「ガレリアXV」は、ドスパラのゲーミングPCで2018年にもっとも人気だったモデルです。2019年版のガレリアXVは、価格はそのままにゲームプレイに影響を与えるパーツを大幅にアップグレードして更に魅力的なマシンに生まれ変わりました。
本記事では実際にガレリアXVを使って詳しく検証レビューしていきます。
本記事の「ガレリアZV」は2020年7月に販売を終了しました。
現在はリニューアルモデルの新ガレリアにラインナップが統合されているので、最新のガレリアレビューは↑こちらの記事を見てください。
GALLERIA XVのスペックと概要
GALLERIA XV | ||
---|---|---|
スペック | 標準仕様 | 推奨カスタマイズ |
CPU | Core i7 8700※無料アップグレード中 | – |
冷却 | 静音パックまんぞくコース※120 mmの中型空冷ファン | 虎徹Mark II(SCKTT-2000)※120 mmの中型空冷ファン |
グリス | ノーマルグリス | Thermal Grizzly製グリス※よく冷えるし、経年劣化もしづらいグリス |
グラボ | RTX 2060 Super 8GB ※2スロット占有の内排気 / OCモデル採用 | – |
メモリ | DDR4-2666 4GB x2(合計8GB) | DDR4-2666 8GB x2(合計16GB) |
マザーボード | Intel B365搭載 ATX規格 | – |
SSD | 500 GB(SATA SSD)※メーカー不明 | Samsung 500 GB SSD※高耐久なSamsung 860 EVOを推奨します |
HDD | 2 TB | – |
ドライブ | – | – |
電源 | 650W 静音電源メーカー不明 / 80+ Bronze認証 | – |
OS | Windows 10 Home 64bit | – |
保証 | 1年間 / 持込修理保証 | – |
参考価格 | 149980円(税抜き)最新価格をチェックする |
「ガレリアXV」はドスパラのゲーミングPCでは、その優れたコストバランスの高さから、以前(2018年頃)はもっとも人気のあった売れ筋No.1のゲーミングBTOでした。
現在はユーザーのハイエンド志向が高まった影響を受けて「ガレリアXF」にNo.1を譲るものの、ガレリアXVのコストバランスの良さは2018年版より更に改善されています。
CPUやメモリ容量は据え置きのまま、ゲーム性能への影響が大きいグラフィックボードをGTX 1070 Tiから「RTX 2060 Super 8GB」に引き上げられています。
大抵の用途で事足りるCPUとグラフィックボードを組み合わせたスペック構成になるため、ほとんどのユーザーにとって価格に見合った十分パワフルな性能を提供してくれるゲーミングPCです。
※今回のレビューで検証するガレリアXVは、メーカーに用意していただいた貸出機です。
GALLERIA XVを実機レビュー
外観とデザイン
GALLERIA XVはガレリア専用(ATXサイズ対応)のPCケース「KTケース」を採用。マットブラック塗装の無骨なデザインに、剛性と耐衝撃性に優れた頑丈なPCケースです。
サイドパネル(側面)には大きめのメッシュ(通気口)が設けられており、最大140 mmのケースファンを取付可能。ただしカスタマイズからは選べないので、取り付けたい場合は自分で行う必要があります。
反対側は小さめのスリット(通気口)が設けられています。マザーボードの熱を少しでも効率よくPCケース外に排出しようと工夫した結果、設けられたスリットとのこと。
背面はおおむねマットブラック塗装で、スタイリッシュな印象です。ただしインターフェイスパネルは塗装されていません。
インターフェイスパネル(リアパネル)の内容を確認します。
- USB 2.0 x2
- PS/2
- DVI-D
- D-Sub
- HDMI
- USB 3.1 Gen1 Type-A x2
- USB 3.1 Gen1 Type-A x2
- LANポート
- オーディオ入出力
端子 | 解説 |
---|---|
WiFiアンテナ | WiFiモジュールを取付可能 |
USB 3.1 Gen1 | 約500 MB/sの速度で転送できるUSBポート |
USB 3.1 Gen2 TypeA | 約1000 MB/sの速度で転送できるUSBポート |
USB 3.1 Gen2 TypeC | TypeAと違って、左右対称・小型なポート |
LANポート | ここにLANケーブルを挿すとネットにつながる |
オーディオ入出力 | 緑が「出力」で、ピンクが「マイク入力」 |
PS/2 | 超古いキーボードやマウスを使うための端子 |
HDMI | 最近のモニターなら大抵はついてる端子 |
Display Port | 値段が高めのモニターについてる端子 |
