某ポケモンそっくりのデザインで物議を醸すものの、極めて面白いゲーム性で爆売れ中のインディーゲーム「パルワールド(PalWorld)」を、快適に動かせる推奨スペックを実際に検証しました。
どれくらいのグラフィックボードがあれば、PC版の上限fps(120 fps)で動くのか?・・・徹底的に検証です。
(公開:2024/1/23 | 更新:2024/1/31)
パルワールドの必要動作スペック
パルワールド(PalWorld)の公式推奨スペックは以下の通りです(https://store.steampowered.com/app/1623730/Palworld/より引用)。
- CPU:Core i9 9900K(8コア)以上
- メモリ:32 GB以上
- グラボ:GeForce RTX 2070 以上
- ストレージ:40 GB以上の空き容量
2024年時点で、ミドルクラスのゲーミングPC並のスペックを求められます。
一般的に、メーカーの公式推奨スペックは実際よりも低いスペックになりがちです。その公式スペックの時点で、Core i9 9900KとRTX 2070を要求しています。
実際のプレイで求められるスペックはさらに跳ね上がり、現行のミドルハイ~ハイエンド一歩手前のスペックが求められる可能性が高いです。
パルワールドの推奨スペックを調査
どれくらいで推奨スペック?
推奨スペックを調査するにあたり、筆者やかもちがパルワールド(PalWorld)を約60時間ほどプレイしました。
結論から、平均90 fps以上あれば推奨スペックとみなして大丈夫です。理由はおもに3つです。
- 非常に負荷が重く、上限の120 fpsを出すのが難しい
- 実際のバトルプレイは90 fpsで不便を感じない
- 拠点作業なら60 fpsでも特に問題なかった
Apex Legendsやオーバーウォッチのように、競技性が求められるゲーム性ではありません。
拠点作業はほのぼのとかわいいパルを眺めているだけで、平均60 fpsもあればまったく不便を感じません。動きが生じる探索プレイやバトルプレイも、平均90~100 fpsで十分に快適です。
そもそも強敵との戦いは自分ではなく、しっかりと育成したパルが担当します。自分で戦う必要があまり無いため、なおさら高いフレームレートを必要としないゲーム性です。
- 平均120 fps前後:理想ですが極めて困難です(お金が・・・)
- 平均90 fps以上:ゲーミングモニターで遊ぶなら十分です
- 60 fps以上:「快適」と感じる人は少ないでしょう
- 60 fps以下:ガタガタな動作で入力遅延も厳しい
パルワールドの推奨スペックは平均90 fps以上で決まりです。
テスト方法と検証スペックは?
テスト環境 「ちもろぐ専用ベンチ機(2024)」 | |
---|---|
スペック | パーツの詳細 |
CPU | Core i9 13900K |
マザーボード | ASUS TUF GAMING Z690-PLUS WIFI |
メモリ | DDR5-4800 16GB x2使用モデル「Crucial DDR5-4800」 |
グラボ | 全部で20枚 |
SSD | NVMe 1TB使用モデル「Samsung 970 EVO Plus」 |
OS | Windows 11 Pro(22H2) |
ドライバ | NVIDIA 546.65 Radeon 23.12.1 Intel 101.5085 |
今回のパルワールド(PalWorld)ベンチマーク検証では、ちもろぐ専用ベンチ機を使います。基本スペックは以上の通り。
CPUはゲーミング性能がトップクラスに高い「Core i9 13900K(24コア)」を使い、メモリはBTOパソコンで標準的な「DDR5-4800」を32 GB(16 GBを2枚)です。
パルワールド本体のインストール先はもちろんNVMe SSDです。
検証用に用意したグラボは、RTX 4090やRTX 4070 Tiなどハイエンドはもちろん、RTX 3060 TiやIntel Arc A770やRX 6600 XTなどミドルクラス~エントリークラスまで幅広く取り揃えました。
検証で使用されたグラボは全部で20枚です。グラボ別に平均フレームレートを調べる総当り戦で、パルワールドの推奨スペックにふさわしいグラフィックボードを探します。
今回は「花兎山 山頂」から「湖中央」のワープ像まで、高速で移動できるパル「サラブレイズ」に乗って走るシンプルなルートを使います。
パルワールド各地を巡って見つけた、もっともシンプルなコースかつ負荷が重たいエリアです。ワールドマップの中央に位置し、オブジェクト読み込み数が多く、周囲に樹木(テクスチャ量が多い)が生い茂っています。
ベンチマークに使うグラフィック設定(画質)は、設定できるかぎり「最高」の品質です。せっかくPC版をプレイするなら、最高画質でなければ意味がないです。
パルワールドの推奨グラフィックボード
フルHD(1920×1080)の場合
