見るからに胡散臭い名前の中華メーカー「Hanye」のハイエンドNVMe SSD、「HE80(HE80-4TGHS)」を買ってみました。
最大7400 MB/s対応でPS5の増設ストレージにも使えるハイスペックながら、容量4 TBモデルが約3万円を切る価格設定です。
安くて高性能なコスパ優等生か・・・あるいは安物買いの銭失いか・・・?、詳しくベンチマークします。
(公開:2024/3/8 | 更新:2024/3/8)
Hanye HE80のスペックと仕様
Hanye HE80 スペックをざっくりと解説 | ||||||
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容量 | 1024 GB | 2048 GB | 4096 GB | |||
インターフェイス | PCIe 4.0 x4(NVMe 2.0) | |||||
フォームファクタ | M.2 2280(片面実装) | |||||
コントローラ | 非公開 | |||||
NAND | 非公開 | |||||
DRAM | 非公開 | |||||
SLCキャッシュ | 非公開 | |||||
読込速度 シーケンシャル | 7400 MB/s | |||||
書込速度 シーケンシャル | 6500 MB/s | 6600 MB/s | ||||
読込速度 4KBランダムアクセス | – | |||||
書込速度 4KBランダムアクセス | – | |||||
TBW 書き込み耐性 | 600 TB | 1200 TB | 2400 TB | |||
MTBF 平均故障間隔 | – | |||||
保証 | 5年 | |||||
参考価格 2024/3時点 | 10800 円 | 16587 円 | 29890 円 | |||
GB単価 | 10.5 円 | 8.1 円 | 7.3 円 |
Amazonの商品ページに掲載されているスペックを分かりやすく表にまとめました。
見ての通り「非公開」の項目が多いです。
NANDメーカーの自社ブランド品(純正品)なら、SSDコントローラや搭載NANDメモリについて何かしら記載がありますが、「Hanye HE80」はほとんどの項目に記載なし。
スペック表で明確にされている項目は3つだけ。
- 最大7400 MB/sの読み込み速度
- 最大6500 ~ 6600 MB/sの書き込み速度
- 容量あたり600倍の書き込み耐性(TBW)
シーケンシャル読み込み性能が最大7400 MB/s、シーケンシャル書き込み性能は最大6500 MB/s(4 TBモデルのみ最大6600 MB/s)と記載されています。
メーカー公称値の上下幅が広かったり、中途半端に低いと搭載コンポーネントのガチャ率が高くなる傾向が強いものの、Hanye HE80のメーカー公称値は規格のほぼ上限値に張り付いています。
つまり、メーカー公称値を満たすために必要な要求性能がかなり高いです。高い要求性能を満たせるSSDコントローラやNANDメモリは今のところ限られています。
結果的に搭載コンポーネントのガチャ率が低くなり、買った時期によって性能が変わってしまう「闇鍋化」に遭遇しづらいです。
SSD | 500 GB | 1 TB | 2 TB |
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Hanye HE80 | – | 600 TBW | 1200 TBW |
TLET TLD-M7A (TLET TLD-M7A:レビュー) | – | 700 TBW | 1400 TBW |
Crucial T500 (Crucial T500:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW |
FireCuda 530 (FireCuda 530:レビュー) | – | 1275 TBW | 2550 TBW |
HIKSEMI FUTURE SSD (HIKSEMI FUTURE SSD:レビュー) | – | 1800 TBW | 3600 TBW |
SSD | 500 GB | 1 TB | 2 TB |
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KIOXIA EXCERIA PLUS G3 (KIOXIA EXCERIA G3 PLUS:レビュー) | – | 600 TBW | 1200 TBW |
CFD SFT6000e (CFD SFT6000e:レビュー) | – | 600 TBW | 1200 TBW |
Samsung 990 PRO (990 PRO:レビュー) | – | 600 TBW | 1200 TBW |
Samsung 980 PRO (980 PRO:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW |
Solidigm P44 Pro (Solidigm P44 Pro:レビュー) | 500 TBW | 750 TBW | 1200 TBW |
Crucial P5 Plus (Crucial P5 Plus:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW |
Lexar NM790 (Lexar NM790:レビュー) | – | 1000 TBW | 1500 TBW |
HIKSEMI FUTURE SSD (HIKSEMI FUTURE SSD:レビュー) | – | 1800 TBW | 3600 TBW |
SK Hynix Gold P31 (SK Hynix Gold P31:レビュー) | 500 TBW | 750 TBW | 1200 TBW |