DVI-D | 安物のモニターに多い端子(最近は減ってきた) |
D-Sub | 安物のモニターで見かける端子(最近は減ってきた) |
USBポートは全部で6個。USB 3.1以上のポートは4個あるので、ポータブルSSDなどの高速ストレージを不便なく使いこなせます。
- DVI-D
- HDMI
- Display Port
グラフィックボード側のコネクタは、最近のモニターで採用例が多い「HDMI」や「Display Port」を備え、古いモニターによく見られる「DVI-D」端子も備えています。ほとんどのモニターで使うことが可能です。
なお、ガレリアXVはとてもパワフルです。普通のモニターだとそこそこ性能を持て余すシーンが多いため、購入するついでに「ゲーミングモニター」を用意するのも手です。
フロント側をチェック。「ガレリアらしい」ビシッとした直線的で無骨なデザインです。左右の斜めに入ったカットデザインは「日本刀」をイメージしたものらしい。
フロントパネル側のインタフェースパネル(フロントパネル)は必要十分な内容です。電源ボタンの下に位置するGALLERIAロゴがカッコイイですね。
- USB 3.0 x2
- SDカードスロット
- イヤホン入出力
- 再起動ボタン
- 電源ボタン
USBは合計2ポート。USB接続のヘッドセットやポータブルストレージを使う分には、問題なく足りるポート数です。SDカードスロットがあるのが地味に親切。
天面は完全平面デザインに、幅140 mmのメッシュ(通気口)が2つ用意されています。標準カスタマイズの時点で、すでに140 mmケースファンが1つ取り付け済みです。
天面が平面になっているおかげで収納スペースとして活用できます。ただし、ケースファンを取り付けている方を遮らないよう注意が必要です(エアフローがこもってしまう)。
底面をチェック。ケースの四隅に取り付けてある足は「インシュレーター」です。インシュレーターはケース自体の滑り止めとして機能し、更に振動を吸収して耐久性を高める効果もあります。
なお、底面のフロント側にあるスリットは外気を取り込むために用意されています。
取り込んだ外気は背面のケースファンから排出される。ガレリアXVのエアフローは標準構成のままでも、しっかりと一方通行になっているので特にファンを追加する必要はなさそうです。
中身とパーツをチェック
両側のサイドパネル(フタ)を開けて、ガレリアXVの内部コンポーネントをレビューしていく。
配線は必要十分な範囲でまとめてあります。可動パーツに当たらないように配線してあり、ガチガチな裏配線や過剰な固定はされていません。
メンテナンス性を考慮すると、これくらい緩めの配線で問題なし。「ガレリア」は初心者にも使いやすいPCを目指しているので、こういった配慮は嬉しいです。
反対側のサイドパネルを開くと、3.5インチベイにアクセスできるようになります。
HDDやSSDをセットする3.5インチベイと、サイドパネルの隙間は十分に余裕がありました。ストレージ類のコネクタに不要なストレスを掛ける心配はありません。
マウントベイの空き状況は良好です。DVDドライブなどをセットする「5.25インチベイ」は5スロット。HDDやSSDを増設する「3.5インチベイ」は4スロットの空きがあります。
3.5インチベイはツールレス機構を採用しているので、プラスドライバなどの工具がなくても素手で取り出しが可能です。
フロントパネルは強めの力で引っ張るとカンタンに開封できます。こちらから5.25インチベイにDVDドライブを挿し込んだり、120 mmケースファンを交換したりできる。
CPUクーラーは標準で「静音パックまんぞくコース」を搭載。今回はDeepCool製の120 mm中型空冷ファンが採用されていました。
ケースファンはCPUクーラーを取り囲むように設置されており、クーラーのすぐ後ろに120 mmケースファン、直上に140 mmケースファンをセットすることでCPUの排熱をすばやくケース外へ運びます。
グラフィックボードは「RTX 2060 Super 8GB」です。搭載モデルはドスパラが直接取引しているグラボメーカー「Palit Microsystems」製でした。デュアルファン搭載でGPUコアを適切に冷却できます。
マザーボードは「ASUS B365-PLUS」が搭載されています。CPUの安定性に影響するVRMフェーズは合計で7個あるので、Core i7 8700のように消費電力の少ないCPUなら問題なく動作可能です。
- PCI Express x1
- PCI Express x16(グラボで使用済み)
- PCI Express x1
- PCI Express x16
- PCI Express x1
- PCI Express x1
- M.2スロット(使用済み)
- SATA 3.0(空き2本)
- M.2スロット
- SATA 3.0(空き3本)