平均fps最低fps(1%)
フルHD(1920×1080)のベンチマーク結果です。
推奨スペックの平均90 fpsを出すには、少なくとも「RTX 4060 Ti」や「RTX 4070」をおすすめします。
ゲームの画質を妥協する前提であれば、「RTX 3060 Ti」も候補でしょう。しかし、今さら4年前に発売されたミドルクラスを買う気は起こらないかもしれません。
RTX 3060 Tiは最新の機能に対応できないですし、性能の割に消費電力が多いです。新品価格も4000円しか差がなく、これから新たにグラフィックボードを買うなら「RTX 4060 Ti」の方がメリットが多いです。
WQHD(2560×1440)の場合
平均fps最低fps(1%)
フルHDより約1.7~1.8倍も負荷が重たくなるWQHD(2560×1440)のベンチマーク結果です。
ほとんどのグラボが平均90 fpsすら出せない、なかなか重たい動作状況に・・・。
最低でも「RTX 3080」が必要ですが、これからグラボを新しく買う場合は「RTX 4070」が無難におすすめです。ほぼ同じ性能の「RTX 3080」は新品の価格差が微妙すぎるので、あえて選ぶ意味はありません。
グラフィック設定を妥協する場合は、引き続き「RTX 4060 Ti」や「RTX 3060 Ti」も悪くない選択肢です。
4K(3840×2160)の場合
平均fps最低fps(1%)
フルHDの4倍の負荷がかかる4K解像度(3840×2160)で、平均90 fps以上をクリアできたグラボは現行フラグシップモデルの「RTX 4090」ただ1枚のみ。
RTX 4080やRX 7900 XTXですら、平均90 fpsを維持できません。4Kで平均90 fps以上を目指すなら「RTX 4090」をおすすめします。
半分ホントで、半分ウソとも言えます。なぜなら、パルワールドは「NVIDIA DLSS 2.x」に対応しています。
NVIDIA DLSS(Deep Learning Super Sampling)は、いったん低い解像度でレンダリングをした後、機械学習(AI)の技術を使って4K解像度にアップスケーリングする仕組みです。
パッと見でほとんど見分けがつかないほど高品質な4Kレンダリングを、フルHDやWQHD相当のフレームレートで出力できる便利な機能です。
4KでDLSS:バランスモードを使った場合
平均fps最低fps(1%)
画質とフレームレートを両立しやすい「DLSS:バランス」モードで、4K解像度をベンチマークした結果です。
全体的にまだ重たいものの、ネイティブ4Kで動かすよりだいぶ快適になりました。映像のヌルヌル感も体感でわかるほど改善され、パルワールドを4K画質で快適にプレイできます。
というわけで、NVIDIA DLSSを使う前提なら「RTX 4070 Ti」で十分です。
パルワールドの推奨グラボまとめ
解像度 | 平均90 fpsで プレイ可能 | 平均120 fpsで プレイ可能 |
---|---|---|
フルHD1920 x 1080 | RTX 4060 Ti または RTX 3070 | RTX 4070 または RTX 4070 Ti |
WQHD2560 x 1440 | RTX 4070 | RTX 4080 |
4K3840 x 2160 | RTX 4090 | RTX 4090 |
4K DLSS3840 x 2160 | RTX 4070 Ti | RTX 4080 |
パルワールド グラボ別フレームレート表 | ||||
---|---|---|---|---|
グラボ | フルHD 1920 x 1080 | WQHD 2560 x 1440 | 4K 3840 x 2160 | 4K DLSS 3840 x 2160 |
RTX 4090 | 160.6 fps | 156.2 fps | 107.6 fps | 141.6 fps |
RTX 4080 | 156.7 fps | 131.6 fps | 80.7 fps | 116.0 fps |
RTX 4070 Ti | 141.4 fps | 111.9 fps | 63.4 fps | 92.9 fps |
RTX 4070 Super | 137.6 fps | 101.8 fps | 56.7 fps | 84.1 fps |
RTX 3080 10GB | 123.9 fps | 91.3 fps | 49.9 fps | 72.5 fps |
RTX 4060 | 76.4 fps | 88.4 fps | 48.2 fps | 73.1 fps |
RX 7900 XTX | 144.3 fps | 114.0 fps | 65.1 fps | 0.0 fps |
RTX 4060 Ti | 96.4 fps | 68.2 fps | 35.8 fps | 55.2 fps |
RTX 4060 Ti 16GB | 95.3 fps | 66.6 fps | 34.7 fps | 53.4 fps |
