今年大学生になるいとこに「安い割にスペック良いノーパソほしい。重さ1.5 kgくらいなら余裕。」と言われたので、IdeaPad Slim 550 14を買いました。
8万円台でRyzen 7 4700U(8コア)、16 GBメモリ、512 GB SSDが入ってるコスパお化けの一つです。では以下より、久々のノートパソコンレビューです。
(公開:2021/3/16 | 更新:2021/3/17)
IdeaPad Slim 550 14のスペックと概要
IdeaPad Slim 550 14スペック表(雑にまとめた) | ||
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CPU |
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グラボ内蔵グラフィックス |
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メモリ |
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SSD |
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HDD | なし | |
ドライブ | なし | |
無線LAN | 802.11 ac(BT 5.1) | |
ディスプレイ | 14.0 インチIPSパネル / 1920 x 1080 / ノングレア | |
OS | Windows 10 Home 64bit | |
保証 | 1年間(引取修理保証) | |
価格税込み / 送料無料 |
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IdeaPad Slim 550 14 (AMD) | ||||
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モデル | CJP | HJP | LJP | PJP |
CPU | Ryzen 3 4300U4コア4スレッド / 3.7 GHz | Ryzen 5 4500U6コア6スレッド / 4.0 GHz | Ryzen 5 4500U6コア6スレッド / 4.0 GHz | Ryzen 7 4700U8コア8スレッド / 4.1 GHz |
グラボ | Radeon Vega 5 | Radeon Vega 6 | Radeon Vega 6 | Radeon Vega 7 |
メモリ | DDR4-3200 (オンボード) | |||
4 GB | 8 GB | 8 GB | 16 GB | |
SSD | 128 GB | 256 GB | 512 GB | 512 GB |
HDD | なし | |||
ドライブ | なし | |||
無線LAN | 802.11ac (Bluetooth 5.1) | |||
画面 | 14.0 インチIPSパネル / 1920 x 1080 / ノングレア | |||
インターフェイス |
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カメラ | HD (1280 x 720)プライバシーシャッター付き | |||
バッテリー | 3セル(リチウムイオンポリマーバッテリー) | |||
サイズ | 321.6 x 211.6 x 17.9 mm | |||
重量 | 1.45 kg (ACアダプター:210 g) | |||
OS | Windows 10 Home 64bit | |||
保証 | 1年間(引取修理保証) | |||
参考価格税込み / 送料無料 | 48400 円 | 57684 円 | 68200 円 | 90024 円 |
週末セール | 46464 円 | 53922 円 | 65472 円 | 87120 円 |
IdeaPad Slim 550は、レノボの低価格ノートパソコンシリーズです。上位モデルのThink BookやThink Padのような柔軟なカスタマイズ性が無いかわりに、低価格の割に高スペックを実現します。
- Ryzen 3 / 4 GB / 128 GB ←買うな !!