拡張性は必要十分です。M.2 SSDはあと1枚、HDDやSSDは最大であと4個増設できます。USB拡張カードやサウンドカードを増設する余裕もあり、おおむね十分な内容です。
スロット | 解説 |
---|---|
PCI Express x16 | グラフィックボードや高性能なLANカードを増設できる |
PCI Express x8 | ローエンドなグラボや高性能なLANカードを増設できる |
PCI Express x4 | LANカードやサウンドカードを増設できる |
PCI Express x1 | 主にサウンドカードやキャプチャカードの増設に使う |
PCI スロット | ものすごく古い拡張カードなら出番があるかも…(化石) |
M.2 ソケット | M.2規格の小型SSDやWiFiモジュールを増設できる |
SATA 3.0 | 主にSATA規格のHDD / SSD / 光学ドライブの増設に使う |
M.2スロットの取り付け済みのM.2 SSDは、東芝製のSATA SSDでした(詳しい製品名などは残念ながら不明…OEM向けのカスタムモデルのようです)。
一般的なタスクにはそれほど悪いSSDではありませんが、個人的にはカスタマイズから+4700円で選べる「Samsung 860 EVO 500GB」や、+8700円で選べる「Crucial 1TB SSD」に変更することをオススメします。
搭載されている電源ユニットはSilverStone製(SST-ET650-B)でした。容量650 Wで、効率は80 Plus Bronzeを取得しています。レポートによれば最大87%の変換効率で、BronzeとSilverの中間くらいの性能です。
今回のガレリアXVは100%の負荷を掛けたとしても、消費電力はせいぜい300 Wを少し超える程度です。電源容量の650 Wに対して46%の負荷率で、50%すら超えません。十分すぎる余裕が確保されており、必要十分な電源ユニットと言えます。
あえてカスタマイズする場合は、オウルテックの「AS-700」か、Seasonicの「SSR-750FX」をオススメします。
AS-700はFSP製の電源ユニットで、品質はそこそこに高い。電源容量が700 Wあり、効率も最大で91%に達するなど、全体的によくまとまっています。ガレリアXVにとって非常に余裕のある電源です。
コスト度外視で更に信頼性を追求したい人には、SSR-750FXがベスト。Seasonic製の電源ユニットは品質のバラツキが少なく、経年劣化による性能低下が少ないという性質があります。予算に余裕があるなら、選んで損はしません。
ゲーミング性能を徹底検証
パーツチェックの次は、ガレリアXVがゲーミングPCとしてどこまで優れた性能を発揮できるのか。詳しい動作検証を行います。
- 定番ベンチマークだけでなく
- 実際のゲームプレイで実測検証もする
直感的に性能が分かりやすいように、実際にゲームを動かしてどれくらいの平均フレームレートを出せるのかを確認していく。ベンチスコアよりも平均fpsの方がずっと重要です。
定番ベンチマーク
フルHD向けのベンチマークはすべて問題なし。さすが「RTX 2060 Super 8GB」、基本的なゲーミングでつまづくことはまず無いです。画面の大きさをWQHD(2560 x 1440)に引き上げても、まだ余裕がありそうな性能です。
フルHDゲーミングのfpsを実測
ゲーム内のグラフィック設定を「最高」にして、MSI Afterburnerを使ってフレームレートを記録します。そして記録から平均フレームレートを計算して、以下グラフにまとめました。
GALLERIA XVフルHD(1920 x 1080) / 最高設定 |
平均100fps超平均60fps以上平均60fps未満
もっとも一般的なモニターの大きさである「フルHD(1920 x 1080)」では、軽めのゲームで平均100 fpsを大幅に超えました。重ためのゲームでも、だいたいは平均60 fpsを超えています。
フルHDモニターでゲーミングをする前提なら、ガレリアXVは十分なゲーミング性能です。
WQHDゲーミングのfpsを実測
GALLERIA XVWQHD(2560 x 1440) / 最高設定 |
平均100fps超平均60fps以上平均60fps未満
フルHDより更に広いWQHD(2560 x 1440)のモニターで検証すると、平均フレームレートは25下がって平均90 fpsくらいになりました。横に長いワイドモニターでのゲーミングも、ある程度は出来ます。
CPU性能とコンテンツ作成能力
今回のガレリアXVに搭載されているCPUは「Core i7 8700」です。4.3~4.6 GHzで動作する6コア12スレッドのCPUで、ゲーミング用途からクリエイティブなタスクまで、幅広く使える性能を期待できます。
まずは定番のCPUベンチマークから順番に検証してみましょう。