WD_BLACK SN770 (WD_BLACK SN770:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW |
KIOXIA EXCERIA PLUS G2 (KIOXIA EXCERIA G2 PLUS:レビュー) | 200 TBW | 400 TBW | 800 TBW |
KIOXIA EXCERIA G2 (KIOXIA EXCERIA G2:レビュー) | 200 TBW | 400 TBW | 800 TBW |
WD Blue SN570 (WD Blue SN570 NVMe:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | – |
Crucial MX500 (Crucial MX500:レビュー) | 180 TBW | 360 TBW | 700 TBW |
FireCuda 530 (FireCuda 530:レビュー) | 640 TBW | 1275 TBW | 2550 TBW |
WD Black SN850 (SN850:レビュー) | 300 TBW | 600 TBW | 1200 TBW |
書き込み保証値(TBW)は平均的な数値です。他社の有名ハイエンドモデルと同じ数値に設定されています。
今回レビュー用に購入した4 TB版の場合、書き込み保証値はなんと2400 TBです。仮にゲーミングPCでシステムストレージとして使った場合、過剰に見積もっても1日あたり平均50 GBの書き込みです。
2400 TBWを50 GB(0.050 TB)で割ると48000日で、耐久値を使い切るのに約131年もかかる計算に。NANDメモリの寿命が尽きるより先に、使用者の寿命が尽きるでしょう。
- 普通に使った場合:約131.5年
(1日あたり平均50 GBの書き込みを想定) - 毎日AAAゲームをDLする:約65.8年
(1日あたり平均100 GBの書き込みを想定) - 毎日一眼レフの写真を入れる:約26.3年
(1日あたり平均250 GBの書き込みを想定) - 毎日一眼レフの4K素材を入れる:約6.6年
(1日あたり平均1000 GBの書き込みを想定)
もっとも過酷な想定(1日あたり1000 GB)ですら、2400 TBWを使い切るのに約6.6年を要します。5年間のメーカー保証を無理なく使い切ってしまう計算です。
ライバル製品と価格設定の比較
PCIe 4.0対応のハイエンドNVMe SSDと価格を比較したグラフです。
2024年3月時点、スペックで同等の大手ブランド製品より3割から5割も価格が安く、同じパーツが入っている可能性が高い中華ハイエンドSSDの中でも最安値に近いです。
(2024年3月4日:購入したときの価格)
Amazonでかなりの頻度で開催されているタイムセール系イベントにて、価格がさらに1割ほど下がります。Amazonのポイント還元と合わせて、実質2.7万円くらいで購入できました。
Hanye HE80を開封レビュー
パッケージデザイン & 開封
黒い背景とアクアマリンのラインが入ったシンプルなパッケージで到着。マリンカラーのせいで、国産SSDメーカー(キオクシア)を連想してしまいます。
並べるとそっくりだと思いませんか?
今回レビューで使うサンプルはAmazon.co.jpにて約28400円(ポイント込みで約27100円)で購入しました。
パッケージの裏と表、どちらも代理店や販売店のシールが貼られていません。
AmazonまたはYahooショッピングで購入した場合、保証を受けるなら「嘉年華株式会社(JNH)」に問い合わせる必要がありそうです。
- 電話:03-6807-7851
- メール:support@kanenka.com
付属の説明書に問い合わせ先が掲載されています。
保証書兼説明書のみ付属します。プラスチック製のケースに、SSD本体がすっぽりと収まっています。
基板コンポーネント
ハイエンドらしい雰囲気がただよう真っ黒なプリント基板上に、SSDを構成するコンポーネントを覆い隠すように製品ラベルシールが貼られています。
ラベルシールを剥がすと5年間の製品保証が無効になるリスクが高いため、別途M.2ヒートシンクを取り付ける場合はシールを剥がさずにそのまま取り付けましょう。
裏面にコンポーネントはありません。各国の認証ロゴや、交換保証(RMA)申請時に必要となるシリアルナンバー(S/N)が記載されています。
表面だけにコンポーネントが実装されているシンプルな片面実装のNVMe SSDです。取り付けスペースが狭いノートパソコンや、PS5の増設ストレージで問題なく使えます。
ラベルシールを剥がして、基板のコンポーネントを目視で確認します(※5年間の製品保証が切れる行為ですので、真似しない方が安全)。
ラベルシートの接着面に、厚み3 mmほどのサーマルパッドが貼られています。
- コントローラ:Maxio Tech MAP1602A
MAP1602A-F3C U AAM2C703313 2319 - DRAM:なし
- NAND:YMTC 232層 3D TLC NAND
BWN0ATF1B1JCAD 232801036
SSDコントローラがMaxioTech社のMAP1602A、NANDメモリは過去に見てきた刻印から予想するにYMTC製232層3D TLC NANDの可能性が高いです。DRAMキャッシュは搭載せず、最大64 MBのHMB(ホストメモリバッファ)方式※で代用します。
※ホストメモリバッファ方式:メインメモリのごく一部を拝借してDRAMキャッシュの代わりに使う技術
SSDコントローラは「HIKSEMI」「Lexar NM790」「Acer Predator GM7」などでおなじみ、Maxio Techが自社で開発するARM Cortexベースの「MAP1602A」を搭載。
