本記事では「鳴潮(Wuthering Waves)」PC版の60 fps制限、または120 fps制限を解除して、240 fpsやフレームレート無制限に対応させる方法をかんたんに解説します。
(公開:2025/1/31 | 更新:2025/2/16)
Ver 2.0まで使えていた「NVIDIA Reflex」によるフレームレート上書きが、Ver 2.1から効かなくなりました。現時点でフレームレートを解除できる手軽な方法は見つかってません。
Kuro Gamesさんへ・・・、フレームレート上限解除を対策している暇があるなら、120 fps対応ハードを増やしてください。
「鳴潮」のフレームレート上限を変更する方法
変更する方法 | メリット | 弱点 |
---|---|---|
「CPU」をグレードアップする |
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「NVIDIA Reflex」を設定する |
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鳴潮のフレームレート上限を変更する方法は、おもに2つ見つかっています(※2025年1月時点)。
【公式】指定のPCパーツに変更する
(※一部のPCスペックのみ120 fps対応)
鳴潮のサポートページに掲載されているCPUとグラボを搭載しているゲーミングPCに限り、ゲーム画面の設定からフレームレートを「120 fps」に変更できます。
2025年1月時点で、公式に120 fps対応のPCパーツは以下の通り。
120 fps対応スペック (※代表例を一部抜粋) | |
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CPU | グラボ |
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https://wutheringwaves.kurogames.com/en/main/news/detail/1190 より一部抜粋
傾向的に8コア以上のCPUが選ばれていて、6コア以下のCore i5やRyzen 5シリーズが軒並みリストから排除されています。
たとえば、比較的新しいCore i5 12400(6コア)や、最新世代のRyzen 5 9600X(6コア)は120 fps非対応です。

(※古いスペックだと60 fpsまで)
グラボもやや要件が厳しく、2世代以上前のグラフィックボードがすべて120 fps非対応です。かつてハイエンドだったRTX 2080 Tiですら、鳴潮いわく120 fpsの要件を満たしてません。
つまり、鳴潮公式の120 fpsモードを使うには新しい世代のゲーミングPCがほぼ必須です。

【非公式】NVIDIA Reflex機能でfpsを上書き

というわけで、GeForce RTX 20シリーズ以降のグラフィックボードで対応※している「NVIDIA Reflex」機能を使って、鳴潮のフレームレート上限を上書きする方法を紹介します。
※ NVIDIA Reflex機能はGeForce GTX 900以降から実装が可能ですが、「鳴潮」はGeForce RTX 20シリーズ以降のみ対応。GTX 1000~GTX 1600や、AMD Radeonシリーズは非対応です。
「NVIDIA Reflex」で鳴潮のfpsを変更する方法
フレームレートを表示するフリーソフトを導入

画面上にフレームレート(fps)を表示するフリーソフト「RTSS(Rivatuner Statistics Server)」をダウンロードします。

RTSSをインストールしたら、Windowsの検索欄に「riva」と打ち込んで起動してください。

タスクバーにRTSSのアイコンが表示されます。アイコンをダブルクリックして設定を開きます。
フレームレートの上限を任意の数値に上書き

設定画面の右下にある「Setup」ボタンをクリック。

- 変更前:async
- 変更後:NVIDIA Reflex
「General」タブを一番下までスクロールして、「Enable framerate limiter」を「NVIDIA Reflex」に変更します。

設定を適用したら、最初の画面に戻って「Framerate limit」を「120」に変更するだけです。
画面上にフレームレート(fps)を表示

本当にフレームレート上限が60 fpsから120 fpsに変更されたのか?
- Show On-Screen Display:オン
- Show own statistics:オン
RTSSの共通設定を以上のように変更すると、画面上にフレームレート(fps)を表示できます。

- Show On-Screen zoom:好みに合わせて調整
初期設定だとフォントサイズ(文字の大きさ)が小さすぎるため、ズームスライダーを動かして好みのサイズに調整できます。
実際にフレームレートが「120 fps」に

RTSSを使わず、そのまま鳴潮を起動すると「60 fps」上限です。

RTSSからNVIDIA Reflexを使ってフレームレート上限を120に変更すると、問題なく「120 fps」上限で動作しました。
鳴潮が公式に120 fpsをサポートしないCPU「Ryzen 5 7500F(6コア)」ですが、ゲーム内できちんと最大120 fps出せています。