RTX 3070 | 90.9 fps | 64.0 fps | 35.3 fps | 52.4 fps |
RTX 3060 Ti | 80.4 fps | 56.5 fps | 30.6 fps | 46.1 fps |
RTX 4070 | 123.6 fps | 52.7 fps | 28.3 fps | 43.4 fps |
RX 7800 XT | 104.9 fps | 76.4 fps | 43.3 fps | 0.0 fps |
RTX 2070 Super | 71.1 fps | 48.2 fps | 25.8 fps | 41.2 fps |
RTX 3060 12GB | 66.3 fps | 44.7 fps | 23.8 fps | 36.7 fps |
Arc A770 16GB | 66.7 fps | 48.5 fps | 27.5 fps | 0.0 fps |
RTX 2060 | 46.0 fps | 31.8 fps | 13.0 fps | 27.8 fps |
RTX 3050 | 45.1 fps | 30.3 fps | 15.9 fps | 24.8 fps |
RX 7600 | 63.9 fps | 45.4 fps | 23.3 fps | 0.0 fps |
RX 6600 XT | 54.4 fps | 38.5 fps | 20.5 fps | 0.0 fps |
GTX 1070 Ti | 48.3 fps | 32.4 fps | 17.2 fps | 0.0 fps |
RX 6600 | 44.7 fps | 31.2 fps | 17.1 fps | 0.0 fps |
GTX 1660 Super | 42.4 fps | 28.1 fps | 13.0 fps | 0.0 fps |
GTX 1060 6GB | 30.7 fps | 20.4 fps | 10.6 fps | 0.0 fps |
GTX 1650 | 24.8 fps | 15.9 fps | 4.7 fps | 0.0 fps |
GTX 1050 Ti | 16.7 fps | 4.8 fps | 2.4 fps | 0.0 fps |
総当たりベンチマークで判明したパルワールド(PalWorld)におすすめなグラフィックボードを表にまとめました。
プレイヤー数が一番多いと予想されるフルHD(1920×1080)の場合、平均90 fpsで「RTX 4060 Ti」以上、平均120 fpsを狙うなら「RTX 4070」以上が必要です。
最近シェアが増えつつあるWQHD(2560×1440)では、平均90 fpsで「RTX 4070」以上、平均120 fpsなら「RTX 4080」以上が欲しいです。
大画面の4Kゲーミングモニターを使う予定の方は、予算に応じて「RTX 4070 Ti」「RTX 4080」「RTX 4090」のどれかをおすすめします。
筆者のおすすめ4Kグラボは(NVIDIA DLSSを前提に)RTX 4070 Tiです。
パルワールドに必要なCPUは?
開発のポケットペアいわく、パルワールドは「8コア16スレッド」以上のCPUが必要らしいです。
テスト環境 「ちもろぐ専用ベンチ機(2024)」 | |||
---|---|---|---|
スペック | パーツの詳細 | ||
CPU | 第12~13世代 Intel Core | 第5世代 AMD Ryzen | 第2~4世代 AMD Ryzen |
マザーボード | ASUS TUF GAMING Z690-PLUS WIFI | ASUS TUF GAMING X670E-PLUS WIFI | ASUS ROG STRIX X570-E GAMING |
メモリ | DDR5-4800 16GB x2使用モデル「Crucial DDR5-4800」 | DDR4-3200 16GB x2使用モデル「Team Elite 3200」 | |
グラボ | RTX 4070 Ti | ||
SSD | NVMe 1TB使用モデル「Samsung 970 EVO Plus」 | ||
OS | Windows 11 Pro(22H2) | ||
ドライバ | NVIDIA 546.65 |
検証用にパソコンを3台用意しました。
第12~13世代Intel Core(Core i9 13900Kなど)、第5世代AMD Ryzen(Ryzen 7 7700Xなど)、第2~第4世代AMD Ryzen(Ryzen 5 5600Xなど)全部で14個のCPUを使って性能を比較します。
CPUの性能比較に固定するグラフィックボードは「RTX 4070 Ti」です。RTX 4080以上のグラフィックボードなら、より大きな性能差を再現できますが、値段が高すぎて購入する人が少ないです。
現実的に買える値段のハイエンドグラボとして、RTX 4070 Tiを選んでいます。
フルHD(1920×1080)の場合
