黒い砂漠において、CPUの性能はどれほどGPUの足を引っ張るのか?

黒い砂漠にかぎらず、3Dゲームではよく「ボトルネック」が心配されています。CPUの性能が悪いと、それなりのグラフィックボードを搭載しても本来の性能が出ていない、という現象のことです。

黒い砂漠はCPUの性能がどれほどグラボの足を引っ張ってしまうのか、調べてみました。

 2017/06/21 内容を完全に一新しました。
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黒い砂漠のボトルネックを調査

GTX 980の場合

CPUAVG Fps%
Core i7 5930K108.485.1%
Core i7 4770K @4.5 Ghz127.4100.0%
Core i7 4770K111.287.3%
Core i5 4670K104.982.3%
Core i3 416088.369.3%
Pentium G325872.156.6%
FX 835069.854.8%
FX 830066.054.8%
FX 630065.451.8%
FX 430061.651.3%
参照元:Cool Enjoy

「GTX 980」はGTX 1060に匹敵する性能を持つ、ミドルエンド級のグラフィックボードです。このグラボを10種のCPUごとに「最低画質(Very Low)」にて、フレームレートを計測した結果が表です。

最低画質にすると当然フレームレートは大きく出ますから、グラフィックボードの処理能力が「余裕」ということになる。この環境になるとボトルネックは発生しやすい。

傾向をまとめてみると…。

  • 4コア以下のCPUは苦戦気味
  • シングルスレッド性能が低いCPUも苦戦

Core i7 4770Kを4.5Ghzまでオーバークロックした場合がもっともパフォーマンスが良く、逆にコア数が4を下回るCPUは30~50%もフレームレートを喪失してしまっている。

なお、AMDのFXシリーズはコア数が4以上ですが、肝心のシングルスレッド性能が著しく低いためGTX 980の足を引っ張りまくりです。喪失したfpsは45~50%に達してしまった。

R9 290Xの場合

CPUAVG Fps%
Core i7 5930K106.887.5%
Core i7 4770K @4.5 Ghz122.1100.0%
Core i7 4770K110.890.7%
Core i5 4670K104.085.2%
Core i3 416081.266.5%
Pentium G325870.557.7%
FX 835067.855.5%
FX 830064.152.5%
FX 630063.451.9%
FX 430060.249.3%
参照元:Cool Enjoy

次はGTX 980に近い性能を持った「Radeon R9 290X」で検証。画質設定は同じく「Very Low」にて。見ての通り傾向はほとんど同じですね。

  • 4コア以下のCPUは苦戦する
  • シングルスレッド性能が少ないCPUではfpsが出づらい

グラフィックボードがGTX 980、つまり最近主流の「GTX 1060」相当の性能の場合。少なくともコア数が4以上のCPUを使わなければボトルネックが発生する可能性が高いということだ。

Passmark Scoreでより客観的に

CPUAVG FpsPassmark ScoreC/T
Core i7 5930K108.42093136426/12
Core i7 4770K @4.5 Ghz127.44/8
Core i7 4770K111.2222797984/8
Core i5 4670K104.9219476164/4
Core i3 416088.3207750422/4
Pentium G325872.1214939222/2
FX 835069.8150689428/8
FX 830066.0139576818/8
FX 630065.4140663556/6
FX 430061.6140546454/4

膨大なベンチマークデータが格納されている「Passmark」からスコアをまとめました。見ての通り、やはりシングルスレッド性能の影響がかなり大きい…。

例えば、ほぼ同価格帯の「G3258」と「FX 4300」を比べてみればよく分かる。FX 4300は4コアCPUでありながら、シングル性能が1400点しか無い。対するG3258は2100点と50%も高い。

結果、ボトルネックも少なく抑えられた。ということでCPUを選ぶ時の目安がだいぶ明確になったと思う。

  • シングルスコアが2000点を超えていること
  • マルチスコアはとりあえず8000点超えが目安
  • 搭載コア数が4以上であること

この目安にもとづいて、最近のCPUを選んでみる。

GPUのボトルネックが発生しづらい「CPU」

CPUPassmark ScoreC/T
Core i7 7700K2585121714/8
Core i7 77002330108054/8
Ryzen 5 1500X1893108014/8
Core i5 7600K239992694/4
Core i5 7500208179784/4
Core i3 7320239366602/4
Pentium G4600207554702/4

この通り。基本的にKabylake世代(第7世代)のIntel CPUはシングルスレッド性能が相当に高いため、ボトルネックは出づらい傾向になっています。

この中から「4コア」のCPUを選べばハズレは無い。コスパ重視なら「Core i5 7500」で十分だし、もっとハイエンドなGPU…例えば「GTX 1080」を使うのであれば「Core i7 7700」あたりを使えば間違いない。