フレームレートを「240 fps」に変更してみる

鳴潮を起動したまま、RTSSの設定画面からフレームレート上限を「240」に変更してみましょう。

設定を変更する前で「120 fps」です。

「240」に変更すると、即座にフレームレートが「240 fps」まで跳ね上がります。
RTSSはリアルタイムにフレームレート設定を変更できて便利です。もちろん、任意の数値なら何でも設定できます。
消費電力を下げるために、あえて「45」や「90」など少し低めの数値を設定しても大丈夫。とにかくヌルヌル感を求めて「240」や「360」など大きな数値も問題なかったです。
自分の好みに合わせて、フレームレート上限を自由に設定してください。
鳴潮の仕様上、フレームレートが120 fpsを大幅に超えると「スタッター(コマ落ち)」が増えます。
せっかくフレームレートを上げても、不定期に画面がカクカクと止まると普通に鬱陶しいです。対処方法はとてもかんたんで「VRR」を設定するだけ。

デスクトップ画面を右クリックしてメニューを開き、「NVIDIAコントロールパネル」を開きます。

「G-SYNCの設定」から、「G-SYNC、G-SYNCとの互換性を有効化」にチェックを入れて、設定を保存します。
画面が一度暗転したあと、ゲーミングモニターとグラフィックボードのフレームレートが互いに同期する「VRR」モードに切り替わります。
VRRを有効化してから、再び鳴潮を起動して240 fpsや360 fpsで動かしてみましょう。スタッター(コマ落ち)の頻度が大幅に削減されて、ヌルヌルと快適にプレイできるはずです。

フレームレート(fps)を測定して性能チェック
「RTX 4070 Ti SUPER」を搭載するゲーミングPCを使って、フレームレート上限を解除する前と、解除した後で「性能差」を比較してみます。
CPU「Ryzen 5 7500F」の場合

(※クリックでグラフ拡大)
Ryzen 5 7500Fだと、フレームレート上限が「60 fps」に制限されてしまいます。
マップ「リナシータ」の一定コースを散策しながら測定した結果、平均フレームレートが「59.9 fps」、最低1%フレームレートが「41.0 fps」でした。
せっかく高性能なグラフィックボード「RTX 4070 Ti SUPER」を搭載しているのに、完全にお金の無駄です。

(※クリックでグラフ拡大)
では、RTSSを使ってフレームレート上限を「240」に変更します。
先ほどと同じコースを散策しながら測定した結果、平均フレームレートが「106.9 fps」、最低1%フレームレートが「52.8 fps」でした。
平均フレームレートで約1.8倍、最低1%フレームレートなら約1.3倍の性能アップです。
しかし、RTX 4070 Ti SUPERの割に性能が伸びていない感じがします。もしかすると「CPUボトルネック」が原因かもしれません。
実際にCPUを上位モデルに交換してフレームレートがもっと伸びるかどうか、ベンチマークしてみましょう。
CPU「Ryzen 7 9800X3D」の場合
グラフィックボードは「RTX 4070 Ti SUPER」のまま、CPUを「Ryzen 7 9800X3D」に交換しました。

(※クリックでグラフ拡大)
Ryzen 7 9800X3Dは鳴潮公式の120 fps設定に対応します。ゲーム設定から120 fpsを選ぶだけで、フレームレート上限が120 fpsまで引き上げられます。
先ほどと同じコースを散策しながら測定した結果、平均フレームレートが「119.7 fps」、最低1%フレームレートが「73.6 fps」でした。
CPUを交換しただけでフレームレートが1割くらい伸びた様子です。

(※クリックでグラフ拡大)
では、RTSSを使ってフレームレート上限を「240」に変更します。
先ほどと同じコースを散策しながら測定した結果、平均フレームレートが「222.3 fps」、最低1%フレームレートが「105.5 fps」に跳ね上がります。
Ryzen 5 7500Fと比較して平均フレームレートが約2.1倍に、最低1%フレームレートも約2.0倍です。まさに劇的な性能アップです。
CPU | 平均fps | 最低1% | 性能差 |
---|---|---|---|
Ryzen 7 9800X3D (240 fpsに解除) | 222.3 fps | 105.5 fps | 2.1倍 |
Ryzen 5 7500F (240 fpsに解除) | 106.9 fps | 52.8 fps | 2.0倍 |



