RTX 2080 / 2080 Tiで使えるマルチGPU技術「NVLink SLI」を使うためには、専用コネクタである「NVLink Bridge」(RTX用)が必要。しかし、国内では販売されていないようなので、北米NVIDIAから購入してみました。
「ちゃんと届く。」ということをメモしておく。
「NVLink Bridge」を購入レビュー
北米NVIDIA Shoppingにて購入
実はNVIDIAには「NVIDIA Online Store」というサイトがあって、このサイトからNVIDIA純正のパーツやグラフィックボードを購入可能。
たとえば、各種「Founder’s Edition」や「SLI Bridge」、そして今回の「NVLink Bridge」です。ただし、NVIDIA公式通販は残念ながら日本に対して発送してくれない「おま国仕様」。
かと言って国内Amazonの並行輸入品はマージン盛々で割高になるし、NVLink Bridgeのように1顧客あたりの購入制限がかかっている商品はそもそも転売erの対象から外されて並行輸入もされない。
転送サービス「スピアネット」を初利用
そこで活用したのが「転送サービス」です。自分の代わりに一旦米国で荷物を受け取ってもらって、受け取った倉庫から日本へ発送をしてくれる、いわば代行サービスのようなモノ。
NVIDIAから荷物が届くまでの流れ- NVIDIA Online Storeで、スピアネットの倉庫宛に発送
- スピアネットに対して、届く内容と発送方法を事前に言っておく
- 該当の荷物が来たら、送料のメールが届く
- いろいろ確認して問題なかったら、送料を支払って完了
- 送料支払から2~3日で日本に届いた(※宅配便を利用)
意外とスムーズに進んだし、こちらの手違いで送料でちょっと揉めたけれど、日本人のサポーターが懇切丁寧に対応してくれて問題なし。荷物も至って普通に届いた。
支払いはクレジットカードの他、PayPalも使えるので、特に不便はしない。
NVIDIA Online Shopで約80ドル。スピアネットに31ドル。合計で111ドルで、日本円の支払いは12683円でした。なんか、換算レート…めっちゃマージン入っているような。当時、そんなに円安だったかな?
日本円への換算レートは、ご利用代金を「Mastercard Worldwide」、「Visa Worldwide」の決済センターが処理した時点で適用した交換レートに、海外利用に伴う事務処理コストとして1.63%を加算したレートを使用致します。ご利用日の為替レートとは異なります。
把握。
MasterCardが掲示している為替レートに、クレジットカード会社が更に手数料を加算するとのこと。MasterCardの掲示為替レートは「F.E. Rates」で確認できるので、10月23日の換算レートを求めてみる。
- MasterCard:112.8286(ASK)
- 手数料:*1.0163
- 換算レート:114.6677…円
だいたい合ってますね。日本は漠然と円安歓迎な傾向ですけど、こうやって海外で買い物する時に円安過ぎると困るので、95~100円くらいがちょうど良いかなと思う。
あるいは、ドル建て口座にリンクさせたクレジットカード(Manepa CardやSBIカードあたり)を使うのも、一つの手段かもしれない。
届いた「NVLink Bridge」を開封
段ボール箱に梱包されて届いた。支払いから2~3日ほどです。NVIDIA公式通販からスピアネットへは2日ほどで届いています。メールのやり取り含めて合計1週間くらい。
開封。梱包材は最低限だけ入っておりシンプル。重量が300gしかないので、このくらいの梱包で十分ですね。
NVIDIAのロゴが入った明細書が入っていた。滅多にお目にかかれないので、この明細書は捨てずに記念に取っておこう(高額な明細書はだいたい取ってありますが)。
NVIDIAグリーンとマットブラックの二色で統一された、シンプルな外箱デザイン。
裏面にいろいろな言語で説明が記載されており、よく探すと「次の製品に対応しています」という日本語が見て取れた。発送はおま国仕様なのに、なぜか日本語があることに驚き。
スライドさせて開封です。
内容物は、説明書とNVLink Bridge本体の2つだけ。
「NVLink Bridge」を観察
第一印象は、GeForce 10シリーズのFounder’s Editionを汲んでいるデザインなんだな…と。素材はメタリックに見えるが、残念ながらプラスチック製でした。
ブリッジの中央にあるNVIDIAロゴはLED点灯します。
SLI Bridgeと並べてみた。4スロット版なので、ブリッジ間の間隔が広いですね。そして端子の形状も大きく変化している。形状はどこかPCI Express x8スロットと非常に似ているように見える。
グラフィックボードに挿し込む位置は、ブラケット側に用意されているコネクタ。
挿し込むとこんな感じ。あとはもう1枚、RTX 2080 Tiを用意するだけ。
まとめ:転送サービスは海外での買い物に便利だが…
日本では購入できないNVIDIA純正品の「NVLink Bridge」。定価79.99ドルですが、転送サービスを経由して入手すると最終的に111ドル。日本円で約12500円も掛かってしまった。
サードパーティ製が無難かも
というわけで、RTXシリーズが発売されてから1ヶ月くらいまで、NVLink BridgeはNVIDIA製しか無く、一部のサードパーティ製も国内では販売されていなかった。
が、最近になってようやく日本にもサードパーティ製のNVLink Bridgeが進出してきて、一部のPCパーツショップで購入できるようになってきた様子。
NVIDIAに注文を出したのが10月中旬で、Gigabyteさんは10月下旬から発売開始。本音を言えば、Gigabyteのブリッジがもう少し速く出ていればこちらをポチったと思う。
NVIDIAから輸入するのは、手間もコストも掛かるので万人向けでは無いですし…。
以上「NVLink BridgeをNVIDIA公式通販から購入してみた。」について、個人的な備忘録でした。
RTXシリーズの実機レビュー
GTX 1080 Tiの後継にあたる「RTX 2080」のレビューと検証。ブースト時のクロックが強力なOCモデルを選ばなければ、やや微妙な性能でした。
シングルボード最強です。速すぎてCore i7 8700でもボトルネックになるほどの高性能。マルチGPUを使わずに、単一GPUで最高性能を目指すなら、オススメのグラボ。
受験してからだと米尼含めて10xx厳しそうだな。。。
製造中止されたのだろうか?
年内までなら1000シリーズも製造してるはず…
それ以降は中古市場に溢れる未開封品くらいしか新品は流通しなくなりそうですね
地味に管理人様にとって初の個人輸入記事になるのでしょうかね?
何れにせよ、ようこそ、個人輸入の世界へ……………
円安なのに国内価格よりずっと安く買える製品や日本未発売品が結構な数ありますので、米尼やB&Hなんかもたまに覗いてやってください
昨今のグラボは単体で十分高性能なのにNVLink導入しちゃうとか意味がよく分からない。
単体で十分高性能とは言っても、使用条件によります。
たとえば4K対応のゲーミングモニターを使う人や、Davinchで動画編集をしている人が11GB以上のVRAMを必要とする場合です。
単にフルHDゲームをするなら完全に無駄遣いですが、4K以上の世界では価値があります。
NVLinkってIBMのPowerPCのエンタープライズ向けで使われているとだいぶ前に見た気がします。
GPU同士がつながるほど速度は出る感じですかね。
VRAMが2GPUで一つみたいな扱いになればRedShiftとかOctaneとか扱いやすくなるので楽しみですね。