平均fps最低fps(1%)
フルHD(1920×1080)のベンチマーク結果です。
CPU負荷が意外と大きいゲームです。CPUのコア数よりも、シングルスレッド性能がよく効く傾向が見られます。
同じ6~8コアCPUでも、シングルスレッド性能が低い旧世代のCPUでは、グラフィックボードを性能を上手く引き出せない傾向が明らかです。
WQHD(2560×1440)の場合
平均fps最低fps(1%)
WQHD(2560×1440)ではグラフィックボード側の負荷が増えてCPUボトルネックがやや緩和しますが、データをよく見ると最低フレームレートの落ち込みに差が出ます。
同じAMD Ryzenでも、Ryzen 5000シリーズとRyzen 7000シリーズで最低フレームレートが約10 fpsの性能差。インテルCPUも同様に、12世代と13世代で約10 fpsの性能差です。
CPUの性能だけでなく、おそらくDDR5メモリの効果も考えられます。
パルワールドをWQHD画質でプレイする前提だと、Ryzen 7000シリーズまたは第13世代インテルCPU(Core i5 13600K以上)を推奨したいです。
第13世代インテルCPUは、新設計と旧設計が混在するややこしいラインナップです。
Core i5 13600以下が旧設計(第12世代Golden Coveコア搭載)、Core i5 13600K以上から新設計(第13世代Raptor Coveコア搭載)を採用します。
第13世代インテルCPU | |
---|---|
新設計 Raptor Coveコア |
|
旧設計 Golden Coveコア |
|
第13世代の優れたゲーミング性能に期待して買う方は、必ずCore i5 13600K以上を選びましょう。i5 13400Fやi5 13500は実質的に第12世代のリネーム版に相当します。
4K(3840×2160)の場合
平均fps最低fps(1%)
グラフィックボードへの負荷が非常に大きい4K解像度(3840×2160)で、ようやくCPUボトルネックがほぼ消滅します。
平均フレームレート自体に大きな性能差が無いものの、スタッター(最低フレームレートの落ち込み)の発生頻度に影響が見られます。
インテルCPUは第12世代以降の6コア12スレッド(Core i5)以上、Ryzen CPUはRyzen 5 5600X以上をおすすめしたいです。
パルワールドに最適なCPU
解像度 | ミドルクラスのグラボ RTX 4060 Tiまで | ハイエンドグラボ RTX 4070以上 |
---|---|---|
フルHD1920 x 1080 | Ryzen 7 5700~5800X または Core i5 13400~13500 | Ryzen 5 7500F 以上 または Core i5 13600K 以上 |
WQHD2560 x 1440 | Ryzen 7 5700~5800X または Core i5 12400~13500 | Ryzen 5 7500F 以上 または Core i5 13400F 以上 |
4K3840 x 2160 | Ryzen 5 5600X 以上 または Core i5 12400F 以上 | Ryzen 5 5600X 以上 または Core i5 13400F 以上 |
組み合わせるグラフィックボードによって、パルワールドに最適なCPUが変わります。
CPUボトルネックはグラフィックボードの性能が高いほど、程度が大きくなる症状です。RTX 4060 Ti程度までなら、普通のミドルクラスCPU(Ryzen 7 5700Xなど)で十分に追いつけます。
RTX 4070以上のハイエンドグラボと組み合わせる場合は、Ryzen 5 7500F以上、またはCore i5 13600K以上を推奨します。ただし、4K解像度のみCPUにこだわる必要があまり無いです。
といっても、ハイエンドグラボを買えるだけの予算がある方は、たいていハイエンドなCPUを購入します。CPU単品の価格差が大きいように見えて、パソコン一式の価格で見ると数%です。
どうせ買うなら・・・と考え、Ryzen 7 7700XやCore i5 13600Kと組み合わせてなんの問題もありません。
パルワールドに必要なメモリ容量
ポケットペアいわく、パルワールドの快適な動作に32 GBのメモリが必要とのこと。
メーカーの公式推奨スペックとして、最上級の要求メモリ容量です。実際にどれくらいメモリを消費するのか。グラフィックボードと解像度別にメインメモリの使用量をチェックします。
メモリ使用量はOSと合わせて12 GB程度
パルワールドのメモリ使用量はWindows 11と合わせて約10.5~11 GB前後です。VRAM容量が少ないグラボだと約13 GBまで増えています。
もっぱら主流の容量16 GBでギリギリ間に合いますが、最近のメモリ価格はとても安くなっているので容量32 GBのメモリを推奨します。
VRAM(ビデオメモリ)はどれくらい使う?