以上で「鳴潮のフレームレート上限(60 fps)を解除する方法」の解説は終わりです。
鳴潮公式の方法なら、PCスペックをなるべく新しい世代に更新するしか手が無いですが、「RTSS」と「NVIDIA Reflex」を使えば120 fpsどころか240 fps以上に変更できます。
なお、今回の記事ではRyzen 5とRyzen 7の性能比較も紹介しました。仮にCore i7やCore i9だと性能がもっと伸びるのか、それとも逆に下がってしまうのか?
興味を持った人は、以下の鳴潮ベンチマーク検証記事がおすすめです。
22枚のグラボ、21個のCPUを使って鳴潮のフレームレートを比較しています。
鳴潮におすすめなゲーミングモニターを探す
鳴潮の超美麗オープンワールドに没頭するなら、「4Kゲーミングモニター」がおすすめです。
PCスペック的に4Kが厳しい場合は、フルHDより少し画質が高い「WQHD(2560×1440)」対応ゲーミングモニターもあり。
フルHD以上に値下がりが激しく、2万円台から色鮮やかで高画質なWQHDモニターが買える時代です。
RTX 4000搭載のおすすめゲーミングPC【解説】
実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】
実際にベンチマークしてみた【ゲーム別fps】
マジでありがたい。RTX2080Tiでスペック的には何も問題ないはずなのに設定できない意味よ
Lossless Scaling
調べてみたら有料ソフトだった。
AMD Radeonなら「AFMF 2」、GeForceなら「Smooth Motion」を無料で使えるから、あえて有料ソフトを使うメリットがあるか微妙に思えてしまう。どちらもサポートされない、もっと旧世代のGPUを使うならメリットになりそうかな。
ありがとう
XXMI入れればfpsいじれるしキャラのモデルも変えられるよ
ホントだ。FPSは上がってた。でもこれってフレームレート表記だけが上がってるって疑問に思う。NVIDIA Reflexを有効にして別ゲームパルワールドで試したけどDLSS有効にしてたから分かんないけどFHD150fpsはでてる
検証に使ったゲーミングモニター「LG 32GS95UE-B」は、最大4K 240 Hz対応だから、60 → 120 → 240でヌルヌル感の改善と、ホールドボケ(残像感)の軽減を確認できてます。
ただ、ゲーム内グラフィックスが本当に240 fpsで動いているかどうかはちょっと怪しいかもしれない。時折フレームジャダー(フレーム飛ばし)が発生しているように見える気がします。
7600X3Dや9600Xが120FPSにできないっておかしいでしょ 5700Xなんぞよりはるかに性能高いのにさ
これってクロゲの技術がないってことなんじゃ
運営が意図してない挙動を認めないというスタンスならわかるでしょ
技術力の話をエスパーするならほかのCPUではサポートされてんだから意味がない
120も240も実際のゲームプレイでは何も変わんなくね…
競技性を重視されるゲーム(FPSやeSports全般)以外で240 fpsを追求する実用上のメリットは少ないかも?
でも120 fpsだと残像感がまだ目立つから、個人的に180 fpsくらいは欲しいかな。
Ryzen 5 9600XとRTX3060 12GBの組み合わせですが、ゲーム内設定の120FPSの項目選択できてます
モーションブラーだけ切って最高設定のWQHDでDLSS効果重視、とりあえず60FPSはしっかり超えてくれてます
ハードウェア構成次第で、上限フレームレートを上げることができるようになるって他の有名ゲームでありましたっけ?
ユーザー側が任意にどの程度のfpsをターゲットにしてどんな設定にするかを選択できるのが普通と思いますが…
ハードウェア要件で足切りするゲームはかなり珍しいですね。
原神や崩壊スターレイルのように、未だに60 fpsしか選べないゲームよりはマシですが・・・。
ほんと良いゲームなのにわけわからんFPS上限の足切りだけはやめて欲しいわ
これって運営によってBANされませんか?原神で外部ソフトでfps上限上げるとバンされたって人いたから怖い
今回のアプデで出来なくなりましたかね?
僕もアプデ後できなくなったなぁ
今回のアップデート後出来なくなりました?何度やっても出来ないです