- Ryzen 5 / 8 GB / 256 GB ← コスパいい
- Ryzen 5 / 8 GB / 512 GB ← 微妙・・・
- Ryzen 7 / 16 GB / 512 GB ← おすすめ
ラインナップは4つです。それぞれ搭載されているCPU、メモリ容量、SSDの容量に差があります。メモリの容量は変更できず、自分で増設もできないので慎重に選んでください。
個人的にメモリは16 GB無いとダメ派なので、この中だと最上位モデル一択です。出先で軽くネットを見たり、かんたんな表計算ソフトを使うくらいなら8 GBでも何とかなるかも。
なお、最下位モデルのメモリ4 GBは買う価値ゼロです。7000円足して買える「Ryzen 5 / 8 GB / 256 GB」の方がずっとコストパフォーマンスが良いです。
価格と納期について
IdeaPad Slim 550 14 (AMD) | ||||
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モデル | CJP | HJP | LJP | PJP |
CPU | Ryzen 3 4300U4コア4スレッド | Ryzen 5 4500U6コア6スレッド | Ryzen 5 4500U6コア6スレッド | Ryzen 7 4700U8コア8スレッド |
グラボ | Radeon Vega 5 | Radeon Vega 6 | Radeon Vega 6 | Radeon Vega 7 |
メモリ | DDR4-3200 (オンボード) | |||
4 GB | 8 GB | 8 GB | 16 GB | |
SSD | 128 GB | 256 GB | 512 GB | 512 GB |
参考価格税込み / 送料無料 | 48400 円 | 57684 円 | 68200 円 | 90024 円 |
週末セール | 46464 円 | 53922 円 | 65472 円 | 87120 円 |
納期 | 2~3日 | 2ヶ月 | 2ヶ月 | 2ヶ月 |
コスパの良いRyzen 5とRyzen 7モデルは納期が2ヶ月ほど。ぼくが買った時は2~3週間と表示されていて、1月15日に注文 → 2月6日に到着でした。
価格は週末セール(金~日曜)があります。コスパの強いRyzen 5モデルは57684 → 53922円(-3762円)、高スペックでおすすめなRyzen 7モデルは90024 → 87120円(-2904円)です。
実はIdeaPad Silm 550と悩んでたモデルが、2 in 1タイプの「IdeaPad Flex 550」です。こちらは1月の時点で品切れで注文すらできない状況だったので、購入をやむなく諦めました。
でも2月中旬の時点ではRyzen 7モデルが短納期(2~3日)で復活してて、コスパはさらにすごいです。Ryzen 7 + 16 GBメモリ + 512 GB SSDが約7.5万円・・・「安さ」で選ぶならFlex 550はとても魅力的に見えます。
IdeaPad Slim 550 14のデザイン
ザラッとした触り心地とシンプルな見た目
コストパフォーマンス特化型の安価なノートパソコンですが、デザインは意外と安っぽさが無いです。
ぼくが2~3年前に買った2018年モデルよりも、明らかにモダンで中華っぽさが減ってます。
IdeaPad Slim 550 14の天板デザイン※クリックで画像拡大します | ||||
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ザラザラとしたグランジ風な塗装が施された、シルバーな天板がシンプルで人を選ばないです。
フットレストの左側に「Ryzen 7」と「Radeon Graphics」のシールが貼ってあり、右側に「Lenovo」のロゴがデザインされています。
画面の開口角度はほぼ135°です。ヒンジ(画面の付け根部分)の硬さは開き始めがやや硬めです。片手でフットレストを抑えながらでないと、うまく画面が開かない・・・価格相応の出来栄え。
IdeaPad Slim 550 14の重量 | |
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本体重量:1404 g(約1.4 kg) | アダプタ:196 g(約0.2 kg) |
IdeaPad Slim 550 14の重量は、本体が約1.4 kgです。ACアダプターは約200 gほど、合計1.6 kgで持ち運びは十分にできます。
大きさ比較の参考写真です。14インチはA4用紙より少し大きいくらいのサイズ感で、バッグにすっぽり収まりやすく持ち運びに困りません。
実際、ぼくは2018年版を大学用に2年ほど使っていましたが、持ち運びに関して「でかい」とか「重たい」と感じたことは無いです。
IdeaPad Slim 550 14