VRAMの使用量はフルHDで約5 GB、WQHDで約6 GB、4K解像度で約7 GBほど。少なくとも容量6 GB以上のVRAM、できれば容量8 GB以上のVRAMがあると安心です。
最近のグラフィックボードだとミドルクラスで容量8 GBが珍しくないため、パルワールドの推奨スペックどおりにグラボを選べばVRAMが問題になるリスクはほとんどないでしょう。
パルワールドの推奨スペックまとめ
グラボは「RTX 4060 Ti」「RTX 4070」でOK
解像度 | 平均90 fpsで プレイ可能 | 平均120 fpsで プレイ可能 |
---|---|---|
フルHD1920 x 1080 | RTX 4060 Ti または RTX 3070 | RTX 4070 または RTX 4070 Ti |
WQHD2560 x 1440 | RTX 4070 | RTX 4080 |
4K3840 x 2160 | RTX 4090 | RTX 4090 |
4K DLSS3840 x 2160 | RTX 4070 Ti | RTX 4080 |
とりあえず迷ったら「RTX 4060 Ti」をおすすめします。パルワールドをフルHD(1920×1080)でプレイするのに適したグラフィックボードです。
WQHD(2560×1440)でプレイしたい方には「RTX 4070」を推奨、4K(3840×2160)ならDLSSを使う前提で「RTX 4070 Ti」前後を推奨します。
CPUは最新世代「8コア以上」を推奨
解像度 | ミドルクラスのグラボ RTX 4060 Tiまで | ハイエンドグラボ RTX 4070以上 |
---|---|---|
フルHD1920 x 1080 | Ryzen 7 5700~5800X または Core i5 13400~13500 | Ryzen 5 7500F 以上 または Core i5 13600K 以上 |
WQHD2560 x 1440 | Ryzen 7 5700~5800X または Core i5 12400~13500 | Ryzen 5 7500F 以上 または Core i5 13400F 以上 |
4K3840 x 2160 | Ryzen 5 5600X 以上 または Core i5 12400F 以上 | Ryzen 5 5600X 以上 または Core i5 13400F 以上 |
予算が限られている場合は「Core i5 13400(10コア)」や「Ryzen 7 5700X(8コア)」で妥協し、浮いた予算をグラフィックボードに充てるほうが効率よくフレームレートを稼げます。
ハイエンドグラボ(RTX 4070以上)と組み合わせたり、高負荷な遊び方(公開サーバーでマルチプレイなど)を想定して、CPUを妥協したくない人は「Core i5 13600K(14コア)」や「Core i7 14700K(20コア)」をおすすめします。
メモリは「32 GB以上」を推奨
用途と目的 | メモリ容量 |
---|---|
パルワールドをプレイ | 最低16 GB |
同時にネット見る | 32 GB欲しい |
ゲーム実況配信 | 32 GB以上 |
パルワールドとWindows 11だけなら容量16 GBでなんとか足ります。しかし、同時にブラウザを開いてYoutubeで攻略動画を見たり、Twitter(X)を見始めると残りのメモリ容量がすぐに枯渇します。
自分でメモリを増設すれば差額もかなり小さいので、32 GB以上の容量をおすすめします。
パルワールドにおすすめなゲーミングPC
【フルHD向け】LEVEL M76M
RTX 4060 Ti搭載で快適なフルHDゲーミング
LEVEL-M7P5-AR57X-SL2XB 2024年1月時点のスペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 5700X (8コア / 16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷式クーラー |
マザーボード | AMD B550チップセット |
メモリ | 16 GB (DDR4-3200 / 2枚組) |
グラフィックボード | RTX 4060 Ti 8GB |
SSD | 1 TB(NVMe SSD) |
HDD | – |
電源ユニット | 700 W (80 PLUS Bronze) |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 2~7日 |
参考価格 | 約16万円(送料:無料) 最新価格をチェックする |
パルワールドのフルHD向けゲーミングPC選びで迷ったら、「LEVEL∞ M7P5」がおすすめです。
CPUにRyzen 7 5700X(8コア16スレッド)、グラボにRTX 4060 Ti、メモリ容量16 GBを搭載します。
- メモリスロット:空き2本
- M.2 SSD:あと1枚
- 拡張カード:あと2枚
(キャプチャボードやサウンドカードなど) - HDDやSSD:最大6台まで
(ケースの都合でHDDは最大2台まで)
ミニタワーケースを採用するためパーツの拡張性はやや少なめですが、普通のゲーミング用途だと割りと十分な拡張性が揃っています。
空いているメモリスロットが2本あり、メモリの増設がとても簡単。M.2 SSDもあと1枚追加でき、HDDやSATA SSDを合計で6台(HDDはケースの都合で2台)まで増設できます。
(万が一)BTOのメーカー保証を受けるときは、増設したメモリを抜き取っておくだけで大丈夫です。