台湾TSMC 12 nm製ARM Cortex-R5をベースにしたシングルコアSoCです。最大4チャネルのNANDメモリを束ねられ、各チャネルごとに最大2400 MT/sもの極めて高いスループットで接続できます。
高帯域なNANDメモリと組み合わせて、最大7400 MB/sのシーケンシャル性能を可能にする高性能なSSDコントローラです。
DRAMキャッシュは非対応なので、DRAMレス(HMB:ホストメモリバッファ)方式を使います。メインメモリから最大64 MBを拝借してDRAMキャッシュの代用にします。
NANDメモリは刻印から読み取れませんが、Flash IDで照合すると「YMTC製 232層 3D TLC NAND」と判明。
2つのウェハを重ね合わせて多層化を可能にする「Xtacking 3.0」技術で製造され、200層超えのNANDメモリで最高の記録密度(15.03 Gbit/mm²)を実現します。
今回のHanye HE80(4 TB版)では、記憶密度が1024 Gb(= 128 GB)のチップを8枚重ね、かつ4個使って合計32768 Gb(= 4096 GB)の容量に。
どうやら同じYMTC 232層品でも、製品やOEM先によって8枚重ねと4枚重ねの2種類あるようです。以前レビューした「Lexar NM790」は8枚重ねバージョン、「Acer Predator GM7」は4枚重ねバージョンでした。
- Ch0CE0: 0x9b,0xc6,0x59,0x71,0x30,0x0,0x0 – YMTC 3dv4 TLC 16k 2048Gb/CE 1024Gb/die
- Ch1CE0: 0x9b,0xc6,0x59,0x71,0x30,0x0,0x0 – YMTC 3dv4 TLC 16k 2048Gb/CE 1024Gb/die
- Ch2CE0: 0x9b,0xc6,0x59,0x71,0x30,0x0,0x0 – YMTC 3dv4 TLC 16k 2048Gb/CE 1024Gb/die
- Ch3CE0: 0x9b,0xc6,0x59,0x71,0x30,0x0,0x0 – YMTC 3dv4 TLC 16k 2048Gb/CE 1024Gb/die
Flash IDによる照合結果で「YMTC 3dv4 TLC」と表示されます。有志の調査により、「3dv3」が128層品、「3dv4」が232層品と判明しています。
Hanye HE80の性能をベンチマーク
テスト環境を紹介
テスト環境 「ちもろぐ専用:SSDベンチ機」 | ||
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CPU | Core i7 13700K16コア24スレッド(TDP:125 W) | |
CPUクーラー | 虎徹Mark III120 mmサイドフロー空冷 | |
マザーボード | BIOSTARZ790 Valkyrie | |
メモリ | DDR5-6000 16GB x2G.Skill Trident Z5 Neo RGB | |
グラフィックボード | RTX 4060 Ti | |
テスト対象 | Hanye HE80 (HE80-4TGHS) 4TB | |
システムSSD | HIKSEMI FUTURE70-02TB 2TB | |
電源ユニット | 850 WCorsair HX850i 2021 | |
OS | Windows 11 Pro検証時のバージョンは「22H2」 | |
ドライバ | NVIDIA 536.40 WHQL | |
ディスプレイ | 3840 x 2160@160 Hz使用モデル「Innocn 27M2V」 |
SSDベンチマークに使用する専用の機材です。
最大15.76 GB/sまで対応できるPCIe 5.0世代の「Intel Z790」マザーボードに、シングルスレッド性能が非常に速い「Core i7 13700K」を搭載。
Ryzen 9 5950X超えのマルチスレッド性能と、現行最強クラスのシングルスレッド性能で、最大14000 MB/s超えの次世代Gen 5 SSDも難なく処理できます。
原則として、CPUに直結したM.2スロットまたはPCIeスロットにテスト対象のSSDを接続します。チップセット経由だと応答速度が低下※してしまい、SSD本来の性能を検証できません。
ベンチ機に採用した「Z790 Valkyrie」は、PCIe 5.0対応のM.2スロットを1本、PCIeスロットを2本備えます。複数の爆速SSDをCPUに直結できる稀有なマザーボードです。
※チップセット経由による性能低下はAMDチップセットだと緩和されますが、CPU直結時と比較して性能が下がる傾向自体は同じです。
SSDを熱から保護するサーマルスロットリングによって性能に悪影響が出ないように、以下のような手段でテスト対象のSSDを冷却しながらベンチマークを行います。
- M.2ヒートシンク「Thermalright HR-09」を装着
- 120 mmケースファンを至近距離に設置して冷却
SSDを徹底的に冷やして、サーマルスロットリングがテスト結果に影響を与えないように対策しています。
なお、10分間の温度テスト時のみM.2ヒートシンクとケースファンを取り除いて、温度の上昇を観察します。
SSDドライブ情報と利用できる容量
- インターフェース:NVM Express
- 対応転送モード:PCIe 4.0 x4
- 対応規格:NVM Express 2.0
- 対応機能:S.M.A.R.T. / TRIM / VolatileWriteCache
「Hanye HE80(HE80-4TGHS)」の初期ステータスをCrystal Disk Infoでチェック。特に問題なし。
なにげに最新規格のNVM Express 2.0に対応ですが、一般用途だとNVM Express 1.4規格と大差ないです。