インターフェイス
- SDカードリーダー(SDXC対応)
- USB 3.0
- USB 3.0
右側にUSB 3.0(Type-A)が2ポート、SDカードリーダー(SDXC対応)が1つあります。
- ACアダプタ
- USB 3.0 Type-C※対応:DIsplayPort / USB PD
- HDMI
- オーディオ端子(3.5 mm)
左側はUSB 3.0 Type-C(DisplayPort出力 / USB PDに対応)が1ポート、HDMI端子とオーディオ端子があります。
オーディオ端子は一般的な3.5 mm端子で、イヤホンの出力やマイクの入力、ヘッドセットの入出力が可能です。
各IOポートの転送速度 ※クリックで画像拡大 | |
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USB 3.0ポートは、ポータブルSSD(中身SATA SSD)にて約420 MB/sの転送速度です。ポータブルSSDの性能を100%は出せないものの、日常的な使用において不便するほどの性能ではありません。
SDカードリーダーはProGrade製のUHS-IIカードにて、約86~88 MB/sの転送速度を確認。価格の安いエントリークラスのSDカードなら十分に使える性能です。
Webカメラはディスプレイ上部にあります。スペックは92万画素(1280 x 720)で、プライバシーシャッター(カメラのオンオフスイッチ)が付いています。
ウェブカメラの画質は「映ればOK」レベルです。見ての通り、画質はかなり悪いので気になる方は、別売りのウェブカメラを買ってください。
IdeaPad Slim 550 14のキーボード
ペチペチとした打ち心地のパンタグラフ方式
キーボードは「ペチペチ」とした打ち心地が特徴的なパンタグラフ方式です。右側のエンターキー周辺が、普通のフルキーボードより詰まっていて若干「慣れ」が必要です。
もちろん、普段使っているキーボードや、そもそものタイピングの習熟度によって個人差は大きいです※。
※フルキーボードでブラインドタッチに慣れている筆者としては、ノートパソコン特有の詰まったキー配置はかなり違和感があります。2年使っている内に多少はマシになったけれど、フルキーボードほどの早打ちはできないです。
キーボード1列目の「ファンクションキー」は、キーに刻印されているアイコン通りの機能を持っています。F1はミュート、F2とF3が音量調整、F5とF6は画面の明るさ調整など。
普通のFキーとして使う場合は、キーボード左下に位置するFnを同時に使います。ファンクションキーの機能を反対にするなら、Fn + EscでFnロックを有効化します。
IdeaPad Slim 550 14の拡張性
M.2 SSDを1枚まで増設可、しかしネジが特殊
本体底面は合計9本のネジで固定されています。ネジの規格は一般的なプラスやマイナスではなく、
六芒星のような形状が特徴の「トルクス5(T5)」です。IdeaPad Slim 550 14に限らず、薄型ノートパソコンやSSDの筐体などでよく見かけます。
9本のトルクスネジを外して、底面カバーの隙間に「分解ベラ」を挿し込みカバーをめくり上げていけば、あっさりと開封できます。
内部の様子はこんな感じ、冷却システムはシンプルですね。CPUと薄型ファンを2本のヒートパイプで接続し、熱をヒンジ側のスリットから吐き出すデザインです。
高解像度な写真はFlickrにアップしました。細かく見たい人は上記リンクからどうぞ。
IdeaPad Slim 550 14の拡張性 ※クリックで画像拡大 | |
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M.2スロット:1本(空き1本) | |
WiFiスロット:1本(空き0本) |
底面カバーを開封してすぐにパーツが目に入る、とても良好なメンテナンス性です。パーツを増設する行為そのものは保証に影響しません(※増設が原因で故障した場合は保証も消えます)。
拡張性は薄型ノートパソコンとしては、必要最小限です。自分で増設できるパーツはM.2 SSD(NVMe SSD)のみ、メモリはオンボード方式で増設できないので要注意。
NVMe SSDを増設してみた結果 ※クリックで画像拡大 | |
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「Crucial P5(1 TB)」をIdeaPad Slim 550 14に増設してみた。きちんとSSDが認識され、性能(転送速度)も軽く3000 MB/sオーバーで問題ないです。
IdeaPad Slim 550 14のディスプレイ
値段なりにパネル品質はいまいち
ぼくは数々のゲーミングモニターを実際に目で見て、測定器のよるベンチマークも行っていますが、IdePad Slim 550 14のディスプレイは美しいレベル・・・では無いです。