流行りのツールレス設計 ※クリックで画像拡大 | |
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パソコン工房のPCケースはなるべく道具を使わずに取り外しができる「ツールレス設計」を採用。PC初心者でも直感的にパーツの増設がしやすい親切なデザインです。
↑LEVEL∞を買ってレビューしてみた記事はこちらからどうぞ。
【WQHDなら】LEVEL R776
RTX 4070搭載:パルワールドをWQHDで快適に
LEVEL-R776-137F-TL2X 2024年1月時点のスペック | |
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CPU | Core i7 13700F (16コア / 24スレッド) |
CPUクーラー | 空冷式クーラー |
マザーボード | Intel B760チップセット (2.5G LANポート搭載) |
メモリ | 16 GB (DDR5-4800 / 2枚組) |
グラフィックボード | RTX 4070 |
SSD | 500 GB (NVMe SSD) |
HDD | – |
無線LAN | – |
電源ユニット | 700 W (80 PLUS Bronze) |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 最短2日 |
参考価格 | 約23万円(送料:無料) 最新価格をチェックする |
パルワールドをWQHDで快適にプレイするなら「LEVEL R776」がおすすめです。
CPUにCore i7 13700F(16コア24スレッド)、グラフィックボードにRTX 4070、容量16 GB(DDR5-4800)メモリを標準搭載します。
PCケースは台湾In Winに作らせた、LEVEL∞オリジナルケースを採用。剛性がある金属製シャーシです。エアフロー(通気性)に優れたシンプルな内部構造に再設計して、冷却性能とメンテナンス性能を改善します。
流行りのツールレス設計 ※クリックで画像拡大 | |
---|---|
標準で取り付け済みの防塵フィルター(ホコリ防止フィルター)は指でつまんで取り外しでき、メンテナンスが簡単です。ネジ類は握力さえあれば指で回せますし、ドライブベイもスライド式です。
道具をなるべく使わずにパーツの増設・交換ができる、昨今流行りのツールレス設計に仕上がっており、PC初心者でも使い勝手に優れます。
- メモリスロット:空き2本
- M.2 SSD:あと1枚
- 拡張カード:あと4枚
(キャプチャボードやサウンドカードなど) - HDDやSSD:最大4台まで
(ケースの都合でHDDは最大2台まで)
Intel B760チップセットを搭載し、パーツの拡張性も充実です。
空いているメモリスロットにメモリを2枚挿し込むだけで、容量32 GBに増設できます。自分で増設すると約4000円ほど節約できますが、4000円程度ならメーカーカスタムで良いかもしれません。
LEVEL R776の標準マザーボードは一般的なLANポートより2.5倍も性能が高い「2.5G LAN」搭載です。最大2500 Mbpsの高速インターネット※に加え、対人戦で重要な遅延(レイテンシ)も減らす効果があります。
※2.5G LANの性能を実際のインターネットで活かすには、2G~10G光回線が必要。関西圏なら「eo光10G」、関東なら「光クロス」がおすすめ。
【4Kで没入】LEVEL R776
パルワールドを4K(平均90 fps)でプレイする
LEVEL-R776-137F-ULX 2024年1月時点のスペック | |
---|---|
CPU | Core i7 13700F (16コア / 24スレッド) |
CPUクーラー | 空冷式クーラー |
マザーボード | Intel B760チップセット (2.5G LANポート搭載) |
メモリ | 16 GB (DDR5-4800 / 2枚組) |
グラフィックボード | RTX 4070 Ti |
SSD | 1 TB (NVMe SSD) |
HDD | – |
無線LAN | – |
電源ユニット | 700 W (80 PLUS Bronze) |
OS | Windows 11 Home |
納期 | 最短2日 |
参考価格 | 約25万円(送料:無料) 最新価格をチェックする |
パルワールドを4K解像度(DLSS込)で快適にプレイするなら「LEVEL R776」を推奨します。
CPUにCore i7 13700KF(16コア24スレッド)を、グラフィックボードにRTX 4070 Tiを搭載。容量1 TBのNVMe SSDも標準で搭載します。
- メモリスロット:空き2本
- M.2 SSD:あと1枚
- 拡張カード:あと4枚
(キャプチャボードやサウンドカードなど) - HDDやSSD:最大4台まで
(ケースの都合でHDDは最大2台まで)
Intel B760チップセットを搭載し、パーツの拡張性も充実です。一般的なLANポートの2.5倍の性能を持つ「2.5G LAN」も搭載します。
以上「パルワールドの推奨スペックを徹底検証する【26枚のグラボでベンチマーク】」について、解説でした。
RTX 4000搭載のおすすめゲーミングPC【解説】
- 2024/01/23:記事を公開
- 2024/01/25:CPUベンチマークを追加
- 2024/01/26:グラフィックボードを5枚追加
- 2024/01/27:RTX 4070 Superを追加
- 2024/01/31:Ryzen 7 7800X3Dを追加(UPDATE !!)