定番ベンチマーク
Core i7らしい性能です。シングルスレッド性能はとても速く、あらゆる用途で高いパフォーマンスを期待できます。マルチスレッド性能もそこそこなので、動画エンコードも平均よりはずっと早い。
動画エンコードの処理速度(x264)
過去ちもろぐでレビューを行ってきたゲーミングPCと、動画エンコード速度の比較をまとめてみた。ガレリアXVは、価格相応のポジションを取っています。
レンダリング時間「Blender」
無料で使える有名なレンダリングソフト「Blender」にて、BMWプリセットを読み込んでレンダリングを行い、処理が終わるまでの時間を計測してみた。
Blenderの処理速度を比較
計測結果は4分57秒(297秒)で、Core i7的な性能です。
画像編集「Photoshop CC」
クリエイティブなタスクと言えばAdobeが有名。その中でも特に有名な「Photoshop CC 2018」の処理速度を、バッチファイルを使い実際に動かして計測しました。
マシン | GALLERIA XV | GALLERIA ZT |
---|---|---|
CPU | Core i7 8700 | Core i7 9700K |
グラボ | RTX 2060 Super 8GB | GTX 1660 Ti 6GB |
メモリ | 8GB | 16GB |
総合スコア | 706.2 /1000 | 937.4 /1000 |
一般処理のスコア | 63.1 | 83.8 |
フィルタ系のスコア | 72.2 | 98.6 |
Photomergeのスコア | 82.5 | 103.9 |
GPUスコア | 81.7 | 98.2 |
やや上位モデルのガレリアZTと比較すると、全体的にPhotoshopの動作速度が遅い。CPU的には900点くらいは出るところが、なぜか出ない。理由は「単にメモリが足りていない」だけです。
メモリ容量が8 GBでは、Photoshopに解像度の高い写真データを取り込むとメモリがすぐに不足します。よってガレリアXVを選ぶ際は、カスタマイズから必ずメモリを16 GBに変更しておきましょう。
8 GBだと何かと不足しがちです。
マシン | GALLERIA XV | GALLERIA ZT |
---|---|---|
CPU | Core i7 8700 | Core i7 9700K |
GPU | RTX 2060 Super | GTX 1660 Ti |
RAM | 8GB | 16GB |
総合スコア | 706.2 | 937.4 |
一般処理のスコア | 63.1 | 83.8 |
フィルタ系のスコア | 72.2 | 98.6 |
Photomergeのスコア | 82.5 | 103.9 |
GPUスコア | 81.7 | 98.2 |
テストの詳細結果 | ||
RAW画像の展開 | 4.39 | 4.14 |
500MBへのリサイズ | 1.63 | 1.58 |
回転 | 1.39 | 0.92 |
自動選択 | 14.75 | 11.87 |
マスク | 6.36 | 3.58 |
バケツ | 2.14 | 1.91 |
グラデーション | 1.17 | 0.37 |
塗りつぶし | 13.75 | 15.8 |
PSD保存 | 15.66 | 9.5 |
PSD展開 | 3.2 | 2.54 |
Camera Raw フィルタ | 11.17 | 5.53 |
レンズ補正フィルター | 23.35 | 15.29 |
ノイズ除去 | 25.37 | 18.01 |
スマートシャーペン | 25.41 | 18.98 |
フィールドぼかし | 19.36 | 15.12 |
チルトシフトぼかし | 17.06 | 14.33 |
虹彩絞りぼかし | 18.64 | 15.54 |
広角補正フィルター | 20.26 | 18.77 |
ゆがみツール(Liquify) | 14.5 | 8.86 |
Photomerge(2200万画素) | 93.19 | 76.19 |
Photomerge(4500万画素) | 133.19 | 102.63 |
※「Puget Systems Adobe Photoshop CC Benchmark」を使用しました。
ゲーム配信「OBS」
ゲーム配信ソフトで特に有名な「OBS(略:Open Broadcaster Software)」を使って、ガレリアXVの配信性能を検証します。
検証方法はFinal Fantasy 14:紅蓮のリベレーター(最高設定)を、フルHD(1080p 60fps)で配信と録画を行い、どれだけのゲーム映像をちゃんと配信できたかをチェック。
なお、検証には4種類の設定を使いました。「superfast(超軽い)」「veryfast(軽い)」「faster(やや軽い)」「fast(普通)」の4つです。「medium」以上は重すぎるので原則検証しません。