やはり低価格でハイスペックに振った製品なので、どうしてもパネルの品質はコストカットの影響が色濃く出ているのが、よく分かります。
測定器によるパネルのベンチマーク結果は以下の通りです。
IdeaPad Slim 550 14のパネル性能パネル型番:N140HCA-EAE | |||
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均一性 | -9.81 % | -9.06 % | -9.99 % |
-7.1 % | 0 % | -8.27 % | |
-13.01 % | -4.83 % | -12.42 % | |
色の正確さ初期設定(明るさ90%) |
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コントラスト比 | 1554 : 1 | ||
明るさ |
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色域 |
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応答速度フルHD @60 Hz | 平均値:10.17 ms | ||
最速値:5.42 ms | |||
最遅値:12.25 ms | |||
明るく:10.43 ms | |||
暗く:9.91 ms | |||
エラー:0% | |||
フリッカーフリー200 kHz以下の検出 |
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応答速度 | 0 | 50 | 100 | 150 | 200 | 255 |
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0 | – | 11.85 ms | 10.49 ms | 11.38 ms | 11.89 ms | 6.98 ms |
50 | 10.85 ms | – | 9.77 ms | 12.25 ms | 11.39 ms | 11.64 ms |
100 | 5.42 ms | 9.67 ms | – | 10.93 ms | 11.47 ms | 9.37 ms |
150 | 7.86 ms | 8.54 ms | 11.48 ms | – | 10.58 ms | 9.07 ms |
200 | 11.97 ms | 10.82 ms | 11.41 ms | 11.53 ms | – | 7.43 ms |
255 | 8.89 ms | 10.70 ms | 7.19 ms | 12.12 ms | 10.23 ms | – |
搭載パネルはInnolux社「N140HCA-EAE」です。約5000~7000円の格安IPSパネルで、測定された結果も価格相応に弱いです。
色の精度を見てみると、グレーはΔE = 2.0未満で問題なし、カラーは2.0を大幅に上回っており不正確。色温度は緑色が強めに出ていて「寒色系」です。
色域は一般的な規格のsRGBでわずか62.5%のみ。AdobeRGBだとたった44.8%しか無く、クリエイティブな用途だと完全に色が不足します。あくまでも普段使い向けのパネル性能です。
パネルの応答速度は、フルHD @60 Hz時で平均10.17 ミリ秒。60 Hzに必要な応答速度は16.67 ミリ秒ですので、応答速度は必要十分な速さを満たします。
フリッカーフリーの動作テストは、画面の明るさ0 ~ 100%すべてで、200 kHz(200000 Hz)以下のフリッカー検出ゼロ。誰が見てもフリッカーフリーです。
IdeaPad Slim 550 14のCPU性能
驚くべきRyzen 7 4700U(8コア)の性能
ベンチマーク | 結果 | 画像※クリックで画像拡大します |
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Cinebench R20シングルスレッド性能 | 474 cbやや速い | |
Cinebench R20マルチスレッド性能 | 3222 cbやや速い | |
Cinebench R23シングルスレッド性能 | 1218 cbやや速い | |
Cinebench R23マルチスレッド性能 | 8290 cbやや速い | |
Blenderレンダリング時間 | 5分37秒普通 |
レンダリング系の処理はCPUのコア数が多いほど有利です。今回のIdeaPad Slim 550 14のCPU「Ryzen 7 4700U」は、第3世代Ryzenを搭載した8コア8スレッドCPUです。
Cinebench R20(マルチスレッド)