フォーマット時の初期容量は「3.72 TB」でした。
予備領域に使われがちな端数(4 TBの場合は96 GB)まで普通に利用できる空き容量として開放されていて、少しだけ得した気分です。96 GBもあれば最新AAAゲームを1本入れられる容量です。
Crystal Disk Mark 8
「Crystak Disk Mark 8」は、日本どころか世界で一番有名と言っても過言ではない、定番のSSDベンチマークソフトです。性能の変化をチェックするため、初期設定の「1 GiB」に加え、最大設定の「64 GiB」もテストします。
Crystal Disk Mark 8の結果※クリックで画像拡大します | |
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テストサイズ:1 GiB(MB/s) | テストサイズ:64 GiB(MB/s) |
テストサイズ:1 GiB(レイテンシ) | テストサイズ:64 GiB(レイテンシ) |
シーケンシャル読み込み速度が約7100 MB/s程度で、メーカー公称値の7400 MB/sに届きません。
実は、Intelプラットフォームで7400 MB/sに張り付かせるのは極めて困難で、7000 MB/sを超えていれば事実上の規格上限と考えて問題ないです。
シーケンシャル書き込み速度は約6500 MB/s前後、おおむねメーカー公称値どおりです。
テストサイズを64 GiBに変更してもシーケンシャル性能に目立った変化がないですが、ランダムアクセス性能(RND4K Q1T1)が大きく下がってしまう症状が顕著に出ます。
DRAMレス(HMB:ホストメモリバッファ)方式のSSDでよく見られる典型的な性能特性であって、実際の利用シーンで問題や不具合は起こっていませんので安心を。
体感性能や実用性能に影響が大きい、4KBランダムアクセスのレイテンシ(応答時間)の比較グラフです。
Hanye HE80は42.5 μsを叩き出し、他社のハイエンド中華SSD(232層品)と横並びの性能に。
書き込みレイテンシも非常に高速です。
ATTO Disk Benchmark
ATTO Disk Benchmarkは、テストファイルを小刻みに分割してSSDのスループット(シーケンシャル性能)を測定し、SSDがピーク性能を出しやすいファイルサイズを探るベンチマークソフトです。
ベンチマーク結果からSSDの評価が非常に分かりにくいので、表計算ソフトを使ってグラフ化して他のSSDと比較します。
512 Bから512 KBまで、すべてのテスト領域で安定した性能を示します。
書き込み性能もおおむね安定した傾向ですが、テストサイズ4 MBと16 MBだけ600~900 MB/sまで落ち込むパターンがかなりの確率で出ています。
考えられる原因として、性能を大きく底上げするpSLCキャッシュの展開がATTO Disk Benchmarkのテスト速度に追いつけていない可能性でしょうか。
同じSSDコントローラやNANDメモリを搭載している他社の中華ハイエンドSSD(Lexar NM790 2TBなど)で見られない傾向で、4 TB版に特有の症状かもしれません。
一般的にSSDの容量が多いほど、SSDコントローラに接続されているNANDメモリ数も多いです。その分、アクセスタイムで不利になる傾向があるし、今回のように特定パターンでpSLCキャッシュの展開が間に合わない症状も出るようです。
Hanye HE80を実運用で試す
FF14のロード時間を比較
FF14:暁月のフィナーレ(ベンチマークモード)で、ゲームロード時間を測定します。ベンチマーク終了後に、ログファイルからロード時間を読み取ります。
Hanye HE80のロード時間は「5.79秒」、過去レビューしたTLC NAND型SSDでトップクラスのロード時間です。
FPSタイトルのロード時間を比較
PCMark 10 Professional Edition(有償版)で利用できる機能を使って、「Battlefield V」「Call of Duty Black Ops IV」「Overwatch 2」のロード時間を測定します。
なお、測定されたロード時間は各スコアから逆算された概算値(ざっくりとした予想値)です。実際のロードとは異なっているので注意してください。
テストした3タイトルすべてで、Hanye HE80は他の中華ハイエンド品(232層)と大差ないゲームロード性能です。
Solidigm P44 ProやCrucial T500にあと一歩届かないものの、価格差を考えるとHanye HE80がコストパフォーマンスで勝っています。
「原神」のロード時間を比較
大人気RPGタイトル「原神」のロード時間を実際にテストします。
- 初回ロード(データロード0%からクリック可能になるまで)
- 初回ロード(クリックしてから操作可能になるまで)
- モンドからフォンテーヌへワープ
- フォンテーヌからスメールシティへワープ
- スメールシティから稲妻城へワープ
- 稲妻城からモンドへワープ
上記6パターンを録画ソフト(120 fps)を使って記録し、動画編集ソフトに取り込んでフレーム単位でロード時間を比較しました。
Hanye HE80は「51.32秒」でした。
2024年1月時点、原神の最新バージョン(v4.3)は以前よりもSSDの性能がロード時間に反映されづらい傾向が強く、微妙な性能差にとどまります。
各シーン別のロード時間(※グラフの左から順番にパターン1~6並び)です。
初回ロード(#1~#2)でしか目立った差がなく、ファストトラベル(ワープ時)のパターンだとほぼ同等のロード時間でした。
パターン6(稲妻城からモンドへワープ)は、すでに読み込んだマップが大量に含まれるため、基本的に大きな時間差はつきません。