実際にゲーミングPCを使ってみた【レビュー】
実際にベンチマークしてみた【ゲーム別fps】
見た目以上に4k120fps最高設定が重いですね
雑に設定上げてから遊んだらGPU使用率が高くて驚きました(7950X3D+4090)
DLSS FG対応すればかなり敷居が下がるように思います
ハードルね
パルワールド本当にDLSS FG欲しいですね
節電的な意味でも欲しい(ネイティブ4Kだと4090から400Wを引き出して驚き)
本当にお疲れ様です。
凄い量のデータだ…
AFMF を使った場合の比較も知りたいです。
AFMF は基本的に「2倍」なので、掲載したフレームレートに2倍を掛け算すればだいたい一致します。ただし、常にフレーム生成されるわけではないので、DLSS FGほど強烈な効果は望めません。
検証に入ってないrx6700xt(3060tiと4060tiの間の性能)でAFMF使ってますがFHD最高設定環境で120FPS貼り付きです。
クライアント側で60fpsにしてAFMFで倍にしてます。フレーム生成の関係上勝手にブラー付くような感じなので切ってます
推奨グラボのRTX2070系も試してもらいたかった。
やっぱりRTX 2000系の古いデータも、買い替えの目安として必要ですよね。CPUのベンチマークついでに追加します。
うちの環境で
CPU 5800X3D GPU 7700XT
でHYPR-RXがONの状態でフルHD、プリセット最高設定で平均FPS177でした
FSRもRSRも効かないので素の状態だと平均FPS110前後しか出てませんね
今時FSRに対応させてないのが珍しいので対応してくれる事を祈ってます
XBOX GAME PASS版ではDLSSは有効にできないみたいですね
サーバーの難易度カスタムの所にある「パル出現数倍率」がゲームパフォーマンスに影響するとあるので、MAXにした場合のベンチマークも知りたいです!
書くの忘れてましたが
・出現数:1.8倍
・ドロップ数:5000
・拠点パル最大:20匹
でベンチマークやってます。
3060でFHD平均60fpsが限界、16GBだとメモリカツカツってAAAタイトル並の超重量級じゃん
BTOパソコン購入後にDDR5メモリ2枚増設して4枚の32GBにするとメモリクロック落ちるので最初から16GB2枚の32GBにカスタムした方が良いですね
ウィンドウモードにしてるのが気になりました!
このあたりの設定でフレームレートに影響は無いのでしょうか?