10万円を下回る安価なノートパソコンが、約10万円のゲーミングPC以上のレンダリング性能を発揮します。8コアのパワーはさすがに強いです。
動画エンコード※クリックで画像拡大します | |
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x264(Fast 480p) | x265(MKV 480p) |
平均95.47 fps | 平均37.58 fps |
動画エンコードも8コア8スレッドのおかげで、かなりのマルチスレッド性能を発揮します。
動画エンコードの処理速度(x264)
ちもろぐで過去レビューしたパソコンと比較しました。Ryzen 7 4700Uは普段使いだと十分すぎるほど高い性能です。
Microsoft Officeの性能 | |
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Edge(ブラウザ) | 8093 |
PowerPoint(プレゼン作成) | 8905 |
Excel(表計算) | 11814 |
Word(文書作成) | 6825 |
総合スコア | 8730 |
PCMark 10 Professional Editionを使って、オフィスワークの代表例「Microsoft Office」の処理速度をチェックします。
総合スコアは8730点。PCMark 10の開発元によると、4500点が快適に感じる目安ですので、約9000点近いIdeaPad Slim 550 14のオフィス処理性能はとても快適です。
Adobe Photoshop CC「写真編集」の性能をベンチマーク | |
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総合スコア | 707.4 /1000 |
一般処理のスコア | 59.3 /100 |
フィルタ系のスコア | 72.2 /100 |
Photomergeのスコア | 90.7 /100 |
GPUスコア | 67.9 /100 |
マシン | IdeaPad Slim 550 14 |
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CPU | Ryzen 7 4700U |
GPU | Radeon Vega 7 |
RAM | 16GB |
総合スコア | 707.4 |
一般処理のスコア | 59.3 |
フィルタ系のスコア | 72.2 |
Photomergeのスコア | 90.7 |
GPUスコア | 67.9 |
テストの詳細結果 | |
RAW画像の展開 | 3.27 |
500MBへのリサイズ | 4.03 |
回転 | 1.56 |
自動選択 | 18.67 |
マスク | 5.55 |
バケツ | 2.65 |
グラデーション | 0.37 |
塗りつぶし | 15.72 |
PSD保存 | 18.99 |
PSD展開 | 3.61 |
Camera Raw フィルタ | 8.25 |
レンズ補正フィルター | 16.64 |
ノイズ除去 | 19.3 |
スマートシャーペン | 33.34 |
フィールドぼかし | 17.43 |
チルトシフトぼかし | 17.69 |
虹彩絞りぼかし | 19.03 |
広角補正フィルター | 37.78 |
ゆがみツール(Liquify) | 17.6 |
Photomerge(2200万画素) | 87.55 |
Photomerge(4500万画素) | 117.36 |
※「Puget Systems Adobe Photoshop CC Benchmark」を使用しました。
写真編集は「Photoshop CC」で処理速度をテスト。Puget Systems社が配布しているベンチマーク用のバッチファイル※を使い、実際にPhotoshopを動かして性能をスコア化します。
総合スコアは1000点満点で、IdeaPad Slim 550 14の結果は「707.4」です。
8コアのパワーと、容量16 GBのメモリ、割と高性能な内蔵グラフィックスのおかげで思ったよりも高得点を取れています。
PCMark 10の「Video Conference(ビデオ会議)」モードを使って、ビデオチャットの快適さをテストしました。
PCMark 10でテスト | |
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総合スコア | 78085000点以上ならOK |
ビデオチャットの快適度 | 29.99 /30.00 fps |
結果は7808点で、5000点以上を余裕でクリア。複数人とビデオチャットを同時に行った場合の、映像のスムーズさ(フレームレート)はほぼ30 fpsで、上限の30 fpsに迫ります。ビデオ通話は余裕で動きます。
IdeaPad Slim 550 14のゲーム性能