DirectStorageのロード時間を比較
Windows 11はゲームのロード時間を大幅に短縮する「DirectStorage API」に対応しています。
SSDに保存されているゲームデータをメインメモリに送り込み、メインメモリからVRAMに流し込みます。入ってきたデータをGPUの凄まじい演算性能で展開(解凍)し、ゲームロード時間を短縮する技術です。
NVMe SSDからメインメモリにデータを転送する部分で、SSDのシーケンシャル性能が重視されます。SATA SSDよりNVMe SSD、同じNVMe SSDでもPCIe 4.0やPCIe 5.0の方が有利になる可能性が高いです。
CPUで展開する場合はCPUの演算性能がボトルネックになってしまい、SSDの性能差がそれほど確認できません。
GPU展開(RTX 4060 Tiで展開)では、シーケンシャル性能に比例した性能差がハッキリと出ます。
Hanye HE80は0.21秒(19.91 GB/s)で、過去レビューしたSSDで最速のDirectStorageロードタイムです。テストごとのブレがほぼなく、高い平均値を維持できたのが勝因です。
とはいえ絶対値で見るとコンマ秒レベルの差しかなく、実用上のロード時間は実質的にほぼ同じでしょう。
ファイルコピーにかかった時間
Windows標準のコピペ機能と目視によるストップウォッチでは正確性に欠けるので、ファイルコピーに便利なフリーソフト「DiskBench」を使って、ファイルコピーに掛かった時間を計測します。
- ゲームフォルダ(容量85.3 GB / 81424個)
- 写真ファイル(容量113 GB / 5012枚)
- 圧縮データ(容量256 GB / zipを2個)
以上3つの素材をファイルコピーテストに使います。ソース(基準となるストレージ)は安定した性能に定評がある「Optane SSD P5810X 400GB」です。
書き込み(Optane P5810X → Hanye HE80)のコピペ時間です。
Zipファイル、写真フォルダー、ゲームファイルすべてのテストでトップクラスに並ぶ性能を示します。
次は読み込み(Hanye HE80 → Optane P5810X)のコピペ時間です。
どのテストファイルも安定した読み込み速度で、他社の中華ハイエンドSSD(232層)をやや上回ります。
比較グラフをよく見ると、シーケンシャル性能の割にコピー時間が遅いSSDがポツポツと見られます。
なぜシーケンシャル性能の割に遅いSSDが出てしまうのか。理由は単に「間髪入れずに次のコピーテストを実行」しているからです。
- Zip(256 GB)→ 写真(113 GB)→ ゲーム(85.3 GB)の順番
SSDは書き込み性能を稼ぐためにSLCキャッシュを使って耐える製品が多いですが、このSLCキャッシュの回復が遅いと・・・次のコピーテストに間に合わずTLC NAND本来の性能でテストが実行されます。
SLCキャッシュをスピーディーに再展開できるかかどうかも実力の内と(筆者は)考えているので、コピーテストは間髪入れず次から次へと実行します。
Premiere Pro CC:4K動画プレビュー
動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro CC」に、4K動画素材(448 MB/s)と2K動画素材(175 MB/s)を読み込み、2つの動画を同時にプレビューします。
Premiere Proの動画素材プレビューは、素材を配置しているストレージの性能に影響を受けやすく、SSDの性能が不足すると「コマ落ち」が発生しやすいです。
Premiere Proの標準機能「コマ落ちインジケータ」で落としたフレームを測定し、動画素材の総フレーム数で割ってドロップフレーム率を計算します。
4K + 2K動画プレビューのドロップフレーム率は約9.1%です。
比較データを見てのとおり、本テストでドロップフレーム率10%前後に到達できたTLC NAND型SSDはLexar NM790やHIKSEMI FUTUREなど、中華ハイエンドSSDに限られます。
同じコンポーネントを搭載するHanye HE80もやはり10%前後のドロップ率を達成し、MAP1602Aコントローラ + YMTC製232層NANDの強さを再現します。
4K動画プレビューでは約0%で完封します。本テストを完封できたSSDは意外と少なく、中華ハイエンド型を除外するとCrucial T500くらいです。
PCMark 10:SSDの実用性能
PCMark 10 Professional Editionの「Full System Drive Benchmark」を使って、SSDの実際の使用シーンにおける性能を測定します。
- PCMark 10(UL Benchmarks)
Full System Drive Benchmarkには23種類のテストパターン(Trace)が収録されており、パターンごとの転送速度や応答時間を測定し、SSDの実用性能をスコア化します。
なお、SSDは空き容量によって性能が大きく変化する可能性があるため、空き容量100%だけでなく容量を90%埋めた場合(= 空き容量10%)のテストも行いました(※2回:連続で約2時間のワークロード)。
Hanye HE80(4 TB版)のストレージスコア(空き容量10%時)は「3788点」です。空き容量100%なら4131点で、空き容量による性能低下はおよそ8%に抑えられます。
空き容量が4 TBもある場合、残り10%まで埋めても実際に使える容量は約372 GBです。これだけの容量が残されていれば、PCMark 10のテストに耐えられるだけのpSLCキャッシュを不自由なく展開できます。
「容量の大きいSSDほど性能を維持しやすい」、よって教科書通りの結果です。