ドロップフレーム率(約3000フレーム中)
6コアだと配信と録画の同時進行はやや厳しいところがあるようです。設定を「superfast(超軽い)」にしつつ、配信時の解像度をHD(1280 x 720)程度に落とすなど。スムーズな配信をするには工夫が必要です。
ストレージ性能と詳細
ガレリアXVの標準ストレージは「500GB SSD + 2TB HDD」です。搭載されているSSD / HDDの詳しい情報や、その性能を検証する。
SSDのモデル名は不明ですが、一応は東芝メモリ製のSATA SSDです。読み込みが560 MB/sほど、書き込みは530 MB/sで、SATA SSDとしてごく標準的な性能が出ています。
ただし、詳細が分からないSSDはなんとなく信頼性が不安なので、ぼくとしてはカスタマイズから選べる「Samsung SSD 500GB」や「MX500 1TB」をおすすめしておきます。
HDDはSeagateの「ST2000DM005」が入っていました。読み込みは187 MB/s、書き込みが181 MB/sでした。データ保存用(倉庫)として普通の性能です。
エアフロー
サーモグラフィーカメラを使って「ガレリアXV」の内部温度を撮影しました。フロントパネル側に吸気ファン、リア側に排気ファンがあり、一方通行のエアフローが生成されているのが分かります。
内部コンポーネントの温度
マザーボード周辺のVRMフェーズ回路の温度は、ゲーミング時で52℃前後でした。とても安定した温度状態で、PCが熱暴走などを起こして不調に陥る可能性はほとんど皆無と言っていいです。
ゲーミング時の動作温度をチェック
ゲームにしてはCPUへの負荷が大きい「FINAL FANTASY XV」を実行している時に、CPUの温度を計測してみました。
Core i7 8700の温度は、最大で68℃(平均59℃)でした。まったく問題ないです。
グラフィックボード(RTX 2060 Super 8GB)の方は、最大79℃(平均76℃)です。こちらも動作に支障をきたすほどの温度ではなく、特に問題ありません。
静音性能を騒音計で検証
校正済みのデジタル騒音メーターで、ガレリアXVの動作音(騒音レベル)を計測します。測定はケースパネル(フタ)を閉じて、30 cmくらいの距離から行っています。
- PC起動前:31.4 dBA(極めて静か)
- アイドル時:34.8 dBA(静か)
- ゲーミング時:44.3 dBA(普通)
傾向としてガレリアの動作音はそこまで静かではない※。GAMEMASTERのようなハイエンドモデルは例外ですが、価格が安価なガレリアだとコスト重視のパーツが多いため、静音性は二の次です。
とはいえ動作音はごく普通のレベルなので、1.5mくらい距離をとればそれほど気にせずに使えます。静音性を重視する人は、カスタマイズで山洋電気製のファンに交換するか、自分で用意してセルフ交換するのがオススメ。
静音重視で選ぶならNoctua製のケースファンがおすすめ。Noctuaのケースファンは値段が少々高いですが、価格だけに性能は高いです。
※過去のレビューに基づいた傾向です。稀にものすごく静かなガレリアもありましたが、個体差だと思われます。基本的には普通な動作音が多いです。
「GALLERIA XV」レビューまとめ
RANK:S+
- ゲーミングモニターはOK
- CPUとグラボともに冷却性能に問題なし
- 余裕のある拡張性
- ゲーム配信は画質を落とせば行ける
- 良好なコストパフォーマンス
- 「翌日出荷」に対応
- 普通な動作音
- メモリは標準で16 GBほしい
- 標準SSDの詳細がわからない
「ガレリアXV」はグラフィックボードのバージョンアップにより、2018年版より間違いないなくコストパフォーマンスが改善されています。フルHDモニターでプレイする場合、ほとんど全てのゲームを快適に動かすパワフルなゲーミング性能が魅力的。
CPU性能も9割くらいのユーザーにとっては満足できる性能があります。ゲーム配信者やコンテンツクリエイターにとっては若干物足りないですが、そうでない普通のゲーマーにとっては十分な性能です。
地味にかゆいところは標準のメモリ容量です。標準カスタマイズでは8 GBしか搭載されていないので、カスタマイズからメモリ容量を16 GBに変更することを推奨します。明らかに8 GBでは不足を感じやすいです。
まとめると、配信や動画エンコードはあまりしないけど、平均100 fpsを超えるハイフレームレートなゲーミングを追求したい。という人にピッタリなゲーミングPCです。言い換えると、「ガレリアXV」はCPUよりグラフィックボードに予算を割きたい人におすすめです。
以上「GALLERIA XVをレビュー:9割のユーザーにとって満足な1台」でした。
他におすすめなガレリアは?