Radeon Vega 7は軽いゲームなら行ける
IdeaPad Slim 550 14の内蔵グラフィックス「Radeon Vega 7(Ryzen 7 4700Uに内蔵)」は、なかなかパワフルなGPUです。
CS:GOやVALORANTは画質を落とせば普通に動いてプレイも可能で、激重マップで16チャンク読み込んだマイクラも平均60 fps以上でプレイできます。
流行りのMMORPG「原神」は、低設定まで下げたとしても平均30 fpsの一歩手間を出すのがやっとです。軽いゲームやレトロゲームをプレイする分には十分なGPU性能です。
IdeaPad Slim 550 14ストレージ性能
そこそこ速くて高信頼なNVMe SSDを搭載
IdeaPad Slim 550 14の標準ストレージは、容量128 / 256 / 512 GBのNVMe SSDです。今回は最上位モデルをレビューしているので、標準ストレージは容量512 GBのNVMe SSDです。
ストレージ | 詳細 | ベンチマーク |
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SSD |
標準搭載のSSDは、Samsung製のOEM向けSSD「MZALQ512HALU-000L2」です。Samsung純正品で信頼性はまったく問題ありません。
ベンチマークは読み込みが約2340 MB/s、書き込みは1354 MB/sでNVMe SSDとしては平凡な性能ですが、安価なノートパソコンで想定される「普段使い」なら余裕です。
IdeaPad Slim 550 14の温度と騒音
日常的な使い方なら「そこそこ静か」
電源モード「高いパフォーマンス」、冷却システムは初期設定のまま、IdeaPad Slim 550 14の冷却性能をテストしました。
CPU使用率100%のレンダリングで、CPU温度をテストした結果です。開始から1分30秒で90℃に到達した後、すぐに温度が60℃台に落ち着きます。
温度がいきなり60℃に落ち着く理由は、90℃を超えたあたりでクロック周波数が3.0 GHz前後まで下がったからです。
CPUの温度とクロック周波数が互いに連動しながら冷却性能を稼ぐ設計です。熱すぎるならクロックを下げて、温度に余裕があれば自動的にクロックを引き上げます。
IdeaPad Slim 550 14の動作音デジタル騒音ロガーで測定 | ||
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31.3 dBアイドル時 | 36.4 dB軽めの作業 | 39.0 dBゲーミング時 |
アイドル時(何もしていない状態)はまったくファンが回っていないので無音です。ChromeでYoutubeを見たり、同時にExcelやWordを起動して文書を編集すると、少しファンが回って35 ~ 37 dB前後の動作音でした。
ゲーミング時はファンが甲高い風切り音を鳴らしながら、最大39 dBに達する騒音です。
動作音の比較(ゲーム中)
騒音値(dBA) | 評価 | 目安 |
---|---|---|
30 ~ 32.49 | 極めて静か | 耳を近づければ聞こえるレベル |
32.5 ~ 34.9 | 静か | ファンが回っているのが分かる |
35 ~ 39.9 | やや静か | 扇風機を「小」で回したくらい |
40 ~ 42.49 | 普通 | エアコンよりは静かな音 |
42.5 ~ 44.99 | やや騒音 | エアコンの動作音に近い |
45 ~ 50 | 騒がしい | 扇風機を「中~大」で回した音 |
50 ~ | うるさい・・・ | 換気扇を全力で回した音 |
参考までに、過去レビューしたBTOパソコンとの比較データを掲載します。IdeaPad Slim 550 14は35 dB以上、40 dB未満なので「やや静か」に入ります。
IdeaPad Slim 550 14で想定される日常的な使い方だと、冷却ファンがあまり回らないため、ゲームをしなければ「静音」なノートパソコンです。
IdeaPad Slim 550 14の表面温度はとても落ち着いてます。キーボードは38~34℃で、リストレスト部分は28℃です。
底面カバーは吸気用スリットのある場所だけ40℃超えで、大部分は34~36℃にとどまります。デスク置き、膝置きのどちらでも不快なく使える表面温度です。
なお、底面カバーの吸気スリットとヒンジ側の排気スリットは塞がないように気をつけてください。
IdeaPad Slim 550 14のバッテリー時間
バッテリー持続時間は軽く10時間オーバー
電源モード「より良いバッテリー」、画面の明るさを83%(ほぼ120 cd/m2)にて、PCMark 10のバッテリーテストを用いてIdeaPad Slim 550 14のバッテリー時間を検証します。