2 TB版や1 TB版はグラフに掲載しているLexar NM790やHIKSEMI FUTUREを参考にしてください。同じコンポーネントを採用している、容量違いのSSDです。
PCMark 10ストレージテストの細かい内訳を確認します。
基本的にすべてのテスト内容でHanye HE80(4 TB版)は、Samsung 990 PROやCrucial T500など、最新世代の高級ハイエンドモデルに迫るスコアを示します。
価格差を考慮するとなかなか驚異的な実効性能と言わざるを得ず、コストパフォーマンスが高いです。
実用スコアの内訳 Full System Drive Benchmark | |
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Adobe Score | Adobe Acorbatの起動 Adobe After Effectsの起動 Adobe Illustratorの起動 Adobe Premiere Proの起動 Adobe Lightroomの起動 Adobe Photoshopの起動 Adobe After Effets Adobe Illustrator Adobe InDesign Adobe Photoshop(重たい設定) Adobe Photoshop(軽量設定) |
Game Score | Battlefield Vの起動(メインメニューまで) Call of Duty Black Ops 4の起動(メインメニューまで) Overwatchの起動(メインメニューまで) |
Copy Score | 合計20 GBのISOファイルをコピー(書き込み) ISOファイルを作成してコピー(読み込みと書き込み) ISOファイルをコピー(読み込み) 合計2.37 GBのJPEGファイルをコピー(書き込み) JPEGファイルを作成してコピー(読み込みと書き込み) JPEGファイルをコピー(読み込み) |
Office Score | Windows 10の起動 Microsoft Excel Microsoft PowerPoint |
15分間の連続書き込みテスト
1 MBのテストファイルを15分間に渡って、ただひたすら連続して書き込み続ける過酷な検証方法です。
一般向けに販売されているほとんどのSSDは、数分ほど連続して書き込むだけで「素の性能」を明らかにできます。SLCキャッシュの有無やサイズ、キャッシュが切れた後の性能低下などなど。
15分の連続書き込みテストによって、SSDのいろいろな挙動が判明します。
(1枚目:比較グラフ / 2枚目:強調グラフ)
さすが容量4 TBモデル、15分の連続書き込みでpSLCキャッシュを剥がしきれず、本来の性能がどこまで落ち込むのか確認できませんでした。
・・・より強制的にキャッシュを剥がすブロックファイルを用いた書き込みテストで、Hanye HE80のキャッシュ構造を確認します。
約30分の書き込みでようやくHanye HE80(4 TB版)のキャッシュ構造が明らかに。
合計およそ3800 GBの書き込み中に、2段階のキャッシュ構造が見えてきます。グラフの中身をざっくりと解説すると
- pSLCキャッシュで爆速(約1018 GBまで)
- pSLCキャッシュからTLC NANDへのデータ移動モードで
書き込み性能がやや低下 - pSLCキャッシュが切れてTLC NAND本来の性能に
- テスト終了までpSLCキャッシュは一切復活しない
約3800 GBの書き込み中、27%にあたる1000 GBで平均3847 MB/sもの爆速pSLCキャッシュが展開されています。
途中からpSLCキャッシュからTLC NANDへのデータ移動モードに移行して、平均2335 MB/sの書き込み速度に落ち込みます。この状態で約1087 GB(3800 GB中の29%)書き込んで、ようやくTLC NAND本来の性能に。
Maxio MAP1602Aコントローラの詳しい仕様は非公開なので推測になりますが、空き容量の3割前後をpSLCキャッシュとして利用できるようです。
4 TB版だとざっくり1000~1333 GBに相当します。一度に1000 GBのファイルを書き込むシーンはめったに無く、ほとんどのシーンでpSLCキャッシュを展開可能です。
さらにpSLCキャッシュの再展開もスピーディーです。テスト終了後から5分ほど経過すると、ふたたび平均4000 MB/s近い爆速pSLCキャッシュを展開できました。
普通に使っていてまったく不便を感じない優れた性能特性と言わざるをえないです。
時間あたりの書き込み量を比較したグラフです。
Hanye HE80(4 TB版)は15分で約2100 GBの書き込みでかなり優秀ですが、DRAMキャッシュを搭載するFireCuda 530やTLET M7Aには届きません。
連続書き込み時の平均速度を突き詰めると、やはりDRAMキャッシュの有無が重要になってきます。
SSDの動作温度をテスト
高負荷時のセンサー温度
モニターソフト「HWiNFO」で表示できる温度センサーは3つです。
- ドライブ温度:NANDメモリの温度
- ドライブ温度2:NANDメモリの温度
- ドライブ温度3:SSDコントローラの温度
センサー1と2は常に同じ温度を表示するため、実質的に2つのセンサーです。
M.2ヒートシンクを取り外し、ケースファンによるエアフローを一切与えない環境で、SSDが激しく発熱しやすい「連続書き込みテスト」を10分間実行しました。
すると、温度センサー1と温度センサー2が有り得ないほど低い温度を表示します。非常に高い負荷がかかって50℃前後の温度はとても考えられないため、まったく参考にならないです。
残る1つのセンサーは時間経過とともに温度が上昇します。ただし、報告する温度のブレ幅がかなり大きく、平滑化フィルタ(移動平均)を適用※しないと適切な温度を求められない謎仕様でした。
