた

    • SSDのSランクは
      Optane 905Pが同価格でシークエンシャル性能2倍とか
      同性能で価格1T辺り2.5万円とかになればつくんでしょうけど
      6年経ってもOptane 905Pを超えるような製品が出てきてない……

        • 発売当時はセミ族もあまり多くなく、値段もピンキリの中gen4で2tb片面実装なのが個人的には有用性あった。
          今でこそTBWも低く、性能的にもセミ族やサムスンに劣っており、選ぶ優先度は下がっているかもしれないが、少なくとも私の買ったEXCELLAプロ2tbは2年経っても性能変わらなかったので信頼感はある。

          どうせなら最近出たEXCELLAwithヒートシンクやプリンストンから出ているNANDがキオクシアの最新(?)積層の分を最近のm.2ssdたちと比べてあげてほしかったなと思った次第です。
          フラグシップ求めるなら他の海外大手にはやはりコストやノウハウ的にも勝てないんだろうね。

  • DRAMの容量がNANDの0.1%と書かれていますが計算が合わないです、Mbitってことですかね?

  • PROモデル(上位)で酷評なのにA評価なのは価格が安いのを考慮してるのかな?
    しかしDRAMについて最後書かれてたけれどDDR5搭載されたらまた変わりそうな気もする。てかまだ発売されてなかったっけ?

  • まあ古い製品なのでこんな感じですよね…
    先にコメントもありましたが、プリンストンやコルセア、Nextorageから出てるBiCS6使ったDRAMレスやEXCERIA Heatsinkも見たいですね

  • 型遅れも甚だしい製品を今更レビューして「価値がない」とか言われてもなぁ…性能も値段も情勢が変わりすぎたのは“専門家”なら当然知ってるよね?ここまで言ってAランクって不一致なレーティングも面白いwツッコミどころの多い記事をありがとう。

  • こんなに低評価だったのにAランク評価を下したのは何故? 筆者は理由を書くべき。
    というか、ここはSとかAとかのランクの基準が不明確でいかん。

  • 頑張ってる貴重な国産SSDなのに、わざわざ型落ちを持ち出して低評価するのはちょっとなぁ…
    このサイトは好きなだけに今回の評価は残念。
    ちなみに自分はGen4以降のNVMe SSDはだいたいどれも十分早いから選ぶなら安心と信頼を優先して中華は買わず国産のキオクシアやWD, Crucialのようなメジャーどころを買うかな。

  • 2年以上前の製品を最新と比較してこき下ろすのはさすがにどうかと
    まとめサイトじゃないんだからさぁ
    (2年以上前の製品っての知らないでレビューした説が濃厚な気がしてるけど)

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