バッテリー持続時間PCMark 10 Pro : Modern Office Battery Life | |
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バッテリー持続時間 | 10時間33分 |
結果は「10時間と33分(633分)」でした。かなり長持ちです。
バッテリー充電 | 充電スピード | 充電時間 |
---|---|---|
80%まで充電 | 33.33 W | 62分 |
100%まで充電 | 10.86 W | 120分 |
バッテリー充電は、残りバッテリーが80%になるまで62分(ほぼ1時間)でした。100%充電はおよそ2時間掛かります。
「IdeaPad Slim 550 14」レビューまとめ
- シンプルなデザイン
- 優れたメンテナンス性
- M.2 SSDをあと1枚増設できます
- 冷却性能に問題なし
- オフィスワークから軽いゲームまでOK
- 長持ちなバッテリー(10時間超え)
- パーツの増設・交換自体は保証に影響なし
- コストパフォーマンス高い
- メモリは増設できない
- ディスプレイの画質は平凡
- Webカメラの画質が悪い
- スピーカーの音質も普通
- 納期がやや遅い(1~2週間)
今回レビューした「IdeaPad Slim 550 14」最上位モデルは、Ryzen 7 4700Uを搭載するノートパソコンとしては、もっとも価格が安くコストパフォーマンスに特化したモデルです。
限られたコストの中で、大部分を性能に関わるスペックに振り分け、その代わりにハード的な性能はやや犠牲になっています。たとえばディスプレイの画質、ウェブカメラの画質の低さは目立っています。
ノートパソコンをクリエイティブ用途に買うつもりなら、IdeaPadは向かないです。
では誰におすすめできるノートパソコンかと言うと、最大のターゲットは学生です。ぼく自身、IdeaPadの2018年版を大学の授業用に購入して2年使い続けました。
今回のIdeaPad(2020年モデル)も、やはり予算に限りがあるけど多少ハイスペックが欲しい大学生向けです。週末セール時に8.7万円。8万円台で、Ryzen 7 4700Uとメモリ16 GB、NVMe SSDが512 GBも入っています。
カスタマイズ性は限定的とはいえ、あと1枚だけNVMe SSDを増設できるので、万が一にSSDが足りなくっても安心です。底面カバーはトルクスドライバーがあれば簡単に開封でき、SSDの増設もすぐに終わります。
14インチのコンパクトサイズ、本体重量は1.4 kgで持ち運びもラクです。大学用、テレワーク用のノートパソコンを探しているなら、IdeaPad Slim 550 14は強くおすすめできるノートパソコンです。
以上「IdeaPad Slim 550 14レビュー:8万円台でRyzen 7 4700U搭載の脅威」でした。
レノボの学割ストアについて
もし、本記事を読んでいる学生さんがいるなら、レノボの学割ストアもついでにどうぞ。
今回レビューしたIdeaPad Slim 550 14が必ずしも学割対象品に入っているかどうかは分かりませんが、普通に買っても安いLenovoノートパソコンがいろいろと学割に含まれています。
さらっと流されてるけどプライバシーシャッターは凄くいい
物理的にしまってくれるからうっかり変なものうつさないで済む
付箋一枚はりつければ済む部分ではあるけど最初からシステムとして内臓されてるのが本気でいい
マシンパワーいかしてがっつりオフィスワークやゲームするなら別途メインで使うモニターを買う事になるからモニター面も正直気にならなかった
どうでもいいが、いつになったら3090のレビューすんだよ
RTX 3090はレビューするつもりだったけど、現状の枯渇市場のせいで気が向かないのが本当のところだったりする。
メモリ増設・交換したければDellのInspiron5505の方がいい
DDR4-3200デュアルチャネル対応で32GBは積める
Ryzen7 4700U 8GBメモリ 512GB SSDで税込み送料込み7万前後
他社のように週末限定クーポンではなく火曜~翌週月曜までの一週間単位で切り替わる
分解も普通のプラスドライバーで可能
Twitterでも教えてもらった「Inspiron 15 5000」、なかなか良い感じですね。
IdeaPad Slimを買う当時は、DELLに対する印象は「注文しても届かなさそう。ぼったくり製品が多そう。」だったのですが、価格コムで比較しまくると良心的な製品が多くて驚いてます。
色んなものを比較した上でレビューしたんじゃないんだったら、著しく信用落ちるけど大丈夫?
コスパ最強と言っておきながら他社製品は知りませんって話になってないよ
もうちょい頭使ってレビュー書けよ
いとこ様の貯めにプレゼントされたのですか。身内にやかもちさんのような頼れる方がいるのは羨ましいかぎりです。