逆にグラフィックボードへの予算を抑えつつ、CPU性能をパワフルにしたい人は「ガレリアZT」や「ガレリアAT」がしっくり来る選択肢になります。
一昨日ゲーミングPCを買いたいと言われMonarch ZKをお勧めしました。
i7-9700kで今なら16GBのメモリとM.2のSSDが無料アップグレードで約10万です。
75Hzの2560×1080ディスプレイを使うようなのでGPUはASUSのRTX2060スーパー8Gを別で買い、取り付け予定です。
初期のは拡張性が低いと書かれていたのと電気が足りなくならないようあまり変わらないだろうけれどメーカー不明の700W 80PLUS GOLDにしました。しかしこの記事を読むとメーカーが書かれていない700Wではなくオウルテックにしているのでカスタマイズミスったかと少し不安です。
個人的にヤスイ!と思ったのですが、yacamochiさん的にどうでしょうか?
やかもちでもなんでもなくてすみません。
まあ、電源はそれでもいいんじゃないの?(鼻ほじ)
まあ、友人が1fpsを競うような変態キシンマジブルータルエッチアルティメットゲンムマザーフ*ッキンハードコアゲーマーでもない限りは、
CPUはRyzen7~5やCore i5でもいいと思う。GPUは何のゲームをするかによるし、RTX2060はそこそこ重いゲームをやる予定なのかな?
軽量級から中量級レベルの負荷がかかるゲームをやるならRX 570でもいいと思うし、
田畑15みたいな激重ゲームやるならRTX 2070くらいはあったほうがいいと思う
あと、電力が足りないとか、ケースがロープロ専用じゃない限りはNvidiaのローエンドはやめとけ。
とりあえずRTX2060superじゃなくてもいいと思う。ノーマルRTX2060でもいいんじゃない?
ありがとうございます。
しばらくたってから見返してアホなこと書いたなと思うことよくあるので、たぶんそれで今回も返信されないかなと思っていたので他の方でもコメ返してくれるのはとてもうれしいです。
GPUですが安売りされていたからと2万ほど浮いたからです。ノーマルGPUも安売りされていたのですが初期のころ騒がれていた発火問題とかが気になっていたのがどうしても気になっていたのと、できるだけ長く使いたいと言われたからです。どういうゲームするかは知りませんがそこら辺伝えてちもろぐの検証見ろと言っておきました。
PCの方も同様に長く使いたいのとIntelCPUがいいと言われたので最近のやつですね。
今しがた届いたのでつけてみようと思います。SSDのメーカーがPCISSDとしか出なくてわからなかったけどCrystalDiskInfoでみたらCFDぽい?ちゃんとわかる方法ないかな…
レビューお疲れさまです
ざっと計算
CPU ¥45,000(i7 9700k)
クーラー ¥4,500(虎徹2)
グリス ¥650(熊グリス)
グラボ ¥50,000(RTX2060SUPER)
メモリ ¥10,000(DDR4-2666 8gb×2)
マザボ ¥12,000(ASRock Z390 Pro4)
SSD ¥7,000(860EVO 500GB)
HDD ¥7,000(東芝2TB)
電源 ¥6,000(玄人志向650W Bronze)
OS ¥16,000(10 home 64bit package)
合計¥158,150
やかもちさんおすすめ構成(i7 8700)
¥181,150
組立工賃+保証+CPUが一つ前っての我慢に20,000円支払うって感じになりますね