「Ryzen 5 1500X」はコスパがものすごく良いCPUですが、シングルスレッド性能がCoreシリーズに少し劣っているため、どうしてもゲーミング性能は負ける傾向にあります。が、マルチタスク能力も両立させたいなら選択肢だ。

なお、Ryzen 5について知りたい方は以下の記事を。ゲーミング性能は負けるものの、価格に対してマルチスレッド性能が極めて高いため…。

 CPUの性能が高いと「安定性」が増す

シングルスレッド性能があればボトルネックは発生しづらい…といえば、そうなんですが。「Core i3 7320」を選ぶのはアリなのかという話について。

「Core i3 7320」であっても、使うグラボがGTX 1050 TiやGTX 1060 3GBなら、意外と動いてくれる。ただ、安定性は担保されなくなります。

  • ハイデル倉庫前
  • カルフェオン街中
  • フィールドボス戦
  • 占領戦や拠点戦などのGvG

このように人口密度が高い場所や、読み込むオブジェクトが多いところではCPUにも処理が回されます。こういう時にCPU自体の処理性能が足りていないと…フレームレートが「ガクっ」と来たりするわけです。

まとめ

ボトルネック(足を引っ張る現象)は、グラフィックボードとCPUの性能がかけ離れれば離れるとほど発生しやすい。そのため、ミドルクラスのグラボを使う場合は「Core i3 7320」のような2コアCPUでもなんとかなります。

しかし、ミドルエンドの「GTX 1060」など。黒い砂漠を最高画質で平均60fpsで動かしてしまう高い性能を持つグラボを使う場合は「4コアCPU」が必須といえる。それも…

  • シングルスレッド性能が高いこと
  • Passmarkでシングルスコア2000点超えが望ましい

という条件です。「Core i5」だからと言って、中古品が8000円で買える「Core i5 3000台」を使うとやはりグラボに追いつけない傾向にあります。(コスパを超重視するなら構わないが)

  • Passmarkでマルチスコアが7000~8000点以上

この条件を満たすCPUを使えば、かなりボトルネックは防げる。

しかし、最低fpsの安定性まで確保したい場合や、更にハイエンドなグラフィックボードを使う場合は、マルチスコアが10000点を超える「Core i7」や「Ryzen 5 / 7」あたりが必要になるだろう。

以上、「黒い砂漠において、CPUの性能はどれほどGPUの足を引っ張るのか?」について書きました。

黒い砂漠の推奨スペックについてもっと

この記事には、大量のグラフィックボード別fpsや、それらデータに基づいた推奨スペックが全部まとまっているのでオススメ。

メモリの速度は気にするべき?

この記事にメモリーのクロック周波数によって、パフォーマンスが変化するのかどうかまとめてあるので興味がある人はどうぞ。

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9 件のコメント

    • 今年のAMD系GPUには期待してますよ~。ちなみに、GTX推しをしているように見えますが、やっちはR9 380使ってます。18000円でVRAM 4GBですからね。今後もAMDには頑張って欲しいです。

  • CPUを頭1ケタ目でひとくくりにするのはどうかと・・・
    インテルの場合頭1ケタ目は世代であり、スペックは2ケタ目以降で見るべきでしょう。

    でも4330が健闘してるのは意外でしたね。

    • ですね・・。とりあえず、4000番台以上(Haswell~Skylake)までなら、問題は少なそうです。あと、やっちは世代と接尾語(KとかT)しか気にして無いんです。例えば、4170と4330の違いはクロックであり、実用上は大差無いとか思ってます。4690と4440でも、性能は前者が上でもこれってベンチマークでしか違いを体感できないのでは・・と。

  • >これってベンチマークでしか違いを体感できないのでは・・と。

    ですねー。
    ところでi7-3770kなんですが、これって位置づけでいうとどのあたりになるんでしょう?やっちさんおしえて。^^

    • 位置づけとしては6000番台(Skylake)、4000番台(Haswell)、そして3000番台(Ivy-Bridge)と2世代前のCPUになります。実用上は、まだまだ余裕のスペックです。
      3000番台から買い換える理由としてはエンコードの速度を早くしたいとか、黒い砂漠を最高仕様(β)で4K画質で遊びたいとか、それくらいの理由が無ければ現状は十分に使えます。
      現に、やっちは中古で8000円で買ったCore i5 3450を使ってますが、全然余裕なのでCore i7を3~4万円で理由が見当たりません・・w

  • LGA1156時代のi7で未だに頑張ってるけど、まだこのままでいいかな。
    たまにカクるけど・・・。

  • 細かい部分で申し訳ないのですがGTX980の項目の「ミドルエンド」は「ミドルハイ」の方が良いかと思います。

    • ハイエンドに届かない程度のミドルクラス = ミドルエンドだと、ノリで思っていましたが…そうではないと知ってちょっと恥ずかしい。多分、他の記事でもミドルエンドを連発している気がするので、修正していきます。

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