※ExcelやLibre Officeにて、過去5秒と未来5秒を読み込んだ移動平均(Average関数の1行ズラし)で計算
サーモグラフィーで表面温度を確認
テスト開始から約8~9分経過したあたりで、サーモグラフィーカメラを使ってSSDの表面温度を撮影します。
- NANDメモリ(左):69 ~ 70℃
- NANDメモリ(中央):71 ~ 72℃
- SSDコントローラ(右):75 ~ 76℃
ヒートシンクを兼ねているグラフェンシートラベル全体がまんべんなく70℃台まで上昇します。
ソフト読みセンサー(HWiNFO)とのズレは、数値そのままなら5~10℃でズレが大きめです。平滑化フィルタ(移動平均)でブレ幅の中央を取ると誤差1~2℃で極めて正確です。
なお、Hanye HE80に別売りヒートシンクは不要です。10分間の連続負荷でもサーマルスロットリングが発生せず、SSDコントローラの発熱具合も性能の割に大人しい傾向です。
PS5の増設ストレージやゲーミングPCのゲーム倉庫など、Hanye HE80で想定される用途なら付属のグラフェンコーティングラベルで間に合っています。
マザーボードにM.2ヒートシンクが付属しているなら取り付ける程度で大丈夫でしょう。さらにケースファンで風をゆるく当てると余裕です。
まとめ:AI用途や大容量ゲーム時代の心強い味方【片面4TB】
「Hanye HE80」のデメリットと弱点
- DRAMキャッシュなし
- スペックシートに「非公開」が多い
(パーツ変更のリスクあり) - 素の書き込み性能は平凡
- 高負荷時の温度がやや高い
「Hanye HE80」のメリットと強み
- 最大7400 MB/sのシーケンシャル性能
- 低価格ながらハイエンド級の性能
- 空き容量による性能変化が少ない
- かなり速いランダムアクセス速度
- ゲームロード時間が速い
- 極めて広大かつ迅速なSLCキャッシュ
- 書き込みに強いキャッシュ構造
- 十分な耐久性(600 ~ 2400 TBW)
- 大容量モデルあり(最大4 TB)
- 4 TBモデルでも片面実装
- YMTC製232層 3D TLC NAND搭載
- 5年保証
PS5やノートパソコンでも使いやすい片面実装で、たっぷり容量4 TBです。
しかも今回のレビューで測定された性能は、Hanye HE80より価格が高いハイエンドモデルに迫る水準で、文句なしのコストパフォーマンスを発揮しています。
1本で容量100 GBを超えるAAAタイトルゲームや、モデルデータ1個で容量10 GB近いAI用途(LLMやStable Diffusionなど)において、Hanye HE80(4 TB版)をおすすめできます。
筆者やかもちもゲーム倉庫やAI倉庫にさっそくHanye HE80(4 TB版)を実運用中ですが、不便なく使えていて満足度がとても高いです。
ただし、販売元のメーカーHanye自体はいわゆる商社系に過ぎず、メーカーの信頼性が(個人的に)不透明です。スペック表で非公開になっている項目も多く、その気になれば搭載コンポーネントを変更できるでしょう。
YMTC製232層NANDの仕様上、おそらく4 TB版のガチャ率はかなり低いと予想されますが、1~2 TB版の方は期待するコンポーネントに当たらない危険性があります。
以上「Hanye HE80レビュー:格安で高性能な片面4TB SSDがほしい悩み・・・ならコレ」でした。
「Hanye HE80」を入手する
レビュー(2024年3月)時点で、Hanye HE80 (HE80-4TGHS)が約31500円ほど、Amazonタイムセール時に約2.7~2.8万円くらいで狙えます。
「Hanye HE80」の代替案について
2024年8月頃からHanye HE80の在庫が不安定になり、入手困難な状況です。
代替案として「MOVE SPEED Panther」がおすすめ。詳しいレビューは以下のとおり。
NVMe SSDのおすすめレビュー記事
おすすめなSSDを解説
揚げ足だったら申し訳ありません。
まとめの章にて、「速度がストレスフル」という記述がありました。
誤植でしょうか?
それとも、実用では何かしらの不満点があったのでしょうか?
実験結果は決して悪くはないため、気になっています。
コメントありがとうございます。
朝まで書いてたので完全に寝ぼけてました。下の方がコメントしてくれている通り「ストレスフリー」の書き間違いです。修正しました。
多分ストレスフリーと間違えただけ
アマゾンの新生活応援セールに気づかずに俳句蝉35000円の買っちゃった。
7000円の損だった。
見方を変えると7000円の損かどうかはなんとも?
・Hanye HE80:保証値2400 TBW
・HIKSEMI FUTURE:保証値7200 TBW
書き込み保証値が3倍も違います。訳のわからない使い方をしてゴリゴリTBWを消費しても、メーカー保証が残っている可能性はHIKSEMIの方が高いかと。(なかなかこういう使い方をする人はいないですが・・・)
格安SSDの関心事項がYMTC232層かどうかだけに集約されて、
そうであれば人気レビュアーさんが情報公開した瞬間、値上がりするか
128層が混じるかになりますね。
「無人島に人が上陸した瞬間、無人島ではなくなる」みたいな理屈です。
レブ商法は大手もやるけどこっちは本当に何も言わないでサイレント修正してきそうだしね
5年保証も5年後に会社があるのかという気もするし蝉族はゲーム倉庫以上の使い方は正直怖い
4TB版は128層が入ってくる可能性かなり低い(※MAP1602Aが最大4チャネルしか接続できない仕様 → 128層だと4枚で4TBを実現できないため)ですが、1~2TB版はなんとも言えないですね。