Windows 11限定で使える機能「ウィンドウモードの最適化」を使って性能差をかるく検証しましたが、目立った性能差がなかったです。
フルスクリーン、ウィンドウ、それぞれメリット・デメリットあるので自分にとって使いやすい方でプレイすればいいと思います。
まだアーリーアクセスですので、最適化されるといいですね。
Intel ARCはともかく、Radeonをもう少し最適化してほしいですね。
自分の環境だと・・・
・Windows 11ゲームモードの有無
・Windows 11ウィンドウモード最適化の有無
・フルスクリーン or ウィンドウモード
・ドライバの最新版クリーンインストール
・FreeSyncの有無
・Resize-Barの有無
などなど、思いつく限りの手を施しましたが、スタッター(フレームレートの落ち込み)頻発が収まらず参ってしまいました。
フルスクリーンにすると強制的にモニタの設定の解像度にされるのをどうにかしてもらえるともうちょい快適に出来るのに…
それとFRSに対応してもらえるとなお助かる
FHD.WQHDだとまだ4090遊んでるか
パルワールドのVTuber配信者よく重すぎて配信落ちてる
消費電力の比較も見たいところ
オープンワールドサバイバル系ってやっぱり重いよね…
パルワールドのこの要求スペックで重いし、ASAなんかは時代が追い付いてないし作るべきではなかったと思う。
ASEとASAは、CPUで言うIntel13世代と14世代くらいの差と似たものは感じる。(エンジンとか変わってるけどぶっちゃけASEも十二分に綺麗&重いし)
パルは幅広い層にウケそうだし、無理な要求スペックではないからそのままの路線で頑張ってほしい。
権利には気を付けてほしい。N天doと裁判にだけはならないように。
発展してくると一気にFPS落ち込むからメインのwqhdをそっとずらしてhdモニタでプレイしてる…
個人的に、拠点作業は60 fpsでもそれほど不便を感じないので、まぁいっかぁ・・・と思ってます。拠点が大きくなり、動いているパルが多くなればなるほど、フレームレートの低下は防げないので・・・。
RTX 4070 Tiだし気にせずいけるか
てか40シリーズのS…30シリーズにSなかったから
どうせ巷で言われてるだけで発売しないんだろと思ってた
ちもろぐはSも測定で買うんかな
RTX 4070 SUPERを買いました。これから開封してベンチマークを追記する予定です。4070 Ti SUPER以上については未定です。想像の1.25倍も国内での販売価格が高くて予算が追いついてません。
PC初心者でパルワ用に買い替えようと思っていたのでタイムリーな情報たいへん助かりました。
最新ハイスペックじゃなくてパルワがストレスなくできる安上がりラインってどこだろう
と初心者ながら調べていたのですが結構スペックが必要なのですね。
15万じゃさすがに足りなくてBTO屋さんだと予算20~25万ぐらいで探すのが良さそうですかね。
最高設定だとかなり重たいので、最高より少しだけ設定を妥協すると、予算15万円でもパルワールドを楽しめます。
たとえばアンチエイリアスを1段階下げたり、草の描画やエフェクト品質を少し下げたり、自分の主観で気にならない程度に画質を下げるといいと思います。
・Ryzen 5 7500F + RTX 4060 Ti
・Core i5 13400(F)+ RTX 4060 Ti
このあたりのパソコンを買ってきて、メモリを自分で増設 or 交換が(比較的)安上がりです。
・参考記事:パソコン工房のゲーミングPCを自分でカスタマイズする方法
平均フレームレートで90ってかなり高めに見積もってるからFHDなら3060とか4060とかその辺でも大丈夫だと思いますよ
GPUも大切ですがメモリ使用量が信じられないレベルで高いのでBTOで買う場合は32GBに増設を頼むか自分で増設できそうかは調べておいた方がいいですね
今なら4070SUPERだな
今ならとか、何の意味があるんや…?
逆にゴミみたいなcpuで検証してください!
Ryzen 5 1400(初代Zen)あたりを使えば、良いグラボ使っても60 fpsくらいで頭打ちになるよ
いつも記事の編集参考になっております
結構CPU依存している所見ると12400Fからアップグレードしたくなりますね
RTX 4070 SUPERの検証も楽しみにしています(*’ω’*)
4070 SUPERの結果を追記しました(※ブラウザキャッシュの更新で反映されます)
5800と5800X3D試したら結構変わりました
仕事早いGJ
記事お疲れさまでした。
最新のCPUとDDR5メモリの効果を実感できたのソフトウェアがベンチマークソフトではなく
グレーな香りのごちゃ盛りゲームアプリという所に時代の息吹を感じる
スペック要求高いなぁと、思いつつROGALLYとSteamDeckを充電しつつ交代でのんびりプレイしてる
PCスペック低い配信者がサクサク遊べてるから
見た目への影響が少ない割に動作への影響がでかい画質設定項目をいくつか下げれば
グラと軽さを両立できる感じのゲームっぽい?
YouTubeはそもそも60fpsが推奨フレームでだいたいの人が60以下で視聴してるだろうから
60でいいのよね。
60fpsの最低設定なら1050TIでも普通に動いちゃうから、YouTubeにあげる程度のフレームレートと画質なら、グっと敷居が低くなる。
正直画質とfpsはただの自己満足の世界っすね。
RX7900XTではなくてRX7800XTXで合っていますか?
5700x3dや5800x3dだとどれくらいのfpsが出るのでしょうか?7600xと同じくらいですか?
4Kで遊ぼうとすると本当に重いですね
モニターが4Kだから費用ガガガガ
CPU Core i7-12700のグラボがRTX 3060 Ti なんで
4070tiに置き換え推奨ですねこれは・・・