たとえばぼくが買ったPredator GM7 2TBだと、どうやら128層か232層か確実な判別ができておらず最近ちょっと不安なのですが、測定された性能はなぜか232層と同等で実用上の問題は無かったりします。
NANDメモリのパッケージング技術的にはNANDメモリのダイを最大16積層(M.2 BGA SSDではコントローラーも実装するので17積層、DRAMも搭載した場合最大18積層)まで「10年」ぐらい前から実用化されています。
ただし、いわゆるNVMeのワンチップSSDでDRAM搭載品を製品化したのはSAMSUNGが一度あったぐらいで、通常のM.2 BGA SSDはDRAMレスの17積層が現状の最大積層数です。
ということで、記憶容量512GbitダイのNANDメモリであれば、世代に関係なく、4パッケージで4TBの記憶容量をかなり前から実現できました。90層代の世代以降のNANDメモリであればダイ当たり512GbitのNANDメモリが増えてくるのでその当たりから技術的には可能で、旧世代のNANDメモリだから不可能であるというわけではありません。
というのも、16積層パッケージの製造はいうまでもなく4積層や8積層などと比較して、歩留まりが悪くコストが高く付くほか、熱も増えます。また、NANDメモリのI/F速度はどんどんは高速化されており、特に最新のNANDメモリでは一般的なワイヤボンディングの積層では信号品質などの問題で16積層は厳しいかもしれません。
そのため、キオクシアさんとかは、2019年ぐらいからTSV(シリコン貫通ビア)による16積層のパッケージの出荷も行っています。
ということで、旧世代のNANDメモリを用いて4TBの片面実装のSSDが設計されないのは、技術的な問題よりも単にコストの問題が大きいからだと思います。
確かに4TBを片面実装するには旧世代NANDじゃ無理ですね。
というかその勝算があったからこそ自前レビューしたのなら
ぶっちゃけてもいいと思います。
気になっていたssdなのでレビューありがたいです。
破格の値段でハイエンド4tbを手に入れられるという気持ちと、やっぱり不安だからゲーム用途で使うとなると1tbでいいかなという気持ちでなかなか悩みます。
今のところ6枚のハイエンド中華SSDを使っていて、一番付き合いの長いHIKSEMI FUTUREは今月でついに1年目に。まったく壊れる気配がなく、経年にともなう性能劣化も非常に軽微なモノ(他社の大手純正NAND品と大差なし)で満足してます。
とはいえ、SSDの信頼性はけっこう個人の持つ「運」に左右される側面が強いので、人によりますね。ぼくはこれだけ大量のSSDを使っていながら未だにSSDの故障を経験してないから、こういった謎の中華SSDでも性能が良ければ案外使えてしまう性格なのかも。
逆にSSDの故障を一度でも経験していれば、謎の中華なんて買えない・・・と考えが変わるかもしれません。
確かに大手のメーカーでも不具合が起きていることを考えると中華に限らずそういう運に左右されるのはつきものなのかもしれませんね。
ありがとうございました。
もう4TBの蝉族を信用しきってデータ倉庫に使っちゃってるわ
マジで書き込み速度落ちんね
蝉族4Tは2T埋まると900MB/S程度まで速度が落ちて回復しないといわれていますが
本レビューと併せて考えると2T埋まるとキャッシュを展開できなくなってる感じでしょうか
蝉族が熱かった頃に一つ前モデル?のHE70をPS5のストレージ用に買って使ってますけど特に問題なく使えてます
サーマルライトのSSDヒートシンクの存在感がすごい笑
このヒートシンク自作PC感モリモリでいい感じですね。めっちゃ欲しくなりました!
嘉年華はクルーシャルとかサンディスクの代理店やってるから素性の知れない中華メーカーよりよっぽど信用できますね。ロットによって性能が違うこともあるようですが…
しかし蝉族もはじめは余剰在庫分だけの祭りって感じだったのにまさか今まで製造し続けられるとは…当然現製造分は某林檎の品質基準では全く管理してない可能性が高いですが
2TBが1万ポッキリ近くで買えた時期にもっと仕入れとくべきだったなぁ
米政府がアンチ中国だから・・・
自分も2Tの安いの買ったけど熱問題でろくに使えませんよ
得に長時間書き込み読み込みを行う処理には使えません
試しに大量のファイルを1T分コピーしてみてください
途中で死ぬと思います
電気切らないと復活しませんよ
それほんとに蝉続でした?
(3dv4 256でした?)
ツール等で確認済みということであれば、ある意味レアな外れ固体ということになるんですかね
中華SSDはハンダやチップコンや抵抗等にも正体不明の部品を使っているので、長期使用だとそのあたりが心配ですね
数年前にも中華SSDが安くなっていわゆる”王”族品をいくつか買ったのですが、3年くらいで突然死したものもあります
当然そのメーカーは今窓口がありません
ATTO Disk Benchmarkの結果は、大容量だとアドレス変換テーブルも増えるのでHMBだと性能落ちるなんてのは有るのかしら。
単純に時間軸方向の解像度不足でエイリアシングでも起きてる?
凄まじい性能と価格…
一昔前は容量が多くなるにつれてGB辺り価格も高くなっていったが、近頃の技術進歩によって寧ろ安くなっていくとは
あまり大きいデータは残さない方なので
セコセコと4TBのHDDを使ってますがコレは良いですねぇ・・・
蝉4TBで初期不良引いてレビューでネガティヴな意見見かけて返金にしましたがこっち試してみようかな…と散財を後押しする素晴らしいレビューでしたw
最近はNVMe4TBモデルでもここまで下がってるのかと驚愕
真剣にOSドライブを2TB、ストレージを全部4TBに換装するか悩むなぁ
ゲーム&sdxlでガスガス容量食うから1TB&2TBでは手狭になって来てるし
サンイーストのはずれくじSSDと比べてどうなんだろ
買いだそうと思ったけど、何故か販売中止になってて涙